JP2000066138A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JP2000066138A
JP2000066138A JP10230632A JP23063298A JP2000066138A JP 2000066138 A JP2000066138 A JP 2000066138A JP 10230632 A JP10230632 A JP 10230632A JP 23063298 A JP23063298 A JP 23063298A JP 2000066138 A JP2000066138 A JP 2000066138A
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transparent rod
polarized light
lens system
polarization conversion
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Yoshihisa Sato
能久 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率の高い偏光変換と、高い画面均一性を両
立する 【解決手段】 光源1からの光を透明ロッド4の入口部
分()の所定の位置に導くようにし、結像レンズ系5
による透明ロッド4の入口部分と共役な位置()であ
って、かつ前記所定の位置に対応する位置が入射部分に
対応した位置に偏光変換光学素子6を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばプロジェクタ
装置などに利用される光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プロジェクタ装置を構成する場合、画面
全体に同一レベルである信号を装置に入力したときに、
スクリーンでの画面輝度分布が一定であることが求めら
れる。このようにスクリーン上の輝度が均一であること
を画面ユニフォーミティが高いと言い、高品質な画質を
達成する上で、重要な項目の一つとされる。
【0003】ところで一般的に光源は、発光部分に輝度
むらを持つ。ここでプロジェクタ装置の構成として、光
源からの光を画像信号を入力する空間光変調素子に結像
させ、投影レンズにより空間光変調素子の像をスクリー
ン上に結像させることを考える。このような光学系を用
いた場合、光源の発光部分の輝度むらが、スクリーン上
にそのまま映し出されることになり、高い画面ユニフォ
ーミティを得ることができない。
【0004】そのため、光源から空間光変調素子までの
光学系(照明光学系とよぶ)では、空間光変調素子を均
一に照明できるような構成を必要とする。これにはライ
トインテグレータとー般的に呼ぶ光学素子を用いる。ラ
イトインテグレータには2種類のものがー般的に用いら
れる。一つはマルチレンズアレイもしくはフライアイレ
ンズと呼ばれるもので、小さなレンズを空間的に複数な
らべて、空間光変調素子上で光を重ねあわせることで均
一に照明する。そして、もう一つのものに、透明ロッド
を用いるものがある。
【0005】図12に透明ロッドを用いた照明光学系を
示す。光源としてランプを考える。光源31からでた光
を、凹面反射鏡32と集光レンズ系33を用いて、透明
ロッド34に導く。そして結像レンズ系35を用い、空
間光変調素子36に照明する。この照明光学系は、透明
ロッド34の出口部分からの光の出射部分を、空間光変
調素子36に結像するものである。図13に透明ロッド
34の模式図を示す。透明ロッド34は、断面が空間光
変調素子36と相似もしくは相似に近い形状を持ってい
る(A:Bが空間光変調素子36と相似もしくは相似に
近い)。そしてガラスなどの光透過率の高い材料で構成
され、各面は研磨されている。入射した光は、内部を全
反射により損失なく伝達する。入射部分で輝度むらがあ
っても、内部で反射され、重ねあわされることで、透明
ロッドの出射部分は、高い均一性の光分布を持つように
なる。この出射部を結像レンズ35で空間光変調素子3
6に結像させることで、高いユニフォーミティでの照明
が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空間光変調
素子36としては、光の偏光を用いて変調を行う素子を
用いることが多い。代表的なものに、液晶を材料とした
空間光変調素子(以下液晶パネルとよぶ)がある。液晶
パネルを用いる場合、入射する光は、ある一方向の直線
偏光であることが要求される。
【0007】放電ランプなどの光源を用いる場合、ラン
プからの出射光は非偏光である。またレーザなどの偏光
光源を用いる場合でも途中の光学系により偏光度が落ち
てしまう。このように直線偏光でない光で液晶パネルを
照明する場合においては、液晶パネルが要求する偏光か
ら90度回転した偏光成分の光が液晶パネルに入射して
しまうと画面上でのコントラストが劣化する。従って偏
光板や偏光ビームスプリッター(PBS)により、不要
な偏光成分は分離する必要がある。
【0008】ここで、この不要な偏光成分の光を分離
し、波長板を利用して偏光を回転させ必要な偏光方向に
することにより、再利用できる。これを偏光変換とい
う。例えば透明ロッド34を用いた照明光学系では、図
14に示すように、偏光分離膜を有した偏光ビームスプ
リッタ(PBS)37、三角プリズム38、λ/2波長
板39を透明ロッド34に組み込んで用いる方法が考え
られていた。これは図15(a)からわかるように、P
BS37でP偏光とS偏光を分離し、反射されたS偏光
を三角プリズム38でλ/2波長板39に導いて、その
S偏光をλ/2波長板39によりP偏光に変換するもの
である。このようにして空間光変調素子36としての液
晶パネルに対してP偏光を効率よく照射できる。
【0009】しかし、この方法では偏光変換を完全に行
うことができない。例えば図15(b)に示すように、
PBS37の偏光分離面にあたらずに、通り抜けてしま
う光が存在するためである。
【0010】また、このような方法を用いる場合は、P
BS37を透明ロッド34の断面の大きさとほぼ同等の
大きさにする必要がある。図15の光学系の中で、透明
ロッド34の内部では、光の発散角が比較的大きい。こ
れは、小さな領域に光をしぼる必要があるためである。
PBS37では、PBS37の入射面に垂直にあたる光
線(偏光分離面に対して45度の入射角)は、効率よく
P偏光とS偏光に分離できる。しかし、垂直から離れて
いくに従い、本来反射するべきS偏光が透過し、透過す
るべきP偏光が反射してしまう。すなわち偏光変換の効
率が落ちてしまう。このため、PBS37を偏光変換光
学素子の一部として用いる場合は、光の発散角が小さな
部分で用いるほうが効率が高い。
【0011】これらの理由により、透明ロッド34の部
位を用いて偏光変換を行うと、効率が悪いという欠点が
あった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点に鑑みてなされたもので、効率の高い偏光変換と、高
い画面均一性を両立することを目的とする。
【0013】このため光学装置として、非偏光な光を出
力する光源と、偏光を利用し光変調を行う空間光変調素
子と、光の全反射により出口部分で均一な光強度分布と
なる透明ロッドと、前記透明ロッドの入口部分における
所定の位置に導く集光光学系と、前記透明ロッドの出口
部分の像を前記空間光変調素子近傍に結像する結像レン
ズ系と、前記結像レンズ系と前記空間光変調素子の間の
所定の位置に配置され、前記光源から出射された非偏光
を入射側における所定の位置で入射し、入射した非偏光
を偏光方向が互いに直行する2個の直線偏光に分離した
後に、いずれか一方の直線偏光の偏光方向を回転させ、
分離した2個の直線偏光を合成させることにより、出力
される光を所定の一方向の直線偏光に変換し、この所定
の直線偏光を前記空間光変調素子に入射させることがで
きる偏光変換素子を備え、前記前記透明ロッドの入口部
分における所定の位置と、前記偏光変換素子の入射側に
おける所定の位置が共役な位置となるようにする。
【0014】本発明によれば、光源からの光を透明ロッ
ドの入口部分における所定の位置に導き、さらに結像レ
ンズ系による透明ロッドの入口部分と共役な位置であっ
て、かつ前記所定の位置に偏光変換の入射部分が位置す
るように偏光変換光学素子を配置して、空間光変調素子
に対応した所定の直線偏光を得るようにしているため、
効率の高い偏光変換が実現される。そしてこのとき、上
記したような変換効率を低下させる要因は構造的に発生
しない。もちろん透明ロッドを用いることでユニフォー
ミティも保証される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
の光学装置について説明していく。図1は本実施の形態
としての光学装置の構造図を示す。これは、ライトイン
テグレータとして透明ロッドを用いる照明光学系であ
り、効率的に偏光変換を実行できるものである。
【0016】光源1は例えば放電ランプなどにより形成
される。この光源1から出射された非偏光である光は、
凹面反射鏡2により集光され、集光レンズ系3に導かれ
る。そして集光レンズ系3によって集光された光は透明
ロッド4の入口部分の所定の位置に入射するようにされ
ている。なお、透明ロッド4の入口部分の詳細について
は後述する。透明ロッド4の出射部分に形成される像は
結像レンズ系5によって空間光変調素子7に結像するよ
うにされるが、途中で偏光変換光学素子6によって空間
光変調素子7に対応した所定の直線偏光に変換される。
【0017】光源1からの光は集光レンズ系3により透
明ロッド4に入射されるが、このとき、透明ロッド4の
入口部分(位置)において、一部分に入射されるよう
に光源1、集光レンズ系3が配置されている。すなわ
ち、入口部分の入射領域としては図4(a)に示されて
いるようになり、B領域のみに光が集光するようにされ
る。透明ロッド4に入射した光は、透明ロッド4の壁面
で全反射により出口部分に向かう。そして透明ロッド4
の出口部分(位置)では、均一な光強度分布を持つよ
うになる。
【0018】このような透明ロッド4の出口部分を、例
えば液晶パネルによる空間光変調素子7(位置)に照
明するために、結像レンズ系5が用いられる。またこの
結像レンズ系5と空間光変調素子7の間(位置)に偏
光変換光学素子6が配される。この偏光変換光学素子6
が配される場所(位置)は、透明ロッド4の入口部分
(位置)の、結像レンズ系5による共役な位置近傍で
ある。この位置に偏光変換光学素子6をおくことで偏
光変換を行うことになる。つまり本例は、透明ロッド
4、結像レンズ系5を介した後、透明ロッド4の入口部
分と共役な位置に偏光変換光学素子6を配することで、
非常に高い効率で偏光変換が可能となるものである。ま
た、この位置は光の発散角が小さいので、このような理
由によっても高効率の偏光変換が実現される。
【0019】ここで、偏光変換光学素子6の構成につい
て説明する。図2(a)は図1に示す偏光変換光学素子
6を、その光の入射側(透明ロッド4側)から示す斜視
図である。偏光変換光学素子6は断面が平行四辺形状で
短冊状とされている四角柱のガラスプリズム素子11、
13(以下、単にプリズム素子という)を張り合わせて
外形が形成されている。各プリズム素子の張り合わせ面
は偏光反射分離膜12、または反射面14とされてい
る。なお、本例で説明する偏光反射分離膜12は例えば
S偏光を反射してP偏光を透過することができる構成と
されている。また、プリズム素子11の出射側にはλ/
2波長板15が備えられる。なお、図2(b)に示され
ている偏光変換光学素子6aのように、λ/2波長板1
5が備えられる位置はプリズム素子13の出射側であっ
てもよい。
【0020】図3は図2(a)に示した偏光変換光学素
子6における光路を説明する摸式図である。この偏光変
換光学素子6において、図示していないランプなどから
の無偏光は、入射部分を形成するプリズム素子13に入
射する。プリズム素子13に入射した光は、偏光分離反
射膜12に到達し、ここで例えばS偏光が反射して、P
偏光が透過することで、直交する2つの直線偏光に分離
される。
【0021】偏光分離反射膜12を透過したP偏光はプ
リズム素子11の出射側に備えられているλ/2波長板
15によって、偏光方向が回転するようにされS偏光に
変換される。また、偏光分離反射膜12で反射したS偏
光は反射板14で反射してプリズム素子13から出射す
る。すなわち、偏光変換光学素子6は無偏光を入力し
て、偏光方向が互いに直行する2個の直線偏光(S偏光
またはP偏光)に分離した後に、例えばP偏光を回転さ
せS偏光として、分離した2個の直線偏光を合成させる
ことにより、無偏光を所定の一方向の直線偏光に変換し
て出力することができるようにされている。
【0000】また、図示は省略するが、図2(b)に示
した偏光変換光学素子6aの場合、λ/2波長板15が
プリズム素子13の出射側に備えられているので直線偏
光の光として例えばP偏光を得ることができる。
【0000】なお、反射板14を例えば偏光分離反射膜
12として構成した場合でも、同様の機能を実現するこ
とができる。反射板14としては、偏光変換分離膜12
と同様にS偏光を反射することができる構成とされてい
れば良い。したがって、このような構成を採った場合、
例えばプリズム素子13には偏光分離反射膜12を2面
に渡ってコーティングすることができるので、偏光変換
光学素子6を安価に構成することができるようになる。
【0022】このような偏光変換光学素子6を用いるこ
とで、光の有効利用を図ることが可能である。しかし、
偏光変換光学素子6の入射面において、実際に光を入射
することができるのはプリズム素子13、13、13・
・・とされ、プリズム素子11は例えば偏光変換用とし
て構成されるものである。つまり、偏光変換光学素子6
の入射部分には制限が有ることになる。したがって、透
明ロッド4を用いて集光を行なう場合、透明ロッド4の
入口部分における光源1の像の位置と偏光変換光学素子
6のプリズム素子13の入射側の位置を対応させればよ
い。そこで、透明ロッド4の入射面の一部分、すなわち
プリズム素子13に対応した部分に光源1からの光を集
光するようにしている。
【0023】以下に本実施の形態の原理を説明する。は
じめに、透明ロッド4をライトインテグレータとして用
いる場合、どのようにして光が均一化されるかを考え
る。図5に示すように透明ロッド4の内部では、光線の
入射する角度と透明ロッド4の形状により、透明ロッド
4の壁面での反射回数が決定する。例えば光線L3は壁
面で反射せずに進み、光線L2は一回、光線L1は2回
反射する。ここで光線L2は、透明ロッド4内で一回だ
け上の壁面で反射しているが、これは、像Z2の位置か
ら光が来ていると考えられる。つまり入射面の像Z3が
像Z2の位置にあるとみなすことができる。一度反射す
るので、像L2のように反転したようにみえる。次に光
線L1については透明ロッド4内で2回反射、すなわち
像Z3が像Z1の位置にあるとみなせる。また偶数回反
射なので像L3と同じ向きである。
【0024】つまり、透明ロッド4を通ることで、出射
端の輝度分布が均一化されるわけだが、これは入射部分
の上下左右に、入射端の像が仮想的に広がって、出射端
に重ね合わされていると考えることができる。
【0025】次に、結像レンズ系5を用いて透明ロッド
4の出口部分を空間光変調素子7(液晶パネル)に照明
する場合を考える。図6に示すように、透明ロッド4の
出射端の像Z12を、結像レンズ系5を使って、液晶パ
ネル(位置)に像Z14として結像させる。このとき
透明ロッド4の入射端(位置)にできる仮想的にでき
る広がった像Z11が結像レンズ系5により像Z13と
して位置にできることになる。
【0026】ここで、図6の像Z11、Z13について
透明ロッド4の領域A、領域Bで考えてみると図7のよ
うになる。上述したように透明ロッド4の入射面をA領
域とB領域とした場合、像Z11は、図7に示すように
位置的にA領域とB領域に対応するようになる。従っ
て、結像レンズ系5により生成される像Z13について
も、図示するように位置的にA領域とB領域に分割され
たものとなっている。このことから、図7の位置に偏
光変換光学素子6を、所要の配置状態で置くことで高効
率な偏光変換が可能になることが理解される。
【0027】このような原理を利用した本例の動作は図
4で示される。図4は図1における各位置での像の状態
を模式的に示しているものである。透明ロッド4の入射
部分である位置では、図4(a)のようにB領域のみ
に光源1からの光が入射される。透明ロッド4の出射部
分である位置では、図4(b)のようにA領域とB領
域が重なり合った状態となる。
【0028】ところが透明ロッド4の入射部分ではB領
域のみに光が入射された結果、結像レンズ系5による透
明ロッド4の入口部分の共役な位置には図4(c)
のような広がった像ができる。この例では5×5の広が
った像が存在している。中心にあるのが透明ロッド4の
内部で反射しなかったものである。左右方向、あるいは
上下方向で奇数回反射したものは、反転した像ができる
ため、図示するように、隣のB領域の像が隣接するよう
になる。この位置では、A領域とB領域が分割されて
いるようにされるので、この間隔にあわせて、図2、図
3に示したような偏光変換光学素子6を配置する。即ち
位置においてB領域が存在するところに対応してプリ
ズム素子13が対応するように偏光変換光学素子6をお
けば、空間光変調素子7の位置にできる像(図4
(d))はすべてS偏光になる。また位置においてB
領域が存在する位置とプリズム素子13の入射側の位置
が対応するように偏光変換光学素子6aをおけば、空間
光変調素子7の位置にできる像(図4(d))はすべ
てP偏光になる。以上のように本例では偏光変換光学素
子6により偏光変換が実現され、またこの場合変換効率
を阻害する要因が無いことなどから、高効率な偏光変換
が実現できる。
【0029】また前述のように透明ロッド4の出射部分
では、光は重なり合い、均一な空間分布を持つ。空間光
変調素子7には、透明ロッド4の出射部分を結像させる
ので、ユニフォーミティの高い照明と偏光変換が両立可
能となる。
【0030】なお透明ロッド4には、ガラス材料に限ら
ず、透明のものであればよい。例えばプラスチック材
料、石英などが考えられる。これは、偏光変換光学素子
6を透明ロッド4以降に配置しているので、プラスチッ
ク材料、石英などの複屈折性を持つような材料であって
も利用することができるという利点をいかせるためとさ
れる。
【0000】図示は省略するが、例えば透明ロッド4の
前段で偏光分離を行ない、さらに透明ロッド4の後段に
おいて偏光変換を行なう場合を想定した例を挙げる。こ
の場合、透明ロッド4には偏光分離手段から出力される
直線偏光が入力することになるが、透明ロッド4が複屈
折性を有した材料で形成されていると、偏光分離された
直線偏光の偏光度が低下して楕円偏光になってしまう。
さらに、このようにして透明ロッド4から出射された光
(2個の楕円偏光)に対して偏光変換を行なう場合、各
偏光をそれぞれ偏光変換素子の所定の位置に入射させる
必要があるが、前記したように偏光度が低下しているた
め、P偏光に対してS偏光が含まれまたS偏光に対して
P偏光が含まれた状態とされている。これにより、偏光
変換素子における変換効率が低下することになってしま
う。
【0000】しかし、本発明では透明ロッド4に対して
非偏光を入射するようにしているので、出射する光も無
偏光とされる。そして、透明ロッド4から出射される無
偏光に対して、偏光変換光学素子6によって偏光分離及
び偏光変換を行なうようにしているので、偏光変換効率
が低下することはない。
【0031】以降、本発明の光学装置の変形例を述べて
いく。図8は、図1に示した構成に対して、透明ロッド
4の入口部分において集光しなくても良い領域に遮光手
段10を備えた例である。すなわち、透明ロッド4の入
口部分においてはできるだけ広い領域を照明し、光が必
要ではない部分については遮光する構成とされる。図9
は遮光手段10を備えた透明ロッド4の斜視図である。
図示されているように遮光手段10は透明ロッド4の入
口部分のほぼ半分を覆うように備えられる。これによ
り、入口部分(位置)における集光状態は図10に示
されているようになる。この図を図4(a)と比較して
も解るように、円で示されている光源1からの光の集光
領域をやや広くすることができる。そして、必要がない
とされるその一部の光は遮光手段10で遮ることが可能
である。
【0032】図11(a)は、図1に示した構成に対し
て集光レンズ系の特性を変更した例である。この例では
集光レンズ系20として、例えばX軸方向とY軸方向と
で曲率が異なるレンズ系を用いている。したがって透明
ロッド4の入口部分()には図11(b)に示されて
いるように、略楕円の集光領域が形成される。これによ
り、空間光変調素子7に入射する光の角度を小さくする
ことができるようになり、効率の良い照明が可能にな
る。
【0033】またプロジェクタ装置として高効率かつ高
画質な画像を得るためには、赤緑青の3色で違う液晶パ
ネルを用いる(3板方式と呼ばれる)ことが普通であ
る。そして本発明を採用する場合でも、色分解鏡などを
ロッドインテグレータ〜液晶パネルの間に配置すること
で、3板方式とすることができる。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように本発明では、光源
からの光を透明ロッドの入口部分における所定の位置に
導くようにし、結像レンズ系による透明ロッドの入口部
分と共役な位置であって、前記所定の位置に偏光変換の
入射部分が位置するように偏光変換光学素子を配置し
て、空間光変調素子に対応した所定の直線偏光を得るよ
うにしているため、効率の高い偏光変換が実現される。
結像レンズ系の後の発散角の小さい位置に偏光変換光学
素子を配置しているため、非常に高い効率で偏光変換を
行なうことができるようになる。即ち偏光を利用する空
間光変調素子を用いてプロジェクタ装置を構成するよう
な場合に、本発明の光学装置を用いることで効率の高い
偏光変換と高い画面均一性を両立することが可能とな
り、高画質、高効率、高輝度を実現することが可能とな
る。さらに高効率とすることで、光源のパワーを下げる
ことが可能となり、熱発生を抑えることができる。これ
はプロジェクタ装置などの機器における発熱対策を簡易
化させるという利点につながる。また、使用エネルギー
を小さくすることが可能である。
【0035】また、透明ロッドを偏光変換光学素子の前
段に備えることにより、複屈折性を持つ材料によって形
成することができるようになる。これにより、透明ロッ
ドを安価に構成することができ、プロジェクタ装置自体
のコストダウンを図ることができるようになるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の光学装置の構造の説明図
である。
【図2】偏光変換光学素子の外観を示す斜視図である。
【図3】偏光変換光学素子における偏光変換の概要を説
明する図である。
【図4】実施の形態の光学装置の各位置での像状態の説
明図である。
【図5】実施の形態の透明ロッドでの反射の説明図であ
る。
【図6】実施の形態の偏光変換原理の説明図である。
【図7】実施の形態の偏光変換原理の説明図である。
【図8】実施の形態の光学装置の変形例の説明図であ
る。
【図9】実施の形態の光学装置の変形例の説明図であ
る。
【図10】実施の形態の光学装置の変形例の説明図であ
る。
【図11】実施の形態の光学装置の変形例の説明図であ
る。
【図12】従来の照明光学系の説明図である。
【図13】透明ロッドの説明図である。
【図14】偏光変換素子を組み込んだ照明光学系の説明
図である。
【図15】偏光変換素子の動作の説明図である。
【符号の説明】
1 光源、2 凹反射面鏡、3 偏光ビームスプリッ
タ、4 反射鏡、5 集光レンズ系、6 透明ロッド、
7 結像レンズ系、8 λ/2波長板、9 空間光変調
素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非偏光な光を出力する光源と、 偏光を利用し光変調を行う空間光変調素子と、 光の全反射により出口部分で均一な光強度分布となる透
    明ロッドと、 前記透明ロッドの入口部分における所定の位置に導く集
    光光学系と、 前記透明ロッドの出口部分の像を前記空間光変調素子近
    傍に結像する結像レンズ系と、 前記結像レンズ系と前記空間光変調素子の間の所定の位
    置に配置され、前記光源から出射された非偏光を入射側
    における所定の位置で入射し、入射した非偏光を偏光方
    向が互いに直行する2個の直線偏光に分離した後に、い
    ずれか一方の直線偏光の偏光方向を回転させ、分離した
    2個の直線偏光を合成させることにより、出力される光
    を所定の一方向の直線偏光に変換し、この所定の直線偏
    光を前記空間光変調素子に入射させることができる偏光
    変換素子と、 を備え、前記前記透明ロッドの入口部分における所定の
    位置と、前記偏光変換素子の入射側における所定の位置
    が共役な位置となるようにされていることを特徴とする
    光学装置。
  2. 【請求項2】 前記光源から出射された非偏光は前記透
    明ロッドの入口部分の一部の領域に集光するようにされ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記透明ロッドの入口部分の一部に遮蔽
    手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の光学装
    置。
  4. 【請求項4】 前記透明ロッドは、前記空間光変調素子
    の空間変調部分の形状と、断面が相似あるいは相似に近
    い形状をしていることを特徴とする請求項1に記載の光
    学装置。
  5. 【請求項5】 前記透明ロッドは、その材質がガラスあ
    るいはプラスチックで形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の光学装置。
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