JP2000069831A - 草刈機の刈草排出装置 - Google Patents

草刈機の刈草排出装置

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JP2000069831A
JP2000069831A JP10245413A JP24541398A JP2000069831A JP 2000069831 A JP2000069831 A JP 2000069831A JP 10245413 A JP10245413 A JP 10245413A JP 24541398 A JP24541398 A JP 24541398A JP 2000069831 A JP2000069831 A JP 2000069831A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】移動農機の腹下部に取り付けるミッドモーア式
草刈機の草排出装置は、機体後部に排出する刈草を排出
案内するシュータ部を簡単には高くできず、その後部に
設けるコレクタも大容量にできなかった。 【解決手段】前後車輪1,2ホイルベース間に複数の回
転刈刃3,3..を並設し、この上方と側方をカバー体
であるデッキ4で覆う草刈機を昇降自在に取り付けたも
のであって、左右後車輪2,2トレッド間の側面視後端
近傍にブロア5を内装したブロアケース6を固定して設
け、デッキ4後部とブロアケース6前部間をシュータ7
で連結したことを特徴とする草刈機の刈草排出装置と
し、また、デッキ4後部に連結するシュータ7の入口側
を車輪トレッド間で左右方向一側方に偏位させると共
に、シュータ7出口側高さを後車輪2の軸心より低位置
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動農機の腹下
部に昇降自在に取り付ける草刈機、所謂ミッドモーアに
おいて、機体後部に設けたコレクタ側方向に刈草をスム
ースに排出する、草刈機の刈草排出装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】従
来の移動農機の腹下部に取り付ける草刈機、所謂ミッド
モーアにおいて、能率を上げようと複数の刈刃を使用し
て刈取幅を広くすると、刈取処理する刈草全体量がが増
えコレクタ側方向に一度に排出する刈草が多くなる。移
動農機の進行により、そのまま地面上に刈草を放置する
場合は、あまり問題は生じないが、次工程の作業のため
刈草を幅狭列状に集めたり、機体後部の収納容器である
コレクタ内に搬送しようとする場合に少しでも刈草に水
分が付着していると、デッキの刈草排出口近傍部や、デ
ッキとコレクタを接続するシュータ部に刈草が詰まり易
く、そうなると、これら出口や連通部の掃除を煩雑に行
なわなければならず、逆に非能率的になることがあっ
た。
【0003】これらを解消するため当初は、実開昭59
−55424号公報で示すように刈草を強制的に後方排
出する羽根車を設けたり、特開平5−95716号公報
で示すように、デッキの一側方に強力なブロアを取り付
けて、機体後方の収納箱であるコレクタにシュータを介
して刈草を搬送していた。このようにデッキの後部に別
部材の刈草排出装置を設ける実開昭59−55424号
公報で示すものは、デッキが後方に延びた分移動農機の
ホイルベースも長く必要となるから、小型の移動農機に
草刈機が取り付けられなかったり、移動農機を大型化し
て取り付けたりするとその分操縦性が悪くなる。
【0004】また、特開平5−95716号公報で示す
デッキ側方に刈草排出装置を設けるものは、回転刈刃よ
りも側方にシュータが突出して設けてあるため、このシ
ュータ下方の草を刈り取ることができず、公園や果樹園
地の如く他の樹木や施設等が設置された場所では、刈り
残しを生じやすく手作業が必要な場合があった。このよ
うな、当初の図例の不具合を解消して、デッキ横幅をコ
ンパクト化しながらデッキ後方に刈草を排出するもの
が、特開平9−51709号公報や特開平9−2712
