JP2002177041A - ヘア処理装置 - Google Patents

ヘア処理装置

Info

Publication number
JP2002177041A
JP2002177041A JP2000385370A JP2000385370A JP2002177041A JP 2002177041 A JP2002177041 A JP 2002177041A JP 2000385370 A JP2000385370 A JP 2000385370A JP 2000385370 A JP2000385370 A JP 2000385370A JP 2002177041 A JP2002177041 A JP 2002177041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
mist
hair
hair treatment
hair processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000385370A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4570241B2 (ja
Inventor
Noboru Kato
昇 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PIJON KK
Pigeon Corp
Original Assignee
PIJON KK
Pigeon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PIJON KK, Pigeon Corp filed Critical PIJON KK
Priority to JP2000385370A priority Critical patent/JP4570241B2/ja
Publication of JP2002177041A publication Critical patent/JP2002177041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4570241B2 publication Critical patent/JP4570241B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning And Drying Hair (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定性がよいうえに、構造が簡単で安価に提
供でき、施術の自由度が大きいヘア処置装置を目的とす
るものである。 【解決手段】 後部ヘア処理部4をヘッド1に固定する
とともに、位置保持自在な可動機構7を介して前記ヘッ
ドに、頂部ヘア処理部5と側部ヘア処理部6とを被施術
者の頭部と接離自在に設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は美容院や理容院に配
備されて染髪、パーマネント、乾燥、ウェーブ等の各種
ヘア処理を行なうヘア処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、美容院や理容院に配備されるヘア
処理装置としては、加熱ヒータや送風機を組み込んだボ
ンネット型ものが一般的に用いられている。しかし、ボ
ンネット型のものは、被施術者の頭部全体を被套する構
造となっているうえに、ボンネットに加熱ヒータや送風
機等の装置の多くがボンネット部に組み込まれるので、
重心が上になり、安定性が悪く、特に、移動時には不安
定となる問題があった。しかも、頭部全体を被套するた
め部分的なヘア処理を行なうことができないうえ、施術
を行ないつつヘア処置を行なうことができないという問
題があった。さらに、ヘア処理用の薬液を使用するとボ
ンネットに薬臭が染み付いて被施術者に不快感を与える
という問題もあった。そこで、部分的なヘア処理やヘア
処理と施術とを同時に行なうことのでき、且つ安定性の
向上や移動時の不安定さを解消するため、ボンネットを
用いず加熱ヒータや送風機を取り付けた開放型のヘア処
理装置も種々提案されている。
【0003】しかし、開放型のため、頭部全体のヘアを
均一に加熱したり、頭部全体に均一な送風を行なうこと
が難しいことから、モータ等により加熱ヒータや送風機
を頭部の周囲で回動するようにして、頭部全体が均一に
加熱されるようにしたり、頭部全体に均一な送風が行わ
れるようにしている。ところが、加熱ヒータや送風機を
頭部の周囲で均一に回動させる駆動機構は構造が複雑に
なることから、故障の原因となり易く長期間耐用できな
いという問題があるうえに、部品数が増し安価に製造で
きないという問題があった。しかも、駆動機構は上方に
設けられるため従来と同様重心が上に位置し、安定性や
移動時の不安定さがさほど改善されないという問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は安定性がよい
うえに、構造が簡単で安価に提供でき、しかも施術の自
由度が大きいヘア処置装置を提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は、後部ヘア処理部をヘッドに固定するととも
に、位置保持自在な可動機構を介して前記ヘッドに、頂
部ヘア処理部と側部ヘア処理部とを被施術者の頭部と接
離自在に設けたヘア処理装置を請求項1の発明とし、請
求項1の発明において、上下位置調整機構または左右位
置調整機構により被施術者の頭部位置とヘッド位置とを
調整自在としたヘア処理装置を請求項2の発明とし、請
求項1または2の発明において、後部ヘア処理部または
側部ヘア処理部または頂部ヘア処理部に、加熱機または
送風機またはミスト噴霧機またはこれら全てまたはこれ
らを適宜組み合せて組み込んだヘア処理装置を請求項3
の発明とし、請求項1から3の発明において、可動機構
が頂部ヘア処理部または側部ヘア処理部をヘッドに枢着
する枢軸部に設けられるヘア処理装置を請求項4の発明
とし、可動機構を頂部ヘア処理部または側部ヘア処理部
をヘッドに取り付ける変形自在なアームとしたヘア処理
装置を請求項5の発明とし、請求項1から5の発明にお
いて、可動機構に最小開度または最大開度または最小お
よび最大開度で頂部ヘア処理部または側部ヘア処理部を
停止させるストッパ機構が設けられているヘア処理装置
を請求項6の発明とし、請求項1から6の発明におい
て、後部ヘア処理部または頂部ヘア処理部または側部ヘ
ア処理部が複数設けられるヘア処理装置を請求項7の発
明とし、請求項1から7の発明において、上下位置調整
機構が建物に固定されるヘッド取付用アームまたは高さ
調整自在なヘッド取付用ワゴンまたは高さ調整自在なヘ
ッド取付用キャスター付きスタンドまたは高さ調整自在
