JP2000063929A - 真空脱ガス装置真空槽の内張り構造 - Google Patents
真空脱ガス装置真空槽の内張り構造Info
- Publication number
- JP2000063929A JP2000063929A JP10244438A JP24443898A JP2000063929A JP 2000063929 A JP2000063929 A JP 2000063929A JP 10244438 A JP10244438 A JP 10244438A JP 24443898 A JP24443898 A JP 24443898A JP 2000063929 A JP2000063929 A JP 2000063929A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lining
- alumina
- refractory
- vacuum
- side wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 真空脱ガス装置真空槽の内張りの耐用性を向
上させる。 【解決手段】 敷部の内張りをアルミナ−Al2O3・M
gO系スピネル質キャスタブル耐火物とし、側壁部の内
張りをアルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物とし
た真空脱ガス装置真空槽の内張り構造とする。敷部と側
壁部の内張りを以上のように張り分けることで、空気進
入、溶鋼の環流といった真空槽特有の使用条件に対応
し、不定形耐火物による真空槽の内張り構造において、
その耐用寿命を格段に向上させることができる。
上させる。 【解決手段】 敷部の内張りをアルミナ−Al2O3・M
gO系スピネル質キャスタブル耐火物とし、側壁部の内
張りをアルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物とし
た真空脱ガス装置真空槽の内張り構造とする。敷部と側
壁部の内張りを以上のように張り分けることで、空気進
入、溶鋼の環流といった真空槽特有の使用条件に対応
し、不定形耐火物による真空槽の内張り構造において、
その耐用寿命を格段に向上させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空脱ガス装置真
空槽の内張り構造に関するものである。
空槽の内張り構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】RH式,DH式などの真空脱ガス装置
は、製鉄産業において溶鋼の脱ガス処理・成分調整を行
う溶鋼処理装置であり、近年の鋼製品の高品質化指向か
ら、その役割は重要である。
は、製鉄産業において溶鋼の脱ガス処理・成分調整を行
う溶鋼処理装置であり、近年の鋼製品の高品質化指向か
ら、その役割は重要である。
【0003】真空脱ガス装置の本体部位である真空槽の
内張りは、施工の省力化などを目的として、従来のれん
が積みに換えて不定形耐火物化が試みられている。例え
ば、特開平8−12452号公報、特開平9−2792
22号公報、特開平9−279223号公報などに見ら
れるとおりである。
内張りは、施工の省力化などを目的として、従来のれん
が積みに換えて不定形耐火物化が試みられている。例え
ば、特開平8−12452号公報、特開平9−2792
22号公報、特開平9−279223号公報などに見ら
れるとおりである。
【0004】取鍋、タンディシュなどの溶鋼容器の内張
りでは、既に不定形耐火物の使用が一般的である。しか
し、真空脱ガス装置の真空槽の内張りでは不定形耐火物
化が普及していないのが実情である。これは、真空槽の
使用が減圧下でしかも激しい溶鋼流にさらされる、特殊
条件であることによる。本発明は、不定形耐火物による
真空槽の内張りにおいて、その耐用性の向上を目的とす
る。
りでは、既に不定形耐火物の使用が一般的である。しか
し、真空脱ガス装置の真空槽の内張りでは不定形耐火物
化が普及していないのが実情である。これは、真空槽の
使用が減圧下でしかも激しい溶鋼流にさらされる、特殊
条件であることによる。本発明は、不定形耐火物による
真空槽の内張りにおいて、その耐用性の向上を目的とす
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、敷部内張り
をアルミナ−Al2O3・MgO系スピネル質キャスタブ
ル耐火物とし、側壁部内張りをアルミナ−マグネシア質
キャスタブル耐火物とした真空脱ガス装置真空槽の内張
り構造である。
をアルミナ−Al2O3・MgO系スピネル質キャスタブ
ル耐火物とし、側壁部内張りをアルミナ−マグネシア質
キャスタブル耐火物とした真空脱ガス装置真空槽の内張
り構造である。
