JPH11300086A - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

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Publication number
JPH11300086A
JPH11300086A JP10111940A JP11194098A JPH11300086A JP H11300086 A JPH11300086 A JP H11300086A JP 10111940 A JP10111940 A JP 10111940A JP 11194098 A JP11194098 A JP 11194098A JP H11300086 A JPH11300086 A JP H11300086A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing
dewatering tub
motor
shaft
receiving cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP10111940A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Matsuda
眞一 松田
Shinichi Nakajima
信市 中島
Kenji Koshiga
健二 越賀
Junichi Morinaka
準一 森中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10111940A priority Critical patent/JPH11300086A/ja
Publication of JPH11300086A publication Critical patent/JPH11300086A/ja
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯時間の短縮、洗浄性能の向上及び安価な
全自動洗濯機を提供することを目的としている。 【解決手段】 洗濯機の回転翼19は前記洗濯兼脱水槽
16底部において外周を傾斜面とし、その内底部中心か
らの傾斜面にかけて放射線状に複数個の突出部19aを
形成している。そして、洗濯兼脱水槽16が回転してい
る時に、回転翼19を洗濯兼脱水槽16の回転方向と逆
に回転させることで、小さなトルクのモータで洗浄でき
る安価な全自動洗濯機を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般家庭において使
用する全自動洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず全自動洗濯機の構成を図10に基づ
いて説明する。1は全自動洗濯機の本体で2は受け筒で
ある。3は受け筒2を上記本体1から懸垂防振支持する
サスペンション機構である。4は中空で2軸構造となっ
た洗濯・脱水軸、5は洗濯又は脱水時により洗濯・脱水
軸を切り換えるクラッチ、6は洗濯兼脱水槽、7は洗濯
兼脱水槽に設けた流体バランサーである。8は上記受け
筒2の底部に設けたモータ、9は洗濯兼脱水槽の中央底
部に設けた回転翼で、その外周部は傾斜面が設けてあり
ナベ型の形状をしている。10は前記回転翼の傾斜面に
形成した突出部である。11は排水コックである。
【0003】以上のように構成された全自動洗濯機につ
いて、その動作を以下に説明する。洗濯は、洗濯兼脱水
槽7に衣類と水及び洗剤を投入し、5の伝達機構部のク
ラッチ洗濯側に切り換えて、モータ9の動力を洗濯軸を
介し回転翼10に伝達し、回転翼10が回転すること
で、衣類が回転翼の傾斜部の突出部10aに引っかか
り、中心部へ引き込まれる。洗濯兼脱水槽の中心下層部
の衣類は、引き込まれた衣類により、洗濯兼脱水槽の上
層部へ押し上げられる。このようにして洗濯兼脱水槽7
内の衣類を撹拌して、衣類どうし、または洗濯兼脱水槽
6、回転翼10との接触によるこすれにより行う。