な被施術者用椅子であるヘア処理装置を請求項8の発明
とし、左右位置調整機構が建物に固定されるヘッド取付
用アームまたはヘッド取付用ワゴンまたはヘッド取付用
キャスタ付きスタンドであるヘア処理装置を請求項9の
発明とし、請求項3の発明において、ミスト噴霧機の噴
霧ノズル部に液垂れ防止機構が設けられているヘア処理
装置を請求項10の発明とし、請求項10の発明におい
て、液垂れ防止機構が噴霧ノズル部の先端内周面に設け
られた環状の堰または噴霧ノズル部の外周に巻装したヒ
ータまたは噴霧ノズル部の外周に噴霧口より先端を張出
させて嵌着した吸水体またはこれらを全てまたはこれら
を適宜組み合せたものであるヘア処理装置を請求項11
の発明とし、請求項11の発明において、環状の堰の内
周端縁が鋭角部に形成されるヘア処理装置を請求項12
の発明とし、請求項3または10または11または12
の発明において、ミスト噴霧機より噴霧されるミストが
ヘッドに設けられた蒸気発生機構とミスト発生機構とに
より生成されるヘア処理装置を請求項13の発明とし、
請求項13の発明において、蒸気発生機構により発生さ
れた蒸気とミスト発生機構により発生されたミストが混
合器で混合されるヘア処理装置を請求項14の発明と
し、請求項14の発明において、混合器にミスト分配部
が一体的に設けられているヘア処理装置を請求項15の
発明とし、混合器からのミストが開閉弁を設けた分岐部
を介して分岐されるヘア処理装置を請求項16の発明と
し、請求項16の発明において、分岐部と接続されるミ
スト送出管に複数の接続口を形成した結露タンクが接続
されるヘア処理装置を請求項17の発明とするものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を図に基づいて詳細に説明する。1は蒸気発生機構2
とミスト発生機構3とを内蔵させたヘッドであり、該ヘ
ッド1には後部ヘア処理部4、頂部ヘア処理部5、側部
ヘア処理部6が取り付けられている。該後部ヘア処理部
4はヘッド1に固定されるものであり、頂部ヘア処理部
5と側部ヘア処理部6は位置保持自在な可動機構7によ
り被施術者の頭部と接離自在とされるものである。ま
た、ヘッド1は上下位置調整機構9および左右位置調整
機構10を介して被施術者の頭部位置とヘッド1位置と
を調整自在としている。前記上下位置調整機構9および
左右位置調整機構10は水平回動および上下枢動自在な
ヘッド取付アーム11、あるいは高さ調整自在な被施術
者用椅子とヘッド取付用ワゴンまたはヘッド取付用キャ
スター付きスタンドとの組合わせ、あるいは高さ調整自
在なヘッド取付用ワゴン、あるいは高さ調整自在なヘッ
ド取付用キャスター付きスタンドとすることができる。
【0007】図1、2、3および図17に示されるよう
なワゴンやキャスター付きスタンドにヘッド1が装着さ
れる場合は、ワゴンやキャスター付きスタンドによりヘ
ッド1の上下位置を調整することができないので、図示
しない高さ調整自在な被施術者用椅子を上下位置調整機
構9とし、ヘッド1を装着するヘッド取付用ワゴンやヘ
ッド取付用キャスター付きスタンドを左右位置調整機構
10とする。また、図18、19に示されるようなヘッ
ド取付用ワゴンは、スライド自在なワゴンの胴部をモー
タ駆動により高さ調整するものとして、左右移動機構1
0をもつヘッド取付用ワゴン自体に上下位置調整機構9
を持たせたものとしているので、被施術者用椅子は高さ
調整機能が不要となる。さらに、図20、21に示され
るようなヘッド取付用キャスター付きスタンドは、スタ
ンドの支柱をスライド自在なものとし、該支柱を任意の
長さにおいて固定ノブ1bにより締め付け固定すること
により高さ調整するものとして、左右移動機構10をも
つヘッド取付用キャスター付きスタンド自体に上下位置
調整機構9を持たせたものとしているので、被施術者用
椅子は高さ調整機能が不要となる。さらに、図23〜図
31に示されるような、水平回動および上下枢動自在な
ヘッド取付アーム11にヘッド1が装着される場合は、
ヘッド取付アーム11はヘッド1の上下および左右位置
調整を行なうことができるので、高さ調整自在な被施術
者用椅子は不要となる。
【0008】また、前記ヘッド取付アーム11は図23
〜28に示されるように、壁や天井に固定されるブラケ
ット11aにアーム11bを水平回動自在に軸支させる
とともに、該アーム11bの先端に伸縮アーム11cの
基端を上下枢動自在に軸支し、伸縮アーム11cの先端
にヘッド1を枢着したものである。さらに、図29〜3
1に示されるヘッド取付アーム11は、アジャスタ機構
をもって天井と床間に立設される固定スタンド12に固
定されるブラケット11aにアーム11bを水平回動自
在に軸支させるとともに、該アーム11bの先端に伸縮
アーム11cの基端を上下枢動自在に軸支し、伸縮アー
ム11cの先端にヘッド1を枢着したものである。この
ようにヘッド取付アーム11にヘッド1を装着すること
により、ヘッド1をヘッド取付用ワゴンやヘッド取付用
キャスター付きスタンドに装着した場合のように、施術
者の作業を邪魔することがない。
【0009】前記、固定の後部ヘア処理部4には図6、
7に示されるような加熱機13と送風機14とミスト噴
霧機15が取り付けられるもので、該後部ヘア処理部4
はやや上向きの傾斜をもたせて上下に並設され、上下に
並設される後部ヘア処理部4は上下を同時あるいは個別
に作動させることができる。さらに、後部ヘア処理部4
に設けられる加熱機13と送風機14とミスト噴霧機1
5は同時あるいは個別に作動させることができるもので
ある。そして、後部ヘア処理部4のミスト噴霧機15に
は蒸気発生機構2とミスト発生機構3により生成された
ミストが供給されるものである。なお、後部ヘア処理部
4は上下に並設したものとしているが、一つあるいは二
つ以上を適宜配置するものとしてもよい。
【0010】また、前記頂部ヘア処理部5は図9、10
に示されるように、加熱機13と送風機14とが取り付
けられ、ミスト噴霧機15は取り付けられていない。こ
れは頂部ヘア処理部5にミスト噴霧機15を組み込む
と、結露水が滴下してヘア処理を阻害するうえに、被施
術者に不快感を与えるからである。また、前後に並設さ
れる頂部ヘア処理部5は前後を同時あるいは個別に作動
させることができる。さらに、頂部ヘア処理部5に設け
られる加熱機13と送風機14は同時あるいは個別に作
動させることができるものである。また、頂部ヘア処理
部5はヘッド1に可動機構7を組み込んだ図5または図
12に示されるようなアーム16を介して取り付けら
れ、可動機構7により頂部ヘア処理部5は被施術者の頭
部位置と接離自在とされるとともに、頂部ヘア処理部5
を任意の位置で動き止め保持できるものとしている。な
お、頂部ヘア処理部5は前後に並設したものとしている
が、一つあるいは二つ以上を適宜配置するものとしても
よい。
