JP2000064177A - 柔軟仕上げ剤組成物 - Google Patents
柔軟仕上げ剤組成物Info
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Abstract
基剤として適した柔軟仕上げ剤組成物の提供。 【解決手段】 次の(A)成分及び(B)成分を含有する柔軟
仕上げ剤組成物。 (A) 炭素数5〜36のアルキル基又はアルケニル基を少な
くとも1つ有し、アミド結合を有するノニオン性化合物 (B) エステル結合基、アミド結合基又はエーテル結合基
が挿入されていてもよい炭素数5〜36のアルキル基又は
アルケニル基を少なくとも1つ有するアミノ化合物又は
その塩
Description
に関する。
柔軟仕上げ剤として市販されている商品はほとんどが、
ジ(長鎖アルキル)ジメチルアンモニウムクロライドに
代表される1分子中に2つの長鎖アルキル基を有する第
4級アンモニウム塩を含む組成物である。しかし、上記
第4級アンモニウム塩は、処理後の残存物が河川等の自
然界に放出された場合、ほとんどが生分解されずに蓄積
されるという問題点がある。
ル−N,N−ビス(長鎖アルカノイルオキシエチル)−
N−(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムメチルサル
フェートや、N,N−ジメチル−N,N−ビス(アルカ
ノイルオキシエチル)アンモニウムクロライド等が上市
されているが、これらは、上記第4級アンモニウム塩に
比べ、生分解性は改善されているものの、柔軟性が十分
満足できる基剤とは言えない。
かつ、生分解性の良好な柔軟基剤として適した柔軟仕上
げ剤組成物を提供することにある。
及び(B) 成分を含有する柔軟仕上げ剤組成物を提供す
る。 (A) 炭素数5〜36のアルキル基又はアルケニル基を少な
くとも1つ有し、アミド結合を有するノニオン性化合物 (B) エステル結合基、アミド結合基又はエーテル結合基
が挿入されていてもよい炭素数5〜36のアルキル基又は
アルケニル基を少なくとも1つ有するアミノ化合物又は
その塩
(I)、(II)又は(III) で表されるノニオン性化合物
(以下、それぞれノニオン性化合物(I)、(II)、(II
I) という)が好ましい。
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を、R2は水素原子
又は-COR1 を、R3は水素原子、炭素数1〜3のアルキル
基もしくはヒドロキシアルキル基、-(AO)mR2又は-A-NHC
OR1 を、A はエチレン基又はプロピレン基を、n及びm
は1〜10の数を示す。)
は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシ
アルキル基を、B は炭素数3〜6のアミノポリオールか
らアミノ基とヒドロキシル基を除いた残基を示し、qは
2〜5の整数を示す。尚、q個のR2は同一でも異なって
も良い。)
は炭素数1〜36の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、ア
ルケニル基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアル
ケニル基を示す。) ノニオン性化合物(I)は、例えばジエタノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン等の第2級アミノアルコ
ール、アミノエチルエタノールアミン等のジアミノアル
コール、エタノールアミン、N−メチルエタノールアミ
ン等のアミノアルコールを脂肪酸又はその低級アルキル
エステルでアミド化し、場合によってはエチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイド
を付加し、さらにエステル化して合成される。この際、
アミド化とエステル化を同時に行っても良い。合計のア
シル化度は1〜2.5 が好ましく、 1.5〜2.3 が更に好ま
しい。ここで用いる脂肪酸又はその低級アルキルエステ
ルのアシル基部分の炭素数は6〜36が好ましく、8〜18
が更に好ましく、ヤシ脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂
肪酸、パームステアリン酸、硬化パームステアリン酸又
はそれらの低級アルキルエステルが特に好ましい。また
ヤシ油、牛脂、硬化牛脂、パームステアリン、硬化パー
ムステアリン等の油脂を用いても良い。
(Ia)、(Ib)、(Ic)又は(Id)で表される
化合物もしくはそれらの混合物が好ましい。
ル、N−メチルグルカミン等のアミノポリオールを脂肪
酸又はその低級アルキルエステルでアミド化し、さらに
エステル化して合成される。合計のアシル化度は1〜2.
