JP2000070039A - スチ―ム式美容器 - Google Patents
スチ―ム式美容器Info
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- A61F7/00—Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body
- A61F2007/0059—Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body with an open fluid circuit
- A61F2007/006—Heating or cooling appliances for medical or therapeutic treatment of the human body with an open fluid circuit of gas
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Abstract
スチームに変換する効率をできるだけ高め、且つ給水し
た水を素早くスチームに変換して、スチーム発生までの
使用者の待ち時間を短くできるスチーム式美容器を提供
する。 【解決手段】 給水タンク2と水を加熱するヒーター3
とスチームを吐出するノズル4を備え、給水タンク2か
らノズル4への中間経路5に前記ヒーター3を備えた沸
騰室6を配設する。
Description
肌や毛髪に与えて、水分補給及び温熱を与えることで、
肌ならば新陳代謝を促進し、毛髪ならば潤いを与えるこ
とを目的としたスチーム式美容器に関するものである。
分補給と温熱効果を得る美容行為は従来から行われてお
り、その為に使用されるスチーム式美容器は種々提供さ
れている。
発生させる貯水式のスチーム式美容器においては、スチ
ーム発生持続時間を長くする為に給水タンクを大きくす
る必要があり、その結果、スチーム発生までの使用者の
待ち時間が長くなるという問題があった。
みてなされたものであり、給水タンクの大きさに関わら
ず給水した水をスチームに変換する効率をできるだけ高
め、且つ給水した水を素早くスチームに変換して、スチ
ーム発生までの使用者の待ち時間を短くできるスチーム
式美容器を提供することを目的とするものである。
スチーム式美容器は、給水タンク2と水を加熱するヒー
ター3とスチームを吐出するノズル4を備え、給水タン
ク2からノズル4への中間経路5に前記ヒーター3を備
えた沸騰室6を配設したことを特徴とするものである。
容器は、請求項1の構成に加えて、ヒーター3を備えた
沸騰室6の容量が、給水タンク2の容量に比べて小さい
ことを特徴とするものである。
容器は、請求項1又は2の構成に加えて、沸騰室6が縦
長となっており、水面の面積が小となる断面となってい
ることを特徴とするものである。
容器は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、沸
騰室6の内壁7の上下方向の一部に突部8を配設したこ
とを特徴とするものである。
容器は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、沸
騰室6で気化されたスチームが給水タンク2を通過して
ノズル4から吐出されることを特徴とするものである。
容器は、請求項1乃至5のいずれかの構成に加えて、ヒ
ーター3を備えた沸騰室6からノズル4までの中間経路
5に高圧放電手段9を配設し、高圧放電を沸騰室6で気
化されたスチームに付与することを特徴とするものであ
る。
容器は、請求項1乃至6のいずれかの構成に加えて、ノ
ズル4近傍にて生成された結露水を、給水タンク2に復
水させる復水部10を配設したことを特徴とするもので
ある。
容器は、請求項1乃至7のいずれかの構成に加えて、給
水タンク2を有する缶体11から突出するノズル4に接
続される継手60の突出基部開口13から缶体11の前
壁部14をずらして継手60の突出基部開口13に隣接
して段部15を形成し、止水部16を設けたことを特徴
とするものである。
容器は、請求項8の構成に加えて、前記止水部16に連
続して、通常時には貯水されず、傾斜時には貯水される
止水タンク部17を設けたことを特徴とするものであ
る。
美容器は、請求項1乃至9のいずれかの構成に加えて、
ノズル4への連結管18が弾性体19で構成されてお
り、その可動部分20においてくびれ21があることを
特徴とするものである。
美容器は、請求項1乃至10のいずれかの構成に加え
て、スチームノズル65とスチームノズル65を保持す
るホルダー69の間にスチームノズル65の長さと略等
しい長さの筒状の吸水フェルト104を配設したことを