【0011】さらに、前記側部ヘア処理部6、6は後部
ヘア処理部4と同様、図6、7に示されるような加熱機
13と送風機14とミスト噴霧機15が取り付けられる
もので、左右に配置される側部ヘア処理部6は左右を同
時あるいは個別に作動させることができる。さらに、側
部ヘア処理部6に設けられる加熱機13と送風機14と
ミスト噴霧機15は同時あるいは個別に作動させること
ができるものである。また、左右の側部ヘア処理部6は
ヘッド1に可動機構7を組み込んだ図5または図12に
示されるようなアーム16を介して取り付けられるもの
で、可動機構7により各側部ヘア処理部6は個別あるい
は同時に被施術者の頭部位置と接離自在とされるととも
に、側部ヘア処理部6を任意の位置で動き止め保持でき
るものとしている。そして、側部ヘア処理部6のミスト
噴霧機15にはヘッド1の蒸気発生機構2とミスト発生
機構3により生成されたミストが供給されるものであ
る。
【0012】また、前記可動機構7は図4に示されるよ
うに、頂部ヘア処置部5や側部ヘア処理部6をヘッド1
に取り付けるアーム16の枢軸部に設けられるものと、
図13、14、15に示されるように、頂部ヘア処置部
5や側部ヘア処理部6をヘッド1に取り付けるアーム1
7自体にその機能を持たせたものとがあり、該アーム1
7は変形自在で位置保持ができるフレキシブルチューブ
としている。そして、可動機構7を枢軸部としたものは
図4に示されるように、ヘッド1側の軸支部1aと頂部
ヘア処理部3あるいは側部ヘア処理部4のアーム16の
軸支部16aとをブレーキ機構18を介して枢着するも
ので、該ブレーキ機構18は軸支部1aの軸筒スペーサ
18aの両端に螺着される軸ボルト18b、18bと、
一方の軸ボルト18bの座面と軸支部16a間に介在さ
れる複数の皿ばね18cと、軸支部1aと軸支部16a
との間に介在される一つの皿ばね18cとよりなるもの
である。このように皿ばね18cによるばね力により軸
支部1aと軸支部16a間に抵抗を与えて、頂部ヘア処
理部5や側部ヘア処理部6のアーム16を任意の角度で
動き止め保持するものである。
【0013】また、図13、14、15に示されるよう
に、可動機構7の機能をアーム17にもたせたものは、
頂部ヘア処理部5や側部ヘア処理部6をヘッド1に取り
付けるアーム17が、変形自在で変形位置で位置保持で
きるフレキシブルチューブとするものであり、頂部ヘア
処理部5や側部ヘア処理部6を所定の位置に移動してフ
レキシブルチューブを変形させれば、フレキシブルチュ
ーブよりなるアーム17は移動した位置に頂部ヘア処理
部5や側部ヘア処理部6を位置決め保持することとな
る。また、アーム17は図15に示されるように、3本
のフレキシブルチューブとしているが、側部ヘア処理部
6のように水平に配置されて大きな力がかからないうえ
に側部ヘア処理部6が一つで軽い場合は、1本あるいは
2本のフレキシブルチューブとしてもよい。
【0014】20は可動機構7に設けられるストッパ機
構であり、該ストッパ機構20は枢軸式のものにおいて
は、図5に示されるような、アーム16の基端に最大開
度でヘッド1側のストッパ部20aに当接する当て面1
6aを設けるとともに、アーム16の基方部内面に最小
開度でヘッド1側のストッパ部20bに当接する当て面
16bを形成し、前記ストッパ部20a、20bにより
頂部ヘア処理部5あるいは側部ヘア処理部6の最大開度
と最小開度を設定するものとするか、図12に示される
ように、アーム16の基端に一定角度の円弧状切欠16
cを形成し、該円弧状切欠16c内にヘッド1側に取り
付けたストッパピン20cを配置させたものである。そ
して、円弧状切欠16cとストッパピン20cにより頂
部ヘア処理部5あるいは側部ヘア処理部6の最大開度と
最小開度が設定されるものとしている。また、最小開度
の設定は何らかのトラブルや人がぶつかって頂部ヘア処
理部5または側部ヘア処理部6がその位置で保持できな
くなったとき、被施術者の頭部に頂部ヘア処理部5が当
たることを防止できるので極めて重要なものとなる。
【0015】また、可動機構7がアーム17によるもの
である場合、そのストッパ機構20は、図13、14、
15に示されるように、アーム17としてのフレキシブ
ルチューブが前傾されたとき、フレキシブルチューブを
当接させるストッパ板20eを設けたものとしている。
具体的には、フレキシブルチューブを直接ストッパ板2
0eに当接させると、フレキシブルチューブを傷めるこ
ととなるので、アーム17に取り付けられた当て板17
aをストッパ板20eに当接させるものとしている。
【0016】さらに、前記した加熱機13は防護スクリ
ーン21を外した図6、7に示されるように、断面略半
円形の環状反射板13aと、該環状反射板13aの前方
に配置される環状の遠赤外線ヒータ13bとからなるも
のである。また、該加熱機13はパーマやヘヤダイの
際、薬液の反応促進を促したり、遠赤外線効果により頭
皮やヘアの細胞の代謝機能を活性化したり、洗髪された
ヘアの乾燥を行なうものである。13cは遠赤外線ヒー
タ13bを支持する碍子である。
【0017】また、送風機14はモータに駆動されるフ
ァン14aよりなるものであり、前記加熱機13とは各
別または同時に作動することができ、送風機14のみを
作動させてヘアの表面水分のみを乾燥させて艶出しを行
なったり、加熱機13と同時に作動させて急速乾燥を行
なうことができるものである。14bは背面に形成され
る送風空気吸引用のスリット状吸気口である。
【0018】22はミスト噴霧機15に設けられる液垂
れ防止装置であり、該液垂れ防止装置22は図8に示さ
れるように、噴霧ノズル22aの開口内周縁に環状の堰
22bを形成して結露水が垂れ落ちないようにするとと
もに、噴霧ノズル22aの周囲にヒータ23を巻装して
結露水を蒸発乾燥させるようにしたり、図16に示され
るように、噴霧ノズル22aの外周にノズル開口より先
端を張出させて嵌着した吸水体24に結露水を吸収させ
るものである。また、吸水体24の表面は外筒22cに
より被套されるとともに、外筒22cの先端に内鍔を形
成して吸水体24の先端外周縁を係止させることによ
り、吸水体24の脱落を防止できるうえに、外筒22c
の内鍔に付着する結露水を吸水体24が吸水して液垂れ
を確実に防止することができる。さらに、吸水体24は
外筒22cと一体に噴霧ノズル22aから取り外すこと
ができるので、吸水体24の吸水が限界に達したら、吸
水体24と外筒22cを外して使い捨て式の吸水体24
を交換するか、ウレタン樹脂よりなる吸水体24を絞っ
て水分を除去したうえ、再び噴霧ノズル22aに吸水体
24を装着して再使用してもよい。また、外筒22cに
水分蒸発用の透孔22dを形成すれば、該透孔22dか
ら水分を蒸発させることができるので、吸水量を増すこ
とができ、長時間の連続使用が可能となり、外筒22c
