JP2000065016A - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

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JP2000065016A
JP2000065016A JP10231448A JP23144898A JP2000065016A JP 2000065016 A JP2000065016 A JP 2000065016A JP 10231448 A JP10231448 A JP 10231448A JP 23144898 A JP23144898 A JP 23144898A JP 2000065016 A JP2000065016 A JP 2000065016A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、結合体の外側面にクランプ装置
を取り付ける取付部を突設することなく、取り付けるこ
とができるクランプ装置を提供することにある。 【解決手段】 蓋体(結合体)50に長孔状の軸受60
を設けるとともにクランプ体71に設けた回動軸72を
前記軸受60内を摺動可能に軸支し、このクランプ体7
1の係合爪73を本体ケース(被結合体)10に設けた
係止部18aに係合させるとき、前記回動軸72を軸受
60の係止部18a側に移動させて係合させることによ
り、係合した係合爪の先端73aより下方に軸受60を
設けることを可能とし、蓋体50の外側に取付部を突設
することなく取り付けられるようにしたクランプ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、結合体に取り付
けられこの結合体に被結合体を結合状態あるいは非結合
状態とするクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、結合体に取り付けられこの結合体
に被結合体を結合状態あるいは非結合状態とするクラン
プ装置としては種々の構成としたものがある。
【0003】そして、この種のクランプ装置の中には、
図9および図10に示した構成のものがある。この従来
のクランプ装置を上記各図に基いて説明する。
【0004】図9において、100は結合体であり、1
10はこの結合体100に取り付けられたクランプ装置
120によって結合状態あるいは非結合状態とされる被
結合体である。そして、前記クランプ装置120は、前
記結合体100の上壁面102にコ字状に形成した突設
壁101の互いに対向する対向壁101a、101aに
形成した軸穴からなる軸受103に回動可能に嵌合され
る回動軸122を中間部に形成するとともに、一端側つ
まり被結合体110側にこの被結合体110の係止部1
11に係脱する係合爪123を有し、他端側にばね受部
124を有するクランプ体121と、一端側を前記結合
体100の前記両突設壁101aの間に形成された支持
部104に支持され他端側を前記ばね受部124に当接
して、前記係合爪123を被結合体110の係止部11
1側に付勢するコイルばね130とによって構成されて
いる。
【0005】また、前記被結合体110に形成した係止
部111は、図9に示すように、被結合体110に形成
した凹部112の前記結合体100側の側壁113によ
って構成されており、また、前記クランプ体121の係
合爪123はクランプ体121の前記一端側を直角に折
り曲げて形成されている。
【0006】そして、この係合爪123をその先端部か
ら前記凹部112内に没入させることにより、この係合
爪123を前記凹部112の側壁113つまり係止部1
11に係合させることにより、被結合体110は結合体
100に結合され、また、係合爪123を係止部111
から外すことにより非結合つまり結合が解除されるよう
になっている。
【0007】そして、前記クランプ体121に設けた回
動軸122と係合爪123の関係は、図9に示すよう
に、回動軸122の軸心Qを前記係止部111に係合爪
123が係合した状態における前記係合爪123の先端
123aを通り前記凹部112の側壁113と直交する
線を含む面(以下基準面という)Cよりも結合体100
の外方つまり上方に位置させる関係となっている。
【0008】このように基準面Cよりも回動軸122の
軸心Qを結合体100の上方に位置させる理由は、図9
に一点鎖線で示すように回動軸122の軸心Q1を前記
基準面Cよりも下方に位置にするように設定すると、軸
心Q1を中心として前記係合爪123の先端123aを
通る回動軌跡R1は、前記係止部111の先端部111
aと干渉してしまい係合爪123を係止部111に係合
させることができなくなるためである。