特徴とするものである。
至図17に基づいて説明する。
式美容器の縦断面図を図1に示す。本体1は収容ケース
22と上部カバー23でその外郭を形成しており、上部
カバー23は収容ケース22の上面を覆うように着脱自
在に収容ケース22の上端部に係止されている。収容ケ
ース22は下方にボス等を含む載置部24を有し、載置
部24の上面より立壁25aを立設し、立壁25aの上
端より横壁25bを横設して、載置部24の下面に対し
て開口した凹部25を形成している。この凹部25を形
成する立壁25a及び横壁25bを境界として、収容ケ
ース22の内部側に形成される収容空間を内側収容部2
6とし、収容ケース22の外部側に形成される収容空間
を外側収容部27とする。尚、前記凹部25の横壁25
bの中央には貫通孔29を有したボス部28が形成され
ている。
を接続して形成されるもので、その内部には給水タンク
2及び沸騰室6等が設けられている。ここで、給水タン
ク2とは後述する第一缶体32内に設けた第一貯水部4
6と第二缶体33内に設けた第二貯水部57とを併せた
ものをいう。
ボス等を有した押さえ部材30にて収容ケース22の内
側収容部26に固定される。
4と給水筒部34の周壁36に接合したヒーター取付管
35とで形成される。ヒーター取付管35の外側端部は
開口部35aとなっており、ヒーター3がヒーター取付
部52に取り付けられる。給水筒部34の周壁36のう
ちヒーター取付管35と対向する位置には側部開口部3
4c及び側部開口部34dが上下二列に設けてある。
開口する上部開口部34aとなっており、第一開口部3
8と呼ぶ。一方、給水筒部34の底部34eの中央には
中空パイプ状の連通管37が設けてあり、連通管37は
上側突設管37aと下側突設管37bとから構成され
る。上側突設管37aは給水筒部34の内部上方に向か
って伸び、その上端は給水筒部34の第一開口部38よ
りもある程度下方の高さにある。これは後述するタンク
蓋40によって形成されるスチーム溜り室47を給水筒
部34の上側に設けるためである。そして、下側突設管
37bは給水筒部34の底部34eより外側へ突出形成
される。下側突設管37bは前記凹部25に形成したボ
ス部28の貫通孔29にシール性を保って接続されてい
る。尚、連通管37の上端開口部37cを第二開口部3
9と呼ぶ。
タンク蓋40によって閉塞される。このタンク蓋40に
は鍔部44が設けてあり、鍔部44と給水筒部34の底
部34eと周壁48によって囲まれる第一貯水部46を
形成する。
4の底部34eよりやや上方からヒーター取付管35の
上部内壁より少し下方の位置まで周壁36の外壁に中空
の箱体48が配設され、箱体48の下面とヒーター取付
管35の下部内壁との間に隙間部91を形成すると共に
箱体95の下面とヒーター取付管96の上部内壁との間
に隙間部92を形成するようになっている。そして、中
空の箱体48を形成する壁と開口部35aに取りつけら
れたヒーター3の内側壁面3aとの間には縦長状の隙間
部93が形成され、この隙間部93が沸騰室6となる。
沸騰室6の内壁7、すなわち、箱体48の壁には上下方
向に亘って少なくとも一つ以上の突部8が配設してあ
る。そして、前述の隙間部91は第一貯水部46と沸騰
室6とを連通する給水路49であり、隙間部92は沸騰
室6と後述するスチーム溜り室47とを連通する連通路
50である。尚、ヒーター3は缶体11の外部に対して
端子53を有し、これにリード線を接合し、電力制御手
段などを介して電源に接続されている。
の円管54及び円管55を連結部58を介して連結する
ことで略U字状に形成されたものである。前記上下二列
に配列された2つの円管のうち上側の円管54の開口端
54a及び下側の円管55の開口端55aの外周に設け
た溝にはそれぞれOリング87、88が装着され、給水
筒部34の周壁36に上下に設けた側部開口部34c及
び側部開口部34dとシール性を保って接続されてい
る。
スチーム通路56であり、下側に配された円管55は第
二貯水部57であり、スチーム通路56は給水筒部34
に形成される後述のスチーム溜り室47と側部開口部3
4cで連通し、第二貯水部35は給水筒部34の第一貯
水部46と側部開口部34dで連通している。
路56に連続する連結部58は復水部59となってお
り、復水部59の下面には復水孔61が設けてあり、第
二缶体33の下側に配された第二貯水部57と連通して
いる。また、復水部59の上部、すなわち、第二缶体3
3の連結部58の上部には上部開口部33aが設けてあ
り、スチーム吐出管12と連通するようになっている。
ここで、スチーム吐出管12とは後述するノズル4、連
結管18、継手60から構成されるものをいう。
に設けた上部開口部33aと継手60で接続される(図
2)。すなわち、継手60はエルボ部60aと基部60
bとから構成され、基部60bの外周に設けた溝にOリ
ング86が装着され、基部60bが前記上部開口部33
aにシール性を保って接続される。エルボ部60aは基
部60bに対してエルボ部60aが伸びる方向と反対の
方向にずらして突設した構造となっているので、継手6
0を第二缶体33に接続すると、エルボ部60aの下端
開口60dは第二缶体33の前壁部14よりも後方にず
れて位置するようになる。このため、継手60のエルボ
部60aの下端開口60dと第二缶体33の前壁部14
との間には段部15が形成される。この段部15が止水
部16となる。
る。本図は本体1がある角度で傾いた図である。ここ
で、第二貯水部57の残存水62は、復水孔61を通っ
て流出するが、止水部16の段部15でその動きを抑制
され、スチーム吐出管12からの流出がない。このよう
な構成とすることで、本体1が傾斜又は転倒しても給水
タンク2内の水がスチーム吐出管12から流出するのを
極力少量にすることができ、安全なものとなる。
7のような構成も考えられる。この場合、第二缶体33
の前壁部14と上部開口部33aとの間に止水のための
段部15を形成し、この段部15に連続して止水タンク
部17を配設する。図7でL1が水平の時、すなわち、
通常使用状態では止水部16の止水タンク17は空とな
っている。次にL2が水平の時、すなわち、本体1があ
る角度で傾いた時は、第二貯水部57の残存水62は復
水孔61を通って流出するが、止水部16の段部15で
その動きが抑制され、止水タンク17内に貯水されて残
存水62の形態をとり、スチーム吐出管12から残存水
62は流出しない。このような構成とすることで、給水
タンク2内の水がスチーム吐出管12から流出するのを
極力少量にすることができ、より安全なものとなる。
シール性を保って接続される(図2)。そして、継手6
0はノズル角度可変範囲、及び後述する復水部10への
結露水の復水を考慮して、その屈曲部95が最適となる
ように設計する。
り、ホルダー69の連結部69aにシール性を保って固
定されている。ここで連結管18の動きを図2、及び図
3に基づいて説明する。図2は後述するノズル4の可動
においてその角度が水平に対して最小とした図である。
図3はノズル4の可動においてその角度が水平に対して
最大とした図である。どちらの場合も連結管18の可動
部分20の凹凸が最小限となるようくびれ21を設計す
る。
1、ホルダー68、ホルダー69、吸水体70、パッキ
ン67、スチームノズル65で構成される。
チーム充満路66に中空、突出する形で配設される。ス
チームノズル65はパッキン67でシールを保って固定
され、パッキン67はホルダー68とホルダー69の固
定力でシール性が確保できるよう設計する。これにより
スチーム充満路66での結露水滴がスチームノズル65
より吐出されるのを防止することができる。吸水体70
はスチームノズル65から万が一流水した場合にそなえ
て、パッキン67とホルダー68間に設置される。ノズ
ルカップ71はホルダー68に固定するか、又はホルダ
ー68と着脱自在の係止とする。
体19で構成されており、その可動部分20においてく
びれ21があることで、使用時のノズル4の角度変更が
スムーズに行えるようになり、また、弾性体19の可動
部分20にくびれ21を配設することで、ノズル4の角
度変更による弾性体19の凹凸を最小限にでき、凹凸に
よる結露溜まりを防ぎ、ノズル4から熱い湯滴となって
結露が吐出されることがなく安全なものとなる。
至図10に示すものも考えられる。
除く)を説明する。ホルダー69を除く他の構成につい
ては前述の例と略同じなので説明は省略する。ホルダー
69の内周面100は、ノズル4の可動範囲において水
平とならない勾配形状とする。これにより、内周面10
0の上部勾配101に付いた結露水115はパッキン6
7を介して下部勾配102へ向かい、下部勾配102に
付いた結露水115とともに流れ落ち、連結管18、継
手60を通って復水部59(図1)へ復水される。その
結果、復水効率が向上し、また、内周面100に付いた
結露水115がスチームノズル65に滴下することがな
いため、ノズル4から熱い湯滴となって結露が吐出され
ることがなく安全なものとなる。
1を除く)を説明する。本例もホルダー69を除く他の
構成については前述の例と略同じなので説明は省略す
る。ホルダー69の内周面100は、ノズル4の可動範
囲において水平とならない勾配形状とし、且つホルダー
69の下部に復水経路103を配設する。復水経路10
3は連結管18、継手60を介して復水部59へ繋がっ
