JP2000072770A - 新規ペンタヒドロキシインドリジジン化合物およびαグルコシダーゼ阻害剤 - Google Patents

新規ペンタヒドロキシインドリジジン化合物およびαグルコシダーゼ阻害剤

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JP2000072770A
JP2000072770A JP10245307A JP24530798A JP2000072770A JP 2000072770 A JP2000072770 A JP 2000072770A JP 10245307 A JP10245307 A JP 10245307A JP 24530798 A JP24530798 A JP 24530798A JP 2000072770 A JP2000072770 A JP 2000072770A
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Yasunori Momose
弥寿徳 百瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 民間的に用いられている安全なユーゲニア・
ユニフローラの糖尿病、肥満に対する有効性の作用機
序、作用成分を明らかにし、糖尿病や肥満に臨床応用で
きるαグルコシダーゼ阻害剤を提供する。また、ユーゲ
ニア・ユニフローラから抽出される新規ペンタヒドロキ
シインドリジジン化合物を提供する。 【解決手段】 ユーゲニア・ユニフローラの抽出物また
は粉末を有効成分とするαグルコシダーゼ阻害剤であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規ペンタヒドロ
キシインドリジジン化合物および糖尿病、肥満等の治療
に有用であるαグルコシダーゼ阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病、肥満においては、食後の急速な
血糖の上昇が病態の悪化につながるとされている。この
ため、腸管において、二糖類を分解するスクラーゼやマ
ルターゼなどの酵素(αグルコシダーゼ)の活性を阻害
することで、急激な、血糖の上昇がおこらないようにす
る薬剤が臨床的に用いられている。しかし、従来のαグ
ルコシダーゼ阻害剤には副作用として、放屁などの腸管
ガス症状の他、最近では、肝障害も報告されている。か
かる副作用は、αグルコシダーゼ阻害による糖類の未消
化に起因するものであり、酵素阻害作用が強いものほ
ど、副作用も強くあらわれる。したがって、酵素阻害作
用が強いものが必ずしも望まれているわけではない。
【0003】一方、ユーゲニア・ユニフローラ(Eugeni
a uniflora L.)はパラグアイ、ブラジルなどに自生す
るフトモモ科の亜高木であり、その葉の煎液は民間的に
安全な解熱、健胃、リューマチ、発汗、下痢どめ、高コ
レステロール血症、高血圧等に用いられる他、糖尿病、
肥満に対しても用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーゲ
ニア・ユニフローラの糖尿病、肥満に対する有効性の作
用機序、作用成分は全く不明であり、ユーゲニア・ユニ
フローラをどのような病態に、どのように加工して服用
すれば有効であるかについては、全く知られていなかっ
た。
【0005】そこで本発明の目的は、民間的に用いられ
ている安全なユーゲニア・ユニフローラの糖尿病、肥満
に対する有効性の作用機序、作用成分を明らかにし、糖
尿病や肥満に臨床応用できるαグルコシダーゼ阻害剤を
提供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、ユーゲニア・
ユニフローラから抽出される新規ペンタヒドロキシイン
ドリジジン化合物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の事
情に鑑み経験的に安全性が確保されている民間薬の中か
らαグルコシダーゼ阻害作用を有する薬物を見出すべく
鋭意研究を重ねた結果、ユーゲニア・ユニフローラの抽
出物である新規化合物等やユーゲニア・ユニフローラの
粉末を有効成分として含有する薬剤が、腸管ガス症状や
肝障害等の副作用を伴うことなく、αグルコシダーゼ阻
害効果を有することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明は、下記の通りである。 (1)次式(I)、 で表される(−)−(1S,2R,6S,7R,8R,
8aR)−1,2,6,7,8−ペンタヒドロキシイン