【0006】溶融金属容器内張り用の不定形耐火物とし
て、アルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物が知ら
れている(例えば特開平8−2975号公報)。この材
質は使用中の高温下でアルミナとマグネシアとが反応
し、Al2O3・MgO系スピネル(以下、スピネルと略
す)を生成する。そして、このスピネルが溶鋼浸透を抑
制する。また、スピネル生成に伴い体積膨張をきたす
が、この膨張は外殻鉄板による拘束下で行われるため、
内張り施工体の組織が緻密化する。
て、アルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物が知ら
れている(例えば特開平8−2975号公報)。この材
質は使用中の高温下でアルミナとマグネシアとが反応
し、Al2O3・MgO系スピネル(以下、スピネルと略
す)を生成する。そして、このスピネルが溶鋼浸透を抑
制する。また、スピネル生成に伴い体積膨張をきたす
が、この膨張は外殻鉄板による拘束下で行われるため、
内張り施工体の組織が緻密化する。
【0007】しかし、真空槽の内張り全体をアルミナ−
マグネシア質キャスタブル耐火物とした場合、前記した
使用中のスピネル生成に伴う体積膨張で敷部(底部)の
内張りが浮き上り、これが原因して耐用性に劣る。
マグネシア質キャスタブル耐火物とした場合、前記した
使用中のスピネル生成に伴う体積膨張で敷部(底部)の
内張りが浮き上り、これが原因して耐用性に劣る。
【0008】図3は、従来一般的なRH式真空ガス装置
の縦断面図において、真空槽(1)の内張りの損耗形態
を模式的に示したものである。真空ガス装置は操業中、
取鍋(15)中の溶鋼(2)を一方の環流管(3)から
真空槽(1)に吸い上げ、もう一方の環流管(4)から
排出する。敷部(5)内張りの中央部が浮き上がりによ
って僅かでも亀裂が生じると、この亀裂に溶鋼が進入
し、さらに浮力が加わって剥離損傷する。
の縦断面図において、真空槽(1)の内張りの損耗形態
を模式的に示したものである。真空ガス装置は操業中、
取鍋(15)中の溶鋼(2)を一方の環流管(3)から
真空槽(1)に吸い上げ、もう一方の環流管(4)から
排出する。敷部(5)内張りの中央部が浮き上がりによ
って僅かでも亀裂が生じると、この亀裂に溶鋼が進入
し、さらに浮力が加わって剥離損傷する。
【0009】本発明はその対策として、敷部の内張りに
アルミナ−スピネル質キャスタブル耐火物を設ける。ア
ルミナ−スピネル質キャスタブル耐火物はアルミナの容
積安定性とスピネルによる溶鋼浸透防止の効果を併せ持
つ。アルミナ−マグネシア質と違って体積膨張が小さ
く、前記したような剥離損傷もない。
アルミナ−スピネル質キャスタブル耐火物を設ける。ア
ルミナ−スピネル質キャスタブル耐火物はアルミナの容
積安定性とスピネルによる溶鋼浸透防止の効果を併せ持
つ。アルミナ−マグネシア質と違って体積膨張が小さ
く、前記したような剥離損傷もない。
【0010】真空槽(1)は密閉構造になっているが、
真空槽(1)に設けられたフランジ(6)接合部あるい
は浸漬管(13)外周の耐火物露出部からの空気進入は
避けられない。進入した空気は内張り耐火物(7)の背
面に回った後、内張り耐火物(7)の亀裂などを透過
し、真空槽(1)内に噴出する。
真空槽(1)に設けられたフランジ(6)接合部あるい
は浸漬管(13)外周の耐火物露出部からの空気進入は
避けられない。進入した空気は内張り耐火物(7)の背
面に回った後、内張り耐火物(7)の亀裂などを透過
し、真空槽(1)内に噴出する。
【0011】前記空気の噴出は、内張り耐火物(7)の
表面において空気中の酸素と溶鋼・スラグとの反応で高
温を発生し、内張り耐火物(7)の表面が溶融状態とな
り異常損耗を招く。
表面において空気中の酸素と溶鋼・スラグとの反応で高
温を発生し、内張り耐火物(7)の表面が溶融状態とな
り異常損耗を招く。
【0012】この問題を解決するために、本発明は側壁
部の内張りをアルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火
物とする。アルミナ−マグネシア質は、スピネル生成に
伴う体積膨張で亀裂の進展防止および組織の緻密化によ
り、空気透過阻止に作用する。その結果、内張り耐火物
の表面からの空気噴出が原因による異常損耗を防止する
ことができる。
部の内張りをアルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火
物とする。アルミナ−マグネシア質は、スピネル生成に
伴う体積膨張で亀裂の進展防止および組織の緻密化によ
り、空気透過阻止に作用する。その結果、内張り耐火物
の表面からの空気噴出が原因による異常損耗を防止する
ことができる。
【0013】内張り耐火物(7)表面からの空気噴出
は、内張り耐火物のうち溶鋼湯面(9)から上方に限っ
ての現象である。溶鋼湯面(9)以下は溶鋼湯圧で空気
噴出がない。本発明で敷部の内張りに使用するアルミナ
−スピネル質キャスタブル耐火物は、アルミナ−マグネ
シア質に比べて組織の緻密化が小さいが、溶鋼湯面
(5)以下である敷部(5)の内張りとして使用するこ
とから、空気噴出が原因による異常損耗もない。
は、内張り耐火物のうち溶鋼湯面(9)から上方に限っ
ての現象である。溶鋼湯面(9)以下は溶鋼湯圧で空気
噴出がない。本発明で敷部の内張りに使用するアルミナ
−スピネル質キャスタブル耐火物は、アルミナ−マグネ
シア質に比べて組織の緻密化が小さいが、溶鋼湯面
(5)以下である敷部(5)の内張りとして使用するこ
とから、空気噴出が原因による異常損耗もない。
【0014】マグネシアを含むキャスタブル耐火物は、
施工水分との水和反応を防止するために、一般にシリカ
フラワーと称される揮発シリカを添加し、SiO2皮膜
の形成により、マグネシアの水和反応を防止させること
が知られている。
施工水分との水和反応を防止するために、一般にシリカ
フラワーと称される揮発シリカを添加し、SiO2皮膜
の形成により、マグネシアの水和反応を防止させること
が知られている。
【0015】しかし、SiO2成分は耐火物使用中の高
温下でAl2O3−SiO2−MgO、Al2O3SiO2−
CaOなどのシリカ系低融点物質を生成し、焼成収縮に
よる微細亀裂発生の原因となる。そして、この微細亀裂
が空気進入の通路となり、真空槽の内張りでは耐火物表
面からの空気噴出により、十分な耐用性が得られない。
温下でAl2O3−SiO2−MgO、Al2O3SiO2−
CaOなどのシリカ系低融点物質を生成し、焼成収縮に
よる微細亀裂発生の原因となる。そして、この微細亀裂
が空気進入の通路となり、真空槽の内張りでは耐火物表
面からの空気噴出により、十分な耐用性が得られない。
【0016】そこで本発明は、側壁部の内張りに使用す
るアルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物について
SiO2を1wt%以下にすると、微細亀裂の発生を阻
止し、空気噴出が原因した異常損耗をより効果的に防止
することができる。
るアルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物について
SiO2を1wt%以下にすると、微細亀裂の発生を阻
止し、空気噴出が原因した異常損耗をより効果的に防止
することができる。
【0017】本発明は、敷部と側壁部の内張りを以上の
ように張り分けることで、空気進入、溶鋼の環流といっ
た真空槽特有の使用条件に対応し、不定形耐火物による
真空槽の内張り構造において、その耐用寿命を格段に向
上させることができる。
ように張り分けることで、空気進入、溶鋼の環流といっ
た真空槽特有の使用条件に対応し、不定形耐火物による
真空槽の内張り構造において、その耐用寿命を格段に向
上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明において使用するアルミナ
−スピネル質キャスタブル耐火物とアルミナ−マグネシ
ア質キャスタブル耐火物は、いずれにも骨材の一部にア
ルミナを使用する。アルミナは、耐火物組織に対して容
積安定性および耐食性の効果をもつ。このアルミナは、
焼結品,電融品のいずれでもよく、微粉部分での使用は
仮焼アルミナでもよい。Al2O3純度は90%以上が好
ましい。
−スピネル質キャスタブル耐火物とアルミナ−マグネシ
ア質キャスタブル耐火物は、いずれにも骨材の一部にア
ルミナを使用する。アルミナは、耐火物組織に対して容
積安定性および耐食性の効果をもつ。このアルミナは、
焼結品,電融品のいずれでもよく、微粉部分での使用は
仮焼アルミナでもよい。Al2O3純度は90%以上が好
ましい。
【0019】また、アルミナは、ばん土けつ岩、シリマ
ナイト、ムライトなどの低純度品を使用してもよいが、
耐火物組織全体のSiO2成分が過多になると側壁部の
内張りに使用するアルミナ−マグネシア質キャスタブル
耐火物では、空気噴出が原因した耐用性低下を防止する
効果に劣る。したがって、低純度品の使用はできる限り
少なくすることが好ましい。
ナイト、ムライトなどの低純度品を使用してもよいが、
耐火物組織全体のSiO2成分が過多になると側壁部の
内張りに使用するアルミナ−マグネシア質キャスタブル
耐火物では、空気噴出が原因した耐用性低下を防止する
効果に劣る。したがって、低純度品の使用はできる限り
少なくすることが好ましい。
【0020】一方、敷部の内張りに使用するマグネシア
−スピネル質キャスタブル耐火物は、主骨材として前記
のアルミナと共にスピネルを組み合わせる。ここでのス
ピネルは、焼結品、電融品のいずれでもよい。また、ス
ピネルを構成するAl2O3とMgOとの比は理論値に近
いものが好ましいが、例えばMgOが3〜50wt%の
ものが使用できる。
−スピネル質キャスタブル耐火物は、主骨材として前記
のアルミナと共にスピネルを組み合わせる。ここでのス
ピネルは、焼結品、電融品のいずれでもよい。また、ス
ピネルを構成するAl2O3とMgOとの比は理論値に近
いものが好ましいが、例えばMgOが3〜50wt%の
ものが使用できる。
【0021】このアルミナ−スピネル質キャスタブル耐
火物において、骨材中に占めるアルミナとスピネルの割
合は、スピネル10〜50wt%、残りアルミナが好ま
しい。スピネルが10〜50wt%から外れると、耐F
eO浸透性に劣る。
火物において、骨材中に占めるアルミナとスピネルの割
合は、スピネル10〜50wt%、残りアルミナが好ま
しい。スピネルが10〜50wt%から外れると、耐F
eO浸透性に劣る。
【0022】また、このアルミナ−スピネル質キャスタ
ブル耐火物は以上のように耐火骨材にアルミナとスピネ
ルを使用するが、本発明の効果を損なわない範囲であれ
ば、さらに他の耐火骨材を組み合わせてもよい。例え
ば、スピネルの一部をマグネシアに置き換えてもよい。
ブル耐火物は以上のように耐火骨材にアルミナとスピネ
ルを使用するが、本発明の効果を損なわない範囲であれ
ば、さらに他の耐火骨材を組み合わせてもよい。例え
ば、スピネルの一部をマグネシアに置き換えてもよい。
【0023】側壁部の内張りに使用するアルミナ−マグ
ネシア質キャスタブル耐火物において、アルミナと組み
合わせるマグネシアは、焼結品、電融品のいずれでもよ
い。微粉部での使用は軽焼マグネシアでもよい。
ネシア質キャスタブル耐火物において、アルミナと組み
合わせるマグネシアは、焼結品、電融品のいずれでもよ
い。微粉部での使用は軽焼マグネシアでもよい。
【0024】アルミナ、マグネシアのそれぞれの割合
は、マグネシア1〜20wt%、残りアルミナが好まし
い。マグネシアの割合が1wt%未満では耐火物使用中
のスピネル生成が不十分なためか耐食性に劣り、20w
t%を超えると耐スポーリング性低下の傾向が見られ
る。
は、マグネシア1〜20wt%、残りアルミナが好まし
い。マグネシアの割合が1wt%未満では耐火物使用中
のスピネル生成が不十分なためか耐食性に劣り、20w
t%を超えると耐スポーリング性低下の傾向が見られ
る。
【0025】アルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火
物は以上のように耐火骨材にアルミナとマグネシを使用
するが、本発明の効果を損なわない範囲であれば、さら
に他の耐火骨材を組み合わせてもよい。例えば、スピネ
ルを10wt%未満の範囲で組み合わせてもよい。
物は以上のように耐火骨材にアルミナとマグネシを使用
するが、本発明の効果を損なわない範囲であれば、さら
に他の耐火骨材を組み合わせてもよい。例えば、スピネ
ルを10wt%未満の範囲で組み合わせてもよい。
【0026】前記したアルミナ−スピネル質キャスタブ
ル耐火物、アルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物
ともに、結合剤としては施工体強度の面からアルミナセ
メントが最も好ましいが、他にも例えばマグネシアセメ
ント、リン酸塩などが使用できる。結合剤の割合は従来
のキャスタブル耐火物と特に変わりなく、骨材に対する
外掛けで例えば1〜10wt%の範囲内で結合剤の種類
などによって調整する。
ル耐火物、アルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物
ともに、結合剤としては施工体強度の面からアルミナセ
メントが最も好ましいが、他にも例えばマグネシアセメ
ント、リン酸塩などが使用できる。結合剤の割合は従来
のキャスタブル耐火物と特に変わりなく、骨材に対する
外掛けで例えば1〜10wt%の範囲内で結合剤の種類
などによって調整する。
【0027】また、前記のキャスタブル耐火物に対し、
キャスタブル耐火物の添加剤として既知である分散剤、
金属粉、消化防止剤、硬化促進剤、硬化遅延剤、有機質
ファイバー、セラミックファイバー、揮発シリカ、金属
ファイバー、耐火粗大粒子、粘土、軽量材などを必要に
応じて添加してもよい。
キャスタブル耐火物の添加剤として既知である分散剤、
金属粉、消化防止剤、硬化促進剤、硬化遅延剤、有機質
ファイバー、セラミックファイバー、揮発シリカ、金属
ファイバー、耐火粗大粒子、粘土、軽量材などを必要に
応じて添加してもよい。
【0028】耐火粗大粒子は、耐火物組織内に発生した
亀裂の発達を寸断することで耐スポーリング性の効果を
もつ。具体例としてはアルミナ質、スピネル質などであ
る。骨材の最大粒径は一般に8〜5mmであるが、これ
に対して耐火粗大粒子の粒径は10〜50mmと大き
い。したがって、骨材と耐火粗大粒子とは粒径から明確
に区別できる。
亀裂の発達を寸断することで耐スポーリング性の効果を
もつ。具体例としてはアルミナ質、スピネル質などであ
る。骨材の最大粒径は一般に8〜5mmであるが、これ
に対して耐火粗大粒子の粒径は10〜50mmと大き
い。したがって、骨材と耐火粗大粒子とは粒径から明確
に区別できる。
【0029】図1は本発明による真空脱ガス装置真空槽
の内張り構造例である。また、図2は図1のA−A線断
面図である。真空槽(1)は内張りの更新あるいは補修
の作業を容易にするためにフランジ(6)をもって上下
に複数に分割可能になっている。
の内張り構造例である。また、図2は図1のA−A線断
面図である。真空槽(1)は内張りの更新あるいは補修
の作業を容易にするためにフランジ(6)をもって上下
に複数に分割可能になっている。
【0030】図では下部槽(10)、中間槽(11)、
上部槽(12)に区分されている。真空脱ガス装置の稼
動中、溶鋼が実際に接触して損耗が進行する部位はこの
うち下部槽(10)の内張りである。そこで、アルミナ
−マグネシア質キャスタブル耐火物による内張りは、側
壁部(8)のうち少なくとも下部槽(10)に対して行
う必要がある。中間槽(11)、上部槽(12)は他の
耐火物にしてもよい。他の耐火物としては、レンガ積み
でもよい。
上部槽(12)に区分されている。真空脱ガス装置の稼
動中、溶鋼が実際に接触して損耗が進行する部位はこの
うち下部槽(10)の内張りである。そこで、アルミナ
−マグネシア質キャスタブル耐火物による内張りは、側
壁部(8)のうち少なくとも下部槽(10)に対して行
う必要がある。中間槽(11)、上部槽(12)は他の
耐火物にしてもよい。他の耐火物としては、レンガ積み
でもよい。
【0031】また、中間槽(11)および下部槽(1
0)の側壁部(8)をアルミナ−マグネシア質キャスタ
ブル耐火物とし、上部槽(12)を他の耐火物にしても
よい。内張り各部位の施工は、施工性の面からまず敷部
を内張りし、次いで側壁部を内張りするのが好ましい。
0)の側壁部(8)をアルミナ−マグネシア質キャスタ
ブル耐火物とし、上部槽(12)を他の耐火物にしても
よい。内張り各部位の施工は、施工性の面からまず敷部
を内張りし、次いで側壁部を内張りするのが好ましい。
【0032】図には示していないが、敷部(5)の内張
り施工の際、環流管孔を形成のために中子を使用するの
が好ましい。また、中子に換えて定形耐火物スリーブを
使用し、この定形耐火物スリーブで環流管孔を形成して
もよい。
り施工の際、環流管孔を形成のために中子を使用するの
が好ましい。また、中子に換えて定形耐火物スリーブを
使用し、この定形耐火物スリーブで環流管孔を形成して
もよい。
【0033】側壁内張り(9)の施工は、図には示して
いないが、従来どおり中子を用いて行う。その際、図1
のように内張り(7)と鉄皮(10)との間に断熱材を
介在してもよい。
いないが、従来どおり中子を用いて行う。その際、図1
のように内張り(7)と鉄皮(10)との間に断熱材を
介在してもよい。
【0034】側壁部(8)のアルミナ−スピネル質キャ
スタブル耐火物は、以上のように直接鋳込み成形する
他、場所で予め鋳込み施工してプレキャスト品にしたも
のを使用してもよい。その際のプレキャスト品は、下部
槽側壁の全体に相当する一体型、上下あるいは周方向に
複数分割したもの、いずれでもよい。
スタブル耐火物は、以上のように直接鋳込み成形する
他、場所で予め鋳込み施工してプレキャスト品にしたも
のを使用してもよい。その際のプレキャスト品は、下部
槽側壁の全体に相当する一体型、上下あるいは周方向に
複数分割したもの、いずれでもよい。
【0035】
【実施例】以下に,本発明の実施例とその比較例を示
す。表1は各例で使用したキャスタブル耐火物におい
て、それに使用した骨材の化学組成である。表2は、各
例で使用したキャスタブル耐火物の配合組成とその試験
結果である。そして表3は、真空槽内張り構造における
各例とその試験結果を示す。
す。表1は各例で使用したキャスタブル耐火物におい
て、それに使用した骨材の化学組成である。表2は、各
例で使用したキャスタブル耐火物の配合組成とその試験
結果である。そして表3は、真空槽内張り構造における
各例とその試験結果を示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】表2の試験では、キャスタブル耐火物の配
合組成に施工水分を外掛け約4〜6wt%添加し、混練
して鋳込み、養生後、加熱乾燥したものについて試験し
た。試験方法は以下のとおり。
合組成に施工水分を外掛け約4〜6wt%添加し、混練
して鋳込み、養生後、加熱乾燥したものについて試験し
た。試験方法は以下のとおり。
【0040】耐食性;回転侵食法で行い、侵食寸法をア
ルミナ−スピネル質Aの侵食寸法を100とした指数で
示した(数値が小さいほど侵食寸法が少ない)。
ルミナ−スピネル質Aの侵食寸法を100とした指数で
示した(数値が小さいほど侵食寸法が少ない)。
【0041】見掛気孔率;施工体の四方を拘束した状態
で1500℃×6時間加熱し、冷却後の後の見掛気孔率
を測定した。この試験結果から、アルミナ−スピネル質
キャスタブル耐火物に比べてアルミナ−マグネシア質キ
ャスタブル耐火物の方が気孔率が低く、緻密な組織であ
る。
で1500℃×6時間加熱し、冷却後の後の見掛気孔率
を測定した。この試験結果から、アルミナ−スピネル質
キャスタブル耐火物に比べてアルミナ−マグネシア質キ
ャスタブル耐火物の方が気孔率が低く、緻密な組織であ
る。
【0042】最大熱膨張率;昇温速度5℃×minで1
600℃で加熱し、その際の最大熱膨張率を測定した。
600℃で加熱し、その際の最大熱膨張率を測定した。
【0043】耐スポーリング性;施工体の四方を拘束し
た状態で1500℃×6時間加熱した後、強制空冷し、
亀裂発生の程度によって耐スポーリング性を10段階で
評価した。数値が小さいほど耐スポーリング性に優れ
る。試験結果から、アルミナ−マグネシア質キャスタブ
ル耐火物に比べてアルミナ−スピネル質キャスタブル耐
火物の方が耐スポーリング性に優れていることがわか
る。
た状態で1500℃×6時間加熱した後、強制空冷し、
亀裂発生の程度によって耐スポーリング性を10段階で
評価した。数値が小さいほど耐スポーリング性に優れ
る。試験結果から、アルミナ−マグネシア質キャスタブ
ル耐火物に比べてアルミナ−スピネル質キャスタブル耐
火物の方が耐スポーリング性に優れていることがわか
る。
【0044】表3は、表2に示した各キャスタブル耐火
物を使用し,実際にRH式真空脱ガス装置真空槽の下部
槽に対し、敷部と側壁部に直接鋳込み施工し、試験した
もである。その際、敷部の施工厚さは約600mm、側
壁部の施工厚さは約450mmとした。また、側壁部内
張りの背面には厚さ30mmの断熱耐火ボードを介在し
た。試験方法は以下のとおり。
物を使用し,実際にRH式真空脱ガス装置真空槽の下部
槽に対し、敷部と側壁部に直接鋳込み施工し、試験した
もである。その際、敷部の施工厚さは約600mm、側
壁部の施工厚さは約450mmとした。また、側壁部内
張りの背面には厚さ30mmの断熱耐火ボードを介在し
た。試験方法は以下のとおり。
【0045】敷部、側壁部の各部位について、平均残存
寸法から損耗速度を測定した。また、側壁部および敷部
の内張り耐火物の残存状況などの総合的判断から下部槽
内張りの補修時期を決定し、その補修時期に至るまでの
耐用チャージ数を測定し、これを耐用性とした。
寸法から損耗速度を測定した。また、側壁部および敷部
の内張り耐火物の残存状況などの総合的判断から下部槽
内張りの補修時期を決定し、その補修時期に至るまでの
耐用チャージ数を測定し、これを耐用性とした。
【0046】表3の結果が示すように、本発明実施例は
敷部と側壁部のそれぞれにおける内張り材質の組み合わ
せにより、優れた耐用性が得られる。また、このうち実
施例1および実施例2は、側壁部のアルミナ−マグネシ
ア質キャスタブル耐火物のSiO2の割合が1wt%未
満であり、より優れた耐用性が得られた。
敷部と側壁部のそれぞれにおける内張り材質の組み合わ
せにより、優れた耐用性が得られる。また、このうち実
施例1および実施例2は、側壁部のアルミナ−マグネシ
ア質キャスタブル耐火物のSiO2の割合が1wt%未
満であり、より優れた耐用性が得られた。
【0047】これに対し、比較例1は敷部、側壁部とも
アルミナ−スピネル質キャスタブル耐火物をもって内張
りしたものであり、側壁部の内張りの損耗速度が大き
く、これが原因して下部槽全体としての耐用性に劣る。
アルミナ−スピネル質キャスタブル耐火物をもって内張
りしたものであり、側壁部の内張りの損耗速度が大き
く、これが原因して下部槽全体としての耐用性に劣る。
【0048】比較例2は、敷部、側壁部ともアルミナ−
マグネシア質キャスタブル耐火物による内張りとしたも
のである。敷部の内張りが剥離損傷が原因と見られる損
耗により、寿命が短い。
マグネシア質キャスタブル耐火物による内張りとしたも
のである。敷部の内張りが剥離損傷が原因と見られる損
耗により、寿命が短い。
【0049】比較例3は、本発明の構造とは逆に、敷部
にアルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物、側壁部
にアルミナ−スピネル質キャスタブル耐火物を設けたも
のである。敷部、側壁部ともに損耗速度が大きい。
にアルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物、側壁部