5 が好ましく、1.5 〜2.3 が更に好ましい。用いる脂肪
酸又はその低級アルキルエステルは上記のものが好まし
い。
a)又は(IIb)で表される化合物又はそれらの混合物
が好ましい。
ミンでアミド化して合成される。長鎖アミンの炭素数は
6〜36が好ましく、8〜18が更に好ましい。長鎖アミン
は、例えばヤシアミン、牛脂アミン、硬化牛脂アミン、
パームステアリルアミン、硬化パームステアリルアミン
が特に好ましい。用いる脂肪酸又はその低級アルキルエ
ステルは上記のものが好ましい。
(V)で表されるアミノ化合物(以下、それぞれアミノ
化合物(IV)、(V)という)又はその塩、あるいはそれ
らの混合物が好ましい。
て、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシ
アルキル基あるいはアミノアルキル基、又は-(AO)nH を
示し、A及びnは上記の意味を示し、R8はエステル結合
基、アミド結合基又はエーテル結合基が挿入されていて
もよい炭素数5〜36のアルキル基又はアルケニル基を示
す。)
基又はエーテル結合基が挿入されていてもよい炭素数5
〜36のアルキル基又はアルケニル基を示し、R10 は水素
原子、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル
基又はアミノアルキル基を示す。) アミノ化合物(IV)としては、長鎖アルキル又はアルケニ
ルアミン、長鎖アルキル又はアルケニルジメチルアミ
ン、長鎖アルキル又はアルケニルジ(2−ヒドロキシエ
チル)アミン又はそのアルキレンオキサイド付加物、長
鎖アルキル又はアルケニルプロパンジアミン等が挙げら
れる。長鎖アルキル又はアルケニル基としては炭素数6
〜36のものが好ましく、炭素数8〜18のものが更に好ま
しい。ヤシアルキル、牛脂アルキル等も好ましい。
結合基、アミド結合基が挿入されたものも好ましく、長
鎖アルカノイルオキシエチル基、長鎖アルカノイルアミ
ノプロピル基、長鎖アルカノイルアミノエチル基、長鎖
アルコキシカルボニルメチル基、長鎖アルキルアミノカ
ルボニルメチル基等が特に好ましい。長鎖アルキル又は
アルケニル基もしくはアシル基としては、炭素数6〜36
のものが好ましく、炭素数8〜18のものが更に好まし
い。ヤシ油、牛脂、パームステアリン等から誘導された
ものも好ましい。
ンジアミン、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン等のN−置換エチレンジ
アミンと脂肪酸を縮合、環化させて合成される。脂肪酸
のアシル基部分の炭素数は6〜36が好ましく、8〜18が
更に好ましく、ヤシ脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪
酸、パームステアリン酸、硬化パームステアリン酸もし
くはそれらの低級アルキルエステルが特に好ましい。ま
たヤシ油、牛脂、硬化牛脂、パームステアリン、硬化パ
ームステアリン等の油脂を用いても良い。
て、無機あるいは有機酸、例えば塩酸、硫酸、酢酸、グ
リコール酸、クエン酸等で中和することにより合成でき
る。
配合割合は、重量比で1/9〜9/1が好ましく、優れ
た柔軟性能の点で2/8〜8/2が更に好ましい。(A)
成分及び(B) 成分は合計量で3〜50重量%を水に分散さ
せることにより液体柔軟仕上げ剤とすることができる。
この場合、あらかじめ(A) 成分と(B) 成分を混合してか
ら水を投入しても良いし、順次投入しても良い。また、
別々に水に分散し、それを混合しても良い。本発明の柔
軟仕上げ剤組成物水分散液のpHはアミノ化合物の分散
性、保存安定性の面から2〜5が好ましい。
高級アルコール、高級脂肪酸を、保存安定剤として、エ
タノール、イソプロパノール等の低級アルコール、グリ
コール、ポリオール、さらにはそれらのエチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド付加物、更には通常のノニ
オン界面活性剤、無機塩、pH調整剤、ハイドロトロー
プ剤、香料、消泡剤、顔料等を必要に応じて添加するこ
とができる。
1:2(モル比)反応物(A-1) を、(B) 成分としてN−
(3−硬化牛脂アルカノイルアミノプロピル)−N,N
−ジメチルアミン(B-1) を用い、表1に示した配合量で
水に分散し、更に塩酸を滴下してpH2.5 に調整して各
種柔軟仕上げ剤組成物を得た。この組成物について下記
の方法で柔軟性評価を行った。結果を表2に示す。
解し、撹拌しながら水中に滴下し、更に無機又は有機酸
を滴下し、所定の固形分濃度及びpHになるように分散
液を調製した。また比較対照試料として、N−メチル−
N,N−ビス(牛脂アルカノイルオキシエチル)−N−
(2−ヒドロキシエチル)アンモニウムメチルサルフェ
ートについても同様に5%の分散液を調製した。
30リットル洗濯機を用い、 3.5°DH硬水にて市販洗剤
アタック(花王株式会社製、登録商標)で5回繰り返し
洗濯した後、上記分散液を25ml投入し、25℃、1分間撹
拌下で処理した。
の恒温、恒湿室にて24時間放置した。これらの布につい
て柔軟性の評価を行った。評価はN−メチル−N,N−
ビス(牛脂アルカノイルオキシエチル)−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)アンモニウムメチルサルフェートで処
理した布を対照にして一対比較を行った。評価は次の基
準で表す。
表1に示した配合量で水に分散し、更に表1に示す酸を
用いて表1に示すpHに調整して、実施例1と同様に柔
軟性評価を行った。結果を表2に示す。
