JP2000068848A - 変調装置および方法、復調装置および方法、並びに提供媒体 - Google Patents

変調装置および方法、復調装置および方法、並びに提供媒体

Info

Publication number
JP2000068848A
JP2000068848A JP10237591A JP23759198A JP2000068848A JP 2000068848 A JP2000068848 A JP 2000068848A JP 10237591 A JP10237591 A JP 10237591A JP 23759198 A JP23759198 A JP 23759198A JP 2000068848 A JP2000068848 A JP 2000068848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
code
length
run
synchronization
bit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10237591A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Nakagawa
俊之 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10237591A priority Critical patent/JP2000068848A/ja
Publication of JP2000068848A publication Critical patent/JP2000068848A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小ランを守った同期信号を挿入する。 【解決手段】 本発明の変調装置は、SYNC挿入部14が
最小ランを守り、最大ランを破る、最も短い長さの同期
の為の符号列を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変調装置および方
法、復調装置および方法、並びに提供媒体に関し、特
に、データ伝送や記録媒体への記録や再生に適する変調
装置および方法、復調装置および方法、並びに提供媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】データを所定の伝送路に伝送したり、ま
たは例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク
等の記録媒体に記録する際、伝送や記録に適するように
データの変調が行われる。このような変調方法の1つと
して、ブロック符号が知られている。このブロック符号
は、データ列をm×iビットからなる単位(以下データ
語という)にブロック化し、このデータ語を適当な符号
則に従って、n×iビットからなる符号語に変換するも
のである。そしてこの符号は、i=1のときには固定長
符号となり、またiが複数個選べるとき、すなわち、1
乃至imax(最大のi)の範囲の所定のiを選択して変
換したときには可変長符号となる。このブロック符号化
された符号は可変長符号(d,k;m,n;r)と表
す。
【0003】ここでiは拘束長と称され、imaxはr
(最大拘束長)となる。またdは、連続する”1”の間
に入る、”0”の最小連続個数、例えば”0”の最小ラ
ンを示し、kは連続する”1”の間に入る、”0”の最
大連続個数、例えば”0”の最大ランを示している。
【0004】ところで上述のようにして得られる可変長
符号を、光ディスクや光磁気ディスク等に記録する場
合、例えばコンパクトディスク(CD)やミニディスク
(MD:商標)では、可変長符号を、”1”を反転と
し、”0”を無反転として、NRZI(Non Return to Zero
Inverted)変調し、NRZI変調された可変長符号(以下、
記録波形列とも称する)に基づき記録が行なわれてい
る。また、記録密度のあまり大きくなかった初期のIS
O規格の光磁気ディスクでは、記録変調したビット列
が、NRZI変調されず、そのまま記録されていた。
【0005】記録波形列の最小反転間隔をTminとし、
最大反転間隔をTmaxとするとき、線速方向に高密度に
記録を行うためには、最小反転間隔Tminは長い方が、
すなわち最小ランdは大きい方が良く、またクロックの
再生の面からは、最大反転間隔Tmaxは短いほうが、す
なわち最大ランkは小さい方が望ましく、この条件を満
足するために、種々の変調方法が提案されている。
【0006】具体的には、例えば光ディスク、磁気ディ
スク、または光磁気ディスク等において、提案あるいは
実際に使用されている変調方式として、可変長符号であ
るRLL(1−7)やRLL(2−7)、そしてISO規格M
Oに用いられている固定長RLL(1−7)などがある。
【0007】可変長RLL(2−7)符号の変換テーブル
は、例えば以下のようなテーブルである。最大拘束長r
は4である。
【0008】
【0009】可変長RLL(2−7)のパラメータは
(2,7;1,2;4)であり、記録波形列のビット間
隔をTとすると、(d+1)Tで表される最小反転間隔
Tminは3(=d+1=2+1=3)Tとなる。データ
列のビット間隔をTdataとすると、この(m/n)×2
で表される最小反転間隔Tminは1.50(=(1/
2)×3)Tdataとなる。また(k+1)Tで表される
最大反転間隔Tmaxは8(=7+1)T(=((m/
n)×Tmax)Tdata=(1/2)×8Tdata=4.
0Tdata)となる。さらに検出窓幅Twは(m/n)×
Tdataで表され、その値は0.50(=1/2)Tdata
となる。
【0010】一般に線記録密度が高くなっていくと、最
短波長の記録や再生が困難になる。RLL(1−7)符号
とRLL(2−7)符号の最短波長を比較すると、それぞ
れの最短波長は、Tminと変換効率によって決まるか
ら、 RLL(1−7): Tmin×(2/3)= 1.33Tdata RLL(2−7): Tmin×(1/2)= 1.50Tdata となり、RLL(2−7)の最短波長は大きい。
【0011】ところで表1のRLL(2−7)による変調
を行ったチャネルビット列は、発生頻度としてはTmin
である3Tが一番多く、以下4T、5Tと続く。Tmin
である3Tが繰り返した場合、すなわちエッジ情報が早
い周期で多く発生する場合、クロック再生は有利とな
る。
【0012】ところが、さらに記録線密度を高くしてい
った場合、最小ランの繰り返しは、記録波形に歪みを生
じやすくする。なぜなら、Tminの波形出力は、他より
も小さく、例えばデフォーカスやタンジェンシャル・チ
ルト等による影響を受けやすいからである。またさら
に、高線密度での記録の際には、最小マークの連続した
記録はノイズ等の外乱の影響も受け易くなり、従ってデ
ータ再生時に誤りを起こし易くなる。この場合における
データ再生誤りのパターンとしては、連続する最小マー
クの先頭のエッジと最後のエッジがそれぞれシフトして
誤るケースが多く、その結果、エラーが最小ランの繰り
返しの先頭から最後まで伝搬し、発生するビットエラー
長は、長くなってしまうということになる。
【0013】以上より高線密度におけるデータの記録再
生の安定化の一手法として、最小ランの連続を制限する
ことは効果的である。
【0014】可変長RML(2−7)符号の変換テーブ
ルは例えば以下の通りである。最大拘束長rは5で、可
変長RLL(2−7)符号と比較すると最大拘束長は増加
する。
【0015】
【0016】可変長RML(2−7)のパラメータは
(2,7;1,2;5)であり、記録波形列のビット間
隔をTとすると、最小反転間隔Tminは3(=2+1)
Tとなる。データ列のビット間隔をTdataとすると、こ
の(m/n)×2で表される最小反転間隔Tminは1.
50(=(1/2)×3)Tdataとなる。また(k+
1)Tで表される最大反転間隔Tmaxは8T(4.00
Tdata)である。さらに検出窓幅Twは(m/n)×Td
ataで表され、その値は0.50(=1/2)Tdataと
なる。これらは表1にある、RLL(2−7)符号と同一
である。そして拘束長i=5における最小ランの連続置
き換えコードにより、表2では最小ランである3Tの繰
り返しは4回までに制限されている。
【0017】ところで、記録媒体への記録および、デー
タの伝送の際、各媒体(伝送)に適した符号化変調が行
われるが、これら変調符号に含まれる直流成分は、たと
えばディスク装置のサーボの制御におけるトラッキング
エラーなどの、各種のエラー信号に変動を引き起こし、
あるいはジッターを発生させる。従って、直流成分は、
変調符号に含まないほうが良い。
【0018】DSV(Digital Sum Value)は、チャネルビッ
ト列をNRZI化し(すなわちレベル符号化する)、そのビ
ット列(データのシンボル)の”1”を+1、”0”を
−1として符号を加算していったときその総和を意味す
る。DSVは符号列の直流成分の目安となる。DSVの絶対値
を小さくすることすなわち、DSV制御を行うことは、符
号列の直流成分を抑制することになる。
【0019】ここで上記表1に示した、可変長RLL(2
−7)テーブルによる変調符号および、表2に示した、
可変長RML(2−7)テーブルによる変調符号は、DS
V制御が行われていない。このような場合のDSV制御は、
変調後の符号化列(チャネルビット列)において、所定
の間隔でDSV計算を行い、所定のDSV制御ビットを符号化
列(チャネルビット列)内に挿入することで、実現す
る。
【0020】チャネルビット列内に挿入するDSV制御ビ
ットは最小ランによって決まり、表1および表2の場合
は共にd=2であるから、同様にして実現する。最小ラ
ンを守るように、符号語内の任意の位置にDSV制御ビッ
トを挿入する場合、必要なビット数は3チャネルビット
である。また最大ランを守るように、符号語内の任意の
位置にDSV制御ビットを挿入する場合に必要となるビッ
ト数は6チャネルビットである。
【0021】ところでDSV制御ビットは、基本的には冗
長ビットである。従って符号変換の効率から考えれば、
DSV制御ビットはなるべく少ないほうが良い。
【0022】またさらに、挿入されるDSV制御ビットに
よって、最小ランdおよび最大ランkは、変化しないほ
うが良い。(d,k)が変化すると、記録再生特性に影
響を及ぼしてしまうからである。
【0023】ただし実際のRLL符号は、最小ランは記録
再生特性への影響が大きいために必ず守られているが、
最大ランについては必ずしも守られてはいない。場合に
よっては最大ランを破るパターンを同期信号に用いるフ
ォーマットが存在する。例えば、DVD(Digital Versatil
e Disc)の変調方式であるEFMプラスは最大ランは1
1Tであるが、フォーマットの都合上14Tを許してい
る。このように最大ランを破ることで、例えば同期信号
などの検出能力は、大幅に高くすることが出来る。
【0024】ゆえに、高線密度化により適した、最小ラ
ンd=2のRLL符号において、高線密度に、さらに適す
るよう最小ランの連続を制御すること、および、DSV制
御をなるべく効率良く行うことは重要である。
【0025】また、実用上、例えば従来からあるRLL
(2−7)符号の基本パラメータ(d,k;m,n)=
(2,7;1,2)を守ることは、従来技術を生かす点
から有効である。
【0026】さらに、復調エラー伝搬を考慮してなるべ
く単純な構造にすること、同期信号が作りやすいこと、
および同期信号の前後で終端させることが出来ることな
ども重要である。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、最小ラ
ンd=2であるRLL符号(d,k;m,n)=(2,
7;1,2)において、最小ランの連続する回数を制限
し、さらに最小ランおよび最大ランを守りながら、効率
の良い制御ビットで完全なDSV制御を行う変換テーブル
が考案されているが、さらに実用化のためには、可変長
符号に対応した、同期信号および、その前後における終
端を考慮する必要があった。
【0028】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、最小ランd=2であるRLL符号(d,k;
m,n)=(2,7;1,2)の、最小ランの連続する
回数を制限し、さらに最小ランおよび最大ランを守りな
がら、効率の良い制御ビットで完全なDSV制御を行う変
換テーブルにおいて、最小ランを守った同期信号、およ
び、任意の位置で同期信号を挿入するために終端させる
ことを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の変調装
置は、最小ランを守り、最大ランを破る、最も短い長さ
の同期の為の符号列を挿入する同期符号挿入手段を備え
ることを特徴とする。
【0030】請求項5に記載の変調方法は、最小ランを
守り、最大ランを破る、最も短い長さの同期の為の符号
列を挿入する同期符号挿入ステップを含むことを特徴と
する。
【0031】請求項6に記載の提供媒体は、最小ランを
守り、最大ランを破る、最も短い長さの同期の為の符号
列を挿入する同期符号挿入ステップを含む処理を実行さ
せるコンピュータが読み取り可能なプログラムを提供す
ることを特徴とする。
【0032】請求項7に記載の復調装置は、最小ランを
守り、最大ランを破る、最も短い長さの同期の為の符号
列を識別するする同期符号識別手段を備えることを特徴
とする。
【0033】請求項8に記載の復調方法は、最小ランを
守り、最大ランを破る、最も短い長さの同期の為の符号
列を識別するする同期符号識別ステップを含むことを特
徴とする。
【0034】請求項9に記載の提供媒体は、最小ランを
守り、最大ランを破る、最も短い長さの同期の為の符号
列を識別するする同期符号識別ステップを含む処理を実
行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを提
供することを特徴とする。
【0035】請求項1に記載の変調装置、請求項5に記
載の変調方法、および請求項6に記載の提供媒体におい
ては、最小ランを守り、最大ランを破る、最も短い長さ
の同期の為の符号列を挿入する。
【0036】請求項7に記載の復調装置、請求項8に記
載の復調方法、および請求項9に記載の提供媒体におい
ては、最小ランを守り、最大ランを破る、最も短い長さ
の同期の為の符号列を識別する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0038】すなわち、請求項1に記載の変調装置は、
最小ランを守り、最大ランを破る、最も短い長さの同期
の為の符号列を挿入する同期符号挿入手段(例えば、図
1のSYNC挿入部14)を備えることを特徴とする。
【0039】請求項7に記載の復調装置は、最小ランを
守り、最大ランを破る、最も短い長さの同期の為の符号
列を識別するする同期符号識別手段(例えば、図4のSY
NC識別部33)を備えることを特徴とする。
【0040】以下、本発明の変換テーブルおよび、変調
装置、復調装置、および同期信号における本発明の実施
の形態を、図面を参照しながら説明する。以下において
は、説明の便宜上、変換される前の「0」と「1」の並
び(変換前のデータ列)を、(000011)のよう
に、()で区切って表し、変換された後の符号の「0」
と「1」の並び(符号後列)を”000100100”
のように””で区切って表すことにする。以下に示す表
3は、本発明のデータを符号に変換する、終端テーブル
および同期信号パターンを含んだ変換テーブルである。
【0041】
【0042】表3による符号は、最小ランd=2、最大
ランk=7で、変換率m/n=1/2で、可変長構造で
ある。
【0043】すなわち変換テーブルの最も少ない拘束長
i=2における変換コードは、必要数の4つ(2^2 = 4)
よりも少ない2つで構成されている。すなわちデータ列
を変換する際に、最小の単位である、拘束長i=2だけ
では変換出来ないデータ列(例えば(11)(00))
が存在する。結局、表3のテーブルを利用して、全ての
データ列が変換できるためには、すなわち変換テーブル
として成り立つためには、拘束長i=4までを要する。
データ変換のために必要なコードを基礎コードと呼ぶ。
【0044】また、表3の変換テーブルは、最小ランの
連続を制限する、置き換えコードを有する。すなわち、
データ列が(00000)と続くときに、"0000 1
001 00"に置き換える。これによって、データ変換
後の符号語列は、最小ランの連続が制限され、最小ラン
繰り返しは、最大でも4回となる。
【0045】さらに、表3に示したテーブルは、データ
列の要素内の”1”の個数と、変換される符号語列の要
素内の”1”の個数が、2で割った時の余りが、どちら
も1あるいは0で同一となるような変換規則を持ってい
る。すなわち、データ列の要素(000)は”1001
00”の符号語列に対応しているが、それぞれ”1”
の個数は、データ列では0個、対応する符号語列では2
個であり、どちらも2で割った余りが0で一致してい
る。同様に、データ列の要素(1101)は、”000
0 1000”の符号語列に対応しているが、それぞ
れ”1”の個数は、データ列が3個、対応する符号語列
は1個であり、どちらも2で割った余りが1で一致して
いる。
【0046】表3の変換テーブルにより生成された符号
は、最大拘束長r=5である。拘束長i=5の変換コー
ドは、最小ランの繰り返しを制限するための、置き換え
コードである。
【0047】この拘束長i=5の置き換えコードを設け
ないとき、表3は最大拘束長r=4となり、やはりd=
2、k=7の符号を作ることが出来る。しかし、この拘
束長i=5のコードへの変換により、最小ランの連続を
4回までに制限し、高線密度記録に対応した符号を得る
ことができる。
【0048】以上のように、表3のテーブルを利用した
変換は、基礎コードのみによってテーブルを構成する場
合、最大拘束長r=4となり、最小ランd=2で最大ラ
ンk=8、かつデータ列の要素内の”1”の個数を2で
割った時の余りと、変換される符号語列の要素内の”
1”の個数を2で割った時の余りが、どちらも1あるい
は0で同一となるような、符号を発生する。また、表3
のテーブルを利用した変換は、基礎コードに加えて、最
小ランdの連続を制限する置き換えコードを持って構成
する場合は、最大拘束長r=5となり、最小ランd=2
で最大ランk=7、かつ最小ランdの連続が有限回まで
に制限され、さらにデータ列の要素内の”1”の個数を
2で割った時の余りと、変換される符号語列の要素内
の”1”の個数を2で割った時の余りが、どちらも1あ
るいは0で同一となるような、符号を発生する。
【0049】ところで一般的に、最大拘束長rが大きい
ほど、ビットシフト時の復調エラー(エッジビットの位
置が1ビット分だけ、正規の位置よりも前方または後方
にシフトすることによるエラー)の伝搬特性が悪くな
る。
【0050】表1と表2を比較すると、表1の最大拘束
長rは4であるのに対して、表2の最大拘束長rは5で
ある。しかし表2と本発明である表3を比較すると、最
大拘束長rは同じ5となっている。しかも表2と表3の
最大拘束長r=5の要素は一つであることより、発生回
数が少ないことを考えるとその影響は少ない。
【0051】ところで、本変換テーブルによって発生さ
せた符号語列(チャネルビット列)の中の、任意の位置
に同期信号を挿入する場合、表3の変換テーブルは、可
変長構造のために、任意の位置で終端させるための終端
用テーブルを用意し、表3の変換テーブルを利用すると
き、必要に応じて終端用テーブルを用いる。
【0052】例えば任意の位置で同期信号を挿入する際
に、表3の変換テーブルを利用する変換は、まず直前直
後の符号語列との接続において、最小ランdおよび最大
ランkを守るように接続パターンを与え、これらの間に
同期信号用のパターンを与える。同期信号パターンとし
て、最大ランk=7を破るパターンを与えたとき、最も
短い長さで実現する同期信号パターンは、15符号語
(15チャネルビット)であるが、実際の符号語(チャ
ネルビット)の処理は2ビット単位で行っていることか
ら、表3のように16ビット”x000 1000 00
00 0100”とする。先頭の”x”は接続用のビッ
トで、0か1のどちらかを与える。2、3および4チャ
ネルビット目は、最小ランを守るために”0”を与え
る。5チャネルビット目からを、同期信号パターンとし
て、k=8となる9Tを与える。すなわち”1”と”
1”の間に、”0”が8つ並ぶ。なお上の同期信号パタ
ーンの最後のチャネルビットは”00”とし、同期信号
挿入後の以降の符号語列でも最小ランを守るようにす
る。
【0053】次に終端用テーブルと、上の同期信号パタ
ーンの接続用ビット”x”の説明をする。終端用テーブ
ルは、表3にあるように、 1 10 0 00 00 1001 11 0000 110 001001 となる。終端用テーブルは、置き換えでない変換コード
の存在する拘束長iのそれぞれの変換要素において、最
後のmビット(1ビット)を取り除いた、各データ全て
で必要となる。終端用テーブルを上のように与えること
によって、データ列の終端の切れ目がどのパターンであ
っても、その地点で符号が、終端できるようにする。終
端用テーブルは、表3でi=2のそれぞれの要素の後ろ
から1ビットだけ除去した(1)と(0)において与え
られる。またさらに、次のi=3のそれぞれの要素の後
ろから1ビットだけ除去した(00)と(11)、そし
てi=4の要素の後ろから1ビットだけ除去した(11
0)において与えられる。終端テーブルに与えられたそ
れぞれの変換符号語は、それぞれ復調の際に通常のテー
ブル表3と間違えないような符号語列を与えればよい。
【0054】表3において、同期信号パターンの接続用
ビット”x”は、その直前の符号語列(チャネルビット
列)が連続して”00”であるときに”1”を与え、そ
うでないとき”0”を与える。すなわち、最小ランおよ
び最大ランを守るようにxが決定される。同期信号の先
頭ビットと、その直前の符号語との関係は次のようにな
る。
【0055】なお、表3における変換テーブルでは、通
常のテーブルの各符号語の要素の最後はいずれも”0
0”以上であるから、通常のテーブルで終端出来た場合
の接続用ビット”x”は、 ”x”=1となる。
【0056】以上のように接続ビットの先頭の”x”を
決定したとき、最小ランの繰り返しについて調べると、
同期信号は表3の通り ”x000 1000 0000
0100”であり、”x”=1のとき、”1000 1
000 0000 0100”、すなわち、4T−9T−
(3+α)T……となり、αは、以降の符号語列によ
り、最小ランの繰り返しに影響を与えない。従って、同
期信号を挿入した場合でも、最小ランの繰り返しは挿入
前と同じ4回までに制限されている。
【0057】ところで、以上は同期信号パターンを16
符号語(16チャネルビット)として説明したが、同期
信号パターンとして、この他に、最大ランk=7を破
る、k=8(9T)が作成できれば良いので、15符号
語以上であれば、他にも同期信号パターンが作れる。
【0058】
【0059】例えば、表4のように、変換テーブルは同
じであるが、同期信号として、24符号語を与え、”x
001 0000 0000 1000 0000 010
0”のように、k=8(9T)を2回繰り返しても良
い。このとき同期信号と他の変換テーブル信号との距離
は増加するので、同期信号の検出能力は強くなる。
【0060】ところで上の表4のような同期信号を挿入
した場合の最小ランは、やはり保たれているのに対し
て、最小ランの繰り返しは、同期信号の先頭1ビット
が”1”の時”1001 0000 0000 1000
0000 0100”すなわち 3T−9T−9T−(3
+α)Tであり、その扱いに注意が必要となる。例え
ば、表3のような接続先頭ビットの決定に従うと、最小
ランの繰り返しが5回までになる場合がある。最小ラン
の繰り返し制限を増加させないためには、接続先頭ビッ
トの決定には、最小ランを守るようにすると共に、直前
の符号語が”100”の時には”x”=”0”を与える
ようにすればよい。同期信号の先頭ビットと、その直前
の符号語との関係は次のようになる。 ( 同期信号 24 ビット ) ……000 1001 0000 0000 1000 0000 0100…… ……001 0001 0000 0000 1000 0000 0100…… ……010 0001 0000 0000 1000 0000 0100…… ……100 0001 0000 0000 1000 0000 0100……
【0061】このようにする必要がある場合は、同期信
号の接続用に、9Tパターンの前に(d+1)ビットす
なわち3ビットのみが与えられた時である。この他にも
例えば、同期信号が ”1001 0000 0000 100” の15ビットのときも、同様である。
【0062】この他に、表4の例のように、通常のテー
ブルを用いて終端できたとき、”x”=”0”を与え、
終端テーブルを用いて終端したときは最小ランを守るよ
うに”x”を決定するようにしても、同様に最小ランの
繰り返しの制限が増加されない。
【0063】なお、表3の変換テーブルを用いた、表3
の持つ、データ列の要素内の”1”の個数と、変換され
る符号語列の要素内の”1”の個数が、2で割った時の
余りが、どちらも1あるいは0で同一となるような変換
規則を利用して、データビット列で、「反転」を表す”
1”、あるいは「非反転」を表す”0”を挿入してDSV
制御を行うことができる。この特性は、表3の終端テー
ブルにおいても保たれており、したがって、同期信号の
直前においても、終端テーブルを用いる、または用いな
いに関わらず、DSV制御が可能である。
【0064】データ列でDSV制御するということについ
て、冗長度で考えると、データ列の1ビットでDSV制御
を行うことは、チャネルビット列で表現すれば、表3の
変換率m=1、n=2より、2チャネルビットでDSV制
御を行っていることに相当する。ここで例えば、表1お
よび表2のような変換テーブルにおけるDSV制御は、チ
ャネルビット列においてDSV制御を行うことになり、最
小ランを守るためには、少なくとも3チャネルビットが
必要であり、その結果、冗長度は、より大きくなってし
まう。本方式のように、データ列内でDSV制御を行うこ
とで、効率のよいDSV制御が実現することになる。
【0065】本発明に係る変調装置の一実施の形態を図
面を参照し、説明する。この実施の形態は、データ列を
表3の可変長符号(d、k;m,n;r)=(2,7;
1,2;5)に変換する、変調装置に適用したものであ
る。
【0066】図1は、所定の間隔で同期信号を挿入する
変調装置の一実施の形態の構成を示すブロック図であ
る。DSV制御ビット決定・挿入部11は、入力されたデ
ータ列を、まず任意の間隔でDSV制御し、DSV制御ビット
の”1”あるいは”0”を決定し、任意の間隔で挿入
し、DSV制御されたデータ列を変調部12およびSYNC決
定部13に供給する。変調部12は、DSV制御ビットの
挿入されたデータ列を変調し、得られた符号列をSYNC挿
入部14に供給する。SYNC決定部13は、DSV制御され
たデータ列および符号列から、所定の間隔で挿入される
同期信号(SYNC)のパターンを決定し、同期信号をSYNC
挿入部14に供給する。SYNC挿入部14は、SYNC決定部
13から供給された同期信号を符号列に挿入し、NRZI化
部15に出力する。NRZI化部15は、同期信号が挿入さ
れた符号列を記録波形列に変換する。タイミング管理部
16は、タイミング信号を生成し、DSV制御ビット決定
・挿入部11、変調部12、SYNC決定部13、SYNC挿入
部14、およびNRZI化部15に供給し、タイミングを管
理する。
【0067】SYNC決定部13が、表3の同期信号パター
ンの16符号語を用いるとき、その同期パターンは、”
x000 1000 0000 0100”となる。”
x”は、SYNC挿入により区切られた、直前の符号語列
(DSV制御ビットは含んで良い)に依存し、直前の符号
語列が”00”の時に”x”=”1”となり、それ以外
の時に”x”=”0”となる。すなわち、”x”は、SY
NC挿入に当たり、最小ランおよび最大ランを守るように
決定される。また、終端テーブルを用いない場合(通常
のテーブルで終了できた)場合は、”x”=”1”と決
定される。
【0068】SYNC挿入部14は、上に説明したようにし
て決定されたSYNC決定部13からの同期パターンを符号
列に挿入する。同期パターンが挿入された後の次の変換
テーブルは、先頭からスタートする。
【0069】次に、この実施の形態の動作について説明
する。
【0070】データ列は、所定の間隔でDSV制御が行わ
れ、さらにまた、所定の間隔で同期信号が挿入される。
DSV制御ビット決定・挿入部11は、ある位置までの積
算DSVと、次の所定の間隔の区間DSVを計算し、これらを
合わせたDSV値が小さくなる方のDSV制御ビットの(1)
あるいは(0)を決定し、これをデータ列に挿入する。
DSV値は、データ列だけでは判定できないので、データ
列より変換テーブルを用いて符号語列を発生させ、これ
よりDSV値を求める。
【0071】DSV値の挿入されたデータ列は、次の変調
部12において、その変換テーブルによって変調され、
その結果がSYNC挿入部14に送られる。変調部12は、
同期信号の間隔を記憶しており、同期信号付近まで変調
を行い、通常の変換テーブルで変換できない場合、すな
わち表3の終端テーブルを用いる必要がある場合、その
情報をSYNC決定部13に送る。
【0072】SYNC決定部13は、同様に同期信号の間隔
を記憶しており、同期信号の挿入される直前の符号語列
によって、同期信号の先頭の接続ビットを決定する。ま
ず通常の変換テーブルで、変調を行うことが出来た場合
は、先頭の接続ビットは”1”が与えられる。SYNC決定
部13は、通常の変換テーブルで行うことができず、終
端テーブルを用いる必要があるときは、内蔵する終端テ
ーブルを参照し、それぞれ変換を行う。さらに終端テー
ブルにより決定した符号語は、切れ目の2ビット内に”
1”が入っているときがある。このとき同期信号の先頭
の接続ビットは”0”が与えられ、そうでないときは同
期信号の先頭の接続ビットは”1”が与えられる。
【0073】結局、同期信号付近の様子と、先頭の接続
ビットは以下の3つのパターンのいずれかになる。
【0074】このように、同期信号が決定され、同期信
号挿入部14は、これらの決定された同期信号を挿入す
る。同期信号決定部13に内蔵される、終端テーブルを
用いて決定された場合、同期信号挿入部14は、これを
含めたパターンを、挿入すれば良い。
【0075】最後に、NRZI化部15は、これらDSV制御
が行われ、さらに同期信号が挿入されたチャネルビット
列を記録符号に変換する。
【0076】また図2は、変調装置の他の実施の形態の
構成を示すブロック図である。図1に対応する部分に
は、図1と同じ番号を付してあり、その説明は適宜省略
する。図2の変調装置は、SYNC部分もDSV制御し、SYNC
部分もNRZI化を行う。
【0077】コントロールビット挿入部21は、データ
列をDSV制御ビットの1ビットだけを含むようなビット
単位に区切り、変調部12へ出力する。このビット単位
は、SYNCビットをも含んで考慮されるので、必ずしも一
種限りのビットサイズとしなくてもよい。
【0078】変調部12は、コントロールビット挿入部
21より得られた、所定のビット単位ごとにおいてデー
タ変換を行い、チャネルビット列を作成する。また変調
部12において、データ変換が出来なかった時、それは
終端テーブルを用いることを意味する。SYNC挿入部14
は、変調された符号語に所定の間隔で同期信号を挿入す
る。SYNC挿入部14は、また、終端テーブルを有し、必
要に応じて終端テーブルを用いて変調し、同期信号パタ
ーン16ビットを挿入する。SYNC、およびDSV制御ビッ
トを含んだ符号語列は、NRZI化部15でレベル符号化さ
れる。
【0079】そしてDSV制御ビット/SYNC決定部22
は、送られてきたレベル符号化列をもとにDSV値を計算
し、最終的にDSV値を決定する。また同時に、同期パタ
ーン16ビットも決定する。この出力値は、記録符号列
であり、図1の変調装置の最終出力値と同じ結果が得ら
れる。
【0080】次に、その動作を説明する。コントロール
ビット挿入部21は、入力されたデータ列より、所定の
間隔で挿入されるDSV制御ビットはまだ決定していない
が、仮に、(1)を挿入したビット列と、(0)を挿入
したビット列とを持ったデータ列を作成する。変調部1
2は、この2種類のデータ列を変調する。変調部12
は、変換テーブルを内蔵している。さらにSYNC挿入部1
4は、それぞれ所定の間隔でデータ列に同期パターンを
挟む。SYNC挿入部14は、終端テーブルを内蔵し、同期
信号を挟むために終端されたデータ列を、ここで符号語
列に変換する。
【0081】符号語列は、NRZI化部15でレベル符号化
される。この時点では、チャネルビット列のDSV制御ビ
ットはまだ決定されておらず、2種類のレベル符号列が
存在する。
【0082】そしてDSV制御ビット/SYNC決定部22
は、DSV値を計算し、DSVが抑制される方のどちらかを選
択し、これを決定する。これは、同時に同期パターンも
決定することになる。決定された符号語列(チャネルビ
ット列)が、DSV制御が行われたデータ列として出力さ
れる。
【0083】図3は、同期信号とDCビットを挿入した
記録符号列の一例を示す図である。例えば、同期信号と
して16符号語を与え、DSV制御は51データ毎に行
い、DSV制御1ビットと合わせて52データを22回毎
に同期信号を挿入し、同期信号の前後にもDSV制御ビッ
トを挟むとき、記録符号列は、図3に示すようになる。
【0084】このとき、同期信号ごとの符号語数(チャ
ネルビット数)は、16+2+(1+51+1+51+
1+51+...51+1)×2=18+(52)×22
回 ×2=2306符号語(チャネルビット)である。
【0085】このときの、データ語との冗長度を計算す
ると、(51×22)×2/2306 =2244/2
306=0.973より、1−0.973=0.027
が得られ、冗長度は、2.7%である。
【0086】続いて、本発明に係るデータ列を表3の可
変長符号(d、k;m,n;r)=(2,7;1,2;
5)に変換した変調符号語列より、これを復調する復調
装置について説明する。図4は、同期信号が含まれた再
生データを復調する、本発明に係る復調装置の一実施の
形態の構成を示すブロック図である。
【0087】所定の間隔で挿入されている同期信号含む
再生データ列は、コンパレート/逆NRZI化部31に供給
される。コンパレート/逆NRZI化部31は、 伝送路よ
り伝送されてきた信号、または、記録媒体より再生され
た信号をコンパレートし、逆NRZI化し(エッジ符号に
し)、そのエッジ符号を復調部32およびSYNC識別部3
3に供給する。復調部32は、エッジ符号化されたデジ
タル信号を復調テーブル(逆変換テーブル)に基づいて
復調し、復調されたデータ列を、SYNC取出部34に供給
する。SYNC識別部33は、再生データ列に所定の間隔で
挿入されている同期信号(SYNC)を識別し、同期信号部
分の直前において終端テーブルの逆変換終端テーブルが
用いられている場合はこの情報を復調部32に送る。SY
NC取出部34は、同期信号を取り出す。DSV制御ビット
取出部35は、復調されたデータ列より、任意の間隔で
挿入されているデータ列に含まれるDSV制御ビットを取
り除き、元のデータ列を与える。バッファ36は、入力
されたデータ列を一旦記憶し、所定の転送レートで読み
出し、出力する。タイミング管理部37は、タイミング
信号を生成し、コンパレート/逆NRZI化部31、復調部
32、SYNC識別部33、SYNC取出部34、DSV制御ビッ
ト取出部35、およびバッファ36に供給してタイミン
グを管理する。
【0088】図4におけるSYNC識別部33は、固有のパ
ターンによって同期信号の位置を決定すると共に、所定
の間隔で同期信号が入っているのをカウントすることに
よってもその位置を識別することが出来る。同期信号の
位置が識別されたとき、その直前付近の符号列の復調
は、終端テーブルを含めて行われる。一方、同期信号の
直後においては、終端テーブルは不要であり、表3の通
常テーブルで復調ができる。
【0089】復調が行われた後、SYNC取出部34は、符
号列から所定の同期信号のビット数だけ取り除き、復調
部32と整合性を取る。
【0090】次に図14の復調装置の動作について説明
する。伝送路より伝送されてきた信号、あるいは記録媒
体より再生された信号は、コンパレート/逆NRZI化部3
1に入力され、コンパレートされるとともに、逆NRZI符
号(”1”がエッジを示す符号)のデジタル信号となっ
て、復調部32およびSYNC識別部33に入力される。
【0091】そして、このデジタル信号は、復調部32
において、表3の逆変換テーブルに基づいて復調され
る。復調部32は、表3の逆変換テーブルを有するが、
終端用の逆変換テーブルは有しなくともよい。その場
合、同期信号が挿入された直前部分で変換が不可能とな
る場合があるが、復調部32は、SYNC識別部33より所
定の情報を得ることで、これを補う。
【0092】SYNC識別部33は、同期信号として与えら
れた”x000 1000 00000100”を検出す
る。この同期信号は、固有なパターンである9Tを含む
ので、他の情報符号語列内からは、検出されることはな
い。またSYNC識別部33は、一度同期パターンが検出さ
れたら、それ以降は内部カウンタ等によって、所定の間
隔で同期信号を検出することが出来る。
【0093】SYNC識別部33は、また、終端テーブルの
逆変換テーブルも有し、同期信号の16ビットの直前に
おいて、終端のために用いられた終端テーブルによって
作られた符号語を、終端逆変換テーブルによって復調
し、この結果を復調部32に供給する。終端の逆変換テ
ーブルは、復調部32またはSYNC識別部33のどちらか
が有すればよい。
【0094】そして同期信号の16ビットは、SYNC取出
部34によって取り除かれ、さらにDSV制御ビット取出
部35によって、さらに、DSV制御ビットが取り除かれ
る。DSV制御のフォーマットが図3のようになっている
場合、同期信号の直前直後の両方にDSV制御ビットが挿
入されたいるため、SYNC取出部34が、SYNCビットを取
り出すと同時に、DSV制御ビット1ビットを取り出せ
ば、DSV制御ビット取出部35は、完全な等間隔のDSV制
御ビットを取り除けば良い。
【0095】逆変換テーブルは例えば、次の表5のよう
になる。また、終端逆変換テーブルは、例えば、次の表
6のようになる。
【0096】
【0098】以上の変換テーブルを用いた変調をシミュ
レーションした結果を示す。すなわちTminの連続を制
限し、かつデータ列内においてDSV制御を行い、さらに
同期信号を挿入した結果について以下に示す。シミュレ
ーションは、変換テーブルとして、表3に示した変換テ
ーブルを用いており、さらに同期信号は表3にある16
ビットのものと、表4にある24ビットのもので行っ
た。さらに比較のために、同期信号を含まないでDSV制
御のみ同様に行ったシミュレーション結果も示す。
【0099】任意に作成した13107200ビットの
ランダムデータを、表3の変換テーブルを用いて、符号
語列(チャネルビット列)に変換した。また51データ
ビットおきにDSV制御を行い、DSV制御ビットを挿入した
後にデータ変換を行った。そして図3に示すように同期
信号を22セットおきに挿入し、同期信号の前後にDSV
制御ビットが挿入されるようにした。
【0100】このとき冗長度は、2306(=18+
{(51+1)×22セット}×2)符号語である。
【0101】従って、{2306−((51×22)×
2)}/2306=(2306−2244)/2306
=0.269より、冗長度 は、2.7%である。
【0102】また、各結果の数値は以下のようにして計
算した。 Ren_cnt[1 to 10]: 最小ランの繰り返し1回〜10回の各
発生数 T_size[2 to 9]: 2T〜9Tの各ランの発生数 Sum : Number of bits. ビット総数 Total: Number of runlengths. 各ラン(3T、4T、
…)の発生総数 Average Run : (Sum/Total) ラン分布の数値:(T_size[i] * (i) ) / (Sum) , i=
2,3,4,,,10 最小ランの連続する分布の数値: (Ren_cnt[i] * (i) ) / T_size[3T] , i=1,2,3,4,,,1
0 max-RMTR:最小ランの繰り返す、最大回数 peak DSV: チャネルビット列のDSV制御は、NRZI化後
の”1”をhighと し、”0”をlowとしたときの差およ
び、DSV値のプラス側のピークおよびマイナス側のピー
クを言う。ピークDSVのHighからLowまでの距離は、DSV
制御の性能を示し、距離が少ないほど低域成分が抑圧さ
れていることを意味する。またDSV制御が行われていな
い時は、ピークDSVの距離は極端に増大する。
【0103】 <表7> *** PP27 *** <Table.3> <Table.3> <Table.3> SYNC 16bit-in 24bit-in no Average Run 4.5408 4.5524 4.5341 Sum 24663096 24748664 26214400 Total 5431458 5436369 5781636 2T 0(------) 0(------) 0(------) 3T 1707348(20.77%) 1705216(20.67%) 1820683(20.84%) 4T 1376130(22.32%) 1366813(22.09%) 1462138(22.31%) 5T 944676(19.15%) 947589(19.14%) 1011173(19.29%) 6T 717214(17.45%) 718056(17.41%) 764815(17.51%) 7T 489548(13.89%) 491469(13.90%) 523572(13.98%) 8T 185846( 6.03%) 185834( 6.01%) 199255( 6.08%) 9T 10696( 0.39%) 21392( 0.78%) 0(------) SYNC数 10696 10696 0 RMTR(1) 847648(49.65%) 847141(49.68%) 902333(49.56%) RMTR(2) 279470(32.74%) 279118(32.74%) 298756(32.82%) RMTR(3) 82092(14.42%) 81869(14.40%) 87590(14.43%) RMTR(4) 13621( 3.19%) 13558( 3.18%) 14517( 3.19%) RMTR(5) 0(------) 0(------) 0(------) max-RMTR 4 4 4 ============================================================= peak D.S.V. High-peak +38 +36 +38 Low-peak -38 -38 -38 =============================================================
【0104】上の結果より、本方式である表3の、同期
信号挿入による結果は、最小ランが守られ、かつ最小ラ
ンの連続が最大で4回までに制限されていることが示さ
れた。最大ランを超える9Tの発生については、同期信
号の回数だけ入っていることが示さるとともに、24ビッ
トSYNCでは2回続く9Tが示された。また、peak D.S.V
の結果より、DSV制御の影響も問題ないことが示され
た。
【0105】以上より、従来の27PP方式は可変長符
号であり、可変長符号でフォーマットの際に問題とな
る、同期信号等によるデータ列の切れ目の発生にあた
り、冗長率をなるべく少なくして同期信号の先頭に接続
ビットを設けることで、終端させることが出来た。
【0106】ゆえに、最小ランd=2、最大ランk=
7、変換率 m/n=1/2の可変長であり、最小ラン
長の繰り返し回数を制限する置き換えコードを持ち、ま
た、変換テーブルの要素内の”1”の個数と、変換され
る符号語列の要素内の”0”の個数が、2で割った時の
余りが、どちらも1あるいは0で一致するような変換テ
ーブルにおいて、所定の位置に同期信号を挟むとき、最
小ランおよび、最小ランの繰り返し制限を変化させるこ
となく挟み、かつその同期信号はユニークな信号パター
ンを与えたので、より安定に、かつ確実に同期信号の検
出が可能となる。
【0107】また、同期信号の入る切れ目ではデータ列
は必ず終端できるようにしたので、復調の際の、同期信
号の前後でのデータの管理が容易になり、より安定した
復調が可能になる。
【0108】なお、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものとす
る。
【0109】なお、上記したような処理を行うコンピュ
ータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、
磁気ディスク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の
他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用すること
ができる。
【0110】
【発明の効果】請求項1に記載の変調装置、請求項5に
記載の変調方法、および請求項6に記載の提供媒体によ
れば、最小ランを守り、最大ランを破る、最も短い長さ
の同期の為の符号列を挿入するようにしたので、最小ラ
ンを守った同期符号を挿入することができる。
【0111】請求項7に記載の復調装置、請求項8に記
載の復調方法、および請求項9に記載の提供媒体によれ
ば、最小ランを守り、最大ランを破る、最も短い長さの
同期の為の符号列を識別するようにしたので、最小ラン
を守った同期符号を識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】所定の間隔で同期信号を挿入する変調装置の一
実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】変調装置の他の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】同期信号とDCビットを挿入した記録符号列の
一例を示す図である。
【図4】同期信号が含まれた再生データを復調する、本
発明に係る復調装置の一実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11 DSV制御ビット決定・挿入部, 12 変調部,
13 SYNC決定部,14 SYNC挿入部, 15 NRZI
化部, 31 コンパレート/逆NRZI化部,32 復調
部, 33 SYNC識別部, 34 SYNC取出部, 35
DSV制御ビット取出部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本データ長が1ビットのデータを、最
    小ランが2で、基本符号長が2ビットの可変長符号(d,
    k;m,n;r)に変調する変調装置において、 最小ランを守り、最大ランを破る、最も短い長さの同期
    の為の符号列を挿入する同期符号挿入手段を備えること
    を特徴とする変調装置。
  2. 【請求項2】 前記符号列は、ユニークなパターンを有
    することを特徴とする請求項1に記載の変調装置。
  3. 【請求項3】 前記符号列は、先頭の1チャンネルビッ
    トの値が直前に変換した符号の値によって決定されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の変調装置。
  4. 【請求項4】 前記同期符号挿入手段は、前記符号列の
    直前に最小ランを守る符号を挿入することを特徴とする
    請求項1に記載の変調装置。
  5. 【請求項5】 基本データ長が1ビットのデータを、最
    小ランが2で、基本符号長が2ビットの可変長符号(d,
    k;m,n;r)に変調する変調方法において、最小ランを守
    り、最大ランを破る、最も短い長さの同期の為の符号列
    を挿入する同期符号挿入ステップを含むことを特徴とす
    る変調方法。
  6. 【請求項6】 基本データ長が1ビットのデータを、最
    小ランが2で、基本符号長が2ビットの可変長符号(d,
    k;m,n;r)に変調する変調装置に、最小ランを守り、最大
    ランを破る、最も短い長さの同期の為の符号列を挿入す
    る同期符号挿入ステップを含む処理を実行させるコンピ
    ュータが読み取り可能なプログラムを提供することを特
    徴とする提供媒体。
  7. 【請求項7】 最小ランが2で、基本符号長が2ビット
    の可変長符号(d,k;m,n;r)を、基本データ長が1ビット
    のデータに復調する復調装置において、 最小ランを守り、最大ランを破る、最も短い長さの同期
    の為の符号列を識別するする同期符号識別手段を備える
    ことを特徴とする復調装置。
  8. 【請求項8】 最小ランが2で、基本符号長が2ビット
    の可変長符号(d,k;m,n;r)を、基本データ長が1ビット
    のデータに復調する復調方法において、 最小ランを守り、最大ランを破る、最も短い長さの同期
    の為の符号列を識別するする同期符号識別ステップを含
    むことを特徴とする復調方法。
  9. 【請求項9】 最小ランが2で、基本符号長が2ビット
    の可変長符号(d,k;m,n;r)を、基本データ長が1ビット
    のデータに復調する装置に、 最小ランを守り、最大ランを破る、最も短い長さの同期
    の為の符号列を識別するする同期符号識別ステップを含
    む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプロ
    グラムを提供することを特徴とする提供媒体。
JP10237591A 1998-08-24 1998-08-24 変調装置および方法、復調装置および方法、並びに提供媒体 Withdrawn JP2000068848A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10237591A JP2000068848A (ja) 1998-08-24 1998-08-24 変調装置および方法、復調装置および方法、並びに提供媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10237591A JP2000068848A (ja) 1998-08-24 1998-08-24 変調装置および方法、復調装置および方法、並びに提供媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000068848A true JP2000068848A (ja) 2000-03-03

Family

ID=17017597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10237591A Withdrawn JP2000068848A (ja) 1998-08-24 1998-08-24 変調装置および方法、復調装置および方法、並びに提供媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000068848A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008278497A (ja) * 2007-05-03 2008-11-13 Thomson Licensing チャネルコーディングおよびデコーディングの方法および装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008278497A (ja) * 2007-05-03 2008-11-13 Thomson Licensing チャネルコーディングおよびデコーディングの方法および装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100675029B1 (ko) 변조장치 및 방법, 복조장치 및 방법, 및 제공매체
JP3985173B2 (ja) 変調装置および方法、復調装置および方法、並びにデータ格納媒体
KR100263689B1 (ko) 변조방법, 변조장치 및 복조장치
MXPA96006099A (en) Method of digital data transmission
JP2004213863A (ja) 符号化変調方法および変調装置、復調方法および復調装置、情報記録媒体
JP3722331B2 (ja) 変調装置および方法、並びに記録媒体
JPH11177431A (ja) 変調装置および方法、並びに提供媒体
JP4032329B2 (ja) 変調装置および方法、並びに記録媒体
KR20040074588A (ko) 변조 장치 및 방법
JP3717024B2 (ja) 復調装置および方法
JP4009798B2 (ja) 復調装置および方法
JP2000068848A (ja) 変調装置および方法、復調装置および方法、並びに提供媒体
JP4207073B2 (ja) 変調装置および方法、記録媒体、並びに復調装置および方法
JP3760966B2 (ja) 変調装置および方法、並びに記録媒体
JP2000068849A (ja) 変調装置および方法、復調装置および方法、並びに提供媒体
JP4983032B2 (ja) 復調テーブル、復調装置および方法、プログラム、並びに記録媒体
JP3239663B2 (ja) 変調方法、変調装置及び復調装置
JP4155312B2 (ja) 変調装置および方法、記録媒体、並びに復調装置および方法
JP2000068847A (ja) 変調装置および方法、復調装置および方法、並びに提供媒体
JP4826888B2 (ja) 復調テーブル、復調装置および復調方法、プログラム、並びに記録媒体
JP3871171B2 (ja) 復調装置および復調方法
JP4366662B2 (ja) 変調装置、変調方法、記録媒体
JP4919121B2 (ja) 変調装置、変調方法、および記録媒体
JP2009266379A (ja) 変調装置、変調方法、記録媒体
JP2000341132A (ja) 復調装置および方法、並びに記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051101