【0004】脱水は洗濯終了後、洗濯兼脱水槽6内の水
を排水コック11を開き排水した後、5の伝達機構部の
クラッチを脱水側に切り換えて、モータ9の動力を脱水
軸を介し洗濯兼脱水槽6を回転させ、遠心力により水分
を洗濯物から分離することで行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のように洗濯兼脱
水槽を固定したまま洗濯をすると、回転翼の回転に伴い
水及び衣類が回転しようとする際に、洗濯兼脱水槽との
摩擦が生じ、モータへの負荷が大きくなる。結果モータ
の性能をあげないと洗浄性能が得られないため、モータ
のトルクを上げていた。しかし、モータのトルクを上げ
るとコストアップへとつながるため、改善する必要性が
あった。また、衣類の撹拌を促進するため、洗濯兼脱水
槽を共回りする構成において、確実に衣類の回転方向に
対し、回転翼を逆転させる必要性もあった。
【0006】本発明は上記課題を解決するものであり、
洗濯兼脱水槽が回転している間にモータを逆回転させ、
衣類に、より大きな機械力を与え、衣類の撹拌を促進し
て短時間で洗濯でき、しかもトルクの小さいモータを使
用することができ、安価な全自動洗濯機を提供すること
を第一の目的とする。
【0007】また、洗濯兼脱水槽を共回りする構成とす
ることで、洗濯開始時の一回目のモータ回転時に洗濯兼
脱水槽の回転数が上がりすぎて、回転に伴う遠心力によ
り水がこぼれるという可能性があった。
【0008】本発明は上記課題をも解決するものであ
り、洗濯兼脱水槽を共回りする構成とすることにより生
じる水のこぼれを、一回目のモータへの通電時間を約半
分にすることにより、水飛びを抑止できる全自動洗濯機
を提供することを第二の目的としている。
【0009】本発明は洗濯兼脱水槽を共回りする構成と
することにより洗浄行程が終了した後の脱水水行程にお
いて、衣類の偏りによる脱水時の洗濯兼脱水槽の振動を
抑止できる全自動洗濯機を提供することを第三の目的と
している。
【0010】本発明は洗濯兼脱水槽が共回りする構成と
したものにおいて、モータを正逆回転するモードのと
き、正逆回転間の停止時間を前記洗濯兼脱水槽が停止す
るまで、時間的余裕を持たせることにより、洗浄力を確
保しつつ、トルクの小さいモータを使用することがで
き、安価な全自動洗濯機を提供することを第四の目的と
する。
【0011】本発明は回転翼の外周部を洗濯兼脱水槽の
内壁に沿うような形状としたものにおいて、脱水終了後
に前記回転翼を小刻みに動かすモードを設けることによ
り、脱水時に洗濯兼脱水槽の内壁に張り付いた衣類を引
き剥がし、衣類の取り出しが容易にできる全自動洗濯機
を提供することを第五の目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、洗濯時に前記洗濯兼脱水槽が共回りする構
成としたものにおいて、前記モータを正逆回転するモー
ドのとき、前記洗濯兼脱水槽の回転検知手段により、前
記洗濯兼脱水槽の回転を検知することにより、前記洗濯
兼脱水槽が回転している途中で、前記モータを逆回転す
るようにしたことで、トルクの小さいモータでも衣類が
効率的に撹拌され、洗浄性能を確保することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
本体と本体内部に複数のサスペンションで支持された受
け筒と、この受け筒内部に脱水軸によって回転自在に支
持された洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽の上部に設けた
流体バランサーと、洗濯兼脱水槽底部に設けた回転翼
と、回転翼を取り付けた洗濯軸と、洗濯軸に連結し、受
け筒に固定されたモータと、任意に脱水軸と洗濯軸を連
結解除するクラッチ機構と、洗濯兼脱水槽の回転検知手
段を備え、回転翼は外周部を傾斜面としたナベ型の形状
をしており、洗濯時に洗濯兼脱水槽が共回りする構成と
したものにおいて、モータを正逆回転するモードのと