の交換回数を低減でき、交換作業による稼動時間の低下
を抑えてヘア処理効率を上げることができる。25は堰
22bの内周端縁に形成される外広がりの鋭角部であ
り、該鋭角部25は噴霧ノズル22aの先端に付着した
結露水の成長を阻害するものである。また、前記堰22
bやヒータ23、吸水体24等は使用状況に応じてこれ
らを単独または複数を適宜組み合わせれば液垂れをより
確実に防止することができる。
【0019】また、前記した蒸気発生機構2とミスト発
生機構3はミスト噴霧機15にミストを供給するもので
あり、蒸気発生機構2は図11、22に示されるように
蒸気窯30と、該蒸気窯30内に配置されるシーズヒー
タ30aとよりなる。前記ミスト発生機構3は水タンク
31と、該水タンク31の底部に配置させた超音波振動
子31aと、水タンク31内の水が既定値以下となった
ときに報知を行なうフロートスイッチ31bと、水タン
ク31に水を供給するための着脱自在な給水タンク31
cと、超音波振動子31aにより発生したミストを送出
させる送風ファン31dとからなるものである。32は
給水タンク31cの給水ノズルであり、該給水ノズル3
2は先端が閉塞され、給水水位レベル位置の側壁に通水
孔を透設することにより、常に、水位を一定に維持でき
るものとしている。また、33は先端を水中に位置させ
た水タンク31の隔壁であり、該隔壁33は給水タンク
31cが設けられた給水タンク部と超音波振動子31a
を設けたミスト発生部とを区画し、ミスト発生部で発生
されたミストが給水タンク部に流入しないようにするた
めのものである。34は先端を水面から若干離した位置
に配置させた区画板であり、該区画板34はミスト発生
部をミスト生成部と送風部とに区画し、ミストが送風空
気により確実に送出されるようにするものである。
【0020】35はミストと蒸気を混合する混合器であ
り、該混合器35は図11に示されるように、その側壁
にミスト発生機構3のミスト供給管35aと、蒸気発生
機構2の蒸気供給管35bとが接続されている。蒸気供
給管35bはミスト供給管35aより上方に接続される
とともに、その先端をミスト供給管35aより混合器3
5内に深く突出させたものとし、蒸気がミスト供給管3
5a内に逆流することがないようにしている。また、混
合器35は図22に示されるように、その底部にミスト
発生機構3のミスト供給管35aと、蒸気発生機構2の
蒸気供給管35bとがその開口端を底部より突出させて
接続している。また、蒸気供給管35bはミスト供給管
35aより前方に接続したものとし、蒸気がミスト供給
管35a内に逆流することがないようにしている。さら
に、図22における混合器35は、開口50aが形成さ
れる水平な隔壁50bにより約半分に仕切り、上部にミ
スト噴霧機15にミストを分配するミスト分配部50を
一体的に設けるとともに、結露タンクの機能をもたせた
ものとしている。このような構造とすることにより、図
11に示されるような結露タンクが不要になり、装置を
極めてコンパクト且つ、安価なものとすることができ
る。また、該混合器35にはイオンまたはオゾン発生装
置42が設けられ、ミスト分配部50にはサーミスタ4
3が設けられている。混合器35のイオンまたはオゾン
発生装置42は蒸気やミストに含まれる薬剤臭をイオン
やオゾンにより分解して脱臭を行なうものであり、ミス
ト分配部50に設けられるサーミスタ43はミストの温
度に基づいて蒸気とミストの混合率、すなわち、蒸気発
生量を調整して蒸気の供給量を変え、ミストの温度を設
定するためのものである。46は混合器35の底部に設
けられる結露水排出用のドレン管であり、該ドレン管4
6は蒸気発生機構2とミスト発生機構3と接続されてい
る。47は集合ドレン管であり、該集合ドレン管47に
は開閉弁47aが取り付けられている。
【0021】36は図11に示されるように、混合器3
5からのミストを分岐させる分岐部であり、該分岐部3
6にはミスト送出管36a、36bの開口を開閉する開
閉弁37a、37bが設けられているが、開閉弁を用い
ずT字継手により分岐するものとしてもよし、図22に
示されるように、分岐されないものとしてもよい。前記
開閉弁37a、37bはミストをミスト噴霧機15と外
部接続口40との双方に供給すると、ミストの供給不足
が生じることがあるため、分岐部36を交互にオンオフ
して切り換えることができるようにしているが、供給が
十分であれば開閉弁37a、37bの双方を開放しても
よい。38は分岐された一方のミスト送出管36aの終
端に接続される結露タンクである。39は分岐された他
方のミスト送出管36bの終端に接続される結露タンク
である。そして、該結露タンク38には複数の接続口が
形成され、該接続口は図11に示されるように、接続管
を介して後部ヘア処理部4あるいは側部ヘア処理部6の
ミスト噴霧機15に接続される。また、該結露タンク3
9には複数の接続口が形成され、該接続口は図11に示
されるように、接続管を介して外部接続口40に接続さ
れる。また、前記混合器35に接続されるミスト排出管
41には、イオンまたはオゾン発生装置42とサーミス
タ43が設けられている。イオンまたはオゾン発生装置
42は排出管41を通過する温かいミスト中に含まれる
薬剤臭をイオンやオゾンにより分解し、ミストの脱臭を
行ない、サーミスタ43はミストの温度に基づいて蒸気
とミストの混合率、すなわち、蒸気発生量を調整して蒸
気の供給量を変え、ミストの温度を設定するためのもの
である。
【0022】44は図11に示される結露タンク39の
底部に取り付けられる結露水排水用のドレン管であり、
該ドレン管44には開閉弁44aが設けられている。そ
して、結露タンク39に設けられたフロートスイッチ4
5が満水を検知すると開閉弁44aを開放して結露水を
排出するものである。46は結露タンク38の底部に取
り付けられる結露水排水用のドレン管であり、該ドレン
管46は前記した蒸気発生機構2とミスト発生機構3と
混合器35と接続されている。47は集合ドレン管であ
り、該集合ドレン管47には開閉弁47aが取り付けら
れている。48は必要に応じて外部接続口40にホース
を介して接続されるヘアキャップである。49はアーム
16を被覆する蛇腹式のブーツである。
【0023】このように構成されたものは、先ず、使用
環境や設置条件に合わせてヘッド取付用ワゴンあるいは
ヘッド取付用キャスタ付きスタンドにヘッド1を取り付
けたものか、高さ調整自在なヘッド取付用ワゴンあるい
は高さ調整自在なヘッド取付用キャスタ付きスタンドに
ヘッド1を取り付けたものか、建物に固定したヘッド取
付アーム11にヘッド1を取り付けたもの、あるいは両
者を適宜組み合わせたものを美容室や理容室に配備す
る。そして、使用にあたっては、施術者は先ずヘッド1
位置を被施術者の頭部位置に合わせる。この位置合わせ
は、ヘッド1が上下位置調整機構9と左右位置調整機構
