JP2000065132A - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JP2000065132A
JP2000065132A JP10235202A JP23520298A JP2000065132A JP 2000065132 A JP2000065132 A JP 2000065132A JP 10235202 A JP10235202 A JP 10235202A JP 23520298 A JP23520298 A JP 23520298A JP 2000065132 A JP2000065132 A JP 2000065132A
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ball bearing
building
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seismic isolation
isolation device
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Yasuyuki Yamauchi
泰之 山内
Izuru Okawa
出 大川
Takayasu Shimizu
孝晏 清水
Keiji Sakao
恵司 坂尾
Masafumi Nagaya
雅文 長屋
Toshiaki Hatori
敏明 羽鳥
Hiroyuki Hasebe
廣行 長谷部
Takashi Kato
貴司 加藤
Takashi Miyama
剛史 三山
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NIPPON SHIRIKOROI KOGYO KK
Fujita Corp
Nishimatsu Construction Co Ltd
Kumagai Gumi Co Ltd
Sato Kogyo Co Ltd
Toda Corp
Hazama Ando Corp
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NIPPON SHIRIKOROI KOGYO KK
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールベアリングを用いた簡単な構成で安価
な耐久性のある小型の免震装置を提供すること。 【解決手段】 建物取付部材10と基礎取付部材20と
の間に複数のボールベアリング30を介在させる。建物
取付部材10側との間にボールベアリング30を介在さ
せるボールベアリング受部材22の円形台部23の周囲
に、ボールベアリング30の退避部として溝24を形成
する。地震時などにおける建物取付部材10側と基礎取
付部材20側との間で相対変位が起きると、ボールベア
リング30の一部が溝24内に落ち、溝24内の他のボ
ールベアリング30が円形台部23側へ上がり、ボール
ベアリング30が循環する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールベアリング
を用いた免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】免震装置の機能には、鉛直方向には建物
を支え、水平方向に動きやすくする機能と、水平方向の
復元力を与える機能と、水平方向に減衰力を与える機能
との3つの機能が必要である。
【0003】免震装置として一般的に知られている積層
ゴムは、鉛直方向に建物を支え、水平方向に動きやすく
する機能と、水平方向に復元力を与える機能とを有する
ものである。かかる積層ゴムのうち、鉛入り積層ゴム
は、さらに水平方向に減衰力を与える機能をも有するも
のである。
【0004】また、鉛直方向に建物を支え、水平方向に
動きやすくする機能を有する免震装置としては、転がり
支承、滑り支承などがよく知られている。
【0005】さらに、水平方向に減衰力を与える機能を
有するものとしては、鋼材ダンパ、鉛ダンパ、オイルダ
ンパ、粘性体ダンパなどが知られている。
【0006】厳密には、冒頭に掲げた3つの機能を全て
有するものを免震装置と言うのが妥当であろうが、かか
る機能のうち鉛直方向には建物を支え、水平方向に動き
やすくする機能をのみ有するものを免震装置と呼ぶこと
も多い。本願明細書では、以下、免震装置とは、鉛直方
向には建物を支え、水平方向に動きやすくする機能をの
み有するものを指すこととする。
【0007】かかる意味での免震装置としては、上記の
ように、ゴムシートと鉄板を相互に重ねあわせて接着し
た構造で、水平方向に動きやすく、上下方向には高い剛
性を有した積層ゴムからなる免震装置がよく知られてい
る。
【0008】また、ボールベアリングを用いたリニアガ
イドを有する構造の免震装置も知られている。かかる免
震装置では、リニアガイドは循環できるボールベアリン
グを多数組み込んだ移動ブロックに直線のレールを組み
合わせて構成され、ボールベアリングを用いることによ
り非常に小さい摩擦係数でレール上を動けるようになっ
ている。このリニアガイドを直行するように2段に重ね
あわせることにより平面状を自由に、かつ、低い摩擦係
数で動けるように構成されている。
【0009】ボールベアリングを平面状に自由に動ける
ようにする構成の免震装置も知られている。建物と建物
の基礎の間にボールベアリングを挟むことにより建物を
平面状に自由に動けるようにした免震装置である。かか
る装置では、建物及び基礎には大きな平面を形成するこ
とが必要である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
の免震装置では、以下のような問題点が指摘され、かか
る問題点の改善が求められている。
【0011】免震建物では地震時に免震装置の部分で大
きな変位を生じ、その変位に耐えうる大きな変位能力が
求められる。しかし、軽い建物を免震化しようとすると
積層ゴムの支える荷重が小さくなるため免震装置の直径
は小さく、細長い形状となり、その場合大きな変位を生
じると地震時に座屈を生じて、鉛直方向に荷重を支持で
きなくなるという問題点が指摘されている。
【0012】また、ボールベアリングを用いたリニアガ
イドを有する構成の免震装置では、レール上をボールベ
アリングを円滑に動かすためには、レールおよびボール
ベアリングの双方に高い精度が求められ、その分高価な
免震装置となり、施工経済性の面から採用し難いという
問題点が指摘されている。
【0013】また、ボールベアリングを平面状に自由に
動けるように構成した前記従来型の免震装置では、平板
と点接触しているボールベアリングで重量を支えようと
するため、点接触部分にどうしても大きな応力が発生
し、その分平板をへこますか、あるいはボールベアリン
グが壊れ易くなる可能性があることが危惧されている。
【0014】従来のボールベアリングには、高炭素クロ
ム軸受鋼(SUJ1、SUJ2、SUJ3、SUJ4,
SUJ5)、あるいは浸炭軸受鋼(クロム鋼、ニッケル
クロムモリブデン鋼など)、あるいは高温軸受高速度鋼
(AISM50)、あるいはステンレス(SUS440
C、SUS420J2)などが用いられている。
【0015】これらの材料は硬度、強度ともに高い材料
であるが、免震装置として用いる場合に要求される耐蝕
性、靭性を兼ね備えた材料ではなく、また装置自体が大
きなものとなっている。
【0016】本発明の目的は、上記問題点を解消するこ
とのできるボールベアリングを用いた新規な免震装置を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、建物と建物の
基礎との間に設ける免震装置であって、前記免震装置を
前記建物に固定する建物取付部材と、前記免震装置を前
記基礎に固定する基礎取付部材と、前記建物取付部材、
前記基礎取付部材との間に介在させる複数のボールベア
リングと、前記基礎取付部材側に設けた前記ボールベア
リングの退避部とを有し、前記建物取付部材と前記基礎
取付部材とが前記ボールベアリングを介して相対変位す
る際に、前記複数のボールベアリングの一部が、前記建
物取付部材と前記基礎取付部材間と、前記退避部との間
を循環するように構成したことを特徴とする。
【0018】前記退避部は、前記基礎取付部材上の前記
ボールベアリングを建物取付部材との間に介在させる部
分の周囲に、前記ボールベアリングの落ち込み可能な溝
に形成されていることを特徴とする。
【0019】本発明の上記構成の免震装置は、建物取付
部材を建物、すなわち建物本体側に取り付けて固定し、
基礎取付部材を建物の基礎に取り付けて固定する。かか
る要領で免震装置を取り付けた建物では、地震が発生す
ると、建物本体側と建物の基礎との間に水平方向に相対
変位を生じようとする力が働く。
【0020】本発明の免震装置では、ボールベアリング
が基礎取付部材の平板面上を上を転がりながらこの相対
変位を強要することとなる。多数のボールベアリングの
一部、すなわち幾つかは、ある程度上記変位が進むと基
礎取付部材に設けたボールベアリング用の退避部に逃げ
る。逃げるに際しては、退避部に溜まった複数のボール
ベアリング間の隙間に逃げ込むこととなる。
【0021】退避部にも予めボールベアリングが入れら
れており、逃げ込んできたボールベアリングで一杯にな
ると、その後逃げ込んできたボールベアリングの分、他
のボールベアリングが退避部から、基礎取付部材のボー
ルベアリングを建物取付部材側との間に介在させる部分
へ戻されることとなる。
【0022】すなわち、本発明の免震装置では、このよ
うに複数のボールベアリングが、建物取付部材と基礎取
付部材間と、退避部との間を行き来、すなわち循環する
こととなる。
【0023】かかる退避部としては、例えば、基礎取付
部材のボールベアリングを建物取付部材側との間に介在
させる部分の周囲に設けた溝に構成すればよい。かかる
溝の外周には適当な高さの土手を設けておき、退避した
ボールベアリングが外に外れて落ちないようにする必要
がある。
【0024】かかる溝に構成しておけば、地震時の揺れ
に応じて建物取付部材と基礎取付部材との間に水平方向
に沿った相対変位が生じ、その相対変位がある程度進む
と、上記構成の免震装置の溝に近い側にあるボールベア
リングが、溝の中に退避しているボールベアリング間の
隙間のある箇所に落ちる。
【0025】一方、溝の中にあったボールベアリング
は、上記溝の中に落ち込んできたボールベアリングによ
り、基礎取付部材と建物取付部材側との間に押し出さ
れ、常に鉛直荷重を支持するのに十分なボールベアリン
グが基礎取付部材上に存在することとなる。
【0026】本発明の免震装置では、溝および建物取付
部材と基礎取付部材間とに設けるボールベアリングの個
数を、細密充填にして全くボールベアリングの上記循環
ができない程に詰め込んではいけない。
【0027】また、建物取付部材と基礎取付部材との間
に存在するボールベアリングの数は、上方からの鉛直荷
重を支えることができる数存在するようにして、溝部か
らの循環によりこの数が維持できるようにすることが必
要である。
【0028】鉛直荷重を支持するボールベアリングには
大きな応力が発生するため、高硬度と高強度を有するよ
うに析出硬化型高珪素ステンレス鋼(例えば、シリコロ
イ鋼(登録商標)として市販されている)を使用すれば
よい。
【0029】なお、上記析出硬化型高珪素ステンレス鋼
とは、0.5%以下の炭素と、3.0%以上5.0%以下の珪
素と、2%以下のマンガンと、5%以上10%以下のニ
ッケルと、6%以上14%以下のクロムと、0.2%以上
1%以下のモリブデンと、0.5%以上3%以下の銅と、
2.0%以下のニオブと残部の鉄とからなるステンレス鋼
である。
【0030】より詳しくは、上記ステンレス鋼を900
℃から1000℃の温度で所定時間維持して急冷し、次
いで600℃から700℃の温度で所定時間維持して冷
却し、さらに1000〜1100℃の溶体化温度に加熱
して急冷にした状態で加工形成し、その部品をその厚さ
1cmあたり少なくとも10分間以上420℃から52
0℃の温度で維持して時効硬化させたステンレス鋼であ
る。
【0031】さらに、その表層部にイオン窒化、または
TiC、もしくはTiWをコーティングする表面硬化処
理またはショットピーニングなどの表面改質を施しても
よい。
【0032】また、建物取付部材、基礎取付部材、特に
重量のかかる部材のボールベアリングに接触する部分に
上記析出硬化型高珪素ステンレス鋼を使用すれば、免震
装置自体を上記同様高硬度、高強度とすることができる
とともに、靱性、耐蝕性を有した装置とすることができ
る。そのため、海岸地域、多湿地域にも有効で、腐蝕性
ガスが発生し易い立地環境でも、免震機能を維持するこ
とができる。
【0033】さらに、かかる析出硬化型高珪素ステンレ
ス鋼を使用すれば、耐摩耗性、耐熱性をも免震装置に付
与することができ、地震時に建物火災が発生しても、そ
の免震機能を維持させることができる。
【0034】また、高強度、靱性、耐衝撃性、耐摩耗性
を兼備し、ボールベアリングや受部材の破壊強度が従来
品より高いため、免震装置を小型化することができる。
【0035】本発明は、建物と建物の基礎との間に設け
る免震装置であって、前記免震装置を前記建物に固定す
る建物取付部材と、前記免震装置を前記基礎に固定する
基礎取付部材と、3個のボールベアリングを、それぞれ
回転可能に独立して保持するボールベアリング保持部材
とを有し、前記ボールベアリング保持部材は、前記3個
のボールベアリングを前記基礎取付部材上に移動可能に
設け、前記ボールベアリング保持部材を前記建物取付部
材側に互いに回転可能に連結したことを特徴とする。
【0036】本発明は、建物と建物の基礎との間に設け
る免震装置であって、3個のボールベアリングを、それ
ぞれ回転可能に独立して保持し、前記建物側に固定する
建物取付部材側に前記ボールベアリングを移動可能に設
けたボールベアリング保持部材と、3個のボールベアリ
ングを、それぞれ回転可能に独立して保持し、前記基礎
側に固定する基礎取付部材側に前記ボールベアリングを
移動可能に設けたボールベアリング保持部材とを有し、
両ボールベアリング保持部材が互いに回転可能に連結さ
れていることを特徴とする。
【0037】前記3個のボールベアリングは、前記3個
のボールベアリングより小径の複数の小径ボールベアリ
ングを介して、前記ボールベアリング保持部材に回転可
能に保持されていることを特徴とする。
【0038】本発明は、建物と建物の基礎との間に設け
る免震装置であって、前記免震装置を前記建物に固定す
る建物取付部材と、前記建物取付部材を支持するボール
ベアリングを受けるボールベアリング受部材と、前記ボ
ールベアリング受部材に設けた前記ボールベアリング用
の退避部と、前記免震装置を前記基礎に固定する基礎取
付部材と、前記基礎取付部材上にのせられた3個のボー
ルベアリングを、3個それぞれ回転可能に独立して保持
するボールベアリング保持部材とを有し、前記ボールベ
アリング受部材と前記ボールベアリング保持部材とが、
互いに回転可能に連結され、前記建物取付部材と前記基
礎取付部材とが相対変位する際に、前記ボールベアリン
グ受部材側のボールベアリングの一部が、前記建物取付
部材、前記ボールベアリング受部材間と、前記退避部と
の間を循環するように構成されていることを特徴とす
る。
【0039】前記ボールベアリング、前記建物取付部材
の前記ボールベアリングと接触する部分、前記基礎取付
部材の前記ボールベアリングと接触する部分の少なくと
もいずれかが、析出硬化型高珪素ステンレス鋼で構成さ
れていることを特徴とする。
【0040】上記構成の本発明の免震装置では、ボール
ベアリング保持部材は、3個のボールベアリングをそれ
ぞれ回転可能に独立して保持しているので、このボール
ベアリングが接触する基礎取付部材上に多少のでこぼこ
があっても、このでこぼこになじんで、地震時の振動に
応じて建物取付部材と基礎取付部材との間の水平方向の
相対変位が起きるように転がることができる。
【0041】また、上記のようにこの免震装置は、鉛直
方向からの荷重を3点で支持するため、建物を支持する
荷重はそれぞれのボールベアリングでほぼ1/3とな
り、その分かかる免震装置1台で多くの鉛直荷重を支持
することができる。
【0042】かかる3個のボールベアリングは、大きな
鉛直荷重がかかることを考慮して大径のボールベアリン
グに構成しておけばよい。
【0043】また、ボールベアリング保持部材とかかる
3個のボールベアリングとの間には、小径のボールベア
リングを介在させることにより、大径の3個のボールベ
アリングを非常に小さな摩擦係数で転がるようにして、
上記地震時の相対変位が円滑に行えるようにすればよ
い。
【0044】また、かかる構成の免震装置2台を上下2
段に組んで互いにそれぞれ回転自在に連結したような構
成として、一方の免震装置の3個のボールベアリングを
上を向かせて建物取付部材面に接触させ、他方の3個の
ボールベアリングを下を向かせて基礎取付部材面に接触
させることにより、建物取付部材と基礎取付部材の水平
方向の相対変位量を半分にして、より免震装置の小型化
が図れるようにしても構わない。
【0045】また、前述の退避部を設けた構成の免震装
置の機構部を上方に設け、上記3個のボールベアリング
を設けた構成の免震装置の機構部を下方に設け、両機構
部を互いに回転自在に連結するように構成しても構わな
い。
【0046】なお、3個のボールベアリング、小径ボー
ルベアリングや、ボールベアリング保持部材、建物取付
部材、基礎取付部材、特に両ボールベアリングが接触す
る部分を少なくとも析出硬化型高珪素ステンレス鋼に形
成しておけば、前述の如く免震装置の高硬度化、高強度
化を図るとともに、靱性、耐蝕性、耐摩耗性、耐熱性を
付与することができる。
【0047】また、本発明の構成では、前記要領でボー
ルベアリングが使用されているので、本発明を軽量建物
に適用すれば、大きな変位が発生しても座屈を生ずるこ
となく免震機能を発揮させることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0049】(実施の形態1)本実施の形態の免震装置
Aでは、図1に示すように、建物取付部材10と、基礎
取付部材20との間にボールベアリング30が介在させ
られた構成となっている。
【0050】建物取付部材10は、所定層厚の平板状に
形成され、建物取付部材10の上面10a側を建物本体
底面側にあてがって取付固定されるようになっている。
建物取付部材10の下面10b側は、ボールベアリング
30が円滑に回転できるように特に平滑面に表面が仕上
げられている。
【0051】基礎取付部材20は、図1に示すように、
所定層厚に形成された平板部材21と、その平板部材2
1上に設けられたボールベアリング受部材22とから構
成されている。平板部材21の下面21aを、建物の基
礎の上面にあてがって、基礎取付部材20を建物の基礎
側に取付固定できるようになっている。
【0052】平板部材21の上面21b側に設けられる
ボールベアリング受部材22は、図1に示すように、所
定層厚の円板状に形成され、その上面側がボールベアリ
ング30を受けることができるように円形凹部に形成さ
れている。
【0053】円形凹部内側は、中央に円形台部23を設
け、その周囲にボールベアリング30の退避手段として
環状に溝24が巡らされている。円形台部23の上面
は、ボールベアリング30が円滑に回転できるように特
に平滑表面に仕上げされている。
【0054】円形台部23の周囲に環状に設けられた溝
24は、その幅がボールベアリング30の口径幅より少
し大きい程度に設定され、円形台部23からボールベア
リング30が落ち込めるように形成されている。溝24
は、ボールベアリング30が円滑に回転移動できるよう
に平滑に形成されている。
【0055】溝24の深さは、図1(a)に示すよう
に、溝24内にボールベアリング30が一杯に詰まって
いる状態で、この溝24内にボールベアリング30が円
形台部23から落ち込むことにより、溝24内にあるボ
ールベアリング30同士の競り上がりによりボールベア
リング30を円形台部23側に押し上げることができる
程度の深さに設定されている。
【0056】すなわち、必要以上に溝24の深さを深く
設定してはいけない。深く設定し過ぎると、溝24内か
らボールベアリング30が円形台部23側へ上がること
ができなくなり、円形台部23から溝24内に落ち込も
うとするボールベアリング30が完全に落ちきれず、円
形台部23の縁部で中途半端にひっかかった状態とな
り、建物取付部材10の平行移動を妨げることとなり免
震機能を発揮できなくなるためである。
【0057】また、溝24の外周側は、溝24内からボ
ールベアリング30が外側に外れないように堤部25が
設けられている。本実施の形態では、図1(a)に示す
ように、ボールベアリング受部材22の側方をそのまま
立ち上げて堤部25が形成されている。
【0058】上記構成のボールベアリング受部材22に
は、円形台部23の上面側に常に建物取付部材10側か
らかかる鉛直荷重を支えることができる程度の数のボー
ルベアリング30が存在させられている。
【0059】また、ボールベアリング30の数は、上記
要領で複数のボールベアリング30の一部が円形台部2
3から溝24内に落ち込み、溝24内の別のボールベア
リング30が円形台部23側へ上がるようにして、ボー
ルベアリング30のかかる循環移動が確保できる隙間が
発生する程度の数に設定しておく必要がある。
【0060】すなわち、ボールベアリング受部材22内
に入れるボールベアリング30の数は、上記循環移動が
できない程に、ボールベアリング30が最密充填される
程に入れてはいけない。
【0061】上記構成の免震装置Aは、建物取付部材1
0で建物本体側に、基礎取付部材20で建物の基礎側に
それぞれ取付固定されることとなるが、このようにして
建物に固定された本発明の免震装置Aでは、ボールベア
リング30で鉛直荷重を支えて、建物本体を支持してい
る。
【0062】地震発生時には、上記の如くボールベアリ
ング30で鉛直方向の荷重を支えるとともに、地震振動
に合わせて、建物本体側と建物の基礎側との相対変位を
促し免震機能を発揮することとなる。
【0063】地震時には、建物取付部材10と基礎取付
部材20のボールベアリング受部材22の円形台部23
との間に挟まれたボールベアリング30は、相対変位に
応じて円形台部23上を転がる。
【0064】転がったボールベアリング30は相対変位
のほぼ変位方向に向かった側の円形台部23の周縁側か
ら、漸次円形台部23の周囲に設けた環状の溝24内に
落ち込む。溝24内に落ちたボールベアリング30は、
溝24内の隙間のある側に押されて進む。
【0065】このようにして溝24内では、円形台部2
3から溝24内にボールベアリング30が落ち込んでく
るので、それまで溝24内にあったボールベアリング3
0は漸次押され、ボールベアリング30が落ち込んでこ
ない側から、例えば、相対変位する方向のほぼ背面側か
らボールベアリング30が溝24内から円形台部23上
に上げられる。
【0066】このようにして円形台部23上には、溝2
4内に落ち込むボールベアリング30の代わりに、別の
ボールベアリング30が溝24内から補充され、円形台
部23上には鉛直荷重を支えるのに十分な数のボールベ
アリング30が存在するようになっている。
【0067】なお、本実施の形態の免震装置Aでは、鉛
直荷重を支持する建物取付部材10、基礎取付部材2
0、ボールベアリング30などには、大きな応力が発生
しても建物取付部材10や基礎取付部材20がボールベ
アリング30で凹んだり、あるいはボールベアリング3
0自体が破損したりしないように、シリコロイ(登録商
標)として市販されている前述の析出硬化型高珪素ステ
ンレス鋼を使用すればよい。
【0068】(実施の形態2)本実施の形態の免震装置
Bは、図2、3に示すように、建物取付部材50と基礎
取付部材60との間に、ボールベアリング71を有する
ボールベアリング保持部材70が介在させられた構成と
なっている。
【0069】建物取付部材50は、所定層厚の平板状に
形成され、建物取付部材50の上面50a側を建物本体
底面側にあてがって取付固定されるようになっている。
建物取付部材50の下面50bの中央部には、鉛直下方
に軸方向を向けたピン80が設けられている。
【0070】ピン80の先端側は略半球状に形成され、
ボールベアリング保持部材70の上面側に設けた曲率内
面に形成されたピン受凹部72内に軸回転可能に軸支さ
れている。ピン80がこのように軸支されているので、
建物取付部材50に対してボールベアリング保持部材7
0は、ピン80を回転軸として自在回転することがで
き、地震時の相対変位の際には、図3(b)に示すよう
に、建物取付部材50と基礎取付部材60との間に回転
が発生しても対処できるようになっている。
【0071】ボールベアリング保持部材70は、図2、
3に示すように、ボールベアリング71を回転可能に支
持するベアリングボック73と、ベアリングボックス7
3を設けたベアリングボックスケース74とから構成さ
れている。
【0072】平断面円形に構成されたベアリングボック
ス73は、図2、4に示すように、その底面側中央にベ
アリング受凹部75が設けられ、このベアリング受凹部
75内に、ボールベアリング71が、このボールベアリ
ング71より小さい径の小径ボールベアリング76を介
して円滑に回転できるように支持されている。
【0073】ベアリング受凹部75内は、図4に示すよ
うに、ボールベアリング71のほぼ半球部分が入るよう
に構成され、曲率天井部77の内面77aの周縁部は、
曲率天井部77に対してほぼ二重天井状になるように捲
くれて小ボールベアリング76の退避空間75aが形成
されている。
【0074】退避空間75aは、小径ボールベアリング
76が一層入る程度の厚さの空間に構成され、大径のボ
ールベアリング71が嵌め込まれるベアリング受凹部7
5内に連通させられている。なお、図4には、見やすい
ように小径ボールベアリング76を破線表示で2個しか
示していないが、実際には、図2に示すように、複数の
小径ボールベアリング76が介在させられている。
【0075】このようにして、小径ボールベアリング7
6が、大径のボールベアリング71とベアリング受凹部
75内の曲率天井部77の内面77aとの間に介在させ
られているので、ボールベアリング71が円滑に回転す
ることができる。
【0076】また、小径ボールベアリング76は、退避
空間75a内の上方に少しの残余空間を残した状態で上
方に詰められており、この退避空間75a部分に詰めら
れた小径ボールベアリング76の重みで、小径ボールベ
アリング76を、ボールベアリング71の上方球面と曲
率天井部77の内面77aとの間に介在させることがで
きるようになっている。
【0077】このようにしてボールベアリング71を回
転可能に支持したベアリングボックス73は3個独立
に、図2、3に示すように、平断面正六角形に形成され
た所定層厚のベアリングボックスケース74に設けられ
ている。
【0078】ベアリングボックス73をベアリングボッ
クスケース74に設けるに際しては、3個のベアリング
ボックス73に設けたそれぞれのボールベアリング71
の重心を結んで正三角形ができるように配置され、さら
に、かかる正三角形の重心位置が平面正六角形のベアリ
ングボックスケース74の重心位置の鉛直下にくるよう
に設定されている。
【0079】また、建物取付部材50に対してボールベ
アリング保持部材70を前記要領で自在回転可能に支持
するピン80のピン受凹部72も、ベアリングボックス
ケース74の上面の中央位置、すなわち上記ベアリング
ボックスケース74の重心位置の鉛直上方位置に設けら
れ、免震装置Bにおける鉛直荷重を支える重量バランス
が崩れないように配慮されている。
【0080】このようにしてベアリングボックスケース
74に設けられた3個のベアリングボックス73の3個
のそれぞれのボールベアリング71は、図2、3に示す
ように、基礎取付部材60の上面60a上に、3点位置
で点接触するようにのせられ、基礎取付部材60の上面
60a上を水平方向に転がるようになっている。基礎取
付部材60の下面60bは、建物の基礎側にあてがって
取付固定することができるようになっている。
【0081】上記構成の免震装置Bは、建物取付部材5
0で建物本体側に、基礎取付部材60で建物の基礎側に
それぞれ取付固定されることとなるが、鉛直荷重は3個
の大径のボールベアリング71で支え、且つ建物取付部
材50はピン受凹部72での一点支持に構成されている
ので、基礎取付部材60の上面60a側に多少の凹凸が
あって平面度が悪くても、この凹凸になじんで安定して
鉛直荷重の支持を行い、かつ上面60aに沿って回転を
含んだ水平方向の相対変位に対応することができる。
【0082】また、本実施の形態の免震装置Bでは、鉛
直荷重を支持する建物取付部材50、基礎取付部材6
0、ボールベアリング71などには、大きな応力が発生
しても基礎取付部材60の上面60aがボールベアリン
グ71で凹んだり、あるいはボールベアリング71、小
径ボールベアリング76自体が破損したりしないよう
に、シリコロイ(登録商標)として市販されている前述
の析出硬化型高珪素ステンレス鋼が使用されている。
【0083】なお、上記説明ではボールベアリング71
が小径ボールベアリング76を介してベアリングボック
ス73に設けられているが、ボールベアリング71が支
障ない程度に円滑に回転できるように構成すれば、例え
ば図5に示すように、小径ボールベアリング76を介在
させない構成でも一向に構わない。この場合も、図5に
示すY−Y線から矢視方向に見上げた様子は、図2と同
様になる。
【0084】(実施の形態3)本実施の形態の免震装置
Cは、図6に示すように、上記実施の形態2で説明した
ボールベアリング保持部材70とほぼ同様の構成のボー
ルベアリング保持部材100、100’が2台互いに合
わせられて、基礎取付部材110と建物取付部材120
との間に介在させられた構造に構成されている。
【0085】上記ボールベアリング保持部材100は、
上記実施の形態2で説明した構成のボールベアリング7
1を回転可能に支持したベアリングボックス73と、こ
のベアリングボックス73を前記実施の形態2と同様に
設けたベアリングボックスケース101とから構成され
ている。
【0086】ボールベアリング保持部材100’は、上
記ボールベアリング保持部材100とは、小径ボールベ
アリング76の受部78が略碗型の曲率凹部に形成され
ている点が異なっている。
【0087】ベアリングボックスケース101の上面1
01a側には、前記実施の形態2のベアリングボックス
ケース74に設けたと同様の要領で重心位置側に、ピン
受凹部130設けられている。ピン受凹部130の凹部
形状は、両端が半球状に形成されたピン140のそれぞ
れの一端側を回転可能に嵌めることができるように形成
されている。
【0088】かかる構成の2台のボールベアリング保持
部材100、100’が、図6に示すように、互いのベ
アリングボックスケース101の上面101a同士を上
下に対面させた状態で、それぞれのピン受凹部130に
ピン140の両端側を上下に軸支させて連結されてい
る。上下のボールベアリング保持部材100、100’
は、このピン140を中心にして、それぞれ互いに自由
回転することができる。かかる自由回転により、前述の
ように相対変位時に回転が発生しても対処することがで
きる。
【0089】このようにして2台のボールベアリング保
持部材100、100’が上下に連結された状態で、下
方に連結されたボールベアリング保持部材100側のボ
ールベアリング71は、基礎取付部材110の上面11
0a上にのせられている。
【0090】上方に連結されたボールベアリング保持部
材100’側のボールベアリング71は上方を向けて設
けられ、このボールベアリング71の上に建物取付部材
120の下面120aがのせられている。
【0091】このように構成された本実施の形態の免震
装置Cでは、地震発生時には、建物本体側に連結された
建物取付部材120は、上に連結されたボールベアリン
グ保持部材100’側のボールベアリング71が下面1
20aに沿って転がることにより水平に移動し、建物の
基礎に連結された基礎取付部材110は、下に連結され
たボールベアリング保持部材100側のボールベアリン
グ71が上面110aに沿って転がり上記建物取付部材
120とは反対方向に水平に移動するため、前記実施の
形態2の構成の免震装置Bに比べて、同じ相対変位量を
起こさせる外力に対して、水平方向の移動量を1/2に
抑えることができるため、より一層の装置の小型化が図
れる。
【0092】なお、本実施の形態の免震装置Cでも、鉛
直荷重を支持する基礎取付部材110、建物取付部材1
20、ボールベアリング71などには、大きな応力が発
生しても基礎取付部材110の上面110a、建物取付
部材120の下面120aがボールベアリング71で凹
んだり、あるいはボールベアリング71、小径ボールベ
アリング76自体が破損したりしないように、シリコロ
イ(登録商標)として市販されている前述の析出硬化型
高珪素ステンレス鋼が使用されている。
【0093】(実施の形態4)本実施の形態の免震装置
Dは、図7に示すように、前記実施の形態1で述べた免
震装置Aの機構と、前記実施の形態2で述べた免震装置
Bの機構とをそれぞれ合わせ持つ構造に構成されてい
る。
【0094】以下の説明では、前記実施の形態で述べた
と同じ構成部分は、一部同一符合を使用して説明してあ
る。
【0095】前記実施の形態1と同様に、建物取付部材
10の下面10b側には、ボールベアリング受部材22
との間に、ボールベアリング30が介在させられてい
る。
【0096】ボールベアリング受部材22のボールベア
リング30を受ける側は、前記実施の形態1で述べたと
同様の構成を有しており、円形台部23、溝24が設け
られ、地震時の相対変位の際には、複数のボールベアリ
ング30の一部が溝24内に落ち、その分溝24内の他
のボールベアリング30が、円形台部23に戻るように
循環されるように構成されている。
【0097】かかる構成のボールベアリング受部材22
の下面22a側には、本実施の形態では、その中央位
置、すなわち重心位置には前記実施の形態3と同様のピ
ン受凹部130が設けられている。
【0098】一方、基礎取付部材110の上面110a
上には、図7に示すように、ボールベアリング保持部材
100のベアリングボックスケース101に設けたベア
リングボックス73のボールベアリング71が移動可能
にのせられている。ベアリングボックスケース101の
上面側には、前記実施の形態3と同様にピン受凹部13
0が設けられている。
【0099】かかる構成のベアリングボックスケース1
01と、前記構成のボールベアリング受部材22とが、
それぞれのピン受凹部130との間にピン140を介在
させて、前記実施の形態3と同様に、互いに自在回転で
きるように連結されている。そのため、前記実施の形態
3と同様に、地震時の相対変位に際して回転が発生して
も対処することができる。
【0100】かかる構成でも前記実施の形態3と同様
に、前記実施の形態1、2の免震装置A、Bに比べて、
同じ相対変位を発生させる外力に対して、水平方向の移
動量を1/2に抑えることができるため、より装置を小
型化することができる。
【0101】なお、本実施の形態の免震装置Dでも、鉛
直荷重を支持する建物取付部材10、基礎取付部材11
0、ボールベアリング30、71、小径ボールベアリン
グ76に大きな応力が発生しても、建物取付部材10の
下面10b、基礎取付部材110の上面110aがボー
ルベアリング30、71で凹んだり、あるいはボールベ
アリング30、71、小径ボールベアリング76自体が
破損したりしないように、シリコロイ(登録商標)とし
て市販されている前述の析出硬化型高珪素ステンレス鋼
が使用されている。
【0102】
【発明の効果】本発明では、建物取付部材と基礎取付部
材との間に介在させるボールベアリングが退避部と建物
取付部材と基礎取付部材との間を、地震時などの相対変
位時に循環することができるため、大変形に追随するこ
とができる。
【0103】本発明では、上記退避部を溝に構成するこ
とにより、簡単な構成で、ボールベアリングの退避部へ
の移行、退避部からの復帰によるボールベアリングの循
環運動を確保することができる。
【0104】本発明では、析出硬化型高珪素ステンレス
鋼をその構成部に使用しているので、装置自体を高硬
化、高強度、靱性、耐蝕性、耐摩耗性、耐熱性に優れた
ものとすることができ、特に耐熱性により地震時に発生
しやすい火災などで免震装置の免震機能が失われないよ
うにすることができる。
【0105】本発明では、免震装置の小型化を図ること
ができる。
【0106】本発明では、建物取付部材と基礎取付部材
の間に介在させるボールベアリングが、ボールベアリン
グ保持部材に3個それぞれ回転可能に独立して保持され
ているので、ボールベアリングが基礎取付部材上に3点
接触して、接触面に多少の凹凸などがあっても安定接触
させて鉛直荷重を支えることができる。
【0107】本発明では、ボールベアリング保持部材に
保持されるボールベアリングが、間に小径ボールベアリ
ングを介在させて保持されているので、基礎取付部材に
接触するボールベアリングが非常に小さい摩擦係数で転
がることができる。
【0108】本発明では、建物取付側に接触させるボー
ルベアリングを有するボールベアリング保持部材と、基
礎取付側に接触させるボールベアリングを有するボール
ベアリング保持部材とが2段に重ねられた構成になって
いるので、一段構成の場合に比べて、同じ外力に対して
相対変位量を1/2にすることができ、免震装置の小型
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の免震装置の一実施の形態を
示す正面図である。(b)は、(a)のX−Xで示す矢
視方向に見た場合の平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態の免震装置をボールベア
リング側から見上げた状態を示す平面図である。
【図3】(a)は、図2に示す免震装置を、図2に示す
Y−Yで示す矢視方向に切断した断面図である。(b)
は、(a)に示す免震装置の回転時の様子を示す断面図
である。
【図4】ベアリングボックスの断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態の免震装置を示す断面図
である。
【図6】本発明の一実施の形態の免震装置を示す断面図
である。
【図7】本発明の一実施の形態の免震装置を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 建物取付部材 10a 上面 10b 下面 20 基礎取付部材 21 平板部材 21a 上面 21b 下面 22 ボールベアリング受部材 22a 下面 23 円形台部 24 溝 25 堤部 30 ボールベアリング 50 建物取付部材 60 基礎取付部材 70 ボールベアリング保持部材 71 ボールベアリング 72 ピン受凹部 73 ベアリングボックス 74 ベアリングボックスケース 75 ベアリング受凹部 76 小径ボールベアリング 77 曲率天井部 77a 内面 78 受部 80 ピン 100 ボールベアリング保持部材 100’ ボールベアリング保持部材 101 ベアリングボックスケース 110 基礎取付部材 110a 上面 110b 下面 120 建物取付部材 120a 下面 120b 上面 130 ピン受凹部 140 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000172813 佐藤工業株式会社 富山県富山市桜木町1番11号 (71)出願人 000166432 戸田建設株式会社 東京都中央区京橋1丁目7番1号 (71)出願人 000195971 西松建設株式会社 東京都港区虎ノ門1丁目20番10号 (71)出願人 000140982 株式会社間組 東京都港区北青山2丁目5番8号 (71)出願人 000112668 株式会社フジタ 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 (72)発明者 山内 泰之 茨城県つくば市立原1 建設省建築研究所 内 (72)発明者 大川 出 茨城県つくば市立原1 建設省建築研究所 内 (72)発明者 清水 孝晏 兵庫県川辺郡猪名川町原字芝脇287−23 日本シリコロイ工業株式会社内 (72)発明者 坂尾 恵司 東京都新宿区津久戸町2−1 株式会社熊 谷組東京本社内 (72)発明者 長屋 雅文 神奈川県厚木市三田47−3 佐藤工業株式 会社中央技術研究所内 (72)発明者 羽鳥 敏明 東京都中央区京橋一丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 長谷部 廣行 神奈川県愛甲郡愛川町中津字桜台4054 西 松建設株式会社愛川衝撃振動研究所内 (72)発明者 加藤 貴司 東京都港区北青山2−5−8 株式会社間 組内 (72)発明者 三山 剛史 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内 Fターム(参考) 3J048 BG02 DA01 EA38

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物と建物の基礎との間に設ける免震装
    置であって、 前記免震装置を前記建物に固定する建物取付部材と、 前記免震装置を前記基礎に固定する基礎取付部材と、 前記建物取付部材と前記基礎取付部材との間に介在させ
    る複数のボールベアリングと、 前記基礎取付部材側に設けた前記ボールベアリングの退
    避部とを有し、 前記建物取付部材と前記基礎取付部材とが前記ボールベ
    アリングを介して相対変位する際に、前記複数のボール
    ベアリングの一部が、前記建物取付部材、前記基礎取付
    部材間と、前記退避部との間を循環するように構成され
    ていることを特徴とする免震装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の免震装置であって、 前記退避部は、前記基礎取付部材上の前記ボールベアリ
    ングを建物取付部材との間に介在させる部分の周囲に、
    前記ボールベアリングの落ち込み、押し上げが可能な溝
    に形成されていることを特徴とする免震装置。
  3. 【請求項3】 建物と建物の基礎との間に設ける免震装
    置であって、 前記免震装置を前記建物に固定する建物取付部材と、 前記免震装置を前記基礎に固定する基礎取付部材と、 3個のボールベアリングを、それぞれ回転可能に独立し
    て保持するボールベアリング保持部材とを有し、 前記ボールベアリング保持部材は、前記3個のボールベ
    アリングを前記基礎取付部材上に移動可能に設け、前記
    ボールベアリング保持部材と前記建物取付部材とは互い
    に回転可能に連結されていることを特徴とする免震装
    置。
  4. 【請求項4】 建物と建物の基礎との間に設ける免震装
    置であって、 3個のボールベアリングを、それぞれ回転可能に独立し
    て保持し、前記建物側に固定する建物取付部材側に前記
    ボールベアリングを移動可能に設けたボールベアリング
    保持部材と、 3個のボールベアリングを、それぞれ回転可能に独立し
    て保持し、前記基礎側に固定する基礎取付部材側に前記
    ボールベアリングを移動可能に設けたボールベアリング
    保持部材とを有し、 両ボールベアリング保持部材が互いに回転可能に連結さ
    れていることを特徴とする免震装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の免震装置におい
    て、 前記3個のボールベアリングは、前記3個のボールベア
    リングより小さい複数の小径ボールベアリングを介し
    て、前記ボールベアリング保持部材に回転可能に保持さ
    れていることを特徴とする免震装置。
  6. 【請求項6】 建物と建物の基礎との間に設ける免震装
    置であって、 前記免震装置を前記建物に固定する建物取付部材と、 前記建物取付部材を支持するボールベアリングを受ける
    ボールベアリング受部材と、 前記ボールベアリング受部材に設けた前記ボールベアリ
    ング用の退避部と、 前記免震装置を前記基礎に固定する基礎取付部材と、 前記基礎取付部材上にのせられた3個のボールベアリン
    グを、それぞれ回転可能に独立して保持するボールベア
    リング保持部材とを有し、 前記ボールベアリング受部材と前記ボールベアリング保
    持部材とが、互いに回転可能に連結され、 前記建物取付部材と前記基礎取付部材とが相対変位する
    際に、前記ボールベアリング受部材側のボールベアリン
    グの一部が、前記建物取付部材、前記ボールベアリング
    受部材間と、前記退避部との間を循環するように構成さ
    れていることを特徴とする免震装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6記載のいずれか1項に記
    載の免震装置において、 前記ボールベアリング、前記建物取付部材の前記ボール
    ベアリングと接触する部分、前記基礎取付部材の前記ボ
    ールベアリングと接触する部分の少なくともいずれか
    が、析出硬化型高珪素ステンレス鋼で構成されているこ
    とを特徴とする免震装置。
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JP2014051774A (ja) * 2012-09-04 2014-03-20 Hitachi Metals Techno Ltd 免震床構造
CN106012817A (zh) * 2016-06-28 2016-10-12 杜桂菊 工程用抗震支座

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