き、洗濯兼脱水槽の回転検知手段により、洗濯兼脱水槽
の回転数を検知し、洗濯兼脱水槽が回転している途中
で、モータを逆回転するようにしたものである。
【0014】モータの動力により回転翼が回転され、そ
れに伴い衣類も回転撹拌されるが、従来のように洗濯兼
脱水槽が固定の場合は、水及び衣類が回転運動する際、
洗濯兼脱水槽との摩擦による抵抗があるため、モータへ
の負荷が大きかった。しかし、洗濯兼脱水槽が共回りを
起こす構成としたことで、衣類及び水が回転運動する際
の洗濯兼脱水槽との摩擦による抵抗が軽減されるため、
モータへの負荷が軽減されるように作用する。
【0015】また、モータは正転逆転を繰り返し行って
いるので、正転から逆転へ切り替わる際に、一旦モータ
は停止する。この時、従来の洗濯兼脱水槽が固定されて
いる場合は、水及び衣類が回転運動する際の洗濯兼脱水
槽との摩擦が大きいため、衣類も正転から逆転する際に
一旦停止する。しかし、洗濯兼脱水槽が共回りを起こす
構成としたことで、モータを作動させたとき、洗濯兼脱
水槽も回転する。そこで、モータを正逆回転するモード
のとき、洗濯兼脱水槽の回転検知手段により、洗濯兼脱
水槽の回転数を検知し、洗濯兼脱水槽が回転している途
中でモータを逆回転させ、回転翼を逆回転するようにし
たもので、衣類の回転方向に対し、確実に回転翼を逆回
転させることができ、結果衣類の撹拌が促進するよう作
用する。
【0016】本発明の請求項2記載の発明は、洗濯兼脱
水槽を共回りする構成とすることで、洗濯開始時の一回
目のモータ回転時に洗濯兼脱水槽の回転数が上がりすぎ
て、回転に伴う遠心力により水がこぼれないよう、洗濯
開始時のモータへの一回目の通電時間を通常モードの通
電時間の約半分にしたものである。
【0017】モータの動力により回転翼が回転され、そ
れに伴い衣類も回転撹拌され、それに伴い洗濯兼脱水槽
も共回りを起こす。モータへの通電時間を一定のままで
は、洗濯開始時の一回目のモータ動力による共回りの回
転数は、二回目以降の回転数に比べ高くなり、結果洗濯
水が洗濯兼脱水槽より溢れ出る可能性がある。これは、
最初洗濯兼脱水槽が停止した状態から始まるため、二回
目以降のように洗濯兼脱水槽の回転方向に対して逆回転
をさせる時よりも、モータの起動トルクが小さくてすむ
ために起こる。そこで、一回目のモータへの通電時間を
通常モードの通電時間の約半分にすることで、この一回
目の洗濯兼脱水槽の回転数の上昇を抑えることができ、
洗濯水が洗濯兼脱水槽より溢れ出ないよう作用する。
【0018】本発明の請求項3記載の発明は、本体と本
体内部に複数のサスペンションで支持された受け筒と、
この受け筒内部に脱水軸によって回転自在に支持された
洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽の上部に設けた流体バラ
ンサーと、洗濯兼脱水槽底部に設けた回転翼と、回転翼
を取り付けた洗濯軸と、洗濯軸に連結し、受け筒に固定
されたモータと、任意に脱水軸と洗濯軸を連結解除する
クラッチ機構を備え、回転翼は外周部を傾斜面としたナ
ベ型の形状をしており、洗濯時に洗濯兼脱水槽が共回り
する構成としたものにおいて、回転翼の回転角が洗濯終
了時の前に360°以下となるようにしたものである。
【0019】通常の洗濯モードのときは、洗浄力を確保
できるように、衣類の撹拌を十分に行うため、洗濯兼脱
水槽の中の衣類の状態のバランスが悪くなる。このまま
次行程の脱水を行うと、バランスが悪いために洗濯機の
振動が大きくなる。そこで、洗濯終了時の前に回転翼の
回転角を360°以下にすると、バランスが悪かった衣
類の状態がバランス良くなり、脱水時の振動を抑えるよ
う作用する。
【0020】本発明の請求項4記載の発明は、本体と本
体内部に複数のサスペンションで支持された受け筒と、
この受け筒内部に脱水軸によって回転自在に支持された
洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽の上部に設けた流体バラ
