JP2000073202A - 足甲部にゴロつき感の少ない靴下 - Google Patents

足甲部にゴロつき感の少ない靴下

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JP2000073202A
JP2000073202A JP10244779A JP24477998A JP2000073202A JP 2000073202 A JP2000073202 A JP 2000073202A JP 10244779 A JP10244779 A JP 10244779A JP 24477998 A JP24477998 A JP 24477998A JP 2000073202 A JP2000073202 A JP 2000073202A
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JP
Japan
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yarn
knitting
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socks
elasticity
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JP10244779A
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English (en)
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Norio Wazaki
則夫 和崎
Masayuki Izawa
政之 井澤
Yoshiyuki Nishijima
嘉幸 西島
Terumasa Kita
輝昌 喜多
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KITAI KK
NISHIJIMA MEDIAS KK
Unitika Ltd
Original Assignee
KITAI KK
NISHIJIMA MEDIAS KK
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 靴下の身部前側から足甲部前側に到る境界領
域を、幅方向にも長手方向にも十分な伸縮性を与え、境
界領域におけるゴロつき感を軽減する。 【解決手段】 この靴下は、身部前側から足甲部前側に
到る境界領域の編組織がパール編組織で編成されてい
る。そして、このパール編組織中に、伸縮糸10が挿入
されている。パール編組織は、コース毎に、表目と裏目
とが交互に配列されているため、他の編組織に比べて、
ウェール方向における伸縮性に優れている。また、伸縮
糸10の挿入は、コース方向に挿入されるため、コース
方向に伸縮性を与えることができる。 【効果】 従って、境界領域は、ウェール方向にもコー
ス方向にも、即ち、靴下の長手方向にも幅方向において
も伸縮性に優れる。この結果、境界領域において、靴下
のゆるみやだぶつきが少なくなり、靴の舌皮と接触して
も、ゴロつき感が少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着用した際に足甲
部にゆるみやだぶつき等の違和感(このような違和感
を、本発明ではゴロつき感と略称する。)が少ない靴下
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】靴下の身部前側から足甲部前側に到る境
界領域(図1中の1。以下、単に「境界領域」と言
う。)は、足首の屈曲に伴い、伸縮の激しい領域であ
る。従って、この境界領域に十分な伸縮性を与えない
と、この境界領域が、伸縮によってゆるみ或いはだぶつ
くということがあった。このようなゆるみやだぶつき
が、靴下の境界領域に生じると、靴の舌皮(靴のはき口
の足甲側)と接触し、ゴロつき感が生じるということが
あった。特に、スポーツをする際には、足首の屈曲は非
常に激しく、上記した弊害が顕著である。
【0003】従来より、境界領域に伸縮性を与える手段
としては、この境界領域をリブ編組織とし、更に伸縮糸
を挿入することが行われている。リブ編組織は、周知の
とおり、表目と裏目のウェールを交互に配列したもので
あり、コース方向に良好な伸縮性を持つものである。ま
た、伸縮糸もコース方向に挿入されるものである。従っ
て、このような組織で編成された靴下の境界領域は、コ
ース方向に十分な伸縮性を持つものである。
【0004】リブ編組織と伸縮糸による伸縮性によっ
て、靴下の境界領域におけるゴロつき感はある程度軽減
するが、未だ、満足のゆくものではなかった。何故な
ら、コース方向には十分な伸縮性を有するものの、ウェ
ール方向には未だ十分な伸縮性を発揮しえなかったから
である。即ち、靴下の幅方向には十分な伸縮性を有する
ものの、長手方向には十分な伸縮性を有していないから
である。足首の屈曲に伴う伸縮は、靴下の境界領域の幅
方向にも生じるが、むしろ、境界領域の長手方向に生じ
やすいのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、靴下
の境界領域において、幅方向にも長手方向にも十分な伸
縮性を与え、境界領域におけるゴロつき感を、軽減する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、口部,
身部,かかと部,足甲部,足底部及びつま先部よりなる
