JP2002069704A - 靴下とその製造方法 - Google Patents

靴下とその製造方法

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JP2002069704A
JP2002069704A JP2000266078A JP2000266078A JP2002069704A JP 2002069704 A JP2002069704 A JP 2002069704A JP 2000266078 A JP2000266078 A JP 2000266078A JP 2000266078 A JP2000266078 A JP 2000266078A JP 2002069704 A JP2002069704 A JP 2002069704A
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yarn
sock
socks
loop
knitted
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JP2000266078A
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Masaru Yokoyama
優 横山
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ROMU KK
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ROMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来既成の事実として容認されてきた編み方
を含めた発想を敢えて転換し、そのことによって靴下が
ずり落ちにくくし、しかも履きやすい靴下とその製造方
法を提供する。 【解決手段】 ゴム部8を縫製9してなり、脚部7の裏
糸11にストレッチ糸を使用し、表糸10等は靴下1の
下向きに谷状ループを大きく浮かした裏目12のシンカ
ーループ10sを有する靴下1と、靴下編機で編成され
る靴下1の製造方法において、靴下1が爪先部2より編
み始め、口ゴム部8を編み終わり13とする逆編みで編
成され、脚部7の裏糸11にストレッチ糸を使用し、該
脚部7における表糸10等からなる裏目12のシンカー
ループ10sが靴下1の下向きに谷状ループを大きく浮
かして編成した靴下1の製造方法とを構成するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ずり落ちにくい靴
下とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニットの編地を構成するループは、編針
によって作られる。平編の場合は、図4に示すように、
既成のオールドループOpの中を通ってニューループN
pが、常に一方の側(編み終わり側)En1に引き出さ
れる。従って図5に示すように、編地の裏目R2となる
内面側は、山のニ−ドルループN2と、シンカで作られ
たウェールを繋ぐ弧状のループ谷のシンカループS2と
から構成される。ここでニードルループN2とシンカル
ープS2とは、編地の内面側への浮き出し方が必ずしも
同一ではない。
【0003】例えば図6は、表糸F3とストレッチ性の
裏糸B3を交互に供給した場合の、平編の裏目R3の組
織図である。ニードルループN3は一目であるのに対
し、シンカループS3は二目に跨がって大きくなってい
る。しかも、裏糸B3にストレッチ性糸を使用している
ために、裏糸側のシンカループSb3は収縮し内部に包
み込まれて沈んだ状態に保たれる。これに対し、表糸側
のシンカループSf3は大きく浮き出た状態になってい
るので、図7に示す編地の拡大断面図のように、編地の
内面In3にあって肌に直接接触する状態になってい
る。なお、図6における編み終わり側は、En3の方向
である。
【0004】靴下は、通常口ゴム部から編み始め、編み
終わりの爪先部をリンキング縫製して仕上げられる。そ
こで図6の編み終わり側En3が、靴下の爪先部側にな
る。従って、口ゴム部の編み始め側は、St3の方向に
当たる。そのため、図7に示す口ゴム部である編み始め
側St3から足を入れる靴下So3は、内面In3に大
きく浮き出た表糸のシンカループSf3が肌に接触する
効果が大きい。ところが、この表糸のシンカループSf
3の形状は、図7のように編み始め側St3の上向き
に、山状のループを突出している。従って、従来の靴下
は、このループSf3の上向きの山状ループに副って、
履いた靴下So3が爪先側En3の下へと、ずり落ちや
すさを助長するという傾向があった。しかし、従来は、
これに気づく人はなく、このことは変えることのできな
い既成の事実として容認されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の事情に鑑み、本
