JP3600098B2 - 洗濯機 - Google Patents

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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は洗濯機に関し、更に詳しくは、外槽の内部に洗濯脱水槽を回転自在に配設すると共に洗濯脱水槽の内底部に撹拌翼を回転自在に配設した全自動洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な全自動洗濯機では、洗い及び濯ぎ運転時には、洗濯脱水槽の内底部に配設された撹拌翼だけが低速で両方向に回転駆動され、脱水運転時には、洗濯脱水槽と撹拌翼とが一体に高速で一方向に回転駆動されるようになっている。このような駆動切換を行うために、従来の多くの洗濯機では、例えばスプリングクラッチによるクラッチ機構が駆動機構に設けられている。このようなクラッチ機構では、一回転方向のみにおいてスプリングクラッチが締まって駆動軸が洗濯脱水槽の支持槽に連継される構造となっているため、洗濯脱水槽の高速回転中に駆動軸が停止した場合には駆動軸と支持軸との連継が解除され、洗濯脱水槽は惰性で回転し続ける。そこで、この駆動装置にはバンドブレーキ機構が備えられ、脱水運転終了時等にはこのバンドブレーキ機構を作動させることにより洗濯脱水槽を迅速に停止させるようにしている。また、このブレーキ機構は洗いや濯ぎ運転時に撹拌翼を回転させた際に、洗濯脱水槽が共回りしないように制止する機能も有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のようなクラッチ機構やバンドブレーキ機構は構造が複雑であるため、洗濯機においてかなりのコスト上昇要因になっている。そこで、特に比較的低価格で機能が単純化された洗濯機においては、バンドブレーキ機構をなくすと共にクラッチ機構の構造を簡単化した駆動装置に対する要望が強かった。
【0004】
ところで、上述の如く一般的には洗いや濯ぎ時には洗濯脱水槽は停止しているが、洗濯脱水槽を積極的に撹拌翼の回転方向とは反対方向に低速回転させることにより洗いや濯ぎ性能を向上させるようにした洗濯機が従来より知られている。このような洗濯機では、駆動軸の回転駆動力がそれぞれ減速機構を介して洗濯脱水槽の支持軸と、撹拌翼の軸とに伝達されるようになっている。そのため、このような駆動装置は従来の一般的な洗濯機の駆動装置よりも一層複雑になり、コスト的にあまり実用的なものでなかった。即ち、上述のような方法によって洗いや濯ぎ性能を向上させようという試みは、前述の洗濯機の駆動装置を簡単なものにしたいという要求とは全く相反するものであった。
【0005】
本発明はこれらの点に鑑みて成されたものであり、その主たる目的は、洗濯機の駆動装置の構造を簡単化すると共に、同時に洗いや濯ぎ性能を向上させることができる洗濯機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態、及び効果】
上記課題を解決するために成された本発明に係る洗濯機は、外槽の内部に回転自在に洗濯脱水槽を設け、該洗濯脱水槽の内底部に回転自在に撹拌翼を設けた洗濯機において、
a)前記洗濯脱水槽と一体に回転する中空の外軸と、
b)該外軸の内側に挿通され、前記撹拌翼と一体に回転する内軸と、
c)前記外軸及び内軸と同軸上に位置し、モータにより回転駆動される駆動軸と、
d)前記外軸に一体に形成した又は連結する内歯歯車、前記駆動軸に一体に形成した又は連結する太陽歯車、該内歯歯車及び太陽歯車と歯合して回転し且つ前記内軸に結合する遊星歯車、を含む減速手段と、
e)前記駆動軸と外軸とを連継又は遮断させる駆動切換手段と、
を備え、洗い運転及び濯ぎ運転時には、前記駆動切換手段により駆動軸と外軸とを遮断させ、駆動軸と外軸とを前記太陽歯車、遊星歯車及び内歯歯車を介在させて結合し、撹拌翼を所定方向に回転させると共に、この回転に伴って内歯歯車に掛かる遊星歯車の反力により洗濯脱水槽を撹拌翼と反対方向に回転させるようにしたことを特徴としている。
【0007】
本発明の洗濯機では、洗い運転及び濯ぎ運転時には、外軸は駆動軸とは遮断されるが、従来の洗濯機と異なり、外軸はブレーキ機構等による強制的な制動を受けない。つまり、外軸を制動するブレーキ機構は設けられないか、若しくは設けられていても使用されない。このとき、外軸は内歯歯車、遊星歯車及び太陽歯車を介して駆動軸に結合され、駆動軸の回転に伴って遊星歯車から該回転方向と反対方向の負荷、つまり反力を受ける。外軸は制止されていないので、その反力によって内軸と反対方向に回転する。これにより、洗濯脱水槽は撹拌翼と反対方向に回転する。
