JP2000069940A - 小魚にかんきつ果汁を付着する装置 - Google Patents

小魚にかんきつ果汁を付着する装置

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JP2000069940A
JP2000069940A JP10262513A JP26251398A JP2000069940A JP 2000069940 A JP2000069940 A JP 2000069940A JP 10262513 A JP10262513 A JP 10262513A JP 26251398 A JP26251398 A JP 26251398A JP 2000069940 A JP2000069940 A JP 2000069940A
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trommel
citrus juice
vacuum chamber
small fish
citrus
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Makoto Matsumura
誠 松村
Masayuki Kanazawa
公幸 金沢
Eitaro Tanaka
鋭太郎 田中
Yoshiro Kageyama
義郎 影山
Takeshi Miyazaki
豪 宮崎
Shigeji Okuyama
繁治 奥山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 かんきつ果汁を付着させた小魚を能率よく安
価に多量に生産する。 【解決手段】 小魚にかんきつ果汁を付着する装置は、
真空ポンプ7に連結されて内部が減圧される真空チャン
バ1と、この真空チャンバ1内に、水平ないしはほぼ水
平な姿勢で、回転できるように配設されてなるトロンメ
ル2と、このトロンメル2を回転させる駆動機構3と、
駆動機構3で回転されるトロンメル2内の入口側に小魚
Kを供給する供給機構4と、駆動機構3で回転されるト
ロンメル2の内部に、小魚Kに向かってかんきつ果汁を
噴霧する噴霧ノズル5と、噴霧ノズル5にかんきつ果汁
を供給する供給ポンプ6とを備える。噴霧ノズル5は、
トロンメル2の内部で撹拌されて落下している小魚Kに
かんきつ果汁を噴霧して、かんきつ果汁を小魚Kの表面
に付着させるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、しらす
等の子魚に、すだち果汁等のかんきつ果汁を付着させる
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小型イワシ等の小魚類は、従来より、チ
リメンジャコ、煮干し等の乾燥品または佃煮等に加工し
て販売されている。これ等の小魚類は、牛乳等の乳製品
や、豆類、海藻類と同様に、重要なカルシウム補給食品
として食生活には欠かせない。それは、多量の天然カル
シウムを含んでいるからである。ただ、小魚類のカルシ
ウムは、牛乳等の乳製品に比べると、体内で吸収され難
い性質がある。小魚類のカルシウムは、魚骨由来のもの
であって、単に小魚類を乾燥する等の加工方法では、体
内で吸収されやすい状態にならない。また、カルシウム
を補給するために、多量の小魚類を食べると、小魚類に
含まれる塩分が同時に多量に摂取される弊害が発生す
る。このことは、最近の減塩傾向の食生活に大きな問題
となる。
【0003】イワシ等の小魚類は、乾燥した「チリメン
ジャコ」と、乾燥しない「釜揚げ」の状態で市販されて
いる。チリメンジャコ等の乾燥品は、原料となるイワシ
等の小魚類を煮沸した後、水切りし、天日等の乾燥工程
を経て製造される。釜揚げは、乾燥前の小魚類を製品と
して販売するものである。釜揚げは、その柔らかな食感
が好まれて、特に高齢者に好まれている。ただ、釜揚げ
は、高水分のために保存性が極めて悪く、日持ちしない
欠点がある。防腐剤等の薬品を添加して保存性を改善で
きるが、添加物等を用いないで日持ちできる釜揚げが切
望されている。
【0004】以上の弊害を解消するために、チリメンジ
ャコ等の小魚類の加工品に含まれるカルシウムを、体内
で吸収されやすいようにすると共に、小魚類の保存性を
改善するために、チリメンジャコ等の小魚類に含まれる
カルシウムを、スダチ等の香酸かんきつ類の果汁を含む
かんきつ水溶液に可溶化させて体内に吸収しやすい状態
とし、さらに、カルシウムを可溶化させる香酸かんきつ
類の果汁で、小魚類の保存性を改善する方法が開発され
ている。
【0005】この方法は、チリメンジャコ等の小魚類
を、スダチ等の香酸かんきつ類の果汁を含むかんきつ水
溶液に浸漬し、小魚類のカルシウムをかんきつ水溶液で
可溶化させた後、所定の水分率に乾燥させて容器に包装
する。包装された状態では、かんきつ果汁が小魚類の保
存性を向上させる。食べるときは、カルシウムの溶解さ