靴下において、身部前側から足甲部前側に到る境界領域
の編組織がパール編組織であり、且つ該パール編組織中
に伸縮糸が挿入されていることを特徴とする足甲部にゴ
ロつき感の少ない靴下に関するものである。
【0007】本発明に係る靴下は、従来の靴下同様、図
1に示すように、口部2,身部3,かかと部4,足甲部
5,足底部6,つま先部7よりなるものである。そし
て、身部3前側から足甲部5前側に到る境界領域1の編
組織がパール編組織となっている。パール編組織とは、
表目と裏目のコースを交互に配列したものである。一般
的には、図2に示すように、1コース毎に表目と裏目と
が配列されているものである。しかし、例えば、2コー
ス毎というように数コース毎に表目と裏目とが配列され
ていてもよいし、2コースが表目で1コースが裏目で、
これが繰り返し配列されていてもよい。
【0008】境界領域1は、身部3前側から足甲部5前
側に到る一定の面積を有する領域であり、概ね、図1に
図示した領域を指すものである。具体的には、長手方向
に1〜5cm程度であり、より具体的には3cm前後で
あり、幅方向に4〜8cm程度であり、より具体的には
6cm前後である。また、この境界領域1は、概ね、菱
形形状であり、その面積は2〜20cm2程度であり、
より具体的には9cm2前後ということになる。
【0009】この境界領域1以外の各部は、パール編さ
れていても良いし、従来公知の任意の組織で編成されて
いても良い。例えば、リブ編組織,天竺編組織,タック
編組織等であっても良い。
【0010】パール編組織で編成された境界領域1にお
いては、伸縮糸10が挿入される。伸縮糸10は、一般
的には、表目を形成している編糸11と、裏目を形成し
ている編糸12の間に挟み込まれる態様で挿入されてい
る。図2では、各コースに1本づつ、伸縮糸10が挿入
されている。しかし、この例に限られず、数コース毎に
1本づつ挿入されていても良い。例えば、1コース飛ば
して1本挿入(即ち、2コースで1本挿入)されていて
も良いし、或いは2コース飛ばして1本挿入(即ち、3
コースで1本挿入)されていても良い。また、1コース
に2本若しくはそれ以上の本数の伸縮糸7が挿入されて
いても良い。なお、伸縮糸10と共に非伸縮糸(例え
ば、綿糸等)が挿入される場合もあり、また伸縮糸10
が挿入されていないコースに非伸縮糸が挿入されている
場合もある。
【0011】本発明で使用する伸縮糸10としては、ポ
リウレタン糸,ポリウレタン繊維にナイロン繊維を被覆
した糸(FTY),ポリウレタン繊維に綿繊維を被覆し
た糸(DCY)等が用いられる。また、境界領域1の編
組織であるパール編組織を形成する編糸11及び12と
しては、綿糸,綿−ポリエステル混紡糸,綿−アクリル
混紡糸,ウール糸,ウール−ポリエステル混紡糸,ウー
ル−アクリル混紡糸,ポリエステル糸,ナイロン糸等が
用いられる。更に、編糸として、上記した綿糸等と伸縮
糸との引き揃え糸を用いても良く、稀には伸縮糸のみを
編糸として用いても良い。境界領域1外についても、上
記した編糸や伸縮糸を用いて、従来公知の態様で適宜編
成される。
【0012】次に、本発明に係る靴下の編成法の一例
を、図3に基づいて説明する。図3は、ダブルシリンダ
ー2口編機を示す概念図である。靴下の編組織を形成す
るための編糸11及び12は、給糸口21から供給され
る。一方、編組織中に挿入される伸縮糸10は、給糸口
23から供給される。22及び24は、編針を選ぶ選針
装置である。
【0013】例えば、境界領域1が、本発明の如くパー
ル編組織ではなく、一般的なリブ編組織であると、給糸
口23及び選針装置24は不要であり、1口編機で十分
である。即ち、給糸口21から編糸と挿入糸(伸縮糸)
とを供給し、上がシリンダ針で下がダイヤル針である双
頭針の位置を、選針装置22によって選択する。そし
て、シリンダ針によって表目を編成し、ダイヤル針で裏
目を編成して、リブ編組織を編成する。この際、挿入糸
(伸縮糸)を、表目を編成した後に生地の裏側に給糸
し、裏目を編成した後に生地の表側に給糸する。以上の
ような方法で、リブ編組織に、伸縮糸が挿入された靴下
を編成することができる。
【0014】本発明においては、境界領域1が、パール
編組織であるので、上記のような編成方法では、靴下を
編成することができない。本発明において、境界領域1
を編成する際には、挿入糸である伸縮糸10を、給糸口
23から給糸する。一方、編糸である11及び12は、
給糸口21から給糸する。そして、選針装置22によっ
て表目を編成し、選針装置24によって裏目を編成する
のである。なお、境界領域1以外の口部2,身部3,か
かと部4,足甲部5,足底部6,つま先部7を編成する
には、従来と同様の方法で編成すれば良い。つまり、選
針装置24は休止させ、給糸口21から給糸された編
糸、及び場合によっては給糸口23から給糸された挿入
糸(伸縮糸)を用いて、選針装置22で編針を選択しな
がら、編成すれば良いのである。
【0015】具体的な編成法の一例としては、以下のよ
うなものを挙げることができる。編糸として、綿糸30
/2及びFTY20d/70dを併用した引き揃え糸で
口部及び身部をリブ編組織で編成する。身部編成の後半
において、身部前側を、この引き揃え糸でパール編組織
で編成しながら、伸縮糸であるポリウレタン糸40dを
挿入する。身部の編成後、かかと部を、この引き揃え糸
で天竺編組織で編成する。かかと部の編成後、足甲部前
側を、この引き揃え糸でパール編組織で編成しながら、
伸縮糸であるポリウレタン糸40dを挿入する。一方、
足甲部のその他の部分は、この引き揃え糸でリブ編組織
