JP2000070588A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2000070588A
JP2000070588A JP10244794A JP24479498A JP2000070588A JP 2000070588 A JP2000070588 A JP 2000070588A JP 10244794 A JP10244794 A JP 10244794A JP 24479498 A JP24479498 A JP 24479498A JP 2000070588 A JP2000070588 A JP 2000070588A
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JP
Japan
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shaft
washing
tub
stirring
rotation
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JP10244794A
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English (en)
Inventor
Takeshi Matsumoto
健 松本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 撹拌翼をモータで直接的に駆動して遊星ギヤ
の反力を発生させることなく、攪拌翼の反転による洗濯
物の捻り効果を有して洗濯力の向上を図ることのできる
洗濯機を提供する。 【解決手段】 水槽4と、水槽4内に配される洗濯兼脱
水槽5と、洗濯兼脱水槽5内に配される攪拌翼50と、
洗濯兼脱水槽5に一端が取り付けられ洗濯兼脱水槽とと
もに回転可能に支持される槽軸17と、攪拌翼50に一
端が取り付けられ攪拌翼とともに槽軸17と同軸に回転
可能に支持される攪拌軸23と、固定のステータ46
と、攪拌軸23と一体化されるとともにステータ46に
対向配置されてモータを構成するロータ38と、槽軸1
7の回転を制止するブレーキ手段と、槽軸17と攪拌軸
23とを係離自在に連結するクラッチ手段とを備え、前
記ブレーキ手段による槽軸17の回転制止を解除した状
態で攪拌軸23を回転できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機に関し、特
に洗濯兼脱水槽及び撹拌翼を減速機を介さずにモータで
直接的に駆動する洗濯機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の特開昭60−68895号公報や
特開平7−227494号公報等に開示された洗濯機
は、洗濯兼脱水槽の回転を制止するブレーキ機構が設け
られている。図8はこの洗濯機の撹拌翼及び洗濯兼脱水
槽を駆動する駆動機構部の側面断面図を示している。脱
水工程において、モータ(不図示)の駆動力を支持部材
103にベアリング114、115で支承された槽軸1
06に伝達し、槽軸106の回転により槽軸106と一
体化された洗濯兼脱水槽102を回転させるようになっ
ている。
【0003】また、洗い工程及びすすぎ工程において、
モータの駆動力を回転軸120及び減速機121を介し
て槽軸106内に回転自在に配された攪拌軸107に伝
達し、攪拌軸107の回転により洗濯兼脱水槽102内
に配されて攪拌軸107と一体の攪拌翼108を回転さ
せるようになっている。
【0004】この減速機121は遊星ギヤ機構によって
構成されており、ベルト(不図示)及びプーリー125
を介してモータ(不図示)と連結された回転軸120に
より太陽ギヤ122を回転させ、遊星ギヤ123の公転
軸と一致するように攪拌軸107を遊星ギヤ123に連
結している。そして、外輪ギヤ124を槽軸106と一
体化している。
【0005】槽軸106はブレーキ手段(不図示)によ
って回転を制止可能で、洗濯物の種類等によって洗濯兼
脱水槽102の回転を制止した状態或いは洗濯兼脱水槽
102の回転を制止せずに回転自在な状態を選択して攪
拌翼108を回転させて洗い工程及びすすぎ工程を行う
ことができるようになっている。
【0006】また、洗濯兼脱水槽102及び撹拌翼10
8をモータで直接的に駆動する洗濯機は、特開平9−1
0474号公報に一例が開示されており、図9はこの洗
濯機の洗濯兼脱水槽及び撹拌翼を駆動する駆動機構部の
側面断面図を示している。同図によると、水槽101に
内装された洗濯兼脱水槽102は、中空の槽軸106に
支持され、槽軸106は上部支持部材104と下部支持
部材105から成る固定の支持部材103にベアリング
114、115により回転自在に支承されている。
【0007】洗濯兼脱水槽102の底部に配された撹拌
翼108は、槽軸106に同軸に内装された撹拌軸10
7と一体化されており、攪拌軸107は槽軸106内に
回転自在に配されてオイルシール116により密閉され
ている。撹拌軸107の他端にはロータ109が取り付
けられた底板113が一体化され、支持部材103にボ
ルト111で固定されたステータ110とロータ109
とから成るモータによって攪拌軸107が回転するよう
になっている。
【0008】槽軸106には連結部材112が設けら
れ、連結部材112を底板113に設けられた係合部1
13aに係合させると、槽軸106と攪拌軸107とが
一体化されて洗濯兼脱水槽102と攪拌翼108とを一
体に回転できるとともに、連結部材112を支持部材1
03に設けられた係合部103aに係合させると支持部
材103と槽軸106とを連結させて槽軸106の回転
を制止し、洗濯兼脱水槽102を固定しながら攪拌翼1
08を回転できるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前者の減速機121を
介して攪拌軸107を回転させる洗濯機において、ブレ
ーキ手段による槽軸106の制止を解除して洗いまたは
すすぎを行う際に、モータによって遊星ギヤ機構の太陽
ギヤ122を回転させると、遊星ギヤ123は太陽ギヤ
124と同じ方向に公転する。そして、外輪ギヤ124
が遊星ギヤ123の自転による力を受けるため太陽ギヤ
122と反対方向の反力が働き、槽軸106が攪拌軸1
07と反対方向に回転する。このため、洗濯兼脱水槽1
02を反対方向に回転させる分だけ攪拌翼108の回転
力が低下して充分な洗浄力が得られなくなる。
【0010】後者の洗濯兼脱水槽102及び撹拌翼10
8をモータで直接的に駆動する洗濯機では、上記のよう
な遊星ギヤによる反力が生じない。しかしながら、槽軸
106が攪拌軸107と一体に回転する状態か或いは槽
軸106が固定されて攪拌軸107が回転する状態を選
択可能であるが、攪拌軸107を回転させた状態で槽軸
106を回転自在にすることができない。このために攪
拌翼108の反転時において外周の水流の慣性による回
転と反転による内周の水流の回転とによって生じる洗濯
物の捻り効果が小さく、ひどい汚れの洗濯物の時に充分
に洗浄されない場合がある。
【0011】本発明は、遊星ギヤの反力が生じないよう
にするとともに攪拌翼の反転時における洗濯物の捻り効
果を大きくして、洗浄力の向上を図ることのできる洗濯
機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載された発明は、水槽と、前記水槽内に配
される洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に配される
攪拌翼と、前記洗濯兼脱水槽に一端が取り付けられ前記
洗濯兼脱水槽とともに回転可能に支持される槽軸と、前
記攪拌翼に一端が取り付けられ前記攪拌翼とともに前記
槽軸と同軸に回転可能に支持される攪拌軸と、固定のス
テータと、前記攪拌軸と一体化されるとともに前記ステ
ータに対向配置されてモータを構成するロータと、前記
槽軸の回転を制止するブレーキ手段とを備え、前記ブレ
ーキ手段による前記槽軸の回転制止を解除した状態で前
記攪拌軸を回転できるようにしたことを特徴としてい
る。
【0013】この構成によると、攪拌軸がロータとステ
ータにより直接的に駆動されて攪拌翼を回転させる際
に、ブレーキ手段によって洗濯兼脱水槽を回転制止状態
にすることができるとともに、ブレーキを解除して洗濯
兼脱水槽を回転自在の状態にすることができる。
【0014】また請求項2に記載された発明は、請求項
1に記載された洗濯機において、前記槽軸と前記攪拌軸
とを係離自在に連結するクラッチ手段を備え、洗濯工程
の洗い工程及びすすぎ工程の一方または両方において、
前記ブレーキ手段によって前記槽軸の回転を制止した状
態で前記攪拌軸を回転するモードと、前記ブレーキ手段
による前記槽軸の回転制止を解除した状態で前記攪拌軸
を回転するモードと、前記ブレーキ手段による前記槽軸
の回転制止を解除するとともに前記槽軸と前記攪拌軸と
を連結した状態で前記攪拌軸を回転するモードとを切り
換えられるようにしたことを特徴としている。
【0015】この構成によると、洗濯物の種類等によっ
て、洗濯兼脱水槽の回転をブレーキ手段で制止して攪拌
翼を回転させるモードと、洗濯兼脱水槽を回転自在の状
態で攪拌軸を回転させるモードと、槽軸と攪拌軸とをク
ラッチ手段で連結して洗濯兼脱水槽と攪拌翼とを一体に
回転させるモードとから1つのモードが選択されて洗い
またはすすぎが行われる。
【0016】また請求項3に記載された発明は、請求項
1または請求項2に記載された洗濯機において、洗濯物
の量が定格容量の略1/2以下の時に、洗濯工程の洗い
工程及びすすぎ工程の一方または両方において、前記ブ
レーキ手段による前記槽軸の回転制止を解除した状態で
前記攪拌軸を回転するようにしたことを特徴としてい
る。
【0017】この構成によると、少量洗いや少量すすぎ
等の洗濯物の量が定格容量の略1/2以下の時に、攪拌
軸がロータとステータにより直接的に駆動されて攪拌翼
が回転するとともに、槽軸がブレーキ手段によるブレー
キを解除されて洗濯兼脱水槽が回転自在の状態で洗いま
たはすすぎが行われる。
【0018】また請求項4に記載された発明は、請求項
1または請求項2に記載された洗濯機において、前記洗
濯兼脱水槽内の洗濯物による前記モータの負荷によって
洗濯物の量を検知する検知手段を有し、前記検知手段に
よる検知時に前記ブレーキ手段によって前記槽軸の回転
を制止した状態で前記攪拌軸を回転するとともに、洗濯
工程の洗い工程及びすすぎ工程の一方または両方におい
て、前記ブレーキ手段による前記槽軸の回転制止を解除
した状態で前記攪拌軸を回転するようにしたことを特徴
としている。
【0019】この構成によると、モータの負荷により洗
濯物の量を検知している際にはブレーキ手段によって洗
濯兼脱水槽が固定されて攪拌翼が回転し、洗濯物の量を
検知後洗いまたはすすぎが行われる際にはブレーキ手段
による洗濯兼脱水槽の固定が解除されて回転自在の状態
で攪拌翼が回転する。
【0020】また請求項5に記載された発明は、請求項
1または請求項2に記載された洗濯機において、洗濯工
程の洗い工程及びすすぎ工程の一方または両方の給水時
以降において、前記ブレーキ手段による前記槽軸の回転
制止を解除した状態で前記攪拌軸を回転するようにした
ことを特徴としている。
【0021】この構成によると、洗いまたはすすぎの給
水時以降の工程において攪拌軸がロータとステータによ
り直接的に駆動されて攪拌翼が回転するとともに、槽軸
がブレーキ手段によるブレーキを解除されて洗濯兼脱水
槽が回転自在になっている。
【0022】また請求項6に記載された発明は、請求項
1または請求項2に記載された洗濯機において、前記ブ
レーキ手段による前記槽軸の回転制止を解除した状態で
前記攪拌軸を回転して洗い工程またはすすぎ工程を行う
際において、前記ステータと前記ロータによる電磁ブレ
ーキによって前記攪拌軸を停止した後、前記攪拌軸を反
転するようにしたことを特徴としている。
【0023】この構成によると、攪拌軸がロータとステ
ータにより直接的に駆動されて攪拌翼が回転するととも
に、槽軸がブレーキ手段によるブレーキを解除されて洗
濯兼脱水槽が回転自在の状態で洗いまたはすすぎが行わ
れる際に、攪拌翼の反転時に、電磁ブレーキにより攪拌
軸が強制的に停止された後、攪拌軸が反転される。
【0024】また請求項7に記載された発明は、請求項
2に記載された洗濯機において、前記ブレーキ手段によ
る前記槽軸の回転制止を解除するとともに前記槽軸と前
記攪拌軸とを連結した状態で前記攪拌軸を回転して洗い
工程またはすすぎ工程を行う際において、前記ステータ
と前記ロータによる電磁ブレーキによって前記攪拌軸を
停止した後、前記攪拌軸を反転するようにしたことを特
徴としている。
【0025】この構成によると、攪拌軸がロータとステ
ータにより直接的に駆動されて攪拌翼が回転するととも
に、槽軸が攪拌軸とクラッチ手段で連結されて洗濯兼脱
水槽が攪拌翼と一体に回転される状態で洗いまたはすす
ぎが行われる際に、攪拌翼の反転時に、電磁ブレーキに
より攪拌軸が強制的に停止された後、攪拌軸が反転され
る。
【0026】また請求項8に記載された発明は、洗濯槽
と、前記洗濯槽を貫通する攪拌軸に装着され前記洗濯槽
内で回転する攪拌翼と、前記攪拌翼を直接駆動するモー
タとを備え、前記洗濯槽は前記攪拌翼が回転する際に回
転自在な状態にしたことを特徴としている。
【0027】また請求項9に記載された発明は、請求項
8に記載された洗濯機において、前記洗濯槽は前記攪拌
軸が回転する際に回転自在な状態と、回転を制止される
状態とを選択されるようにしたことを特徴としている。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態である洗濯機の概略構造を示す側面断面図、図2は
図1の洗濯機の洗濯兼脱水槽5及び撹拌翼50の駆動機
構9を示す側面断面図、図3は駆動機構9の平面図であ
る。
【0029】本実施形態の洗濯機は全自動洗濯機であっ
て、図1に示すように、箱型の外槽1の内部に吊り棒2
及び振動吸収バネ3を介して揺動自在に懸架された有底
筒状の水槽4を備えている。水槽4には有底筒状の洗濯
兼脱水槽5が内装されており、その上端にはバランサ6
が取り付けられている。外槽1の上面には、洗濯物を出
し入れするための開口部(不図示)を開閉する外蓋7が
取り付けられている。なお、8は洗濯機の制御を行う制
御回路である。
【0030】水槽4の底部には洗濯兼脱水槽5及び撹拌
翼50を駆動する駆動機構9が取り付けられている。図
2に示すように、駆動機構9は、水槽4の外底部に取り
付けられ、上部支持部材11とこの下方に配された下部
支持部材12とから成る支持部材10を備えている。上
部支持部材11及び下部支持部材12は金属板をプレス
加工することによって形成されており、上部支持部材1
1は中央部に上方に向けて突出するように形成された筒
状の凸部11aを有し、下部支持部材12は中央部に下
方に向けて突出するように形成された筒状の凸部12a
を有している。
【0031】上部支持部材11はネジ13によって水槽
4の外底部に立設されたボス4aに固定されており、下
部支持部材12は上面に形成された突起14を上部支持
部材11に形成された孔15に嵌入することによって上
部支持部材11に対して同軸状に位置決めされ、ネジ1
6によって上部支持部材11に固定されている。
【0032】上部支持部材11及び下部支持部材12の
凸部11a、12aには洗濯兼脱水槽5と一体化される
中空の槽軸17が貫通している。槽軸17は、中空筒状
の上部槽軸18と、これの下端に同軸状に接続された中
空筒状の下部槽軸19とから成っており、上部槽軸18
の上部は水槽4の底部に形成された貫通孔4bを介して
水槽4内部に突出しており、その上端に形成されたフラ
ンジ部18aが洗濯兼脱水槽5の底部にネジ20によっ
て固定されている。
【0033】下部槽軸19の外周面と凸部11a、12
aの間の環状の空間にはそれぞれベアリング21、21
が装着されており、これによって槽軸17が回転自在に
支承されている。また、上部槽軸18の外周面と凸部1
1a及び貫通孔4bの間の環状の空間には、水密性を保
持するためのオイルシール22が装着されている。な
お、上部槽軸18及び下部槽軸19は一体に形成しても
よい。
【0034】槽軸17には撹拌軸23が同軸状に内装さ
れている。撹拌軸23は、上下一対の軸受けメタル2
4、24、オイルシール25、及びスラストワッシャ2
6等を介して槽軸17に回転自在に保持されており、そ
の上端は洗濯兼脱水槽5の内部に突出している。撹拌軸
23の上端には、洗濯兼脱水槽5の底部に配された撹拌
翼50がネジ51によって固定されている。
【0035】ネジ28によって槽軸17に固定されたブ
レーキホイール27の外周面にはブレーキバンド29が
巻着されている(図3参照)。図3において、ブレーキ
バンド29はその径が縮小しようとする弾性を有してい
るとともに内面に摩擦係数を高めるためにパッド(不図
示)を固定するなどの処理が施されており、ブレーキホ
イール27の外周面上に摺動自在に保持されている。ブ
レーキバンド29の一端には、外方に向けてほぼ直角に
折り曲げられたストッパ部29aが形成されている。
【0036】ブレーキレバー30は、支持部材10(図
2参照)上に立設された支軸31によって水平方向に回
動自在に軸支されている。ブレーキレバー30の一端の
内側側面にはブレーキバンド29のストッパ部29aに
対応する形状の係合部30aが形成されており、ブレー
キレバー30はバネ32によって反時計まわり方向に付
勢されている。ブレーキレバー30に連結されたブレー
キモータ(不図示)が停止しているときには係合部30
aがストッパ部29aに係合してブレーキバンド29を
保持してブレーキホイール27の回転が制止されるよう
になっている。
【0037】ブレーキモータを駆動すると、ブレーキレ
バー30がバネ32の付勢力に抗して時計まわり方向に
回動し、係合部30aがストッパ部29aから離脱して
ブレーキレバー30によるブレーキバンド29の保持が
解除されて、ブレーキホイール27はブレーキバンド2
9とともに回転可能になっている。
【0038】図2において、撹拌軸17の下端にはクラ
ッチボス33が固定されており、その上方には、クラッ
チボス33と槽軸17を係離自在に連結し、これらの間
の回転力の伝達を行う筒状の移動体34が設けられてい
る。移動体34の内面には上下方向に延びる複数本の歯
(不図示)が形成されており、槽軸17及びクラッチボ
ス33の外周面にはこれらの歯に摺動自在に係合する上
下方向に延びる複数本の歯(不図示)が形成されてお
り、これによって移動体34は上下方向に案内されてい
る。
【0039】クラッチバネ35は移動体34を上方へ付
勢して上端位置に保持しており、受け部材36により下
端を支持されている。電磁ソレノイドユニット37はネ
ジ37aによって下部支持部材12に固定されており、
電磁ソレノイドユニット37に通電すると、移動体34
がクラッチバネ35の付勢力に抗して下方に移動するよ
うになっている。
【0040】移動体34が上端位置(図2の位置)に移
動すると移動体34はクラッチボス33と槽軸17の双
方に係合してこれらを連結し、一方、移動体34が下端
位置に移動すると移動体34は槽軸17から離脱してク
ラッチボス33のみに係合した状態となる。なお、クラ
ッチバネ35と電磁ソレノイドユニット37の機能を逆
にして、移動体34をクラッチバネ35によって下方に
付勢し、電磁ソレノイドユニット37で上方へ移動させ
るようにしてもよい。
【0041】撹拌軸23の下端には、環状のロータ38
が取り付けられた略円盤状のロータフレーム39が緩み
止め用のスプリングワッシャ40を介してネジ41によ
って固定されている。ロータフレーム39における撹拌
軸23との接合部39aは強度を確保するために他の部
分よりも厚くなっている。撹拌軸23の下端の外周面に
は上下方向に延びる歯(不図示)が複数本形成されてお
り、接合部39aにおける撹拌軸23の挿通孔39b
は、内面にこの歯に係合する上下方向に延びる歯(不図
示)を複数本有しており、これによってロータフレーム
39と撹拌軸23とが一体的に回転するようになってい
る。
【0042】接合部39aは複数枚の薄い金属板を厚さ
方向に重ね合わせて成るもので、各金属板の中央部に
は、挿通孔39bの横断面形状に対応した貫通孔がプレ
ス加工によって形成されており、各金属板の貫通孔が整
合することによって前記歯を有する挿通孔39bが形成
されている。このように貫通孔が形成された複数枚の板
材を重ね合わせることによって挿通孔39bを形成する
ようにすると、各貫通孔はプレス加工によって高精度に
形成することができるため、前記歯を高精度に形成する
ことができ、厚板に機械加工によって前記歯を形成する
場合に比べて精度が向上する。
【0043】接合部39aを構成する金属板は、ロータ
フレーム39の他の部分よりも厚くてかつ硬質であるこ
とが好ましく、ロータ38やステータ46(後述)のプ
レス加工時に生じる廃材を用いて形成すると経済的であ
る。これらの金属板は、金属板に形成された孔(不図
示)と、ロータフレーム39における金属板の取り付け
部に形成された突起(不図示)とを係合することによっ
て位置決めされ、リベット43によって冷却用ファン4
2とともに固定されている。44は安全カバーで、複数
個の通気孔44aを有しており、ネジ45によって下部
支持部材12に固定されている。
【0044】ステータ46はロータ38を包囲し、ロー
タ38との間に環状のエアギャップを形成している。ロ
ータ38及びステータ46によって、撹拌軸23を駆動
するモータが構成されている。ステータ46は厚さ方向
に貫通する貫通孔46a、46bを有しており、下部支
持部材12の下面に突出形成された突起部12bが貫通
孔46aに嵌合することにより下部支持部材12に同軸
状に位置決めされ、貫通孔46bを貫通するネジ47に
よって下部支持部材12の固定部12cに固定されてい
る。
【0045】貫通孔46a、46bにはフランジを有す
る筒状の絶縁スペーサ48、49が嵌着されており、こ
れによってステータ46と下部支持部材12が電気的に
絶縁されている。絶縁スペーサ49は、一端にフランジ
が形成された筒状の第1、第2の絶縁スペーサ形成部材
49a、49bから成っている。
【0046】第1の絶縁スペーサ形成部材49aは他端
の内周が切り欠かれており、一方、第2の絶縁スペーサ
形成部材49bは他端の外周が切り欠かれており、第1
の絶縁スペーサ形成部材49aを上方から貫通孔46a
に挿入し、第2の絶縁スペーサ形成部材49bを下方か
ら貫通孔46aに挿入し、これらの切り欠き部分を嵌合
することによって第1、第2の絶縁スペーサ形成部材4
9a、49bが結合固定されている。
【0047】このようにすると、絶縁スペーサ形成部材
49a、49bが容易に抜けないため、製造時の取り扱
い性が向上する。なお、絶縁スペーサ49の取り付けは
非常に容易であり、ネジ47及び下部支持部材12とス
テータ46との間の絶縁を容易に行うことができる。な
お、このような切り欠き部分を形成する代わりに、第
1、第2の絶縁スペーサ形成部材49a、49bを接着
によって結合するようにしてもよい。
【0048】絶縁スペーサ48、49はそれぞれ各貫通
孔46a、46b毎に独立した状態で設けられており、
相互につながっていない。絶縁スペーサ48、49が複
数個つながった状態になっていると、成形時の寸法のば
らつきにより絶縁スペーサ48、49を貫通孔46a、
46bに挿入しにくくなることがあるが、本実施形態の
場合にはそのような問題は無い。また、複数個の絶縁ス
ペーサ48、49間をつなぐ部分が不要となるため、材
料を節約することができる。
【0049】図4は制御回路8のブロック図である。マ
イクロコンピュータ200は、CPU(中央演算処理装
置)201、タイマ202、RAM(データ書き込みメ
モリ)203、ROM(読み出しメモリ)204、入出
力ポート205を備えている。ROM204には洗濯機
の洗濯動作の運転プログラムが記憶されており、RAM
203には入力回路206や検知回路207から送られ
たデータが格納される。
【0050】入力回路206には操作部(不図示)に配
された電源キー210、洗濯工程を開始するスタートキ
ー211、洗濯の種類を選択するコース選択キー21
2、手動で洗濯兼脱水槽5の水量を設定する水位キー2
13等のキー操作によって発生する信号が送られる。コ
ース選択キー212によって選択できるコースには、標
準的な洗濯物を洗濯する「おまかせコース」、汚れのひ
どい洗濯物を洗濯する「ゴシゴシコース」、及び毛布や
シーツ等の大物の洗濯物を洗濯する「毛布洗いコース」
等が設けられている。
【0051】検知回路207には洗濯兼脱水槽5内の水
位を検知する水位センサー214、洗濯兼脱水槽5内の
洗濯物の量をモータの負荷により検知する容量検知回路
215、上蓋7(図1参照)が閉じられているかを検知
する蓋スイッチ216、ロータ38の回転位置を検知す
るホール素子217等からの検知結果が送られる。
【0052】CPU201はタイマ202によってタイ
ミングを取りながらROM204から取り出された運転
プログラムに従って表示回路208及び駆動回路209
に出力する。表示回路208は表示部218に選択され
たコース、洗濯兼脱水槽5の水位、洗濯動作の終了まで
の時間、洗濯工程の進捗状況等の各表示を行う。駆動回
路209はモータの右回転、左回転の駆動、給水弁21
9及び排水弁220の駆動を行う。
【0053】次に、上記構成の洗濯機の動作を図5〜図
7のフローチャートに従って説明する。電源キー210
がONされ、コース選択キー212によって「おまかせ
コース」が選択されると、図5に示すフローチャートが
実行される。まず、ステップ310でスタートキー21
1がONされたかどうかを監視する。この時、ブレーキ
レバー30の係合部30aはバネ32によってブレーキ
バンド29のストッパ部29aに係合し、槽軸17及び
洗濯兼脱水槽5が固定される(ステップ320)。
【0054】ステップ330で電磁ソレノイドユニット
37に通電され、移動体34がクラッチバネ35の付勢
力に抗して下方に移動し、クラッチボス33と槽軸17
が切り離される。そして、ステータ46に通電すること
によってロータ38が回転し、ロータフレーム39、ク
ラッチボス33、及び撹拌軸23が回転する。これによ
って撹拌翼50が回転し、容量検知回路215によって
モータ(ロータ38)の負荷から洗濯物の量を検知し、
その量に応じた洗濯兼脱水槽5の水位が演算される。
【0055】電磁ソレノイドユニット37に通電された
時に、異常により移動体34が移動しない状態でステー
タ46に通電するとロータ38は洗濯兼脱水槽5が制動
されているためモータに過負荷がかかる。この時、容量
検知回路215によってモータの過負荷を検知すると、
電磁ソレノイドユニット37への通電が遮断後再度通電
されるようにしている。複数回の再試行によってもモー
タの負荷が正常にならない場合には、洗濯動作は中止さ
れて異常報知されるようにしている。
【0056】ステップ340で給水弁219が開かれて
給水が開始され、ステップ370、380で上記の演算
された水位に到達すると給水弁219が閉じられる。ス
テップ410で攪拌翼50が回転されて洗い工程が開始
され、所定時間攪拌されるとステップ420で攪拌が停
止される。そしてステップ440で洗濯兼脱水槽5内の
洗濯物の偏りを修正するためにバランス水流が実行され
て洗い工程が終了する(ステップ450)。続いて、す
すぎ工程に移行してステップ340以降が同様に行われ
た後、脱水工程が行われる。
【0057】脱水工程では、ブレーキモータに通電され
て、ブレーキレバー30の係合部30aがブレーキバン
ド29のストッパ部29aと離脱して洗濯兼脱水槽5の
ブレーキを解除するとともに、電磁ソレノイドユニット
37への通電が遮断されて移動体34がクラッチバネ3
5の付勢力によって上方へ移動し、クラッチボス33と
槽軸17とを連結する。
【0058】そして、ロータ38が回転することにより
ロータフレーム39、クラッチボス33、撹拌軸23、
及び槽軸17が回転して脱水が実行される。脱水が終了
すると、ロータ38とステータ39から成る電磁ブレー
キによって制動し、更にブレーキモータの通電が遮断さ
れ、ブレーキレバー30がブレーキバンド29に係合し
ブレーキバンド29とブレーキホイール27との摩擦力
によって槽軸17が徐々に減速して停止する。以上によ
り洗濯動作が終了する。
【0059】次に、「ゴシゴシコース」が選択された場
合について説明する。コース選択キー212によって
「ゴシゴシコース」が選択されると、図6に示すフロー
チャートが実行される。まず、ステップ310でスター
トキー211がONされたかどうかを監視する。この
時、ブレーキレバー30の係合部30aはバネ32によ
ってブレーキバンド29のストッパ部29aに係合し、
槽軸17及び洗濯兼脱水槽5が固定される(ステップ3
20)。
【0060】ステップ330で電磁ソレノイドユニット
37に通電され、移動体34がクラッチバネ35の付勢
力に抗して下方に移動し、クラッチボス33と槽軸17
が切り離される。そして、ステータ46に通電すること
によってロータ38が回転し、ロータフレーム39、ク
ラッチボス33、及び撹拌軸23が回転する。これによ
って撹拌翼50が回転して容量検知回路215によって
モータ(ロータ38)の負荷から洗濯物の量を検知し、
その量に応じた洗濯兼脱水槽5の水位が演算される。
【0061】ステップ340で給水弁219が開かれて
給水が開始され、ステップ350でブレーキモータに通
電されて洗濯兼脱水槽5が回転自在となり、この状態で
ステータ46に通電されて攪拌翼50が回転し洗い工程
が開始される(ステップ360)。
【0062】ステップ370、380で上記の演算され
た水位に到達すると給水弁219が閉じられ、所定時間
攪拌されるとステップ420で攪拌が停止される。そし
てステップ430で洗濯兼脱水槽5がブレーキモータに
より再度固定され、ステップ440で洗濯兼脱水槽5内
の洗濯物の偏りを修正するためにバランス水流が実行さ
れて洗い工程が終了する(ステップ450)。続いて、
すすぎ工程に移行してステップ340以降が同様に行わ
れた後、「おまかせコース」と同様の脱水工程が行われ
て洗濯動作が終了する。
【0063】この「ゴシゴシコース」では、洗濯兼脱水
槽5のブレーキを解除して回転自在にしている。攪拌軸
23を回転させた状態で槽軸17を回転自在にすると、
洗濯兼脱水槽5が水流に引きつられて攪拌翼50と同じ
方向に共回りし、攪拌翼50の反転時に洗濯兼脱水槽5
は慣性によって攪拌翼50と同時に反転せず惰性で回転
するので外側の水流が洗濯兼脱水槽5に引きつられるこ
とによって洗濯物に働く捻り効果が大きくなり、洗浄力
の向上を図ることができる。
【0064】そして、遊星ギヤを用いていないので反力
による攪拌翼50の回転力の低下がなく、汚れのひどい
洗濯物に対しても充分な洗浄効果を得ることができる。
また、容量検知回路215によって洗濯物の量を検知す
るステップ320、330では洗濯兼脱水槽5の回転を
制止した状態で攪拌翼50を回転させることで精度の良
い検知を行うことができるようにしている。
【0065】ステータ46を制御してロータ38とステ
ータ46とで攪拌軸23の電磁ブレーキとして駆動でき
るようにし、攪拌翼50の反転時に電磁ブレーキによっ
て強制的に攪拌軸23を停止させるようにすると、短時
間で攪拌翼50を停止させることができ、自然停止させ
るより攪拌翼50の強い回転力による攪拌時間が長くな
るとともに、反転時の洗濯兼脱水槽5の慣性が大きいた
め捻り効果が大きくなって、洗浄能力を更に向上させる
ことができるので望ましい。
【0066】また、洗濯兼脱水槽5が回転自在の状態で
洗濯物の量が多くなると洗濯兼脱水槽5が水流に引きつ
られて共回りする量が大きくなり、攪拌翼50が回転す
る時に水流が洗濯兼脱水槽5及び攪拌翼50と略一体と
なって回転するため洗濯物に攪拌の効果が充分与えられ
ずに逆に洗浄効果が低下する場合がある。
【0067】このため、洗濯物の量が定格容量の1/2
以下の時に容量検知回路215(図4参照)により検知
して洗濯兼脱水槽5のブレーキが解除されるようにして
も良く、「少量洗い」または「少量すすぎ」等のコース
を設けて使用者が選択できるようにしても良い。
【0068】更に、ステップ340〜360では給水時
から攪拌翼50を回転させて洗いまたはすすぎを行って
いる。給水時の洗濯兼脱水槽5の水位が低い時に攪拌翼
50を回転させると布傷みが生じやすいが、洗濯兼脱水
槽5のブレーキを解除して攪拌翼50を回転させると洗
濯兼脱水槽5の共回り量が大きくなって布傷みを防止す
ることができる。そして水量が多くなると共回り量が少
なくなって所望の洗浄力が得られる。これにより、給水
時にも洗いまたはすすぎを行うことができ洗濯時間を短
縮することができる。
【0069】次に、「毛布洗いコース」が選択された場
合について説明する。コース選択キー212によって
「毛布洗いコース」が選択されると、図7に示すフロー
チャートが実行される。まず、ステップ310でスター
トキー211がONされたかどうかを監視する。この
時、ブレーキレバー30の係合部30aはバネ32によ
ってブレーキバンド29のストッパ部29aに係合し、
槽軸17及び洗濯兼脱水槽5が固定される(ステップ3
20)。
【0070】ステップ330で電磁ソレノイドユニット
37に通電され、移動体34がクラッチバネ35の付勢
力に抗して下方に移動し、クラッチボス33と槽軸17
が切り離される。そして、ステータ46に通電すること
によってロータ38が回転し、ロータフレーム39、ク
ラッチボス33、及び撹拌軸23が回転する。
【0071】これによって撹拌翼50が回転して容量検
知回路215によってモータ(ロータ38)の負荷から
洗濯物の量を検知し、その量に応じた洗濯兼脱水槽5の
水位が演算される。ステップ340で給水弁219が開
かれて給水が開始され、ステップ370、380で上記
の演算された水位に到達すると給水弁219が閉じられ
る。
【0072】ステップ390で電磁ソレノイドユニット
37の通電が遮断され、移動体34がクラッチバネ35
に付勢されて上方に移動し、クラッチボス33と槽軸1
7とが連結される。ステップ400でブレーキモータに
通電され、ブレーキレバー30の係合部30aはブレー
キバンド29のストッパ部29aと係合してブレーキホ
イール27及び洗濯兼脱水槽5の固定が解除される。
【0073】ステップ410で攪拌翼50が洗濯兼脱水
槽5とともに回転されて洗い工程が開始され、所定時間
攪拌されるとステップ420で攪拌が停止される。大物
の洗濯物の時は攪拌翼50の回転だけであるとモータに
過負荷がかかるため、攪拌翼50と洗濯兼脱水槽5とを
一体的に回転させることでモータの負荷を軽減して洗濯
物をスムーズに回転させるようにしている。
【0074】そして、ステップ430で洗濯兼脱水槽5
が再度固定されるとともにクラッチボス33と槽軸17
との連結が解除され、ステップ440で洗濯兼脱水槽5
内の洗濯物の偏りを修正するためにバランス水流が実行
されて洗い工程が終了する(ステップ450)。続い
て、すすぎ工程に移行してステップ340以降が同様に
行われた後、上記のコースと同様の脱水工程が行われて
洗濯動作が終了する。
【0075】「ゴシゴシコース」と同様に「毛布洗いコ
ース」においてもステータ46を制御してロータ38と
ステータ46とで攪拌軸23の電磁ブレーキとして駆動
できるようにし、攪拌翼50の反転時に電磁ブレーキに
よって強制的に攪拌軸23を停止させるようにすると、
短時間で攪拌翼50を停止させることができ、自然停止
させるより攪拌翼50の強い回転力による攪拌時間が長
くなって洗浄能力を向上させることができるので望まし
い。
【0076】以上のように、標準的な汚れの洗濯物の時
には「おまかせコース」でブレーキホイール27、ブレ
ーキバンド29、ブレーキレバー30、ブレーキモータ
等から成るブレーキ手段によって槽軸17を固定し、移
動体34、クラッチボス33、電磁ソレノイドユニット
37等から成るクラッチ手段による槽軸17と攪拌軸2
3との連結を解除して攪拌翼50を回転させて洗い及び
すすぎを行うことができる。
【0077】ひどい汚れの洗濯物の時には「ゴシゴシコ
ース」でブレーキ手段による槽軸17のブレーキを解除
して洗濯兼脱水槽5を回転自在とし、クラッチ手段によ
る槽軸17と攪拌軸23との連結を解除して攪拌翼50
を回転させることで攪拌翼50の反転時の捻り効果によ
って洗浄力を向上させて洗い及びすすぎを行うことがで
きる。
【0078】毛布やシーツ等の大物の洗濯物の時には
「毛布洗いコース」でブレーキ手段による槽軸17のブ
レーキを解除し、クラッチ手段によって槽軸17と攪拌
軸23とを連結して攪拌翼50と一体的に洗濯兼脱水槽
5を回転させることでモータにかかる過負荷を軽減して
洗濯物をスムーズに回転させて洗い及びすすぎを行うこ
とができる。
【0079】尚、本発明は上記実施形態に限られるもの
ではなく、洗い工程とすすぎ工程の夫々において上記各
コースのように攪拌翼23と槽軸17の状態を選択でき
るようにしても良い。更に脱水工程を他の槽で行うよう
な洗濯機において、洗濯槽を回転自在な状態で攪拌翼を
回転させることにより上記の「ゴシゴシコース」と同様
の効果を得ることができる。
【0080】
【発明の効果】請求項1の発明によると、遊星ギヤを用
いていないので反力による攪拌翼の回転力の低下がな
く、攪拌翼の反転時において洗濯兼脱水槽の慣性によっ
て洗濯物に捻り効果を与えて洗浄力を向上させることが
できるようになり、汚れのひどい洗濯物に対して特に有
効である。
【0081】請求項2の発明によると、洗濯物の種類に
よって各モード(コース)を選択することにより多種の
洗濯物に対して最適な洗濯を行うことができる。
【0082】請求項3の発明によると、洗濯兼脱水槽の
共回りによる洗浄力低下を抑制するとともに、攪拌翼の
反転時における洗濯兼脱水槽の慣性によって与えられる
洗濯物の捻り効果をより確実に得ることができる。
【0083】請求項4の発明によると、洗濯物の量をモ
ータの負荷によって検知する際に、洗濯兼脱水槽を固定
しておくことで精度の良い検知を行うことができる。
【0084】請求項5の発明によると、洗濯兼脱水槽の
ブレーキを解除して攪拌翼を回転させると水量の少ない
際には洗濯兼脱水槽の共回り量が大きくなって布傷みを
防止することができる。そして水量が多くなると共回り
量が少なくなって所望の洗浄力が得られる。これによ
り、布傷みを発生することなく給水時にも洗いまたはす
すぎを行うことができ洗濯時間を短縮することができ
る。
【0085】請求項6の発明によると、攪拌翼の反転時
に電磁ブレーキによって強制的に攪拌軸を停止させるの
で、短時間で攪拌翼を停止させることができ、自然停止
させるより攪拌翼の強い回転力による攪拌時間が長くな
るとともに、反転時の洗濯兼脱水槽の慣性が大きいため
捻り効果が大きくなって、洗浄能力を更に向上させるこ
とができる。
【0086】請求項7の発明によると、攪拌翼の反転時
に電磁ブレーキによって強制的に攪拌軸を停止させるの
で、短時間で攪拌翼を停止させることができ、自然停止
させるより攪拌翼の強い回転力による攪拌時間が長くな
って洗浄能力を向上させることができる。
【0087】請求項8、請求項9の発明によると、遊星
ギヤを用いていないので反力による攪拌翼の回転力の低
下がなく、攪拌翼の反転時において洗濯兼脱水槽の慣性
によって洗濯物に捻り効果を与えて洗浄力を向上させる
ことができるようになるとともに、脱水工程を他の槽で
行うような洗濯機においても同様の効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の洗濯機の概略構造を示す
側面断面図である。
【図2】 本発明の実施形態の洗濯機の洗濯兼脱水槽及
び撹拌翼の駆動機構を示す側面断面図である。
【図3】 本発明の実施形態の洗濯機の洗濯兼脱水槽及
び撹拌翼の駆動機構を示す平面図である。
【図4】 本発明の実施形態の洗濯機の制御回路のブロ
ック図である。
【図5】 本発明の実施形態の洗濯機の「おまかせコー
ス」の動作を説明するフローチャートである。
【図6】 本発明の実施形態の洗濯機の「ゴシゴシコー
ス」の動作を説明するフローチャートである。
【図7】 本発明の実施形態の洗濯機の「毛布洗いコー
ス」の動作を説明するフローチャートである。
【図8】 従来の洗濯機の洗濯兼脱水槽及び撹拌翼の駆
動機構の縦断面図である。
【図9】 他の従来の洗濯機の洗濯兼脱水槽及び撹拌翼
の駆動機構の縦断面図である。
【符号の説明】
1 外槽 4 水槽 5 洗濯兼脱水槽 8 制御回路 9 駆動機構 10 支持部材 11 上部支持部材 12 下部支持部材 17 槽軸 21 ベアリング 23 撹拌軸 27 ブレーキホイール 29 ブレーキバンド 30 ブレーキレバー 33 クラッチボス 34 移動体 37 電磁ソレノイドユニット 38 ロータ 39 ロータフレーム 46 ステータ 50 攪拌翼

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽と、前記水槽内に配される洗濯兼脱
    水槽と、前記洗濯兼脱水槽内に配される攪拌翼と、前記
    洗濯兼脱水槽に一端が取り付けられ前記洗濯兼脱水槽と
    ともに回転可能に支持される槽軸と、前記攪拌翼に一端
    が取り付けられ前記攪拌翼とともに前記槽軸と同軸に回
    転可能に支持される攪拌軸と、固定のステータと、前記
    攪拌軸と一体化されるとともに前記ステータに対向配置
    されてモータを構成するロータと、前記槽軸の回転を制
    止するブレーキ手段とを備え、前記ブレーキ手段による
    前記槽軸の回転制止を解除した状態で前記攪拌軸を回転
    できるようにしたことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 前記槽軸と前記攪拌軸とを係離自在に連
    結するクラッチ手段を備え、洗濯工程の洗い工程及びす
    すぎ工程の一方または両方において、前記ブレーキ手段
    によって前記槽軸の回転を制止した状態で前記攪拌軸を
    回転するモードと、前記ブレーキ手段による前記槽軸の
    回転制止を解除した状態で前記攪拌軸を回転するモード
    と、前記ブレーキ手段による前記槽軸の回転制止を解除
    するとともに前記槽軸と前記攪拌軸とを連結した状態で
    前記攪拌軸を回転するモードとを切り換えられるように
    したことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 洗濯物の量が定格容量の略1/2以下の
    時に、洗濯工程の洗い工程及びすすぎ工程の一方または
    両方において、前記ブレーキ手段による前記槽軸の回転
    制止を解除した状態で前記攪拌軸を回転するようにした
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗濯
    機。
  4. 【請求項4】 前記洗濯兼脱水槽内の洗濯物による前記
    モータの負荷によって洗濯物の量を検知する検知手段を
    有し、前記検知手段による検知時に前記ブレーキ手段に
    よって前記槽軸の回転を制止した状態で前記攪拌軸を回
    転するとともに、洗濯工程の洗い工程及びすすぎ工程の
    一方または両方において、前記ブレーキ手段による前記
    槽軸の回転制止を解除した状態で前記攪拌軸を回転する
    ようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 洗濯工程の洗い工程及びすすぎ工程の一
    方または両方の給水時以降において、前記ブレーキ手段
    による前記槽軸の回転制止を解除した状態で前記攪拌軸
    を回転するようにしたことを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 前記ブレーキ手段による前記槽軸の回転
    制止を解除した状態で前記攪拌軸を回転して洗い工程ま
    たはすすぎ工程を行う際において、前記ステータと前記
    ロータによる電磁ブレーキによって前記攪拌軸を停止し
    た後、前記攪拌軸を反転するようにしたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 前記ブレーキ手段による前記槽軸の回転
    制止を解除するとともに前記槽軸と前記攪拌軸とを連結
    した状態で前記攪拌軸を回転して洗い工程またはすすぎ
    工程を行う際において、前記ステータと前記ロータによ
    る電磁ブレーキによって前記攪拌軸を停止した後、前記
    攪拌軸を反転するようにしたことを特徴とする請求項2
    に記載の洗濯機。
  8. 【請求項8】 洗濯槽と、前記洗濯槽を貫通する攪拌軸
    に装着され前記洗濯槽内で回転する攪拌翼と、前記攪拌
    翼を直接駆動するモータとを備え、前記洗濯槽は前記攪
    拌翼が回転する際に回転自在な状態にしたことを特徴と
    する洗濯機。
  9. 【請求項9】 前記洗濯槽は前記攪拌軸が回転する際に
    回転自在な状態と、回転を制止される状態とを選択され
    るようにしたことを特徴とする請求項8に記載の洗濯
    機。
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