JP2000072497A - 高流動吹付けコンクリート用セメント - Google Patents

高流動吹付けコンクリート用セメント

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裕 中島
Akinori Sugiyama
彰徳 杉山
Takashi Ayada
隆史 綾田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹付けコンクリートの品質を安定化させるこ
とができ、さらに、リバウンド率も小さくさせることが
できる吹付けコンクリート用セメントを提供すること。 【解決手段】 高流動コンクリートからなるベースコン
クリートに急結剤を添加して吹付け施工を行うのに用い
るセメントであって、2CaO・SiO2を45〜70重量
%、石膏をSO3換算で0.5〜4.0重量%含有し、残部が
主として3CaO・SiO2、3CaO・Al23、4CaO
・Al23・Fe23からなり、かつ、ブレーン比表面積
が3000cm2/g以上である高流動吹付けコンクリート用セ
メント。該セメントが、JIS規格における低熱ポルト
ランドセメントである高流動吹付けコンクリート用セメ
ント。高流動吹付けコンクリートのベースコンクリート
のスランプフローが450〜750mmである高流動吹付けコン
クリート用セメント。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベースコンクリー
トとして、高流動コンクリートを用いる湿式吹付け施工
方法に適した高流動吹付けコンクリート用セメントに関
し、特に、ポンプ圧送途中で急結剤を添加しても、吹付
けコンクリートの品質を安定化させることができ、さら
に、リバウンド率も小さくさせることができる高流動吹
付けコンクリート用セメントに関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】掘削されたトンネルや地
下空間の建設工事では、露出面にコンクリートを吹付け
てライニングし、該露出面の崩落を防止する方法が広く
実施されている。コンクリート吹付け工法としては、乾
式工法と湿式工法が知られているが、湿式工法は、乾式
工法に比べて、粉塵の発生が少ないという利点を有する
ため、吹付け工法の主流となっている。
【0003】湿式工法では、ベースコンクリートを輸送
パイプを通して圧送し、先端の吹付けノズルから吹き出
し、掘削された露出面にコンクリートを吹き付けてライ
ニングする。また、ベースコンクリートだけでは、急結
性が得られないので、急結剤を圧送途中で添加混合して
いる。
【0004】しかしながら、カルシウムアルミネート系
鉱物を主体とした粉末急結剤を添加した場合、ベースコ
ンクリートへの急結剤の混合分散性が安定せず、安定し
た品質(急結性、強度等)の吹付けコンクリートが得ら
れ難かった。また、吹付けた際のリバウンド率も大きか
った。
【0005】一方、近年においては、大断面のトンネル
やより大型の地下空間の建設が益々増加している。それ
に伴い、吹付けコンクリートの品質の安定化、さらに
は、工費の削減が、より一層求められている。そこで、
本発明では、概して、ベースコンクリートへの混合分散
性が良くない上記粉末急結剤を用いても、吹付けコンク
リートの品質を安定化させることができ、さらに、リバ
ウンド率も小さくさせることにより工費の削減を図るこ
とができる吹付けコンクリート用セメントを提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決すべく種々のベースコンクリートについて鋭意
研究した結果、ベースコンクリートを高流動コンクリー
トとし、そのセメントとして、特定の鉱物を特定量含有
するセメントを用いれば、急結剤が添加されてなる吹付
けコンクリートの品質を安定化させることができ、さら
に、吹付けた際のリバウンド率も小さくさせることがで
きることを見いだし、本発明を完成させたものである。
【0007】即ち、本発明は、高流動コンクリートから
なるベースコンクリートに急結剤を添加して吹付け施工
を行うのに用いるセメントであって、2CaO・SiO2
を45〜70重量%、石膏をSO3換算で0.5〜4.0重量%含
有し、残部が主として3CaO・SiO2、3CaO・Al2
3、4CaO・Al23・Fe23からなり、かつ、ブレ
ーン比表面積が3000cm2/g以上であることを特徴とする
高流動吹付けコンクリート用セメント(請求項1)であ
る。さらに、本発明は、該セメントがJIS規格におけ
る低熱ポルトランドセメントである請求項1記載の高流
動吹付けコンクリート用セメント(請求項2)である。
さらに、本発明は、高流動吹付けコンクリートのベース
コンクリートのスランプフローが450〜750mmである請求
項1又は2記載の高流動吹付けコンクリート用セメント
(請求項3)である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳し
く説明する。まず、本発明で用いるセメントについて説
明する。本発明では、2CaO・SiO2を45〜70重量
%、石膏をSO3換算で0.5〜4.0重量%含有し、残部が
主として3CaO・SiO2、3CaO・Al23、4CaO
・Al23・Fe23からなり、かつ、ブレーン比表面積
が3000cm2/g以上であるセメントを用いる。2CaO・S
iO2を前記量含有するセメントは、その粒子形状が球形
に近く、該セメントを高流動吹付けコンクリート用セメ
ントとして用いることで、2CaO・SiO2含有量の少
ないセメント(例えば、普通ポルトランドセメント)を
用いた場合等と比べ、スラグ等の混和材を添加すること
なくセメント単味でもベースコンクリートである高流動
コンクリートへの急結剤の混合分散性が良好となり、吹
付けコンクリートの品質を安定化させることができ、さ
らに、リバウンド率も小さくさせることができるもので
ある。なお、本発明でいうリバウンド率とは、吹付けに
使用したコンクリートのうち、付着せずに落下したコン
クリートの割合(重量%)をいう。該付着せずに落下し
たコンクリートには、吹付けた際に跳ね返って落下した
コンクリートの他に、吹付け後硬化するまでにダレて落
下したコンクリート、も含むものである。
【0009】セメント中の2CaO・SiO2量が45重量
%未満では、圧縮強度の変動が大きくなる傾向にある。
すなわち、吹付けコンクリートの品質を安定化し難くな
る。さらに、リバウンド率を小さくさせることが困難と
なるので好ましくない。一方、2CaO・SiO2量が70
重量%を超えると、急結性が低下する。またリバウンド
率を小さくさせることが困難となるので好ましくない。
【0010】セメント中の石膏量は、コンクリートの流
動性と急結性に影響する。セメント中の石膏量がSO3
換算で0.5重量%未満では、コンクリートの流動性が悪
く、後述する高流動コンクリートを調製することが困難
であり、圧縮強度の変動が大きくなる傾向にある、また
リバウンド率を小さくさせることが困難となるので好ま
しくない。石膏量がSO3換算で4.0重量%を超えると、
急結性が低下する。またリバウンド率を小さくさせるこ
とが困難となるので好ましくない。
【0011】本発明におけるセメントのブレーン比表面
積は、3000cm2/g以上が好ましい。ブレーン比表面積が3
000cm2/g未満では、急結性が低下する。またリバウンド
率を小さくさせることが困難となるので好ましくない。
なお、ブレーン比表面積が4500cm2/gを超える細かさの
ものは、製造に要する労力が大きくコストが高くなるた
め、セメントのブレーン比表面積は4500cm2/g以下とす
るのが好ましい。
【0012】本発明のセメントの製造方法としては、通
常のセメントクリンカ製造工程において、石灰石、粘土
等の割合を調整して、所定の鉱物組成のクリンカを製造
し、 1)該クリンカと所定量の石膏とを同時粉砕する方法
や、 2)該クリンカを単独で粉砕し、その後、所定量の石膏
を混合して製造する方法、が挙げられる。石膏の種類
は、特に限定するものではなく、2水、半水、無水石膏
およびこれらの混合物が挙げられる。なお、所定の鉱物
組成を有するもので市販されているセメントとしては、
JIS規格における低熱ポルトランドセメントが挙げら
れる。本発明のセメントは、低熱タイプであるので、雰
囲気温度の高い現場や、吹付けコンクリートの蓄熱量の
大きい現場等、には好適である。
【0013】ベースコンクリートに用いるセメント以外
の材料について説明する。高性能減水剤としては、アル
キルアリルスルホン酸系、ナフタレンスルホン酸系、メ
ラミンスルホン酸系、ポリカルボン酸系等の高性能減水
剤(高性能AE減水剤も含む)が挙げられ、液状又は粉
末状どちらでも使用可能である。細骨材としては、川
砂、海砂、山砂、砕砂およびこれらの混合物が挙げられ
る。粗骨材としては、川砂利、海砂利、砕石およびこれ
らの混合物が挙げられる。また、必要に応じて、アクリ
ル系やセルロース系の増粘剤を使用することは差し支え
ない。
【0014】本発明において、使用する急結剤も特に限
定するものではなく、カルシウムアルミネートと石膏を
組み合わせた急結剤やカルシウムアルミネートと石膏と
さらにアルミン酸アルカリとを組み合わせた急結剤、さ
らには、カルシウムアルミネートとアルミン酸アルカリ
及び/又は炭酸アルカリを組み合わせた急結剤を使用す
ることができる。急結剤の添加量としては、急結性およ
びコストを考慮して、セメントに対して、3〜10重量%
が好ましい。なお、本発明でいう吹付けコンクリートと
は、ベースコンクリートに急結剤を添加してなるもので
あり、高流動吹付けコンクリートとは、該吹付けコンク
リートのうち、ベースコンクリートのスランプフローが
400mm以上の吹付けコンクリートをいう。
【0015】次に、本発明のセメントが適用しうるベー
スコンクリートについて説明する。本発明のセメントで
は、ベースコンクリートとして、スランプフローが400m
m以上の高流動コンクリートを使用する必要がある。な
お、当然ながら、該高流動コンクリートは、スランプフ
ロー試験で材料分離を起こさない実用に供しうるコンク
リートである。好ましいのは、スランプフローが450〜7
50mmの高流動コンクリートである。スランプフローが40
0mm未満のコンクリートでは、圧縮強度の変動が大きく
なる傾向にある。さらに、リバウンド率を小さくさせる
ことが困難となるので好ましくない。スランプフローが
750mmを超えると、リバウンド率が高くなる傾向にあ
り、急結剤の添加量も多くなるので、コスト等の点から
あまり好ましいものではない。
【0016】高流動コンクリートとしては、前記スラン
プフローの範囲であれば、いわゆる「粉体系高流動コン
クリート」や、「増粘剤系高流動コンクリート」のどち
らでも用いることができる。これら高流動コンクリート
の配合は、特に限定するものではないが、セメント量は
450〜700kg/m3、単位水量は160〜200kg/m3、水/セメン
ト比は28〜40重量%、粗骨材量は0.20〜0.26m3/m3、細
骨材率は55〜65容量%、増粘剤を使用する場合は2〜8kg
/m3とすることが、ポンプ圧送性等の点から、好ましい
ものである。なお、品質の安定性を欠かない範囲で、必
要に応じて、高炉スラグ、石灰石粉末等の混和材や収縮
低減剤や膨張剤等の混和剤を添加してもよい。
【0017】ベースコンクリートの調製方法は、特に限
定するものではなく、慣用のミキサーで混合すれば良
い。また、吹付けコンクリートの施工方法については、
通常行われている湿式工法が任意に適用することができ
る。吹付け装置も、従来より用いられている装置を適用
することができる。
【0018】
【試験例】以下、試験例により本発明を説明する。 1.セメント 試験に使用したセメントについて説明する。が朗鉱山産
の石灰石、東松山鉱山産の粘土、オーストラリア産の粘
土を原料として、その混合割合を変えて混合し、その
後、電気炉で焼成し、鉱物組成が異なる試製クリンカを
調製した。該クリンカに2水石膏(試薬特級)を加え
て、同時粉砕し、表1に示す鉱物組成とブレーン比表面
積の試製セメントを調製した。また、市販の低熱ポルト
ランドセメント及び普通ポルトランドセメント(いずれ
も日本セメント(株)製)も使用した。該低熱及び普通
ポルトランドセメントの鉱物組成とブレーン比表面積を
表1に併記する。
【0019】
【表1】
【0020】2.その他の材料 セメント以外の材料を以下に示す。 高性能減水剤;「NT-1000S」((株)エヌエムビー製) 増粘剤 ;「アサノHF」(日本セメント(株)製) 細骨材 ;北九州市小倉南区産砕砂(比重:2.69):
長崎県壱岐郡郷ノ浦沖合海砂(比重:2.59)=3:7
(重量比)混合品 粗骨材 ;北九州市門司区鹿喰産砕石(比重:2.80) 水 ;水道水 急結剤 ;A:「アサノスーパーナトム」(日本セメ
ント(株)製) B:「デンカナトミックType-5」(電気化学工業(株)
製)
【0021】ベースコンクリートの配合を表2に示す。
ベースコンクリートの混練は、2軸強制練りミキサー
(0.1m3)を用いて、90秒間混練した。
【0022】
【表2】
【0023】上記ベースコンクリートに表2に示す種類
および量の急結剤を添加し、内側にラスボートを張り付
けた幅2.5×奥行き3.0×高さ3.0mのボックスカルバー
トにコンクリートを吹付けた。なお、1回の吹付け量は
0.15m3とした。吹付け装置として、MEYCO Equipment
(株)製MEYCO Supremaを、急結剤の供給装置として日
本プライブリコ(株)製Qガンを用いた。
【0024】上記ベースコンクリート及び吹付けコンク
リートに対して以下の1)〜4)の特性を測定した。 1)スランプフロー ;混練直後のベースコンクリートを「JIS A 11
01(コンクリートのスランプ試験方法)」に準じてス
ランプコーンを引き上げた後、拡がったコンクリートの
最大直径の長さとその直角方向の長さを測定して、その
平均値を算出した。 2)急結性 ;吹付け直後のコンクリートの状態を指触により調べ、
握り潰せない場合を○、握り潰せる場合を×とした。 3)リバウンド率 ;吹付け終了後、付着せずに落下したコンクリートの量
を測定し、次式によりリバウンド率を算出した。 4)圧縮強度およびそのバラツキ ;30×40×20cmの木箱にコンクリートを吹付け、φ5×
10cmの供試体を採取し、20℃で湿空気中養生(材令;3
時間および28日)後、「JISA 1108(コンクリ
ートの圧縮強度試験方法)」に準じて圧縮強度を測定し
た。なお、各材令における圧縮強度は、3本の供試体の
平均値とした。また、圧縮強度のバラツキについては、
各材令における供試体3本の圧縮強度の変動係数(圧縮
強度のバラツキを示す指標)を求めた。それらの結果を
表3に示す。
【0025】
【表3】
【0026】表3から明らかなように、ベースコンクリ
ートとして、高流動コンクリートを用いる湿式吹付け施
工方法において、本発明で規定する2CaO・SiO
2量、石膏量及びブレーン比表面積を有するセメントを
使用した試験例1〜13では、リバウンド率を小さくさせ
ることができた。また、圧縮強度の変動係数も小さく、
品質の安定性が優れているものであった。これに対し
て、2CaO・SiO2含有量の少ないセメントを使用し
た試験例14及び21では、前記試験例に比べて、リバウン
ド率や圧縮強度の変動係数が劣っていた。また、石膏量
が少ないセメントを使用した試験例16では、ベースコン
クリートとして、高流動コンクリートを調製することが
できず、リバウンド率や圧縮強度の変動係数が大きかっ
た。さらに、2CaO・SiO2含有量の多いセメントを
使用した試験例15、石膏量の多いセメントを使用した試
験例17及びブレーン比表面積の小さいセメントを使用し
た試験例18では、急結性が悪く、リバウンド率も大きか
った。一方、ベースコンクリートとして、スランプフロ
ーが400mm未満のコンクリートを使用した試験例19〜20
では、リバウンド率は大きく、また、圧縮強度の変動係
数も大きく、品質の安定性が低いものであった。
【0027】
【発明の効果】以上詳記したように、急結剤を用いた湿
式吹付け施工における吹付けコンクリートのベースコン
クリートとして、高流動コンクリートを用い、かつ、そ
のベースコンクリートに用いるセメントとして、本発明
で規定する高流動吹付けコンクリート用セメントを使用
することにより、混和材を用いなくとも種々の急結剤に
対し、ベースコンクリートへの混合分散性が良好とな
り、吹付けコンクリートの品質を安定化させることがで
きる。さらに、リバウンド率も小さくさせることができ
るので、より一層の工費の削減を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 103:44 111:20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高流動コンクリートからなるベースコン
    クリートに急結剤を添加して吹付け施工を行うのに用い
    るセメントであって、2CaO・SiO2を45〜70重量
    %、石膏をSO3換算で0.5〜4.0重量%含有し、残部が
    主として3CaO・SiO2、3CaO・Al23、4CaO
    ・Al23・Fe23からなり、かつ、ブレーン比表面積
    が3000cm2/g以上であることを特徴とする高流動吹付け
    コンクリート用セメント。
  2. 【請求項2】 上記セメントがJIS規格における低熱
    ポルトランドセメントである請求項1記載の高流動吹付
    けコンクリート用セメント。
  3. 【請求項3】 高流動吹付けコンクリートのベースコン
    クリートのスランプフローが450〜750mmである請求項1
    又は2記載の高流動吹付けコンクリート用セメント。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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