れた果汁と小魚類を一緒に食べることができる。したが
って、この方法で処理された子魚は、乾燥されたチリメ
ンジャコと同じように食べることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の方法は、美味で
カルシウムを吸収しやすくした子魚にできる。しかしな
がら、この方法で子魚を処理するには、著しく手間がか
かる。また、加工費用も高くなる。それは、かんきつ果
汁を付着させた子魚の乾燥が難しいからである。子魚に
付着するかんきつ果汁は、水分を気化させるようには簡
単には乾燥できない。さらに、この方法は、子魚をかん
きつ果汁に浸漬したのち、乾燥させる全ての加工工程
で、細菌の繁殖しないクリーンな環境を実現するため
に、設備コストが高くなる欠点もあった。
【0007】本発明は、さらにこのような欠点を解決す
ることを目的に開発されたものである。本発明の重要な
目的は、かんきつ果汁を付着させた子魚を能率よく安価
に多量に生産できる、子魚にかんきつ果汁を付着する装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の子魚にかんきつ
果汁を付着する装置は、真空ポンプ7に連結されて内部
が減圧される真空チャンバ1と、この真空チャンバ1内
に、水平ないしはほぼ水平な姿勢で、回転できるように
配設されてなるトロンメル2と、このトロンメル2を回
転させる駆動機構3と、駆動機構3で回転されるトロン
メル2内の入口側に子魚Kを供給する供給機構4と、駆
動機構3で回転されるトロンメル2の内部に、子魚Kに
向かってかんきつ果汁を噴霧する噴霧ノズル5と、噴霧
ノズル5にかんきつ果汁を供給する供給ポンプ6とを備
える。
【0009】噴霧ノズル5は、トロンメル2の内部で攪
拌されて落下している子魚Kにかんきつ果汁を噴霧す
る。かんきつ果汁の付着された子魚Kは、減圧された真
空チャンバ1内で速やかに乾燥される。
【0010】本発明の請求項2の子魚にかんきつ果汁を
付着する装置は、トロンメル2の内面に攪拌羽根9を固
定している。この攪拌羽根9で攪拌されながらトロンメ
ル2の上部から落下される子魚Kに、噴霧ノズル5でか
んきつ果汁が噴霧される。
【0011】本発明の請求項3の子魚にかんきつ果汁を
付着する装置は、噴霧ノズル5を、トロンメル2の上部
に縦方向に延長して設けられた噴霧管15とし、この噴
霧管15には、所定の間隔で複数の噴霧孔を開口してい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための子魚にかんきつ果汁を付
着する装置を例示するものであって、本発明は子魚にか
んきつ果汁を付着する装置を下記のものに特定しない。
【0013】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0014】図1の断面図に示す子魚にかんきつ果汁を
付着する装置は、気密に密閉される真空チャンバ1と、
この真空チャンバ1内に配設しているトロンメル2と、
このトロンメル2を回転させる駆動機構3と、トロンメ
ル2内の入口側に子魚を供給する供給機構4と、回転し
ているトロンメル2の内部に、子魚に向かってかんきつ
果汁を噴霧する噴霧ノズル5と、噴霧ノズル5にかんき
つ果汁を供給する供給ポンプ6とを備える。
【0015】真空チャンバ1は、真空ポンプ7を連結し
ている。真空ポンプ7は、真空チャンバ1内から気体を
排気して、真空チャンバ1内を、たとえば、3〜150
トール、好ましくは5〜50トール、さらに好ましくは
5〜20トールの真空度に減圧する。真空チャンバ1内
の圧力を低くすると、子魚に付着したかんきつ果汁を速
やかに乾燥できる。さらに、図に示す真空チャンバ1
は、内部に紫外線ランプ8を配設している。紫外線ラン
プ8は、内部に紫外線を照射して殺菌する。
【0016】トロンメル2は、真空チャンバ1内に、水
平ないしはほぼ水平な姿勢で、回転できるように配設さ
れる。図に示すトロンメル2は、入口側から出口側に向
かって下り勾配に傾斜する。トロンメル2の傾斜角は、
水平面に対して2〜10度、好ましくは2〜8度、さら
に好ましくは3〜5度、最適には約4度に設定される。
トロンメル2の傾斜角を緩くすると、入口側に供給され
た子魚はゆっくりと出口側に移送され、急峻にすると子
魚の移送速度が速くなる。さらに、トロンメル2は、必
ずしも下り勾配に傾斜して配設する必要はない。それ
は、トロンメル2の内面に、子魚を移送するフィン(図
示せず)を固定して、フィンで子魚を移送できるからで
ある。フィンは、トロンメル2の回転で子魚を移送でき
るように、たとえば、スパイラル状にトロンメル2の内
面に固定される。
【0017】さらに、トロンメル2の内面には、図2〜
図4の横断面図に示すように、供給される子魚Kを攪拌
するための攪拌羽根9を固定している。攪拌羽根9は、
図に示すように、トロンメル2が回転されることによっ