で編成する。足底部は、この引き揃え糸で天竺編組織で
編成する。最後に、つま先部を、この引き揃え糸で天竺
編組織で編成して、靴下の編成が完了する。
【0016】以上のようにすれば、身部前側から足甲部
前側に到る境界領域の編組織がパール編組織であり、こ
の編組織中に伸縮糸が挿入された靴下を得ることができ
る。以上の編成法は、あくまで一例にすぎない。このよ
うな一例においても、境界領域以外の身部及び足甲部、
更には口部や足底部にも、伸縮糸を挿入しても良いこと
は、言うまでもない。また、伸縮糸としては、ポリウレ
タン糸40dを用いたが、編糸として用いられたFTY
20d/70dを伸縮糸として用いても良いし、その外
に、例えばDCY20d/40dを伸縮糸として用いて
も良い。
【0017】
【作用】本発明に係る靴下は、身部前側から足甲部前側
に到る境界領域の編組織がパール編組織となっている。
パール編組織は、表目と裏目のコースを交互に配列した
ものであるため、ウェール方向に伸縮性を与えることが
できる。そして、このパール編組織中には、例えば、表
目を形成している編糸と裏目を形成している編糸との間
に、伸縮糸が挟み込まれて挿入されている。従って、伸
縮糸はコース方向に走行し、コース方向に伸縮性を与え
ることができる。パール編組織と挿入された伸縮糸との
相乗作用によって、境界領域には、ウェール方向及びコ
ース方向の両方向に伸縮性が与えられる。即ち、境界領
域は、靴下の長手方向及び幅方向の両方向に伸縮性が与
えられる。
【0018】
【発明の効果】以上の作用により、身部前側から足甲部
前側に到る境界領域は、足首の屈曲によく追随し、ゆる
みやだぶつきが生じにくくなる。ゆるみやだぶつきが少
ないと、靴の舌皮と接触しても、足にゴロつき感が生じ
にくいという効果を奏する。また、ゆるみやだぶつきが
少ないと、靴下着用時における美観も損なわれにくいと
いう効果を奏する。依って、本発明に係る靴下を着用す
れば、履き心地も良く、快適であり、特に、スポーツを
する人にとって有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る靴下の側面図である。
【図2】伸縮糸が挿入された状態のパール編組織を示し
た図である。
【図3】本発明に係る靴下を編成する際に好適に用いう
るダブルシリンダー2口編機を示す概念図である。
【符号の説明】
1 身部前側から足甲部前側に到る境界領域 2 口部 3 身部 4 かかと部 5 足甲部 6 足底部 7 つま先部 10 伸縮糸 11 表目を形成する編糸 12 裏目を形成する編糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井澤 政之 大阪府大阪市城東区東中浜6−17−25− 805 (72)発明者 西島 嘉幸 大阪府大阪市福島区鷺洲3−6−19 (72)発明者 喜多 輝昌 奈良県香芝市高32 Fターム(参考) 3B018 AA02 AB04 AC01 AC10 AD02 4L002 AA02 AA05 AA06 AB01 AB02 AC01 BA01 BA02 BA03 BA06 EA06 FA05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口部,身部,かかと部,足甲部,足底部
    及びつま先部よりなる靴下において、身部前側から足甲
    部前側に到る境界領域の編組織がパール編組織であり、
    且つ該パール編組織中に伸縮糸が挿入されていることを
    特徴とする足甲部にゴロつき感の少ない靴下。
JP10244779A 1998-08-31 1998-08-31 足甲部にゴロつき感の少ない靴下 Pending JP2000073202A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262636A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Gunze Ltd 靴下
JP2016069752A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 アツギ株式会社 靴下類の製造方法とその靴下類
CN107587248A (zh) * 2016-07-08 2018-01-16 H.斯托尔股份两合公司 用于制造带有经纱的编织物的方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007262636A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Gunze Ltd 靴下
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CN107587248A (zh) * 2016-07-08 2018-01-16 H.斯托尔股份两合公司 用于制造带有经纱的编织物的方法
CN107587248B (zh) * 2016-07-08 2019-06-18 H.斯托尔股份两合公司 用于制造带有经纱的编织物的方法
US10323344B2 (en) 2016-07-08 2019-06-18 H. Stoll Ag & Co. Kg Method for manufacturing a knitted fabric comprising a vertical yarn filament

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