【0009】つまり、図9に示すように前記回動軸12
2の軸心Qを基準面Cよりも上方に設定することによ
り、前記係止爪123の先端123aは図9に二点鎖線
で示したように、軸心Qを中心として前記先端123a
を通る軌跡Rに沿って移動し、前記係止部111の先端
111aは係止部111の先端111aと干渉すること
がなく、したがって、クランプ体121を回動軸122
を回動支点として回動させたときに、係合爪123の先
端123aを前記係止部111に先端111aに干渉さ
せることなく係合および係合を解くことができるもので
ある。
【0010】換言すれば、クランプ体121を回動させ
て係止爪123を被結合体110の係止部111に係合
させる際に、係合爪123の先端123aと係止部11
1の先端111aとを干渉させないようにするために
は、前記クランプ体121の回動軸122の軸心Qを前
記基準面Cよりも上方に位置させなければならないもの
である。
【0011】このようにクランプ体121の回動軸12
2の軸心Qを前記基準面Cよりも上方に設けなければな
らないことから、この回動軸122およびこの回動軸1
22を軸支する軸受103は結合体100の外側面つま
り図9における上壁面102より上方に位置させて取り
付けなければならず、そのためには図9に示すように前
記上壁面102より上方に突設したコ字状に形成した突
設壁101を形成し、この突設壁101の互いに対向す
る対向壁101a、101aに軸受103を形成し、こ
の軸受103に前記回動軸122を軸支する構成としな
ければならないものである。
【0012】このため図9に示すように前記突設壁10
1およびクランプ体121が結合体100の状壁面10
2から外側に突出してしまうことから、結合体100の
外形が大きくなるとともに、外観上の観点からも好まし
くなく、さらに結合体100を動かす場合にクランプ体
121が外部の物体に当たり損傷するという事態が生じ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のク
ランプ装置は、クランプ体121の回動軸122の軸心
Qを前記基準面Cよりも上方に設けなければならないこ
とから、この回動軸122は結合体100の外側面つま
り上壁面102より上方に位置させて取り付けなけれな
らないため、前記上壁面102より上方に軸受を形成す
る突設壁101を設けて、この突設壁101に軸受10
3を設けこの軸受103に前記回動軸122を軸支する
構成としなければならない。
【0014】このため突設壁101およびクランプ体1
21が結合体100の上壁面102から外側に突出して
しまい、その結果結合体100の外形が大きくなるとと
もに、外観上の観点からも好ましくなく、さらに結合体
100を動かす場合にクランプ体121が外部の物体に
当たり損傷するという事態が生じるという問題がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、請求項1記載の発明は、結合体に
形成された軸受または支持軸に回動可能に軸支される回
動軸または軸受を有するとともに、一端側に形成され前
記結合体に結合される被結合体に設けた係止部に係脱す
る係合爪を有するクランプ体からなり、前記結合体に対
して被結合体を結合状態または非結合状態とするクラン
プ装置において、前記結合体に形成された軸受またはク
ランプ体に形成した軸受をその長軸を前記係止部の先端
または前記係合爪の先端方向とした長孔に形成するとと
もに、前記係合爪を前記係止部に圧接する方向に前記ク
ランプ体を付勢する付勢手段を設けたクランプ装置とし
たものである。
【0016】このように構成した請求項1記載の発明
は、前記結合体に形成された軸受またはクランプ体に形
成した軸受を、その長軸を前記係止部の先端または前記
係合爪の先端方向とした長孔に形成したことから、クラ
ンプ体の回動軸または軸受を、係合爪の先端を通り係合
部の係止面と直交する線を含む基準面よりも下方に位置
させて設けても、係合爪の先端を係止部の先端に係止さ
せるようにクランプ体を回動させるとき、クランプ体の
回動軸または軸受は結合体に設けた軸受または支持軸に
沿って係止部の先端方向に移動することから相互に干渉
することなく係合させることができるという作用を有す
るものである。
【0017】したがって、クランプ体を取り付ける突設
壁を結合体の側壁面に突設して形成する必要がないこと
から、結合体の外形を小さくできるとともに、外観を損
なうこともないものである。
【0018】また、結合体の側面からのクランプ体の突
出量を少なくできることから移動の際に外部の物体に当
たって損傷すること防止できるももである。
【0019】また、前記係合爪を前記係止部に圧接する
方向に前記クランプ体を付勢する付勢手段を設けたこと
から、係合爪を移動させるようにしても結合状態におけ
る係合爪と係止部の係合を確実にできるという作用を有
するものである。
【0020】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、付勢手段を、クランプ体に一体的に
設けられその先端部が、結合体に設けられ先端部から基
部に向かうにつれて回動軸または軸受方向に向う傾斜す
る傾斜壁面に沿って移動するにつれて前記係合爪を係止
部に圧接する方向に付勢力を付与する突片によって構成
したクランプ装置としたものである。
【0021】このように請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明において、付勢手段を、クランプ体に一体
的に設けられその先端部が、結合体に設けられ先端部か
ら基部に向かうにつれて回動軸または軸受方向に向う傾
斜する傾斜壁面に沿って移動するにつれて前記係合爪を
係止部に圧接する方向に付勢力を付与する突片によって
構成したことから、請求項1記載の発明の作用に加え
て、付勢手段の構成を簡単とすることができるという作
用を有するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明を電気掃除機に
適用した場合の実施の形態を図1ないし図7に基いて説
明する。
【0023】図1は電気掃除機1の一部を断面した側面
図であり、同図において10は被結合体としての本体ケ
ースであり、この本体ケース10の内部には集塵室11
が形成されており、この集塵室11の下流側には電動送
風機室12が形成されている。なお、前記集塵室11の
後壁(電動送風機室12側の壁)11aには図示しない
通気孔が形成されており、また、電動送風機室12の前
壁(集塵室11側の壁)12aには通気孔12bが形成
されており、また後壁12cには図示しない通気孔が形
成されている。
【0024】そして、前記集塵室11には、この集塵室
11の上方に形成した開口11bを介して着脱可能に集
塵袋20が収納されており、この集塵袋20には図示し
ない開口が開成された枠板21が取り付けられており、
この枠板21を前記集塵室11の前壁11cに設けられ
ら図示しい取付部材に取り付けることによって集塵室1
1内に収納されるようになっている。
【0025】また、前記本体ケース10の前部には前記
集塵室11に連通した吸込口13が形成されており、こ
の吸込口13には吸込ホース30の接続管31が着脱可
能に取り付けられており、この接続管31を吸込口13
に接続した状態では接続管31の先端31aは前記枠板
21に形成した図示しに開口を貫通して集塵袋20内に
入り込んでいる。
【0026】また、本体ケース10には、前記集塵室1
1の開口11bを閉蓋する開閉蓋14が設けられてい
る。
【0027】また、前記電動送風機室12内には電動機
41とこの電動機41によって回転駆動される送風機4
2からなる電動送風機40が、弾性体からなる支持体4
3および44を介して収納されている。また、電動送風
機40が電動送風機室12内に収納された状態では、送
風機42のファンカバー42aの前側に形成した図示し
ない吸込開口は前記前壁12aに形成した通気孔12b
と対応しているものである。
【0028】また、前記本体ケース10の前記電動送風
機室12の後壁12cの後方には、通気孔15aが形成
され隔壁15が設けられており、この隔壁15と本体ケ
ース10の後部外側壁16とによって囲まれ、後部を開
口17aとした排気室17が形成されている。また、前
記排気室17の外周壁16の底壁16aには係合凹部1
6bが形成されている。
【0029】また、図1、図2および図6に示すように
前記本体ケース10の後端部上面には、後述するクラン
プ装置70のクランプ体71の係合爪73が入り込む凹
部18が形成されており、この凹部18の後壁は係止部
18aとなっており、そして係止部18aつまり後壁の
壁面18bは前記係合爪73を係止する係止面として機
能するものである。
【0030】また、前記は排気室17の開口17aは、
着脱可能に取り付けられる結合体としての蓋体50によ
って常時は閉蓋されている。この蓋体50の内面にはリ
ブ状に形成され周壁51が形成されており、この周壁5
1に囲まれた領域にはスリット状に形成された複数の排
気孔52が形成されている。
【0031】また、前記周壁51には通気性を有する発
砲ウレタンフォーム等からなるフィルターFが着脱可能
に取り付けられており、このフィルターFは排気風に含
まれている微細塵を補足するものであり、このフィルタ
ーFが微細塵を多量に補足したときは前記蓋体50を本
体ケース10から取り外し、ついでフィルターFを取り