て、供給された子魚Kを攪拌する。子魚Kは、攪拌羽根
9に載って図2から図3に示すように、上方に回転移動
させられる。上部に移動した攪拌羽根9に載った子魚K
は、攪拌羽根9から落下する。これの図のトロンメル2
は、90度ピッチに、4枚の攪拌羽根9を半径方向に固
定している。さらに、攪拌羽根9は、トロンメル2の軸
方向に延長して固定されている。トロンメルには、4枚
以上の、あるいは3枚以下の攪拌羽根を固定することも
できる。また、幅の狭い多数の攪拌羽根を、トロンメル
の内面に所定のピッチで固定することもできる。
【0018】さらに、トロンメル2は、紫外線ランプ8
が照射する紫外線を透過させるように、金属網、あるい
は、透明または半透明の材料で製作される。たた、紫外
線ランプをトロンメルの内部に配設して、子魚を殺菌す
ることもできる。
【0019】さらに、トロンメル2は、これを回転させ
るために、両端部分の外周にリング10を固定してい
る。リング10は、図3に示すように、駆動機構3であ
る一対のローラー11に載せられ、ローラー11でトロ
ンメル2を矢印の方向に回転させる。
【0020】駆動機構3は、真空チャンバ1の外部に設
けられた減速モーター12と、この減速モーター12の
回転軸12Aを気密に、しかも回転できるように真空チ
ャンバ1に貫通させる気密ベアリング13と、気密ベア
リング13で真空チャンバ1の内部に貫通された回転軸
12Aを連結するユニバーサルジョイント14と、ユニ
バーサルジョイント14に連結された回転軸11Aに固
定されたローラー11とを備える。ローラー11はテー
パーローラーで、回転軸11Aを軸方向に移動させて、
トロンメル2の回転速度を変化させる。駆動機構3は、
たとえば、トロンメル2を5〜30rpm、好ましくは
8〜25rpm、さらに好ましくは12〜20rpmで
回転させる。トロンメル2の回転速度は、トロンメル2
の内径を考慮して最適値とする。大きな直径のトロンメ
ル2は、回転速度を遅くし、小さいトロンメル2は速く
回転させる。トロンメル2の直径が大きくなると、回転
速度が同じでも、内面の周速が速くなるからである。
【0021】噴霧ノズル5は、トロンメル2の内部で攪
拌されて落下している子魚Kにかんきつ果汁を噴霧す
る。図1に示す装置は、トロンメル2内の上部に縦方向
に延長して噴霧管15を設けて噴霧ノズル5としてい
る。この噴霧管15は、所定の間隔で複数の噴霧孔を開
口し、噴霧孔から霧状のかんきつ果汁を子魚Kに向かっ
て噴霧する。噴霧孔はトロンメル2の出口側を除く部分
に配設されている。出口側の近傍では、かんきつ果汁を
付着させた子魚を乾燥させるためである。
【0022】噴霧ノズル5が、子魚Kにかんきつ果汁を
噴霧する状態を図4の断面図に示している。この噴霧ノ
ズル5は、トロンメル2の内部で、バラバラと落下して
いる子魚Kに向かってかんきつ果汁を噴霧する。落下す
る子魚Kにかんきつ果汁を噴霧するために、図の装置
は、噴霧ノズル5を、トロンメル2の上部であって、子
魚Kが落下する近傍に配設している。さらに、噴霧ノズ
ル5は、ほぼ水平な方向から下向きになる範囲でかんき
つ果汁を噴霧し、落下している子魚Kに効率よくかんき
つ果汁を噴霧して付着させる。
【0023】噴霧ノズル5である噴霧管15は、配管を
介して供給ポンプ6に連結される。供給ポンプ6は、吸
入側をかんきつ果汁を充填している原液タンク16に連
結している。供給ポンプ6は、吐出流量を調整できる定
流量ポンプである。供給ポンプ6がかんきつ果汁を噴霧
ノズル5に供給する流量は、供給機構4がトロンメル2
に供給する子魚に対して適量に調整される。
【0024】供給機構4は、子魚を供給する上方を開口
しているホッパー17を備えている。このホッパー17
の底部には、直列に第1ロータリーバルブMV1と第2
ロータリーバルブMV2を連結している。第1ロータリ
ーバルブMV1と第2ロータリーバルブMV2の間には、
中間貯溜部18を設けている。さらに、第2ロータリー
バルブMV2の下部には、真空チャンバ1を気密に貫通
してトロンメル2の入口側に向かって伸びている供給ガ
イド19を連結している。
【0025】さらに、図に示す装置は、トロンメル2か
ら子魚を取り出す排出機構20も設けている。この図の
排出機構20は、回転するトロンメル2から落下する子
魚を受ける受部21を真空チャンバ1の内部に設けてい
る。受部21の底部に連結された排出路22は、真空チ
ャンバ1の底を気密に貫通して、第3ロータリーバルブ
MV3と第4ロータリーバルブMV4に連結している。第
3ロータリーバルブMV3と第4ロータリーバルブMV4
の間には中間貯溜部23を設けている。
【0026】供給機構4と排出機構20に設けた2つの
ロータリーバルブの間に設けている、両中間貯溜部1
8、22には、ソレノイドバルブSV1、SV3を介して
真空チャンバ1と連通する配管系と、ソレノイドバルブ
SV2、SV4を介して大気に連なる配管系を接続してい