にアルミナ−スピネル質キャスタブル耐火物を設けたも
のである。敷部、側壁部ともに損耗速度が大きい。
【0050】なお、以上の説明では新規な内張りで構造
を示したが、本発明は補修のための継ぎ足し施工におい
ても適応できることはいうまでもない。
を示したが、本発明は補修のための継ぎ足し施工におい
ても適応できることはいうまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上の実施例の試験結果からも明らかな
ように、本発明による効果は顕著なものである。真空脱
ガス装置真空槽の不定形耐火物化は今後、内張り施工の
省力化などから避けられず、本発明の役割は重要であ
る。
ように、本発明による効果は顕著なものである。真空脱
ガス装置真空槽の不定形耐火物化は今後、内張り施工の
省力化などから避けられず、本発明の役割は重要であ
る。
【図1】本発明による真空脱ガス装置真空槽の内張り構
造例である。
造例である。
【図2】図1のA−A線断面図である
【図3】従来一般的なRH式真空ガス装置真空槽の縦断
面図において、内張りの損耗形態を模式的に示したもの
である
面図において、内張りの損耗形態を模式的に示したもの
である
1 真空槽
2 溶鋼
3,4 環流管
5 敷部
6 フランジ
7 内張り耐火物
8 側壁部
9 溶鋼湯面
10 下部槽
11 中間槽
12 上部槽
13 浸漬管
14 環流管孔
15 取鍋
Claims (3)
- 【請求項1】敷部の内張りをアルミナ−Al2O3・Mg
O系スピネル質キャスタブル耐火物とし、側壁部の内張
りをアルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物とした
真空脱ガス装置真空槽の内張り構造。 - 【請求項2】側壁部に内張りしたアルミナ−マグネシア
質キャスタブル耐火物の化学分析値が、SiO2含有量
1wt%以下である請求項1記載の真空脱ガス装置真空
槽の内張り構造。 - 【請求項3】側壁部の内張りにおいて、少なくとも下部
槽をアルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物とし、
下部槽より上方または中間槽より上方を前記以外の耐火
物とした請求項1または2記載の真空脱ガス装置真空槽
の内張り構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24443898A JP3673961B2 (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 真空脱ガス装置真空槽の内張り構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24443898A JP3673961B2 (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 真空脱ガス装置真空槽の内張り構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000063929A true JP2000063929A (ja) | 2000-02-29 |
JP3673961B2 JP3673961B2 (ja) | 2005-07-20 |
Family
ID=17118665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24443898A Expired - Fee Related JP3673961B2 (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | 真空脱ガス装置真空槽の内張り構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3673961B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015157724A (ja) * | 2014-02-24 | 2015-09-03 | イソライト工業株式会社 | 軽量耐アルカリ耐火断熱れんが及びその製造方法 |
JP2020059611A (ja) * | 2018-10-04 | 2020-04-16 | 日本製鉄株式会社 | アルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物の耐剥離性の評価方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102954693B (zh) * | 2011-08-20 | 2014-04-02 | 鞍钢股份有限公司 | 一种真空循环脱气炉底部槽循环管的砌筑方法 |
-
1998
- 1998-08-13 JP JP24443898A patent/JP3673961B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015157724A (ja) * | 2014-02-24 | 2015-09-03 | イソライト工業株式会社 | 軽量耐アルカリ耐火断熱れんが及びその製造方法 |
JP2020059611A (ja) * | 2018-10-04 | 2020-04-16 | 日本製鉄株式会社 | アルミナ−マグネシア質キャスタブル耐火物の耐剥離性の評価方法 |
JP7119870B2 (ja) | 2018-10-04 | 2022-08-17 | 日本製鉄株式会社 | アルミナ-マグネシア質キャスタブル耐火物の耐剥離性の評価方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3673961B2 (ja) | 2005-07-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0839775B1 (en) | Hydraulically-bonded monolithic refractories containing a calcium oxide free binder comprised of a hydratable alumina source and magnesium oxide | |
KR101631400B1 (ko) | 용강 용기 | |
US7891408B2 (en) | Method of producing anti-alumina-buildup immersion nozzle for continuous casting | |
US5411997A (en) | Mud material used for iron tap hole in blast furnace | |
JP2000063929A (ja) | 真空脱ガス装置真空槽の内張り構造 | |
JP3430360B2 (ja) | ガス吹込み用ポーラスプラグ | |
JP4336030B2 (ja) | 溶鋼取鍋の不定形耐火物内張り構造 | |
JP2003268426A (ja) | 高炉出銑樋用内張り及びその形成方法 | |
JP4082644B2 (ja) | Rh真空脱ガス炉の内張り耐火物 | |
CN220265732U (zh) | 一种防穿钢的rh精炼炉浸渍管 | |
JPH11229028A (ja) | 溶鋼真空脱ガス装置の内張り構造 | |
EP4268994A1 (en) | Refractory plate, method for the production of the refractory plate, use of the refractory plate, slide gate valve for controlling a flow of molten metal and vessel for containing molten metal | |
JP3774557B2 (ja) | 溶融金属への不活性ガス吹込み用耐火物及びその製造方法 | |
JPS6232150B2 (ja) | ||
JP2795805B2 (ja) | 取鍋れんが | |
KR20010019750A (ko) | 래들용 부정형 내화물의 보수 방법 | |
KR101066573B1 (ko) | 프리캐스팅 웰브록 및 그 웰브록의 내화조성물 | |
JPH0671422A (ja) | 取鍋敷部の内張り方法 | |
KR20100076113A (ko) | 다공성 내화물 및 이를 이용한 철강 제조로 | |
CN116640908A (zh) | 一种防穿钢的rh精炼炉浸渍管及其应用 | |
KR100916559B1 (ko) | 침적관 외부의 정형연와 내화재 | |
JP2001059113A (ja) | 通気性耐火物 | |
JP4011774B2 (ja) | 不定形耐火物を用いた二次精錬取鍋の内張り耐火物 | |
JP3430359B2 (ja) | ガス吹込み用ポーラスプラグ | |
JPH0465370A (ja) | 溶銑予備処理容器用流し込み材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050315 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050412 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050414 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |