JP2000072666A - アセトアミノフェン含有発泡組成物 - Google Patents
アセトアミノフェン含有発泡組成物Info
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Abstract
に溶解する発泡組成物を得ることを目的とする。 【解決手段】 嵩密度が0.2g/ml未満であり、粒
子径が1〜50ミクロンであるアセトアミノフェンを、
発泡剤に配合してなるアセトアミノフェン含有発泡組成
物。
Description
ン含有発泡組成物に関し、より詳細には、水に迅速かつ
ほぼ完全に溶解し、薬剤の浮遊物を生じない口当たりの
よいアセトアミノフェン含有発泡組成物に関する。
ら、活性成分と、炭酸塩及び酸性物質からなる発泡成分
とを含有する発泡組成物は、水に投入すると発泡して速
やかに溶解することから、内服医薬品、うがい薬、義歯
洗浄剤、入浴剤等の広い分野において使用されている。
特に、内服医薬品の場合には、水に対する速溶性に加
え、発生する炭酸ガスによる薬効成分の吸収促進、苦味
成分のマスキング及び胃壁保護等の効果があることか
ら、近年ますます注目されるようになってきた。
した鎮痛薬及び感冒薬が発泡錠として市販されている。
しかし、アセトアミノフェンは、比較的水に溶けにく
く、配合量が多いことから、溶解液量を100〜200
mlと多くしなければならず、治療効果を期待するため
に全量を服用するには、かなりの苦痛を伴う。また、特
に感冒薬が使用される冬季には、溶解液が5〜10℃程
度と低温になるため、薬剤がより一層溶解しにくくな
り、液面に溶けなかった薬剤が浮遊したり、液中に薬剤
が沈殿したりするため、発泡剤としても効果が十分に発
揮され難い。さらに、溶解時間が1〜2分、時に3分以
上を必要とするため、服用するのに時間がかかるという
欠点がある。
得る発泡製剤が望まれていた。アセトアミノフェンの発
泡組成物としては、例えば、英国特許1,328,59
1号公報において、可溶性アセトアミノフェン発泡組成
物の製法が開示されている。この方法では、まずアセト
アミノフェンと炭酸塩とをエタノールのような適当な溶
媒とともに混合してペーストとし、乾燥して粉末化す
る。その後、酸と混合し、次にビタミンCとブレンド
し、次いで発泡性錠剤へと成型する。しかし、このよう
な方法では、アセトアミノフェンの粒子径を適切に制御
していないため、必ずしも溶解性が良好であるとはいえ
ない。
嵩密度0.2〜0.6g/mlのアセトアミノフェンを
含有する顆粒化された治療剤と第1発泡剤の混合物に、
第2発泡剤を混合することにより製造されたアセトアミ
ノフェンの発泡組成物が開示されている。しかし、この
方法により得られた発泡組成物は、崩壊又は溶解するの
に22℃、200mlの水で1分程度を要し、速溶性の
点で満足できるものではなかった。また、その製造に際
しても、アセトアミノフェンを顆粒化した後、発泡剤と
の混合を2段階で行う必要がある。よって、製造工程が
煩雑となり、製造コストの増大も問題となる。
が0.2g/ml未満であり、粒子径が1〜50ミクロ
ンであるアセトアミノフェンを発泡剤に配合してなるア
セトアミノフェン含有発泡組成物が提供される。
発泡組成物は、嵩密度が0.2g/ml未満であり、粒
子径が1〜50ミクロンであるアセトアミノフェンが発
泡剤に配合されてなる。一般に、「嵩密度」とは体積密
度とも呼ばれ、粉体を一定の容器に充填したときの単位
体積あたりの重さを意味するが、ゆるみ嵩密度、固め嵩
密度、振動嵩密度、遠心嵩密度、タップ嵩密度等、測定
方法の違いによりその値が変動する。本発明におけるア
セトアミノフェンの嵩密度は、ゆるみ嵩密度を意味す
る。ここで、ゆるみ嵩密度とは、ふるいを用いて容器中
に均一な粉体を、均等に充填した場合の嵩密度を示す
(医薬品の開発、第15巻、製剤の物理化学的性質、廣
川書店発行、242頁(1989)参照)。具体的に
は、例えば、粉体をメスシリンダー等に一定の高さから
落下させ、その体積及び重量を測定することにより算出
することができる。また、パウダーテスター(ホソカワ
ミクロン社製)等、粉体物性測定器を使用して測定する