【0008】
このため、撹拌翼の回転により生じる水流に乗って移動する洗濯物に対し、その移動方向と反対方向に洗濯脱水槽が回転するので、洗濯物と洗濯脱水槽との摩擦が増加し、洗い性能や濯ぎ性能が向上する。また、回転する洗濯脱水槽によって撹拌翼による水流とは逆方向の水流が発生するため、両水流の衝突に伴い乱流が生じ、縦方向の水流が得られ易くなる。その結果、この縦方向の水流に乗って洗濯物が上下に入れ替わるので、洗いや濯ぎの均一性も向上する。
【0009】
また、本発明の洗濯機では、脱水時には駆動切換手段により駆動軸と外軸とが連継され、駆動軸と外軸とは正逆転方向共に一体に回転されるようになる。従って、駆動軸、外軸及び洗濯脱水槽を高速で回転させているときに、電磁ブレーキを作動させてモータを停止させれば、駆動軸、外軸を介して洗濯脱水槽もほぼ同時に停止する。このため、脱水時に洗濯脱水槽を急速に停止させるためのバンドブレーキ機構は不要であって、駆動装置のコストを大幅に削減することができる。
【0010】
このように本発明に係る洗濯機では、外軸の回転を阻止するブレーキ機構を備えていない構成とすることもできるが、そのようなブレーキ機構を備える構成としてもよい。その場合には、洗い運転及び濯ぎ運転時にはブレーキを解除して外軸を回転自在とする一方、脱水運転の終了時には該ブレーキにより外軸を制動するようにすればよい。
【0011】
また、本発明に係る洗濯機において、前記駆動切換手段は、前記駆動軸と一体に回転する駆動側係合手段と、前記外軸と一体に回転し且つ該駆動側係合手段と係合又は離脱自在である被動側係合手段と、第2のモータと、該第2のモータの回転に伴い回転する略円盤状のカムと、該カムの回転に応じて前記被動側係合手段と駆動側係合手段とを係合させる又はその係合を解除させる軸連継作動手段と、を含んで構成されると共に、前記被動側係合手段と駆動側係合手段との係合及びその解除に連動し、前記カムの回転に応じて排水バルブを閉鎖及び開放させるバルブ作動手段を備えた構成とすることができる。
【0012】
即ち、洗いや濯ぎ時に第2のモータを駆動すると、軸連継作動手段は回転するカムから力を受け、駆動側係合手段と被動側係合手段との係合を解除させる。すると、駆動軸と外軸との直接的な結合が解除され、上述のように撹拌翼と洗濯脱水槽とは互いに反対方向に回転するようになる。また同時に、バルブ作動手段はカムから力を受け排水バルブを閉鎖する。これにより、洗濯脱水槽内に水が貯留できるようになる。一方、脱水時に第2のモータを駆動してカムを更に回転させると、軸連継作動手段は駆動側係合手段と被動側係合手段とを係合させることにより駆動軸と外軸とを連継すると共に、バルブ作動手段は排水バルブを開放する。これにより、洗濯脱水槽と撹拌翼とは高速で一体に回転するようになり、洗濯脱水槽内に貯留されていた水は外部へと排出される。この構成によれば、第2のモータとカムとによって軸の連継又は遮断と共に排水バルブの開閉動作も制御されるので、駆動装置と排水バルブとが一体化されて構造が簡単になり、コストを削減することができる。また、第2のモータの駆動により両方の動作を一度に制御できるので、制御も簡単になる。
【0013】
また、本発明に係る洗濯機では、前記モータと、そのモータ軸に取り付けた小プーリと、前記駆動軸に取り付けた大プーリと、小プーリと大プーリとの間に巻き掛けたベルトとから成る巻掛け伝達機構を有し、前記駆動側係合手段は該大プーリに設けた係合孔である一方、前記被動側係合手段は前記外軸を内側に挿通し軸方向に摺動自在であって、且つ前記大プーリに対向する面に爪状突起を形成した可動連結体とし、前記爪状突起及び前記係合孔は駆動軸を中心とする同軸円に沿った湾曲形状とした構成とすることができる。
【0014】
即ち、この構成では、連継動作時には可動連結体が駆動軸に沿って大プーリに近付く方向に摺動され、爪状突起が大プーリの係合孔に挿入されることによって両手段が係合する。回転円周上で爪状突起と係合孔との位置がずれている場合、爪状突起は大プーリに接触するが、爪状突起及び係合孔が上記湾曲形状を有しているので、多少の位置ずれである場合には両者がオーバーラップする部分が大きく、駆動軸又は外軸を僅かに回転させただけで爪状突起は係合孔に容易に挿入される。
【0015】
また、本発明に係る洗濯機では、前記大プーリは2枚の金属板を重ねて加締めにより固定した構造を有し、前記係合孔はその周方向の両端に加締め部を形成した構成とすることが好ましい。即ち、上述のように可動連結体の爪状突起が大プーリに接触する際、係合孔の周方向の両端に最も大きな力が作用するが、該両端で加締めを行うとその部分は金属板の枚数が増すので強度が高まる。従って、破損や変形が生じにくく、信頼性が高まる。