る。
【0027】ロータリーバルブMV1〜MV4は、90度
ピッチで正逆回転し、間欠的に子魚を通過させる。ロー
タリーバルブは、真空チャンバ1内を真空破壊すること
なく、子魚を供給し、あるいは、子魚を排出する。真空
チャンバ1内は、真空状態に減圧保持しているので、た
とえば、90℃前後に加熱された子魚が供給されると、
断熱膨張による温度低下と、水分の気化熱による冷却と
で、約5℃前後に冷却されて、排出機構20から排出さ
れる。
【0028】以上のように構成された装置は、各バルブ
を以下のように動作させて、子魚を供給し、また、排出
する。
【0029】(1) 真空チャンバ1内を真空ポンプ7に
より減圧する。 (2) 子魚Kであるしらす等の原料をトロンメル2内に
供給する。 (3) トロンメル2が回転して、子魚Kを移送する。ト
ロンメル2は、子魚Kを攪拌羽根9で攪拌しながら移送
する。移送される子魚Kは、噴霧ノズル5から噴霧され
るかんきつ果汁が付着される。 (4) かんきつ果汁の付着された子魚Kが、トロンメル
2から落下する。落下する子魚Kは、排出機構20で真
空チャンバ1の外部に取り出される。
【0030】供給機構は、以下の動作をして、子魚をト
ロンメルに供給する。 (1) 供給機構4は、ソレノイドバルブSV1と第2ロー
タリーバルブMV2を閉じ、第1ロータリーバルブMV1
とソレノイドバルブSV2を開弁する。この状態で、ホ
ッパー17に供給された子魚Kは、第1ロータリーバル
ブMV1を通過して中間貯溜部18内に落下して供給さ
れる。 (2) タイマーにより、所定時間経過すると第1ロータ
リーバルブMV1を閉じる。その後、ソレノイドバルブ
SV2を閉じた後、ソレノイドバルブSV1を開いて、中
間貯溜部18を真空チャンバ1内の真空度とする。 (3) 第2ロータリーバルブMV2を開いて、中間貯溜部
18の子魚Kを供給ガイド19からトロンメル2に供給
する。 (4) その後、タイマーにより所定時間経過すると、第
2ロータリーバルブMV2を閉じる。 以後、(1)〜(4)の工程を繰り返して、ホッパー17の子
魚Kをトロンメル2に供給する。
【0031】排出機構は以下の動作をして、子魚をトロ
ンメルから真空チャンバの外部に排出する。 (1) トロンメル2から排出される子魚Kが受部21に
供給される。 (2) 大気に連なるソレノイドバルブSV4と、第4ロー
タリーバルブMV4を閉止して、真空チャンバ1とのソ
レノイドバルブSV3を開弁する。この状態で、中間貯
溜部23は、ソレノイドバルブSV3を介して真空チャ
ンバ1に連結されて、真空チャンバ1と同じ真空度とな
る。 (3) この状態で、第3ロータリーバルブMV3を開弁す
ると、受部21の子魚Kが、第3ロータリーバルブMV
3を通過して、中間貯溜部23に落下する。 (4) その後、タイマーにより所定時間経過後、第3ロ
ータリーバルブMV3と真空チャンバ1との配管系のソ
レノイドバルブSV3を閉じた後、大気開放バルブであ
るソレノイドバルブSV4を開弁する。 (5) この状態で、中間貯溜部23は大気圧になる。 (6) その後、第4ロータリーバルブMV4を開くと、中
間貯溜部23の子魚Kが外部に排出される。
【0032】
【発明の効果】本発明の子魚にかんきつ果汁を付着する
装置は、かんきつ果汁を付着させた子魚を能率よく安価
に多量に生産できる特長がある。それは、本発明の装置
が、真空チャンバ内にトロンメルを設け、このトロンメ
ルを回転させて子魚を攪拌し、攪拌される子魚にかんき
つ果汁を噴霧するからである。とくに、トロンメルの内
部で攪拌されて落下している子魚にかんきつ果汁を噴霧
して、かんきつ果汁を子魚の表面に付着させるので、子
魚の表面全体に均一に能率よくかんきつ果汁を付着でき
る特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の子魚にかんきつ果汁を付着す
る装置の概略断面図
【図2】図1に示す装置のトロンメルの横断面図
【図3】図2に示すトロンメルが回転する状態を示す断
面図
【図4】噴霧ノズルからかんきつ果汁を噴霧する状態を
示す断面図
【符号の説明】
1…真空チャンバ 2…トロンメル 3…駆動機構 4…供給機構 5…噴霧ノズル 6…供給ポンプ 7…真空ポンプ 8…紫外線ランプ 9…攪拌羽根 10…リング 11…ローラー 11A…回転軸 12…減速モーター 12A…回転軸 13…気密ベアリング 14…ユニバーサルジョイント 15…噴霧管 16…原液タンク 17…ホッパー 18…中間貯溜部 19…供給ガイド 20…排出機構 21…受部 22…排出路 23…中間貯溜部 K…子魚 MV1…第1ロータリーバルブ MV2…第2ロータリーバルブ MV3…第3ロータリーバルブ MV4…第4ロータリーバルブ SV1〜4…ソレノイドバルブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月16日(1998.10.
16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 小魚にかんきつ果汁を付着する装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、しらす
等の小魚に、すだち果汁等のかんきつ果汁を付着させる
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小型イワシ等の小魚類は、従来より、チ
リメンジャコ、煮干し等の乾燥品または佃煮等に加工し
て販売されている。これ等の小魚類は、牛乳等の乳製品
や、豆類、海藻類と同様に、重要なカルシウム補給食品
として食生活には欠かせない。それは、多量の天然カル
シウムを含んでいるからである。ただ、小魚類のカルシ
ウムは、牛乳等の乳製品に比べると、体内で吸収され難
い性質がある。小魚類のカルシウムは、魚骨由来のもの
であって、単に小魚類を乾燥する等の加工方法では、体
内で吸収されやすい状態にならない。また、カルシウム
を補給するために、多量の小魚類を食べると、小魚類に
含まれる塩分が同時に多量に摂取される弊害が発生す
る。このことは、最近の減塩傾向の食生活に大きな問題
となる。
【0003】イワシ等の小魚類は、乾燥した「チリメン
ジャコ」と、乾燥しない「釜揚げ」の状態で市販されて
いる。チリメンジャコ等の乾燥品は、原料となるイワシ
等の小魚類を煮沸した後、水切りし、天日等の乾燥工程
を経て製造される。釜揚げは、乾燥前の小魚類を製品と
して販売するものである。釜揚げは、その柔らかな食感
が好まれて、特に高齢者に好まれている。ただ、釜揚げ
は、高水分のために保存性が極めて悪く、日持ちしない
欠点がある。防腐剤等の薬品を添加して保存性を改善で
きるが、添加物等を用いないで日持ちできる釜揚げが切
望されている。
【0004】以上の弊害を解消するために、チリメンジ
ャコ等の小魚類の加工品に含まれるカルシウムを、体内
で吸収されやすいようにすると共に、小魚類の保存性を
改善するために、チリメンジャコ等の小魚類に含まれる
カルシウムを、スダチ等の香酸かんきつ類の果汁を含む
かんきつ水溶液に可溶化させて体内に吸収しやすい状態
とし、さらに、カルシウムを可溶化させる香酸かんきつ
類の果汁で、小魚類の保存性を改善する方法が開発され
ている。
【0005】この方法は、チリメンジャコ等の小魚類
を、スダチ等の香酸かんきつ類の果汁を含むかんきつ水
溶液に浸漬し、小魚類のカルシウムをかんきつ水溶液で
可溶化させた後、所定の水分率に乾燥させて容器に包装
する。包装された状態では、かんきつ果汁が小魚類の保
存性を向上させる。食べるときは、カルシウムの溶解さ
れた果汁と小魚類を一緒に食べることができる。したが
って、この方法で処理された小魚は、乾燥されたチリメ
ンジャコと同じように食べることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の方法は、美味で
カルシウムを吸収しやすくした小魚にできる。しかしな
がら、この方法で小魚を処理するには、著しく手間がか
かる。また、加工費用も高くなる。それは、かんきつ果
汁を付着させた小魚の乾燥が難しいからである。小魚
付着するかんきつ果汁は、水分を気化させるようには簡
単には乾燥できない。さらに、この方法は、小魚をかん
きつ果汁に浸漬したのち、乾燥させる全ての加工工程
で、細菌の繁殖しないクリーンな環境を実現するため
に、設備コストが高くなる欠点もあった。
【0007】本発明は、さらにこのような欠点を解決す
ることを目的に開発されたものである。本発明の重要な
目的は、かんきつ果汁を付着させた小魚を能率よく安価
に多量に生産できる、小魚にかんきつ果汁を付着する装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の小魚にかんきつ
果汁を付着する装置は、真空ポンプ7に連結されて内部
が減圧される真空チャンバ1と、この真空チャンバ1内
に、水平ないしはほぼ水平な姿勢で、回転できるように
配設されてなるトロンメル2と、このトロンメル2を回
転させる駆動機構3と、駆動機構3で回転されるトロン
メル2内の入口側に小魚Kを供給する供給機構4と、駆
動機構3で回転されるトロンメル2の内部に、小魚Kに
向かってかんきつ果汁を噴霧する噴霧ノズル5と、噴霧
ノズル5にかんきつ果汁を供給する供給ポンプ6とを備
える。
【0009】噴霧ノズル5は、トロンメル2の内部で撹
拌されて落下している小魚Kにかんきつ果汁を噴霧す
る。かんきつ果汁の付着された小魚Kは、減圧された真
空チャンバ1内で速やかに乾燥される。
【0010】本発明の請求項2の小魚にかんきつ果汁を
付着する装置は、トロンメル2の内面に撹拌羽根9を固
定している。この撹拌羽根9で撹拌されながらトロンメ
ル2の上部から落下される小魚Kに、噴霧ノズル5でか
んきつ果汁が噴霧される。
【0011】本発明の請求項3の小魚にかんきつ果汁を
付着する装置は、噴霧ノズル5を、トロンメル2の上部
に縦方向に延長して設けられた噴霧管15とし、この噴
霧管15には、所定の間隔で複数の噴霧孔を開口してい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための小魚にかんきつ果汁を付
着する装置を例示するものであって、本発明は小魚にか
んきつ果汁を付着する装置を下記のものに特定しない。
【0013】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0014】図1の断面図に示す小魚にかんきつ果汁を
付着する装置は、気密に密閉される真空チャンバ1と、
この真空チャンバ1内に配設しているトロンメル2と、
このトロンメル2を回転させる駆動機構3と、トロンメ
ル2内の入口側に小魚を供給する供給機構4と、回転し
ているトロンメル2の内部に、小魚に向かってかんきつ
果汁を噴霧する噴霧ノズル5と、噴霧ノズル5にかんき
つ果汁を供給する供給ポンプ6とを備える。
【0015】真空チャンバ1は、真空ポンプ7を連結し
ている。真空ポンプ7は、真空チャンバ1内から気体を
排気して、真空チャンバ1内を、たとえば、3〜150
トール、好ましくは5〜50トール、さらに好ましくは
5〜20トールの真空度に減圧する。真空チャンバ1内
の圧力を低くすると、小魚に付着したかんきつ果汁を速
やかに乾燥できる。さらに、図に示す真空チャンバ1
は、内部に紫外線ランプ8を配設している。紫外線ラン
プ8は、内部に紫外線を照射して殺菌する。
【0016】トロンメル2は、真空チャンバ1内に、水
平ないしはほぼ水平な姿勢で、回転できるように配設さ
れる。図に示すトロンメル2は、入口側から出口側に向
かって下り勾配に傾斜する。トロンメル2の傾斜角は、
水平面に対して2〜10度、好ましくは2〜8度、さら
に好ましくは3〜5度、最適には約4度に設定される。
トロンメル2の傾斜角を緩くすると、入口側に供給され
小魚はゆっくりと出口側に移送され、急峻にすると
の移送速度が速くなる。さらに、トロンメル2は、必
ずしも下り勾配に傾斜して配設する必要はない。それ
は、トロンメル2の内面に、小魚を移送するフィン(図
示せず)を固定して、フィンで小魚を移送できるからで
ある。フィンは、トロンメル2の回転で小魚を移送でき
るように、たとえば、スパイラル状にトロンメル2の内
面に固定される。
【0017】さらに、トロンメル2の内面には、図2〜
図4の横断面図に示すように、供給される小魚Kを撹拌
するための撹拌羽根9を固定している。撹拌羽根9は、
図に示すように、トロンメル2が回転されることによっ
て、供給された小魚Kを撹拌する。小魚Kは、撹拌羽根
9に載って図2から図3に示すように、上方に回転移動
させられる。上部に移動した撹拌羽根9に載った小魚
は、撹拌羽根9から落下する。これの図のトロンメル2
は、90度ピッチに、4枚の撹拌羽根9を半径方向に固
定している。さらに、撹拌羽根9は、トロンメル2の軸
方向に延長して固定されている。トロンメルには、4枚
以上の、あるいは3枚以下の撹拌羽根を固定することも
できる。また、幅の狭い多数の撹拌羽根を、トロンメル
の内面に所定のピッチで固定することもできる。
【0018】さらに、トロンメル2は、紫外線ランプ8
が照射する紫外線を透過させるように、金属網、あるい
は、透明または半透明の材料で製作される。たた、紫外
線ランプをトロンメルの内部に配設して、小魚を殺菌す
ることもできる。
【0019】さらに、トロンメル2は、これを回転させ
るために、両端部分の外周にリング10を固定してい
る。リング10は、図3に示すように、駆動機構3であ
る一対のローラー11に載せられ、ローラー11でトロ
ンメル2を矢印の方向に回転させる。
【0020】駆動機構3は、真空チャンバ1の外部に設
けられた減速モーター12と、この減速モーター12の
回転軸12Aを気密に、しかも回転できるように真空チ
ャンバ1に貫通させる気密ベアリング13と、気密ベア
リング13で真空チャンバ1の内部に貫通された回転軸
12Aを連結するユニバーサルジョイント14と、ユニ
バーサルジョイント14に連結された回転軸11Aに固
定されたローラー11とを備える。ローラー11はテー
パーローラーで、回転軸11Aを軸方向に移動させて、
トロンメル2の回転速度を変化させる。駆動機構3は、
たとえば、トロンメル2を5〜30rpm、好ましくは
8〜25rpm、さらに好ましくは12〜20rpmで
回転させる。トロンメル2の回転速度は、トロンメル2
の内径を考慮して最適値とする。大きな直径のトロンメ
ル2は、回転速度を遅くし、小さいトロンメル2は速く
回転させる。トロンメル2の直径が大きくなると、回転
速度が同じでも、内面の周速が速くなるからである。
【0021】噴霧ノズル5は、トロンメル2の内部で撹
拌されて落下している小魚Kにかんきつ果汁を噴霧す
る。図1に示す装置は、トロンメル2内の上部に縦方向
に延長して噴霧管15を設けて噴霧ノズル5としてい
る。この噴霧管15は、所定の間隔で複数の噴霧孔を開
口し、噴霧孔から霧状のかんきつ果汁を小魚Kに向かっ
て噴霧する。噴霧孔はトロンメル2の出口側を除く部分
に配設されている。出口側の近傍では、かんきつ果汁を
付着させた小魚を乾燥させるためである。
【0022】噴霧ノズル5が、小魚Kにかんきつ果汁を
噴霧する状態を図4の断面図に示している。この噴霧ノ
ズル5は、トロンメル2の内部で、バラバラと落下して
いる小魚Kに向かってかんきつ果汁を噴霧する。落下す
小魚Kにかんきつ果汁を噴霧するために、図の装置
は、噴霧ノズル5を、トロンメル2の上部であって、
Kが落下する近傍に配設している。さらに、噴霧ノズ
ル5は、ほぼ水平な方向から下向きになる範囲でかんき
つ果汁を噴霧し、落下している小魚Kに効率よくかんき
つ果汁を噴霧して付着させる。
【0023】噴霧ノズル5である噴霧管15は、配管を
介して供給ポンプ6に連結される。供給ポンプ6は、吸
入側をかんきつ果汁を充填している原液タンク16に連
結している。供給ポンプ6は、吐出流量を調整できる定
流量ポンプである。供給ポンプ6がかんきつ果汁を噴霧
ノズル5に供給する流量は、供給機構4がトロンメル2
に供給する小魚に対して適量に調整される。
【0024】供給機構4は、小魚を供給する上方を開口
しているホッパー17を備えている。このホッパー17
の底部には、直列に第1ロータリーバルブMV1と第2
ロータリーバルブMV2を連結している。第1ロータリ
ーバルブMV1と第2ロータリーバルブMV2の間には、
中間貯溜部18を設けている。さらに、第2ロータリー
バルブMV2の下部には、真空チャンバ1を気密に貫通
してトロンメル2の入口側に向かって伸びている供給ガ
イド19を連結している。
【0025】さらに、図に示す装置は、トロンメル2か
小魚を取り出す排出機構20も設けている。この図の
排出機構20は、回転するトロンメル2から落下する
を受ける受部21を真空チャンバ1の内部に設けてい
る。受部21の底部に連結された排出路22は、真空チ
ャンバ1の底を気密に貫通して、第3ロータリーバルブ
MV3と第4ロータリーバルブMV4に連結している。第
3ロータリーバルブMV3と第4ロータリーバルブMV4
の間には中間貯溜部23を設けている。
【0026】供給機構4と排出機構20に設けた2つの
ロータリーバルブの間に設けている、両中間貯溜部1
8、22には、ソレノイドバルブSV1、SV3を介して
真空チャンバ1と連通する配管系と、ソレノイドバルブ
SV2、SV4を介して大気に連なる配管系を接続してい
る。
【0027】ロータリーバルブMV1〜MV4は、90度
ピッチで正逆回転し、間欠的に小魚を通過させる。ロー
タリーバルブは、真空チャンバ1内を真空破壊すること
なく、小魚を供給し、あるいは、小魚を排出する。真空
チャンバ1内は、真空状態に減圧保持しているので、た
とえば、90℃前後に加熱された小魚が供給されると、
断熱膨張による温度低下と、水分の気化熱による冷却と
で、約5℃前後に冷却されて、排出機構20から排出さ
れる。
【0028】以上のように構成された装置は、各バルブ
を以下のように動作させて、小魚を供給し、また、排出
する。
【0029】(1) 真空チャンバ1内を真空ポンプ7に
より減圧する。 (2) 小魚Kであるしらす等の原料をトロンメル2内に
供給する。 (3) トロンメル2が回転して、小魚Kを移送する。ト
ロンメル2は、小魚Kを撹拌羽根9で撹拌しながら移送
する。移送される小魚Kは、噴霧ノズル5から噴霧され
るかんきつ果汁が付着される。 (4) かんきつ果汁の付着された小魚Kが、トロンメル
2から落下する。落下する小魚Kは、排出機構20で真
空チャンバ1の外部に取り出される。
【0030】供給機構は、以下の動作をして、小魚をト
ロンメルに供給する。 (1) 供給機構4は、ソレノイドバルブSV1と第2ロー
タリーバルブMV2を閉じ、第1ロータリーバルブMV1
とソレノイドバルブSV2を開弁する。この状態で、ホ
ッパー17に供給された小魚Kは、第1ロータリーバル
ブMV1を通過して中間貯溜部18内に落下して供給さ
れる。 (2) タイマーにより、所定時間経過すると第1ロータ
リーバルブMV1を閉じる。その後、ソレノイドバルブ
SV2を閉じた後、ソレノイドバルブSV1を開いて、中
間貯溜部18を真空チャンバ1内の真空度とする。 (3) 第2ロータリーバルブMV2を開いて、中間貯溜部
18の小魚Kを供給ガイド19からトロンメル2に供給
する。 (4) その後、タイマーにより所定時間経過すると、第
2ロータリーバルブMV2を閉じる。 以後、(1)〜(4)の工程を繰り返して、ホッパー17の
Kをトロンメル2に供給する。
【0031】排出機構は以下の動作をして、小魚をトロ
ンメルから真空チャンバの外部に排出する。 (1) トロンメル2から排出される小魚Kが受部21に
供給される。 (2) 大気に連なるソレノイドバルブSV4と、第4ロー
タリーバルブMV4を閉止して、真空チャンバ1とのソ
レノイドバルブSV3を開弁する。この状態で、中間貯
溜部23は、ソレノイドバルブSV3を介して真空チャ
ンバ1に連結されて、真空チャンバ1と同じ真空度とな
る。 (3) この状態で、第3ロータリーバルブMV3を開弁す
ると、受部21の小魚Kが、第3ロータリーバルブMV
3を通過して、中間貯溜部23に落下する。 (4) その後、タイマーにより所定時間経過後、第3ロ
ータリーバルブMV3と真空チャンバ1との配管系のソ
レノイドバルブSV3を閉じた後、大気開放バルブであ
るソレノイドバルブSV4を開弁する。 (5) この状態で、中間貯溜部23は大気圧になる。 (6) その後、第4ロータリーバルブMV4を開くと、中
間貯溜部23の小魚Kが外部に排出される。
【0032】
【発明の効果】本発明の小魚にかんきつ果汁を付着する
装置は、かんきつ果汁を付着させた小魚を能率よく安価
に多量に生産できる特長がある。それは、本発明の装置
が、真空チャンバ内にトロンメルを設け、このトロンメ
ルを回転させて小魚を撹拌し、撹拌される小魚にかんき
つ果汁を噴霧するからである。とくに、トロンメルの内
部で撹拌されて落下している小魚にかんきつ果汁を噴霧
して、かんきつ果汁を小魚の表面に付着させるので、
の表面全体に均一に能率よくかんきつ果汁を付着でき
る特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の小魚にかんきつ果汁を付着す
る装置の概略断面図
【図2】図1に示す装置のトロンメルの横断面図
【図3】図2に示すトロンメルが回転する状態を示す断
面図
【図4】噴霧ノズルからかんきつ果汁を噴霧する状態を
示す断面図
【符号の説明】 1…真空チャンバ 2…トロンメル 3…駆動機構 4…供給機構 5…噴霧ノズル 6…供給ポンプ 7…真空ポンプ 8…紫外線ランプ 9…撹拌羽根 10…リング 11…ローラー 11A…回転軸 12…減速モーター 12A…回転軸 13…気密ベアリング 14…ユニバーサルジョイント 15…噴霧管 16…原液タンク 17…ホッパー 18…中間貯溜部 19…供給ガイド 20…排出機構 21…受部 22…排出路 23…中間貯溜部 K…小魚 MV1…第1ロータリーバルブ MV2…第2ロータリーバルブ MV3…第3ロータリーバルブ MV4…第4ロータリーバルブ SV1〜4…ソレノイドバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598127125 影山 義郎 徳島県板野郡上板町引野字東原43番地の10 (71)出願人 598127136 宮崎 豪 徳島県徳島市八万町法花谷214番地 (71)出願人 591049619 奥山 繁治 徳島県阿南市長生町大原楠ノ前13−10 (72)発明者 松村 誠 東京都中央区月島3丁目3−13−404 (72)発明者 金沢 公幸 徳島県徳島市中昭和町5丁目26番地 (72)発明者 田中 鋭太郎 徳島県徳島市末広4丁目1−3−407 (72)発明者 影山 義郎 徳島県板野郡上板町引野字東原43番地の10 (72)発明者 宮崎 豪 徳島県徳島市八万町法花谷214番地 (72)発明者 奥山 繁治 徳島県阿南市長生町大原楠ノ前13番地10 Fターム(参考) 4B042 AC04 AC06 AD39 AG27 AH01 AH02 AK11 AP01 AT05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空ポンプ(7)に連結されて内部が減圧
    される真空チャンバ(1)と、この真空チャンバ(1)内に、
    水平ないしはほぼ水平な姿勢で、回転できるように配設
    されてなるトロンメル(2)と、このトロンメル(2)を回転
    させる駆動機構(3)と、駆動機構(3)で回転されるトロン
    メル(2)内の入口側に子魚(K)を供給する供給機構(4)
    と、駆動機構(3)で回転されるトロンメル(2)の内部に、
    子魚(K)に向かってかんきつ果汁を噴霧する噴霧ノズル
    (5)と、噴霧ノズル(5)にかんきつ果汁を供給する供給ポ
    ンプ(6)とを備え、 噴霧ノズル(5)が、トロンメル(2)の内部で攪拌されて落
    下している子魚(K)にかんきつ果汁を噴霧して、かんき
    つ果汁を子魚(K)の表面に付着させるように構成されて
    なる子魚にかんきつ果汁を付着する装置。
  2. 【請求項2】 トロンメル(2)が、内面に攪拌羽根(9)を
    固定しており、攪拌羽根(9)で攪拌されながらトロンメ
    ル(2)の上部から落下される子魚(K)にかんきつ果汁が噴
    霧されるように構成されてなる請求項1に記載される子
    魚にかんきつ果汁を付着する装置。
  3. 【請求項3】 噴霧ノズル(5)が、トロンメル(2)の上部
    に縦方向に延長して設けられた噴霧管(15)で、噴霧管(1
    5)に所定の間隔で複数の噴霧孔を開口したものである請
    求項1に記載される子魚にかんきつ果汁を付着する装
    置。
JP10262513A 1998-08-31 1998-08-31 小魚にかんきつ果汁を付着する装置 Pending JP2000069940A (ja)

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