こともできる。本発明のアセトアミノフェンの嵩密度
は、0.2g/ml未満であればよいが、0.12〜
0.18g/mlがより好ましい。
ので、粒子の大きさ、すなわち粒子径を表すには規格化
が必要であり、粒子のもつ物理量(例えば体積、表面
積)や粒子の運動(例えば沈降)に着目し、それと同じ
物理量を示し、同じ運動をする球状粒子の直径で、粒子
径を定義する方法が採用されている。このような粒子径
は、相当径(equivalent diameter )と呼ばれる。本発
明における「粒子径」は、等体積球相当径(粒子と同じ
体積をもつ球の直径を示す)を意味し、レーザー回折型
粒度分布測定器、例えばSALD−3000(島津製作
所社製)により、微粒子に光を照射した際の粒子による
散乱光強度の動径分布に基づいて算出することができ
る。なお、粒子径が1ミクロンより小さい値を示すもの
は、発泡溶液の表面に浮遊物を生じさせ、一方、50ミ
クロンより大きいものは、発泡溶液の底に溶解しない粒
子を残しやすいため、本発明においては、アセトアミノ
フェンの粒子径は1〜50ミクロンであることが好まし
い。
極めてまれであり、種々の大きさの粒子によって構成さ
れているので、粒子径は一定の分布を有する。しかし、
実用的には、粉体の粒子径を分布として表すよりも、平
均値として表す方が便利である。この平均粒子径として
もっとも広く用いられているのが「メディアン径」であ
る。メディアン径とは50%径とも呼ばれ、積算分布曲
線の50%に相当する粒子径である。積算分布曲線の基
準としては、個数(Dp0 )、長さ(Dp1 )、面積
(Dp2 )及び体積(Dp3 )の4種類があるが、本発
明においては、メディアン径は体積を基準とする。よっ
て、粒子径とメディアン径を確定することにより、粒度
分布がより明確になり、粒子の規格がより明確になる。
本発明においては、アセトアミノフェンが3〜20ミク
ロンのメデイアン径を示すものが好ましく、さらに、5
〜10ミクロンのメディアン径を示すものであることが
より好ましい。
ウンタージェットミル、スパイラルジェットミル、ハン
マーミル、インパクトミル、ボールミル、振動ボールミ
ル等の装置を用い、アセトアミノフェン結晶を1回〜数
回粉砕することにより得ることができる。また、サイジ
ングには、サイクロン、ミクロンセパレーター、スクリ
ーン等の分粒機を利用することができる。例えば、1 m
m程度の波形スクリーンを装備したサンプルミル(不二
パウダル社製)で粉砕することにより目的とするアセト
アミノフェンを得ることができる。
るものではないが、通常、二酸化炭素源として作用する
試剤を含有する塩基性組成物(以下「塩基性組成物」と
記す)と、二酸化炭素の放出を誘発する試剤を含有する
酸性組成物(以下「酸性組成物」と記す)とからなる。
アセトアミノフェンは、(イ)塩基性組成物と混合し、
次いで、酸性組成物に配合されてもよいし、(ロ)酸性
組成物と混合し、次いで、塩基性組成物に配合されても
よいし、(ハ)アセトアミノフェン、塩基性組成物及び
酸性組成物を一度に配合してもよい。なかでも、(イ)
アセトアミノフェンを、塩基性組成物と混合した後、酸
性組成物に配合する場合には、溶解性又は速溶性に優れ
たものとなり好ましい。
は、2〜40重量%が好ましく、5〜20重量%がより
好ましい。そして、アセトアミノフェンが塩基性組成物
又は酸性組成物と予め混合される場合には、各組成物中
にアセトアミノフェンが5〜50重量%、塩基性組成物
又は酸性組成物が50〜95重量%の割合で含有される
のが好ましく、アセトアミノフェンが10〜30重量
%、塩基性組成物又は酸性組成物が70〜90重量%の
割合で含有されるのがより好ましい。
として作用する試剤としては、医薬として許容され得る
炭酸のモノ又はジ塩基性塩、例えば炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等
のアルカリ金属カーボネイト又はアルカリ金属ビカーボ
ネイト;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリ
ウム等のアルカリ土類金属カーボネイト;炭酸グリシン