【0016】
また、本発明に係る洗濯機では、洗い又は濯ぎ行程から脱水行程に移行する際に、前記被動側係合手段が駆動側係合手段に係合するように第2のモータを作動させたあと、前記駆動軸が小刻みに回転するように前記モータを動作させる制御を行うことが好ましい。このような制御を行えば、可動連結体の爪状突起が大プーリの係合孔に完全に挿入されず大プーリに当接している場合でも、小刻みに駆動軸を回転させる間に爪状突起が係合孔に挿入し得る位置に達して挿入が完了する。従って、外軸が確実に大プーリに連結される。
【0017】
また、上記洗濯機では、第2のモータを駆動し始めてから所定時間以内にカムが所定の回転位置に到達しない場合には、故障又は異物の噛込み等の異常状態であると想定し得る。そこで、本発明に係る洗濯機では、前記カムの所定回転位置を検知する検知手段と、前記第2のモータの駆動開始時から所定時間内に該検知手段による検知信号が得られるか否かを判定する判定手段とを備えることが好ましい。この判定手段により所定時間内に検知信号が得られない場合には、例えばその時点で運転を中断すると共に、異常を報知してユーザに警告を与えるとよい。
【0018】
【実施例】
以下、本発明に係る洗濯機の一実施例を図面を参照して説明する。
図1は本実施例の洗濯機の全体構成を示す縦断面図である。外箱1の内部には有底円筒形状の外槽2が図示しない複数の吊棒により吊支されており、これにより外槽2の振動が外箱1に伝わることを防止している。外槽2の内部には、周囲に多数の通水孔を有する洗濯脱水槽3が、その底壁に固定された支持軸4を中心に回転自在に軸支されている。洗濯脱水槽3の内底部には、撹拌翼5が支持軸4に嵌挿された内軸6を中心に回転自在に設けられている。外箱1の上部後方には外部の水道栓に接続された給水管7が配設され、給水バルブ8が開放されると、給水管7を通して導入された水が洗剤容器を備えた注水口9に流入し、外槽2内に注がれるようになっている。一方、外槽2の底部には排水口10が設けられ、排水口10に接続された排水管11は排水バルブ12により開閉されるようになっている。
【0019】
外槽2の下面には、洗濯脱水槽3及び撹拌翼5を回転駆動させると共に排水バルブ12の開閉動作を行うための駆動装置13が設けられている。即ち、駆動装置13は、外槽2の下面に取り付けられたモータ14と、そのモータ14のモータ軸15に固定された小プーリ16と、大プーリ18と、小プーリ16と大プーリ18とに巻き掛けられたベルト17と、小プーリ16、ベルト17及び大プーリ18を介して伝達されたモータ14の回転動力を上記支持軸4と内軸6とに伝達する減速機構19とを含んでいる。また、排水バルブ12の開閉動作と減速機構19における軸の連結又は離脱動作(いわゆるクラッチ動作)を制御するためのトルクモータ20も含んでいる。
【0020】
また、外箱1の上面に大きく開口した衣類投入口21には開閉自在の蓋体22が設けられており、この蓋体22が閉鎖された際に開放を禁止すべく施錠するためのロック機構23が前方に備えられている。本洗濯機は、基本的に脱水運転中(つまり脱水のために洗濯脱水槽3が回転している間は)蓋体22はロック機構23により閉鎖状態でロックされるようにしている。
【0021】
次に、上記駆動装置13の構成を詳細に説明する。図2は駆動装置13の側面外観図、図3は下面外観図、図4及び図5は一部断面側面図である。なお、図4は洗い行程及び濯ぎ行程時の状態、図5は脱水行程時の状態である。また、図13は、この駆動装置13の各構成要素の相互関係を簡略化して示した概略構成図である。
【0022】
図4及び図5に示すように、外槽2の底面2aには上部ベアリング30及びオイルシール31が固定されており、これらを介して、中空の支持軸4が水密且つ回転自在に支持されている。上述のように支持軸4には洗濯脱水槽3が固定されている。支持軸4の内側には、上端に撹拌翼5が固定された内軸6が回転自在に挿通されている。支持軸4の下端外側には上部ケース32aと下部ケース32bとから成る歯車ケース32が固定されており、この歯車ケース32の内部には歯車機構37が収納されている。この歯車機構37は、下端に大プーリ18が固定された駆動軸33を介して与えられる回転駆動力を、所定の減速比で減速して内軸6に伝達するためのものである。歯車ケース32の周囲は、外槽2の下面にボルト34で固定されたカバー35で囲まれており、このカバー35に固定された下部ベアリング36により歯車ケース32は回転自在に支持されている。即ち、支持軸4及び歯車ケース32が洗濯脱水槽3を回転駆動するための外軸として機能する。
