JP2000071479A - カラーインクジェットプリンタ - Google Patents

カラーインクジェットプリンタ

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JP2000071479A
JP2000071479A JP24278098A JP24278098A JP2000071479A JP 2000071479 A JP2000071479 A JP 2000071479A JP 24278098 A JP24278098 A JP 24278098A JP 24278098 A JP24278098 A JP 24278098A JP 2000071479 A JP2000071479 A JP 2000071479A
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JP
Japan
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color
rotation
recording
ink
recording head
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JP24278098A
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English (en)
Inventor
Shigeru Morino
滋 森野
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半乾きによる多色インクドットのインク垂れ
や流れを防止して一段の高画質記録を目指す。 【解決手段】 回転体20の選択色用回転中に各色用記
録ヘッド(22H)のうちの選択された選択1色用記録
ヘッドから当該選択色インクを吹付けつつ記録媒体に当
該選択1色画像を記録可能、かつ選択1色用回転に引続
く多色用回転中に選択1色用記録ヘッドを除く残りの各
色用記録ヘッドから当該各色インクを吹付けつつ当該各
色画像を選択1色画像に重ね記録可能に形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主走査方向に配列
された多数のインクジェットノズルを有する各色用記録
ヘッドが回転体の回転方向と同じ副走査方向に位置ずれ
配設されかつ各色用記録ヘッドから各色インクを選択的
に吹付けつつ回転中の記録媒体にカラー画像を記録可能
に形成されたカラーインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】インクカセットが装着された各色用記録
ヘッドを行方向の全長(全幅)に渡って往復移動させか
つその各往動中に1行(または、1/N行)記録し、1
行(または、1/N行)記録後に記録媒体(普通紙,O
HP用紙等)を列方向に1行(または、1/N行)送り
してこれらを繰り返す従来型(いわゆるシリアル型)の
インクジェットプリンタに比較して、大幅な記録高速化
を図れかつ多数枚に渡って連続記録運転可能であるとと
もに、公知の電子写真方式(いわゆるレーザプリンタ)
に比較して、大幅な小型化を図れるインクジェットプリ
ンタAが本出願人から提案(例えば、特開平10−13
8520号公報)されている。
【0003】かかる提案プリンタAは、図6に示す如
く、用紙供給手段を含む用紙搬送手段30から供給され
た用紙(記録媒体)は、上流側搬送手段31Uで一方向
Rに回転する回転体(ドラム)20に搬送されかつ例え
ば静電吸引力を利用してその周面に保持され、回転体2
0と同期回転される。手差トレイ13から媒体を供給す
ることもできる。21は、保持された媒体を帯電させる
帯電ローラである。
【0004】記録ヘッド22は、昇降手段25によっ
て、図6に実線で示した回転体20に接近する記録位置
と,2点鎖線で示すように回転体20の法線方向に離れ
たメンテナンス位置(保護位置)に昇降可能である。2
6は、メンテナンス位置にある記録ヘッド22と回転体
20との間に移動して記録ヘッド22をメンテナンスす
るメンテナンス手段である。
【0005】記録済媒体は、回転体20から剥離手段
(図示省略)によって剥離され、かつ下流側搬送手段3
1Dによって上カバー12にH方向から排出され回収さ