ている。これにより、内周面100の結露水115が復
水経路103の開口部103aに流れ込み、復水経路1
03を通って復水部59へ復水される。その結果、復水
効率が向上し、また、内周面100に付いた結露水11
5がスチームノズル65に滴下することがない上にスチ
ーム充満路66と別経路で結露水115が復水されるた
め、スチームが復水時の結露水115の不安定な挙動の
影響を受けず、また、ノズル4から熱い湯滴となって結
露が吐出されることがなく安全なものとなる。
71を除く)を説明する。本例はホルダー69、及び吸
水フェルト104を除く他の構成については前述の例と
略同じなので説明は省略する。スチームノズル65とス
チームノズル65を保持するホルダー69の間にスチー
ムノズル65の長さと略等しい長さの筒状の吸水フェル
ト104を配設する。これにより、ホルダー69及びパ
ッキン67で生じた結露水115を吸水フェルト104
が吸水し、吸水した結露水115は吸水フェルト104
の下部からホルダー69へ流れ出し、連結管18、継手
60を通って復水部59へ復水される。その結果、スチ
ームノズル65へ結露水115が滴下するのを防ぎ、ノ
ズル4から熱い湯滴となって結露が吐出されることがな
く安全なものとなる。
65としては上記例の他に図11乃至図17に示すもの
が考えられる。
105と筒状体105の内面に設けた多孔質高熱伝導材
(例えばSUS316L)106で構成される。筒状体
105は熱伝導性の良い真鍮、銅等で熱容量を小さくし
て形成するが、断熱性の高いものであってもよく、例え
ばシリコンで熱容量を小さくして形成してもよい。とこ
ろで、前述のスチームノズル65の形状では、多孔質高
熱伝導材106が筒状体105の外周結露溜りWを給水
し続けた場合、吸水飽和状態を生じ、多孔質高熱伝導材
106の内周面に結露が発生し、その結露がスチームの
流れに乗って、ノズル4から熱い湯滴となって吐出する
可能性がある。そこで、図11に示すスチームノズル6
5では、筒状体105の後側端部105bを多孔質高熱
伝導材106の内径と略等しい穴を有する中空円形と
し、多孔質高熱伝導材106を覆うことにより、筒状体
105の外周結露溜りWをノズル4の可動においてその
角度が変化したとしても多孔質高熱伝導材106に触れ
ることなく滴下させることができるので、多孔質熱伝導
材106が吸水飽和状態になることがなく安全なものと
なる。
の筒状体105の構成に加えて、筒状体105の外周結
露溜りWの滴下経路となるよう筒状体105の後側端部
105bの下部に縁部108を延設し、縁部108に線
状の復水部109を取り付けたものである。これによ
り、筒状体105の外周結露溜りWが確実に復水部10
9を伝って滴下するので、外周結露溜りWを誘導でき、
ノズル4から熱い湯滴となって結露が吐出されることが
なく安全なものとなる。尚、復水部109は例えば鎖で
もよく、ノズル4の可動範囲において、常に垂直に垂下
するように設計する。
の筒状体105の構成に加えて、筒状体105の外周に
筒状体105の後側端部105bから突出しないように
吸水フェルト110を配設したものである。これによ
り、筒状体105の外周結露溜りWを全て確実に吸水で
き、吸水した結露を確実に保持し、外周結露溜りWのス
チーム圧による脈動を抑えることができる。また、吸水
飽和時は吸水フェルト110端部から吸水した結露が滴
下するので、多孔質高熱伝導材106に外周結露溜りW
が触れることがない。このため、ノズル4から熱い湯滴
となって結露が吐出されることがなく安全なものとな
る。尚、吸水フェルト110の吸水容量は製品1回運転
による結露量以上に設定する。
105の後側端部105bを筒状のまま延長したもので
ある。これにより、筒状体105の後側端部105bの
端部で外周結露溜りWがスチーム圧により脈動して筒状
体105の内周面に入り込んでも、多孔質高熱伝導材1
06に触れることがない。このため、ノズル4から熱い
湯滴となって結露が吐出されることがなく安全なものと
なる。また、本例では筒状体105が容易に形成でき
る。尚、筒状体105の延長距離は長すぎると筒状体1
05の熱容量が増加し、多孔質高熱伝導材106の吸水
性能が低下するので、筒状体105の内周面に入り込ん
だ外周結露溜りWが多孔質高熱伝導材106に届かない
最小距離に設計する。
の筒状体105の構成に加えて、筒状体105の後側端
部105bに後側端部105bの穴径と等しい小円筒部
111を連続して設けたものである。これにより、筒状
体105の後側端部105bで外周結露溜りWがスチー
ム圧により脈動しても小円筒部111により筒状体10
5の内周面に入り込むことなく滴下するので、外周結露
