JP2000072147A - 搬送用容器 - Google Patents
搬送用容器Info
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Abstract
ねても、搬送物品に対して余計な荷重がかからないよう
にする。 【解決手段】 積み重ね可能とした合成樹脂薄板の真空
成形体よりなる搬送用容器で、所定深さの物品収納部3
を有する支持基板2と、その周囲に形成された側枠壁4
と、支持基板2の底面側では凹部21であり上面側では
凸部22を呈するスタック用の嵌合手段20とを備え、
この嵌合手段20の凹部21内に他の搬送用容器の嵌合
手段の凸部22を嵌合して積み重ねられる搬送用容器1
0において、嵌合手段20凹部21の内壁面に、積み重
ね時において他の搬送用容器側の凸部22に当接して、
その積み重ね高さを規制するストッパ24を形成した。
Description
た合成樹脂薄板の真空成形体よりなる搬送用容器に関
し、さらに詳しく言えば、積み重ねた際にその荷重が容
器内の物品にかからないようにした搬送用容器に関する
ものである。
かり品をトレイと称される搬送用容器に入れて搬送する
ようにしている。例えば、液晶表示パネルの生産工程で
は、図7に例示されているような搬送用容器を使用して
いる。
かつ軽量であるため、全体が合成樹脂薄板の真空成形体
よりなり、その支持基板2には図示しない物品(仕掛か
り品)を収納する所定深さの物品収納部3が形成されて
いる。この例では、支持基板2には4つの物品収納部3
が形成されている。また、支持基板2の周囲には側枠壁
4が一体に連設されている。
用容器1が多数用意されるが、搬送効率を高めるため、
往々にして所定数の搬送用容器1をいわゆる縦積み状に
積み重ねて、一度でより多くの物品を次工程に運ぶよう
にしている。
は次のような課題があった。すなわち、各搬送用容器1
は同一形状であることに加えて、その側枠壁4や物品収
納部3の側壁3aには、真空成形金型に対する型抜き用
のテーパが付けられている。
向として積み重ねると、ほとんど隙間のない状態とな
る。このことは、物品収納部3に物品が収納されている
と、その物品がその上に積み重ねられた搬送用容器1の
荷重にて押圧(圧迫)されることを意味し、その物品に
対して悪影響を与え兼ねない。液晶表示パネルの場合、
それが表示不良となって現れることになる。
送用容器1に例えばスペーサ部材などを形成して、それ
ら各容器1の物品収納部3間に所定の隙間を確保する
か、第2の方法として各搬送用容器1を同一方向として
積み重ねるのではなく、その一つおきに下の搬送用容器
1に対して、例えば90度ずつ角度を変えて積み重ねれ
ばよい。
れる搬送用容器1と上に配置される搬送用容器1とで
は、そのスペーサ部材を設ける位置を変えなければなら
ず、このため2種類の成形金型が必要となり、コスト的
に好ましくない。
各搬送用容器1間に引っかかりがなく、その縦積みの山
が安定しないため搬送には細心の注意が必要とされる。
しかも、細心の注意を払ったとしても、いわゆる山崩れ
してしまう場合があり、不測の損害を被ることになる。
重ねるに際して、その一つおきに載置角度を変えたので
は、その搬送用容器1の物品収納部3から物品を取り出
す場合、その物品の向きが区々となるため、そのハンド
リングに自動機を適用することが難しく、生産性の面で
好ましくない。
になされたもので、その目的は、各搬送用容器を同一方
向として積み重ねても、収納されている物品に余計な荷
重がかからないようにした搬送用容器を提供することに
ある。
め、本発明は、積み重ね可能とした合成樹脂薄板の真空
成形体よりなる搬送用容器で、所定深さの物品収納部を
有する支持基板と、同支持基板の周囲に形成された側枠
壁と、上記支持基板の底面側では凹部であり同支持基板
の上面側では凸部を呈するスタック用の嵌合手段とを備
え、上記嵌合手段の上記凹部内に他の搬送用容器の上記
嵌合手段の上記凸部を嵌合して積み重ねられる搬送用容
器において、上記嵌合手段の凹部の内壁面には、積み重
ね時において上記他の搬送用容器側の上記凸部に当接し
て、その積み重ね高さを規制するストッパが形成されて
いることを特徴としている。
品の高さ(厚さ)との関係で適宜決められる。すなわ
ち、ストッパは上に載置される搬送用容器の物品収納部
の底面が物品に当たらない位置に設けられる。
とはない。また、上下の各搬送用容器はスタック用の嵌
合手段にてその相互関係が保持されるため、多数積み重
ねてもいわゆる山崩れを起こすこともない。
体よりなるため、上記ストッパを上記凹部の開口面側か
ら見て逆テーパ状に形成することができ、この点も本発
明の特徴の一つである。
上記物品収納部との間に設けられるが、上記支持基板に
上記物品収納部が複数形成されている場合には、上記嵌
合手段をそれらの物品収納部間に設けることもできる。
底面側では凸部であり同支持基板の上面側では凹部を呈
し、同凹部の開口面が上記凸部の底面よりも実質的に小
さくされている補助ストッパをさらに備えていることが
好ましい。
のためのテーパが付けられるため、通常、その凹部の開
口面は凸部側の底面よりも大きくされるが、上記のよう
に、上記凹部の開口面を上記凸部の底面よりも実質的に
小さくするには、その一部分に上記凹部の底部から垂直
に立ち上がる垂直壁面を形成すればよい。
る実施例に基づいてより詳しく説明する。
斜視図であり、図2はその平面図である。この搬送用容
器10も先に説明した従来例と同様に、全体が合成樹脂
薄板の真空成形体よりなり、その支持基板2には物品
(仕掛かり品)を収納する所定深さの物品収納部3が形
成されている。
体に連設されている。この例においても、支持基板2に
は4つの物品収納部3が形成されており、図2にはその
内の1つ(右下側の物品収納部3)に入れられた物品と
しての液晶表示パネルLが斜線で模式的に示されてい
る。
にはこの搬送用容器10を積み重ねた状態での断面図が
拡大して示されている。これによると、側枠壁4と物品
収納部3との間にスタック用の第1嵌合手段20が設け
られ、また、物品収納部3の間にもスタック用の第2嵌
合手段30が設けられている。
て4つの第1嵌合手段20があり、図2において横並び
とされた各物品収納部3の間に2つの第2嵌合手段30
がある。各第1嵌合手段20は同一構成であり、また、
各第2嵌合手段30も同一構成であるため、それぞれそ
の一つについて説明する。
部3の側壁3aとを含み、支持基板2の底面側では凹部
21であり、同支持基板2の上面側では凸部22を呈す
る。その凹部21側を見ると、側枠壁4と側壁3aには
その開口面側に向けて漸次拡幅する型抜き用のテーパT
1が付されている。
側に配置されている搬送用容器10の凸部22に、その
上側に配置される搬送用容器10の凹部21が嵌合する
のであるが、この場合、側枠壁4にはその嵌合深さを規
制するストッパ24が形成されている。
から見て逆テーパ状に形成されている。すなわち、スト
ッパ24は側枠壁4の一部分を凹部21内に向けて凹ま
せることにより形成されている。このストッパ24は、
搬送用容器10の図示しない真空成形金型に対して逆テ
ーパとなるが、樹脂がある程度軟らかい状態であれば、
その成形金型から容易に外すことができる。
壁3a側もしくは側枠壁4と側壁3aの両方に設けられ
てもよいが、いずれにしても図4に示されているよう
に、この搬送用容器10を積み重ねた場合、下側に配置
されている搬送用容器10の凸部22に当接して、物品
収納部3の底面と収納されている物品(この例では、液
晶表示パネルL)との間に所定の隙間が生ずる位置に設
けられる。
の側壁3aと他方の物品収納部3の側壁3aとを含み、
第1嵌合手段20と同様に、支持基板2の底面側では凹
部31であり、同支持基板2の上面側では凸部32を呈
する。
aにもその開口面側に向けて漸次拡幅する型抜き用のテ
ーパが付されているが、一方の側壁3aには上記第1嵌
合手段20と同様なストッパ34が形成されている。す
なわち、ストッパ34は相手方第2嵌合手段30の凸部
32に当接するように形成され、これにより、第2嵌合
手段30同士の嵌合深さが規制される。
パ40をさらに備えている。この実施例では、各物品収
納部3の四隅に位置するように9個の補助ストッパ40
がほぼ均等的に配置されている。なお、この補助ストッ
パ40は支持基板2の補強用リブの役割をも兼ねてい
る。
面図)および図6の搬送用容器10を積み重ねた状態で
の拡大断面図を参照して、補助ストッパ40の構成を説
明する。なお、各補助ストッパ40は同一構成である。
嵌合手段20,30とは反対に、支持基板2の底面側で
は凸部41であり、同支持基板2の上面側では凹部42
を呈し、その開口面は長穴状とされている。
42の開口面側に向けて漸次拡幅する型抜きのためのテ
ーパT2が付けられている。したがって、このままでは
凹部42の開口面が凸部41の底面よりも大きいため、
積み重ねたとき、凸部41が相手方の凹部42の開口面
内に入ってしまい、ストッパとしての用をなさない。
分に同凹部42の底部から垂直に立ち上がる垂直壁面4
3を形成し、これにより凹部42の開口面を凸部41の
底面よりも実質的に小さくして、積み重ねたとき、凸部
41が相手方の凹部42の開口面内に入らないようにし
ている。
作用する。この実施例では、凹部42の開口面の各長辺
側に垂直壁面43を一対として対向的に設けているが、
一つであってもよく、また、場合によっては短辺側に垂
直壁面43を形成してもよい。いずれにしても、垂直壁
面43であるため、成形金型から外す際の支障とはなら
ない。
び第2嵌合手段20,30の各ストッパ24,34が適
切かつ有効に作用しているとともに、支持基板2が収納
物品Lの重さにより変形を来さない限り、図6に示され
ているように、互いに当接しない高さ(長さ)寸法とさ
れている。
ば搬送用容器10の積み重ね段数が多く、第1および第
2嵌合手段20,30の各ストッパ24,34がその荷
重に耐えきれずに外れたような場合に、初めて相手方に
当接する。
手段を第1および第2の嵌合手段20,30の2つとし
ているが、いずれか一つであってもよい。また、上記実
施例では、スタック用の嵌合手段と補助ストッパとを併
用しているが、例えば搬送する物品が軽量であるなどの
場合には、補助ストッパのみを用いてもよい。
積み重ね可能とした合成樹脂薄板の真空成形体よりなる
搬送用容器において、スタック用の嵌合手段内に他の搬
送用容器との積み重ね高さを規制するストッパを形成し
たことにより、同一形状でありながら同一方向として積
み重ねても、搬送物品に対して余計な荷重がかかること
のない搬送用容器が提供される。
視図。
図2のA−A線に沿った断面図およびその要部拡大断面
図。
図2のB−B線に沿った要部拡大断面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 積み重ね可能とした合成樹脂薄板の真空
成形体よりなる搬送用容器で、所定深さの物品収納部を
有する支持基板と、同支持基板の周囲に形成された側枠
壁と、上記支持基板の底面側では凹部であり同支持基板
の上面側では凸部を呈するスタック用の嵌合手段とを備
え、上記嵌合手段の上記凹部内に他の搬送用容器の上記
嵌合手段の上記凸部を嵌合して積み重ねられる搬送用容
器において、 上記嵌合手段の凹部の内壁面には、積み重ね時において
上記他の搬送用容器側の上記凸部に当接して、その積み
重ね高さを規制するストッパが形成されていることを特
徴とする搬送用容器。 - 【請求項2】 上記ストッパは、上記凹部の開口面側か
ら見て逆テーパ状に形成されていることを特徴とする請
求項1に記載の搬送用容器。 - 【請求項3】 上記嵌合手段は、上記側枠壁と上記物品
収納部との間に設けられていることを特徴とする請求項
1または2に記載の搬送用容器。 - 【請求項4】 上記支持基板には上記物品収納部が複数
形成されており、上記嵌合手段は、それらの物品収納部
間に設けられていることを特徴とする請求項1または2
に記載の搬送用容器。 - 【請求項5】 上記支持基板の底面側では凸部であり同
支持基板の上面側では凹部を呈し、同凹部の開口面が上
記凸部の底面よりも実質的に小さくされている補助スト
ッパをさらに備えていることを特徴とする請求項1ない
し4のいずれか1項に記載の搬送用容器。 - 【請求項6】 上記凸部および上記凹部の壁面には一部
分を除いて型抜きのためのテーパが付けられているのに
対して、その一部分は上記凹部の底部から垂直に立ち上
がる垂直壁面とされ、同垂直壁面により上記凹部の開口
面が上記凸部の底面よりも実質的に小さくされているこ
とを特徴とする請求項5に記載の搬送用容器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP24597598A JP3928906B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 搬送用容器 |
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JP24597598A Expired - Fee Related JP3928906B2 (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 搬送用容器 |
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-
1998
- 1998-08-31 JP JP24597598A patent/JP3928906B2/ja not_active Expired - Fee Related
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