ナトリウム等が挙げられる。これら炭酸のモノ又はジ塩
基性塩は単独で使用してもよく、2種以上の混合物を使
用してもよい。なかでも、炭酸水素ナトリウムが好まし
い。
する試剤は、発泡組成物を水に溶解したときにpHが4
〜7(弱酸性〜中性)付近になるように配合されるのが
好ましい。具体的には、塩基性組成物中に10〜50重
量%の割合で含有されるのが好ましく、20〜40重量
%がより好ましい。
して作用する試剤の他に、薬学的に許容され、発泡組成
物の溶解性に影響を与えない程度にアセトアミノフェン
以外の医薬成分を配合してもよい。そのような医薬成分
としては、例えば、デキストロメトルファン及びその塩
類、クエン酸チペピジン、ヒベンズ酸チペピジン、リン
酸ジヒドロコデイン、リン酸コデイン等の鎮咳成分;プ
ソイドエフェドリン及びその塩類、塩酸フェニルプロパ
ノールアミン、塩酸フェニレフリン等の交感神経興奮成
分;ベラドンナ総アルカロイド、ロートエキス等の副交
感神経遮断成分;マレイン酸クロルフェニラミン、マレ
イン酸カルビノキサミン、塩酸イソチペンジル、酒石酸
アリメマジン、塩酸ジフェニルピラリン、タンニン酸ジ
フェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン等の抗ヒス
タミン成分;グアイフェネシン、グアヤコールスルホン
酸ナトリウム、ノスカピン及びその塩類、塩化リゾチー
ム等の去痰成分;カフェイン類;ビタミン類等が挙げら
れる。
剤、着色剤、香料等を配合してもよい。例えば、賦形剤
としてはショ糖、果糖、ブドウ糖、乳糖、エリスリトー
ル、マルチトール、粉末還元麦芽糖水アメ、キシリトー
ルなどの糖及び糖アルコール類;甘味剤としてはアスパ
ルテーム、グリチルリチン類、ステビア類、サッカリン
及びその塩類;着色剤としてはリボフラビン、サンセッ
トイエロー、タートラジン;香料としてはレモンオイ
ル、オレンジオイル、レモンパウダー、オレンジパウダ
ー等が挙げられる。
出を誘発する試剤としては、医薬として許容され得る有
機酸並びにそれらの塩及び酸無水物、例えばコハク酸、
酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、アジピン酸、クエン酸無水物、コハク
酸無水物、クエン酸一ナトリウム、クエン酸二ナトリウ
ム、リン酸二水素ナトリウム等が挙げられる。これらは
単独で使用してもよく、2種以上の混合物を使用しても
よい。なかでも、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸が
好ましい。
る試剤は、発泡組成物を水に溶解したときにpHが4〜
7(弱酸性〜中性)付近になるように配合するのが好ま
しい。具体的には、酸性組成物中に10〜50重量%の
割合で配合されるのが好ましく、20〜40重量%がよ
り好ましい。酸性組成物には、上記の二酸化炭素の放出
を誘発する試剤の他に、上記のような医薬成分、賦形
剤、甘味剤、着色剤、香料等を配合してもよい。
成物は、30〜600ミクロンの粒子径を有しているこ
とが好ましい。30ミクロンより小さい場合は、製剤の
製造に際して充填時の粉末の飛散、付着等を引き起こ
し、打錠時の杵・臼のキシミという問題が生じ、一方、
600ミクロンより大きい場合は、溶解に時間がかかっ
たり、溶け残ったりするという問題が生じるからであ
る。より好ましい粒子径は50〜500ミクロンであ
り、さらに均質な混合物を得るためには、各組成物を概
ね同じ粒子径に揃えることが好ましい。
ェン以外の医薬成分、薬学的に許容される賦形剤、甘味
剤、着色剤、香料等は、塩基性組成物又は酸性組成物中
に予め配合しないで、それらを単独又は2種以上の混合
物として発泡組成物中に配合してもよく、また、予めア
セトアミノフェンと混合し、発泡組成物中に配合しても
よい。このような場合の各成分の粒子径は30〜600
ミクロン、さらに50〜500ミクロンであることが好
ましい。
は、予め結合剤としてポリビニルピロリドンを用いて造
粒し、発泡組成物中に配合することが好ましい。特に、
アセトアミノフェンは、塩基性組成物とともにポリビニ
ルピロリドンを用いて予め造粒し、発泡組成物中に配合