37号公報で示すように公知である。
【0005】しかし、このような公知例においては、草
刈作業に伴い昇降動作するデッキ部により動かされるシ
ュータを、全長の長いシュータとしてデッキ後部とコレ
クタ上部間を直接的に接続しているから、機体後方下部
の狭い部分に配設するシュータ高さをあまり高くするこ
とができず、即ち、コレクタの位置が高くできず収納量
の小さなコレクタとなったり、公知図例のように、後車
軸廻りを従来と大きく変更した移動農機となって互換性
を乏しくしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、従来装置の
このような不具合を解消しようとするものであって、次
のような技術的手段を講じた。即ち、前後車輪1,2ホ
イルベース間に複数の回転刈刃3,3..を並設し、こ
の回転刈刃3,3..の上方と側方をカバー体であるデ
ッキ4で覆う草刈機を昇降自在に取り付けたものであっ
て、左右後車輪2,2トレッド間の側面視後端近傍にブ
ロア5を内装したブロアケース6を固定して設け、デッ
キ4後部とブロアケース6前部間をシュータ7で連結し
たことを特徴とする草刈機の刈草排出装置とし、また、
デッキ4後部に連結するシュータ7の入口側を車輪トレ
ッド間で左右方向一側方に偏位させると共に、シュータ
7出口側高さを後車輪2の軸心より低位置とし、また、
軸心方向を上下方向として設けた中央駆動軸8と左右駆
動軸9,10三本の駆動軸下方に回転刈刃3を夫れ夫れ
取り付け、隣合う二本の駆動軸を同方向回転とし、他の
一本の駆動軸を逆方向回転とし、この正逆回転対向部の
デッキ4後部に刈草の排出口11を設けた草刈機の刈草
排出装置の構成とした。
【0007】
【発明の実施の形態】図は、この発明の実施例であり、
芝や草類を地表から刈り取る草刈機12を、トラクター
等の移動車両13腹下部に昇降自在に取り付けたもの
で、この作業機である草刈機12の刈草排出部に、この
発明を折り込んだものであって、以下詳述する。
【0008】移動車両13は、図で示すように乗用四輪
型のトラクターであり、機体下部にチャンネル材から成
る前後方向の主フレーム14,14を左右一対前後方向
に向けて配設している。主フレーム14は前後方向中間
部で溶接されており、後主フレーム14aを後車輪2に
接近するように左右間隔を広くしている。主フレーム1
4,14は、前方側でその間隔が幅狭に成っており、前
方上部にエンジン15が搭載されている。主フレーム1
4の前方下部には、フロントアクスル16をセンターピ
ボット方式で左右揺動自在に取り付け、このフロントア
クスル16の端部には、キングピン17を介して前車輪
1,1を操舵自在に取り付けている。18はステアリン
グハンドルであって、前車輪1,1を操舵する。また、
左右の後主フレーム14a,14a間には、軸受を介在
して後車軸19を内装したリヤアクスル85と、走行用
伝動ケース44が取り付けられて強度メンバーを構成し
ている。そして、後車軸19,19の両端部に夫れ夫れ
設けたホイルボス20,20に、後車輪2,2を取り付
けている。
【0009】主フレーム14,14間前部はサイドステ
ー26で左右連結され、後主フレーム14a,14a後
端部には夫れ夫れ断面四角の支柱27が、溶接やボルト
止め等により上下方向直立状に配設されている。支柱2
7の上部は、図5,図6で示すが、前後方向長さの異な
る左右の補強枠28,29により、後主フレーム14a
上面との間を迂回連結して強度アップおよび整備性を向
上を図っている。
【0010】エンジン15の外周はボンネット21やサ
イドカバー22等で覆われ、該ボンネット21後部に前
述したステアリングハンドル18を上方に向けて突設し
ている。そして、このサイドカバー22の側方から、左
右後車輪2,2間上方に設けた座席23付きのフェンダ
ー24の前縁部間の空間部に、主フレーム14又は後主
フレーム14aに接近した状態に上面を覆って運転者の
足を乗せるためのステップ25を取り付けている。