出して例えば水洗い等して微細塵を除去した後、再び蓋
体50に取り付けこの蓋体50を本体ケース10に取り
付けるものである。
【0032】なお、前記蓋体50を結合体としているの
はこの発明でいう結合体とは後述するクランプ装置70
が配設つまり取り付けられる物を指しているからであ
り、また、本体ケース10を被結合体としているのは、
前記クランプ装置70によって前記結合体と結合する物
であるからである。
【0033】また、前記蓋体50の下端部には前記係合
凹部16bに係合する係合突起53が形成されており、
また、上部にはクランプ装置70が配設されるクランプ
室54が形成されている。このクランプ室54は、図
2、図3および図4に示すように底壁55、この底壁5
5の両側に互いに対向して形成された側壁56、傾斜壁
面57aを有する前壁57および後壁58によって囲ま
れた空間によって形成されるとともに、上方には長方形
状の開口59が形成されている。
【0034】そして、前記互いに対向する側壁56のそ
れぞれには、図3、図4に示すように互いに対向して軸
受60が形成されており、この軸受60は図2、図6に
示すように両端側をそれぞれP1およびP2を中心とし
た半円形状とした長孔形状に形成され、その長軸方向す
なわち図2、図6に一点鎖線L1で示すように両中心P
1、P2を通る線の方向は前記係止部18aの先端を通
る方向に設定されている。
【0035】また、前記軸受60が形成されている位置
は、図6に示すように後述するクランプ体71の係合爪
73が係止部18aに係合した状態における先端部73
aを通り、係止部18aの係止面つまり前記凹部18の
後壁18bの壁面と直交する線L2を含む面つまり基準
面Cよりも下方の部位となっている。
【0036】このことによって、前記軸受60を設ける
位置は、図2、図7に示すように蓋体50の上壁面50
aよりも下方に形成できるものである。つまり、上記従
来のように軸受60を設ける位置を蓋体50の外側面つ
まり上壁面より上方に位置させて設ける必要がないこと
から、この軸受60を設けるための突設壁を外側面から
突出させて形成する必要がないものである。
【0037】したがって、蓋体50の外形が大きくなる
こともなく、また、外観を損なうこともなく、さらに後
述するクランプ体71の外方への突出量を少なくでき移
動中に家具等の外部の物体に当たり損傷するということ
を防止できるものである。
【0038】なお、前記軸受60の短軸の幅寸法および
半円形状の直径寸法は後述すクランプ体71に形成され
た回動軸72が摺動可能なように回動軸72の直径寸法
よりも僅かに大きく設定されているものである。
【0039】また、前記前壁57は開口59の上部より
低く形成されているとともに、内側の壁面はその上端部
つまり先端部から基部に向かうにつれて次第に前記軸受
60方向に傾斜する曲面状とした傾斜壁面57aとして
形成されている。この傾斜壁面57aは後に詳述する前
記クランプ装置70のクランプ体71に設けた回動軸7
2と係合爪73との間の部位に対応する位置に設けられ
ているものである。
【0040】また、前記底壁55の後壁側には、後述す
るコイルばね80の一旦を位置決めする突起55aが設
けられている。
【0041】つぎに、前記クランプ室54に配設され、
結合体である蓋体50と被結合体である本体ケース10
を結合状態または非結合状態とするクランプ装置70を
図2、図5および図6に基いて説明する。
【0042】このクランプ装置70は、合成樹脂からな
るクランプ体71から構成されており、このクランプ体
71は図2、図5に示すように天井壁71aとこの天井
壁71aの長手方向両側縁に下方に向けて一体に形成さ
れ互いに対向する側壁71bとからなり、長手方向と直
交する方向の断面がコ字状に形成されている。また、前
記両側壁71bのそれぞれには、長手方向略中間部の部
位に図5に示すように外方に向けて突出させて形成した
回動軸72(図5では一方のみ図示)が形成されてお
り、この回動軸72は前記クランプ室54の両側壁56
に形成した軸受60に摺動自在に嵌合するようになって
いる。
【0043】なお、この回動軸72の軸受60への嵌合
は、前記側壁71bを互いに接近させる方向に弾性変形
させることによってなされるものである。
【0044】また、クランプ体71の一端側つまり本体
ケース10側には前記天井壁71aを略直角に折り曲げ
て形成した係合爪73が形成されており、また、前記係
合爪73と前記回動軸72との略中間部位置して前記天
井壁71aから下方に垂下して形成した突片74が設け
られている。この突片74は弾性変形するものであり、
図6に二点鎖線で示すようにクランプ体71の係合爪7
3の先端部73aが前記本体ケース10の係止部18a
の先端部18cと接触した状態では、突片74の先端部
74aは前記クランプ室54の前壁57の傾斜壁面57
aの上方に位置する部位に当接しており、また、図6に
実線で示すしたように係合爪73を係止部18aに係合
させた状態では、可動突片74の先端部74aは、前記
前壁57の基部側の傾斜壁面57aの部位に位置するよ
うになっている。
【0045】つまり、この突片74は前記係合爪73が
係止部18aに係合した状態では、弾性変形しこの弾性
変形によって生じる弾性力は、前記係合爪73を係止部
18aに圧接するように作用するものであり、このこと
によって係合爪73と係止部18aつまり壁面18bと
の摩擦力が大きくなり、係合爪73が係止部18aから
外れることを防止できるものである。
【0046】また、前記天井壁71aの他端側つまり本
体ケース10側と反対側には、図2、図6に示すように
前記コイルばね80の内側に嵌合してこのコイルばね8
0を位置決めする突起75が形成されており、この突起
75の周囲部の天井壁71aは前記コイルばね80の端
部を支持する支持部として機能するものである。
【0047】つぎに、前記クランプ室54への前記クラ
ンプ装置70の配設つまり取り付けについて説明する。
まず、クランプ体71に、天井壁71aに形成した前記
突起75のコイルばね80の一方の端を嵌合する。つい
で、コイルばね80の他方の端を前記クランプ室80の
底壁55に形成した突起55aに嵌合させる。
【0048】なお、コイルばね80は自由状態では前記
側壁56の下端縁からの下方への突出量は大ききことか
ら前記したように突起55aに嵌合させることができる
ものである。
【0049】ついで、クランプ体71の両側壁56を上
述したように互いに接近させるように内側に弾性変形さ
せるとともに前記クランプ室54内に挿入し回動軸72
を前記軸受60に嵌合させる。このことによってクラン
プ装置70はクランプ室54内に配設されるものであ
る。
【0050】そして、クランプ室54内にクランプ装置
70が配設された状態では、クランプ体71は前記回動
軸72を回動支点としてコイルばね80の付勢力によっ
て図2において反時計方向つまり係合爪73が係止部1
8aに係合する方向に付勢されているものである。
【0051】つぎに、クランプ室54内に配設されたク
ランプ装置70によって、蓋体50と本体ケース10と
を結合する場合と非結合つまり外す場合の動作につて説
明する。
【0052】まず、蓋体50と本体ケース10とを結合
する場合つまり本体ケース10に蓋体50を取り付ける
場合について説明する。
【0053】この場合、フィルターFを取り付けた蓋体
50の係合突起53を係合凹部16bに係合させ、つい
で、この係合突起53を回動支点として図1において反
時計方向に回動させる。そして、この状態では前記クラ
ンプ装置70のクランプ体71は、その回動軸72の軸
心は前記軸受60の中心P1と一致ないしは略一致して
いる状態に偏位しているため、前記中心P1と係合爪7
3の先端73aまでの距離Rを半径とする軌跡K1は、
前記係止部18aの先端部18cを通るものであり、し
たがって、この状態では前記先端73aは係止部18a
の先端部18cと干渉することから係合爪73を係止部
18aに係合させることができない。
【0054】そこで、図6の二点鎖線で示すように、ク
ランプ体71を、回動軸72の軸心が前記軸受60の他
方の軸心P2と一致するまで移動させる。この状態では
中心P2と係合爪73の先端73aまでの距離Rを半径
とする軌跡K2は係止部18aの先端部18cの最も外
側の面を通ることとから、係合爪73を係止部18aに
係合させることができる。なお、この状態つまり先端部
73aが係止部18aの最も外側の面に接触した状態で
は、突片74の先端は前記前壁57の上方の部位に当接
している(図6参照)。
【0055】そして、この状態つまり回動軸72の軸心
を軸受60の前記中心P2に一致させると前記コイルば
ね80の付勢力によって、クランプ体71は回動軸72
を回動支点として反時計方向に回動し、係合爪73は係
止部18aと図6に実線で示した状態で係合する。この
係合した状態では、前記突片74は弾性変形しその先端
は前壁57の傾斜壁面57aに沿って移動し基部側の部
位に当接しており、この突片74が弾性変形することに
よって生じる付勢力により、係合爪73は係止部18a
の係止面つまり壁面18bに圧接された状態で係合する
ことになり、振動等によって係合爪73が係止部18a
から外れることが防止されるものである。
【0056】つぎに、蓋体50と本体ケース10との結
合を解除つまり蓋体50を本体ケース10から取外す場
合(フィルターFに多量の微細塵が補足され、これを洗
浄等により除去する場合あるいは新たなものと交換する
等の場合)は、クランプ体71の後端部つまり突起75
が設けられている側の上面に指先を当てて、前記コイル
ばね80の付勢力に抗して下方つまり回動軸72を回動
支点として時計方向に回動させる。すると回動軸72は
軸受60の中心P2を中心として前記軌跡K2を経て係
合爪73は係止部18aから外れる。
【0057】ついで蓋体50を前記係合突起53を回動
支点として時計方向に所定量回動させて、係合突起53
を係合凹部16bから外すことによって蓋体50を本体
ケース10から取外た後、前記フィルターFを蓋体50
から取外して洗浄等をするものである。
【0058】このように上記クランプ装置70は、結合
体である蓋体50に形成された軸受60を、両端側を半
円形状としその長軸を前記係止部18aの先端部方向と
した長孔に形成するとともに、この軸受60を、クラン
プ体71の係合爪の先端を通り係合部18aの係止面つ
まり壁面18bと直交する線を含む平面つまり基準面よ
りも下方に位置させて設けたとしても、係合爪73の先
端73aを係止部18aに係止させるとき、クランプ体
71の回動軸72を軸受60に沿って移動させることに
より、係合爪73の先端73aと係止部18aの先端部
18cとは相互に干渉させることなく両者を係合させる
ことができるものである。
【0059】したがって、図7に示すようにクランプ体
71を取り付ける軸受60を形成するための突設壁を蓋
体50の壁面から外方に突出させて形成する必要がない
ことから、蓋体50の外形を小さくできるとともに外観
を損なうこともないものである。また、図7に示すよう
に蓋体50の側面からのクランプ体の突出量を少なくで
きることから移動の際に家具等の外部物体に当たって損
傷すること防止できるももである。
【0060】また、前記係合爪73を前記係止部18a
の圧接する方向に前記クランプ体71を付勢する付勢手
段である突片74を設けたことから、係合爪73と係止
部18aの係合を確実にできるものである。
【0061】また、係止部18aの先端部18cの外側
面を係止爪73の先端73aが滑り込むように曲面とし
たことから、係合動作がスムーズになされるものであ
り、また、コイルばね80の強さを調節することによ
り、このコイルばね80の付勢力によって係止爪73の
先端73aを係止部18aの先端部18cの曲面に沿っ
て滑り込ませることにより、回動軸72は軸受60の中
心P1からP2に移動させるようにすることもできるも
のである。
【0062】なお、上記実施の形態においては、蓋体5
0のクランプ室54の側壁56に軸受60を形成し、ク
ランプ体71に前記軸受60に摺動可能な回動軸72を
形成する構成としたが、これは逆に前記クランプ体71
の側壁71bに前記軸受60と同様な長孔形状の軸受を
形成し、この軸受に摺動する回動軸を前記クランプ室5
4の側壁56に形成する構成としてもよいものである。
【0063】また、上記実施の形態においては、クラン
プ体71の係合爪73を係止部18aの係止面に圧接さ
せる付勢手段をクランプ体71に一体に形成した突片7
4によって構成したが、これは、図7に示すようにクラ
ンプ室54の前壁57に略V字状に折り曲げた付勢手段
としての板ばね81を設け、この板ばね81によってク
ランプ体71に形成した突起部材74aを介して係合爪
73を係止部18aの係止面18bに圧接する方向に付
勢する構成としてもよいものである。このように付勢手
段を板ばね81によって構成した場合は、板ばね81の
ばね力を板厚を替える等して容易に所望の値に設定でき
る等の利点がある。しかし、上記実施の形態のようにク
ランプ体71に一体に形成した突片74によって付勢手
段を構成するようにした場合は、部品点数を少なくする
とともに組み立ても容易であるという利点がある。
【0064】また、板ばね81によって付勢手段を構成
する場合は、前記突起部材74aが付勢される方向に変
形するのを防止するためのリブ74bを形成することが
望ましい。
【0065】なお、図8においては付勢手段を板ばね8
1としたことおよび突起部材74aを設けた構成が上記
実施の形態と異なるのみで他の構成は上記実施の形態と
同一であることから同一構成部分には同一符号を付して
ある。
【0066】また、上記実施の形態では、クランプ体7
1をコイルばね80によって係合爪73を係止部18a
側に付勢するようにしたが、これは係止部18aに係合
爪73が係合した状態において、例えば係止部18aの
係止面である壁面18bとこれと対向する係合爪73の
面にクリック機能を有する凹凸等を形成することによ
り、このクリック機能を有する凹凸等の係合と前記付勢
手段の付勢力とによって係合爪73の係止部18aから
の外れを防止できることから、前記コイルばね80は省
略することもできるものである。
【0067】また、上記実施の形態は、この発明を電気
掃除機に適用した場合、つまり結合体を蓋体50とし被
結合体を本体ケース10とした場合について説明した
が、これは、これに限定されるものではなく、他の機器
等に適用できることはもちろんである。
【0068】
【発明の効果】上記のように請求項1記載の発明は、結
合体に形成された軸受またはクランプ体に形成した軸受
を、その長軸を前記係止部の先端または前記係合爪の先
端方向とした長孔に形成したことから、クランプ体の回
動軸または軸受を、係合爪の先端を通り係合部の係止面
と直交する線を含む基準面よりも下方に位置させて設け
たとしても、係合爪の先端を係止部の先端部に係止させ
るようにクランプ体を回動させるとき、クランプ体の回
動軸または軸受は結合体に設けた軸受または支持軸に沿
って係止部の先端方向に移動することから相互に干渉す
ることなく係合させることができ、したがって、クラン
プ体を取り付ける突設壁を結合体の側壁面に突設して形
成する必要がないことから、結合体の外形を小さくでき
るとともに、外観を損なうことがないという効果を有す
るものである。また、結合体の側面からのクランプ体の
突出量を少なくできることから移動の際に外部の物体に
当たって損傷すること防止できるという効果を有するも
である。
【0069】また、前記係合爪を前記係止部に圧接する
方向に前記クランプ体を付勢する付勢手段を設けたこと
から、係合爪を移動させるようにしても結合状態におけ
る係合爪と係止部の係合を確実にできるという効果を有
するものである。
【0070】また、請求項2記載の発明は、請求項1 記
載の発明における付勢手段を、クランプ体に一体的に設
けられ、その先端部が、結合体に設けられ先端部から基
部に向かうつれて回動軸または軸受方向に傾斜する傾斜
壁面に沿って移動するにつれて前記係合爪を係止部に圧
接する方向に付勢力を付与する突設片によって構成した
ことから、請求項1記載の発明の効果に加えて、付勢手
段の構成を簡単とすることができるという効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクランプ装置位置を適用した電気掃除
機の一部を断面した側面図。
【図2】上記クランプ装置の断面図(係合爪が係合部に
係合していない状態を示す図)。
【図3】上記クランプ装置を配設するクランプ室の斜視
図。
【図4】上記クランプ室の断面図。
【図5】上記クランプ装置のクランプ体の斜視図。
【図6】上記クランプ装置の断面図(係合爪が係止部に
係合している状態を示す図)。
【図7】上記クランプ装置によって結合体に被結合体を
結合した状態を示す斜視図。
【図8】上記クランプ装置の係止爪を係止部に付勢する
付勢手段の他の実施の形態を示す図。
【図9】従来のクランプ装置の断面図。
【図10】上記従来のクランプ装置によって結合体に被
結合体を結合した状態を示す図。
【符号の説明】
10 本体ケース(被結合体) 18a 係止部 18c 係止部の先端部 50 蓋体(結合部) 57a 蓋体(結合体)に設けた傾斜壁面 60 軸受 70 クランプ装置 71 クランプ体 72 回動軸 73 係合爪 73a 係合爪の先端 74 突片(付勢手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合体に形成された軸受または支持軸に
    回動可能に軸支される回動軸または軸受を有するととも
    に、一端側に形成され前記結合体に結合される被結合体
    に設けた係止部に係脱する係合爪を有するクランプ体か
    らなり、前記結合体に対して被結合体を結合状態または
    非結合状態とするクランプ装置において、 前記結合体に形成された軸受またはクランプ体に形成し
    た軸受をその長軸を前記係止部の先端または前記係合爪
    の先端方向とした長孔に形成するとともに、前記係合爪
    を前記係止部に圧接する方向に前記クランプ体を付勢す
    る付勢手段を設けたことを特徴とするクランプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、付勢手段
    を、クランプ体に一体的に設けられその先端部が、結合
    体に設けられ先端部から基部に向かうにつれて回動軸ま
    たは軸受方向に向う傾斜する傾斜壁面に沿って移動する
    につれて前記係合爪を係止部に圧接する方向に付勢力を
    付与する突片によって構成したことを特徴とするクラン
    プ装置。
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