JP2000067258A - 図面作図装置 - Google Patents

図面作図装置

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JP2000067258A
JP2000067258A JP10234341A JP23434198A JP2000067258A JP 2000067258 A JP2000067258 A JP 2000067258A JP 10234341 A JP10234341 A JP 10234341A JP 23434198 A JP23434198 A JP 23434198A JP 2000067258 A JP2000067258 A JP 2000067258A
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JP10234341A
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Inventor
Sadao Tamura
節生 田村
Shigeharu Kaneda
重治 金田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 図面上に配置した定型部品3を拡大/縮小等
の編集後において、属情報を用いた接続線作成やテキス
ト書込等の作図作業を容易にする。 【解決手段】 各種指示を入力するための入力操作部1
2,13と、基本形状と付属情報とからなる定型部品を
記憶する定型部品記憶部29と、定型部品記憶部から必
要な定型部品を読出して編集処理を行って図面を作成す
る図面編集部20とを有する図面作図装置において、各
付属情報毎に、該当付属情報が所属する定型部品の形状
が変更された場合に対応して変更すべき変更情報を記憶
する変更情報記憶手段(29)と、図面編集部で定型部
品に対して実施された変更操作に応じて、該当定型部品
の付属情報を変更情報記憶手段に記憶されている変更情
報を用いて変更する付属情報変更手段(20)と、変更
された付属情報を変更後の定型部品に付加する付属情報
付加手段(20)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば CAD(compu
ter aided design)システム及び図面等を入力するシス
テムにおいて、特に予め登録しておいた定型部品を図面
上に順次配置して行くとともに、配置された各定型部品
を適宜接続していくことにより、順次図面を作成してい
く図面作図装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図面を作成するために一般に用いられる
CAD システムは、大きく分類して、機械図面を作図する
ための図形作図機能を強化したシステムと、電気回路や
電子回路等を作図するために、必要な定形の図形(以下
定形部品と略記する)を予め例えばデータベース等に登
録しておき、それらの各定型部品を読出して図面上に適
宜配置して互いに接続して、その接続関係を維持しなが
ら作図するシステムとがある。
【0003】これらのうち、後者の接続関係を維持しな
がら作図するCADシステムにおいては、各定型部品を
データベースに登録する際に、該当定型部品を他の定型
部品に接続するための接続点等の接続箇所を指定するよ
うにしている。このため、定形部品を登録する際に定義
した定形部品自体の形状を示す基本の図形要素の大きさ
を拡大/縮小すると、接続点の位置等をその拡大/縮小
に併せて変更しなければならない。
【0004】また、接続点以外にも、定形部品に関連づ
けた属性情報は、全てその倍率に合わせて変更する必要
がある。このため、従来技術では、電子回路等を作図す
るCADシステムにおいては、定形部品(すなわち、電
子部品)を拡大/縮小する機能を有していない。これ
は、国際規格や国内規格によって、図面に記載する電子
部品の大きさや形状を一定値に規定していることにも起
因している。
【0005】しかし、現代においては、これらの回路図
以外にも、電気設備の図面やソフトウェアの設計図面等
の規格においては、定形部品の縦対横の比率等は規定さ
れているが、大きさは規定されていない場合も多くなっ
てきている。
【0006】したがって、従来の図面作図装置を用いて
上述した電気設備の図面やソフトウェアの設計図を作成
する場合、定形部品を拡大/縮小することができないの
で、大きさが異なる数種類の相似形の図形を多数データ
ベースに登録しておくという繁雑な手段を採用してい
た。
【0007】例えば、図12(a)に示すような菱形を
有した基本の図面要素1と二つの付属情報2とからなる
定形部品3を作成してデータベースに登録したとする。
そして、このデータベースに登録されている定形部品3
を読出して、この定形部品3を用いて図面を作成する過
程で、図12(b)に示すように、他の機器(定型部
品)に比べて大きく(強調)して表現するとする。
【0008】従来の図面作図装置では、定形部品3にお
ける基本形状を示す基本の図面要素1に対しては、外部
から倍率を指定するのみで、図面作図装置に組込まれて
いる編集作図部が有する拡大/ /縮小機能によって簡単
にできる。しかし、接続点等の該当定型部品3に付随す
る付属情報2に関しての拡大/縮小等の処理機能は有し
ていないので、図12(b)に示すように、拡大された
図面要素の中央に拡大されない付属情報がそのまま定型
部品3内に残る不都合が生じる。
【0009】これでは、意図した図面を完成させること
はできない。そこで、図面として定型部品3相互間の接
続関係も含めて完成させるためには、データベースに既
に登録した定形部品3を拡大して、基本の図面要素1及
び接続点等の付属情報2を再定義して全く別の定型部品
3としてデータベースに登録した後、データベースから
読出してそのその拡大した定型部品3を図面上の目的位
置に配置して目的とする図面を作成する作業が必要であ
る。
【0010】図12(c)は、付属情報2がテキスト2
bを組込むためのテキスト枠2aである場合を示す。こ
の場合、この定型部品3をデータベースに対する登録時
に、基本の図面要素1内におけるテキスト枠2aからな
る属性情報2を入力するべき領域を定義しておく。そし
て、データベースからこの新に定義された定型部品3を
読出して、図面上の意図した位置へ配置した後に、テキ
スト枠2内にテキスト2bを埋込むと、自動的に該当定
型部品3に関連するテキスト2bとして管理される。
【0011】しかし、従来の図面作図装置においては、
前述したように、編集作図部は付属情報に対する拡大/
縮小機能を有していないため、図12(d)に示すよう
