JP4342080B2 - ヘアドライヤ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は美容院や理容院で使用するヘアドライヤ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、美容院や理容院で用いられる大型のヘアドライヤ装置としては、スタンドに加熱ヒータと送風機を組み込んだヘッドを取り付けたものや、加熱ヒータと送風機を組み込んだヘッドを頭部を被套するボンネット型としたものや、加熱ヒータと送風機を組み込んだ複数のヘッドを可動自在としたものが知られている。しかし、これらのヘアドライヤ装置はヘアダイやパーマ時における薬剤の促進や、髪の乾燥を行うことを主たる目的としていた。ところが、ヘアダイやパーマあるいはヘアカラー等を行なう際には、ミストを噴霧する理美容装置が必要になるため、前記のような施術を行う際にはヘアドライヤ装置とミスト噴霧用の理美容装置を併用しなければならず、各装置を取り替えて施術を行う必要があり、施術者にとって取り扱いが厄介になるうえに、装置を複数を所有しなければ他の施術者の施術を邪魔するという問題が生じた。しかも、複数のヘアドライヤ装置と理美容装置を設備すると場所取るうえに、購入費用も嵩みランニングコストの上昇を招くという問題があった。このため、ミストを噴霧できる理美容装置の機能をもつヘアドライヤ装置の開発が要望されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はミスト噴霧装置を取り付けて多様な施術に対応できるヘアドライヤ装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するため本発明は、各別または同時に作動できる加熱器と送風機を組み込んだ複数のドライヤ機構を頭部周囲に配置させたヘッドに、複数のミスト噴霧装置をドライヤ機構と干渉しないように取り付けるとともに該ヘッドにミスト噴霧装置にミストを供給するミスト発生装置を設けたヘアドライヤ装置を請求項1の発明とし、請求項1の発明において、ミスト噴霧装置に液垂れ防止機構が設けられているヘアドライヤ装置を請求項2の発明とし、請求項2の発明においてミスト噴霧装置の液垂れ防止機構がやや上向きに配置した噴霧ノズル部、または、噴霧ノズル部の先端内周縁に設けた環状の堰、または、噴霧ノズル部の外周に巻装したヒータ、または、噴霧ノズル部の外周に噴霧口より先端を張出させて嵌着した吸水体、または、これらを適宜複数組み合わせたものであるヘアドライヤ装置を請求項3の発明とし、請求項1から3の発明において、ミスト噴霧装置の噴霧ノズル部の先端縁を鋭角状としたへアドライヤ装置を請求項4の発明とし、請求項1から4の発明において、ミスト噴霧装置が頭部両側方に配置される左右のドライヤ機構および頭部の後方に配置される後部のドライヤ機構に組み込まれ、加熱器と送風機およびミスト噴霧装置が各別または同時または任意の二つを組み合わせて作動させるへアドライヤ装置を請求項5の発明とし、請求項1から4の発明において、ミスト噴霧装置が噴霧角度を調整自在としたへアドライヤ装置を請求項6の発明とし、請求項6の発明において、ミスト噴霧装置の噴霧ノズル部が液受けケースに収納されているへアドライヤ装置を請求項7の発明とし、請求項1から7の発明において、ミスト発生装置が蒸気発生機構とミスト発生機構とからなるものであるへアドライヤ装置を請求項8の発明とし、請求項1から8の発明において、ミスト発生装置のミスト送出管が開閉弁付きの分岐部を介して分岐されるへアドライヤ装置を請求項9の発明とし、請求項9の発明において、分岐された各ミスト送出管に結露タンクが接続されているへアドライヤ装置を請求項10の発明とし、請求項10の発明において、各結露タンクに複数の接続口が形成されているへアドライヤ装置を請求項11の発明とし、請求項1から11の発明において、ヘッドがワゴンまたはキャスタ付きスタンドまたは可動アームに取り付けられるものであるヘアドライヤ装置を請求項12の発明とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