れる。例えば、上カバー12上には500枚の記録済媒
体を回収することができる。
【0006】上カバー12を開放した場合にその開放空
間OPNを通してインクタンク29に着脱可能なインク
ボトル29Bを外部から交換可能に構成されている。な
お、手差トレイ13を開放することにより、回転体20
等を外部に取出すことができる。
【0007】インクタンク29には、着脱可能なインク
ボトル29Bから常時的にインクが補給される。インク
タンク29内のインクレベルは一定化制御されている。
記録状態では、バルブ機能を有するインク供給ポンプ2
8を開放し記録ヘッド22が生成する負圧を利用して当
該記録ヘッド22にチューブ27を通してインクを供給
することができる。インク供給ポンプ28は、メンテナ
ンス時等に駆動される。
【0008】ここに、記録ヘッド22は、図7に示す如
く回転体20の長手方向(図6で紙面に垂直方向)と同
じ主走査(X)方向に配列された多数のインクジェット
ノズル22NCを有するシアン色用記録ヘッド22HC
と,多数のインクジェットノズル22NMを有するマゼ
ンタ色用記録ヘッド22HMと,多数のインクジェット
ノズル22NYを有するイエロー色用記録ヘッド22H
Yと,多数のインクジェットノズル22NKを有するブ
ラック色用記録ヘッド22HKとからなる。
【0009】これら4色分の各記録ヘッド22HC,2
2HM,22HY,22HKは、図7(A)に示すよう
に回転体20の回転(R)方向と同じ副走査(Y)方向
に位置ずれ配設されている。また、各記録ヘッド22
C,22M,22Y,22Kを構成する各インクジェッ
トノズル22NC,22NM,22NY,22NKは、
X方向に画像記録解像度に対応するピッチPと同じかま
たはピッチPの整数倍(N)に整列されている。図7
(A)の場合は、N=2である。
【0010】かくして、ドラム(20)とともに第1回
転目にR(画像進行)方向に移動する記録媒体に、各色
インクジェットノズル22NC,22NM,22NY,
22NKから当該各色インクを吹付ければ、ドラム1回
転で図7(B)に示す各列F1,F3,F5,…をドッ
ト記録できる。各行(例えば、第1行目R1)の記録ド
ット数は、規定数の1/Nである。
【0011】したがって、第2回転目に残りの各列(F
2,F4,F6,…)を記録すれば、例えばドラム回転
数を120rpmとしてA4用紙に300dpiのカラ
ー画像を20PPMで高速記録することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来プ
リンタおよび提案プリンタAに限らずインクジェット方
式のプリンタでは、各インクジェットノズル(例えば、
22NY)から媒体上に吹付けられた当該各インクドッ
トDYの面積は、図8(A)(A1),(B)(B1)
に示す如く当該ノズル22NYの吐出面積よりも大きく
なる。つまり、図8(B)のように隣り合うインクドッ
トDY,DYがその隣接部分において重複するが、画像
品質上は認められる場合が多い。隣り合うインクドット
が異なる1色でも複数色の場合でも、同様である。
【0013】しかし、インクの性状(粘度,浸透性,乾
き度等)や記録媒体の性状(吸水性,乾燥程度,厚さ
等)によっては、図8(A),(A2)のように複数色
インクが混ざってしまうことは、図8(B),(B2)
の場合と異なり、画像品質の低下が著しいので実用上認
められない。
【0014】ここに、各色インクの中には他のインクに
比較して記録媒体に浸透し難いものや乾燥し難いものが
ある。また、記録媒体を回転体20とともに高速回転さ
せて画像記録するインクジェットプリンタでは、記録媒
体がR方向に移動するので、より多数のインクを重ねあ
わせる程に隣り合うインクドットが乾ききらないうちに
R方向に垂れたり流れてしまう虞がある。一層の高画質
記録化の阻害要因となる。また、重ね合わされたインク
が液体状態であると、回転体の回転速度によっては、当
該半乾き状態のインクが周囲に飛散する虞もある。これ
も記録画質を低下させる。
【0015】本発明の目的は、半乾きによる多色インク
ドットのインク垂れや流れを防止しつつ高画質記録する
ことのできるカラーインクジェットプリンタを提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、主走