ンサーと、洗濯兼脱水槽底部に設けた回転翼と、回転翼
を取り付けた洗濯軸と、洗濯軸に連結し、受け筒に固定
されたモータと、任意に脱水軸と洗濯軸を連結解除する
クラッチ機構とを備え、回転翼は外周部を傾斜面とした
ナベ型の形状をしており、洗濯時に洗濯兼脱水槽が共回
りする構成としたものにおいて、モータを正逆回転する
モードのとき、正逆回転間の停止時間を洗濯兼脱水槽が
停止するまで時間的余裕を持たせたものである。
【0021】モータの動力により回転翼が回転され、そ
れに伴い衣類も回転撹拌され、それに伴い洗濯兼脱水槽
も共回りを起こす。共回りをしている間にモータを逆回
転させると、衣類の撹拌は促進できるものの、モータの
起動トルクは洗濯兼脱水槽が停止しているときよりも大
きくなる。そこで、洗濯兼脱水槽が停止してからモータ
を回転させるようにすることで、トルクの小さなモータ
でも十分な洗浄力が得られるよう作用する。
【0022】本発明の請求項5記載の発明は、本体と本
体内部に複数のサスペンションで支持された受け筒と、
この受け筒内部に脱水軸によって回転自在に支持された
洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽の上部に設けた流体バラ
ンサーと、洗濯兼脱水槽底部に設けた回転翼と、回転翼
を取り付けた洗濯軸と、洗濯軸に連結し、受け筒に固定
されたモータと、任意に脱水軸と洗濯軸を連結解除する
クラッチ機構と、回転翼は外周部が洗濯兼脱水槽の内壁
に沿うような形状とした構成において、脱水終了後に回
転翼を小刻みに動かすモードを設けたものである。
【0023】洗濯終了後、洗濯兼脱水槽内の水を排水コ
ックを開き排水した後、伝達機構部のクラッチを脱水側
に切り換えて、モータの動力を脱水軸を介し洗濯兼脱水
槽を回転させ、遠心力により水分を洗濯物から分離する
脱水行程を行う。この脱水行程により衣類は脱水終了
後、洗濯兼脱水槽の内壁に張り付いた状態となる。そこ
で、回転翼を小刻みに正逆回転させると、その張り付い
た衣類を引き剥がすよう作用する。
【0024】
【実施例】(実施例1)本発明の第一の実施例を図1、
図2に基づいて説明する。
【0025】本体12と本体12内部に複数のサスペン
ション13で支持された受け筒14と、この受け筒14
内部に脱水軸15a(図示せず)によって回転自在に支
持された洗濯兼脱水槽16と、前記洗濯兼脱水槽16の
上部に設けた流体バランサー17と、中空で2軸構成と
なった洗濯・脱水軸15と、前記洗濯・脱水軸15を洗
濯又は脱水時により切り換えるクラッチ18と、前記洗
濯兼脱水槽16底部に設けた回転翼19と、前記洗濯軸
15b(図示せず)に連結し、前記受け筒に固定された
モータ20と、前記洗濯兼脱水槽の回転検知手段21に
より構成されている。
【0026】また、前記回転翼19は前記洗濯兼脱水槽
16底部において外周を傾斜面とし、その内底部中心か
ら傾斜面にかけて放射線状に複数個の突出部19aを形
成している。
【0027】以下に本発明の動作について説明する。洗
濯兼脱水槽16に衣類と水及び洗剤を投入し、伝達機構
部のクラッチ18を洗濯側に切り換える。このとき洗濯
兼脱水槽16は回転自在な状態である。そして、モータ
20の動力を洗濯軸15aを介し回転翼19に伝達し、
回転翼19が回転する。回転翼19が回転することで、
衣類が回転翼19の傾斜部の突出部19aに引っかか
り、中心部へ引き込まれる。このとき、洗濯兼脱水槽1
6は衣類及び水との摩擦により共回りを起こすので、洗
濯兼脱水槽16が固定されているときよりも、モータ2
0への負荷が軽くなる。また、洗濯兼脱水槽16が回転
しているかどうかを回転検知手段21により検知し、洗
濯兼脱水槽16が回転している間22にモータ20を逆
回転させ、回転翼19を逆回転23させると、回転翼1
9の突出部19aに引っかかった衣類の移動距離が、洗
濯兼脱水槽16が停止しているときよりも大きくなり、
その分衣類は中心部へ引き込まれ、衣類の撹拌が促進さ
れる。
【0028】そして、洗濯兼脱水槽16の中心部の衣類
は、引き込まれた衣類により、洗濯兼脱水槽16の上層
部へ押し上げられる。回転翼19の突出部19aにより
水流が発生し、衣類を上層部へ押し上げる力が働き、洗
濯兼脱水槽16内の衣類の撹拌を行う。撹拌された衣類
は、衣類どうし、または洗濯兼脱水槽16、回転翼19
との接触により洗浄される。
【0029】このようにして、洗濯兼脱水槽16が共回
りをする構成において、図2に示すように洗濯兼脱水槽
16が回転している時22に、回転翼19を洗濯兼脱水
槽16の回転方向と逆方向に回転させる23ことで、ト
ルクの小さいモータ20でも衣類の撹拌を促進させるこ
とができ、短時間で洗濯を行うことができる。
【0030】(実施例2)本発明の第二の実施例を図
1、図3、図4に基づいて説明する。
【0031】本体12と本体12内部に複数のサスペン
ション13で支持された受け筒14と、この受け筒14
内部に脱水軸15aによって回転自在に支持された洗濯
兼脱水槽16と、前記洗濯兼脱水槽16の上部に設けた
流体バランサー17と、中空で2軸構成となった洗濯・
脱水軸15と、前記洗濯・脱水軸15を洗濯又は脱水時
により切り換えるクラッチ18と、前記洗濯兼脱水槽1
6底部に設けた回転翼19と、前記洗濯軸15bに連結
し、前記受け筒に固定されたモータ20とにより構成さ
れている。
【0032】また、前記回転翼19は前記洗濯兼脱水槽
16底部において外周を傾斜面とし、その内底部中心か
ら傾斜面にかけて放射線状に複数個の突出部19aを形
成している。
【0033】以下に本発明の動作について説明する。洗
濯兼脱水槽16に衣類と水及び洗剤を投入し、伝達機構
部のクラッチ18を洗濯側に切り換える。このとき洗濯
兼脱水槽16は回転自在な状態である。そして、モータ
20の動力を洗濯軸15bを介し回転翼19に伝達し、
回転翼19が回転する。回転翼19が回転することで、
衣類も回転撹拌され、洗濯兼脱水槽16は衣類及び水と
の摩擦により共回りを起こす。図3に示すようにモータ
20への通電時間を一定のままでは、洗濯開始時の一回
目のモータ動力による洗濯兼脱水槽16の共回りの回転
数Aは、二回目以降の回転数Bに比べ高くなり、結果洗
濯水が洗濯兼脱水槽16より溢れ出る可能性がある。こ
れは、最初洗濯兼脱水槽16が停止した状態から始まる
ため、二回目以降のように回転翼19を洗濯兼脱水槽1
6の回転方向に対して逆回転させる時よりも、モータ2
0の起動トルクが小さくてすむために起こる。そこで、
図4に示すように一回目のモータ20への通電時間T1
を通常モードの通電時間T2の約半分にすることで、こ
の一回目の洗濯兼脱水槽16の回転数Aの上昇を抑える
ことができる。
【0034】このようにして、一回目のモータ20への
通電時間T1を通常モードの通電時間T2の約半分にす
ることで、この一回目の洗濯兼脱水槽16の回転数Aの
上昇を抑えることができ、洗濯水が洗濯兼脱水槽16よ
り溢れ出ないようにすることができる。
【0035】(実施例3)本発明の第三の実施例を図
1、図5、図6に基づいて説明する。
【0036】本体12と本体12内部に複数のサスペン
ション13で支持された受け筒14と、この受け筒14
内部に脱水軸15aによって回転自在に支持された洗濯
兼脱水槽16と、前記洗濯兼脱水槽16の上部に設けた
流体バランサー17と、中空で2軸構成となった洗濯・
脱水軸15と、前記洗濯・脱水軸15を洗濯又は脱水時
により切り換えるクラッチ18と、前記洗濯兼脱水槽1
6底部に設けた回転翼19と、前記洗濯軸15bに連結
し、前記受け筒に固定されたモータ20とにより構成さ
れている。
【0037】また、前記回転翼19は前記洗濯兼脱水槽
16底部において外周を傾斜面とし、その内底部中心か
ら傾斜面にかけて放射線状に複数個の突出部19aを形
成している。
【0038】以下に本発明の動作について説明する。通
常の洗濯行程については第一の実施例4と同様なので省
力する。
【0039】通常の洗濯行程で洗濯が行われた衣類は、
一回の回転翼19の回転による移動量が大きいため、洗
濯兼脱水槽16の中でバランスが悪い状態(図5参照)
になっている。そこで、洗濯終了時の前に回転翼19の
回転角を360°以下で小刻みに動かすことで、一回の
回転翼19の回転による衣類の移動量を少なくし、バラ
ンスが悪かった衣類の状態をバランス良くすることがで
きる(図6参照)。
【0040】このようにして、通常の洗濯モードの終了
の前に回転翼19の回転角を360°以下にすること
で、バランスが悪かった衣類の状態をバランス良くする
ことができ、脱水時の振動を抑えることができる。
【0041】(実施例4)本発明の第四の実施例を図
1、図7に基づいて説明する。
【0042】本体構成は第二の実施例と同じなので省略
する。以下に本発明の動作について説明する。
【0043】洗濯兼脱水槽16に衣類と水及び洗剤を投
入し、伝達機構部のクラッチ18を洗濯側に切り換え
る。このとき洗濯兼脱水槽16は回転自在な状態であ
る。そして、モータ20の動力を洗濯軸15aを介し回
転翼19に伝達し、回転翼19が回転する。回転翼19
が回転することで、衣類が回転翼19の傾斜部の突出部
19aに引っかかり、中心部へ引き込まれる。このと
き、洗濯兼脱水槽16は衣類及び水との摩擦により共回
りを起こす。そして、洗濯兼脱水槽16の中心部の衣類
は、引き込まれた衣類により、洗濯兼脱水槽16の上層
部へ押し上げられる。回転翼19の突出部19aにより
水流が発生し、衣類を上層部へ押上げる力が働き、洗濯
兼脱水槽16内の衣類の撹拌を行う。
【0044】このとき、図7に示すように洗濯兼脱水槽
16が共回りをしている間にモータ20を逆回転させる
と、衣類の撹拌は促進できるものの、モータ20の起動
トルクは洗濯兼脱水槽16が停止しているときよりも大
きくなる。そこで、洗濯兼脱水槽16が停止25してか
らモータ20を回転26させるよう、モータ20の正逆
回転の間の停止時間25に余裕を持たせることで、トル
クの小さなモータでも十分に衣類の撹拌が行われる。
【0045】なお、洗濯兼脱水槽16が停止してからモ
ータ20を作動させる別の手段として、請求項1記載の
ように、洗濯兼脱水槽16の回転検知手段21を用い、
洗濯兼脱水槽16が停止したのを検知し、モータ20を
作動させるようにしても良い。また、モータ20の正逆
回転の間の停止時間にブレーキ手段を用い、洗濯兼脱水
槽16を停止させても良い。
【0046】このようにして、洗濯兼脱水槽16が共回
りする構成としたものにおいて、前記モータ20を正逆
回転するモードのとき、洗濯兼脱水槽16が停止してか
らモータ20を作動させることで、トルクの小さなモー
タでも十分に衣類を撹拌でき、洗浄力を確保しつつ、安
価な全自動洗濯機を提供できる。
【0047】(実施例5)本発明の第四の実施例を図
1、図8、図9に基づいて説明する。
【0048】本体12と本体12内部に複数のサスペン
ション13で支持された受け筒14と、この受け筒14
内部に脱水軸15aによって回転自在に支持された洗濯
兼脱水槽16と、前記洗濯兼脱水槽16の上部に設けた
流体バランサー17と、中空で2軸構成となった洗濯・
脱水軸15と、前記洗濯・脱水軸15を洗濯又は脱水時
により切り換えるクラッチ18と、前記洗濯兼脱水槽1
6底部に設けた回転翼19と、前記洗濯軸15bに連結
し、前記受け筒14に固定されたモータ20とにより構
成されている。
【0049】また、前記回転翼19は外周部が前記洗濯
兼脱水槽16の内壁に沿うような形状としたものであ
る。
【0050】以下に本発明の動作について説明する。洗
濯終了後(図8参照)、洗濯兼脱水槽16内の水を排水
コックを開き排水した後、伝達機構部のクラッチ18を
脱水側に切り換えて、モータ20の動力を脱水軸15a
を介し洗濯兼脱水槽16を回転させ、遠心力により水分
を洗濯物から分離する脱水行程を行う。この脱水行程に
より、衣類は洗濯兼脱水槽16の内壁に張り付いた状態
となる(図9参照)。このとき、回転翼19の外周部が
衣類と洗濯兼脱水槽16の間に挟まった状態となってい