【0011】次に、動力伝動系について、図3を主体に
簡単に説明する。エンジン15はクランク軸を後下がり
の前後方向としており、前方突出軸に駆動プーリー30
と、後方に機体走行用の第一PTO軸31を突設してい
る。また、フロントアクスル16の左右中間部を支持す
るセンターピボット軸86の軸心方向を、クランク軸と
略平行状とし、センターピボット軸86前端部に従動プ
ーリー32を取り付け、センターピボット軸86後端を
作業機駆動用の第二PTO軸33として、後方に向けて
突出している。駆動プーリー30と従動プーリー32間
にはVベルトやチェーン等の回転動力伝達具66が巻廻
されており、図示しないクラッチを介して第二PTO軸
33の回転を入切操作している。
【0012】草刈機12の詳細については後述するが、
デッキ4の左右方向中央上方に突設した伝動ケース34
の入力軸35と、センターピボット軸後端を突出した作
業機駆動用の第二PTO軸33の間は、自在継手36を
介して動力伝動を行なっている。草刈機12は、左右一
対づつ機体に前端部を軸着した前後リンク37,38の
後端部に、デッキ4の前後部を夫れ夫れ軸着しており、
左の後リンク38を昇降操作するリフトアーム39とリ
フトリンク40により、草刈機12の昇降を行なう。4
1は昇降用アクチュエータであって、図例は油圧シリン
ダー構成としており、主フレーム14に一端を取り付け
た油圧シリンダーを伸ばすと、軸42を支点にリフトア
ーム39の一端が動かされ、リフトアーム39他端がリ
フトリンク40を引き上げる。草刈機12の前後には、
下降時にデッキ4の高さを調節するゲージ車輪43,4
3..が首振り自在に左右一対取り付けられており、デ
ッキ4の高さ調節に伴い地表面の芝草の刈り残し高さを
長短調節する。
【0013】クランク軸後方に突出する第一PTO軸3
1は後車輪2,2を駆動するためのものであり、以下詳
述する。図2,図5,図6で示すように、後車軸19の
右側で後主フレーム14a内方接近位置に、走行用伝動
ケース44がオフセットして取り付けられている。走行
用伝動ケース44の前部上方には、ポンプ45とモータ
46である静油圧動力駆動伝達装置である所謂H.S.
T装置を内装したHSTケース47が取り付けられてい
る。48は走行用入力軸であり、HSTケース47の上
部で前方に向かって突出しており、エンジン15から後
方に突出した第一PTO軸31との間に、走行用自在継
手49を取り付けて駆動力を伝達している。この走行用
入力軸48でポンプ45を駆動しており、斜板の調節に
よりモータ46を所要回転数に変速出力し、このモータ
46の回転を走行用伝動ケース44内の各種歯車に伝達
し、前後進や高低速等副変速を変更して、後車輪2,2
を駆動し走行する。
【0014】図例では、左右後車輪2,2上方から前方
に亘って左右のフェンダー24,24で覆い、左右のフ
ェンダー24,24間を壁面で連結したフロアカバー5
0とし、フロアカバー50上に座席23を設けている。
このフロアカバー50は、図5で示すように平行リンク
的にピン軸着支持した、左右一対の上下リンク51,5
2とダンパー53によって、上昇位置と下降位置に位置
規制状に保持される。通常作業や走行時には、フロアカ
バー50は図3で示すように下降位置に保持され、走行
用伝動ケース44廻りや後述するシュータ7廻り等の内
部点検時には、図5で示すようにフロアカバー50を大
きく持ち上げた位置で保持している。
【0015】左右支柱27の上端前方には支持金具5
4,54が溶接等で一体的に取り付けられ、支持金具5
4の上下に二個所開口した取付孔の夫れ夫れに、上リン
ク51の後端部は上の取付孔に、下リンク52の後端部
は下の取付孔に、夫れ夫れ上下揺動自在に取り付けてい
る。また、左右支柱27,27間の後方には、ブロア5
を内挿したブロアケース6が、ボルト,ナット等の締付
具を介して一体に取り付けられている。また、ブロア5
前方のブロアケース6前壁部から下部前方に向かって、
後車軸19下方に迂回して前方開口した吸気口55を有