の混合物、あるいは(B)成分のみを表1に示した配合量
で水に分散し、更に必要により表1に示す酸を用いて表
1に示すpHに調整して、実施例1と同様に柔軟性評価
を行った。結果を表2に示す。
ノニオン性化合物(C−1、 C−2)を用いて、表1に示
した配合量で水に分散し、更に表1に示す酸を用いて表
1に示すpHに調整して、実施例1と同様に柔軟性評価
を行った。結果を表2に示す。
(モル比)反応物 A−2:RCONH(CH2CH2O)nCOR (RCO は硬化牛脂由来、n
は平均5) A−3:1−アミノ−2, 3−プロパンジオールと牛脂
脂肪酸メチルエステルの1:1.8(モル比)反応物 A−4:N−メチルグルカミンと硬化牛脂脂肪酸メチル
エステルの1:2.3(モル比)反応物 A−5:N−メチルエタノールアミンと硬化牛脂脂肪酸
の1:2(モル比)反応物 A−6:ジイソプロパノールアミンと硬化牛脂脂肪酸の
1:2(モル比)反応物 B−1:N−(3−硬化牛脂アルカノイルアミノプロピ
ル)−N,N−ジメチルアミン B−2:N−(2−硬化牛脂アルカノイルオキシエチ
ル)−N,N−ジメチルアミン B−3:N−オクタデシル−N,N−ジメチルアミン B−4:オクタデシルアミン B−5:N−硬化牛脂アルキルプロパンジアミン B−6:N−硬化牛脂アルキル−N,N−ジ(2−ヒド
ロキシエチル)アミン B−7:硬化牛脂脂肪酸のアミノエチルエタノールアミ
ン縮合環化物 C−1:グリセリンと硬化牛脂脂肪酸の1:2(モル
比)反応物 C−2:ペンタエリスリトールと硬化牛脂脂肪酸の1:
2(モル比)反応物 N−1:ドデシルアルコールのエチレンオキサイド20モ
ル付加物
量比が1/9〜9/1の範囲で優れた柔軟性能を有し、
2/8〜8/2の範囲で更に優れた柔軟性能を有するこ
とがわかる。
Claims (5)
- 【請求項1】 次の(A)成分及び(B)成分を含有する柔軟
仕上げ剤組成物。 (A) 炭素数5〜36のアルキル基又はアルケニル基を少な
くとも1つ有し、アミド結合を有するノニオン性化合物 (B) エステル結合基、アミド結合基又はエーテル結合基
が挿入されていてもよい炭素数5〜36のアルキル基又は
アルケニル基を少なくとも1つ有するアミノ化合物又は
その塩 - 【請求項2】 (A) 成分と(B) 成分の重量比が1/9〜
9/1である請求項1記載の柔軟仕上げ剤組成物。 - 【請求項3】 (A) 成分が、一般式(I)、(II)又は
(III) で表される化合物である請求項1又は2記載の柔
軟仕上げ剤組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数5〜35の直鎖もしくは分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基を、R2は水素原子又は-COR
1 を、R3は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基もしく
はヒドロキシアルキル基、-(AO)mR2又は-A-NHCOR1 を、
A はエチレン基又はプロピレン基を、n及びmは1〜10
の数を示す。) 【化2】 (式中、R1及びR2は上記の意味を示し、R4は水素原子、
炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基
を、B は炭素数3〜6のアミノポリオールからアミノ基
とヒドロキシル基を除いた残基を示し、qは2〜5の整
数を示す。尚、q個のR2は同一でも異なっても良い。) 【化3】 (式中、R1及びR4は上記の意味を示し、R5は炭素数1〜
36の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基、
ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルケニル基を示
す。) - 【請求項4】 (B) 成分が一般式(IV)又は(V)で表さ
れるアミノ化合物又はその塩、あるいはそれらの混合物
である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の柔軟仕上
げ剤組成物。 【化4】 (式中、R6及びR7は同一もしくは異なって、水素原子、
炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基ある
いはアミノアルキル基、又は-(AO)nH を示し、A及びn
は上記の意味を示し、R8はエステル結合基、アミド結合
基又はエーテル結合基が挿入されていてもよい炭素数5
〜36のアルキル基又はアルケニル基を示す。) 【化5】 (式中、R9はエステル結合基、アミド結合基又はエーテ
ル結合基が挿入されていてもよい炭素数5〜36のアルキ
ル基又はアルケニル基を示し、R10 は水素原子、炭素数
1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基又はアミノ
アルキル基を示す。) - 【請求項5】 (A) 成分と(B) 成分の合計含有量が3〜
50重量%である請求項1〜4のいずれか一項に記載の液
体柔軟仕上げ剤組成物。
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JP16232998 | 1998-06-10 | ||
JP05524499A JP4101388B2 (ja) | 1998-06-10 | 1999-03-03 | 柔軟仕上げ剤組成物 |
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