JP2000063097A - フォークリフトのフォークムーバ装置 - Google Patents

フォークリフトのフォークムーバ装置

Info

Publication number
JP2000063097A
JP2000063097A JP10256034A JP25603498A JP2000063097A JP 2000063097 A JP2000063097 A JP 2000063097A JP 10256034 A JP10256034 A JP 10256034A JP 25603498 A JP25603498 A JP 25603498A JP 2000063097 A JP2000063097 A JP 2000063097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
fork
forklift
mover device
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10256034A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunobu Tanihira
光信 谷平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Forklift KK
Original Assignee
Komatsu Forklift KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Forklift KK filed Critical Komatsu Forklift KK
Priority to JP10256034A priority Critical patent/JP2000063097A/ja
Publication of JP2000063097A publication Critical patent/JP2000063097A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧配管のレイアウトを変更してフォーク先
端部の視界性向上、及び流量調整弁の取付位置を変更し
て点検整備性等を向上する。 【解決手段】 フォークリフトのフォークムーバ装置に
おいて、ボード部65に係合する左右一対のフォーク1
1a,11bと、一端がボード部65に取着され、他端
が左右一対のフォーク11a,11bに取着されるとと
もに、上下に離間して配設された油圧シリンダ67a,
67bと、油圧源からの圧油を前記油圧シリンダ67
a,67bのヘッド室およびボトム室に供給し、かつ、
油圧シリンダ67a,67bのシリンダチューブの外径
の幅以内に配設した油圧配管35a,35bとを備えた
構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトの
フォークムーバ装置に係り、特に、フォークムーバのア
クチュェータ配管のレイアウトの改善、及び流量調整弁
の取付位置を変更したフォークリフトのフォークムーバ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフォークリフトのフォークムーバ
装置について、図9乃至図15により説明する。図9及
び図10は、上下シャフト式のフォークムーバ装置を示
している。図11及び図12は、上下フック式のフォー
クムーバ装置を示している。図13のフォークリフトの
側面図に示すように、フォークリフト100の車体前方
に配置されるマスト61は、油圧シリンダ62の駆動に
より前後に傾動自在となっている。図示しないエンジン
等を覆うボンネット101の上面に座席102が配設さ
れている。運転者が座席102に座った状態で、アイポ
イントEPからフォーク11a,11bの先端部11A
を見ながら荷物の運搬、積載、あるいは、荷降し等の作
業を行っている。
【0003】先ず、従来のフォークムーバ装置の1例と
して、図13を参照して図9,図10により上下シャフ
ト式のフォークムーバ装置を説明する。左右一対のフォ
ーク11a,11bは、ボード部65に取着され、ボー
ド部65と共にマスト61により上下方向に昇降自在
で、かつ、前記油圧シリンダ62により前後方向に傾動
自在となっている。左右のフォーク11a,11bは、
フォーク左右移動用の油圧シリンダ67a,67bによ
り車両の左右方向へ移動可能にボード部65に取着され
ている。図9及び図10に示すように、左右の端部に面
部を対向して配置されている一対の第1プレート71a
及び第2プレート71bには、後述するシャフト83,
84が抜け出すのを防止するガード85,86が着脱自
在に取着されている。図9に示すように、第1プレート
71a及び第2プレート71bのそれぞれの上端部間と
下端部間には第3プレート73及び第4プレート74が
固着されてている。また第3プレート73及び第4プレ
ート74のそれぞれの上端部と下端部には、左右一対の
対向したリフトブラケット11、リフトブラケット13
が固着されるとともに、それぞれのリフトブラケット1
1及びリフトブラケット13にはローラ81が取着され
ており、このローラ81はマスト61の溝内に摺動自在
に挿入され、図示しないアクチュエータによりボード部
65を昇降自在に移動させている。ボード部65は、第
1プレート71a,第2プレート71b,第3プレート
73,第4プレート74,左右一対のリフトブラケット
11,13を一体的に固着して構成されている。
【0004】図9に示す第1プレート71a及び第2プ
レート71bには、上下のシャフト83,84を貫通さ
せる孔が設けられている。この上下のシャフト83,8
4は、フォーク11a,11bを左右方向に摺動自在に
支持している。このフォーク11a,11bの左右方向
の摺動は、一端部がフォーク11a,11bに取着さ
れ、他端部がボード部65に取着されたフォークムーバ
装置のフォーク左右移動用の油圧シリンダ67a,67
bの作動力により行われている。これらの油圧シリンダ
67a,67bのそれぞれのボトム側には、図示しない
油圧源からの圧油を供給するために、それぞれの流量調
整弁90a,90bを介して油圧配管78a,77bが
接続されている。また油圧シリンダ67a,67bのそ
れぞれのヘッド側には、図示しない油圧源からの圧油を
供給するために、油圧配管78b,77aが接続されて
いる。
【0005】次に、従来のフォークムーバ装置の2例と
して、図13を参照して図11,図12により上下フッ
ク式のフォークムーバ装置を説明する。尚、図9,図1
0で説明した構成と同一符号を付したものは同一機能を
有するので説明を省略する。図11,図12に示すよう
に、フォーク11a,11bの左右移動用の油圧シリン
ダ67a,67b,流量調整弁90a,90b,および
油圧配管77a,77b,78a,78bは、前記図
9,図10で説明した上下シャフト式のフォークムーバ
装置とほぼ同様の構成となっている。図11には、前記
図9に示すマスト61、左右一対のリフトブラケット1
1,13の図示を省略しているが、図9と同様の構成と
なっている。図12に示すように、左右一対のフォーク
11a,11bと、ボード部65とを、上部のフック部
84a,及び下部のフック部84bにより係合してい
る。この上下のフック部84a,及び下部のフック部8
4bは、フォーク11a,11bを左右方向に摺動自在
に支持している。このように、図13に示すフォークリ
フト100のフォーク11a,11bを油圧シリンダ6
7a,67bにより左右方向に摺動自在としたフォーク
ムーバ装置が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9乃
至図12で説明したいずれのフォークムーバ装置におい
ても、下記の問題点がある。即ち、運転席に座ったオペ
レータが荷物を取り扱う時、オペレータのアイポイント
EPは、マスト61,ボード部65,油圧シリンダ67
a,67b,及び油圧配管77a,77b,78a,7
8bのそれぞれの部品間の隙間から前方のフォーク11
a,11bの先端部11A,11Aを目視して、荷物の
運搬、積載、あるいは、荷降し等の作業を行っている。
ところが、図14のフォークムーバ装置の平面視に示す
ように、油圧配管77a,77b,78a,78bが邪
魔するので、オペレータのアイポイントEPから前方が
見える視界角度αeは小さく、フォーク11a,11b
の先端部11A,11Aが見えない。また、図15に示
すように、フォーク移動用の油圧シリンダ67a,67
bのそれぞれの油圧配管77a,77b,78a,78
bが、それぞれ上下方向に並べられて配設されているた
め、オペレータのアイポイントEpから、マスト61,
ボード部65,油圧シリンダ67a,67b,及び油圧
配管77a,77b,78a,78bのそれぞれの部品
間の隙間から前方のフォーク11a,11bの先端部1
1A,11Aを目視したときに、油圧配管78a,78
bによる死角θa、油圧シリンダ67aによる死角θ
b、油圧シリンダ67bによる死角θc、および油圧配
管77a,77bによる死角θdが大きい。図15に示
す斜線部はオペレータのアイポイントEpから前方を見
わたせる範囲の視界を示している。図14,図15に示
すように、オペレータの前方の視界角度が小さく、フォ
ークの先端部11A,11Aが確認しにくいので、荷物
の運搬、積載、あるいは、荷降し等の作業がしづらく安
全でも問題がある。
【0007】さらに、図9,図11に示す流量調整弁9
0a,90bは、油圧シリンダ67a,67bのボトム
側近傍に配設され、かつ、図13に示すフォークリフト
100の前輪タイヤ105の前方に位置しているため、
走行時にタイヤ105からはねる泥水等が同弁90a,
90bにかかり汚れるとともに、ボード部65の左右端
部の狭い場所にあり、かつ、フォークが左右端部に位置
するときにその影に隠れるので、調整が困難である。さ
らに、凹凸がある荷物を取り扱う場合に、フォーク11
a,11bの後ろ側に凸部が入ると、その凸部が流量調
整弁90a,90bに干渉して同弁90a,90b,お
よびボトム側の油圧配管77b,78aを破損、あるい
は変形させるという問題がある。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に着目し、フ
ォークムーバ装置の油圧シリンダの油圧配管及び流量調
整弁のレイアウトを変更して、フォーク先端部の確認が
容易にできるように視界性を向上し安全に作業できるよ
うにするとともに、流量調整弁はタイヤからはねる泥水
により汚れることがなく、また点検整備性を向上し、し
かも荷物が衝突して油圧配管、及び流量調整弁の破損、
あるいは変形を防止するフォークリフトのフォークムー
バ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明に係るフォークリフトのフォ
ークムーバ装置の第1発明は、フォークリフトの車体前
方に配設されたマストと、このマストに昇降自在に支持
されたボード部と、このボード部に係合するフォーク
と、このフォークを左右方向に摺動自在とする油圧シリ
ンダとを備えたフォークリフトのフォークムーバ装置に
おいて、ボード部に係合する左右一対のフォークと、一
端がボード部に取着され、他端が左右一対のフォークに
取着されるとともに、それぞれ上下に離間して配設され
た一対の油圧シリンダと、油圧源からの圧油を前記油圧
シリンダのヘッド室およびボトム室に供給し、油圧シリ
ンダのシリンダチューブの外径の幅以内で、かつ、油圧
シリンダの後方側に配設された油圧配管と、を備えた構
成としたものである。上記構成によれば、油圧シリンダ
のシリンダチューブの外径の幅以内に油圧配管が配設さ
れているので、従来のように油圧配管が死角となってフ
ォークの先端部が確認できないと言う問題はなくなり、
オペレータのアイポイントは、マスト、ボード部及び油
圧シリンダのそれぞれの部品間の隙間から前方のフォー
クの先端部を容易に確認することができる。また、油圧
シリンダのシリンダチューブの外径の幅以内で、かつ、
油圧シリンダの後方に油圧配管が配設されているので、
従来のように、シリンダチューブの外径の幅からはみ出
た油圧配管が荷物に衝突して破損、あるいは変形する等
の問題は無くなる。したがって、フォークの視界性が向
上し荷物の運搬、積載、あるいは、荷降し等を安全に作
業することができる。
【0010】第2発明は、第1発明の構成において、前
記油圧シリンダのシリンダチューブの投影面積内からは
み出る前記それぞれの油圧配管を、車体前後方向に並列
配置するように構成したものである。上記構成によれ
ば、シリンダチューブの投影面積内からはみ出る、油圧
シリンダのヘッド室およびボトム室と接続する油圧配管
を、車体前後方向に並列配置したので、オペレータのア
イポイントは、マスト、ボード部及び油圧シリンダのそ
れぞれの部品間の隙間から前方のフォークの先端部を、
さらに容易に確認することができる。したがって、さら
にフォークの視界性が向上し荷物の運搬、積載、あるい
は、荷降し等を安全に作業することができる。
【0011】第3発明は、フォークリフトの車体前方に
配設されたマストと、このマストに昇降自在に支持され
たボード部と、このボード部に係合するフォークと、こ
のフォークを左右方向に摺動自在とする油圧シリンダと
を備えたフォークリフトのフォークムーバ装置におい
て、ボード部に係合する左右一対のフォークと、一端が
ボード部に取着され、他端が左右一対のフォークに取着
されるとともに、それぞれ上下に離間して配設された一
対の油圧シリンダと、ボード部に固着するリフトブラケ
ットの内側に配設され、油圧源から油圧配管を介して油
圧シリンダへ供給する圧油の流量を調整する流量調整弁
と、を備えた構成としたものである。上記構成によれ
ば、流量調整弁を、リフトブラケットの内側に配設した
ので、タイヤからはねる泥水により汚れることがない。
また、従来のように、流量調整弁をシリンダチューブの
近傍に配置しているので流量調整弁が荷物に衝突して破
損、あるいは変形する等の問題は無くなる。
【0012】第4発明は、第3発明の構成において、前
記流量調整弁は、水平方向に向けて配設した構成とした
ものである。上記構成によれば、第3発明の作用効果に
加えて、流量調整弁を水平方向に向けて配設したので、
ボード部前方から容易に操作でき、流量調整作業等の整
備性が向上する。
【0013】第5発明は、第4発明の構成において、前
記流量調整弁は、ボード部(65)の背面側にその流量調整
部を向けて配設した構成としたものである。上記構成に
よれば、流量調整弁をボード部の背面側の前方に向けて
配設したので、流量調整弁の先端部の流量調整部を工具
を使って容易に調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るフォークリ
フトのフォークムーバ装置について、図1乃至図8によ
り詳細に説明する。尚、図9乃至図15で説明したフォ
ークリフトのフォークムーバ装置と同一符号を付したも
のは同一機能を有するので説明は省略するが、本発明の
要部を説明をするときに必要に応じて図9乃至図15の
図面を参照して説明する。先ず、図1乃至図3により本
発明の第1実施形態の上下フック式のフォークリフトの
フォークムーバ装置について説明する。図1,図2に示
すように、油圧シリンダ67aの一端はボード65に取
着され、他端はフォーク11aに取着されている。図示
しない油圧源からの圧油を供給する油圧配管35aは油
圧シリンダ67aのボトム室と接続している。また、図
示しない油圧源からの圧油を供給する油圧配管35bは
油圧シリンダ67aのヘッド室と接続している。また、
油圧シリンダ67bの一端はボード65に取着され、他
端はフォーク11bに取着されている。図示しない油圧
源からの圧油を供給する油圧配管36aは油圧シリンダ
67bのボトム室と接続している。また、図示しない油
圧源からの圧油を供給する油圧配管36bは油圧シリン
ダ67bのヘッド室と接続している。図3に示すフォー
ク11a,11bは、ボード部65の上端部と下端部
に、それぞれフック部84a,84bと係合して、ボー
ド部65の左右方向に摺動自在となっている。これによ
り、図示しない油圧源からの圧油を油圧シリンダ67
a,67bのそれぞれのボトム室に供給することにより
同シリンダ67a,67bは伸長駆動して、それぞれフ
ォーク11a,11bを図1に示すように外側に摺動す
ることができる。また、図示しない油圧源からの圧油を
油圧シリンダ67a,67bのそれぞれのヘッド室に供
給することにより同シリンダ67a,67bは短縮駆動
して、それぞれフォーク11a,11bを図1に示す状
態から内側に摺動することができるようになっている。
【0015】図1に示す油圧配管35a,35bは、油
圧シリンダ67aのシリンダチューブ67e(以下、チ
ューブ67eと言う。)の外径の幅以内で、かつ、油圧
シリンダ67aの後方で水平方向に配設されている。す
なわち、油圧配管35a,35bを、チューブ67eの
投影面積からはみ出ないようにしてある。また、同様に
油圧配管36a,36bは、油圧シリンダ67bのシリ
ンダチューブ67f(以下、チューブ67fと言う。)
の外径の幅以内で、かつ、油圧シリンダ67aの後方で
水平方向に配設されている。すなわち、油圧配管36
a,36bを、チューブ67fの投影面積内からはみ出
ないようにしてある。図1に示す前記油圧配管35a,
35bは、チューブ67eからはみ出て垂直方向に配設
するときは、図7に示すように車体前後方向に並列配置
している。また、図1に示す前記油圧配管36a,36
bは、チューブ67fからはみ出て垂直方向に配設する
ときは、図7に示すように車体前後方向に並列配置して
いる。さらに、油圧配管35a,35bは、リフトブラ
ケット11に固着されるサポート15に配設される油圧
配管の接続用コネクタ15aに接続し、このコネクタ1
5aから油圧配管を介して図2に示す流量調整弁90a
に接続され、この流量調整弁90aは、図示しない油圧
源に接続されている。また、油圧配管36a,36b
は、リフトブラケット13に固着されるサポート17に
配設される油圧配管の接続用コネクタ17aに接続し、
このコネクタ17aから油圧配管を介して図2に示す流
量調整弁90bに接続されている。この流量調整弁90
bは、図示しない油圧源に接続されている。
【0016】図2は、フォークリフトのフォークムーバ
装置の平面視の概略図である。図13で説明したフォー
クリフト100は、車体前方に配設されるマスト61の
外側に前輪タイヤ105,105が装着されている。図
2に示すように、マスト61の内側には、ボード部65
に左右一対のリフトブラケット11,13が固着されて
いる。このリフトブラケット11,13には、図3に示
すローラ81が取着されており、このローラ81はマス
ト61の溝内に摺動自在に挿入され、図示しないアクチ
ュエータによりボード部65を昇降自在に移動してい
る。
【0017】図2に示すボード部65の背面側で、左右
一対のリフトブラケット11,13の内側に流量調整弁
90a,90bが配設されている。この流量調整弁90
a,90bは、水平方向に向けて配設されている。ま
た、同弁90a,90bを、ボード部65の背面側にそ
の流量調整部向けて配設している。流量調整弁90a,
90bの先端部には、工具等を用いて回転させることに
より図示しない同弁90a,90bのスプールのポート
の開口量を調整して流量を調整する流量調整部が付設さ
れている。したがって、図2に示す状態で、ボード部6
5の前方から整備者が容易に流量調整弁90a,90b
の流量調整が可能となっている。また、流量調整弁90
a,90bは、リフトブラケット11,13の内側に配
設されているので、タイヤ105,105からはねる泥
水により汚れることはない。さらに、流量調整弁90
a,90bは、ボード部65の背面側で、しかもリフト
ブラケット11,13の内側に配設されているので、従
来に比して荷物との距離が遠くなり荷物が衝突して破
損、あるいは変形する等の問題はない。
【0018】図4乃至図6に示す本発明の第2実施形態
の上下シャフト式のフォークリフトのフォークムーバ装
置についても、上記第1実施形態と同様に発明の要部が
適用できることを示すものである。図9,図10で説明
した従来の構成と同一符号を付したものは同一機能を有
し、および油圧配管35a,35b,36a,36b
は、それぞれのシリンダチューブ67e,67fの外径
幅以内で、かつ、油圧シリンダ67a,67bの後方で
水平方向に配設されている。すなわち、油圧配管36
a,36bを、チューブ67fの投影面積内からはみ出
ないようにしてある。また、油圧配管35a,35b,
36a,36bは、チューブ67e,67fからはみ出
て垂直方向に配設するときは、図7に示すように車体前
後方向に並列配置している。さらに、流量調整弁90
a,90bは、左右一対のリフトブラケット11,13
の内側に配設するようにしており、第1実施形態と同様
の構成により同一効果が得られる。以上の通り図4乃至
図6に付した符号は、図9,図10により基本構成を説
明済であり、また、図1乃至図3と同一符号を付したも
のは同一機能を有するのでここでは説明を省略する。こ
れ以外の左右一対のフォークとボード部とを、上部シャ
フトで摺動自在に支持し、下部をフック部で係合する形
式のフォークリフトのフォークムーバ装置に適用できる
ことは言うまでもない。
【0019】上記の第1実施形態及び第2実施形態にお
いて説明した上下フック式、または上下シャフト式のフ
ォークムーバ装置の視界性について、図7,図8により
説明する。図7のフォークムーバ装置の平面視の概略図
を示しており、同図に示すように、油圧配管35a,3
5b、及び油圧配管36a,36bは、前述の如く、そ
れぞれのチューブ67e,67fからはみ出る部分を、
車体前後方向に並列配置しているので、オペレータのア
イポイントEPからの視界角度αd は大きくなり、フォ
ーク11a,11bのそれぞれの先端部11A,11A
を確認することができる。また、図8に示す上下フック
式のフォークムーバ装置の側面視の概略図に示すよう
に、油圧配管35a,35b、及び油圧配管36a,3
6bは、前述の如く、それぞれのチューブ67e,67
fの外径幅以内に配設したので、油圧シリンダ67aの
死角θb,及び油圧シリンダ67bの死角θc 以外の視界
角度αa,αb,αc が大きくなり、前方の視界性が向上す
る。
【0020】以上の通り本発明に係るフォークリフトの
フォークムーバ装置によれば、水平方向に配設した油圧
配管は、左右一対のフォークをボード部の左右方向に摺
動せしめる油圧シリンダのシリンダチューブの外径の幅
以内に配設されているので、従来のように油圧配管が死
角となってフォークの先端部が確認できないと言う問題
はなくなり、オペレータのアイポイントは、マスト、ボ
ード部及び油圧シリンダのそれぞれの部品間の隙間から
前方のフォークの先端部を容易に確認することができ
る。また、油圧シリンダのシリンダチューブの外径の幅
以内で、かつ、油圧シリンダ67a,67bの後方で水
平方向に配設されているので、従来のように、シリンダ
チューブの外径の幅からはみ出た油圧配管が荷物に衝突
して破損、あるいは変形する等の問題は少なくなる。こ
れにより、フォークの視界性が向上し荷物の運搬、積
載、あるいは、荷降し等を安全に作業することができ
る。
【0021】さらに、油圧シリンダのシリンダチューブ
の投影面積内からはみ出る垂直方向に配設される油圧配
管を、車体前後方向に並列配置したので、オペレータの
アイポイントは、マスト、ボード部及び油圧シリンダの
それぞれの部品間の隙間から前方のフォークの先端部
を、さらに容易に確認することができる。これにより、
さらにフォークの視界性が向上し荷物の運搬、積載、あ
るいは、荷降し等を安全に作業することができる。
【0022】さらにまた、油圧源からの圧油をそれぞれ
の油圧シリンダへ供給する油圧配管と接続する流量調整
弁を、ボード部の後部に固着するリフトブラケットの内
側に配設したので、タイヤからはねる泥水により汚れる
ことがない。また、従来のように流量調整弁を油圧シリ
ンダのシリンダチューブの近傍に配置していたので、流
量調整弁が荷物に衝突して破損、あるいは変形する等の
問題は少なくなる。
【0023】さらに、前記流量調整弁を水平方向に向け
る、あるいは流量調整弁の流量調整部をボード部の背面
側の前方に向けて配設したので、ボード部の前方から流
量調整弁の流量調整部を工具を使って容易に調整するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の上下フック式のフ
ォークリフトのフォークムーバ装置を説明する図であ
る。
【図2】同、平面視の概略図である。
【図3】同、側面視の概略図である。
【図4】同、第2実施形態の上下シャフト式のフォーク
リフトのフォークムーバ装置の説明する図である。
【図5】同、平面視の概略図である。
【図6】同、側面視の概略図である。
【図7】本発明に係るフォークリフトのフォークムーバ
装置の視界角度を説明する平面視の概略図である。
【図8】同、フォークリフトのフォークムーバ装置の視
界角度を説明する側面視の概略図である。
【図9】従来の上下シャフト式のフォークリフトのフォ
ークムーバ装置の説明する図である。
【図10】同、側面視の概略図である。
【図11】従来の上下フック式のフォークリフトのフォ
ークムーバ装置の説明する図である。
【図12】同、側面視の概略図である。
【図13】フォークリフトの側面図である。
【図14】従来のフォークリフトのフォークムーバ装置
の視界角度を説明する平面視の概略図である。
【図15】同、フォークリフトのフォークムーバ装置の
視界角度を説明する側面視の概略図である。
【符号の説明】
11,13 リフトブラケット 11a,11b フォーク 11A フォーク先端部 35a,35b,36a,36b 油圧配管 61 マスト 65 ボード部 67a,67b 油圧シリンダ 90a,90b 流量調整弁 100 フォークリフト 105 前輪タイヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォークリフトの車体前方に配設された
    マストと、このマストに昇降自在に支持されたボード部
    と、このボード部に係合するフォークと、このフォーク
    を左右方向に摺動自在とする油圧シリンダとを備えたフ
    ォークリフトのフォークムーバ装置において、 ボード部(65)に係合する左右一対のフォーク(11a,11b)
    と、 一端がボード部(65)に取着され、他端が左右一対のフォ
    ーク(11a,11b) に取着されるとともに、それぞれ上下に
    離間して配設された一対の油圧シリンダ(67a,67b) と、 油圧源からの圧油を前記油圧シリンダ(67a,67b) のヘッ
    ド室およびボトム室に供給し、油圧シリンダ(67a,67b)
    のシリンダチューブの外径の幅以内で、かつ、油圧シリ
    ンダ(67a,67b) の後方側に配設された油圧配管(35a,35
    b,36a,36b) と、 を備えたことを特徴とするフォークリフトのフォークム
    ーバ装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧シリンダ(67a,67b) のシリンダ
    チューブの投影面積内からはみ出る前記それぞれの油圧
    配管(35a,35b,36a,36b) を、車体前後方向に並列配置す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載のフォーク
    リフトのフォークムーバ装置。
  3. 【請求項3】 フォークリフトの車体前方に配設された
    マストと、このマストに昇降自在に支持されたボード部
    と、このボード部に係合するフォークと、このフォーク
    を左右方向に摺動自在とする油圧シリンダとを備えたフ
    ォークリフトのフォークムーバ装置において、 ボード部(65)に係合する左右一対のフォーク(11a,11b)
    と、 一端がボード部(65)に取着され、他端が左右一対のフォ
    ーク(11a,11b) に取着されるとともに、それぞれ上下に
    離間して配設された一対の油圧シリンダ(67a,67b) と、 ボード部(65)に固着するリフトブラケット(11,13) の内
    側に配設され、油圧源から油圧配管35a,36b)を介して油
    圧シリンダ(67a,67b) へ供給する圧油の流量を調整する
    流量調整弁(90a,90b) と、 を備えたことを特徴とするフォークリフトのフォークム
    ーバ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のフォークリフトのフォー
    クムーバ装置において、前記流量調整弁(90a,90b) は、
    水平方向に向けて配設したことを特徴とするフォークリ
    フトのフォークムーバ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のフォークリフトのフォー
    クムーバ装置において、前記流量調整弁(90a,90b) は、
    ボード部(65)の背面側にその流量調整部向けて配設した
    ことを特徴とするフォークリフトのフォークムーバ装
    置。
JP10256034A 1998-08-26 1998-08-26 フォークリフトのフォークムーバ装置 Pending JP2000063097A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10256034A JP2000063097A (ja) 1998-08-26 1998-08-26 フォークリフトのフォークムーバ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10256034A JP2000063097A (ja) 1998-08-26 1998-08-26 フォークリフトのフォークムーバ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000063097A true JP2000063097A (ja) 2000-02-29

Family

ID=17287006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10256034A Pending JP2000063097A (ja) 1998-08-26 1998-08-26 フォークリフトのフォークムーバ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000063097A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100524668B1 (ko) * 2002-10-15 2005-10-28 두산인프라코어 주식회사 지게차용 포크 이송장치를 구비한 사이드 시프트 캐리지
JP2006008363A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Tcm Corp 産業用車両における油圧・電気系統の接続部構造
CN104986697A (zh) * 2015-07-08 2015-10-21 安徽合力股份有限公司 一种同步调距的调距叉
CN107117562A (zh) * 2017-07-18 2017-09-01 湖北先行专用汽车有限公司 一种液压油缸驱动的全行程往复机构
CN107140583A (zh) * 2017-07-18 2017-09-08 湖北先行专用汽车有限公司 双自由度门架系统
CN107352471A (zh) * 2017-08-22 2017-11-17 安徽合力股份有限公司 一种叉车门架的同步调整机构及调节方法
CN112357838A (zh) * 2020-10-16 2021-02-12 安徽江淮银联重型工程机械有限公司 一种叉车三级全自由工作装置的货叉调距油缸的管路系统

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100524668B1 (ko) * 2002-10-15 2005-10-28 두산인프라코어 주식회사 지게차용 포크 이송장치를 구비한 사이드 시프트 캐리지
JP2006008363A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Tcm Corp 産業用車両における油圧・電気系統の接続部構造
JP4544921B2 (ja) * 2004-06-29 2010-09-15 Tcm株式会社 産業用車両における油圧・電気系統の接続部構造
CN104986697A (zh) * 2015-07-08 2015-10-21 安徽合力股份有限公司 一种同步调距的调距叉
CN107117562A (zh) * 2017-07-18 2017-09-01 湖北先行专用汽车有限公司 一种液压油缸驱动的全行程往复机构
CN107140583A (zh) * 2017-07-18 2017-09-08 湖北先行专用汽车有限公司 双自由度门架系统
CN107140583B (zh) * 2017-07-18 2022-10-25 湖北先行专用汽车有限公司 双自由度门架系统
CN107352471A (zh) * 2017-08-22 2017-11-17 安徽合力股份有限公司 一种叉车门架的同步调整机构及调节方法
CN112357838A (zh) * 2020-10-16 2021-02-12 安徽江淮银联重型工程机械有限公司 一种叉车三级全自由工作装置的货叉调距油缸的管路系统
CN112357838B (zh) * 2020-10-16 2022-06-03 安徽江淮银联重型工程机械有限公司 一种叉车三级全自由工作装置的货叉调距油缸的管路系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8205701B2 (en) Operating system for tractor
KR102155404B1 (ko) 작업 차량
JP6483232B2 (ja) 作業機
JP2009505902A (ja) 中央に配置された「a支柱」を含む車両キャブ
US7744148B2 (en) Rotatable cab with toe guard
US11047110B2 (en) Hydraulic sub-assembly for a power machine
JP2000063097A (ja) フォークリフトのフォークムーバ装置
US20090101657A1 (en) Traveling Vehicle
JP5016573B2 (ja) ローダ作業機
JP6259359B2 (ja) 作動油タンク装置
JP2010059734A5 (ja)
JP3765675B2 (ja) トラクタ
US6916148B2 (en) Load handling vehicle
US10273653B1 (en) Component sliding mechanism in work vehicle
JP2003304709A (ja) トラクタの作業機昇降装置
JP4655549B2 (ja) 散布作業車
JP7158201B2 (ja) 作業機械およびキャブ
JP5133733B2 (ja) 作業車両
US10384532B2 (en) Work vehicle
WO2013179696A1 (ja) 作業車両
US11885107B2 (en) Hose support structure, link for work vehicle, and work vehicle
JPH07117586A (ja) 移動農機の外部油圧取出装置
JP2000092912A (ja) トラクタ
JP7481985B2 (ja) 作業機械
JP7088147B2 (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031111