査方向に配列された多数のインクジェットノズルを有す
る各色用記録ヘッドが回転体の回転方向と同じ副走査方
向に位置ずれ配設されかつ各色用記録ヘッドから各色イ
ンクを選択的に吹付けつつ回転中の記録媒体にカラー画
像を記録可能に形成されたカラーインクジェットプリン
タにおいて、前記回転体の選択1色用回転中に前記各色
用記録ヘッドのうちの選択された選択1色用記録ヘッド
から当該選択1色インクを吹付けつつ前記記録媒体に当
該選択1色画像を記録可能、かつ選択1色用回転に引続
く多色用回転中に選択1色用記録ヘッドを除く残りの各
色用記録ヘッドから当該各色インクを吹付けつつ当該各
色画像を選択1色画像に重ね記録可能に形成されたカラ
ーインクジェットプリンタである。
【0017】かかる発明では、例えば最も乾き難いある
いは記録媒体に浸透し難い色のインクを選択する。そし
て、回転体の選択1色用回転中に、この選択1色用記録
ヘッドから当該選択色インクを吹付けつつ記録媒体に当
該選択1色画像を記録する。1色でインク重ね合いがな
いから、記録媒体に浸透し易くかつ乾燥も促進される。
【0018】この選択1色用回転に引続く多色用回転中
に、選択1色用記録ヘッドを除く残りの各色用記録ヘッ
ドから当該各色インクを吹付けつつ当該各色画像を記録
済みの選択1色画像に上から重ね合わせて記録する。例
えば3色カラー画像の記録では、最初に乾き難いインク
で選択1色画像を記録しかつ選択1色用回転中に乾燥を
促進させ、しかる後に残りの2色インクを先の選択1色
画像に重ねて記録する。
【0019】したがって、1回転中に1度に例えば3色
インクを同時に重ね記録する場合に比較して、1度に2
色とすれば半乾きによる多色インクドットのインク垂れ
や流れを確実に防止でき、一段の高画質記録を担保でき
る。
【0020】また、請求項2の発明は、前記回転体の前
記選択1色用回転中の1回転目に前記各色用記録ヘッド
のうちの選択された前記選択1色用記録ヘッドから当該
選択1色インクを前記記録媒体上の前記副走査方向に1
ドット分だけ離れた状態で吹付けつつ当該選択1色画像
の半分を記録可能かつ2回転目に残りの半分を記録可能
に形成されるとともに、前記選択1色用回転に引続く前
記多色用回転中に選択1色用記録ヘッドを除く残りの各
色用記録ヘッドから当該各色インクを吹付けつつ当該各
色画像を前記選択1色画像に重ね記録可能に形成された
カラーインクジェットプリンタである。
【0021】かかる発明では、選択1色用回転は2回転
とされ、その1回転目に選択1色用記録ヘッドの半分の
インクジェットノズルから当該選択1色インクを記録媒
体上の副走査方向に1ドット分だけ離れた状態で吹付け
つつ当該選択1色画像の半分を記録する。また、2回転
目に残り半分のインクジェットノズルから選択1色イン
クを主走査方向に1ドット分だけ離れた状態で吹付けつ
つ残りの半分の当該選択1色画像を記録する。
【0022】したがって、選択1色インクが乾燥し難く
インクドットを隣接させて記録した場合にはインク混ざ
りにより副走査方向に垂れや流れの虞があるものであっ
ても、回転体の2回転を利用してかつ非隣接状態で記録
・乾燥できるから、請求項1の発明の場合と同様な作用
効果を奏することができることに加え、さらに記録媒体
への浸透性や乾燥性の悪いインクに対する適応性を拡大
できかつ一層の高画質記録を担保できる。
【0023】さらに、請求項3の発明は、前記回転体の
前記選択1色用回転中に前記各色用記録ヘッドのうちの
選択された前記選択1色用記録ヘッドから当該色インク
を吹付けつつ前記記録媒体に当該選択1色画像を記録可
能に形成し、前記選択1色用回転に引続く前記多色用回
転中の1回転目に前記選択1色用記録ヘッドを除く残り
の各色用記録ヘッドから当該各色インクを前記記録媒体
上の前記副走査方向に1ドット分だけ離れた状態で吹付
けつつ当該各色画像の半分を前記選択1色画像の半分に
重ね記録可能かつ2回転目に残りの半分を選択1色画像
の残り半分に重ね記録可能に形成されたカラーインクジ
ェットプリンタである。
【0024】かかる発明では、選択1色用回転は1回転
で多色用回転が2回転である。すなわち、選択1色用回
転中に選択1色用記録ヘッドのインクジェットノズルか
ら当該選択1色インクを記録媒体上に吹付けつつ当該選
択1色画像を記録する。
【0025】そして、多色用回転中の1回転目におい
て、当該各記録ヘッドの半分のインクジェットノズルか
ら記録媒体上の副走査方向に1ドット分だけ離れた状態
で当該各色インクを吹付けつつ多色記録し、その2回転
目に残り半分のインクジェットノズルから当該各色イン
クを副走査方向に1ドット分だけ離れた状態で吹付けつ
つ残りの半分の当該多色画像を記録する。
【0026】したがって、多色インクの種類数が多く各
インクドットが乾燥し難いためにインクドットを隣接さ
せて記録した場合にはインク混ざりにより副走査方向に
垂れや流れの虞があるものであっても、回転体の2回転
を利用してかつ非隣接状態で多色記録・乾燥できるか
ら、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することが
できることに加え、さらに選択1色以外の多色インクの
性状に対する適応性を拡大できかつ一層の高画質記録を
担保できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0028】(第1の実施形態)本インクジェットプリ
ンタ10は、基本的構成が先提案プリンタAの場合(図
6)と同様とされているが、さらに図1,図2に示す如
く、回転体20の選択色用回転中に各色用記録ヘッド2
2HC,22HM,22HY,22HKのうちの選択さ
れた選択1色用記録ヘッドから当該選択色インクを吹付
けつつ記録媒体に当該選択1色画像を記録可能かつ選択
1色用回転に引続く多色用回転中に選択1色用記録ヘッ
ドを除く残りの各色用記録ヘッドから当該各色インクを
吹付けつつ当該各色画像を選択1色画像に重ね記録可能
に形成されている。
【0029】なお、先提案プリンタAの場合(図6〜図
8)と共通する部分については、同一の符号を付してそ
れらの説明については簡略化または省略する。
【0030】図1において、カラーインクジェットプリ
ンタ10は、画像処理部40とエンジン部50とから形
成され、自機(40)内で発生された記録指令に基づき
かつ自機(40)内で作成された記録データを記録処理
する。なお、データ通信回線(ネットワーク…例えば、
LAN)を介して外部のコンピュータ1から送信されて
来た記録データをその記録指令によって記録処理するイ
ンクジェット記録システムを構築する場合でもよい。
【0031】画像処理部40は、CPU41,ROM4
2,RAM43,操作パネル(PNL)44,表示部
(IND)45,インターフェイス(I/F)46,上
流側および下流側の搬送異常を検出するセンサ32、3
3等が接続される入出力ポート(I/O)およびタイマ
ー(TMR)47等を含み、記録データを型式によって
はビットマップデータに変換しつつエンジン部50へ出
力する等のカラーインクジェットプリンタ全体を適時に
適量だけ駆動制御する。
【0032】なお、図1において、記録ヘッド22のド
ライバ(H・DRVR),回転体20を回転駆動する回
転機構19用のドライバ(DRVR)および用紙搬送手
段30(31U,31D)用のドライバ(DRVR)
は、便宜的に、この画像処理部40内に配置されている
ものと表現した。
【0033】エンジン部50は、記録媒体(用紙)を周
面に担持可能かつ回転機構19によって設定回転速度
(例えば、120RPM)で回転可能な回転体20と,
この回転体20の回転(R)方向に相対移動不能な記録
ヘッド22と,インクタンク29等を有するインク供給
手段と,用紙搬送手段30等を具備し、記録ヘッド22
の各インク室にインクを例えば常時補給しつつ、かつ各
インク室に接続された各色用インクジェットノズルから
記録媒体へインクを吐出しつつカラーおよびモノクロ記
録可能に形成されている。
【0034】そして、各記録ヘッド22HC,22H
M,22HY,22HKの当該各インクジェットノズル
22NC,22NM,22NY,22NKのX方向の配
設ピッチは、図2に示すように、当該分解能(例えば、
600dpi)相当ピッチPと同じピッチ(P)とされ
ている。
【0035】ここにおいて、記録制御手段(CPU4
1,ROM42)は、ある画像データ(各色用ビットデ
ータ)を記録媒体に記録する場合、図7(B)の連続的
記録と異なり、回転体20の選択1色用回転(1回転
目)中に各色用記録ヘッド22HC,22HM,22H
Y,22HKのうちの選択された選択1色用記録ヘッド
22N(例えば、22HM)から当該選択1色(M…マ
ゼンタ)インクを吹付けつつ記録媒体に図2(A)に示
すようにインクドットD1で当該選択1色(M)画像を
記録する。
【0036】しかる後の多色用回転(2回転目)中に選
択1色用記録ヘッド(22HM)を除く残りの各色用記
録ヘッド22H(22HC,22HY,22HK)から
当該各色(C…シアン,Y…イエロー,K…ブラック)
インクをそれぞれに吹付けつつ、図2(B)に示すよう
に各色インクドットD3で当該各色画像を選択1色
(M)画像(D1)の上に重ね記録する。
【0037】かくして、M色インクが、各色インクのう
ち最も乾き難くあるいは記録媒体に浸透し難いものであ
っても、回転体20の1回転目に当該選択1色インクを
吹付けつつ記録媒体に当該選択1色画像を記録するの
で、その1色(M)のみで他の色インクとの重ね合いが
ないから、記録媒体に浸透し易くかつ乾燥も促進され
る。
【0038】例えば、3色カラー画像の記録では、最初
に乾き難いインクで1色画像を記録しかつその選択1色
用回転(1回転目)中に当該1色インクの乾燥を促進さ
せ、しかる後の2回転目に残りの2色インクを先の1色
画像に重ねて記録する。
【0039】したがって、1回転中に1度に3色インク
を同時に重ね記録する場合に比較して、1度に2色にす
れば半乾きによる多色インクドットのインク垂れや流れ
を確実に防止でき、一段の高画質記録を担保できる。
【0040】なお、各インクジェットノズル22NC,
22NM,22NY,22NKの配設ピッチを、図3
(A)に示すように分解能相当ピッチPの2倍ピッチ
(2P)にしかつ選択1色用回転および多色用回転をそ
れぞれ2回転とするとともに、各インクジェットノズル
22NC,22NM,22NY,22NKを同期させて
ピッチPだけX方向に往復移行可能とすれば、各インク
ドットDをX方向に1ドット分ずつ離せるから記録媒体
への浸透および乾燥を一段と促進できる。
【0041】すなわち、図3(A)に示すように選択1
色用回転の1回転目に選択1色インクドットD1の半分
を記録させ、その後に各インクジェットノズル22N
C,22NM,22NY,22NKを図3(B)に示す
ように右へピッチPだけ移行させ、しかる後の選択1色
用回転の2回転目に残り半分を記録する。
【0042】また、多色用回転中の1回転目に図3
(C)に示す多色インクドットD3の半分を記録させ、
次いで多色用回転中の2回転目で図3(D)のように残
り半分を記録させる。したがって、全部で4回転になる
が、上記の2回転の場合よりも一段と高画質記録ができ
る。
【0043】(第2の実施形態)この第2の実施形態
は、基本的構成等が第1の実施形態の場合(図1,図
2)と同様とされているが、さらに図4(A)に示すよ
うに回転体20の選択1色用回転中の1回転目に各色用
記録ヘッド22HC,22HM,22HY,22HKの
うちの選択された選択1色用記録ヘッド(例えば、22
HM)から当該色インクを記録媒体上の副走査(Y)方
向に1ドット分だけ離れた状態で吹付けつつ当該選択1
色画像の半分を記録可能かつ図4(B)に示す2回転目
に残りの半分を記録可能に形成してある。
【0044】だだし、図4(C)に示す選択1色用回転
に引続く多色用回転中に、選択1色用記録ヘッドを除く
残りの各色用記録ヘッド(22HC,22HY,22H
K)から当該各色インクを吹付けつつ当該各色画像を選
択1色画像に重ね記録することについては、第1の実施
形態の場合[図2(B)]と同じである。
【0045】すなわち、選択1色用回転は2回転とさ
れ、その1回転目に選択1色用記録ヘッドの半分のイン
クジェットノズルから当該選択1色インクを記録媒体上
の副走査方向に1ドット分だけ離れた状態で吹付けつつ
当該選択1色画像の半分を記録する。その2回転目に残
り半分のインクジェットノズルから選択1色インクを副
走査方向に1ドット分だけ離れた状態で吹付けつつ残り
の半分の当該選択1色画像を記録する。
【0046】したがって、選択1色インクが乾燥し難く
インクドットを隣接させて記録した場合にはインク混ざ
りにより副走査方向に垂れや流れの虞があるものであっ
ても、回転体20の2回転を利用してかつ非隣接状態で
選択1色画像を記録・乾燥できるから、第1の実施形態
の場合と同様な作用効果を奏することができることに加
え、さらに記録媒体への浸透性や乾燥性の悪いインクに
対する適応性を拡大できかつ一層の高画質記録を担保で
きる。
【0047】なお、この第2の実施形態の変形例とし
て、第1の実施形態の場合(図3)と同様な2倍ピッチ
(2P)方式を採用することができる。
【0048】(第3の実施形態)この第3の実施形態
は、基本的構成等が第1の実施形態の場合(図1,図
2)と同様とされているが、さらに図5(B)に示すよ
うに選択1色用回転に引続く多色用回転の1回転目に選
択1色用記録ヘッド(例えば、22HM)を除く残りの
各色用記録ヘッド(22HC,22HY,22HK)か
ら当該各色インクを記録媒体上の副走査方向に1ドット
分だけ離れた状態で吹付けつつ当該各色画像の半分を選
択1色画像(D1)に重ね記録可能かつ図5(C)に示
すように2回転目に残りの半分を選択1色画像の残り半
分に重ね記録可能に形成してある。
【0049】なお、図5(A)に示す回転体20の選択
1色用回転中に選択1色用記録ヘッドから当該色インク
を吹付けつつ記録媒体に当該選択1色のインクドットD
1で選択1色画像を記録することについては、第1の実
施形態の場合[図2(A)]の場合と同じである。
【0050】すなわち、選択1色用回転は1回転でかつ
多色用回転が2回転であり、図5(A)では、選択1色
用回転中に選択1色用記録ヘッドのインクジェットノズ
ルから当該選択1色インクを記録媒体上に吹付けつつ当
該インクドットD1で選択1色画像を記録する。
【0051】そして、図5(B)の多色用回転の1回転
目において、当該各記録ヘッドの半分のインクジェット
ノズルから記録媒体上の副走査方向に1ドット分だけ離
れた状態で当該各色インクを吹付けつつ多色インクドッ
トD3で多色画像の半分を記録し、図5(C)の2回転
目に残り半分のインクジェットノズルから当該各色イン
クを副走査方向に1ドット分だけ離れた状態で吹付けつ
つ残りの半分の当該多色画像を記録する。
【0052】したがって、多色インクの種類数が多く各
インクドットD3が選択1色インクドットD1の場合に
近い状態で乾燥し難くかつインクドットを隣接させて記
録した場合にはインク混ざりにより副走査方向に垂れや
流れの虞があるものであっても、回転体20の2回転を
利用してかつ多色インクドット(D3)を非隣接状態で
多色記録・乾燥を行えるから、残りの多色インクの性状
に対する適応性を拡大できかつ一層の高画質記録を担保
できる。
【0053】なお、この第3の実施形態の変形例とし
て、第1の実施形態の場合(図3)と同様な2倍ピッチ
(2P)方式を採用することができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、回転体の選択
1色用回転中に選択1色用記録ヘッドから当該選択1色
インクを用いて選択1色画像を記録しかつこれに引続く
多色用回転中に選択1色用記録ヘッドを除く残りの各色
用記録ヘッドを用いて当該各色画像を選択1色画像に重
ね記録するカラーインクジェットプリンタであるから、
1回転中に1度に例えば3色インクを同時に重ね記録す
る場合に比較して、1度に2色として時間差を持たせて
記録することができるから、半乾きによる多色インクド
ットのインク垂れや流れを確実に防止でき、一段の高画
質記録を担保できる。
【0055】また、請求項2の発明によれば、選択1色
用回転中の1回転目に選択1色インクを副走査方向に1
ドット分だけ離れた状態で吹付けつつ当該選択1色画像
の半分を記録可能かつ2回転目に残りの半分を記録可能
に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な
効果を奏することができることに加え、さらに記録媒体
への浸透性や乾燥性の悪いインクに対する適応性を拡大
できかつ一層の高画質記録を担保できる。
【0056】さらに、請求項3の発明によれば、選択1
色用回転に引続く多色用回転中の1回転目に残りの各色
インクを副走査方向に1ドット分だけ離れた状態で吹付
けつつ当該各色画像の半分を選択1色画像の半分に重ね
記録可能かつその2回転目に残りの半分を選択1色画像
の残り半分に重ね記録可能に形成されているので、請求
項1の発明の場合と同様な効果を奏することができるこ
とに加え、さらに選択1色以外の多色インクの性状に対
する適応性を拡大できかつ一層の高画質記録を担保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明するためのブロ
ック図である。
【図2】同じく、記録態様例を説明するための図であ
る。
【図3】同じく、記録態様の変形例を説明するための図
である。
【図4】本発明の第2の実施形態を説明するための図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施形態を説明するための図で
ある。
【図6】先提案のカラーインクジェットプリンタを説明
するための図である。
【図7】同じく、記録動作を説明するための図である。
【図8】同じく、問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
10 インクジェットプリンタ 20 回転体 22 記録ヘッド 22HC,22HM,22HY,22HK 各色用の記
録ヘッド 22NC,22NM,22NY,22NK 各色用のイ
ンクジェットノズル 40 画像処理部 50 エンジン R 回転体の回転方向 X 主走査方向 Y 副走査方向 D インクドット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に配列された多数のインクジ
    ェットノズルを有する各色用記録ヘッドが回転体の回転
    方向と同じ副走査方向に位置ずれ配設されかつ各色用記
    録ヘッドから各色インクを選択的に吹付けつつ回転中の
    記録媒体にカラー画像を記録可能に形成されたカラーイ
    ンクジェットプリンタにおいて、 前記回転体の選択1色用回転中に前記各色用記録ヘッド
    のうちの選択された選択1色用記録ヘッドから当該選択
    1色インクを吹付けつつ前記記録媒体に当該選択1色画
    像を記録可能、かつ選択1色用回転に引続く多色用回転
    中に選択1色用記録ヘッドを除く残りの各色用記録ヘッ
    ドから当該各色インクを吹付けつつ当該各色画像を選択
    1色画像に重ね記録可能に形成されているカラーインク
    ジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記回転体の前記選択1色用回転中の1
    回転目に前記各色用記録ヘッドのうちの選択された前記
    選択1色用記録ヘッドから当該選択1色インクを前記記
    録媒体上の前記副走査方向に1ドット分だけ離れた状態
    で吹付けつつ当該選択1色画像の半分を記録可能かつ2
    回転目に残りの半分を記録可能に形成されるとともに、
    前記選択1色用回転に引続く前記多色用回転中に選択1
    色用記録ヘッドを除く残りの各色用記録ヘッドから当該
    各色インクを吹付けつつ当該各色画像を前記選択1色画
    像に重ね記録可能に形成されている請求項1記載のカラ
    ーインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記回転体の前記選択1色用回転中に前
    記各色用記録ヘッドのうちの選択された前記選択1色用
    記録ヘッドから当該色インクを吹付けつつ前記記録媒体
    に当該選択1色画像を記録可能に形成し、前記選択1色
    用回転に引続く前記多色用回転中の1回転目に前記選択
    1色用記録ヘッドを除く残りの各色用記録ヘッドから当
    該各色インクを前記記録媒体上の前記副走査方向に1ド
    ット分だけ離れた状態で吹付けつつ当該各色画像の半分
    を前記選択1色画像の半分に重ね記録可能かつ2回転目
    に残りの半分を選択1色画像の残り半分に重ね記録可能
    に形成されている請求項1記載のカラーインクジェット
    プリンタ。
JP24278098A 1998-08-28 1998-08-28 カラーインクジェットプリンタ Pending JP2000071479A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030506A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Xerox Corp 印刷品質を高めるためのシステム、方法、及びプログラム

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