る。そこで、脱水終了後に回転翼19を正逆回転させる
と、洗濯兼脱水槽16に張り付いた衣類を引き剥がすこ
とができる。
【0051】このようにして、脱水終了後に回転翼19
を正逆回転させるモードを設けることにより、脱水終了
後の洗濯兼脱水槽16に張り付いた衣類を引き剥がすこ
とができ、結果衣類の取り出しが容易にできるものであ
る。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
発明によれば、洗濯兼脱水槽が回転している時に、回転
翼を洗濯兼脱水槽の回転方向と逆に回転させ、小さなト
ルクのモータで、衣類の撹拌を促進させることができる
ので、短時間で洗濯を行うことができる。
【0053】本発明の請求項2記載の発明によれば、一
回目のモータへの通電時間を通常モードの通電時間の約
半分にすることで、この一回目の洗濯兼脱水槽の回転数
の上昇を抑えることができ、洗濯水が洗濯兼脱水槽より
溢れでないようにすることができる。
【0054】本発明の請求項3記載の発明によれば、通
常の洗濯モードの終了の前に回転翼の回転角を360°
以下にすることで、バランスが悪かった衣類の状態をバ
ランス良くすることができ、脱水時の振動を抑えること
ができる。
【0055】本発明の請求項4記載の発明によれば、モ
ータを正逆回転するモードのとき、洗濯兼脱水槽が停止
してからモータを作動させることで、トルクの小さなモ
ータでも十分に衣類を撹拌でき、洗浄力を確保しつつ、
安価な全自動洗濯機を提供できる。
【0056】本発明の請求項5記載の発明によれば、脱
水終了後に回転翼を正逆回転させるモードを設けること
により、脱水終了後の洗濯兼脱水槽に張り付いた衣類を
引き剥がすことができ、結果衣類の取り出しが容易にで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜3の実施例の洗濯機の構成図
【図2】本発明の第4の実施例の洗濯兼脱水槽と回転翼
の回転のタイムチャート
【図3】本発明の第二の実施例の洗濯兼脱水槽と回転翼
の回転数のタイムチャート
【図4】同洗濯機のモータへの通電時間のタイムチャー
【図5】従来の洗濯行程を行った後の衣類の状態を示す
【図6】本発明の第三の実施例の洗濯行程を行った後の
衣類の状態を示す図
【図7】本発明の第四の実施例の洗濯兼脱水槽とモータ
の回転のタイムチャート
【図8】本発明の第五の実施例の脱水行程を行う前の衣
類の状態を示す図
【図9】同脱水行程を行った後の衣類の状態を示す図
【図10】従来の洗濯機の側断面図
【符号の説明】
21 洗濯兼脱水槽の回転検知手段 22、24 洗濯兼脱水槽の回転 23 回転翼の回転 24 回転翼内部に形成した突出部の断面図 25 洗濯兼脱水槽の回転停止 26 モータの回転 T1 一回目のモータへの通電時間 T2 二回目以降のモータへの通電時間 A 一回目のモータの回転 B 二回目以降のモータの回転
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森中 準一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と本体内部に複数のサスペンション
    で支持された受け筒と、この受け筒内部に脱水軸によっ
    て回転自在に支持された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱
    水槽底部に設けた回転翼と、前記回転翼を取り付けた洗
    濯軸と、前記洗濯軸に連結し、前記受け筒に固定された
    モータと、任意に脱水軸へモータ駆動力の伝達切りかえ
    を行うクラッチ機構と、前記洗濯兼脱水槽の回転検知手
    段を備え、前記回転翼は外周部を傾斜面としたナベ型の
    形状として、洗濯時に前記洗濯兼脱水槽と共回りする構
    成としたものにおいて、前記モータを正逆回転するモー
    ドのとき、前記洗濯兼脱水槽が回転している途中で、前
    記モータを逆回転するようにした全自動洗濯機。