図1〜14において、1は複数のドライヤ機構2およびミスト噴霧装置3を設けたヘッドであり、該ヘッド1は図1〜5に示されるようなワゴン30や図示しないキャスタ付きスタンドに取り付けられたり、図6〜11に示されるように壁や天井に取り付けられた可動アーム40に取り付けたり、図12〜14に示されるように、天井と床間に取り付けられた固定スタンド50に取り付けられた可動アーム40に取り付けられて移動や可動自在なものとしている。また、頭部周囲に配置されるヘッド1のドライヤ機構2は、図1〜14に示されるように、頭部両側方に配置される左右2個のドライヤ機構2と、頭部上方に円弧状に配置される上方2個のドライヤ機構2と、頭部後方に配置される後部2個のドライヤ機構2とからなるものである。
【0006】
また、前記ドライヤ機構2は防護網2a取り外した図15、16に示されるように、遠赤外線を照射する加熱器4と送風機5とが組み合わされ、該加熱器4と送風機5とを各別または同時に作動させるようにしたもので、加熱器4のみを作動させてパーマやヘアダイを行う際に薬液の反応促進を行なったり、遠赤外線により頭皮や髪の細胞の代謝機能を活性化させたり、髪の乾燥を行うものである。また、送風機5のみを作動させて髪の表面の水分のみを乾燥させて髪の艶出しを行なったり、加熱器4と送風機5とを同時に作動させて、素早い乾燥を行なったりするものである。図15〜18において、4aは加熱器4の遠赤外線ヒータ、4bは遠赤外線ヒータ4aの背面を覆う略弧状の反射板である。5aは送風機5のファンである。4cは遠赤外線ヒータ4aを保持するヒータ止め碍子である。また、前記防護網2aは加熱器4の遠赤外線ヒータ4aに誤って触れることがないようにするためのものである。2bはドライヤ機構2の背面に形成される送風空気吸引用のスリット状吸気孔である。
【0007】
また、前記ミスト噴霧装置3はヘッド1に内蔵されたミスト発生装置6から供給されるミストを噴霧するものであり、該ミスト噴霧装置3は図1に示されるものにおいては、左右のドライヤ装置2と後部のドライヤ機構2に噴霧ノズル部3aを配置させたものである。該噴霧ノズル部3aは遠赤外線ヒータ4aとファン5aの中心に配置され、その噴霧口3b先端は遠赤外線ヒータ4aやファン5aの前方に位置させてミスト噴霧装置3がドライヤ機構2と干渉することがないようにしている。29はミスト噴霧装置3に設けられる液垂れ防止機構であり、該液垂れ防止機構29としては、噴霧ノズル部3aを若干上向きに配置して、噴霧口3bから結露水が垂れ落ちないようにしたり、図19に拡大して示すように、噴霧口3bの内周縁に環状の堰29aを形成して結露水が垂れ落ちないようにするとともに、噴霧ノズル部3aの周囲にヒータ29bを巻装して結露水を蒸発乾燥させるようにしたり、図20に示されるように、噴霧ノズル部3aの外周に噴霧口3bより先端を張出させて嵌着した吸水体29cにより結露水を吸収させて液垂れを防止している。該吸水体29cの外側は外筒29dにより被套されている。そして、外筒29dの先端に内鍔を形成して吸水体29cの外周先端縁を係止させたものとすることにより、吸水体29cの脱落を防止できるうえに、内鍔に付着して垂れる結露水を吸水体29cの先端縁から吸水させることができる。また、吸水体29cは外筒29dと一体に噴霧ノズル部3aから取り外しができるものとなっており、吸水体29cの吸水が限界に達したら、吸水体29cと外筒29dを外して使い捨て式の吸水体29cを交換するか、ウレタン樹脂よりなる吸水体29cを絞ったうえ再び噴霧ノズル部3aに装着してもよい。さらに、図示したように外筒29dに水分蒸発用の透孔29eを形成したものとすれば、透孔29eから水分を蒸発させることができるので、吸水限界時間が延長されて長時間使用することができる。また、噴霧ノズル部3aの先端縁3cを外広がりに傾斜させた鋭角状として、先端縁3cに付着した結露水が大きく成長することがないようにしている。さらに、上向きの噴霧ノズル部3aや堰29a、ヒータ29b、吸水体29c等の液垂れ防止機構29は使用状況に応じてこれらを単独または適宜複数組み合せて確実に液垂れを防止するものとする。