【0023】
歯車機構37は、駆動軸33の上端に固定された太陽歯車38と、上部ケース32aの大径部の内周面に設けられた内歯歯車39と、太陽歯車38と内歯歯車39との両方に歯合して太陽歯車38の周囲を回転する遊星歯車40と、内軸6の下端に固定され、遊星歯車40の軸41を回転自在に軸支する歯車保持部42と、から構成されている。この例では、内歯歯車39は上部ケース32aとは別体の円環形状の部材であって、上部ケース32aの大径部の内周に形成された縦溝と噛み合う縦溝を外周面に形成し、大径部の内周側に嵌挿することにより両者を固定するようにしているが、上部ケース32aの大径部の内周面に直接的に内歯歯車の歯を形成してもよい。
【0024】
カバー35と大プーリ18との間には、大プーリ18から入力されるモータ14の回転動力を上記外軸(厳密には下部ケース32b)へ伝達又は遮断するためのクラッチ機構が設けられている。このクラッチ機構は、下部ケース32bの小径部を内側に挿通し、下方に指向する複数の爪状突起部434を有する可動連結体43と、大プーリ18の内周側に形成され、上記爪状突起部434が挿入されるべく設けられた複数の係合孔184とを含む。
【0025】
可動連結体43は、円盤状部431と、円盤状部431の中央に設けられ、下部ケース32bが挿通される内部円筒部432と、円盤状部431の下面に形成された外部円筒部433とを有し、その外部円筒部433の下端縁に爪状突起部434が形成されている。下部ケース32bの下端外周面には軸に平行な方向(つまり縦方向)に延伸する凹部321が形成されており、一方、可動連結体43の内部円筒部432の内周面にはその凹部321に遊嵌する凸部が形成されている。その凹部及び凸部の遊嵌によって可動連結体43は歯車ケース32と一体に回転すると共に、縦方向に摺動自在となっている。また、図示しないものの、この可動連結体43は付設されたバネにより上方向、つまり大プーリ18から離間する方向に付勢されている。従って、可動連結体43に外部から力が作用しない状態では、該バネの付勢力によって、可動連結体43は図4に示すように摺動自在な範囲内で最も上に位置している。
【0026】
図7は大プーリ18の詳細構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A’線断面図、(c)は(a)中のC部の拡大図、(d)は(c)中のB−B’線断面図である。図7(b)に示すように、この大プーリ18は2枚の金属板181、182を重ね合わせて、主として外周側の6個の円形状の加締孔183の部分で固定した構造となっている。4個の係合孔184は、大プーリ18の内周側に、同心円上にその円周方向に沿って湾曲した細長い形状を有して設けられている。図7(c)、(d)に示すように、この係合孔184はその周方向の両端部185で加締めた構造としている。後述の如く、このクラッチ機構では連結動作時に係合孔184と爪状突起部434との位置決めをしていない。従って、爪状突起部434は係合孔184と同軸円周上の平板部に強く接触する可能性が高く、特に係合孔184の両端部185には大きな力が掛かる。そこで、上述のように両端部185で加締めることでこの部分の板厚を実質的に増し、強度を高めるようにしている。また、図7(d)に示されているように、加締めたことによって両端部185の角部185aは丸め形状となる。そのため、爪状突起部434が当接したときに滑り易く、爪状突起部434が係合孔184に挿入され易くなる。勿論、このような加締めによらずに角部185aを丸め形状とするような加工を行ってもよい。
【0027】
また、カバー35に固定されたクラッチ支持体45の水平な軸46を中心にクラッチレバー44が回動自在に設けられ、そのクラッチレバー44の一端(連結体側端部44a)に上記可動連結体43は係合されている。このクラッチレバー44は、軸46の周囲に設けられた捻りコイルバネ47により図2中の矢印M1の方向に付勢されている。また、クラッチレバー44の他端(モータ側端部44b)には連結棒48の一端が回転自在に固定されている。トルクモータ20のモータ軸49には、円盤形状で且つ下面が一方向に傾斜する傾斜面51を有し、その傾斜面51に偏心円状の溝52を形成したカム50が取り付けられている。上記連結棒48の上端はこの溝52に摺動自在に連結されており、カム50の回転に伴って傾斜面51に沿って上下動する。
【0028】
