JP2000072396A - フォークリフトの転倒防止装置 - Google Patents

フォークリフトの転倒防止装置

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JP2000072396A
JP2000072396A JP10243993A JP24399398A JP2000072396A JP 2000072396 A JP2000072396 A JP 2000072396A JP 10243993 A JP10243993 A JP 10243993A JP 24399398 A JP24399398 A JP 24399398A JP 2000072396 A JP2000072396 A JP 2000072396A
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shift amount
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fork
lift
vehicle
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JP10243993A
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Takeshi Tokuhiro
健 徳弘
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行時においても車両及び積荷の安定性を向
上させて,転倒を防止できるフォークリフトの転倒防止
装置を提供すること。 【解決手段】 昇降可能なマスト82と,該マスト82
の前方に位置して荷物を載置するためのフォーク81
と,両者間に位置して上記フォーク81を左右方向にシ
フト可能に取付けるシフター83と,車両を走行させる
走行モータ2とを有するフォークリフト8に配設され
る。この転倒防止装置1は,上記フォーク81の揚高を
検出する揚高検出手段3と,上記フォーク81のシフト
量を検出するシフト量検出手段4とを有する。また,上
記揚高検出手段3からの揚高データと上記シフト量検出
手段4からのシフト量データとに基づいて,上記走行モ
ータ2の作動を演算制御して上記車両の走行速度を制御
するコントローラ5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,フォークリフトにおける走行時
の安定性を高めた,転倒防止装置を有するフォークリフ
トに関する。
【0002】
【従来技術】フォークリフトには,フォークをフォーク
リフトの左右方向に振り分けできるよう(シフト可能)
に,シフターを設けたものがある。従来のフォークリフ
トは,昇降可能なマストと,該マストの前方に位置して
荷物を載置するためのフォークと,両者間に位置して上
記フォークを左右方向にシフト可能に取付けるシフター
と,車両を走行させる走行モータとを有する。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のフ
ォークリフトには,次の問題がある。即ち,フォークリ
フトにおける荷役作業は,フォークの昇降とシフトとを
同時に行う場合が多い。この場合には,車両の安定性が
低下し,旋回時に車両の転倒等を起こすおそれがある。
【0004】このような荷役作業時の問題に対し,上記
フォークリフトに,昇降やシフトを制御する装置を設け
ることが提案されている。このような制御装置として
は,例えば特開昭58−6900号公報に示されている
ごとく,リフト量(フォークの揚高)によりシフト範囲
を規制し,かつシフト量によりリフト(昇降)範囲を規
制する油圧コントロール装置等がある。しかしながら,
上記従来の制御装置を用いても,走行時における車両の
安定性を未だ十分には確保することができない。
【0005】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,走行時においても車両及び積荷の安定性
を向上させて,転倒を防止できるフォークリフトの転倒
防止装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,昇降可能
なマストと,該マストの前方に位置して荷物を載置する
ためのフォークと,両者間に位置して上記フォークを左
右方向にシフト可能に取付けるシフターと,車両を走行
させる走行モータと,転倒防止装置とを有するフォーク
リフトであって,上記転倒防止装置は,上記フォークの
揚高を検出する揚高検出手段と,上記フォークのシフト
量を検出するシフト量検出手段と,上記揚高検出手段か
らの揚高データと上記シフト量検出手段からのシフト量
データとに基づいて,上記走行モータの作動を演算制御
して上記車両の走行速度を制御するコントローラとを有
することを特徴とするフォークリフトの転倒防止装置に
ある。
【0007】本発明において最も注目すべきことは,上
記揚高検出手段,シフト量検出手段,走行モータ,コン
トローラを設け,上記揚高データと上記シフト量データ
とに基づいて,上記車両の走行速度を制御するよう構成
したことである。
【0008】上記揚高検出手段としては,例えば2以上
の段階に分けて段階的に揚高を検出するタイプ,あるい
は,揚高をリニアに検出するタイプのいずれでもよい。
具体的には,例えばリミットスイッチあるいは非接触セ
ンサ等をマストの高さ方向に複数設ける手段,リール巻
取り式ワイヤの引出し量により揚高を検出する手段,そ
の他の種々の手段をとることができる。上記揚高とは,
最下状態のフォークの高さを基準線にして,この基準線
からフォークが揚がった高さをいう。そして,該揚高
は,少なくとも2段階以上の揚高データとして変換され
る。
【0009】また上記シフト量検出手段についても,2
以上の段階に分けて段階的にシフト量を検出するタイ
プ,あるいは,シフト量をリニアに検出するタイプのい
ずれでもよい。具体的には,例えばリミットスイッチあ
るいは非接触センサ等をシフターの左右方向に複数設け
る手段,リール巻取り式ワイヤの引出し量によりシフト
量を検出する手段,その他の種々の手段をとることがで
きる。上記シフト量とは,車両の左右方向の中心を基準
線にして,この基準線から左方向又は右方向にシフトし
た幅をいう。そして,該シフト量は,少なくとも2段階
以上のシフト量データとして変換される。
【0010】上記コントローラは,上記のごとく,揚高
データとシフト量データとに基づいて,上記走行モータ
の出力(トルク,回転数)を演算し,この演算結果に応
じて上記走行モータの作動,及び上記車両の走行速度を
制御するよう構成する。また,上記演算は,後述するよ
うに上記揚高データと上記シフト量データとを座標とす
るマトリックス(図5)を用いる方法,その他の揚高デ
ータとシフト量データとを複合的に用いる種々の方法を
採ることができる。
【0011】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明においては,上記車両を走行させるために上記走行モ
ータを設けてあり,この走行モータは,上記のごとく,
揚高データ及びシフト量データに基づいて上記コントロ
ーラによって最適な出力を演算され,その作動を制御さ
れる。そのため,上記転倒防止装置においては,揚高が
変化した場合だけでなく,シフト量が変化した場合,揚
高とシフト量とが共に変化した場合にも,適宜走行モー
タの作動が制御される。
【0012】それ故,揚高,シフト量の条件が安定走行
に関して厳しい場合には,通常のアクセル操作にもかか
わらず,走行モータの出力は上記コントローラによって
低い値に規制される。そして,走行モータの作動が規制
されることにより,車両の走行速度は安全な低速状態に
制御される。
【0013】このように,本発明においては,フォーク
の揚高及びシフト量に応じて,通常と同じアクセル操作
により車両を走行させようとした時にも,車両の走行速
度を安全な速度に規制することができる。これにより,
走行時においても車両及び積荷の安定性を向上させて,
フォークリフトの転倒を防止することができる。
【0014】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記コントローラは,上記揚高データと上記シフト量デー
タとを縦横にとったマトリックスの各領域における上記
走行速度を予め決めておき,該マトリックスを用いて上
記走行速度を決定するよう構成してあることが好まし
い。なお,ここでいうマトリックスの各領域とは,格子
形状に分割したものに限らず,三角形状や台形形状等に
分割したものも含む。この場合には,例えば揚高データ
及びシフト量データと走行モータの最適出力との関係を
表す関数を用いて演算する等の方法により,上記走行モ
ータの出力の演算を容易に行うことができる。
【0015】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記走行速度の決定は,上記揚高データと上記シフト量デ
ータとに基づいて,段階的に行うことが好ましい。この
場合には,上記走行モータの出力の演算をより一層容易
に行うことができる。
【0016】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記走行速度の決定は,上記揚高データと上記シフト量デ
ータとに基づいて,連続的に行うことが好ましい。この
場合には,車両の走行速度が急変することなく,スムー
ズに走行することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる転倒防止装置1につき,図
1〜図9を用いて説明する。本例の転倒防止装置1は,
図2に示すごとく,昇降可能なマスト82と,該マスト
82の前方に位置して荷物を載置するためのフォーク8
1と,両者間に位置して上記フォーク81を左右方向に
シフト可能に取付けるシフター83と,車両を走行させ
る走行モータ2とを有するフォークリフト8に配設した
ものである。
【0018】上記転倒防止装置1は,図1に示すごと
く,フォーク81の揚高を検出する揚高検出手段3と,
フォーク81のシフト量を検出するシフト量検出手段4
とを有する。また,転倒防止装置1は,上記揚高検出手
段3からの揚高データと上記シフト量検出手段4からの
シフト量データとに基づいて,上記走行モータ2の作動
を演算制御して上記車両の走行速度を制御するコントロ
ーラ5とを有する。
【0019】以下,詳説する。上記マスト82は,図3
に示すごとく,アウターマスト821と昇降可能なイン
ナーマスト822とを有する。また,図4に示すごと
く,上記インナーマスト822の前方にはリフトブラケ
ット84が固定され,さらにリフトブラケット84の前
方にはフィンガーバー85が設けてある。そして,上記
フォーク81を取付けたシフター83は,上記フィンガ
ーバー85に対して,左右方向にシフト可能に取付けら
れている。なお,図中の符号86は,バックレストであ
る。
【0020】上記揚高検出手段3は,図3に示すごと
く,アウターマスト821の高さ方向の中央部分にリミ
ットスイッチ31を設置し,インナーマスト822の高
さ方向の最下部にリミットスイッチ31に当接する当て
板32を設置してある。そして,この当て板32の位置
により,リミットスイッチ31の上方と下方の2段階の
揚高データH1,H2を検出するよう構成してある。上
記揚高とは,図8に示すごとく,最下状態のフォークの
高さを基準線にして,この基準線からフォーク81が揚
がった高さHをいう。そして,この揚高は,上記揚高デ
ータH1,H2として変換される。
【0021】また,上記シフト量検出手段4は,図4に
示すごとく,フィンガーバー85の左右方向の中央部分
にリミットスイッチ41を設置し,シフター83の左右
方向の中央部分から左右方向にそれぞれ約5cmずつ離
れた位置にリミットスイッチ41に当接する当て板42
を設置してある。そして,これら2つの当て板42の位
置により,車両の中心から約5cmまでの内方と外方の
シフト量データW1,W2を検出するよう構成してあ
る。上記シフト量とは,図9に示すごとく,車両の左右
方向の中心を基準線Cにして,この基準線Cから例えば
シフト線Dまで左方向又は右方向にシフトした幅Wをい
う。そして,このシフト量は,上記シフト量データW
1,W2として変換される。
【0022】また,本例における上記コントローラ5
は,図5に示すごとく,上記揚高データと上記シフト量
データとを縦横にとったマトリックスMの各領域M1,
M4における上記走行モータ2の出力を予め決めてお
き,該マトリックスMを用いて上記走行モータ2の出力
を決定するよう構成してある。なお,上記マトリックス
Mにおいて,積荷の安定性は上記M1よりもM4の方が
低くなる。
【0023】このコントローラ5の演算部における演算
過程について,図6に示すフローチャートを用いて説明
する。まず,ステップ(以下,Sで示す)11において
揚高データおよびシフト量データをコントローラに取り
込むと共に,これらのデータが領域M1,M4のいずれ
に該当するかを算出する。次いで,S19において算出
された領域がM1,M4のいずれであるかを判断する。
そして,その結果に応じてS2,S3において,走行モ
ータ2の出力を演算する。
【0024】具体的には,S19において算出された領
域がM4の場合,つまり積荷の安定性が比較的低い場合
には,S2に進み,走行モータ2の作動を通常よりも規
制する。これにより,走行速度が通常よりも低速状態に
なる。一方,S19において算出された領域がM1の場
合,つまり積荷の安定性が比較的高い場合には,S3に
進み,走行モータ2の作動を通常と同じにする。これに
より,走行速度は通常のままとなる。
【0025】なお,上記コントローラ5の制御部は,M
1の領域で,図7(a)に示すごとく,通常のアクセル
操作により上記走行モータ2に対して,パルス電流P1
を流すよう構成してある。そして,上記制御部は,揚高
データとシフト量データとに基づいて走行モータ2の出
力が演算されると,その演算結果に従って,上記走行モ
ータ2の作動を規制する。
【0026】即ち,領域がM4の場合には,上記と同じ
アクセル操作を行ったとしても,上記走行モータ2に流
れるパルス電流P2は,図7(b)に示すごとく,OF
F時間が長くなる。これにより,上記パルス電流P1が
流れた場合に比べて,上記走行モータ2の作動が規制さ
れるので,車両の走行速度を低速状態に制御できる。な
お,上記コントローラ5の制御部は,車両の加速度を制
御することもできる。
【0027】このように,上記転倒防止装置1において
は,上記揚高データと上記シフト量データとに基づいた
算出結果が,積荷の安定性が低い領域M4に該当する場
合には走行速度を低速状態にするよう制御し(S2),
積荷の安定性が高い領域M1の場合には走行速度を通常
のまま維持するように制御される(S3)。
【0028】次に,本例の作用につき説明する。本例の
転倒防止装置1においては,上記車両を走行させるため
に上記走行モータ2を設けてある。そして,この走行モ
ータ2は,上記のごとく,揚高データ及びシフト量デー
タに基づいて上記コントローラ5によって上記2段階の
最適な出力を演算され,その作動をパルス電流により制
御される。
【0029】それ故,揚高,シフト量の条件が安定走行
に関して厳しい場合には,通常のアクセル操作にもかか
わらず,走行モータ2の出力は上記コントローラ5によ
って低い値に規制される。そして,走行モータ2の作動
が規制されることにより,車両の走行速度は安全な低速
状態に制御される。
【0030】さらに,上記コントローラ5の演算におい
て使用するマトリックスMは,積荷の安定性を考慮して
領域M1,M4を決めてある。そのため,上記の積荷の
安定性に応じた走行モータ2の出力制御を容易に行うこ
とができる。それ故,上記転倒防止装置1においては,
揚高が変化した場合だけでなく,シフト量が変化した場
合,揚高とシフト量とが共に変化した場合にも,これら
のデータを複合的に利用して積荷の安定性に応じた作動
に上記走行モータ2を制御することができる。
【0031】このように,本例においては,フォーク8
1の揚高及びシフト量に応じて,通常と同じアクセル操
作により車両を走行させようとした時にも,車両の走行
速度を安全な速度に規制することができる。これによ
り,走行時においても車両及び積荷の安定性を向上させ
て,フォークリフト8の転倒を防止することができる。
【0032】また,本例においては,上記走行速度の決
定を,上記揚高データと上記シフト量データとに基づい
て,段階的に行った。即ち,上記マトリックスの領域
(安定性の段階)を2つに分けた。この場合には,図5
に示すごとく,走行モータの出力を規制するか否かの2
つの選択によって行うことができ,コントローラ等の構
成を簡単にすることができる。また,例えば揚高データ
とシフト量データをON,OFFに単純化し,それぞれ
を独立して扱う等の方法によって,上記走行モータの出
力の演算をより一層容易に行うことができる。なお,上
記マトリックスの領域は,3つ以上に増やすことも可能
である。
【0033】実施形態例2 本例は,図10,図11に示すごとく,上記マトリック
スの領域を4つに分けて,走行速度の決定を,揚高デー
タとシフト量データとに基づいて,連続的に行うよう構
成したものである。具体的には,揚高検出手段3,シフ
ト量検出手段4として,それぞれリール巻取り式ワイヤ
(図示略)を設置し,ワイヤ引出し量により揚高デー
タ,シフト量データをリニアに検出するよう構成してあ
る。
【0034】また,本例におけるコントローラは,図1
0に示すごとく,上記揚高データと上記シフト量データ
とを縦横にとったマトリックスMの各領域M5〜M8に
おける走行モータ2の出力を予め決めておき,該マトリ
ックスMを用いて上記走行モータ2の出力を決定するよ
う構成してある。なお,上記マトリックスMにおいて,
積荷の安定性は上記M5,M6,M7,M8の順に低く
なる。その他は,実施形態例1と同様の構造である。
【0035】このコントローラ5の演算部における演算
過程について,図11に示すフローチャートを用いて説
明する。まず,S11において揚高データおよびシフト
量データをコントローラに取り込むと共に,領域M5〜
M8のいずれに該当するかを算出する。次いで,S12
〜S14において算出された領域がM5〜M8のいずれ
であるかを判断し,その結果に応じてS15〜S18に
おいて,走行モータ2の出力を演算する。
【0036】そして,その演算結果に従って,上記コン
トローラ5の制御部は,上記走行モータ2に流すパルス
電流のOFF時間を長くすることにより,上記走行モー
タ2の作動を規制する。
【0037】具体的には,S12において算出された領
域がM8の場合,つまり積荷の安定性が低い場合には,
S15に進み,走行モータ2の作動を通常よりも約60
%規制する。これにより,走行速度が通常よりも約60
%落ちる。また,S13において算出された領域がM7
の場合,つまり積荷の安定性が若干高い場合には,S1
6に進み,走行モータ2の作動を通常よりも約40%規
制する。これにより,走行速度が通常よりも約40%落
ちる。
【0038】また,S14において算出された領域がM
6の場合,つまり積荷の安定性が中程度高い場合には,
S17に進み,走行モータ2の作動を通常よりも約20
%規制する。これにより,走行速度が通常よりも約20
%落ちる。そして,S14において算出された領域がM
5の場合,つまり積荷の安定性が非常に高い場合には,
S18に進み,走行モータ2の作動を通常と同じにす
る。これにより,走行速度は通常のままとなる。
【0039】このように,本例の転倒防止装置において
は,上記揚高データと上記シフト量データとに基づいた
算出結果が,積荷の安定性が低い領域M8に該当する場
合には走行速度を約60%落し(S15),若干安定性
が高い領域M7の場合には走行速度を約40%落し(S
16),中程度安定性が高い領域M6の場合には走行速
度を約20%落し(S17),安定性が非常に高い領域
M5の場合には走行速度を通常のまま維持するように制
御される(S18)。このように,本例においては,車
両の走行速度が急変することなく,スムーズに走行する
ことができる。その他,実施形態例1と同様の効果を得
ることができる。
【0040】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,走行時
においても車両及び積荷の安定性を向上させて,転倒を
防止できるフォークリフトの転倒防止装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,転倒防止装置の構成を
示す説明図。
【図2】実施形態例1における,フォークリフトを示す
説明図。
【図3】実施形態例1における,揚高検出手段とその設
置位置を示す斜視図。
【図4】実施形態例1における,シフト量検出手段とそ
の設置位置を示す分解斜視図。
【図5】実施形態例1における,演算に用いるマトリッ
クスを示す説明図。
【図6】実施形態例1における,制御の流れを示すフロ
ーチャート。
【図7】実施形態例1における,(a)走行モータの作
動を規制しない場合に走行モータに流すパルス電流を説
明する線図,(b)走行モータの作動を規制する場合に
走行モータに流すパルス電流を説明する線図。
【図8】実施形態例1における,揚高を示す説明図。
【図9】実施形態例1における,シフト量を示す説明
図。
【図10】実施形態例2における,演算に用いるマトリ
ックスを示す説明図。
【図11】実施形態例2における,制御の流れを示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
1...転倒防止装置, 2...走行モータ, 3...揚高検出手段, 31...リミットスイッチ, 32...当て板, 4...シフト量検出手段, 41...リミットスイッチ, 42...当て板, 5...コントローラ, 8...フォークリフト, 81...フォーク, 82...マスト, 83...シフター,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降可能なマストと,該マストの前方に
    位置して荷物を載置するためのフォークと,両者間に位
    置して上記フォークを左右方向にシフト可能に取付ける
    シフターと,車両を走行させる走行モータと,転倒防止
    装置とを有するフォークリフトであって,上記転倒防止
    装置は,上記フォークの揚高を検出する揚高検出手段
    と,上記フォークのシフト量を検出するシフト量検出手
    段と,上記揚高検出手段からの揚高データと上記シフト
    量検出手段からのシフト量データとに基づいて,上記走
    行モータの作動を演算制御して上記車両の走行速度を制
    御するコントローラとを有することを特徴とするフォー
    クリフトの転倒防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記コントローラ
    は,上記揚高データと上記シフト量データとを縦横にと
    ったマトリックスの各領域における上記走行速度を予め
    決めておき,該マトリックスを用いて上記走行速度を決
    定するよう構成してあることを特徴とするフォークリフ
    トの転倒防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記走行速度
    の決定は,上記揚高データと上記シフト量データとに基
    づいて,段階的に行うことを特徴とするフォークリフト
    の転倒防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記走行速度の決定は,上記揚高データと上記シフト量
    データとに基づいて,連続的に行うことを特徴とするフ
    ォークリフトの転倒防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020095341A1 (ja) 2018-11-05 2020-05-14 株式会社島津製作所 産業車両
USRE49025E1 (en) * 2014-06-20 2022-04-12 Cascade Corporation Side-shift limiter

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