ドリジジンである。
【0009】(2)次式(II)、 で表される(+)−(1S,2R,5R,7R,8S,
8aS)−1,2,5,7,8−ペンタヒドロキシイン
ドリジジンである。
【0010】(3)ユーゲニア・ユニフローラの抽出物
または粉末を有効成分とするαグルコシダーゼ阻害剤で
ある。
【0011】(4) 前記ユーゲニア・ユニフローラの
抽出物として、次式(I)、 で表される(−)−(1S,2R,6S,7R,8R,
8aR)−1,2,6,7,8−ペンタヒドロキシイン
ドリジジン、次式(II)、 で表される(+)−(1S,2R,5R,7R,8S,
8aS)−1,2,5,7,8−ペンタヒドロキシイン
ドリジジン、および次式(III)、 で表される(+)−(3α,4α,5β)−1−メチル
ピペリジン−3,4,5−トリオールからなる群から選
ばれる1種または2種以上を有効成分として含有するα
グルコシダーゼ阻害剤である。
【0012】ここで、本発明のαグルコシダーゼ阻害剤
とは、αグルコシダーゼの阻害を目的として使用される
医薬を指称し、例えば、糖尿病、肥満等の疾病の治療に
有効な医薬のことをいう。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の有効成分であるユーゲニ
ア・ユニフローラは、それらを抽出して得られる抽出物
あるいは粉砕して得られる粉末の形態で用いられるが、
その他どのような形態としてもよい。
【0014】ユーゲニア・ユニフローラの抽出物として
は、各種水系溶剤抽出物が挙げられるが、水抽出物を用
いることが好ましい。
【0015】具体的な前記抽出物の調製例としては、ユ
ーゲニア・ユニフローラを4倍量の熱水で抽出し、得ら
れた抽出液を濾過する方法が挙げられる。この抽出物
は、必要に応じて乾燥させ、乾燥粉末とすることもでき
る。
【0016】本発明の有効成分は、経口剤として投与す
ることができる。本発明において使用し得る医薬品用担
体は、剤型に応じて選択することができ、経口剤の場合
には、例えば、デンプン、乳糖、白糖、マンニット、カ
ルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩等
を利用することができる。また、経口剤の調製にあたっ
ては、更に結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動
性促進剤、矯味剤、着色剤、香料等を配合することがで
きる。これらの具体例としては、以下に示すものが挙げ
られる。
【0017】結合剤 デンプン、デキストリン、アラビアゴム末、ゼラチン、
ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、結晶セルロース、エチルセルロース、ポ
リビニルピロリドン、マクロゴール等である。
【0018】崩壊剤 デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロー
スカルシウム、カルボキシメチルセルロース、低置換ヒ
ドロキシプロピルセルロース等である。
【0019】界面活性剤 ラウリル硫酸ナトリウム、大豆レシチン、ショ糖脂肪酸
エステル、ポリソルベート80等である。
【0020】滑沢剤 タルク、ロウ類、水素添加植物油、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ポリエチレングリコー
ル等である。
【0021】流動性促進剤 軽質無水ケイ酸、乾燥水酸化アルミニウムゲル、合成ケ
イ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等である。
【0022】また、本発明の有効成分は、懸濁液、エマ
ルジョン、シロップ剤、エリキシル剤等の経口用の液剤
としても投与することができ、これらの各種剤型には、
矯味矯臭剤、着色剤を配合することができる。
【0023】本発明の有効成分の投与量は、投与経路、
疾患の程度、被投与者の年齢等によって異なるが、一般
には経口投与の場合、大人1日当たり、1〜10g程度
となる量を1〜3回に分けて投与すればよい。
【0024】なお、本発明で用いられる有効成分は、α
グルコシダーゼ阻害剤としては全く知られていなかった
が、上述の解熱等に対し民間薬として長年用いられてき
たものであり、安全性が確認されているので、安心して
使用することができる。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例、実験例および製剤例を
挙げ更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に