図6に示すように、カム50には上記溝52よりも内周側に他の連結棒53の上端が固定されており、この連結棒53の下端には作動棒54が垂直軸を中心に回転自在に設けられている。この作動棒54の先端には、円筒形状の弁室56内に摺動自在に嵌挿された弁体55が固定されている。これにより、カム50が回転するに伴い弁体55は水平方向に摺動して、排水口10に至る管路11aを閉塞又は開放するようになっている。
【0029】
上記駆動装置13は、洗い運転及び濯ぎ運転時に次のように動作する。このとき、図2及び図4に示すように、連結棒48が最も低い位置になるようにカム50の傾斜面51は位置している。これにより、連結棒48を介してクラッチレバー44のモータ側端部44bは押し下げられており、捻りコイルバネ47の付勢力に抗してクラッチレバー44の連結体側端部44aは持ち上げられている。これにより可動連結体43を押し下げる力は作用せず、上述したように可動連結体43は図示しないバネの付勢力により上方向に持ち上げられている。従って、可動連結体43の爪状突起部434は大プーリ18の係合孔184に嵌挿されておらず、駆動軸33の回転は直接的には歯車ケース32には伝達されない。
【0030】
一方、図13に示すように、駆動軸33の回転は太陽歯車38を介して遊星歯車40に伝達され、遊星歯車40は自転しながら太陽歯車38の周囲を公転する。この公転は歯車保持部42を介して内軸6に伝達され、内軸6を低速で回転させる。これにより、内軸6に固定された撹拌翼5が低速で回転する。このとき、歯車ケース32は内歯歯車39を介して遊星歯車40の公転及び自転方向と逆方向に反力を受ける。本洗濯機では、このとき歯車ケース32及び支持軸4の回転を阻止する機構を有さず、それらは外槽2に対して回転自在であるため、上記反力によって歯車ケース32及び支持軸4は遊星歯車40の公転方向、つまり撹拌翼5の回転方向とは逆方向に回転する。また、洗い運転及び濯ぎ運転時には、図6(a)に示すように、作動棒54により弁体55は弁室56内に押し込まれ管路11aを閉塞する。つまり排水バルブ12は閉鎖した状態となり、外槽2内に供給された水は外槽2内に保持される。
【0031】
洗い行程や濯ぎ行程から脱水行程に移行すると、トルクモータ20が駆動されカム50が所定回転角度だけ回転する。すると、図6(b)に示すように、連結棒53は排水バルブ12から離れる方向に移動し、これにより作動棒54は矢印M4の方向に牽引される。そして弁体55は管壁面から離間し、管路11aが開放する。これにより、外槽2内に貯留されていた水は排水口10を通り、排水管11を介して外部へと排出される。
【0032】
カム50が上述のように回転すると、図5に示すように連結棒48は上に引き上げられる。すると、捻りコイルバネ47の付勢力によってクラッチレバー44の連結体側端部44aは押し下げられ、この力によって、可動連結体43はバネの付勢力に抗して下降される。可動連結体43の爪状突起部434が大プーリ18の係合孔184にちょうど挿入される位置であると可動連結体43は最も下降し、歯車ケース32と大プーリ18とを連結させる。これにより、大プーリ18と歯車ケース32及び支持軸4とは一体に回転する。
【0033】
図8は、本実施例の洗濯機の要部の電気系構成図である。制御の中心には、CPU、RAM、ROM、タイマなどを含んで構成される制御部60が据えられている。制御部60には、複数の操作キーを備えて成る操作部32から操作信号が入力されると共に、洗濯脱水槽3内の水位を検知するための水位センサ64から水位検知信号が、カム50に付設された洗い位置検知用スイッチ651、脱水位置検知用スイッチ652からそれぞれON/OFF信号が入力されている。また制御部60は、表示部63を駆動するための表示制御信号を出力する。また、制御部60は、負荷駆動部61を介して、モータ14、トルクモータ20、給水バルブ8、蓋ロック解除用ソレノイド66の動作を制御する。トルクモータ20は前述したようにクラッチ機構と排水バルブ12の双方の動作を制御する。
【0034】
図9は、本実施例の洗濯機における標準的な洗濯行程の流れを示すフローチャートである。この洗濯機の動作を図9を参照して概略的に説明する。洗濯が開始されると、洗濯脱水槽3内に所定水位まで給水が行われ、撹拌翼5を所定速度で両方向に回転することによって、また洗濯脱水槽3を撹拌翼5とは反対方向に回転することによって洗いが実行される(ステップS21)。洗いが終了するとトルクモータ20が駆動されて、排水バルブ12が開放されると共に可動連結体43を介して大プーリ18と歯車ケース32とが連結される。これにより、洗濯脱水槽3内の水は排水される。また、洗濯脱水槽3と撹拌翼5とを一体に高速で回転することにより中間脱水が実行される(ステップS22)。この中間脱水により、洗濯物に染み込んでいる洗剤水が飛散して除去される。
【0035】
次に1回目の濯ぎとして脱水濯ぎが行われる(ステップS23)。脱水濯ぎは、洗濯脱水槽3を回転させながら注水口9から水をシャワー状に洗濯物に降り掛けることにより、洗濯物にきれいな水を吸水させ、その代わりに洗濯物に染み込んでいる洗剤水を押し出そうとするものである。そして、洗濯物に十分に水を含ませた後に、ステップS22と同様のステップS24の処理により中間脱水が行われ、洗濯物に染み込んでいる水が飛散される。中間脱水行程後には再びトルクモータ20が駆動され、排水バルブ12が閉鎖されると共に大プーリ18と歯車ケース32との連結が解除される。更に、2回目の濯ぎとして、洗濯脱水槽3内に所定量の給水がなされ、ステップS21の洗い行程時と同様に撹拌翼5と洗濯脱水槽3とを互いに反対方向に回転させることにより溜め濯ぎが実行される(ステップS25)。溜め濯ぎが終了すると、トルクモータ20が駆動され排水バルブ12が開かれて洗濯脱水槽3内の水は排水され、中間脱水と同様に洗濯脱水槽3と撹拌翼5とを一体に高速で回転することにより最終脱水が実行される(ステップS26)。
【0036】
なお、上記手順は標準的なものであって、洗濯物の種類などに応じて、例えば脱水濯ぎの代わりに溜め濯ぎを行ったり、脱水濯ぎを2回実行したあとに溜め濯ぎを実行したり、或いは、溜め濯ぎの代わりに注水濯ぎを実行したりするなど、手順は適宜に変更され得る。
【0037】
次に、洗い運転又は溜め濯ぎ運転終了時点から脱水行程(上記ステップS22及びS26)を終了する時点までの制御について詳細に説明する。図10はこのときの制御に関するフローチャートである。
【0038】
まず、洗い運転や溜め濯ぎ運転が終了して排水を開始するときには、制御部60は負荷駆動部61を介してトルクモータ20をONする(ステップS1)。そのあと、制御部60は脱水位置検知用スイッチ652がONしたか否かを判定し(ステップS2)、そのスイッチ652がONしたことを検知するとトルクモータ20をOFFする(ステップS3)。ステップS2で脱水位置検知用スイッチ652がONしていないと判定されると、トルクモータ20をONしてから動作制限時間が経過したか否かを判定し(ステップS13)、動作制限時間が経過していない場合にはステップS2へ戻る。ステップS13で動作制限時間が経過したと判定された場合には、トルクモータ20の動作異常、脱水位置検知用スイッチ652の異常等、何らかの原因で正常な動作ができないものと判断し、トルクモータ20をOFFしたあと(ステップS14)、運転を中断して異常を報知する(ステップS15、S16)。この異常報知としては、ランプの点灯や点滅による表示、ブザー等による警告音、又はこれらの併用などとすることができる。
【0039】
ステップS3でトルクモータ20をOFFしたとき、上述したように可動連結体43は下方向に付勢されているが、必ずしも爪状突起部434が大プーリ18の係合孔184に挿入されているとは限らず、大プーリ18の平板部に当接している可能性もある。そこで、制御部60は負荷駆動部61を介して、0.2秒ON−0.8秒OFFを1周期とし、これを3周期繰り返すようにモータ14を制御する(ステップS4)。これにより、大プーリ18は小刻みに回転し、その回転前には爪状突起部434が係合孔184に挿入されていなかった場合でも、爪状突起部434が係合孔184に挿入される状態となり、可動連結体43により大プーリ18と歯車ケース32とは確実に連結される。
【0040】
そのあと、制御部60は水位センサ64からの水位検知信号により所定水位まで排水が行われたか否かを判定し(ステップS5)、排水終了後にモータ14をONさせてまず間欠脱水を実行し(ステップS6)、次いで連続脱水を行う(ステップS7)。所定の連続脱水時間が経過すると、モータ14に付設されている電磁ブレーキを作動させてモータ14を強制的に停止させる(ステップS8)。モータ14の回転が停止するのと同時に駆動軸33の回転も停止するから、可動連結体43を介して直結されている歯車ケース32、支持軸4、ひいては洗濯脱水槽3の回転も停止する。洗濯脱水槽3が停止したこと確認すると(ステップS9で「Y」)、大プーリ18と歯車ケース32との連結を解除させると共に排水バルブ12を閉鎖させるべくトルクモータ20をONする(ステップS10)。そのあと、制御部60は洗い位置検知用スイッチ651がONしたか否かを判定し(ステップS11)、スイッチ651がONしていないと判定されると、トルクモータ20をONしてから動作制限時間が経過したか否かを判定し(ステップS17)、動作制限時間が経過している場合には上記ステップS14へ進む。また、動作制限時間が経過していない場合にはステップS11へ戻る。
【0041】
上記ステップS11で洗い位置検知用スイッチ651がONしたことが検知されると、制御部60はトルクモータ20をOFFする(ステップS12)。これにより、可動連結体43はクラッチレバー44により上方に引き上げられ、大プーリ18と歯車ケース32との連結が解除されると共に、排水バルブ12は閉鎖した状態となる。このように本洗濯機では、トルクモータ20の作動時間に制限を設けることにより、トルクモータ20やスイッチ等の故障、更には排水バルブ12の異物噛込み等による動作異常などが検知される。
【0042】
本実施例の洗濯機では、上述のように、洗い運転や溜め濯ぎ運転時には撹拌翼5と洗濯脱水槽3とは互いに反対方向に回転するようになっており、これにより従来よりも高い洗い性能及び濯ぎ性能が得られるが、洗い性能及び濯ぎ性能を更に一層高めるために、次のようなモータ14の回転制御を行っている。
【0043】
図11は、洗い運転や濯ぎ運転時に洗濯脱水槽3内に生じる水流を簡略的に示す斜視図である。上述のように、洗い運転や濯ぎ運転時には撹拌翼5の回転方向M5と反対方向M6に洗濯脱水槽3が回転している。撹拌翼5は洗濯脱水槽3の底部にあるため、洗濯脱水槽3内に貯留されている水のうち、下方の水は撹拌翼5と同方向に水流が生じる。従って、この水流に乗って移動する洗濯物は逆方向に回転している洗濯脱水槽3の内壁に接触して高い洗い(又は濯ぎ)性能が得られる。一方、撹拌翼5から遠い上部の、且つ洗濯脱水槽3の内壁に沿った部分では撹拌翼5の回転方向M5でなく、洗濯脱水槽3の回転方向M6に水流が生じる。そのため、洗濯物と洗濯脱水槽3の内壁との摩擦による汚れ落ちの効果は十分ではない。
【0044】
そこで、本洗濯機では、モータ14を左右反転させるに際し、惰性により洗濯脱水槽3が回転している間に、つまり洗濯脱水槽3の回転が完全に停止するよりも前にモータ14を反対方向に回転駆動するようにしている。モータ14の反転により洗濯脱水槽3自体はすぐに回転方向が変わるから、上記惰性による水流に乗って移動する洗濯物と洗濯脱水槽3の回転方向とが短時間逆になる。図12は、モータ14の駆動パターンと撹拌翼5及び洗濯脱水槽3の回転状態との関係を示す図である。図12(a)に示すように、モータ14は、右方向t1秒間ON−t2秒間OFF−左方向t1秒間ON−t2秒間OFF、を1周期としてこれの繰返しパターンで駆動される。モータ14をOFFすると洗濯脱水槽3は惰性で回転を続けるが、その惰性回転が終わらない前にモータ14がONされるようにt2は設定される。従って、モータ14がONされた瞬間に、洗濯脱水槽3の回転方向は反転するが、惰性回転による水流はすぐには追従しないため、短時間の間、水流の方向と洗濯脱水槽3の回転方向とが互いに逆向きになる。これにより、上方に位置している洗濯物も一層汚れ落ちが促進される。
【0045】
なお、上記実施例は一例であり、本発明の趣旨の範囲で適宜変形や修正できることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である洗濯機の全体構成を示す縦断面図。
【図2】本実施例の洗濯機における駆動装置の側面外観図。
【図3】本実施例の洗濯機における駆動装置の下面外観図。
【図4】本実施例の洗濯機における駆動装置の一部断面側面図(洗い行程及び濯ぎ行程時の状態)。
【図5】本実施例の洗濯機における駆動装置の一部断面側面図(脱水行程時の状態)。
【図6】本実施例の洗濯機における排水バルブの動作状態を示す図。
【図7】本実施例の洗濯機における大プーリの詳細構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A’線断面図、(c)は(a)中のC部の拡大図、(d)は(c)中のB−B’線断面図。
【図8】本実施例の洗濯機の要部の電気系構成図。
【図9】本実施例の洗濯機における標準的な洗濯行程の流れを示すフローチャート。
【図10】本実施例の洗濯機における洗い運転や溜め濯ぎ運転終了時点から脱水行程を終了するまでの制御を示すフローチャート。
【図11】本実施例の洗濯機において洗い運転や濯ぎ運転時に洗濯脱水槽内に生じる水流を簡略的に示す斜視図。
【図12】本実施例の洗濯機におけるモータの駆動パターンと撹拌翼及び洗濯脱水槽の回転状態との関係を示す図。
【図13】本実施例の洗濯機における駆動装置の各構成要素の相互関係を簡略化して示した概略構成図。
【符号の説明】
2…外槽 2a…底面
3…洗濯脱水槽 4…支持軸
5…撹拌翼 6…内軸
10…排水口 11…排水管
12…排水バルブ 13…駆動装置
14…モータ 15…モータ軸
16…小プーリ 17…ベルト
18…大プーリ 181、182…金属板
183…加締孔 184…係合孔
185…両端部 19…減速機構
20…トルクモータ 32…歯車ケース
321…凹部 32a…上部ケース
32b…下部ケース 33…駆動軸
35…カバー 37…歯車機構
38…太陽歯車 39…内歯歯車
40…遊星歯車 41…軸
42…歯車保持部 43…可動連結体
431…円盤状部 432…内部円筒部
433…外部円筒部 434…爪状突起部
44…クラッチレバー 45…クラッチ支持体
46…軸 47…捻りコイルバネ
48…連結棒 49…モータ軸
50…カム 51…傾斜面
52…溝 53…連結棒
54…作動棒 55…弁体
56…弁室 60…制御部
61…負荷駆動部 651…洗い位置検知用スイッチ
652…脱水位置検知用スイッチ

Claims (7)

  1. 外槽の内部に回転自在に洗濯脱水槽を設け、該洗濯脱水槽の内底部に回転自在に撹拌翼を設けた洗濯機において、
    a)前記洗濯脱水槽と一体に回転する中空の外軸と、
    b)該外軸の内側に挿通され、前記撹拌翼と一体に回転する内軸と、
    c)前記外軸及び内軸と同軸上に位置し、モータにより回転駆動される駆動軸と、
    d)前記外軸に一体に形成した又は連結する内歯歯車、前記駆動軸に一体に形成した又は連結する太陽歯車、該内歯歯車及び太陽歯車と歯合して回転し且つ前記内軸に結合する遊星歯車、を含む減速手段と、
    e)前記駆動軸と外軸とを連継又は遮断させる駆動切換手段と、
    を備え、
    さらに、前記駆動切換手段は、前記駆動軸と一体に回転する駆動側係合手段と、前記外軸と一体に回転し且つ該駆動側係合手段と係合又は離脱自在である被動側係合手段と、第2のモータと、該第2のモータの回転に伴い回転する略円盤状のカムと、該カムの回転に応じて前記被動側係合手段と駆動側係合手段とを係合させる又はその係合を解除させる軸連継作動手段と、を含んで構成されると共に、前記被動側係合手段と駆動側係合手段との係合及びその解除に連動し、前記カムの回転に応じて排水バルブを閉鎖及び開放させるバルブ作動手段を備え、
    洗い運転及び濯ぎ運転時には、前記駆動切換手段により駆動軸と外軸とを遮断させ、駆動軸と外軸とを前記太陽歯車、遊星歯車及び内歯歯車を介在させて結合し、撹拌翼を所定方向に回転させると共に、この回転に伴って内歯歯車に掛かる遊星歯車の反力により洗濯脱水槽を撹拌翼と反対方向に回転させるようにしたことを特徴とする洗濯機。
  2. 前記外軸の回転を阻止するブレーキ機構を備えないことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記外軸の回転を阻止するブレーキ機構を備え、洗い運転及び濯ぎ運転時にはブレーキを解除して外軸を回転自在とする一方、脱水運転の終了時には該ブレーキにより外軸を制動することを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  4. 前記モータと、そのモータ軸に取り付けた小プーリと、前記駆動軸に取り付けた大プーリと、小プーリと大プーリとの間に巻き掛けたベルトとから成る巻掛け伝達機構を有し、前記駆動側係合手段は該大プーリに設けた係合孔である一方、前記被動側係合手段は前記外軸を内側に挿通し軸方向に摺動自在であって、且つ前記大プーリに対向する面に爪状突起を形成した可動連結体とし、前記爪状突起及び前記係合孔は駆動軸を中心とする同軸円に沿った湾曲形状としたことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  5. 前記大プーリは2枚の金属板を重ねて加締めにより固定した構造を有し、前記係合孔はその周方向の両端に加締め部を形成したことを特徴とする請求項4に記載の洗濯機。
  6. 洗い又は濯ぎ行程から脱水行程に移行する際に、前記被動側係合手段が駆動側係合手段に係合するように第2のモータを作動させたあと、前記駆動軸が小刻みに回転するように前記モータを動作させる制御を行うことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の洗濯機。
  7. 前記カムの所定回転位置を検知する検知手段と、前記第2のモータの駆動開始時から所定時間内に該検知手段による検知信号が得られるか否かを判定する判定手段とを備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の洗濯機。
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