JP2000063599A - 艶消し二軸延伸フィルム用ポリプロピレン樹脂組成物およびそれを用いた二軸延伸フィルム - Google Patents

艶消し二軸延伸フィルム用ポリプロピレン樹脂組成物およびそれを用いた二軸延伸フィルム

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JP2000063599A
JP2000063599A JP23880098A JP23880098A JP2000063599A JP 2000063599 A JP2000063599 A JP 2000063599A JP 23880098 A JP23880098 A JP 23880098A JP 23880098 A JP23880098 A JP 23880098A JP 2000063599 A JP2000063599 A JP 2000063599A
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polypropylene resin
ethylene
weight
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Osamu Uchida
治 内田
Takayuki Yamada
孝行 山田
Kazuhiro Masuda
和広 升田
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Grand Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィッシュアイが存在せず、粗面の状態が良
好な艶消し二軸延伸フィルムを製造し得るポリプロピレ
ン樹脂組成物、およびこのような艶消し二軸延伸フィル
ムを提供する。 【解決手段】 高いメルトフローインデックスの、プロ
ピレンとエチレンのランダム共重合体と、低いメルトフ
ローインデックスの、プロピレンとエチレンとのランダ
ム共重合体との特定比率の混合物60〜90重量部、お
よび高密度ポリエチレン40〜10重量部からなる艶消
し二軸延伸フィルム用ポリプロピレン樹脂組成物、なら
びにこの樹脂組成物をポリプロピレンフィルムの少なく
とも片面に積層してなる艶消し二軸延伸フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリプロピレン樹脂
組成物およびそれを用いた艶消し二軸延伸フィルムに関
する。詳しくは、二軸延伸することによって艶消しフィ
ルムを形成することが可能なポリプロピレン樹脂組成物
およびそのポリプロピレン樹脂組成物を延伸することに
よって得られる粗面の状態が良好な二軸延伸フィルムに
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンは優れた延伸特性を有す
ることから均一な薄いフィルムとすることが可能であ
り、その優れた特性を生かして様々な分野で幅広く利用
されている。
【0003】ポリプロピレンの二軸延伸フィルムは通
常、本来の透明性あるいは光沢を生かした用途に用いら
れるが、一方で印刷物上のプリントラミネートのよう
な、表面が粗面化された艶消しフィルムにも用いられる
ことが多くなってきている。
【0004】このような艶消しフィルムの製造方法とし
ては、特開平5−162266号公報に記載されている
ように、ベースとなるポリプロピレンとしてプロピレン
とエチレンなどのモノマーの共重合体を使用し、粗面を
得るために高密度ポリエチレンをポリプロピレン中に分
散させる方法を用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、粗面の
状態が良好なフィルムを得ようとするとプロピレン−エ
チレン共重合体中の高密度ポリエチレンの分散状態が悪
くなる場合が多く、フィルム中に高密度ポリエチレンに
基づく、いわゆるフィッシュアイが発生するという問題
があった。
【0006】フッシュアイが発生するのはベースとして
使用する共重合体に対して高密度ポリエチレンの分子量
が高いのが原因であると推定されるが、この場合のフィ
ッシュアイの問題を改善するために高密度ポリエチレン
の分子量を低下させるだけではポリエチレンが微分散し
すぎるために充分な粗面が得られない。
【0007】本発明の目的は、フィッシュアイが存在し
ない、粗面の状態が良好な艶消し二軸延伸フィルム用の
ポリプロピレン樹脂組成物を提供することにある。
【0008】本発明のいま一つの目的は、上記ポリプロ
ピレン樹脂組成物を適用して得られる艶消し二軸延伸フ
ィルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討をし、本発明に到達した。
【0010】すなわち、本発明の艶消し二軸延伸用ポリ
プロピレン樹脂組成物は、(A)(a)荷重2.16k
g、230℃におけるメルトフローインデックスが5〜
15g/10分であるプロピレンとエチレンのランダム
共重合体と、(b)荷重2.16kg、230℃におけ
るメルトフローインデックスが0.1〜2g/10分で
あるプロピレンとエチレンのランダム共重合体との混合
物60〜90重量部、および(B)高密度ポリエチレン
40〜10重量部からなり、(A)成分中の(b)成分
の比率が0.1〜20重量%であるポリプロピレン樹脂
組成物である。
【0011】また、本発明の艶消し二軸延伸フィルムは
上記ポリプロピレン樹脂組成物をポリプロピレンフィル
ムの少なくとも片面に積層してなるものである。
【0012】本発明においては、分子量の異なる2種の
プロピレンとエチンレンのランダム共重合体を特定の比
率で含有する混合物と、高密度ポリエチレンとを特定の
比率で混合することにより、フィルムとしたときに、優
れた粗面状態を有し、しかもフィッシュアイの問題が存
在せず、プリントラミネート時にフィッシュアイが原因
で発生する、いわゆるラミ抜けの問題が解決されたポリ
プロピレン樹脂組成物が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において(A)成分は分子
量の異なる2種のプロピレンとエチレンのランダム共重
合体を特定の比率で混合した混合物であるが、これらプ
ロピレンとエチレンのランダム共重合体はオレフィンを
重合する公知の方法で得られるもの、あるいは市場で広
く入手できるものが支障なく使用できる。中でも特定の
融点範囲を持つものが好ましく、示差走査熱分析計(D
SC)を用い、10℃/分で昇温して測定した融点(以
下、Tmと記す。)が130℃〜160℃であるものが
使用される。この融点範囲のものであれば、プロピレン
の単独重合体であってもよい。
【0014】前記プロピレンとエチレンのランダム共重
合体(a)および(b)のエチレン単位含量は0〜10
重量%、特に2〜6重量%が好ましい。ランダム共重合
体(a)と(b)とでエチレン単位の含量が異なっても
よい。
【0015】本発明において、(A)成分中の低分子量
成分(a)の分子量は、230℃、2.16kg荷重で
測定したメルトフローインデックス(以下、MIと記
す。)が5〜15g/10分の範囲であり、高分子量成
分(b)のMIは0.1〜2g/10分のものから選択
するのが好ましい。低分子量成分(a)のMIが5g/
10分を下回るか、あるいは15g/10分を上回ると
組成物をフィルムとする際に成形加工が困難になるので
好ましくない。高分子量成分(b)は高密度ポリエチレ
ンの分散状態を良好なものとするために添加するが、こ
のMIが0.1g/10分を下回る場合には2種のポリ
プロピレンの分散状態が悪化し、2g/10分を上回る
場合には高密度ポリエチレンの分散状態の改善効果が低
下するので好ましくない。また、これら両成分のMIの
差(ΔMI)は5〜10g/10分の範囲内にあること
が好ましい。ΔMIが5を下回る場合には高密度ポリエ
チレンの分散状態の改善効果が低下し、ΔMIが10を
上回る場合には2種のポリプロピレンの分散状態が悪化
するので好ましくない。
【0016】本発明において、(A)成分中の高分子量
成分(b)の比率は0.1〜20重量%とする。高分子
量成分は上記のように高密度ポリエチレンの分散状態を
良好なものとするために添加するが、この比率が0.1
%を下回ると添加効果が充分に発現しないので好ましく
ない。また、20%を上回ると組成物のMIが著しく低
下し、フィルムに成形加工するのが困難になるばかりで
なく、フィルムとしたときに充分な粗度が得られないの
で好ましくない。組成物の製造を考えた場合、(A)成
分中の高分子量成分(b)の比率は2〜20%であるこ
とが好ましい。
【0017】本発明において使用する高密度ポリエチレ
ンとしては、市場で入手可能なものが利用でき、密度が
0.940〜0.965g/cm3 であり、190℃で
測定したメルトフローインデックスが0.02〜0.5
g/10分であるものから選択するのが好ましい。
【0018】本発明において、(A)成分の使用量は、
60〜90重量部であり、60重量部を下回るとフィル
ムとしたときの粗度が大きくなりすぎるので好ましくな
い。また、90重量部を上回るとフィルムとしたときに
充分な粗度が得られないので好ましくない。したがって
残部である(B)成分の使用量は40〜10重量部であ
る。
【0019】本発明におけるポリプロピレン樹脂組成物
を艶消しフィルム用として用いる場合、通常上記のポリ
プロピレン樹脂組成物をポリプロピレン基層の少なくと
も片面に積層した後に二軸延伸することにより目的とす
るフィルムを得る。
【0020】この際、このポリプロピレン樹脂組成物に
必要に応じて酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤、紫外線吸
収剤、着色剤、塩酸捕捉剤などの通常ポリプロピレンに
添加される添加剤を添加することももちろん可能であ
る。また、このポリプロピレン樹脂組成物中の高密度ポ
リエチレンの分散状態を阻害しない範囲内であれば、フ
ィルムとしたときの粗面状態を良好なものとするため
に、このポリプロピレン樹脂組成物に必要に応じて低密
度ポリエチレン、エチレン−プロピレンゴム、エチレン
−ブテンゴムなどの成分を添加することも可能である。
【0021】本発明における樹脂組成物の各成分はヘン
シェルミキサーで混合した後に180〜300℃の範囲
で加熱溶融混合してペレットとし、通常ポリプロピレン
基層上に積層した後に二軸延伸フィルムに成形される
が、この延伸フィルムの表層用のポリプロピレン樹脂組
成物が特定の特性を有するかどうかが重要である。
【0022】本発明におけるポリプロピレンを延伸フィ
ルム用に成形する方法としては特に制限はなく、通常の
ポリプロピレンの積層体の延伸フィルムを製造する方法
を用いることができるが、延伸する際に、比較的低温で
無理に延伸すると充分な粗度が発現しないことがあり、
好ましい延伸温度は、使用するポリプロピレンの融点に
対して5℃低い温度から5℃高い温度である。
【0023】上記の方法としては、例えば、2層Tダイ
製膜機で表層が本発明の組成物となるように積層シート
を作成した後にこのシートを延伸してフィルムを得る方
法が挙げられる。
【0024】具体的にはまず直径20mmの2層Tダイ
製膜機を用い、250℃で基層厚さ400μm、表層
(粗面層)100μmの積層シートを作成する。こうし
て得られたシートを157.5℃で30秒間予熱した
後、157.5℃で10cm/秒の速度で縦方向に7
倍、横方向に7倍逐次延伸を行い、厚さ10μmのフィ
ルムを得るという方法が例示できるが、工業的にはシー
ト成形から延伸まで連続的に行うのが一般的である。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示し、さらに本発明を説明す
る。
【0026】なお、以下の実施例において高密度ポリエ
チレンの分散状態は二軸延伸フィルム表面のフィッシュ
アイ観察によって行った。また、粗面化の程度はヘイズ
を測定(ASTM−D1003に準拠)することにより
行った。
【0027】実施例1 MIが8.0g/10分で、Tmが147.0℃、エチ
レン単位の含量が3.0重量%であるプロピレンとエチ
レンのランダム共重合体((株)グランドポリマー製、
商品名MFL(3.1))70重量部とMIが1.0g
/10分で、Tmが152.0℃、エチレン単位の含量
が2.8重量%であるプロピレンとエチレンのランダム
共重合体((株)グランドポリマー製、商品名MJS
(2.6))10重量部の混合物に対して、190℃で
測定したメルトフローインデックスが0.03g/10
分である高密度ポリエチレン(東ソー(株)製、商品名
ニポロンハード7300A)20重量部を混合し、酸化
防止剤としてBHT0.10重量部およびイルガノック
ス−1010(商品名、チバスペシャリティーケミカル
ズ社)0.10重量部、塩酸捕捉剤としてステアリン酸
カルシウム0.10重量部を混合してから直径30mm
二軸押出機を使用して200℃でペレット化した。
【0028】得られたペレットのMIは4.5g/10
分であり、Tmは130.2℃、150.0℃であっ
た。
【0029】次いでこのペレットを表層材として、また
基層材としてMIが2.0g/10分のポリプロピレン
ホモポリマー((株)グランドポリマー製、商品名JS
−500T)を用い、20mmφの2層Tダイ製膜機に
より、250℃で基層厚さ400μm、表層(粗面層)
100μmの積層シートを作成した。得られたシートを
TMロング社製二軸延伸機を用い、157.5℃で30
秒間予熱した後、157.5℃で10cm/秒の速度で
縦方向に7倍、横方向に7倍逐次延伸を行い、厚さ10
μmのフィルムを得た。
【0030】上記の方法で得たフィルムの全ヘイズは5
0%、内部ヘイズは2.0%であり、フィルムの粗度は
良好であった。また、得られたフィルムの表面には高密
度ポリエチレンに基づくフッシュアイは見られなかっ
た。
【0031】実施例2 プロピレンとエチレンのランダム共重合体として、MF
L(3.1)の代わりにMIが9.5g/10分で、T
mが140.0℃、エチレン単位の含量が5.1重量%
である(株)グランドポリマー製、商品名MJHH
(5.0)を用いる以外は実施例1と全く同様に実施し
た。
【0032】得られたペレットのMIは4.9g/10
分であり、Tmは130.1℃、141.6℃であっ
た。また得られたフィルムの全ヘイズは52%、内部ヘ
イズは2.2%であり、フィルムの粗度は良好であっ
た。また、得られたフィルムの表面には高密度ポリエチ
レンに基づくフィッシュアイは見られなかった。
【0033】実施例3 プロピレンとエチレンのランダム共重合体MFL(3.
1)およびMJS(2.6の混合比率をそれぞれ75重
量部および5重量部とする以外は実施例1と全く同様に
実施した。
【0034】得られたペレットのMIは4.8g/10
分であり、Tmは130.1℃、149.6℃であっ
た。また得られたフィルムの全ヘイズは52%、内部ヘ
イズは2.1%であり、フィルムの粗度は良好であっ
た。また、得られたフィルムの表面には高密度ポリエチ
レンに基づくフィッシュアイは見られなかった。
【0035】実施例4 プロピレンとエチレンのランダム共重合体MJHH
(5.0)およびMJS(2.6)の混合比率を75重
量部および5重量部とする以外は実施例2と全く同様に
実施した。
【0036】得られたペレットのMIは5.2g/10
分であり、Tmは129.8℃、142.0℃であっ
た。また得られたフィルムの全ヘイズは54%、内部ヘ
イズは2.3%であり、フィルムの粗度は良好であっ
た。また、得られたフィルムの表面には高密度ポリエチ
レンに基づくフィッシュアイは見られなかった。
【0037】比較例1 プロピレンとエチレンのランダム共重合体としてMFL
(3.1)のみを用いる、すなわちMJS(2.6)を
添加しないこと以外は実施例1と全く同様に実施した。
【0038】得られたペレットのMIは4.8g/10
分であり、Tmは129.0℃、145.1℃であっ
た。また得られたフィルムの全ヘイズは41%、内部ヘ
イズは1.3%であり、フィルムの粗度は良好であった
が、フィルムの表面には高密度ポリエチレンに基づく粒
径が2〜3μm程度の巨大なフィッシュアイが数多く見
られた。
【0039】比較例2 プロピレンとエチレンのランダム共重合体としてMJH
H(5.0)のみを用いる、すなわちMJS(2.6)
を添加しないこと以外は実施例2と全く同様に実施し
た。
【0040】得られたペレットのMIは5.2g/10
分であり、Tmは130.0℃、140.0℃であっ
た。また得られたフィルムの全ヘイズは45%、内部ヘ
イズは1.7%であり、フィルムの粗度は良好であった
が、フィルムの表面には高密度ポリエチレンに基づく粒
径が2〜3μm程度の巨大なフィッシュアイが数多く見
られた。
【0041】実施例5 実施例2の組成物100重量部に対してエチレンとプロ
ピレン共重合ゴム((株)三井化学製、商品名タフマー
P−0680)を5重量部添加する以外は実施例2と全
く同様に実施した。
【0042】得られたペレットのMIは4.1g/10
分であり、Tmは129.3℃、140.2℃であっ
た。また得られたフィルムの全ヘイズは59%、内部ヘ
イズは2.0%であり、フィルムの粗度は良好であっ
た。また、得られたフィルムの表面には高密度ポリエチ
レンに基づくフィッシュアイは見られなかった。
【0043】比較例3 プロピレンとエチレンのランダム共重合体としてMJH
H(5.0)のみを用いる、すなわちMJS(2.6)
を添加しないこと以外は実施例5と全く同様に実施し
た。
【0044】得られたペレットのMIは4.4g/10
分であり、Tmは129.1℃、140.1℃であっ
た。また得られたフィルムの全ヘイズは58%、内部ヘ
イズは1.9%であり、フィルムの粗度は良好であった
が、フィルムの表面には高密度ポリエチレンに基づく粒
径が2〜3μm程度の巨大なフィッシュアイが数多く見
られた。
【0045】比較例4 プロピレンとエチレンのランダム共重合体として、MJ
S(2.6)の代わりにMIが6.0g/10分で、T
mが145.2℃、エチレン単位の含量が3.0重量%
である(株)グランドポリマー製、商品名GFL−Gを
用いる以外は実施例1と全く同様に実施した。
【0046】得られたペレットのMIは5.0g/10
分であり、Tmは130.6℃、150.3℃であっ
た。また得られたフィルムの全ヘイズは53%、内部ヘ
イズは2.0%であり、フィルムの粗度は良好であった
が、フィルムの表面には高密度ポリエチレンに基づく粒
径が2〜3μm程度の巨大なフィッシュアイが数多く見
られた。
【0047】
【発明の効果】本発明のポリプロピレ樹脂組成物を用い
ることにより、フィッシュアイが存在しない、粗面の状
態が良好な艶消し延伸フィルムを得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23:06) B29K 23:00 B29L 9:00 (72)発明者 升田 和広 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井化学 株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA15 AA15X AA20B AA20X AF06 AF32 AH19 BA01 BB06 BB08 BC02 4F100 AH08H AK05A AK05C AK07B AK64A AK64C BA02 BA03 BA06 BA10A BA10C BA15 CA06 EJ38A EJ38C JA06A JA06C JK14 YY00A YY00C 4F210 AA04H AA05 AA11H AD08 AF15 AG03 QC05 QC06 QD12 QG01 QG15 4J002 BB032 BB151 GF00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)(a)荷重2.16kg、230
    ℃におけるメルトフローインデックスが5〜15g/1
    0分であるプロピレンとエチレンのランダム共重合体
    と、(b)荷重2.16kg、230℃におけるメルト
    フローインデックスが0.1〜2g/10分であるプロ
    ピレンとエチレンのランダム共重合体との混合物60〜
    90重量部、および(B)高密度ポリエチレン40〜1
    0重量部からなり、(A)成分中の(b)成分の比率が
    0.1〜20重量%である艶消し二軸延伸フィルム用ポ
    リプロピレン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記プロピレンとエチレンのランダム共
    重合体(a)および(b)のエチレン単位含量が0〜1
    0重量%である請求項1に記載のポリプロピレン樹脂組
    成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のポリプロピレン樹脂組
    成物をポリプロピレンフィルムの少なくとも片面に積層
    してなる艶消し二軸延伸フィルム。
JP23880098A 1998-08-25 1998-08-25 艶消し二軸延伸フィルム用ポリプロピレン樹脂組成物およびそれを用いた二軸延伸フィルム Pending JP2000063599A (ja)

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Cited By (3)

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WO2002057342A3 (en) * 2000-12-22 2002-10-10 Basell Poliolefine Spa Bioriented polypropylene films
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