【0008】
また、図2、3に示されるミスト噴霧装置3は、後部のドライヤ機構2を囲むヘッド1の上下左右に固定式の噴霧ノズル部3aを配置したものであり、該各噴霧ノズル部3aは頭部に向かうよう角度調整されているが、上側左右の噴霧ノズル部3aはノズルを下方に向けなければならないず、噴霧ノズル部3aを上向きにすることができないので、図19、20に示されるようなヒータ29bや水吸収材29c等の液垂れ防止機構29を設ける必要がある。また、図4、5に示されるミスト噴霧装置3は、後部のドライヤ機構2を囲むヘッド1の上側左右に噴霧ノズル部3aを可動自在に配置し、ヘッド1の下側左右に固定式の噴霧ノズル部3aを配置したものである。
【0009】
前記可動式のミスト噴霧装置3は、図21、22に示されるように、正逆回動自在な減速機付モータ7と、該減速機付モータ7の回動軸7aと、該回動軸7aに取り付けられる左右の噴霧ノズル部3aと、該各噴霧ノズル部3aを回動自在に収納する液受けケース8とからなるものであり、液受けケース8は噴霧ノズル部3aから垂れ落ちる結露水を受けるもので、噴霧ノズル部3aが収納される部分は噴霧ノズル部3aが回動できる断面円筒形としている。また、噴霧ノズル部3aは仰角15°、俯角15°すなわち、30°の角度範囲で回動できるようになっている。また、液受けケース8は噴霧ノズル部3aの回動範囲内前方を開口部8aとしている。さらに、液受けケース8の下面には液受けケース8の下部に溜まる結露水を排出するドレン管8bが接続されている。
【0010】
また、前記ミスト発生装置6は、ヘッド1内に内蔵されるもので、図23、24に示されるように、蒸気発生機構9とミスト発生機構10とからなるものである。蒸気発生機構9は蒸気窯9aと、該蒸気窯9a内に供給される水中に浸漬されるシーズヒータ9bとよりなる。また、ミスト発生機構10は水タンク11と、該水タンク11の底部に水に接触させて配置させた超音波振動子12と、規定水量以下となったときを報知するためのフロートスイッチ13と、水タンク11に水を供給するための着脱自在な給水タンク14と、超音波振動子12により発生したミストを送出させる送風ファン15とからなるものである。給水タンク14の給水ノズル14aは先端が閉塞され、給水水位レベル位置の側壁に通水孔を透設することにより、常に、水位を一定に維持できるものとしている。また、11aは先端を水中に位置させた水タンク11の隔壁であり、該隔壁11aは給水タンク14が設けられた給水タンク部と超音波振動子12を設けたミスト発生タンク部とを区画し、ミスト発生タンク部で発生されたミストが給水タンク部に流入しないようにするためのものである。11bは先端を水面から若干離れた位置に配置させた区画板であり、該区画板11bはミスト発生タンク部をミスト発生部と送風部とに区画し、ミストが送風空気により確実に送出されるようにしたものである。
【0011】
16はミストと蒸気を混合する混合器であり、該混合器16の側壁にはミスト発生機構10のミスト供給管10aと、蒸気発生機構9の蒸気供給管9cとが接続されている。蒸気供給管9cはミスト供給管10aより上方に接続されるとともに、その先端をミスト供給管10aより混合器16内深くに張出させたものとして、蒸気がミスト供給管10a内に逆流することがないようにしている。
【0012】
17はミスト発生装置6のミスト送出管18を分岐させる分岐部であり、該分岐部17は図23に示されるように、T字継ぎ手17aを用いる場合と、図24に示されるように、分岐されたミスト送出管18の開口を開閉する開閉弁18a、18bを設けた分岐部17bを用いる場合がある。これは温ミストをミスト噴霧装置3と後記する外部接続口22の双方に供給すると供給不足が発生するために交互にオンオフして切り替えるようにしたものである。19aは分岐された一方のミスト送出管18の終端に接続される結露タンクであり、19bは他方の分岐されたミスト送出管18の終端に接続される結露タンクであり、該結露タンク19a、19bには複数の接続口20a、20bが形成されている。