  2. 【請求項2】 本体と本体内部に複数のサスペンション
    で支持された受け筒と、この受け筒内部に脱水軸によっ
    て回転自在に支持された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱
    水槽底部に設けた回転翼と、前記回転翼を取り付けた洗
    濯軸と、前記洗濯軸に連結し、前記受け筒に固定された
    モータと、任意に脱水軸へモータ駆動力の伝達切りかえ
    を行うクラッチ機構を備え、前記回転翼は外周部を傾斜
    面としたナベ型の形状をしており、洗濯時に前記洗濯兼
    脱水槽が共回りする構成としたものにおいて、洗濯開始
    時の1回目の通電時間を通常モードの通電時間の約半分
    にした制御を行う全自動洗濯機。
  3. 【請求項3】 本体と本体内部に複数のサスペンション
    で支持された受け筒と、この受け筒内部に脱水軸によっ
    て回転自在に支持された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱
    水槽底部に設けた回転翼と、前記回転翼を取り付けた洗
    濯軸と、前記洗濯軸に連結し、前記受け筒に固定された
    モータと、任意に脱水軸へモータ駆動力の伝達切りかえ
    を行うクラッチ機構を備え、前記回転翼は外周部を傾斜
    面としたナベ型の形状をしており、洗濯時に前記洗濯兼
    脱水槽が共回りする構成としたものにおいて、回転翼の
    回転角が洗濯終了時の前に360°以下となる全自動洗
    濯機。
  4. 【請求項4】 本体と本体内部に複数のサスペンション
    で支持された受け筒と、この受け筒内部に脱水軸によっ
    て回転自在に支持された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱
    水槽底部に設けた回転翼と、前記回転翼を取り付けた洗
    濯軸と、前記洗濯軸に連結し、前記受け筒に固定された
    モータと、任意に脱水軸へモータ駆動力の伝達切りかえ
    を行うクラッチ機構を備え、前記回転翼は外周部を傾斜
    面としたナベ型の形状をしており、洗濯時に前記洗濯兼
    脱水槽が共回りする構成としたものにおいて、前記モー
    タを正逆回転するモードのとき、正逆回転間の停止時間
    を前記洗濯兼脱水槽が停止するまで時間的余裕を持たせ
    た全自動洗濯機。
  5. 【請求項5】 本体と本体内部に複数のサスペンション
    で支持された受け筒と、この受け筒内部に脱水軸によっ
    て回転自在に支持された洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱
    水槽底部に設けた回転翼と、前記回転翼を取り付けた洗
    濯軸と、前記洗濯軸に連結し、前記受け筒に固定された
    モータと、任意に脱水軸へモータ駆動力の伝達切りかえ
    を行うクラッチ機構と、前記回転翼は外周部が前記洗濯
    兼脱水槽の内壁に沿うような形状とした構成において、
    脱水終了後に前記回転翼を小刻みに動かすモードを設け
    た全自動洗濯機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7441422B2 (en) * 2000-11-17 2008-10-28 Lg Electronics Inc. Drum type washing machine with rotatable baffle
CN102268799A (zh) * 2010-06-07 2011-12-07 三星电子株式会社 用于洗衣机的波轮装置及具有该波轮装置的洗衣机
JP2017505644A (ja) * 2013-10-23 2017-02-23 海爾集団公司 洗濯機の洗濯方法およびその洗濯機

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