に、拡大して配置した定型部品3の付属情報2としての
テキスト枠2a及びテキスト2aは拡大表示されないた
め、拡大される前の定型部品3の付属情報2として定義
している領域にそのまま入り、結果的に拡大された定型
部品3は図面作成者の期待する拡大前の定型部品3に対
する相似形にはならない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の図
面作図装置においては、例えばデータベース等に予め定
形部品3を登録しておいて、このデータベースから定型
部品を読出して作成すべき図面上で該当定型部品をただ
単に拡大または縮小して配置したとしても、定型部品相
互間において互いの接続点どうしを接続することが困難
であった。
【0013】また、従来の図面作図装置に組込まれた編
集作図部は、定型部品3の図面要素1に対しては自由に
拡大/縮小できたが、定形部品3に付属する付属情報2
に対する拡大/縮小等の編集はできなかった。その結
果、データベースから読出した定形部品3全体を拡大/
縮小できないので、図面作図装置として、自由度が高い
図面を作図することができなかった。
【0014】以上のように、従来の図面作図装置におい
ては、図面のレイアウトを見栄え良くしたり、重要なも
のを大きく表現する目的で定形部品3に対する拡大/縮
小を自由にかつ簡単に行なうことができなかった。
【0015】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、定型部品に付随する付属情報における対
応する定型部品の形状変更に対応する変更情報を記憶し
ておくことにより、たとえ図面上に読出して各種の編集
処理を終えた後の定型部品に対して、前記付属情報を用
いて、接続線の作図や文字列の挿入等の図面作成に関す
る各種編集操作を簡単に実施することができ、図面作成
作業の作業効率を大幅に向上できる図面作図装置を提供
することを目的とする。
【0016】
【問題点を解決するための手段】上記課題を解決するた
めに、本発明は、二次元座標情報及び編集作図に関する
各種指示を入力するための入力操作部と、図面に組込ま
れる基本形状と付属情報とからなる定型部品を記憶する
定型部品記憶部と、入力操作部から入力された指示に基
づいて定型部品記憶部から必要な定型部品を読出して編
集処理を行って図面を作成する図面編集部とを有する図
面作図装置において、定型部品記憶部に記憶されている
各付属情報毎に、該当付属情報が所属する定型部品の形
状が変更された場合に対応して変更すべき変更情報を記
憶する変更情報記憶手段と、図面編集部で定型部品に対
して実施された変更操作に応じて、該当定型部品の付属
情報を変更情報記憶手段に記憶されている変更情報を用
いて変更する付属情報変更手段と、付属情報変更手段で
変更された付属情報を変更後の定型部品に付加する付属
情報付加手段とを備えている。
【0017】このように構成された図面作図装置におい
ては、定型部品記憶部に記憶されている各付属情報毎
に、該当付属情報が所属する定型部品の形状が変更され
た場合に対応して変更すべき変更情報が記憶されてい
る。
【0018】したがって、図面作成者が定型部品記憶部
から読出されて図面上に配置された各定型部品に対する
拡大/縮小を含む変形操作を実施すると、該当定格部品
に付随する付属情報に対する変形操作も連動して実施さ
れる。
【0019】よって、この変形された定型部品に付され
た付属情報を用いて、例えば、接続線の作図や文字列の
挿入等の図面作成に関する各種編集操作を簡単に実施す
ることができる。
【0020】請求項2においては、上述した発明の図面
作図装置における定型部品記憶部に記憶された付属情報
は、所属する定型部品を他の定型部品に接続するため接
続点であり、変更情報記憶手段に記憶されている変更情
報は、所属する定型部品に対する拡大/縮小に対応する
拡大/縮小率であり、図面編集部は、入力操作部から入
力された指示に基づいて拡大/縮小した一対の定型部品
の接続点どうしを接続線で接続するようにしている。
【0021】このように構成された図面作図装置におい
ては、たとえ定型部品を拡大/縮小したとしても、簡単
に定型部品相互間を接続線で接続可能である。請求項3
においては、上述した発明の図面作図装置における定型
部品記憶部に記憶された付属情報は、所属する定型部品
を他の定型部品に接続するため接続点であり、変更情報
記憶手段に記憶されている変更情報は、所属する定型部
品に対する回転に対応する回転角であり、図面編集部
は、入力操作部から入力された指示に基づいて回転した
一対の定型部品の接続点どうしを接続線で接続するよう
にしている。
【0022】このように構成された図面作図装置におい
ては、たとえ定型部品を回転させたとしても、簡単に定
型部品相互間を接続線で接続可能である。請求項4にお
いては、上述した発明の図面作図装置における定型部品
記憶部に記憶された付属情報は、所属する定型部品を他
の定型部品に接続するため接続点であり、変更情報記憶
手段に記憶されている変更情報は、所属する定型部品に
対する鏡像反転に対応する鏡像反転実施情報であり、図
面編集部は、入力操作部から入力された指示に基づいて
鏡像反転した一対の定型部品の接続点どうしを接続線で
接続するようにしている。
【0023】このように構成された図面作図装置におい
ては、たとえ定型部品を鏡像反転させたとしても、簡単
に定型部品相互間を接続線で接続可能である。請求項5
においては、上述した発明の図面作図装置における定型
部品記憶部に記憶された付属情報は、所属する定型部品
内またはその近傍に文字列を書込むためのテキスト枠で
あり、変更情報記憶手段に記憶されている変更情報は、
所属する定型部品に対する拡大/縮小に対応する拡大/
縮小率であり、図面編集部は、入力操作部から入力され
た指示に基づいて拡大/縮小した定型部品のテキスト枠
内に操作入力された文字列を書込むようにしている。
【0024】このように構成された図面作図装置におい
ては、たとえ定型部品を拡大/縮小させたとしても、簡
単にテキスト枠内に図面作成者が入力した文字列を書込
むことができる。
【0025】請求項6においては、上述した発明の図面
作図装置における定型部品記憶部に記憶された付属情報
は、所属する定型部品内またはその近傍に文字列を書込
むためのテキスト枠であり、変更情報記憶手段に記憶さ
れている変更情報は、所属する定型部品に対する回転に
対応する回転角であり、図面編集部は、入力操作部から
入力された指示に基づいて回転したした定型部品のテキ
スト枠内に操作入力された文字列を書込むようにしてい
る。