する吸気筒56を斜め下方に一体突設している。吸気口
55は正面視幅広の四角形状の開口であって、この吸気
口55内に、草刈り機12のデッキ4後部から後方突設
する断面幅広の四角形状のシュータ7の後端部が入り込
んでいる。このシュータ7は、デッキ4の昇降に伴いシ
ュータ7も昇降するので、シュータ7前部はデッキ4上
に横軸心のヒンジ57を介して上下揺動自在に取り付
け、シュータ7後端は前述した吸気口55の周縁部で支
持している。
【0016】ブロアケース6上方には搬送筒58が上方
に向かって突出しており、搬送筒58の先端部は収納容
器であるコレクタ59の上部に突入し内方に開口してい
る。また、ブロアケース6の後壁面6aには、ブロア5
駆動用の伝動具を覆うカバーケース60が取り付けられ
る。カバーケース60内には、第一プーリ61と第二プ
ーリ62が内装されている。そして、第一プーリ61
は、右側の後壁面6aから前方に突出する第一軸63後
部に取り付けられている。第一軸63は、走行用伝動ケ
ース44の後上方に突出する駆動軸64との間を、駆動
自在継手65を介して伝動している。第二プーリ62の
取付軸前部にはブロア5が取り付けられ、Vベルトやチ
ェーン等の回転動力伝達具66を介してブロア5を回転
している。ブロア5の回転により吸気筒56内は負圧と
なり、詳細は後述するがデッキ4後部と吸気口55間を
連通するシュータ7内も負圧となり、デッキ4内の刈り
取った芝草をブロア5によって吸引し、搬送筒58から
コレクタ59へ搬送する。吸引された芝草は、コレクタ
59に送りこまれ、満杯近くになると後半部の蓋体68
を開け、所定の場所に排出する。
【0017】次に、主要部である草刈機12について説
明する。前後車輪1,2のホイルベース間で主フレーム
14下方に、四本の前後リンク37,38..を介して
吊持された草刈機12は、軸心方向を上下方向として進
行方向最前位に設けた中央駆動軸8と、これを頂点とし
た略二等辺三角形状の両端左右を後位置とした左右駆動
軸9,10三本の駆動軸を並設し、夫れ夫れの駆動軸下
方端部に回転刈刃3を夫れ夫れボルト等で取り付けた、
横長刈り幅の草刈装置としている。
【0018】草刈機12の一工程における刈り幅は、図
2で示すように、移動車両13の最大幅よりも外側方へ
突き出しており、左右の回転刈刃3,3の回転軌跡は、
夫れ夫れ前後車輪1,2よりも外方に突出している。ま
た、隣合う回転刈刃3,3間の間隔は、回転時に互いに
接当しない最小の間隙tを有して軸間距離を決めている
が、中央の回転刈刃3が機体進行方向「F」に対して前
方方向に先行して位置しているから、対地の芝草刈り取
りに対して刈刃同士は寸法Sだけ重合することとなり刈
り残しは生じない。
【0019】図1に示す図例では、左駆動軸9と中央駆
動軸8は平面視で右回り回転とし、右駆動軸10のみを
左回り回転としているが、隣合う二本の駆動軸を同方向
回転とし、他の一本の駆動軸を逆方向回転とした、この
正逆回転対向部をデッキ4後部一側方に偏位させ、この
対向部後方に刈草の排出口11を設ければ、以下説明す
る目的や作用効果は達成する。図1では排出口11を、
デッキ4右側に偏位して設けている。
【0020】回転刈刃3はプロペラ状の平板であって、
長手方向中央部を夫れ夫れの駆動軸8,9,10に取り
付けており、突出平板の回転前方縁に芝草を切断する切
刃3aを有し、回転後方縁に芝草を飛散排出する羽根板
3bを有した一回転に二枚の切刃を設けた構成としてい
る。この回転刈刃3を前述したように、中央駆動軸8部
を進行方向先頭とし、左右方向に三本並べて設けてい
る。また、図示しないが各駆動軸間は、同一の角速度で
駆動するようVベルト等の回転動力伝達具で連動連結さ
れており、組立て当初は回転刈刃3,3.を夫れ夫れ9
0度の位相差で組付けている。しかし、使用に伴いベル
トのスリップや、図示しない回転刈刃衝撃逃げ機構等で
のスリップによって、回転刈刃3,3.の刃先位置はバ
ラバラな位置になる。
【0021】これらの回転刈刃3の先端回転軌跡から所
定間隙を開けた外周部に、切断した芝草を案内する外周
立壁70を設けている。図1を主体に説明すると、左駆
動軸9の回転刈刃3と中央駆動軸8の回転刈刃3の駆動
方向を同方向への右駆動回転とし、さらに、切断した芝
草の排出口11を中央駆動軸8の回転刈刃3後方側のみ
としているので、夫れ夫れ同方向へ廻る回転刈刃3,3
で切断した芝草の排出を急ぐために、外周立壁70の前
壁側は刈刃回転軌跡の前縁間を接線方向につないだ略直
線状の前連結立壁71で連結し、後壁は回転軌跡から等
間隙とした後立壁72,72で連結し、それらの前後外
方や側方外方や天井部をデッキ4で覆っている。デッキ
4下縁の左右両側から前部には、丸棒をデッキ4下縁形
状に合わせた補強棒86が溶接されており、草刈作業時
のデッキ4下縁を保護している。
【0022】次に、中央駆動軸8の回転刈刃3と右駆動
軸10の回転刈刃3廻りを説明すると、両駆動軸8,1
0は両回転刈刃3,3が後方排出となるように対向して
回転しているので、刈り取った芝草が混じりにくいよう
に外周立壁70の前壁側は、回転軌跡から等間隙とした
前立壁73,73で連結している。また、排出口11は
前述したようにデッキ4の右側に偏位して設けられてい
るが、切断芝草を排出する左側の回転刈刃3,3の方が
排出量が多いから、排出口11の左右間隔は、中央駆動
軸8の回転刈刃3回転軌跡中央後部から右駆動軸10の
回転刈刃3回転軌跡左方後部に亘って開口している。こ
の排出口11には、図4で示すように、横長の天井板7
4と底板75及び左右横板76,77から成るデッキ後
風路78が取り付けられており、草刈機12を地面側の
芝草上に下降して、芝草を切断し後方に排出する作業時
に、このデッキ後風路78から切断芝草を送り出す。
【0023】デッキ後風路78の天井板74後部左右に
は、前方ヒンジステー79,79が設けられ、シュータ
7前部上方対応位置に後方ヒンジステー80,80が設
けられ、前後のヒンジステー79,80を軸着して、前
述したヒンジ57を構成している。シュータ7は横長四
角形の入口縁部81を有しており、デッキ後風路78の
突出後縁部を、ヒンジ57を介してこの入口縁部81内
に重合内装している。これにより、草刈機12を昇降用
アクチュエータ41で昇降操作すると、デッキ4が上下
するが、デッキ4の上下に伴いシュータ7の前部も上下
動する。シュータ7は横長四角形断面の通路を有し前後
方向に長い筒体であって、筒体の出口縁部82を、吸気
筒56の吸気口55内に重合内装している。このシュー
タ7内は、刈り取った芝草の搬送通路であり、通路内に
芝草が詰まることがあるので、天井部に掃除用の開閉蓋
83を設けている。また、図例ではシュータ7の横長四
角形断面の通路を前後方向に亘り、略同幅程度の幅で長
い筒体としているので、芝草が搬送途中に圧縮されず詰
まることも少ない。
【0024】図7の全体斜視図で示す左右ステップ2
5,25間のフロア部に、同様のフロア開閉蓋84を設
け、前述したシュータ7天井部の開閉蓋83を透明材と
しておくと、シュータ7通路内の芝草詰まりが運転席側
から容易に点検できる。
【0025】
【発明の作用効果】この発明は前述のように、前後車輪
1,2ホイルベース間に複数の回転刈刃3,3..を並
設し、この回転刈刃3,3..の上方と側方をカバー体
であるデッキ4で覆う草刈機を昇降自在に取り付けたも
のであって、左右後車輪2,2トレッド間の側面視後端
近傍にブロア5を内装したブロアケース6を固定して設
け、デッキ4後部とブロアケース6前部間をシュータ7
で連結したことを特徴とする草刈機の刈草排出装置と
し、また、デッキ4後部に連結するシュータ7の入口側
を車輪トレッド間で左右方向一側方に偏位させると共
に、シュータ7出口側高さを後車輪2の軸心より低位置
とし、また、軸心方向を上下方向として設けた中央駆動
軸8と左右駆動軸9,10三本の駆動軸下方に回転刈刃
3を夫れ夫れ取り付け、隣合う二本の駆動軸を同方向回
転とし、他の一本の駆動軸を逆方向回転とし、この正逆
回転対向部のデッキ4後部に刈草の排出口11を設けた
草刈機の刈草排出装置の構成としたので、次のような、
技術的効果を奏する。
【0026】ブロアケースを後車輪間の後端部近傍に設
けることにより、内装するブロアを移動車両後部に配設
でき、装置の前後長を短くできる。前後車輪のホイルベ
ース間に昇降自在に取り付ける草刈機のデッキと、機体
後部に固定したブロアケース間を接続するシュータを、
機体前後車輪のトレッド間下方に設けることができ、回
転刈刃以外の非作業部が機体側方へ大きく突出しないか
ら、移動車両の運転が容易である。
【0027】デッキ後部に連結するシュータの入口側を
車輪トレッド間で左右方向一側方に偏位させると共にシ
ュータ出口側高さを後車輪の軸心より低位置としたの
で、シュータの平面視姿勢をトレッド間下方で斜め方向
に配置できシュータの全長を長くできると共に、シュー
タ出口側高さを低くして、最終的に作業時後ろ上がりで
前後に傾斜するシュータの前後傾斜角を小さくできるか
ら、芝草の搬送抵抗が小さくなり、シュータ内への芝草
の詰まりが少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を切断した、草刈機の回転刈刃廻りの、平
面図である。
【図2】草刈機を移動車両に取り付けた状態を示す、全
体平面断面図である。
【図3】草刈機と収納容器を移動車両に取り付け、草刈
機下降状態を示す、全体側面図である。
【図4】図3における草刈機の、中央駆動軸部での、要
部拡大した断面側面図である。
【図5】草刈機と座席部を上昇した状態を示す、全体側
面要部図である。
【図6】図5シュータ廻り部の、斜視図である。
【図7】草刈機と収納容器を移動車両に取り付けた、全
体斜視図である。
【符号の説明】
1 前車輪 2 後車輪 3 回転刈刃 4 デッキ 5 ブロア 6 ブロアケース 7 シュータ 8 中央駆動軸 9 左駆動軸 10 右駆動軸 11 排出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後車輪1,2ホイルベース間に複数の
    回転刈刃3,3..を並設し、この回転刈刃3,3..
    の上方と側方をカバー体であるデッキ4で覆う草刈機を
    昇降自在に取り付けたものであって、左右後車輪2,2
    トレッド間の側面視後端近傍にブロア5を内装したブロ
    アケース6を固定して設け、デッキ4後部とブロアケー
    ス6前部間をシュータ7で連結したことを特徴とする草
    刈機の刈草排出装置。
  2. 【請求項2】 デッキ4後部に連結するシュータ7の入
    口側を車輪トレッド間で左右方向一側方に偏位させると
    共に、シュータ7出口側高さを後車輪2の軸心より低位
    置としたことを特徴とする請求項1記載の草刈機の刈草
    排出装置。
  3. 【請求項3】 軸心方向を上下方向として設けた中央駆
    動軸8と左右駆動軸9,10三本の駆動軸下方に回転刈
    刃3を夫れ夫れ取り付け、隣合う二本の駆動軸を同方向
    回転とし、他の一本の駆動軸を逆方向回転とし、この正
    逆回転対向部のデッキ4後部に刈草の排出口11を設け
    た草刈機の刈草排出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003052217A (ja) * 2001-08-20 2003-02-25 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 走行型芝刈機
JP2010273687A (ja) * 2010-08-05 2010-12-09 Yanmar Co Ltd 走行型芝刈機
JP2017169586A (ja) * 2017-05-30 2017-09-28 井関農機株式会社 乗用芝刈機

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