することが好ましい。ポリビニルピロリドンを使用する
ことによって、より迅速に溶解する発泡組成物を製造す
ることができる。造粒に際して、ポリビニルピロリドン
は、適当な溶媒、例えば水、エタノール又はそれらの混
合溶媒等に溶解し、溶液として使用することができる。
その際の、ポリビニルピロリドン溶液は5〜20重量%
の割合でポリビニルピロリドンを含有することが好まし
く、8〜15重量%がより好ましい。ポリビニルピロリ
ドンの量は、発泡組成物中のアセトアミノフェンに対し
て0.5〜10重量%が好ましく、1〜2重量%がより
好ましい。
物は、例えば、以下のようにして製造することができ
る。まず、塩基性組成物を構成する二酸化炭素源として
作用する試剤と所望により配合されるその他の成分、酸
性組成物を構成する二酸化炭素の放出を誘発する試剤と
所望により配合されるその他の成分をそれぞれ混合し、
別々に攪拌造粒機に投入して造粒する。
型、ドラム型、V型、ダブルコーン型ミキサー等を使用
することができる。混合物を攪拌造粒機に投入し、造粒
する際、適当な結合剤又は結合溶液を添加することによ
り、さらに効率的に造粒することができる。結合剤又は
結合溶液としては、医薬品の製造に使用することができ
る限り特に限定されるものではないが、例えば、水、エ
タノール又はそれら混合物が挙げられる。結合剤又は結
合溶液の量は、造粒すべき成分に対して1〜30重量%
が好ましく、3〜10重量%がより好ましい。
何れでもよいが、湿式造粒法が好ましく、なかでも撹拌
造粒法がより好ましい。次に、得られた造粒物を乾燥
し、整粒機で30〜600ミクロンにサイジングにして
各組成物を製造する。その後、さらに真空乾燥を行い、
水分を完全に除去してもよい。
を用いる公知の方法により行うことができ、その際、4
0〜70℃の吸気温度が好ましく、55〜65℃がより
好ましい。また、乾燥時間は、0.25〜2時間が好ま
しく、0.5〜1時間がより好ましい。乾燥された造粒
物のサイジングは、例えば、所望の(例えば50〜10
0メッシュ)篩を装備した振動篩機(ダルトン社製)、
所望の(例えば0.4〜2mm)円形又は波形の穴のあ
いたスクリーンを装備したパワーミル(ダルトン社
製)、コーミル(パウレック社製)等を用いて行うこと
ができる。
0℃の温度で行うことが好ましく、35〜45℃がより
好ましい。この際の乾燥時間は、4〜24時間が好まし
く、8〜10時間がより好ましい。このようにして製造
されたアセトアミノフェン、塩基性組成物及び酸性組成
物は別々に包装し、服用時に水中で混合してもよいが、
各組成物を予め混合して顆粒剤、錠剤等の所望の形態に
成型してもよい。
組成物を、製造例、実施例及び試験例を挙げて詳細に説
明する。製造例1 市販のアセトアミノフェンの結晶1kgを1mmの波形
スクリーンを装備したサンプルミル(不二パウダル社
製)に投入し、2〜4回粉砕することにより、アセトア
ミノフェンを微粒化した。
メディアン径は、レーザー回折型粒度分布測定器SAL
D−3000(島津製作所社製)を用いて、微粒子に光
を照射したときの粒子による散乱光強度の動径分布を測
定することにより求めた。その結果、粒子径は1〜30
ミクロンであり、メディアン径は5ミクロンであった。
を、20cmの高さから漏斗を用いてメスシリンダーに
体積が20mlになるまで落下し、その際の重量を測定
することにより嵩密度を測定した。このときの重量は3
3.4gであり、よって、嵩密度は0.167g/ml
であった。
kgを1mmの波形スクリーンを装備したサンプルミル
(不二パウダル社製)に投入し、1〜2回粉砕すること
により、粒子径1〜50ミクロン、メディアン径10ミ
クロン、嵩密度0.173g/mlのアセトアミノフェ
ン粒子を得た。
の製造 製造例1で得られたアセトアミノフェン 300g 炭酸水素ナトリウム 300g 精製白糖 394g 上記の各成分を混合し、バーチカルグラニュレーター
(撹拌造粒機、パウレック社製)に投入し、ポリビニル
ピロリドン6gを溶かした50%エタノール溶液55m
lを撹拌しながら加え、造粒した。その後、吸気温度約
60℃で乾燥し、造粒物を得た。得られた造粒物を0.