発明は、従来既成の事実として容認されてきた編み方を
含めた発想を敢えて転換し、そのことによってずり落ち
にくくし、しかも履きやすい靴下とその製造方法を提供
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、口ゴム部を縫製してなり、脚部の裏糸は
ストレッチ糸からなり、表糸等は靴下の下向きに谷状ル
ープを大きく浮かした裏目のシンカーループを有する靴
下と、靴下編機で編成される靴下の製造方法において、
靴下を爪先部より編み始め、口ゴム部を編み終わりとす
る逆編みで編成され、脚部の裏糸にストレッチ糸を使用
し、該脚部における表糸等からなる裏目のシンカールー
プが靴下の下向きに谷状ループを大きく浮かして編成し
た靴下の製造方法とを構成するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の靴下は、各種の靴下編機
で編成され、主として短靴下であるが、ハイソツクス、
オーバーニー、アンクレツト、フートカバーを含む靴下
に使用することもできる。
【0008】以下、本発明の靴下とその製造方法を、図
面に基づいて実施例をあげて説明する。図1は、本発明
の靴下の一実施例を示す裏返した状態の平面図、図2
は、本発明の靴下の一実施例を示す組織図であり、図3
は、図2の編地を示す拡大断面図である。
【0009】本発明の靴下1は、図1のように爪先部
(Top)2から逆に編成しているところに特徴がある。
その次には、足底部(Sole)3と足甲部(Instep)4か
ら踵部(Heel)5と足首部(Ankle)6を編成してお
り、それから、本発明で問題となる脚部(Leg)7を編
成している。そして最後に口ゴム部(Top)8を編成し
ているが、本発明の靴下1は、口ゴム部8を編み終わり
側として、編機上で又は後加工のオーバーロックミシン
で、折り返して縫製9している。
【0010】爪先部2は編み始め端であり、本実施例の
場合は、爪先部2から足首部6迄を全て平編にしてい
る。また本実施例の脚部7は、逆テーパー状の形状にし
ている。口ゴム部8は、勿論スパンデックス糸を使用し
てもよいが、本実施例の場合にはスパンデックス糸を使
用しないようにして、老人や皮膚の弱い人向きにも適す
るよう、靴下が足をあまり締め付け過ぎないように配慮
している。
【0011】本発明の靴下1は、給糸口が一口でもよ
く、即ち口数に限定されるものではないが、二口の給糸
口を有する靴下編機を使用することが好ましい。本実施
例の場合の靴下1は、二口の給糸口を有する靴下編機を
使用して編成する。そして一方の給糸口からは表糸10
を、他方の給糸口からは裏糸11を供給する。なお、本
発明の裏糸11には、ストレッチ糸を使用するようにし
た。
【0012】本発明でいうストレッチ糸とは、伸縮性糸
のことであり、これを裏糸11に使用すると編目を収縮
させ、表糸10の方が浮き出て、この裏糸11は包み込
まれるように編成される。勿論、ストレッチ糸の中に
は、スパンデックス糸、カバリング糸も含むが、本実施
例では主としてウーリーナイロン糸を使用する。しかし
本発明の編糸は、これ等に限定されるものではなく、各
種の編糸が使用できる。
【0013】即ち、本発明では、裏糸11の方はあまり
締め付けずに肌にフイットさせるようにし、一方、表糸
10の方は、足に摩擦を与えてずり落ちを防止させるよ
うにする。本実施例の場合、裏糸11には70デニ−ル
のナイロンの双糸を使用し、表糸10には16番綿単糸
の引き揃え糸を使用する。
【0014】本実施例の脚部7は、一方の給糸口から表
糸10を、他方の給糸口から裏糸11を供給するように
編成したので、図2に示すように、ウェール一目毎に、
表糸10のニードルループ10nと、裏糸11のニード
ルループ11nは交互に編成することができる。そのた
めシンカループの方は、ウェールの二目に跨がって大き
な弧状を描くループを形成させることができる。
【0015】しかも、裏糸11の方は、ストレッチ性糸
を使用したので、裏糸側のシンカループ11sは収縮し
て、内部に包み込まれて沈んだ状態に保たれる。これに
対して、表糸側のシンカループ10sは、大きく浮き出
た状態になっており、編地の内面で肌に直接接触して、
靴下1の滑り具合に大きな影響を与えるものとなってい
る。
【0016】図2に示す組織図は、裏目12を示してい
るので、編み終わり側は13の方向である。また、本発
明の靴下は逆編みに編成しているから、編み終わり側1
3の方向の先端が、足を入れる靴下上端の口ゴム部側に
相当する。これに対して、問題の表糸10からなる裏目
12のシンカループ10sは、靴下に対して下向きの谷
状に、大きなループを浮かした状態で形成される。
【0017】従って、図3に示すように、靴下1の足を
入れる内面14には、表糸のシンカループ10sが下向
きに大きく張り出して、肌に接触する効果が大きい。従
って、編み終わり側13の上端口ゴム部側から足を入れ
る場合には、下向き谷状になっている表糸のシンカルー
プ10sに副って、足は入りやすい。これに対して、靴
下1の内面14に一旦入ってしまった足の肌は、表糸の
シンカループ10sの下向きの大きな谷ループに引っ掛
かって抜けにくくなるため、靴下のずり落ち防止に寄与
することができる。
【0018】本実施例の靴下1の口ゴム部8は、2/1
のあぜ編に編成して、スパンデックス糸を使用しない
で、口ゴム部8を肌に食い込ませないようにし、ずり落
ち防止は脚部7の効果に頼るようにする。従って、本発
明の靴下は血行を阻害する恐れがない。
【0019】なお、本実施例では、給糸口が二口の場合
を示したが、二口以上の場合には表糸と裏糸の比率を適
当に配分すればよく、また一口の場合には、プレーティ
ングにして裏糸を包み込むようにすればよく、脚部はパ
イル編や浮き編組織を組み合わせて裏目における表糸の
シンカループを浮かせるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明の靴下は、編目に副って履きやす
く、表糸の下向きシンカループが、足に摩擦を与えてず
れ落ちにくい靴下とすることができる。
【0021】本発明の靴下は、裏糸にスパンデックス
糸、カバリング糸を使用してもよいが、ナイロン糸を使
用すると締め付けがきつくなく、しかも足にフイットし
うるようにすると、皮膚の弱い人にも支障がなく、老人
や患者用の健康靴下へと発展させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の靴下の一実施例を示す裏返した状態の
平面図である。
【図2】本発明の靴下の一実施例を示す組織図である。
【図3】図2の編地を示す拡大断面図である。
【図4】ループの編成方向を説明するための編針とルー
プの拡大正面図である。
【図5】編地のループの状態を説明するための裏目の組
織図である。
【図6】従来の表糸とストレッチ性の裏糸を交互に供給
した場合の、平編の裏目の組織図である。
【図7】図6の編地を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 : 靴下 2 : 爪先部 3 : 足底部 4 : 足甲部 5 : 踵部 6 : 足首部 7 : 脚部 8 : 口ゴム部 9 : 縫製箇所 10 : 表糸 10n : 表糸のニードルループ 10s : 表糸のシンカループ 11 : 裏糸 11n : 裏糸のニードルループ 11s : 裏糸のシンカループ 12 : 裏目 13 : 編み終わり側 14 : 編地の内面 B3 : 裏糸 En1 : 編み終わり側 En3 : 編み終わり側 F3 : 表糸 In3 : 編地の内面 N2 : ニードルループ N3 : ニードルループ Np : ニューループ Op : オールドループ R2 : 裏目 R3 : 裏目 S2 : シンカループ S3 : シンカループ Sb3 : 裏糸のシンカループ Sf3 : 表糸のシンカループ So3 : 靴下 St3 : 編み始め側

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口ゴム部を縫製してなり、脚部の裏糸は
    ストレッチ糸からなり、表糸等は靴下の下向きに谷状ル
    ープを大きく浮かした裏目のシンカーループを有するこ
    とを特徴とする靴下。
  2. 【請求項2】 靴下編機で編成される靴下の製造方法に
    おいて、靴下を爪先部より編み始め、口ゴム部を編み終
    わりとする逆編みで編成され、脚部の裏糸にストレッチ
    糸を使用し、該脚部における表糸等からなる裏目のシン
    カーループが靴下の下向きに谷状ループを大きく浮かし
    て編成したことを特徴とする靴下の製造方法。
  3. 【請求項3】 表糸等は綿糸、裏糸のストレッチ糸はナ
    イロンまたはスパンデックス・カバリング糸からなる請
    求項1または2記載の靴下とその製造方法。
  4. 【請求項4】 編機が二口の給糸口を有するものからな
    り、一方の給糸口からは表糸等を、他方の給糸口からは
    裏糸のストレッチ糸を供給して、裏目のシンカーループ
    が大きく浮くようにした請求項2記載の靴下の製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014227645A (ja) * 2013-05-20 2014-12-08 ヨンス パク フットカバー
JP6188180B1 (ja) * 2017-04-03 2017-08-30 西垣靴下株式会社 靴下
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