溜りWが多孔質高熱伝導材106に触れることがない。
よって、ノズル4から熱い湯滴となって結露が吐出され
ることがなく安全なものとなる。尚、小円筒部111の
長さは筒状体105の外周結露溜りWが多孔質高熱伝導
材106に届くことがなく、且つ、ノズル4の可動範囲
において、筒状体105のスチーム出口107よりも常
に下位に位置するように設計する。
の筒状体105の構成に加えて、筒状体105の後側端
部105bの下部に貫通穴又はスリット穴を有した板状
の結露保持部112を延設したものである。これによ
り、水の表面張力で結露の保持力を増加させ、結露を一
箇所に集めて保持することができ、外周結露溜りWを滴
下することができる。このように外周結露溜りWが確実
に一箇所から滴下するので、外周結露溜りWが不安定な
動きをすることがなく、ノズル4から熱い湯滴となって
結露が吐出されることがなく安全なものとなる。
の筒状体105の構成に加えて、筒状体105の後側端
部105bの外周に連続して円板状の鍔部113を設け
るとともに、後側端部105bの穴と同径の通路を有す
るテーパ部114を後側端部105bの後方に連続して
設けたものである。これにより、テーパ部114の勾配
とスチーム圧により筒状体105の外周結露溜りWは円
板状の鍔部113の下部に集まりやすくなり、鍔部11
3の下部に集まった外周結露溜りWはテーパ部114の
勾配のため筒状体105の内部に入り込めないため、多
孔質高熱伝導材106に触れることがない。このため、
ノズル4から熱い湯滴となって結露が吐出されることが
なく安全なものとなる。尚、円板状の鍔部113の外径
は筒状体115の外周結露量を考慮して決定し、結露量
の多い場合は鍔部113の外径を大きくする。また、テ
ーパ部114の勾配はノズル4の可動範囲において水平
とならないような角度に設計する。
給水筒部34の上部開口部34a、すなわち、第一開口
部38は後述するタンク蓋40で閉塞される。また、給
水筒部34の下方に配設された外側収容部27には排水
カップ84が嵌め込まれる。排水カップ84は給水筒部
34の下部開口部34bと連通する貫通孔29の下方に
あるため、給水筒部34の第二開口部39から給水筒部
34外へ流出する水の受け皿の役割をする。
するフック41aを配設した蓋部41と、周壁36の内
壁に略等しい外径の基部42と、基部42の中央下面に
立設される中央軸部43と、中央軸部43の端部に連設
される周壁36の内径よりやや小径の鍔部44と、閉塞
部45とから構成される(図4)。基部42の外周には
Oリング85が装着されている。そして、タンク蓋40
は回動操作によって給水筒部34の溝35fとタンク蓋
40の蓋部41に設けたフック41aとが係止され、第
一開口部38と第二開口部39を閉塞するようになって
いる。前記Oリング85は、周壁36に対し摺動自在に
密着して第一開口部38を確実に閉塞するもので第一閉
塞部97となる。また、鍔部44はその中央に上方が小
径で下方が大径となり、さらに大径部の下方が面取り状
に拡がる貫通孔72を有しており、その大径部にコイル
ばね75とばねガイド76を挿入し、そして貫通孔72
を気密的に塞ぐダイヤフラム73が閉塞部45に固定さ
れる。このダイヤフラム73は第二開口部39を閉塞す
るもので第二閉塞部98となる。また、鍔部44は周壁
36の内径よりやや小径であり、周壁36との間に連通
孔81を形成している。
過剰の水が供給されたとき、その過剰分を排出する機能
と内部の圧力が異常に上昇したときその圧力を外部に逃
がす機能を有するものであるが、加えてタンク蓋40の
開放動作の際、第一開口部38がまだ閉塞状態であると
き、これより第二開口部39が先に開放されて内部の加
圧されたスチームを外部に放出する機能をも有する。
央に第二開口部39よりやや大径の弁体部73aと、外
周縁に取付部73bと、これらを連結する薄肉の弾性部
73cを有して形成される。ダイヤフラム73の閉塞部
45への固定は、円板状の固定板74が取付部73bを
押さえつつ閉塞部45に融着あるいは螺着することによ
り行われる。弁体部73aは、その上面はばねガイド7
6に当接し、下面は第二開口部39に当接する。図4は
タンク蓋40が給水タンク2に係止されて第二開口部3
9を閉塞した状態を示している。この状態では、コイル
ばね75は所定量圧縮されており、従って、ダイヤフラ
ム73は下向きにばね力Fと大気圧P0を受け、上向き
にスチーム圧力に応じた圧力P1と貫通孔8からの大気
圧P0を受けている。このばね力Fは、通常の圧力P1
より十分大きくしてあるので、通常時は弁体部73aは
確実に第二開口部39を閉塞している。しかし、スチー
ムノズル65が異物等で詰まったりして給水タンク2内