該接続口20aは図23、24に示されるように、接続管を介してワゴン30あるいはヘッド1に設けられた外部接続口22と接続されている。また、接続口20bは図24に示されるように、ドライヤ機構2に設けられたミスト噴霧装置3と接続される。図23に示される接続口20bはヘッド1に取り付けられる固定式あるいは可動式のミスト噴霧装置3の噴霧ノズル部3aと接続される。また、分岐部17と混合器16とを接続する接続管には、イオン発生装置23とサーミスタ24が設けられている。イオン発生装置23は接続管を通過する温ミスト中に含まれる薬剤臭等をイオンにより分解して温ミストの脱臭を行ない、サーミスタ24は温ミストの温度に基いて、蒸気とミストの混合率、すなわち送風ファン15の回転数を調整してミストの供給量を変えて温ミストを所定温度に設定するためのものである。
【0013】
25は結露タンク19aの底部に設けられる結露水排出用のドレン管であり、該ドレン管25には開閉弁25aが設けらおり、フローとスイッチ25bが満水を検知すると開閉弁25aを開放して結露水を排出するものである。26は結露タンク19bの底部に設けられる結露水排出用のドレン管であり、該ドレン管26は前記した蒸気発生機構9とミスト発生機構10と混合器16のドレン管9d、10b、16aと接続されている。27は前記ドレン管9d、10b、16aを集合した集合ドレン管であり、該ドレン管27には排水ドレン弁27aが取り付けられている。28は外部接続口22にミストホースを介して接続されるヘアキャップである。
【0014】
また、前記図6〜11に示される、壁や天井に取り付けられる可動アーム40は、壁や天井に固定されるブラケット41にアーム42を水平回動自在に軸支させるとともに、該アーム42の先端に伸縮アーム43の基端を水平回動自在に軸支したものである。そして、前記伸縮アーム43の先端にヘッド1を固定したものとしている。また、図12〜14に示される、天井と床に取り付けられた固定スタンド50は、アジャスタ機構をもって天井と床間に圧着させて立設されるものであり、該固定スタンド50に可動アーム40のブラケット41が取り付けられるもので、該ブラケット41に前記と同様、アーム42を水平回動自在に軸支させるとともに、該アーム42の先端に伸縮アーム43の基端を水平回動自在に軸支したものである。このように可動アーム40にヘッド1を取り付けたものとすることにより、ワゴン30のように床面を占有することがないので、施術者の移動を邪魔することがないうえに、被施術者の頭部位置にヘッドを位置決めさせることができる。
【0015】
このように構成されたものは、先ず、使用環境や条件に合わせてヘッド1を可動アーム40に取り付けたものを使用するか、ワゴン30あるいは図示しないキャスタ付きスタンドにヘッド1を取り付けたものを使用する。または両者を併用するものとしてもよい。そして、使用にあたっては、施術者は複数のドライヤ機構2が被施術者の頭部の左右、上方、後方に位置決めできるようにヘッド1を移動または可動させる。
【0016】
そして、濡れた髪を乾燥させる場合は、左右2個、上方2個、後方2個のドライヤ機構2の遠赤外線ヒータよりなる加熱器4をオンとするとともに、送風機5をオンとして遠赤外線による加熱を行ないながら送風することにより、頭部全体に対して加熱と送風が行われるので極めて効率よく髪の乾燥を行なうことができる。このとき、遠赤外線ヒータよりなる加熱器4による遠赤外線効果により、頭皮や毛髪の代謝を活発化して傷んだ髪や頭皮を整えることができる。
【0017】
また、薬液を用いたパーマあるいはブローセットの際、図1に示されるような、左右および後方のドライヤ機構2に設けたミスト噴霧装置3あるいは図2〜5に示されるような、ドライヤ機構2とは別設のヘッド1に取り付けた固定または可動のミスト噴霧装置3を作動させて毛髪に温ミストを噴霧すれば、温ミストは毛髪内に浸透して還元アルカリにより失われる水分を補うとともに、薬液の活性化を促進することとなる。また、ブローセットの場合は、ブローセットを行なう前に、ミスト噴霧装置3の噴霧口3bから温ミストを噴霧させて、水分を毛髪内に浸透させて、ブローの高温から髪を守り、乾燥し過ぎを防止することができる。図1のように、ドライヤ機構2に設けた、ミスト噴霧装置3は図17、18に示されるように、加熱器4と送風機5の中心に噴霧ノズル部3aが配置されるので、加熱器4がミスト流に干渉されることがない。また、送風機5と温ミストの噴霧を同時に行なえば、温ミストをより強く噴霧することができる。
【0018】
また、必要に応じて、ミスト噴霧装置3とドライヤ機構2を併用することにより、1台のドライヤ装置により種々のヘア処理に対応させることができる。また、ミスト噴霧装置3により、温ミストを毛髪に噴霧する際、噴霧ノズル部3a内に付着する結露水は上向きに配置した噴霧ノズル部3aや、噴霧口3bの内周縁に形成した環状の堰29aや、噴霧ノズル部3aの周囲に巻装したヒータ29bや、噴霧ノズル部3aの外周に噴霧口3bより先端を張出させて嵌着した吸水体29c、あるいはこれらを組み合せた液垂れ防止機構29により、結露水の垂れは確実に防止されるので、被施術者に結露水が垂れることがなく、不快感を与えることがない。
【0019】
また、図21、22に示されるように、可動式のミスト噴霧装置3は減速機付モータ7を作動させて、噴霧ノズル部3aを揺動させながら温ミストを噴霧させることにより、温ミストを頭部上面全体に均一に噴霧でき、毛髪にミストを均一に浸透させることができる。このように噴霧ノズル部3aを揺動させた場合、噴霧ノズル部3aが俯角となったとき、噴霧ノズル部3a内に付着した結露水は垂れ落ちることとなるが、噴霧ノズル部3aは噴霧用の開口部8aを設けた液受けケース8内に収納されているので、噴霧ノズル部3aより垂れ落ちた結露水は液受けケース8内に滴下して受けられるので、被施術者の顔等に垂れ落ちることがない。そして、液受けケース8内に受けられた結露水はドレン管8bから排出される。
【0020】
また、前記温ミストの噴霧は、ミスト発生装置3の蒸気発生機構9を作動させて蒸気釜9a内の水をシーズヒータ9aにより加熱して蒸気を発生させるとともに、ミスト発生機構10を作動させて水タンク11の底部に設けた超音波振動子12によりミストを発生させる。そして、蒸気発生機構9による蒸気と、超音波振動子12により発生されたミストは混合器16に送出される。蒸気とミストは混合器16内で混合されて温ミストとなり、ミスト送出管18に送り出されることとなる。このとき温ミストはイオン発生装置23によりイオンが混入されて脱臭されるとともに、サーミスタ24により設定された温度とされる。次いで、温ミストは分岐部17を介して外部接続口22に向かうものと、ミスト噴霧装置3に向かうものとに分けられる。そして、ミスト噴霧装置3に向かう温ミストは結露タンク19bに供給された後、結露タンク19bの接続口20bより各ミスト噴霧装置3に分配されて噴霧されることとなる。また、結露タンク19aの接続口20aを介して外部接続口22に向かう温ミストは、該外部接続口22にミストホースを介して接続されたヘアキャップ28に供給されることとなる。温ミストをヘアキャップに28に供給することにより、パーマやカラーリング、トリートメント時、効率よく薬液の浸透を促進したり、毛髪に水分を浸透させることができることとなる。また、図24に示されるように、開閉弁18a、18bを設けた分岐部17bにより分岐する場合は、温ミストは使用状況に応じてミスト噴霧装置3と外部接続口22とに切り換えられることとなる。
【0021】
なお、前記好ましい実施の形態では、ミストを温ミストとしているが、蒸気を混合しないミストのみとしてもよいことは勿論である。
【0022】
【発明の効果】
本発明は前記説明によって明らかなように、ドライヤ機構にミスト噴霧装置を組み込むことにより、パーマ時の還元アルカリによる水分を補ったり、ブローセット前に、ミストを毛髪に浸透させてブローの高温から毛髪を保護することができるので、1台のドライヤ機構により各種々のヘア処理に対応することができる。しかも、ドライヤ機構とミスト噴霧装置とは干渉しないように取り付けられているので、同時に作動させてもミストにより加熱器が冷却されて効率が低下することがない。また、請求項2のように、ミスト噴霧装置に液垂れ防止機構を設けることにより、施術中に結露水が顔や頭部に垂れて被施術者に不快感を与えることがない。請求項3のように、やや上向きに配置した噴霧ノズル部、または、噴霧ノズル部の先端内周縁に設けた環状の堰、または、噴霧ノズル部の外周に巻装したヒータ、または、噴霧ノズル部の外周に噴霧口より先端を張出させて嵌着した吸水体を設けることにより、結露水の垂れ落ちを止めたり、結露水を吸収させたり、結露水を蒸発させることができる。また、これらを適宜組み合わせることにより種々の状況下における液垂れを確実に防止することができる。請求項4のように、噴霧ノズル部先端縁を鋭角状とすることにより、噴霧ノズル部の先端に付着する結露水が大きく成長することを防止できる。請求項5のように、頭部両側方に配置される左右のドライヤ機構および頭部の後方に配置される後部のドライヤ機構にミスト噴霧装置を組み込むことにより、ドライヤ機構における液垂れの発生を防止できるうえに、送風機とミスト噴霧機構を同時に作動させることによりミスト噴霧を強くすることができる。請求項6のように、ミスト噴霧装置を噴霧角度を調整自在とすることにより、ミストの噴霧範囲を拡大できるうえに、ミストを目的の個所に確実に噴霧することができる。請求項7のように、ミスト噴霧装置の噴霧ノズル部を液受けケースに収納することにより、噴霧ノズル部が揺動するにもかかわらず液垂れを確実に防止できる。請求項8のように、ミスト発生装置を蒸気発生機構とミスト発生機構とからなるものとすることにより、ミストを温ミストをすることができるので、ヘア処理の施術に応じた温度のミストを噴霧することができる。請求項9のように、ミスト送出管を開閉弁付きの分岐部により分岐させることにより、いずれか一方に温ミストを供給するようにして温ミストの供給不足を防止することができる。請求項10のように、ミスト送出管に結露タンクを接続することにより、結露水が噴霧されることを防止できる。請求項11のように、各結露タンクに複数の接続口を形成することにより、各接続口に均一な温ミストを供給することができる。請求項12のように、ヘッドをワゴン、キャスタ付きスタンドの取り付けるものとすることにより被施術者の所まで容易に移動させることができ、ヘッドを可動アームに取り付けることにより、被施術者の頭部にヘッドをより的確に配置することができる等種々の利点を有するものである。
従って、本発明は従来の問題点を解消したドライヤ装置として業界の発展に寄与するところ大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミスト噴霧装置をドライヤ機構に組み込んだ本発明の好ましい実施の形態を示す正面図である。
【図2】ミスト噴霧装置をヘッドに取り付けた本発明の好ましい実施の形態を示す正面図である。
【図3】ミスト噴霧装置をヘッドに取り付けた本発明の好ましい実施の形態を示す側面図である。
【図4】ミスト噴霧装置を可動式とした本発明の好ましい実施の形態を示す正面図である。
【図5】ミスト噴霧装置を可動式とした本発明の好ましい実施の形態を示す側面図である。
【図6】壁に取り付けた可動アームにヘッドを取り付けた本発明の好ましい実施の形態を示す側面図である。
【図7】壁に取り付けた可動アームを下方に屈曲させた本発明の好ましい実施の形態を示す側面図である。
【図8】壁に取り付けた可動アームを上方に屈曲させた本発明の好ましい実施の形態を示す側面図である。
【図9】天井に取り付けた可動アームにヘッドを取り付けた本発明の好ましい実施の形態を示す側面図である。
【図10】天井に取り付けた可動アームを下方に屈曲させた本発明の好ましい実施の形態を示す側面図である。
【図11】天井に取り付けた可動アームを上方に屈曲させた本発明の好ましい実施の形態を示す側面図である。
【図12】固定スタンドに取り付けた可動アームにヘッドを取り付けた本発明の好ましい実施の形態を示す側面図である。
【図13】固定スタンドに取り付けた可動アームを下方に屈曲させた本発明の好ましい実施の形態を示す側面図である。
【図14】固定スタンドに取り付けた可動アームを上方に屈曲させた本発明の好ましい実施の形態を示す側面図である。
【図15】本発明の好ましい実施の形態に用いられるドライヤ機構を示す側面図である。
【図16】本発明の好ましい実施の形態に用いられるドライヤ機構の断面図である。
【図17】ミスト発生装置を組み込んだ本発明の好ましい実施の形態に用いられるドライヤ機構を示す側面図である。
【図18】ミスト発生装置を組み込んだ本発明の好ましい実施の形態に用いられるドライヤ機構の断面図である。
【図19】本発明の好ましい実施の形態に用いられる噴霧ノズル部にヒータを取り付けた液垂れ防止機構を示す要部の一部切欠断面図である。
【図20】本発明の好ましい実施の形態に用いられる噴霧ノズル部に吸水体を取り付けた液垂れ防止機構を示す要部の一部切欠断面図である。
【図21】本発明の好ましい実施の形態に用いられる可動式のミスト噴霧装置の正面図である。
【図22】本発明の好ましい実施の形態に用いられる可動式のミスト噴霧装置の断面図である。
【図23】本発明の好ましい実施の形態に用いられるミスト発生装置を示す概略図である。
【図24】本発明の好ましい実施の形態に用いられるミスト発生装置の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ヘッド
2 ドライヤ機構
3 ミスト噴霧装置
3a 噴霧ノズル部
3c 先端縁
4 加熱器
5 送風機
6 ミスト発生装置
8 液受けケース
9 蒸気発生機構
10 ミスト発生機構
17b 分岐部
18a 開閉弁
18b 開閉弁
19a 結露タンク
19b 結露タンク
20a 接続口
20b 接続口
29 液垂れ防止機構
29a 堰
29b ヒータ
29c 吸水体
30 ワゴン
40 可動アーム
Claims (12)
- 各別または同時に作動できる加熱器と送風機を組み込んだ複数のドライヤ機構を頭部周囲に配置させたヘッドに、複数のミスト噴霧装置をドライヤ機構と干渉しないように取り付けるとともに該ヘッドにミスト噴霧装置にミストを供給するミスト発生装置を設けたことを特徴とするヘアドライヤ装置。
- ミスト噴霧装置に液垂れ防止機構が設けられている請求項1に記載のヘアドライヤ装置。
- ミスト噴霧装置の液垂れ防止機構がやや上向きに配置した噴霧ノズル部、または、噴霧ノズル部の先端内周縁に設けた環状の堰、または、噴霧ノズル部の外周に巻装したヒータ、または、噴霧ノズル部の外周に噴霧口より先端を張出させて嵌着した吸水体、または、これらを適宜複数組み合わせたものである請求項2に記載のヘアドライヤ装置。
- ミスト噴霧装置の噴霧ノズル部の先端縁を鋭角状とした請求項1から3のいずれかに記載のへアドライヤ装置。
- ミスト噴霧装置が頭部両側方に配置される左右のドライヤ機構および頭部の後方に配置される後部のドライヤ機構に組み込まれ、加熱器と送風機およびミスト噴霧装置が各別または同時または任意の二つを組み合わせて作動させる請求項1から4のいずれかに記載のへアドライヤ装置。
- ミスト噴霧装置が噴霧角度を調整自在とした請求項1から4のいずれかに記載のへアドライヤ装置。
- ミスト噴霧装置の噴霧ノズル部が液受けケースに収納されている請求項6に記載のへアドライヤ装置。
- ミスト発生装置が蒸気発生機構とミスト発生機構とからなるものである請求項1から7のいずれかに記載のへアドライヤ装置。
- ミスト発生装置のミスト送出管が開閉弁付きの分岐部を介して分岐される請求項1から8のいずれかに記載のへアドライヤ装置。
- 分岐された各ミスト送出管に結露タンクが接続されている請求項9に記載のへアドライヤ装置。
- 各結露タンクに複数の接続口が形成されている請求項10に記載のへアドライヤ装置。
- ヘッドがワゴンまたはキャスタ付きスタンドまたは可動アームに取り付けられるものである請求項1から11のいずれかに記載のヘアドライヤ装置。
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