何ら制約されるものではない。
【0026】実施例1 ユーゲニア・ユニフローラの乾燥葉を4倍量の蒸留水で
1時間攪拌抽出し、熱時濾過後、濾液をスプレードライ
し、熱水抽出エキス(収率18.9%)を得た(被験薬
A)。
【0027】実施例2 実施例1で得た熱水抽出エキス(収率18.9%)50
0gを蒸留水5リットルに溶解し、不溶物を濾過後、濾
液を強酸型陽イオン交換樹脂アンバーライト(Ambe
rlite)IR−120B(H form,500
ml,オルガノ)に通導した。吸着部を0.5N−NH
OHを用いて溶出させ、減圧濃縮後、凍結乾燥して2
4.9gの褐色アメ状のエキスを得た。
【0028】このエキスを蒸留水に溶かし、弱酸型陽イ
オン交換樹脂アンバーライトCG−50(H for
m,300ml,オルガノ)に通導して、同様にして
2.1gの褐色アメ状の吸着部を得た。該吸着部1.9
5gを少量の蒸留水に溶かし、透析膜シームレスセルロ
ースチューブ30(和光純薬)に詰め、攪拌しながら蒸
留水2リットル中で12時間、2回透析を行った。得ら
れた外液を減圧濃縮後凍結乾燥し、1.90gのエキス
を得た。
【0029】これをさらに陰イオン交換樹脂DEAEセ
ルロース−SHカラム(Cl−form,2.2×50
cm,和光純薬)に通導し、蒸留水1リットルを流して
溶出した液を減圧濃縮後凍結乾燥し、1.88gのエキ
スを得た。
【0030】このエキスを少量の蒸留水に溶かし、シリ
カゲル60(70−230メッシュ,MERCK)を少
量加え、減圧下で水を留去して、シリカゲルに吸着させ
たものを、2−プロパノール(2−PrOH)で充填し
たシリカゲルカラム(2.2×50cm)に積層した。
これに2−PrOH/アセトール(AcOH)/H
混合液を流し、最初は試験管に200滴づつ、次いで1
00mlづつ分取して、画分A(試験管:23〜70
本、2−PrOH/AcOH/HO=800/1/
2,613mg)および画分B(試験管:71〜140
本+100ml:1〜16,2−PrOH/AcOH/
O=800/1/2〜400/1/2,859m
g)に粗分画した。
【0031】画分Aをピリジン6mlに溶かし、無水酢
酸2mlを加えて40時間攪拌の後減圧下で溶媒を留去
し、残渣からクロロホルム可溶分(F−A−Ac)を得
た。これを濃縮ゾーン付シリカゲル60F254プレー
ト(MERCK)にスポットし、n−ヘキサン/酢酸エ
チル(AcOEt)=1/2で展開し、3本の帯に分か
れた部分を削りとり溶出させ、Rf値の大きいものから
順にF−A−Ac−1(148mg)、F−A−Ac−
2(16mg)、F−A−Ac−3(336mg)とし
た。
【0032】113mgのF−A−Ac−1を50%メ
タノールに溶かし、アンモニアアルカリ性で1時間還流
後、減圧下でアンモニアとメタノールを除去し、アンバ
ーライトCG−50に通導して吸着部を0.5N−NH
OHで溶出させた。これにはニンヒドリン反応、クロ
リン−o−トリジン反応共に陽性を示す化合物が含まれ
ていたので、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
で分取して、11.5mgの(−)−(1S,2R,6
S,7R,8R,8aR)−1,2,6,7,8−ペン
タヒドロキシインドリジジン(熱水抽出エキスに対して
収率0.0003%)を得た(被験薬B)。HPLCの
条件は、ポンプ:Model510(Waters)、
インジェクター;ModelU6K(Waters)、
ガードカラム:アサヒパック(Asahipack)O
DP−130G 7B(Shodex)、検出:RIS
E−11(Shodex)、移動相:CHCN/H
O=15/85、流速:1.5ml/min、カラム温
度:室温、とした。
【0033】同様にして、220mgのF−A−Ac−
3より、13.0mgの(−)−(1S,2R,5R,
7R,8S,8aS)−1,2,5,7,8−ペンタヒ
ドロキシインドリジジン(熱水抽出エキスに対して収率
0.004%)を得た(被験薬C)。
【0034】次に画分Bをシリカゲルに吸着させ、Ac
OEtで充填したカラム(1.6×40cm)に積層
し、AcOEt/メタノール(MeOH)混合液で溶出
させた。この手順を繰り返し、ニンヒドリン反応、クロ
リン−o−トリジン反応ともに陽性を示す化合物を、そ
れを含む画分(AcOEt/MeOH=10/1,47
mg)からHPLCにて分取し、16.1mgの(+)
−(3α,4α,5β)−1−メチルピペリジン−3,
4,5−トリオール(熱水抽出エキスに対して収率0.
003%)を得た(被験薬D)。
【0035】実験例1 ラット小腸刷子縁膜に5倍量の50mMマンニトール/
2mMトリス塩酸緩衝液を加え、氷冷下で2分間ホモゲ
ナイズ後、1M−CaClを最終濃度10mMになる
まで添加し、低温で20分間攪拌した。これを遠心分離
(5,000rpm,30分間)し、上清を再度遠心分
離(15,000rpm,30分間)して、その沈殿物
を10mMマレイン酸水酸化ナトリウム緩衝液(pH
5.8)で2回洗浄した(15,000rpm,30分
間)。こうして得られた沈殿物を、10mMマレイン酸
水酸化ナトリウム緩衝液(pH5.8)を用いて適宣希
釈し、αグルコシダーゼ液とした。このαグルコシダー
ゼ液20μlと、それぞれ蒸留水に溶解した被験薬A、
被験薬B、被験薬Cおよび被験薬D20μlづつとを混
合し、37℃、10分間インキュベートした。この混合
液に基質としてマルトースまたはスクロース(20mg
/ml,in 20mMリン酸緩衝液(pH6.8))
40μlを添加し、37℃、10分間インキュベート
し、反応液中で生成したグルコースをグルコースオキシ
ダーゼ法にて測定した。試料中に基質となる糖が存在す
る可能性があるので、各サンプルごとにブランク(基質
のかわりに緩衝液を添加したもの)をとり、その値でグ
ルコース値を補正し、次式により阻害率を算出した。 阻害率(%)=(((被験薬非添加群のグルコース濃
度)−(被験薬添加群のグルコース濃度))/(被験薬
非添加群のグルコース濃度))×100
【0036】実験例1の結果を下記の表1、表2に示
す。
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】実験例2 一晩絶食させた6週齢のICR系雄性マウスに対し、被
験薬A(100mg/kg/10ml)とスクロース
(2g/kg/10ml)との混合液を経口投与した。
経口投与直前(0時)と、経口投与から0.5、1.
0、2.0、3.0時間経過後に、マウスの眼底静脈か
ら採血して、血中のグルコース濃度をグルコースオキシ
ダーゼ法にて測定した。
【0039】実験例2の結果を表3に示す。
【表3】
【0040】実験例1および実験例2の結果から、本発
明の有効成分がαグルコシダーゼ(マルターゼ、スクラ
ーゼ)を阻害し、糖摂取後の血糖の上昇を抑制すること
が証明された。
【0041】製剤例1 顆粒剤の調製:実施例1の被験薬Aの粉末200gを乳
糖89gおよびステアリン酸マグネシウム1gと混合
し、この混合物を単発式打錠機にて打錠し、直径20m
m、重量2.3gのスラッグ錠を得た。このスラッグ錠
をオシレーターで粉砕し、整粒後篩別し、粒径20〜5
0メッシュの顆粒剤を得た。
【0042】製剤例2 錠剤の調製:実施例1の被験薬Aの粉末200mgを微
結晶セルロース20gおよびステアリン酸マグネシウム
5gと混合し、この混合物を単発式打錠機にて打錠し、
直径7mm、重量225mgの錠剤を製造した。本錠1
錠中には、実施例1の被験薬Aの粉末を200mg含有
する。
【0043】製剤例3 カプセル剤の調製:実施例1の被験薬Aの粉末500m
gを硬カプセルに充填して、カプセル剤を調製した。
【0044】製剤例4 錠剤の調製: (1)コーンスターチ 44g (2)結晶セルロース 40g (3)カルボキシメチルセルロースカルシウム 5g (4)軽質無水ケイ酸 0.5g (5)ステアリン酸マグネシウム 0.5g (6)実施例1の被験薬Aの粉末 10g 計100g
【0045】上記の処方に従って、(1)〜(6)を均
一に混合し、打錠機にて圧縮成型して一錠200mgの
錠剤を得た。
【0046】この錠剤一錠には、実施例1の被験薬A2
0mgが含有されており、成人1日10〜20錠を数回
に分けて服用する。
【0047】製剤例5 顆粒剤の調製:実施例2の被験薬Bの粉末200gを乳
糖89gおよびステアリン酸マグネシウム1gと混合
し、この混合物を単発式打錠機にて打錠し、直径20m
m、重量2.3gのスラッグ錠を得た。このスラッグ錠
をオシレーターで粉砕し、整粒後篩別し、粒径20〜5
0メッシュの顆粒剤を得た。
【0048】製剤例6 錠剤の調製:実施例2の被験薬Bの粉末200mgを微
結晶セルロース20mgおよびステアリン酸マグネシウ
ム5mgと混合し、この混合物を単発式打錠機にて打錠
し、直径7mm、重量225mgの錠剤を製造した。本
錠1錠中には、実施例2の被験薬Bの粉末を200mg
含有する。
【0049】製剤例7 カプセル剤の調製:実施例2の被験薬Bの粉末500m
gを硬カプセルに充填し、カプセル剤を調製した。
【0050】製剤例8 顆粒剤の調製:実施例2の被験薬Cの粉末200gを乳
糖89gおよびステアリン酸マグネシウム1gと混合
し、この混合物を単発式打錠機にて打錠し、直径20m
m、重量2.3gのスラッグ錠を得た。このスラッグ錠
をオシレーターで粉砕し、整粒後篩別し、粒径20〜5
0メッシュの顆粒剤を得た。
【0051】製剤例9 錠剤の調製:実施例2の被験薬Cの粉末200mgを微
結晶セルロース20mgおよびステアリン酸マグネシウ
ム5mgと混合し、この混合物を単発式打錠機にて打錠
し、直径7mm、重量225mgの錠剤を製造した。本
錠1錠中には、実施例2の被験薬Cの粉末を200mg
含有する。
【0052】製剤例10 カプセル剤の調製:実施例2の被験薬Cの粉末500m
gを硬カプセルに充填し、カプセル剤を調製した。
【0053】製剤例11 顆粒剤の調製:実施例2の被験薬Dの粉末200gを乳
糖89gおよびステアリン酸マグネシウム1gと混合
し、この混合物を単発式打錠機にて打錠し、直径20m
m、重量2.3gのスラッグ錠を得た。このスラッグ錠
をオシレーターで粉砕し、整粒後篩別し、粒径20〜5
0メッシュの顆粒剤を得た。
【0054】製剤例12 錠剤の調製:実施例2の被験薬Dの粉末200mgを微
結晶セルロース20mgおよびステアリン酸マグネシウ
ム5mgと混合し、この混合物を単発式打錠機にて打錠
し、直径7mm、重量225mgの錠剤を製造した。本
錠1錠中には、実施例2の被験薬Dの粉末を200mg
含有する。
【0055】製剤例13 カプセル剤の調製:実施例2の被験薬Dの粉末500m
gを硬カプセルに充填し、カプセル剤を調製した。
【0056】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明におい
ては、民間的に用いられている安全なユーゲニア・ユニ
フローラの糖尿病、肥満に対する有効性の作用機序、作
用成分が明らかとなり、糖尿病や肥満に臨床応用できる
αグルコシダーゼ阻害剤を得ることができた。また、前
記ユーゲニア・ユニフローラから新規ペンタヒドロキシ
インドリジジン化合物を抽出することができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I)、 で表される(−)−(1S,2R,6S,7R,8R,
    8aR)−1,2,6,7,8−ペンタヒドロキシイン
    ドリジジン。
  2. 【請求項2】 次式(II)、 で表される(+)−(1S,2R,5R,7R,8S,
    8aS)−1,2,5,7,8−ペンタヒドロキシイン
    ドリジジン。
  3. 【請求項3】 ユーゲニア・ユニフローラの抽出物また
    は粉末を有効成分とするαグルコシダーゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】 前記ユーゲニア・ユニフローラの抽出物
    として、次式(I)、 で表される(−)−(1S,2R,6S,7R,8R,
    8aR)−1,2,6,7,8−ペンタヒドロキシイン
    ドリジジン、次式(II)、 で表される(+)−(1S,2R,5R,7R,8S,
    8aS)−1,2,5,7,8−ペンタヒドロキシイン
    ドリジジン、および次式(III)、 で表される(+)−(3α,4α,5β)−1−メチル
    ピペリジン−3,4,5−トリオールからなる群から選
    ばれる1種または2種以上を有効成分として含有するα
    グルコシダーゼ阻害剤。
JP10245307A 1998-08-31 1998-08-31 新規ペンタヒドロキシインドリジジン化合物およびαグルコシダーゼ阻害剤 Pending JP2000072770A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006515357A (ja) * 2003-01-23 2006-05-25 エム.エヌ.エル.ファーマ、リミテッド 免疫調節組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006515357A (ja) * 2003-01-23 2006-05-25 エム.エヌ.エル.ファーマ、リミテッド 免疫調節組成物

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