の圧力が異常に上昇した場合、圧力P1はばね力Fより
大きくなって弁体部73aを持ち上げ、第二開口部39
が開放されてその圧力は外部に放出される。従って、コ
イルばね75はどの程度の圧力の上昇があったとき第二
開口部39を開放させるかに応じて適宜設計する。つま
り、このダイヤフラム73は、弁機能を有する弾性作動
体であるが、このような作用をするものであればダイヤ
フラム73に替わる部材にて第二閉塞部98を構成して
もよい。次に、このタンク蓋40を開ける開放動作だ
が、タンク蓋40を開けるべく途中まで回動させた時、
第二開口部39を閉塞するのに付与していたコイルばね
75のばね力Fはスチーム圧力P1より小さくなり、弁
体部73aが持ち上げられてそのスチームは連通管37
を通って外部に放出される。勿論、この時、第一開口部
38はOリング85によって閉塞されている。これによ
り内部の圧力は大気圧P0となり、さらにタンク蓋40
を回動させると第一開口部38の閉塞が解除されると共
に、蓋部41のフック41aと溝35fの係止も解除さ
れる。この時、内部の圧力は既に大気圧P0になってい
るので、スチームの噴出やタンク蓋40が飛ばされると
いう現象は起こらない。また、ノズル11が詰まってい
たとしても同様に安全にタンク蓋40の開放動作が行え
る。従って、溝35fはフック41aとの間で前述の開
放動作が可能なように、周壁36の開口縁近傍の外周に
刻設したものである。
するヒーター3とスチームを吐出するノズル4を備え、
給水タンク2からノズル4への中間経路5に前記ヒータ
ー3を備えた沸騰室6を配設することで、給水タンク2
に貯水された水を給水タンク2とは別室で、且つ、給水
タンク2と連通した沸騰室6へ給水タンク2内の貯水量
の一部のみを送り込み、小容量の水を沸騰室6に設けた
ヒーター3で加熱することが可能となるため、水を素早
く加熱気化することができ、スチーム発生までの使用者
の待ち時間を短くすることができる。
騰室6の容量が、給水タンク2の容量、すなわち、第一
貯水部46及び第二貯水部57の容量を合わせた容量と
比べて小容量であるので前述の作用がより促進される。
の面積が小となる断面となっていることで、沸騰室6内
の水がヒーター3と接する面積が増加し、前述の作用が
さらにより促進される。
に突部8を配設したことで、沸騰室6内で加熱沸騰した
沸騰水の突沸がこの突部8で抑制され、沸騰室6外へ飛
び出すのを防ぐため、ノズル4より突沸が吐出すること
がなくなり安全なものとなる。また、沸騰室6内に沸騰
水を保持できるため、連続的にスチームを発生すること
が可能となり、スチームの吐出に脈動が発生せず、所謂
息つき現象と称する動作が起きなくなる。
スチームが、連通路50を経てスチーム溜り室47に流
入し、その一部はタンク蓋40の鍔部44と周壁36と
の間に形成された連通孔81を通って、第一貯水部46
の水上部に流入し、更に、側部開口部34dを経て第二
貯水部57の水上部に流入する。そして、第二貯水部5
7の上部に設けた復水孔61を経て復水部59へ流入
し、ノズル4からスチームを吐出させることができる。
このように沸騰室6で気化されたスチームが給水タンク
2の水上部を通過し、ノズル2から吐出することができ
る構成とすることで、スチーム通路を別途設けることな
く、沸騰室6で気化されたスチームが給水タンク2の水
上部を通過してノズル2から吐出させることができるの
で、スチーム通路部品点数を抑えることができる。
する際、スチーム溜り室47を充満するスチームはタン
ク蓋40の基部42の下面及び鍔部44の上面に当たる
ことによって、スチームの流れが整流されるので、ノズ
ル4からムラのないスチームの流れを吐出することがで
きる。また、沸騰室6からの突沸があったとしてもこの
タンク蓋40で抑制され、安全なスチームのみノズル4
から吐出される。
を第二貯水部57、すなわち、給水タンク2に復水させ
る復水部59を配設することで、結露溜まりが生じず、
ノズル4から熱い湯滴となって結露が吐出されることが
なく安全なものとなる。また、蒸気損失によって生じた
結露水が再び給水タンク2に復水されることによって、
給水した水量が確実にスチームとなるためスチーム発生
持続時間が増大すると共に、捨て水を極小にすることが
できスチーム効率を増加させることができる。
る。本図は図1のA−A断面図である。スチーム通路5
6を経て放電通路77に入ってきたスチーム82は放電
部78の放電電極79、80間を通過する。この時、放
電電極79、80間の電位差は高電位となっており、空
中放電可能な電極間距離で放電電極79、80を設計設
置しているため、放電電極79、80間で行われている
高圧放電をスチーム82は受け、イオンスチーム83と
なる。このようにヒーター3を備えた沸騰室6からノズ
ル4までの中間経路5に高圧放電手段9を配設し、高圧
放電を沸騰室6で気化されたスチーム82に付与するこ
とで、スチーム82をイオンスチーム83に変化させ、
顔等の肌や毛髪に良いイオンスチーム83をノズル4よ
り吐出させることができる。
て、先ず、給水筒部34を閉塞しているタンク蓋40を
開放し、給水タンク2に水を供給する。水は第一貯水部
46と第二貯水部57に分割される。次に、Oリング8
5を装着した基部42が第一開口部38を、ダイヤフラ
ム72が第二開口部39をそれぞれ閉塞するようタンク
蓋40をフック41aと溝35fにて係止する。給水タ
ンク2に給水された水は、給水路49を通って沸騰室6
に流入し、給水タンク2と沸騰室6の水位は略同等とな
る。そして、上部カバー23を収容ケース22に係止す
る。
通電すると、沸騰室6の水は加熱されて数十秒後にはス
チームを発生し、このスチームが連通路50を通ってス
チーム溜り室47に蓄えられ、やがてスチーム溜り室4
7が高圧となり、スチームはスチーム通路56を経てノ
ズル4から吐出される。スチーム溜り室47に蓄えられ
るスチームは、給水タンク2の水と隔離されるので蒸気
損失が低減できる。また、スチーム溜り室47の圧力
は、連通孔81を通って給水タンク2へフィードバック
されるため、沸騰室6と給水タンク2の各水面に対する
圧力は均等化される。従って、沸騰室6の水が蒸気化
し、その水位が低下して給水タンク2の水位との間に差
が生じても、上述の圧力により給水タンク2の水は、給
水路49を通り、同水位になるまで沸騰室6に供給され
る。このような水位の均衡化作用とともに、沸騰室6で
は連続的にスチームを発生するのでスチームの吐出に脈
動が発生せず、従って所謂息つき現象と称する動作には
ならない。
は、給水タンクに貯水された水を給水タンクとは別室
で、且つ、給水タンクと連通した沸騰室へ給水タンク内
の貯水量の一部のみを送り込み、小容量の水を沸騰室に
設けたヒーターで加熱することが可能となるため、水を
素早く加熱気化することができ、スチーム発生までの使
用者の待ち時間が短くなる。
は、請求項1記載の発明の効果に加えて、沸騰室の容量
を給水タンクの容量に比べて小さくしたため、前述の作
用がより促進される。
は、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、沸騰
室の内の水がヒーターと接する面積が増加するため、前
述の作用がさらにより促進される。
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、沸騰室内で加熱沸騰した沸騰水の突沸がこの突部
で抑制され、沸騰室外へ飛び出すのを防ぐため、ノズル
より突沸が吐出することがなくなり安全なものとなる。
また、沸騰室内に沸騰水を保持できるため、連続的にス
チームを発生することが可能となり、スチームの吐出に
脈動が発生せず、所謂息つき現象と称する動作が起きな
くなる。
は、請求項1乃至4のいずれかに記載の効果に加えて、
スチーム通路を別途設けることなく、沸騰室で気化され
たスチームが給水タンクを通過してノズルから吐出させ
ることができ、その結果、スチーム通路部品点数を抑え
ることができる。
は、請求項1乃至5のいずかに記載の効果に加えて、高
圧放電を沸騰室で気化されたスチームに確実に付与で
き、高圧放電の作用でスチームをイオンスチームに変化
させ、顔等の肌や毛髪にイオンスチームをノズルより吐
出させることができる。
は、請求項1乃至6のいずれかに記載の効果に加えて、
結露溜りが生じず、ノズルから熱い湯滴となって結露が
吐出されることがなく安全なものとなる。また、蒸気損
失によって生じた結露水が再び給水タンクに復水される
ことによって、給水した水量が確実にスチームとなるた
めスチーム発生持続時間が増大すると共に、捨て水を極
小にすることができスチーム効率を増加させることがで
きる。
は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、本体が傾斜又は転倒しても給水タンク内の水がノ
ズルから流出するのを極力少量にすることができ、前記
作用がより安全なものとなる。
は、請求項8記載の発明の効果に加えて、前記作用をよ
り促進し、より安全なものとなる。
ては、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明の効果に
加えて、ノズルへの連結管が弾性体で構成されることに
よって使用者の使用時のノズル角度変更がスムーズに行
えるようになり、また、弾性体の可動部分にくびれを配