【0026】このように構成された図面作図装置におい
ては、たとえ定型部品を回転させたとしても、簡単にテ
キスト枠内に図面作成者が入力した文字列を書込むこと
ができる。
【0027】請求項7においては、上述した発明の図面
作図装置における定型部品記憶部に記憶された付属情報
は、所属する定型部品内またはその近傍に文字列を書込
むためのテキスト枠であり、変更情報記憶手段に記憶さ
れている変更情報は、所属する定型部品に対する鏡像反
転に対応する鏡像反転実施情報であり、図面編集部は、
入力操作部から入力された指示に基づいて鏡像反転した
定型部品のテキスト枠内に操作入力された文字列を書込
むようにしている。
【0028】このように構成された図面作図装置におい
ては、たとえ定型部品を鏡像反転させたとしても、簡単
にテキスト枠内に図面作成者が入力した文字列を書込む
ことができる。
【0029】請求項8においては、上述した発明の図面
作図装置における定型部品記憶部に記憶された付属情報
は、所属する定型部品内またはその近傍に文字列を書込
むためのテキスト枠であり、変更情報記憶手段に記憶さ
れている変更情報は、該当テキスト枠における所属する
定型部品に対する相対位置の移動情報であり、図面編集
部は、入力操作部から入力された指示に基づいて移動さ
れたテキスト枠内に操作入力された文字列を書込むよう
にしている。
【0030】このように構成された図面作図装置におい
ては、たとえ定型部品に付されたテキスト枠を移動させ
たとしても、簡単に移動後のテキスト枠内に図面作成者
が入力した文字列を書込むことができる。
【0031】請求項9においては、上述した発明の図面
作図装置における定型部品記憶部に記憶された付属情報
は、所属する定型部品内またはその近傍に文字列を書込
むためのテキスト枠であり、変更情報記憶手段に記憶さ
れている変更情報は、該当テキスト枠に書込む文字列の
大きさ情報であり、図面編集部は、入力操作部から入力
された指示に基づいてテキスト枠内に操作入力された文
字列を前記変更情報が指定する大きさで書込むようにし
ている。このように構成された図面作図装置において
は、簡単に移動後のテキスト枠内に書込む文字列の大き
さを任意に変更可能である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下本発明の各実施形態を図面を
用いて説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係わる
図面作図装置の概略構成を示すブロック図である。
【0033】一種のCADシステムで構成されこの第1
実施形態の図面作図装置は、大きく分けて、入力された
図形や座標データを基に図形を認識して図面を編集作成
する図面作図装置本体11と、例えば図面作成者が文字
や各種編集指令を入力するためのキーボード12と、図
面作成者が手書きで図形を入力したり座標を指定するた
めのタブレット13及びスタイラスペン14と、編集中
又は作成済みの図面や各種指令のメニューを表示するた
めの表示装置であるCRT15と、作成済みの清書され
た図面を印字出力するプリンタ16とで構成されてい
る。
【0034】また、図面作図装置本体11は、図示する
ように、手書入力部17と図形認識部18と図面要素検
出部19と図面編集部20とデータ管理部21とで構成
されている。
【0035】手書入力部17は、タブレット13よりの
手書き図形の座標値を読取って、図形認識部18及び図
形要素掲出部19へ送出する。図形認識部18は、手書
入力部17で読取られた座標値に基づいて、手書きで描
かれた図形の形状を決定して、次の図面編集部20へ送
出する。さらに、図面要素検出部19は、データ管理部
21内の図面要素メモリに予め記憶されている既に入力
済みの図面要素の情報を読出し、先の手書入力部17に
て読取られた座標値よりしきい値以下の距離にある今回
編集操作を行なうべき図面要素を検出して、この検出し
た図面要素を図面編集部20へ送出する。
【0036】図面編集部20は、図形認識部18にて決
定された図形の形状に基づいて、図面要素検出部19に
より検出された図面要素に対して、拡大/縮小・回転・
鏡像反転を行い、また付属情報に対して移動・削除・追
加等の編集処理を行ない、編集処理された後の図面要素
を前記データ管理部21へ送出する。
【0037】データ管理手段21は、図面編集部20に
て編集処理が施された後の図面要素を自己内の図面要素
メモリに記憶すると共に、CRT15に表示する。さら
に、データ管理手段21は、図面要素検出部19からの
検索要求に応じて自己の図面要素メモリ内に既に入力済
みの図面要素を提供する。
【0038】図2は上述した図面作図装置本体11の構
成をより詳細に示すブロック図である。図2において、
キーボード12から入力された文字列は、文字入力部2
2でテキストデータに認識された後、図面編集部20へ
入力されると共に、図面表示部23へ送出される。ま
た、タブレット13から入力された手書きの図形の各座
標は、座標入力部24で読取られて、図面表示部23、
ストリーム検出部25、距離計算部26、ピック座標検
出部27、図形認識部18へ送出される。
【0039】図形認識部18は、座標入力部24から入
力された座標及びストリーム検出部25からのストリー
ム結果に基づいて図面作成者にて手書きされた図形を認
識して、図面編集部20へ送出する。
【0040】データ管理部21内には、図面要素メモリ
28と定型部品記憶部としての定型パターンメモリ29
とが形成されている。図面要素メモリ28内には、この
図面作図装置で作成されている、又は作成途中の図面に
組込まれている各定型部品に対応する図面要素がその図
面上における位置情報と共に記憶されている。さらに、
この図面要素メモリ28内には、図3に示すように、図
面作成者の指示に基づいて図面編集部20が前記定型部
品の図面要素に対して実施した拡大/縮小の率等の情
報、回転の角度等の情報、鏡像反転に関する情報、テキ
スト枠の移動情報等が記憶される。
【0041】よって、この図形要素メモリ24は、付属
情報の変更情報を記憶する変更情報記憶手段を構成す
る。この図面要素メモリ28に記憶された図面上の位置
情報が付された各図面要素は、必要に応じて、図面印刷
部30で正規の図面に展開されてプリンタ16で印字出
力されると共に、図面表示部23で正規の図面に展開さ
れてCRT15で表示出力される。
【0042】一方、定型部品記憶部としての定型パター
ンメモリ29内には、図4に示すように、前記定型部品
の基本形状(基本の図面要素、基本パターン)、及びこ
の基本の図面要素に付属する接続点、テキスト枠等の複
数の付属情報が記憶されている。
【0043】距離計算部26は、座標入力部23より入
力された手書き図形の座標と図面要素メモリ28に記憶
されている各図面要素との間の距離を算出して図面要素
検出部19へ送出する。図面要素検出部19は、距離計
算部26で算出された各距離のうち予め定められたしき
い値より短い距離に対応する図面要素を選択して、図面
編集部20へ送出する。
【0044】図面編集部20内には、例えば、図形生成
部31と、接続線生成部32と、交点検出部33とが組
込まれている。図形生成部31は図形認識部18で認識
された例えば線分等の図形を図面上で作成する。交点検
出部33は、図形要素検出部19で検出された図形要素
上における前記作成された線分等の図面を接続する接続
点(前記線分の交点)を定型パターンメモリ29から読
出す。そして、接続線生成部32は図形要素検出部19
で検出された図形要素における接続点と図形生成部31
で作成された線分等の図形を接続する接続線を作成す
る。
【0045】なお、上述した図面編集部20の機能構成
は、図面作成者のタブレット13を用いた作図操作に基
づいて、図面編集部20において図面上で二つの図面要
素(定型部品)を接続線で接続する場合を示す。
【0046】したがって、図面作成者が図面上で図面要
素を拡大/縮小したり、回転したり、鏡像反転したり、
テキスト枠位置を変更する場合、図面編集部20はこれ
らの編集動作に対応した機能構成となる。
【0047】このように構成された第1実施形態の図面
作成装置におけるの具体的図面作成動作を図5に示す図
面上で二つの定型部品3の図面要素を接続する場合を例
にして説明する。
【0048】それぞれの定型部品3には、他の定型部品
3に接続できる点として、定型パターンメモリ29内に
図5(a)に示すように二つの接続点(1),接続点
(2)が定義されているものとする。図5(b)に示す
ように図面上で既に二つの定型部品3,3が配置済みの
場合において、図面作成者は、一方の定型部品3の接続
点(2)と他方の定型部品3の接続点(3)とを接続す
る接続線を図5(b)に示すように手書(手書き接続
線)きで描く。
【0049】本実施形態の図面作図装置においては、図
面作成者は、スタイラスペン14をタブレット13上で
移動させて、CRT15に表示されている一方の定型部
品3における接続点(2)の近傍位置に持っていく。そ
して、スタイラスペン14をペンダウンさせ、ペンで接
続線を描く要領で、スタイラスペン14を他方の定型部
品3の接続点(3)の近傍位置へ移動させたのちペンア
ップする。この時、スタイラスペン14の軌跡は、図5
(b)の手書き図形(手書き接続線)としてCRT15
に表示される。
【0050】すると、手書き図形(手書き接続線)のペ
ンダウンした位置Q1は、一方の定型部品3における接
続点(2)の近傍にあり、また手書き図形(手書き接続
線)のペンアップした位置Q2は他方の定型部品3の接
続点(3)の近傍にあるので、それぞれの手書き図形
(手書き接続線)の開始・終了点は合致するように丸め
られる。その結果、図5(c)に示すように、清書化さ
れた接続線が生成され、CRT15に表示される。
【0051】図面作成者がこれらの操作を行なったとき
の図面作成装置本体11の詳細処理動作を説明する。座
標入力部24は、タブレット13から入力したスタイラ
スペン14の座標値を、ストリーム検出部25、図形認
識部18へ渡す。この値は同時に図面表示部23を介し
てCRT11へ送られ、CRT15上に手書き図形(手
書き接続線)が表示される。
【0052】図面作成者が図面上における点Q1でペン
ダウンして手書き図形(手書き接続線)を描き始めたこ
とをストリーム検出部25が検出し、図形認識部18へ
動作開始を指示する。図形認識部18は、一定周期でス
タイラスペン14の座標値を座標入力部24経由でサン
プリング入力して手書き図形(手書き接続線)のストロ
ークベクトルと座標値の変化率を計算する。
【0053】図面作成者がスタイラスペン14を図面上
における点Q2でペンアップすると、ストリーム検出部
25は図形が描き終わったことを図形認識部18へ通知
する。さらに、距離計算部26は、描き初めの点Q1か
らしきい値以下の距離にある図面要素(定型部品3)を
求め、描き始めは一方の定型部品3の接続点(2)であ
ることが求められ、この接続点(2)及び一方の定型部
品(図面要素)3が図面要素検出部19へ渡される。
【0054】同様に、描き終りの図面上における点Q2
の近傍に、他方の定型部品3の接続点(3)が検出さ
れ、このこの接続点(3)及び他方の定型部品(図面要
素)3が図面要素検出部19へ渡される。
【0055】図5に示した例では、手書接続線において
屈折点が無く、比較的まっすぐに手書きされており、そ
のストロークベクトルから、図形認識部18はその手書
き図形(手書接続線)を直線と認識する。図面編集部2
0は、図面要素検出部19からふたつの接続点(2)
(3)を受領し、それらが編集対象であると知らされ
る。さらに、図面編集部20は、図形認識部18から直
線と認識された結果を受領し、定型部品3相互間の接続
を指示されたものと認識する。
【0056】次に、図面編集部20の詳細動作説明を行
う。まず、図形生成部31で、距離計算部26で書き始
めの点Q1の近傍にある一方の定型部品3の接続点
(2)と、書き終わりの点Q2の近傍にある他方の定型
部品3の接続点(3)が求められて、図形生成部31に
渡される。ここで、図形認識部18から先に説明した通
り認識結果は直線である情報が渡され、図形生成部31
はまず接続点(2)から書き終わりの点Q2への線分を
生成する。
【0057】交点検出部33では、その線分が接続点
(2)から垂直方向に無限大の長さを持つ直線とみな
し、他方の定型部品3の接続可能線との交点を算出す
る。この時、定型部品の形状及び接続点位置等の付属情
報を記憶している定型パターンメモリ29を参照する。
そして、交点検出部33は交点に最も近い接続点(3)
を特定して接続線生成部32へ送出する。接続線生成部
32は、図面上における書き終わりの点Q2から他方の
定型部品3の接続点までの補足の接続線の生成を行う。
【0058】以上、図形生成部31で作成された図面作
成者が描いた手書き図形を清書した状態の図形(線分)
と、接続線生成部32で作成された補足の接続線とで、
図5(c)に示すように、一方の定型部品3の接続点
(2)と他方の定型部品3の接続点(3)との間に清書
された接続線の図形が得られる。
【0059】このようにして作成された接続線の図形
は、データ管理部21の図面要素メモリ28に追加書込
される。データ管理部21は、図面要素メモリ28に元
から記憶されている各図面要素(定型部品3)及び今回
書込まれた接続線の図形を図面表示部23を介してCR
T15に表示出力すると共に、必要に応じて、図面印刷
部30を介して、プリンタ16で印字出力する。
【0060】次に、図6(a)に示すように、例えば2
倍に拡大された二つの定型部品(図面要素)3aと、こ
れらを接続する手書きの軌跡(接続線)が描かれた状態
の図面が現在時点でCRT15に表示されており、この
二つの定型図面(図面要素)3a相互間に描かれた手書
きの軌跡(接続線)を清書された正しい接続線とする処
理動作を説明する。
【0061】ここで、それぞれの拡大された各定型部品
3aの拡大する前の定義は、図7(a)に示すように、
拡大される前の菱形形状の図面要素に対して、二つの接
続点(1)(2)の付属情報が定義されている。
【0062】この場合、従来の図面作図装置では、定型
部品3における形状や、二つの接続点(1)(2)等の
付属情報における相対座標等の定義を変更し、図7
(c)の通り、拡大した定型部品3aをメモリに追加登
録した後、その追加登録した拡大された定型部品3aを
読出して、図面上に配置し直し、その後、接続線を引か
なければならなった。
【0063】しかし、本実施形態の図面作図装置におい
ては、特に拡大された定型部品3aを再定義しなくとも
拡大された定型部品3a相互間を接続できる。その例を
図7を用いて説明する。
【0064】例えば、図面作成者の2倍の倍率を指定し
た拡大指令がキーボード12から入力されると、図面編
集部20は、図7(a)に示す現在定義されている定型
部品3を2倍に拡大して図7(b)に示すように図面上
に配置する。そして、拡大した図面要素及び2倍の拡大
情報を図面要素メモリ28に書込む。
【0065】この状態においては、拡大前の定型部品3
における付属情報の定義は図7(a)の定型部品3の付
属情報と同じなので、図形の原点に位置する接続点
(1)は拡大された定型部品3aに対して、拡大前と同
一相対位置を維持する。しかし、図形の原点に位置しな
い他方の接続点(2)は、拡大された定型部品3aの中
央に位置する。
【0066】ここで、図面編集部20は、図面上に読出
されて配置されている拡大前の定型部品3の図形情報だ
けを拡大するのではなく、定型パターンメモリ29に記
憶されている付属情報である接続点(1)(2)の位置
情報を読出して、2倍に拡大する。その結果、図7
(c)に示すように、接続点(1)(2)は、拡大され
た定型部品3aにおける正規位置に位置することにな
る。そして、この付属情報における2倍の拡大情報を図
面要素メモリ28に書込む。
【0067】その結果、図面要素メモリ28内には、拡
大された定型部品3aの図面要素と定型パターンメモリ
29に記憶された各接続点(1)(2)(3)(4)の
拡大率も同時に記憶記憶保持される。
【0068】したがって、図6(a)に示す、拡大され
た一対の定型部品3aと手書きの接続線とからなる作図
途中の図面は、図面編集部20によって、前述した手順
に従って、図6(b)に示すように、拡大された一対の
定型部品3aと自動作図された接続線(清書図形)から
なる完成図面が得られる。なお、この接続線(清書図
形)の作成過程で、各接続点(1)(2)(3)(4)
の位置を確認する場合は、画面要素メモリ28に記憶さ
れている該当付属情報の拡大率を用いて算出する。
【0069】このように構成された第1実施形態の図面
作図装置においては、予め定型パターンメモリ29に定
義されている定型部品3を作成すべき図面上に読出し
て、拡大/縮小したとしても、この拡大/縮小された定
型部品3に設けられた接続点等の付属情報も連動して拡
大/縮小される。
【0070】よって、拡大/縮小された定型部品3に設
けられた接続点等を用いて、簡単に接続線等を作図でき
る。(第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態の図
面作図装置を説明する。
【0071】この実施形態装置においては、図2に示す
第1実施形態の図面作図装置におけるデータ管理部21
の定型パターンメモリ29内に、図8(a)に示す菱形
形状の定型部品3における基本の図面要素(基本パター
ン)と、この定型部品3の付属情報として、テキスト
(文字列)を入力するためのテキスト枠が設定されてい
る。
【0072】このような構成の第2実施形態の図面作図
装置において、この定型部品3を図面上に読出してテキ
スト枠内に、テキスト(文字列)を埋込む場合の処理手
順を図8を用いて説明する。
【0073】この定型部品3を図面上に読出して、図8
(b)に示すように、図面作成者が定型部品3のキスト
領域をペンで指示すると、埋込むテキスト(文字列)を
入力することができる。ここで、図面作成者はキーボー
ド12及び文字入力部22を介して、「ABC」という
文字を入力すると、図8(c)に示すように、入力され
た文字列がテキスト枠内に表示される。
【0074】この時の動作を図2に示すブロック図を用
いて説明する。図面作成者は、スタイラスペン14をタ
ブレット13上で移動させて、CRT15に表示されて
いる定型部品3のテキスト枠の位置に移動させる。そし
て、スタイラスペン14をペンダウンさせる。すると、
手書き図形のペンダウンした位置Q1は、定型部品3の
テキスト枠の近傍にある。その結果、図8(c)に示す
ように、テキスト枠内に入力した文字列が表示される。
【0075】ストリーム検出部25は、座標入力部24
を介して、点Q1でペンダウンしたことを検出すると、
その座標をピック座標検出部27へ送出するとともに、
図形認識部18へ動作開始指示を送出する。図形認識部
18は、一定周期でスタイラスペン14の座標値を座標
入力部24経由でサンプリング入力した手書き図形のス
トロークベクトルと座標値の変化率を計算する。
【0076】図面作成者が、スタイラスペン14を近傍
の点Q2でペンアップすると、ストリーム検出部25は
描き終わったことを、図形認識部18及びピック座標検
出部27へそれぞれ通知する。文字入力の場合、手書き
図形の移動量が少ないことから、図形認識部18では、
読取図形を図形として認識しない、同じく、ストリーム
検出部25からピック座標検出部27へ転送されている
座標に基づいて始点と終点の位置が近いことから、ピッ
ク操作を行ったと認識する。
【0077】次にピック操作の対象を選択するために、
距離計算部26で、描き始めの点Q1からしきい値以下
の距離にある図面要素を求め、描き始めは定型部品3の
テキスト枠の内部領域であることが求められ、図面要素
検出部19へ該当座標を送出する。
【0078】図面編集部20は、図面要素検出部19か
ら座標を受領し、それらが編集対象だと知らされる。こ
の場合では、定型部品3のテキスト枠が編集対象とな
る。さらに、キーボード12を介して文字入力部22か
ら、文字「ABC」が入力される。その結果、図面編集
部20は文字「ABC」を定型部品3のテキスト枠内に
に埋込む処理を行う。テキスト枠内に文字列が書込まれ
た図8(c)に示す図面要素は、データ管理部21へ送
出される。
【0079】データ管理部21は、受領した文字列が書
込まれた図面要素を図面要素メモリ28へ書込むと共
に、図面表示部23を介してCRT15に表示する。ま
た、必要に応じて、図面印刷部30を介してプリンタ1
6で印字出力する。
【0080】次に、定型部品3を拡大して配置した場合
の例を説明する。図8(d)では、図8(a)と同じ定
義をした定型部品3を図面上で拡大配置した状態を示す
図である。
【0081】図面作成者が、定型部品3のテキスト枠を
スタイラスペン14で指示すると、距離計算部26によ
って、このスタイラスペン14で指示位置が、図面要素
メモリ28に記憶されている定型部品3の拡大率に併せ
て、テキスト枠を拡大させたテキスト枠の内部領域であ
ることが検出される。
【0082】それ以降は、上述した定型部品3を拡大し
ない場合と同様に動作し、図8(e)に示すように、拡
大された定型部品3aのテキスト枠に、簡単にその拡大
された文字を埋め込むことができ。
【0083】このように構成された第2実施形態の図面
作図装置によれば、予め定型パターンメモリ29に定義
されている定型部品3を作成すべき図面上に読出して、
拡大/縮小したとしても、この拡大/縮小された定型部
品3に設けられたテキスト枠等の付属情報も連動して拡
大/縮小される。
【0084】よって、拡大/縮小された定型部品3aに
設けられたテキスト枠内をスタイラスペン14で指定し
た後、キーボード12から、該当テキスト枠内に文字列
を書き込むことができ、図面作図装置における図面の作
成作業の作業効率を大幅に向上できる。
【0085】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態の図面作図装置を説明する。この実施形態装置にお
いては、図2に示す第1実施形態の図面作図装置におけ
るデータ管理部21の定型パターンメモリ29内に、図
9(a)に示す菱形形状の定型部品3における基本の図
面要素(基本パターン)と、この定型部品3の付属情報
として、テキスト(文字列)を入力するためのテキスト
枠が設定されている。
【0086】このような構成の第3実施形態の図面作図
装置において、同一の定型部品3を二つ図面上に読出し
て、テキスト枠内に、それぞれテキスト(文字列)を埋
込むと共に、90度回転させる場合における処理手順を
図9を用いて説明する。
【0087】定型パターン29内から二つの定型部品3
を読出して、図9(b)に示すように、左回りで90度
回転させて図面上に配置する。この時、従来の図面作図
装置によれば、それぞれの定義されている付属情報は、
図9(c)に示すように、接続点(1)、接続点
(2)、テキスト枠となる。
【0088】ここで、第3実施形態の図面作図装置によ
ると、定形部品3の回転角度に応じて、距離計算部2
6,図面要素検出部18、図面編集部20が動作して、
接続点(1)、接続点(2)、テキスト枠等の付属情報
の回転情報を図面要素メモリ28に設定する。したがっ
て、図9(d)に示すように、接続点(1)、接続点
(2)、テキスト枠等の付属情報も回転されて、図9
(d)に示すように、90度回転された各定型部品3b
における正規位置に、接続点(1)、接続点(2)、テ
キスト枠等の付属情報が付加される。
【0089】図面作成者が、90度回転された各定型部
品3bのテキスト枠をスタイラスペン14で指示する
と、距離計算部26によって、このスタイラスペン14
で指示位置が、図面要素メモリ28に記憶されている定
型部品3の左方向の90度の回転角度に併せて、テキス
ト枠を回転させたテキスト枠の内部領域であることが検
出される。
【0090】それ以降は、上述した定型部品3を拡大し
ない場合と同様に動作し、回転された定型部品3bのテ
キスト枠に、簡単にその拡大された文字を埋め込むこと
ができ。
【0091】さらに、回転された一対の定型部品3bど
うしを接続線で接続する場合の処理手順も、図5を用い
て説明した第1実施形態の図面作成装置のおける処理動
作とほぼ同じである。
【0092】よって、最終的に、図9(e)に示す形状
の回転した図面が得られる。このように構成された第3
実施形態の図面作図装置によれば、予め定型パターンメ
モリ29に定義されている各定型部品3を作成すべき図
面上に読出して、回転したとしても、この回転された定
型部品3bに設けられたテキスト枠等の付属情報も連動
して拡大/縮小される。
【0093】よって、回転された定型部品3bに設けら
れたテキスト枠内をスタイラスペン14で指定した後、
キーボード12から、該当テキスト枠内に文字列を書込
むことができ、図面作図装置における図面の作成作業の
作業効率を大幅に向上できる。
【0094】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態の図面作図装置を説明する。この実施形態装置にお
いては、図2に示す第1実施形態の図面作図装置におけ
るデータ管理部21の定型パターンメモリ29内に、図
10(a)に示す定型部品3の基本の図面要素(基本パ
ターン)と、この定型部品3の付属情報として、テキス
ト(文字列)を入力するためのテキスト枠と、二つの接
続点(1)(2)が設定されている。
【0095】このような構成の第4実施形態の図面作図
装置において、定型部品3を図面上に読出して、鏡像反
転させると共に、鏡像反転した定型部品3cのテキスト
枠内に、テキスト(文字列)を埋込む場合における処理
手順を図10を用いて説明する。
【0096】図面上に図10(a)に示す定型部品3が
配置された状態で、図面作成者が鏡像反転指令を入力す
ると、図面編集部20によって、定型部品3の基本形状
(図面要素)が鏡像反転された、図10(b)に示すよ
うな、定型部品3cが得られる。この鏡像反転された定
型部品3cに対して、前述と同様な手法で、図10
(c)に示すように、テキスト枠と二つの接続点(1)
(2)との付属情報が設定される。
【0097】よって、鏡像反転された定型部品3cに設
けられたテキスト枠内をスタイラスペン14で指定した
後、キーボード12から、該当テキスト枠内に文字列を
書き込むことができ、図面作図装置における図面の作成
作業の作業効率を大幅に向上できる。
【0098】また、この第4実施形態装置においては、
図面上において反転しない定型部品3と反転した定型部
品3cとを接続線で接続することも可能である。 (第5実施形態)次に、本発明の第5実施形態の図面作
図装置を説明する。
【0099】この実施形態装置においては、図2に示す
第1実施形態の図面作図装置におけるデータ管理部21
の定型パターンメモリ29内に、図11(a)に示す菱
形形状を有する定型部品3の基本の図面要素(基本パタ
ーン)と、この定型部品3の付属情報として、テキスト
(文字列)を入力するためのテキスト枠が設定されてい
る。なお、テキスト枠は基本の図面要素(基本パター
ン)の外側に位置している。さらに、定型パターンメモ
リ29内には、図11(b)に示す台形形状を有する定
型部品3dの基本の図面要素(基本パターン)が設定さ
れている。
【0100】そして、図11(b)に示すように、図面
上に、既に二つの台形の定型部品3dが互いに対向する
ように配置された状態で、新規の菱形の定型部品3を二
つの台形の定型部品3dの中間に配置して、テキスト枠
に文字列を埋込む場合における処理動作を説明する。
【0101】この場合、図11(b)の状態で、新規に
配置した定型部品3のテキスト枠内に文字列を書込む
と、書込ん文字列が既に配置済みの下側の定見部品3d
に重なる。これでは、煩雑な図面となり、テキストを移
動したいが、予め登録してあるテキスト枠を変更する
と、これまでに配置した部品まで影響が及ぶ。
【0102】このため、この第5実施形態装置において
は、図11(d)に示すように、図面作成者が、スタイ
ラスペン14を用いて、テキストの近傍位置Q1でペン
ダウンし、テキスト枠から離れた移動先の位置でペンア
ップすることにより、図11(e)に示すように、テキ
スト枠を任意の位置に移動することができる。
【0103】これは、定型パターンメモリ29内に登録
してあるテキスト枠を、この定型部品3のテキスト枠だ
け、位置を変更して、図面要素メモリ28内に書込む操
作であり、既に定型パターンメモリ28内に登録してあ
る定形パターンの登録情報に何ら影響しない。この時の
各部の動作を、図2を用いて説明する。
【0104】図11(d)のテキスト近傍位置Q1でペ
ンダウンしたことは、座標入力部24を通じて、ストリ
ーム検出部25に通知される。同じく、移動先Q2でペ
ンアップしたことが通知され、ストリーム検出部25で
は、その結果を図形認識部18に通知する。
【0105】ペンダウンした位置Q1の座標およびペン
アップした位置Q2の座標は、それぞれ、距離計算部1
05に渡され、図面要素検出19において、書き始めは
定型部品3のテキスト枠であることが検出される。そし
て、図形認識部18は、Q1〜1Q2の手書きの軌跡
(図形)を計算し、比較的まっすぐであることから直線
であることを抽出する。
【0106】図面編集部20は、図面要素検出部19か
ら受領したテキスト枠と、図形認識部18から受領した
直線とから、図面作成者の操作がテキスト枠の移動操作
であると判断し、テキスト枠を指定位置Q2へ移動す
る。この移動の結果、すなわち、移動量及び図面はデー
タ管理部21の図面要素メモリ28へ書込まれ、図面表
示部23を介して、CRT15へ表示される。
【0107】また、この第5実施形態装置においては、
定形部品の図面配置、テキスト埋め込みの後でも、テキ
ストの文字の大きさを変更可能としている。そして、こ
のテキストの文字大きさは、予め定型パターンメモリ2
9に登録されている情報には影響を及ぼさない。
【0108】このように、テキスト枠の位置を変更する
だけでなく、テキストの文字の大きさそのものを変更で
きることは、図面編集を行う上で非常に有効な手段であ
る。このように、第5実施形態の図面作図装置によれ
ば、定型パターンメモリ29に予め登録してある定型部
品の付属情報としてのテキスト枠に対して、このテキス
ト枠を対応する定型部品と共に図面上に配置した後に、
その位置を調整することを可能としているので、図面作
図作業の作業効率を大幅に向上させることができる。
【0109】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。本実施の形態においては説明を解
りやすくするために、図面上に配置された定型部品を拡
大/縮小、回転、鏡像反転等に伴う接続点、テキスト枠
等の付属情報の変更をそれぞれ別々の実施形態を用いて
説明した。しかし、これらの各機能は元々図2に示す一
つの実施携帯装置に組込まれている。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の図面作図
装置によれば、予め定型部品記憶部にに登録されている
定型部品の基本の図面要素(基本形状)を図面上に読出
して、拡大または縮小して配置し、回転して配置し、ま
たは鏡像反転して配置した場合に、その定型部品に付属
する接続点、テキスト枠等の付属情報を、定型部品に対
する処理と同様に処理している。
【0111】したがって、たとえ図面上に読出して各種
の編集処理を終えた後の定型部品に対して、前記付属情
報を用いて、接続線の作図や文字列の挿入等の図面作成
に関する各種編集操作を簡単に実施することができ、図
面作成作業の作業効率を大幅に向上できる。
【0112】また、付属情報における定型部品の基本の
図面要素に対する相対位置を予め登録されている相対位
置から変更可能としている。したがって、定型部品を図
面上に配置した後にも付属情報を用いて作成する図面を
任意の位置に移動可能となり、図面作成作業の作業効率
をさらに向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる図面作図装置の
概略構成を示す機能ブロック図
【図2】同第1実施形態に係わる図面作図装置の詳細構
成を示すブロック図
【図3】同図面作図装置内に形成された図面要素メモリ
の記憶内容を示す図
【図4】同図面作図装置内に形成された定型パターンメ
モリの記憶内容を示す図
【図5】同図面作図装置における定型部品相互簡に接続
線を引く編集処理内容を示す図
【図6】同図面作図装置における拡大された定型部品相
互簡に接続線を引く編集処理内容を示す図
【図7】同図面作図装置における定型部品を拡大した場
合の接続点の移動を説明するための図
【図8】本発明の第2実施形態に係わる図面作図装置の
定型部品を拡大した場合におけるテキスト枠の拡大を説
明するための図
【図9】本発明の第3実施形態に係わる図面作図装置の
定型部品を回転した場合におけるテキスト枠の回転を説
明するための図
【図10】本発明の第4実施形態に係わる図面作図装置
の定型部品を鏡像反転した場合における接続点の反転を
説明するための図
【図11】本発明の第5実施形態に係わる図面作図装置
の定型部品を他の定型部品に近接配置した場合における
テキスト枠の移動を説明するための図
【図12】従来の図面作図装置において定型部品を拡大
した場合の接続点の位置を説明するための図
【符号の説明】
3…定型部品 11…図面作成装置本体 12…キーボード 13…タブレット 15…CRT 17…手入力部 18…図形認識部 19…図面要素検出部 20…図面編集部 21…データ管理部 22…文字入力部 23…図面表示部 24…座標入力部 28…図面要素メモリ 29…文字パターンメモリ 31…図形生成部 32…接続線
フロントページの続き Fターム(参考) 5B046 BA10 DA04 DA06 FA02 FA04 FA06 FA09 GA01 GA02 KA06 5B050 AA04 BA10 BA17 BA18 BA20 CA07 EA13 EA19 FA02 FA03 FA09 FA19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元座標情報及び編集作図に関する各
    種指示を入力するための入力操作部と、図面に組込まれ
    る基本形状と付属情報とからなる定型部品を記憶する定
    型部品記憶部と、前記入力操作部から入力された指示に
    基づいて前記定型部品記憶部から必要な定型部品を読出
    して編集処理を行って図面を作成する図面編集部とを有
    する図面作図装置において、 前記定型部品記憶部に記憶されている各付属情報毎に、
    該当付属情報が所属する定型部品の形状が変更された場
    合に対応して変更すべき変更情報を記憶する変更情報記
    憶手段と、 前記図面編集部で定型部品に対して実施された変更操作
    に応じて、該当定型部品の付属情報を前記変更情報記憶
    手段に記憶されている変更情報を用いて変更する付属情
    報変更手段と、 この付属情報変更手段で変更された付属情報を前記変更
    後の定型部品に付加する付属情報付加手段とを備えたこ
    とを特徴とする図面作図装置。
  2. 【請求項2】 前記定型部品記憶部に記憶された付属情
    報は、所属する定型部品を他の定型部品に接続するため
    接続点であり、 前記変更情報記憶手段に記憶されている変更情報は、所
    属する定型部品に対する拡大/縮小に対応する拡大/縮
    小率であり、 前記図面編集部は、前記入力操作部から入力された指示
    に基づいて拡大/縮小した一対の定型部品の接続点どう
    しを接続線で接続することを特徴とする請求項1記載の
    図面作図装置。
  3. 【請求項3】 前記定型部品記憶部に記憶された付属情
    報は、所属する定型部品を他の定型部品に接続するため
    接続点であり、 前記変更情報記憶手段に記憶されている変更情報は、所
    属する定型部品に対する回転に対応する回転角であり、 前記図面編集部は、前記入力操作部から入力された指示
    に基づいて回転した一対の定型部品の接続点どうしを接
    続線で接続することを特徴とする請求項1記載の図面作
    図装置。
  4. 【請求項4】 前記定型部品記憶部に記憶された付属情
    報は、所属する定型部品を他の定型部品に接続するため
    接続点であり、 前記変更情報記憶手段に記憶されている変更情報は、所
    属する定型部品に対する鏡像反転に対応する鏡像反転実
    施情報であり、 前記図面編集部は、前記入力操作部から入力された指示
    に基づいて鏡像反転した一対の定型部品の接続点どうし
    を接続線で接続することを特徴とする請求項1記載の図
    面作図装置。
  5. 【請求項5】 前記定型部品記憶部に記憶された付属情
    報は、所属する定型部品内またはその近傍に文字列を書
    込むためのテキスト枠であり、 前記変更情報記憶手段に記憶されている変更情報は、所
    属する定型部品に対する拡大/縮小に対応する拡大/縮
    小率であり、 前記図面編集部は、前記入力操作部から入力された指示
    に基づいて拡大/縮小した定型部品のテキスト枠内に操
    作入力された文字列を書込むことを特徴とする請求項1
    記載の図面作図装置。
  6. 【請求項6】 前記定型部品記憶部に記憶された付属情
    報は、所属する定型部品内またはその近傍に文字列を書
    込むためのテキスト枠であり、 前記変更情報記憶手段に記憶されている変更情報は、所
    属する定型部品に対する回転に対応する回転角であり、 前記図面編集部は、前記入力操作部から入力された指示
    に基づいて回転したした定型部品のテキスト枠内に操作
    入力された文字列を書込むことを特徴とする請求項1記
    載の図面作図装置。
  7. 【請求項7】 前記定型部品記憶部に記憶された付属情
    報は、所属する定型部品内またはその近傍に文字列を書
    込むためのテキスト枠であり、 前記変更情報記憶手段に記憶されている変更情報は、所
    属する定型部品に対する鏡像反転に対応する鏡像反転実
    施情報であり、 前記図面編集部は、前記入力操作部から入力された指示
    に基づいて鏡像反転した定型部品のテキスト枠内に操作
    入力された文字列を書込むことを特徴とする請求項1記
    載の図面作図装置。
  8. 【請求項8】 前記定型部品記憶部に記憶された付属情
    報は、所属する定型部品内またはその近傍に文字列を書
    込むためのテキスト枠であり、 前記変更情報記憶手段に記憶されている変更情報は、該
    当テキスト枠における所属する定型部品に対する相対位
    置の移動情報であり、 前記図面編集部は、前記入力操作部から入力された指示
    に基づいて移動されたテキスト枠内に操作入力された文
    字列を書込むことを特徴とする請求項1記載の図面作図
    装置。
  9. 【請求項9】 前記定型部品記憶部に記憶された付属情
    報は、所属する定型部品内またはその近傍に文字列を書
    込むためのテキスト枠であり、 前記変更情報記憶手段に記憶されている変更情報は、該
    当テキスト枠に書込む文字列の大きさ情報であり、 前記図面編集部は、前記入力操作部から入力された指示
    に基づいて前記テキスト枠内に操作入力された文字列を
    前記変更情報が指定する大きさで書込むことを特徴とす
    る請求項1記載の図面作図装置。
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