6mmの円形の穴を有するスクリーンを装備したコーミ
ル(整粒機、パウレック社製)でサイジングし、その後
40℃で、8時間真空乾燥することにより、粒子径が5
0〜500ミクロンの組成物を得た。
(撹拌造粒機、パウレック社製)に投入し、50%エタ
ノール溶液35mlを撹拌しながら加え、造粒した。そ
の後、吸気温度約60℃で乾燥し、造粒物を得た。得ら
れた造粒物を0.6mmの円形の穴を有するスクリーン
を装備したコーミル(整粒機、パウレック社製)でサイ
ジングし、その後40℃で、8時間真空乾燥することに
より、粒子径が50〜500ミクロンの組成物を得た。
成分とを重量比1:1の割合で混合し、発泡組成物を得
た。得られた発泡組成物2gを5℃又は20℃の水50
ml中に溶解した結果、発泡組成物は20℃の水中で1
5秒、5℃の水中では45秒で溶解し、不溶の薬剤の浮
遊は認められなかった。
の製造 製造例1で得られたアセトアミノフェン 300g 炭酸水素ナトリウム 400g 無水カフェイン 25g 精製白糖 769g 上記の各成分を混合し、バーチカルグラニュレーター
(撹拌造粒機、パウレック社製)に投入し、ポリビニル
ピロリドン6gを溶かした50%エタノール溶液67m
lを撹拌しながら加え、造粒した。その後、吸気温度6
0℃で乾燥し、造粒物を得た。得られた造粒物を0.6
mmの円形の穴を有するスクリーンを装備したコーミル
(整粒機、パウレック社製)でサイジングし、その後4
0℃で、8時間真空乾燥することにより、粒子径が50
〜500ミクロンの組成物を得た。
(撹拌造粒機、パウレック社製)に投入し、50%エタ
ノール溶液52mlを撹拌しながら加え、造粒した。そ
の後、吸気温度60℃で乾燥し、造粒物を得た。得られ
た造粒物を0.6mmの円形の穴を有するスクリーンを
装備したコーミル(整粒機、パウレック社製)でサイジ
ングし、その後40℃で、8時間真空乾燥することによ
り、粒子径が50〜500ミクロンの組成物を得た。
成分とを重量比1:1の割合で混合し、発泡組成物を得
た。得られた発泡組成物3gを5℃又は20℃の水50
ml中に溶解した結果、発泡組成物は20℃の水中で2
0秒、5℃の水中では50秒で溶解し、不溶の薬剤の浮
遊は認められなかった。
(撹拌造粒機、パウレック社製)に投入し、ポリビニル
ピロリドン6gを溶かした50%エタノール溶液55m
lを撹拌しながら加え、造粒した。その後、吸気温度6
0℃で乾燥し、造粒物を得た。得られた造粒物を0.6
mmの円形の穴を有するスクリーンを装備したコーミル
(整粒機、パウレック社製)でサイジングし、その後4
0℃で、8時間真空乾燥することにより、粒子径が50
〜500ミクロンの組成物を得た。
(撹拌造粒機、パウレック社製)に投入し、50%エタ
ノール溶液35mlを撹拌しながら加え、造粒した。そ
の後、吸気温度60℃で乾燥し、造粒物を得た。得られ
た造粒物を0.6mmの円形の穴を有するスクリーンを
装備したコーミル(整粒機、パウレック社製)でサイジ
ングし、その後40℃で、8時間真空乾燥することによ
り、粒子径が50〜500ミクロンの組成物を得た。
成分とを重量比1:1の割合で混合し、発泡組成物を得
た。得られた発泡組成物2gを5℃又は20℃の水50
ml中に溶解した結果、発泡組成物は20℃の水中で2
0秒、5℃の水中では50秒で完全に溶解し、不溶の薬
剤の浮遊は認められなかった。
の製造 製造例1で得られたアセトアミノフェン 300g 炭酸水素ナトリウム 300g 塩酸プソイドエフェドリン 20g 安息香酸ナトリウムカフェイン 50g 粉末還元麦芽糖水アメ 324g 上記の各成分を混合し、バーチカルグラニュレーター
(撹拌造粒機、パウレック社製)に投入し、ポリビニル
ピロリドン6gを溶かした50%エタノール溶液55m
lを撹拌しながら加え、造粒した。その後、吸気温度6
0℃で乾燥し、造粒物を得た。得られた造粒物を0.6
mmの円形の穴を有するスクリーンを装備したコーミル
(整粒機、パウレック社製)でサイジングし、その後4
0℃で、8時間真空乾燥することにより、粒子径が50
〜500ミクロンの組成物を得た。
(撹拌造粒機、パウレック社製)に投入し、50%エタ
ノール溶液53mlを撹拌しながら加え、造粒した。そ
の後、吸気温度60℃で乾燥し、造粒物を得た。得られ
た造粒物を0.6mmの円形の穴を有するスクリーンを
装備したコーミル(整粒機、パウレック社製)でサイジ
ングし、その後40℃で、8時間真空乾燥することによ
り、粒子径が50〜500ミクロンの組成物を得た。
成分とを重量比1:1の割合で混合し、発泡組成物を得
た。
の製造 製造例2で得られたアセトアミノフェン 300g 炭酸水素ナトリウム 300g dl−メチルエフェドリンサッカリン塩 20g 安息香酸ナトリウムカフェイン 50g 粉末還元麦芽糖水アメ 324g 上記の各成分を混合し、バーチカルグラニュレーター
(撹拌造粒機、パウレック社製)に投入し、ポリビニル
ピロリドン6gを溶かした50%エタノール溶液55m
lを撹拌しながら加え、造粒した。その後、吸気温度6
0℃で乾燥し、造粒物を得た。得られた造粒物を0.6
mmの円形の穴を有するスクリーンを装備したコーミル
(整粒機、パウレック社製)でサイジングし、その後4
0℃で、8時間真空乾燥することにより、粒子径が50
〜500ミクロンの組成物を得た。
(撹拌造粒機、パウレック社製)に投入し、50%エタ
ノール溶液53mlを撹拌しながら加え、造粒した。そ
の後、吸気温度60℃で乾燥し、造粒物を得た。得られ
た造粒物を0.6mmの円形の穴を有するスクリーンを
装備したコーミル(整粒機、パウレック社製)でサイジ
ングし、その後40℃で、8時間真空乾燥することによ
り、粒子径が50〜500ミクロンの組成物を得た。
成分とを重量比1:1の割合で混合し、発泡組成物を得
た。
径4〜190ミクロン、メディアン径38ミクロン)を
使用した以外は、実施例4と同様にして発泡組成物を調
製した。
ン、メディアン径2ミクロンのアセトアミノフェンを使
用した以外は、実施例4と同様にして発泡組成物を調製
した。
における粒子径の影響 実施例4、実施例5、比較例1及び比較例2で得られた
発泡組成物及び市販品であるアセトアミノフェン配合発
泡製剤各2g(アセトフェノンとして各300mg)
に、5℃又は20℃の水50ml(市販品においては8
0ml)を加え、5℃においては60秒後(市販品は1
80秒後)、20℃においては30秒後(市販品は12
0秒後)のアセトアミノフェンの不溶物量を測定した。
間経過時に溶液を吸引ろ過し、ろ紙上の残留物及び溶解
した溶液内の残留物に含まれるアセトアミノフェン量を
高速液体クロマトグラムで定量することにより行った。
また、浮遊物の有無を観察した。なお、不溶物量は配合
アセトアミノフェンに対する不溶物の重量比(%)で表
した。その結果を表1に示す。
0秒後に測定、*3は120秒後に測定、*4は180
秒後に測定した値である。表1から明らかなように、実
施例4及び実施例5は、通常使用される20℃の水で
は、少量の水(50ml)でも15〜20秒程度でほぼ
完全に溶解し、30秒後には浮遊物が観察されず、アセ
トアミノフェンの不溶物量も約3〜4%と良好な結果が
得られた。さらに5℃の冷水50mlにおいても、45
秒〜60秒でほぼ完全に溶解し、60秒後には浮遊物が
観測されず、アセトアミノフェン不溶物量も2.8〜
6.2%と非常に良好な結果を示した。
秒後の条件では浮遊物は観察されなかったが、アセトア
ミノフェン不溶物量が約17%と、実施例4及び実施例
5の約4〜5倍以上であった。さらに、5℃、60秒後
の条件にいたっては、アセトアミノフェンの不溶物量が
20%以上となり、溶解性に問題があった。また、比較
例2では、20℃、30秒後のアセトアミノフェンの不
溶物量は約5%であったが、5℃、60秒後の条件では
約10%の不溶物量が測定され、浮遊物も観察された。
さらに、市販品では、5℃、20℃ともに溶解時、液面
に不溶の薬剤が浮遊し、発泡・溶解時間が20℃では約
120秒、5℃では約180秒であった。また、アセト
アミノフェンの不溶物量は、80mlの水を用いたにも
かかわらず、20℃で約10%、5℃で約20%認めら
れた。
l未満であり、粒子径が1〜50ミクロンであるアセト
アミノフェンが配合されてなるため、低温・低容量の水
でも速やかに、かつほぼ完全に溶解する発泡組成物を得
ることができ、薬剤の浮遊物を生じない口当たりの良い
アセトアミノフェン発泡組成物を提供することができ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 嵩密度が0.2g/ml未満であり、粒
子径が1〜50ミクロンであるアセトアミノフェンを発
泡剤に配合してなるアセトアミノフェン含有発泡組成
物。 - 【請求項2】 アセトアミノフェンの嵩密度が、0.1
2〜0.18g/mlである請求項1記載のアセトアミ
ノフェン含有発泡組成物。 - 【請求項3】 アセトアミノフェンが、3〜20ミクロ
ンのメディアン径を有する請求項1又は2記載のアセト
アミノフェン含有発泡組成物。 - 【請求項4】 発泡剤が、二酸化炭素源として作用する
試剤を含有する塩基性組成物と、二酸化炭素の放出を誘
発する試剤を含有する酸性組成物とからなる請求項1〜
3のいずれか1つに記載のアセトアミノフェン含有発泡
組成物。 - 【請求項5】 二酸化炭素源として作用する試剤を含
有する塩基性組成物とアセトアミノフェンとの混合物を
造粒して得られる粒子径30〜600ミクロンの成分
と、二酸化炭素の放出を誘発する試剤を含有する酸性
組成物を造粒して得られる粒子径30〜600ミクロン
の成分とを配合してなる請求項1〜4のいずれか1つに
記載のアセトアミノフェン含有発泡組成物。 - 【請求項6】 の成分及びの成分の粒子径が、それ
ぞれ50〜500ミクロンである請求項5記載のアセト
アミノフェン含有発泡組成物。 - 【請求項7】 の成分が、塩基性組成物とアセトアミ
ノフェンとをポリビニルピロリドンを用いて造粒して得
られる請求項5又は6記載のアセトアミノフェン含有発
泡組成物。
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---|---|---|---|
JP24328298A JP4475693B2 (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | アセトアミノフェン含有発泡組成物 |
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---|---|
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JP4475693B2 JP4475693B2 (ja) | 2010-06-09 |
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ID=17101546
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JP24328298A Expired - Lifetime JP4475693B2 (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | アセトアミノフェン含有発泡組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4475693B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100392430B1 (ko) * | 2001-02-01 | 2003-07-23 | 부광약품 주식회사 | 속효성과 지속성을 동시에 갖는 발포성 아세트아미노펜제제 |
JP2004099510A (ja) * | 2002-09-09 | 2004-04-02 | Ss Pharmaceut Co Ltd | 催眠用固形製剤 |
JP2008542396A (ja) * | 2005-06-03 | 2008-11-27 | エラン ファーマ インターナショナル リミテッド | ナノ粒子アセトアミノフェン製剤 |
WO2020138036A1 (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 花王株式会社 | 密封容器入り発泡性経口錠剤 |
-
1998
- 1998-08-28 JP JP24328298A patent/JP4475693B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100392430B1 (ko) * | 2001-02-01 | 2003-07-23 | 부광약품 주식회사 | 속효성과 지속성을 동시에 갖는 발포성 아세트아미노펜제제 |
JP2004099510A (ja) * | 2002-09-09 | 2004-04-02 | Ss Pharmaceut Co Ltd | 催眠用固形製剤 |
JP2008542396A (ja) * | 2005-06-03 | 2008-11-27 | エラン ファーマ インターナショナル リミテッド | ナノ粒子アセトアミノフェン製剤 |
WO2020138036A1 (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 花王株式会社 | 密封容器入り発泡性経口錠剤 |
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