JP2000065089A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

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Publication number
JP2000065089A
JP2000065089A JP10234251A JP23425198A JP2000065089A JP 2000065089 A JP2000065089 A JP 2000065089A JP 10234251 A JP10234251 A JP 10234251A JP 23425198 A JP23425198 A JP 23425198A JP 2000065089 A JP2000065089 A JP 2000065089A
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JP
Japan
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disc spring
piston
driven
clutch
driven plate
Prior art date
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Application number
JP10234251A
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English (en)
Inventor
Takashi Okada
高志 岡田
Fumito Konagaya
文人 小長谷
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JATCO Corp
Original Assignee
JATCO Corp
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Publication date
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース内に収容された皿ばねが、押圧された
場合にケース内周部を摩耗させないようにする。 【解決手段】 クラッチドラム12の内周には多数のド
リブンプレート14がはめ合わされている。ドリブンプ
レート14、14間にはドライブプレート16が配置さ
れている。ドライブプレート16は、クラッチハブ18
に取り付けられている。最右端のドリブンプレート14
aと対向するようにピストン20が配置されている。ド
リブンプレート14aとピストン20との間には、皿ば
ね22が配置されている。皿ばね22は、内径側がドリ
ブンプレート14aと接触し、外径側がピストン20と
接触するように配置されている。皿ばね22と接触する
ドリブンプレート14aには、リング状のプレート本体
の内径側から外方に張り出した円筒状の支持部14a1
が形成されている。支持部14a1 の外形寸法は、皿ば
ね22の内径寸法と対応させてあり、皿ばね22は、こ
のドリブンプレート14aの支持部14a1 とはめ合わ
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皿ばねのこじり防
止機構、及びこれを用いた車両用自動変速機の変速制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用自動変速機の変速制御装置
として、特開平6−159454号公報に示されるよう
なものがある。この自動変速機は、図3に示すように、
クラッチドラム152内に摺動可能に収容されたピスト
ン154と、該ピストン154によってクラッチの係合
・解放を切り換えられるフォワードクラッチ122と、
ピストン154内に摺動可能に収容された別のピストン
156と、該ピストン156によってクラッチの係合・
解放を切り換えられるフォワードワンウェイクラッチ1
30と、を有しており、ピストン154とフォワードク
ラッチ122との接触部、及び別のピストン156とフ
ォワードワンウェイクラッチ130との接触部には、押
し離し方向に力を作用させた皿ばねA、Bがそれぞれ設
けられている。また、特開平2−89871号公報に示
されるような、いわゆる「遠心油圧キャンセル機構」が
設けられている形式の変速制御装置の場合に、この遠心
キャンセル室を構成する中空ピストンを、上述のような
皿ばねで押し離すことにより、クラッチの切り換えを早
くするようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−159454号公報に示されるような従来の車両用
自動変速機の変速制御装置には、ピストン154の内径
側で皿ばねAの内径側を押す構造であるため、クラッチ
ドラム152の内径を皿ばねの外径に対応させた大きさ
とする必要があり、装置が大型化するという問題点があ
る。また、皿ばねAは、外径部がクラッチドラム152
の内径部によって拘束された状態で、押圧力を受けるの
で、クラッチドラム152の内径部をこじりやすく、ク
ラッチドラム152の内径部を摩耗させることがある。
したがって、クラッチドラム152には、窒化処理など
の耐摩耗対策を講じる必要があるという別の問題点もあ
る。さらに、遠心油圧キャンセル機構を有するものの場
合には、中空ピストンの質量による遠心力の影響をでき
るだけ小さくするために、中空ピストンの肉厚を薄くす
る必要があり、このような肉薄のピストンを皿ばねを介
して押圧しようとすると、皿ばねと中空ピストンとの半
径方向のずれにより押圧力をうまく伝達できないことが
あるという問題点がある。本発明は、このような課題を
解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、皿ばねを内径
側でセンタリングすることにより、上記課題を解決す