10とを有するヘッド取付アーム11に取り付けられて
いるときは、図23〜25または図26〜31に示され
るように、壁や天井あるいは天井と床間に立設された固
定スタンド12に固定されるブラケット11aに軸支さ
れるアーム11bを水平回動させるとともに、アーム1
1bに軸支される伸縮アーム11cを上下枢動させて行
なう。そして、ヘッド1が上下位置調整機構9と左右位
置調整機構10とを有する高さ調整自在なヘッド取付用
ワゴンあるいはヘッド取付用キャスタ付きスタンドに取
り付けられているときは、ヘッド取付用ワゴンあるいは
ヘッド取付用キャスタ付きスタンドを床上で水平移動さ
せてヘッド1の左右位置の調整を行なうとともに、ヘッ
ド取付用ワゴンあるいはヘッド取付用キャスタ付きスタ
ンドの高さをモータ駆動により調整したり、手動で調整
して固定ノブ1bにより締め付け固定してヘッド1の上
下位置を調整する。また、ヘッド取付用ワゴンやヘッド
取付用キャスタ付きスタンドにヘッド1が取り付けられ
ているとき、ヘッド取付用ワゴンやヘッド取付用キャス
タ付きスタンドには左右位置調整機構10しかないの
で、左右方向の位置合わせはヘッド取付用ワゴンやヘッ
ド取付用キャスタ付きスタンドにより行ない、被施術者
の頭部の上下方向への位置合わせは、上下位置調整機構
9を有する高さ調整自在な被施術者用椅子で行なうもの
とする。
【0024】このようにして、被施術者の頭部とヘッド
1との位置合わせが行われた後、図4に示されるような
枢軸部に設けられた可動機構7や図13、14、15に
示されるような、変形自在で位置保持ができるフレキシ
ブルチューブよりなるアーム17を用いた可動機構7に
よって、頂部ヘア処理部5や側部ヘア処理部6の開度を
調整し、ヘアの処理部位やヘア処理強さに応じて頭部と
の位置を調整する。前記枢軸部による可動機構7は皿ば
ね18cにより枢動抵抗を与えて任意の位置で頂部ヘア
処理部5や側部ヘア処理部6を位置決め保持させること
ができ、変形自在で位置保持ができるアーム17による
可動機構7ではフレキシブルチューブを変形させて頂部
ヘア処理部5や側部ヘア処理部6の位置決め保持を行な
うものとする。そして、頭部全体の乾燥を行なう際、ヘ
ッド1と後部ヘア処理部4の高さおよび頂部ヘア処理部
5を図18あるいは図19、図20あるいは図21、図
23、図26、図29に示される状態とするとともに、
側部ヘア処理部6の位置を図3に示される若干閉じ気味
の一点鎖線の状態に位置させる。
【0025】次いで、後部ヘア処理部4と頂部ヘア処理
部5および側部ヘア処理部6の加熱機13と送風機14
を作動させ、遠赤外線ヒータ13aによる加熱と、送風
機14のファン14aによる送風を行なう。遠赤外線に
よる加熱と送風により、極めて効率よくヘアの乾燥を行
なうことができる。しかも、遠赤外線ヒータ13aによ
る遠赤外線効果により、頭皮やヘアの代謝を活発化して
傷んだ髪や頭皮を整えることができる。
【0026】また、薬液を用いたパーマあるいはブロー
セットの際には、ヘッド1と後部ヘア処理部4の高さお
よび頂部ヘア処理部5を図24、27、30に示される
ように、頂部ヘア処理部5を最大開度まで起立させると
ともにヘッド1を若干上昇させたものとする。そして、
側部ヘア処理部6を図3に示される若干閉じ気味とした
一点鎖線の状態に位置させる。これにより、被施術者の
頭部略全体にミストが噴霧される状態に後部ヘア処理部
4と側部ヘア処理部6とが配置されることとなる。この
状態で後部ヘア処理部4と側部ヘア処理部6のミスト噴
霧機15を作動させて後部と側部のヘアに温かいミスト
を噴霧すれば、ミストはヘア内に浸透して還元アルカリ
により失われる水分を補うとともに、薬液の活性化を促
進することとなる。また、ブローセットの場合は、ブロ
ーセットを行なう前に、後部ヘア処理部4と側部ヘア処
理部6のミスト噴霧機15によりミストを噴霧させて、
水分をヘア内に浸透させて、ブローの高温から髪を守
り、乾燥し過ぎを防止する。
【0027】前記ミスト噴霧の際、ミスト噴霧機15か
らのミストは図11、22に示される、蒸気発生機構2
により発生された蒸気とミスト発生機構3により発生さ
れたミストを混合器35により混合されて温かいミスト
として噴霧される。ミスト噴霧機15は図6、7に示さ
れるように、加熱機13と送風機14の中心前方に噴霧
ノズル22aが配置されるので、加熱機13と送風機1
4がミスト流に干渉することはない。また、送風機14
による送風とミストの噴霧を同時に行なえば、ミストは
より強く噴霧されてヘアの奥の隅々にまで進入して頭皮
に近い位置にあるヘアにも短時間に水分を浸透させるこ
とができる。
【0028】また、必要に応じて、ミスト噴霧機15と
加熱機13とを併用することにより、後部ヘア処理部
4、側部ヘア処理部6により種々のヘア処理を行なうこ
とができることとなる。また、ミスト噴霧機15により
ミストを噴霧する際、噴霧ノズル22a内に付着する結
露水は、噴霧ノズル22aの先端内周面に形成した環状
の堰22bや、噴霧ノズル22aの周囲に巻装したヒー
タ23や、噴霧ノズル22aの外周にノズル開口より先
端を張出させ吸水体24、あるいはこれらを適宜組み合
せた液垂れ防止機構22により、結露水の垂れは確実に
防止されるので、被施術者に結露水が垂れることがない
ので、ヘア処理時、染めむらや色むらが生じることがな
いうえに、被施術者に不快感を与えることがない。
【0029】また、図25、28、31に示されるよう
に、頂部ヘア処理部5を最小開度まで閉じた状態とすれ
ばヘッド1の上方はコンパクトに折り畳まれるので、不
使用時にはヘッド1を天井付近に配置させることができ
るので、ヘッド1により施術者の邪魔をすることがな
い。また、頂部ヘア処理部5を最小開度まで閉じたと
き、図5に示されるストッパ機構20では、アーム16
の基端に設けられた当て面16bがヘッド1側のストッ
パ部20bに当接して頂部ヘア処理部5を確実に停止さ
せることができる。また、図12に示されるストッパ機
構20では、円弧状切欠16cの一端にヘッド1側のス
トッパピン20cが当接することにより、確実な停止が
得られることとなる。また、ストッパ機構20は頂部ヘ
ア処理部5または側部ヘア処理部6をある角度に保持さ
せているとき人がぶつかったり、何らかのトラブルでア
ーム16が枢動して頂部ヘア処理部5が被施術者の頭部
に当たることを的確に防止するものである。
【0030】また、ミストの噴霧は、図11、22に示
される蒸気発生機構2の蒸気窯30内の水をシーズヒー
タ30aにより加熱して蒸気を発生させるとともに、ミ
スト発生機構3の水タンク31の底部に設けた超音波振
動子31aによりミストは発生される。そして、蒸気発
生機構2による蒸気と、超音波振動子31aにより発生
されたミストは混合器35に送出される。そして、蒸気
とミストは混合器35内で混合されて温かいミストとな