設することによって、ノズル角度変更による弾性体の凹
凸を最小限にでき、凹凸による結露溜りを防ぎ、ノズル
から熱い湯滴となって結露が吐出されることがなく安全
なものとなる。
ては、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、スチームノズル外部で生じた結露水を吸水フ
ェルトが吸水し、スチームノズル内へ結露水が滴下する
のを防止するので、ノズルから熱い湯滴となって結露が
吐出されることがなく安全なものとなる。
容器の縦断面図である。
断面図である。
である。
図である。
図である。
明図である。
ルの説明図である。
ルの説明図である。
ルの説明図である。
ルの説明図である。
ルの説明図である。
ルの説明図である。
ルの説明図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 給水タンクと水を加熱するヒーターとス
チームを吐出するノズルを備え、給水タンクからノズル
への中間経路に前記ヒーターを備えた沸騰室を配設した
ことを特徴とするスチーム式美容器。 - 【請求項2】 ヒーターを備えた沸騰室の容量が、給水
タンクの容量に比べて小さいことを特徴とする請求項1
記載のスチーム式美容器。 - 【請求項3】 沸騰室が縦長となっており、水面の面積
が小となる断面となっていることを特徴とする請求項1
又は2に記載のスチーム式美容器。 - 【請求項4】 沸騰室の内壁の上下方向の一部に突部を
配設したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
記載のスチーム式美容器。 - 【請求項5】 沸騰室で気化されたスチームが給水タン
クを通過してノズルから吐出されることを特徴とする請
求項1乃至4のいずれかに記載のスチーム式美容器。 - 【請求項6】 ヒーターを備えた沸騰室からノズルまで
の中間経路に高圧放電手段を配設し、高圧放電を沸騰室
で気化されたスチームに付与することを特徴とする請求
項1乃至5のいずれかに記載のスチーム式美容器。 - 【請求項7】 ノズル近傍にて生成された結露水を、給
水タンクに復水させる復水部を配設したことを特徴とす
る請求項1乃至6のいずれかに記載のスチーム式美容
器。 - 【請求項8】 給水タンクを有する缶体から突出するノ
ズルに接続される継手の突出基部開口から缶体の前壁部
をずらして継手の突出基部開口に隣接して段部を形成
し、止水部を設けたことを特徴とする請求項1乃至7の
いずれかに記載のスチーム式美容器。 - 【請求項9】 前記止水部に連続して、通常時には貯水
されず、傾斜時には貯水される止水タンク部を設けたこ
とを特徴とする請求項8記載のスチーム式美容器。 - 【請求項10】 ノズルへの連結管が弾性体で構成され
ており、その可動部分においてくびれがあることを特徴
とする請求項1乃至9のいずれかに記載のスチーム式美
容器。 - 【請求項11】 スチームノズルとスチームノズルを保
持するホルダーの間にスチームノズルの長さと略等しい
長さの筒状の吸水フェルトを配設したことを特徴とする
請求項1乃至10のいずれかに記載のスチーム式美容
器。
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Cited By (4)
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JP2002177041A (ja) * | 2000-12-19 | 2002-06-25 | Pijon:Kk | ヘア処理装置 |
JP2005349132A (ja) * | 2004-06-14 | 2005-12-22 | Matsushita Electric Works Ltd | スチーム式美容器 |
JP2008295813A (ja) * | 2007-05-31 | 2008-12-11 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 美容器 |
JP2008295467A (ja) * | 2007-05-02 | 2008-12-11 | Ya Man Ltd | 温冷ミスト器 |
-
1999
- 1999-02-23 JP JP04559399A patent/JP3690166B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4570241B2 (ja) * | 2000-12-19 | 2010-10-27 | 株式会社ピジョン | ヘア処理装置 |
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