る。すなわち、本発明の請求項1記載の車両用自動変速
機の変速制御装置は、クラッチドラム(12)と、クラ
ッチドラム(12)の内周にはめ合わされた複数のドリ
ブンプレート(14)と、ドリブンプレート(14)間
に配置されたドライブプレート(16)と、ドライブプ
レート(16)を支持するクラッチハブ(18)と、ド
リブンプレート(14)をドライブプレート(16)と
密着させるように押圧可能なピストン(20)と、ドリ
ブンプレート(14)とピストン(20)との間に外径
部がピストン(20)と対向するように配置され、ドリ
ブンプレート(14)とピストン(20)とを互いに押
し離すように力を作用させた皿ばね(22)と、を有す
るクラッチ機構が設けられたものを対象としており、皿
ばね(22)は、最もピストン(20)に近いドリブン
プレート(14a)と内径側において接触するように配
置されており、この皿ばね(22)と接触するドリブン
プレート(14a)には、内径側に筒状の支持部(14
a1 )が形成されており、皿ばね(22)の内周部がド
リブンプレート(14a)の支持部(14a1 )の外周
部にはめ合わされており、クラッチドラム(12)の内
周部と皿ばね(22)の外周部との間には、皿ばね(2
2)がピストン(20)から押圧力を受けたとき径拡大
方向に変形しても外周部がクラッチドラム(12)の内
周部と接触しないだけの隙間が形成されていることを特
徴としている。また、請求項2記載のものは、2つの可
動部材間に配置された皿ばねを有する遠心油圧キャンセ
ル機構が設けられており、この皿ばねは、内径側が接触
する可動部材により内径部において半径方向に支持され
ていることを特徴としている。なお、かっこ内の符号
は、実施の形態の対応する部材を示す。皿ばねは、可動
部材の支持部により、常に内径側でセンタリングされて
おり、外径側はケースの内周部との間に十分な隙間が設
けられているので、皿ばねが押圧力を伝達するように変
形した場合でも、外径側でケースの内周部をこじるよう
なことがない。したがって、ケースの内周部を窒化など
の耐摩耗処理をするような必要がなくなり、装置の製造
コストを引き下げることができる。遠心油圧キャンセル
機構のような薄肉の中空ピストンにおいても、皿ばねを
介して押圧力を確実に相手部材に伝達することができ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】図1に本発明の車両用自動変速機
の変速制御装置の実施の形態を示す。図2は、図1の要
部を拡大して示したものである。車両用自動変速機のト
ランスミッションケース30内には、ロークラッチ10
が設けられている。なお、図示してないが、トランスミ
ッションケース30内には、ロークラッチ10と同様な
構成のハイクラッチ、オーバーランクラッチ、フォワー
ドクラッチ、リバースクラッチなどを設けるのが一般的
である。ロークラッチ10のクラッチドラム(ケース)
12の内周にはスプライン穴12aが形成されており、
これに多数のドリブンプレート(一方の可動部材)14
がはめ合わされている。ドリブンプレート14とドリブ
ンプレート14との間にはドライブプレート16が配置
されている。ドライブプレート16は、クラッチハブ1
8に取り付けられている。図中最右端のドリブンプレー
ト14aと対向するようにピストン(他方の可動部材)
20が配置されている。ドリブンプレート14aとピス
トン20との間には、これらを押し離すように力を作用
させた皿ばね22が配置されている。皿ばね22は、内
径側が最右端のドリブンプレート14aと接触し、外径
側がピストン20と接触するように配置されている。ク
ラッチドラム12の図中右端側の内壁とピストン20の
図中右端側の外壁とによって油圧室24が形成されてい
る。油圧室24に油圧を供給しない状態では、ピストン
20は皿ばね22を押圧せず、したがって、ドリブンプ
レート14とドライブプレート16との間には押圧力が
作用しないので、クラッチドラム12とクラッチハブ1
8とは非連結状態、すなわち、ロークラッチ10は解放
状態にある。油圧室24に油圧を供給することにより、
ピストン20が皿ばね22の力に抗してドリブンプレー
ト14をそれぞれドライブプレート16に押し付け、ク
ラッチドラム12とクラッチハブ18とは連結状態、す
なわち、ロークラッチ10は締結状態になる。本発明の
実施の形態においては、皿ばね22と接触するドリブン
プレート14aには、リング状のプレート本体の内径側
から図中右方に張り出した円筒状の支持部14a1 が形
成されている。支持部14a1 の外径寸法は、皿ばね2
2の内径寸法と対応させてあり、皿ばね22は、このド
リブンプレート14aの支持部14a1 とはめ合わされ
ている。すなわち、皿ばね22は、内径部においてドリ
ブンプレート14aの支持部14a1 によりセンタリン
グされている。また、クラッチドラム12の内周部と皿
ばね22の外径部との間には従来よりも大きい隙間が形
成されている。これは、皿ばね22が、内径部でセンタ
リングされているので、従来のようにクラッチドラム1
2の内周で皿ばね22を支持する必要がないからであ
る。これにより、皿ばね22が、ピストン20からの押
圧力を受けて径拡大方向に変形した際、皿ばね22の外
周部がクラッチドラム12の内周部をこじらないように
することができる。なお、皿ばね22は外径側でピスト
ン20の外径側と接触させるようにしたので、皿ばね2
2の外径寸法を、ピストン20の外径寸法と同じ大きさ
にまで、従来よりも小さくすることができ、これに伴っ
て、クラッチドラム12の外形を従来よりも小さくする
ことが可能である。
【0006】次に、この実施の形態の作用を説明する。
油圧室24に油圧が供給されていない状態では、ピスト
ン20は皿ばね22を介してドリブンプレート14aを
押圧せず、したがって、ドリブンプレート14とドライ
ブプレート16との間には押圧力が作用しないので、ク
ラッチドラム12とクラッチハブ18とは非連結状態、
すなわち、ロークラッチ10は解放状態にある。油圧室
24に油圧を供給すると、ピストン20が皿ばね22の
ばね力に抗してドリブンプレート14をそれぞれドライ
ブプレート16に押し付け、クラッチドラム12とクラ
ッチハブ18とは連結状態、すなわち、ロークラッチ1
0は締結状態になる。この際、皿ばね22は、ドリブン
プレート14aの支持部14a1によって、内径側にお
いてセンタリングされており、また、クラッチドラム1
2の内周部と皿ばね22の外径部との間には十分な隙間
が形成されているので、皿ばね22が、ピストン20に
押されて径拡大方向に変形したとしても、クラッチドラ
ム12の内周部をこじって摩耗させるようなことはな
い。したがって、従来のように、クラッチドラム12に
対して、内周部に窒化などの硬化処理を施す必要はな
い。
【0007】なお、上記実施の形態の説明においては、
車両用自動変速機のロークラッチ10に本発明を実施し
たが、ロークラッチ10と同様な構成の車両用自動変速
機のハイクラッチ、オーバーランクラッチ、フォワード
クラッチ、リバースクラッチなどのクラッチ機構の皿ば
ねに本発明を実施することができる。さらに、遠心油圧
キャンセル機構の皿ばねに本発明を実施することができ
る。この場合、支持部によって皿ばねの内径部をセンタ
リングしているので、薄肉の中空ピストンに対して良好
な同心度を維持することができ、押圧力を確実に相手部
材に伝達することができる。
【0008】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明による
と、皿ばねが内径部でセンタリングされるようにしたか
ら、皿ばねの外径部とケースの内周部との間に十分な隙
間を設けることができ、皿ばねの外径部でケースの内周
部をこじって摩耗させるようなことがなくて済む。した
がって、ケースの内周部を窒化などの耐摩耗処理をする
必要がなくなり、装置の製造コストを引き下げることが
できる。遠心油圧キャンセル機構のような薄肉の中空ピ
ストンにおいても、皿ばねを介して押圧力を確実に相手
部材に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す車両用自動変速機の
変速制御装置の部分断面図である。
【図2】図1の皿ばね周辺の要部を拡大して示す図であ
る。
【図3】従来の車両用自動変速機の変速制御装置の部分
断面図である。
【符号の説明】
10 ロークラッチ 12 クラッチドラム(ケース) 14 ドリブンプレート(一方の可動部材) 14a (皿ばねと接触する)ドリブンプレート 14a1 支持部 16 ドライブプレート 18 クラッチハブ 20 ピストン(他方の可動部材) 22 皿ばね 24 油圧室
フロントページの続き Fターム(参考) 3J057 AA04 BB04 CA09 DC04 GA03 HH01 JJ04 3J059 AB12 BA23 BB01 BD01 CC01 GA14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチドラム(12)と、クラッチド
    ラム(12)の内周にはめ合わされた複数のドリブンプ
    レート(14)と、ドリブンプレート(14)間に配置
    されたドライブプレート(16)と、ドライブプレート
    (16)を支持するクラッチハブ(18)と、ドリブン
    プレート(14)をドライブプレート(16)と密着さ
    せるように押圧可能なピストン(20)と、ドリブンプ
    レート(14)とピストン(20)との間に外径部がピ
    ストン(20)と対向するように配置され、ドリブンプ
    レート(14)とピストン(20)とを互いに押し離す
    ように力を作用させた皿ばね(22)と、を有するクラ
    ッチ機構が設けられた車両用自動変速機の変速制御装置
    において、 皿ばね(22)は、最もピストン(20)に近いドリブ
    ンプレート(14a)と内径側において接触するように
    配置されており、 この皿ばね(22)と接触するドリブンプレート(14
    a)には、内径側に筒状の支持部(14a1 )が形成さ
    れており、 皿ばね(22)の内周部がドリブンプレート(14a)
    の支持部(14a1 )の外周部にはめ合わされており、 クラッチドラム(12)の内周部と皿ばね(22)の外
    周部との間には、皿ばね(22)がピストン(20)か
    ら押圧力を受けたとき径拡大方向に変形しても外周部が
    クラッチドラム(12)の内周部と接触しないだけの隙
    間が形成されていることを特徴とする車両用自動変速機
    の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 2つの可動部材間に配置された皿ばねを
    有する遠心油圧キャンセル機構が設けられており、この
    皿ばねは、内径側が接触する可動部材により内径部にお
    いて半径方向に支持されていることを特徴とする請求項
    1記載の車両用自動変速機の変速制御装置。
JP10234251A 1998-08-20 1998-08-20 車両用自動変速機の変速制御装置 Pending JP2000065089A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004353731A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Toyoda Mach Works Ltd 駆動力伝達装置
JP2011256916A (ja) * 2010-06-08 2011-12-22 Honda Motor Co Ltd クラッチ装置

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