り、図11においてはミスト排出管41に送り出され、
図22においては、ミスト分配器50を介してミスト噴
霧機15に送出されることとなる。このときミストはイ
オンまたはオゾン発生装置42によりイオンまたはオゾ
ンが混入されて脱臭されるとともに、サーミスタ43に
より設定された温度とされる。図11においては、ミス
トは分岐部36を介して外部接続口40に向かうもの
と、ミスト噴霧機15に向かうものとに分けられる。そ
して、図11においては、ミスト噴霧機15に向かうミ
ストは結露タンク38に供給された後、結露タンク38
の接続口より各ミスト噴霧機15に分配されて噴霧され
ることとなる。また、結露タンク39の接続口を介して
外部接続口40に向かうミストは、必要に応じて、外部
接続口40にホースを介して接続されたヘアキャップ4
8に供給されるもので、ミストをヘアキャップ48に供
給することにより、パーマやカラーリング、トリートメ
ント時、効率よく薬液の浸透を促進したり、ヘアに水分
を浸透させることができることとなる。
【0031】なお、前記好ましい実施の形態では、ミス
トを温かいミストとしているが、蒸気を混合しない単な
るミストのみとしてもよいことは勿論である。
【0032】
【発明の効果】本発明は前記説明により明らかなよう
に、後部ヘア処理部をヘッドに固定するとともに位置保
持自在な可動機構を介して前記ヘッドに、頂部ヘア処理
部と側部ヘア処理部とを被施術者の頭部と接離自在に設
けた開放型とすることにより、ボンネット型のように薬
剤臭が染み付くことがないので、被施術者は薬剤臭によ
る不快感を受けることがない。しかも、開放型とするこ
とによりヘッドを軽量化できるので、ボンネット型のも
のと比較して安定性や操作性がよい。また、可動機構に
より頭部との接離を行なうことにより、部分的な加熱や
送風あるいはミスト噴霧を行なうことができるうえに、
部分的に加熱強さや送風強さミスト噴霧強さを変えるこ
とができるので、ヘア処理の自由度が高くなる。さら
に、送風や加熱あるいはミスト噴霧を行ないつつ施術を
行なうこともできるので、ヘア処理の自由度が大幅に増
すうえに、施術時間を短縮することができる。しかも、
モータ等による駆動機構がないので、構造が簡単で故障
することがなく、長期間耐用できるものとなる。また、
請求項2のように、上下位置調整機構または左右位置調
整機構により被施術者の頭部位置とヘッド位置とを調整
自在とすることにより、頂部ヘア処理部と側部ヘア処理
部がどのような位置にあっても、被施術者の頭部位置と
ヘッド位置とを簡単且つ確実に合わせることができる。
請求項3のように、後部ヘア処理部または側部ヘア処理
部または頂部ヘア処理部に、加熱機または送風機または
ミスト噴霧機またはこれら全てまたはこれらを適宜組み
合せて組み込まれることにより、各種ヘア処理を一つの
装置で行なうことができる。請求項6のように、可動機
構に最小開度または最大開度または最小および最大開度
で頂部ヘア処理部または側部ヘア処理部を停止させるス
トッパ機構を設けることにより、頂部ヘア処理部または
側部ヘア処理部の操作を安全なものとすることができる
えに、頂部ヘア処理部や側部ヘア処理部が不意に移動し
て被施術者に当たることを確実に防止できる。請求項7
のように、後部ヘア処理部または頂部ヘア処理部または
側部ヘア処理部が複数設けるものとすることにより、頭
部全体のヘアに均一なヘア処理を行なうことができる。
請求項10のように、ミスト噴霧機の噴霧ノズル部に液
垂れ防止機構を設けることにより、施術中に結露水がヘ
アに滴下されてヘアカラーやヘアダイ時に色むら染めむ
らを生じさせることがないうえに、結露水が顔や頭部に
滴下されて被施術者に不快感を与えることがない。請求
項11のように、液垂れ防止機構が噴霧ノズル部の先端
内周面に設けられた環状の堰または噴霧ノズル部の外周
に巻装したヒータまたは噴霧ノズル部の外周に噴霧口よ
り先端を張出させて嵌着した吸水体またはこれらを全て
またはこれらを適宜組み合せたものとすることにより、
より確実に液垂れを防止することができる。請求項12
のように、環状の堰の内周端縁を鋭角部に形成すること
により、結露水が大きく成長することを防止できるの
で、たとえ、結露水が滴下することがあってもヘア処理
に影響を与えることがなく、しかも、被施術者に不快感
を与えることがほとんどない。請求項13のように、ミ
スト噴霧機より噴霧されるミストがヘッドに設けられた
蒸気発生機構とミスト発生機構とにより生成されるもの
とすることにより、最も重量のある機構の取付位置を下
げることができるので、安定性を増すことができる。請
求項14のように、蒸気発生機構により発生された蒸気
とミスト発生機構により発生されたミストが混合器で混
合されるものとすることにより、的確にミストと蒸気が
混合されるものとなる。請求項15のように、混合器に
ミスト分配部が一体的に設けられるものとすることによ
り、装置がコンパクトなものとなるうえに、部品数が低
減できるので製造も簡単となり、故障も起こり難くなる
うえに安価なものとすることができる。請求項16のよ
うに、混合器からのミストが開閉弁を設けた分岐部を介
して分岐されるものとすることにより、ミストを交互に
切り換えて送出できるので、ミストの供給不足を防止す
ることができる。請求項17のように、分岐部に接続さ
れるミスト送出管に複数の接続口形成した結露タンクを
接続することにより、多数のミスト噴霧機よりミストを
噴霧できるうえに、ミストに結露水が混じって噴霧され
ることを的確に防止できる等種々の利点を有するもので
ある。従って、本発明は従来の問題点を解消したヘア処
理装置として業界の発展に寄与するところ極めて大なも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す正面図であ
る。
【図2】本発明の好ましい実施の形態を示す一部切欠側
面図である。
【図3】本発明の好ましい実施の形態を示す平面図であ
る。
【図4】本発明の好ましい実施の形態に用いられる可動
機構を枢軸部に設けた例を示す一部切欠正面図である
【図5】本発明の好ましい実施の形態に用いられるスト
ッパ機構を示す一部切欠側面図である。
【図6】本発明の好ましい実施の形態に用いられる後部
または側部ヘア処理部の正面図である。
【図7】本発明の好ましい実施の形態に用いられる後部
または側部ヘア処理部の断面図である。
【図8】本発明の好ましい実施の形態のミスト噴霧機に
設けられる液垂れ防止機構を示す断面図である。
【図9】本発明の好ましい実施の形態に用いられる頂部
ヘア処理部の正面図である。
【図10】本発明の好ましい実施の形態に用いられる頂
部ヘア処理部の断面図である。
【図11】本発明の好ましい実施の形態の全体構造を示
す概略説明図である。
【図12】本発明の好ましい実施の形態に用いられる他
のストッパ機構を示す側面図である。
【図13】本発明の好ましい実施の形態に用いられる他
の可動機構を示す一部切欠側面図である。
【図14】本発明の好ましい実施の形態に用いられる他
の可動機構を示す一部切欠正面図である。
【図15】本発明の好ましい実施の形態に用いられる他
の可動機構の可動状態を示す一部切欠側面図である。
【図16】本発明の好ましい実施の形態のミスト噴霧機
に設けられる他の液垂れ防止機構を示す断面図である。
【図17】本発明の好ましい実施の形態のヘッドをヘッ
ド取付ワゴンに組み込んだ例を示す正面図である。
【図18】本発明の好ましい実施の形態のヘッドを高さ
調整自在なヘッド取付用ワゴンに組み込んだ例を示す正
面図である。
【図19】本発明の好ましい実施の形態のヘッドを高さ
調整自在なヘッド取付用ワゴンに組み込んだ例の状態を
異にして示す正面図である。
【図20】本発明の好ましい実施の形態のヘッドを高さ
調整自在なヘッド取付用キャスター付きスタンドに組み
込んだ例を示す正面図である。
【図21】本発明の好ましい実施の形態のヘッドを高さ
調整自在なヘッド取付用キャスター付きスタンドに組み
込んだ例の状態を異にして示す正面図である。
【図22】本発明の好ましい実施の形態の全体構造を示
す概略説明図の他の例である。
【図23】本発明の好ましい実施の形態のヘッドを壁に
取り付けたヘッド取付アームに組み込んだ例を示す側面
図である。
【図24】本発明の好ましい実施の形態のヘッドを壁に
取り付けたヘッド取付アームに組み込んだ例の可動状態
を示す側面図である。
【図25】本発明の好ましい実施の形態のヘッドを壁に
取り付けたヘッド取付アームに組み込んだ例の収納状態
を示す側面図である。
【図26】本発明の好ましい実施の形態のヘッドを天井
に取り付けたヘッド取付アームに組み込んだ例を示す側
面図である。
【図27】本発明の好ましい実施の形態のヘッドを天井
に取り付けたヘッド取付アームに組み込んだ例の可動状
態を示す側面図である。
【図28】本発明の好ましい実施の形態のヘッドを天井
に取り付けたヘッド取付アームに組み込んだ例の収納状
態を示す側面図である。
【図29】本発明の好ましい実施の形態のヘッドをスタ
ンドに取り付けたヘッド取付アームに組み込んだ例を示
す側面図である。
【図30】本発明の好ましい実施の形態のヘッドをスタ
ンドに取り付けたヘッド取付アームに組み込んだ例の可
動状態を示す側面図である。
【図31】本発明の好ましい実施の形態のヘッドをスタ
ンドに取り付けたヘッド取付アームに組み込んだ例の収
納状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ヘッド 2 蒸気発生機構 3 ミスト発生機構 4 後部ヘア処理部 5 頂部ヘア処理部 6 側部ヘア処理部 7 可動機構 9 上下位置調整機構 10 左右位置調整機構 11 ヘッド取付用アーム 13 加熱機 14 送風機 15 ミスト噴霧機 16 アーム 20 ストッパ機構 22 液垂れ防止機構 22a 噴霧ノズル部 22b 堰 23 ヒータ 24 吸水体 25 鋭角部 35 混合器 36 分岐部 36a ミスト送出管 36b ミスト送出管 37a 開閉弁 37b 開閉弁 38 結露タンク 39 結露タンク 50 ミスト分配部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後部ヘア処理部をヘッドに固定するとと
    もに、位置保持自在な可動機構を介して前記ヘッドに、
    頂部ヘア処理部と側部ヘア処理部とを被施術者の頭部と
    接離自在に設けたことを特徴とするヘア処理装置。
  2. 【請求項2】 上下位置調整機構または左右位置調整機
    構により被施術者の頭部位置とヘッド位置とを調整自在
    とした請求項1に記載のヘア処理装置。
  3. 【請求項3】 後部ヘア処理部または側部ヘア処理部ま
    たは頂部ヘア処理部に、加熱機または送風機またはミス
    ト噴霧機またはこれら全てまたはこれらを適宜組み合せ
    て組み込んだ請求項1または2に記載のヘア処理装置。
  4. 【請求項4】 可動機構が頂部ヘア処理部または側部ヘ
    ア処理部をヘッドに枢着する枢軸部に設けられる請求項
    1から3のいずれかに記載のヘア処理装置。
  5. 【請求項5】 可動機構を頂部ヘア処理部または側部ヘ
    ア処理部をヘッドに取り付ける変形自在なアームとした
    請求項1から3のいずれかに記載のヘア処理装置。
  6. 【請求項6】 可動機構に最小開度または最大開度また
    は最小および最大開度で頂部ヘア処理部または側部ヘア
    処理部を停止させるストッパ機構が設けられている請求
    項1から5のいずれかに記載のヘア処理装置。
  7. 【請求項7】 後部ヘア処理部または頂部ヘア処理部ま
    たは側部ヘア処理部が複数設けられる請求項1から6の
    いずれかに記載のヘア処理装置。
  8. 【請求項8】 上下位置調整機構が建物に固定されるヘ
    ッド取付用アームまたは高さ調整自在なヘッド取付用ワ
    ゴンまたは高さ調整自在なヘッド取付用キャスター付き
    スタンドまたは高さ調整自在な被施術者用椅子である請
    求項1から7のいずれかに記載のヘア処理装置。
  9. 【請求項9】 左右位置調整機構が建物に固定されるヘ
    ッド取付用アームまたはヘッド取付用ワゴンまたはヘッ
    ド取付用キャスタ付きスタンドである請求項1から7の
    いずれかに記載のヘア処理装置。
  10. 【請求項10】 ミスト噴霧機の噴霧ノズル部に液垂れ
    防止機構が設けられている請求項3に記載のヘア処理装
    置。
  11. 【請求項11】 液垂れ防止機構が噴霧ノズル部の先端
    内周面に設けられた環状の堰または噴霧ノズル部の外周
    に巻装したヒータまたは噴霧ノズル部の外周に噴霧口よ
    り先端を張出させて嵌着した吸水体またはこれらを全て
    またはこれらを適宜組み合せたものである請求項10に
    記載のヘア処理装置。
  12. 【請求項12】 環状の堰の内周端縁が鋭角部に形成さ
    れる請求項11に記載のヘア処理装置。
  13. 【請求項13】 ミスト噴霧機より噴霧されるミストが
    ヘッドに設けられた蒸気発生機構とミスト発生機構とに
    より生成される請求項3または10または11または1
    2に記載のヘア処理装置。
  14. 【請求項14】 蒸気発生機構により発生された蒸気と
    ミスト発生機構により発生されたミストが混合器で混合
    される請求項13に記載のヘア処理装置。
  15. 【請求項15】 混合器にミスト分配部が一体的に設け
    られている請求項14に記載のヘア処理装置。
  16. 【請求項16】 混合器からのミストが開閉弁を設けた
    分岐部を介して分岐される請求項14に記載のヘア処理
    装置。
  17. 【請求項17】 分岐部と接続されるミスト送出管に複
    数の接続口を形成した結露タンクが接続される請求項1
    6に記載のヘア処理装置。
JP2000385370A 2000-12-19 2000-12-19 ヘア処理装置 Expired - Fee Related JP4570241B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000385370A JP4570241B2 (ja) 2000-12-19 2000-12-19 ヘア処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000385370A JP4570241B2 (ja) 2000-12-19 2000-12-19 ヘア処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002177041A true JP2002177041A (ja) 2002-06-25
JP4570241B2 JP4570241B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=18852642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000385370A Expired - Fee Related JP4570241B2 (ja) 2000-12-19 2000-12-19 ヘア処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4570241B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005537066A (ja) * 2002-08-30 2005-12-08 コンエアー・コーポレーション イオンおよび/またはオゾンを発生させる整髪用組合体
CN110141476A (zh) * 2019-05-30 2019-08-20 佛山市发缘地科技有限公司 一种活动固定喷头

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5861106U (ja) * 1981-10-22 1983-04-25 タカラベルモント株式会社 毛髪処理促進装置
JPS58145105U (ja) * 1982-03-25 1983-09-30 タカラベルモント株式会社 毛髪処理促進装置
JPS62129009A (ja) * 1985-12-02 1987-06-11 タカラベルモント株式会社 毛髪処理促進制御装置
JPH0539676U (ja) * 1991-11-06 1993-05-28 株式会社ピジヨン 理美容院用加湿装置
JP2000070039A (ja) * 1998-06-18 2000-03-07 Matsushita Electric Works Ltd スチ―ム式美容器

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5861106U (ja) * 1981-10-22 1983-04-25 タカラベルモント株式会社 毛髪処理促進装置
JPS58145105U (ja) * 1982-03-25 1983-09-30 タカラベルモント株式会社 毛髪処理促進装置
JPS62129009A (ja) * 1985-12-02 1987-06-11 タカラベルモント株式会社 毛髪処理促進制御装置
JPH0539676U (ja) * 1991-11-06 1993-05-28 株式会社ピジヨン 理美容院用加湿装置
JP2000070039A (ja) * 1998-06-18 2000-03-07 Matsushita Electric Works Ltd スチ―ム式美容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005537066A (ja) * 2002-08-30 2005-12-08 コンエアー・コーポレーション イオンおよび/またはオゾンを発生させる整髪用組合体
CN110141476A (zh) * 2019-05-30 2019-08-20 佛山市发缘地科技有限公司 一种活动固定喷头

Also Published As

Publication number Publication date
JP4570241B2 (ja) 2010-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8784390B2 (en) Skin treatment spray nozzle system for automatic spray gantry
JP2005205163A (ja) 理美容機用ミスト噴霧装置
US7028348B2 (en) Hair dressing device equipped with hood
JP3739344B2 (ja) 理美容装置
JP2002177041A (ja) ヘア処理装置
US6839982B1 (en) Dryer and atomized medicinal liquid apparatus for feet with shoe drying attachment
JP4342080B2 (ja) ヘアドライヤ装置
JP2000135111A (ja) ドライヤー
US20040232257A1 (en) Spray booth
JP4526730B2 (ja) 人体頭部毛髪処理用多機能装置
JPH05317377A (ja) サウナ装置
US5311616A (en) Body freshener
US20100024241A1 (en) Drying apparatus
KR200190834Y1 (ko) 미용용 모발처리기
JP4183039B2 (ja) ヘア処理装置
JP2525800Y2 (ja) 理美容院用加湿装置
KR20200031889A (ko) 원형배열 거치식 신발 건조장치
JP2003070528A (ja) 毛髪処理促進装置
KR20200062966A (ko) 이동형 덕트 살균기
JP4084131B2 (ja) フード式頭髪促進装置
JPH07136079A (ja) 手乾燥装置
KR200271443Y1 (ko) 건조기
JPH04643B2 (ja)
KR200226384Y1 (ko) 모발가습기
JP2000051376A (ja) 遠赤外線又は赤外線を用いた足温器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100810

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees