JP2000062550A - 自動車のエンジンルーム音響特性改善構造 - Google Patents

自動車のエンジンルーム音響特性改善構造

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JP2000062550A
JP2000062550A JP10239347A JP23934798A JP2000062550A JP 2000062550 A JP2000062550 A JP 2000062550A JP 10239347 A JP10239347 A JP 10239347A JP 23934798 A JP23934798 A JP 23934798A JP 2000062550 A JP2000062550 A JP 2000062550A
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JP
Japan
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battery
engine room
partition
automobile
vehicle
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JP10239347A
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English (en)
Inventor
Shinichi Maruyama
新一 丸山
Akihiko Hasegawa
昭彦 長谷川
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員の快適感を向上できる自動車のエンジン
ルーム音響特性改善構造を提供すること。 【解決手段】 バッテリ3を囲うバッテリケース3aの
端から伸びた板部10aと弾性体10bからなる仕切り
10を車両の略前後方向に設け、バッテリ3とダッシュ
パネル2の間の空間の一部を仕切る。仕切り10の上端
はバッテリ3の上面と、仕切り10の下端はバッテリ3
の底面と、ほぼ等価な高さに位置するように設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン騒音の放
射特性の改善を図った自動車のエンジンルーム音響特性
改善構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車のエンジンルーム音響特性
改善構造としては、例えば特開平6−87466号公報
に開示されているように、エンジンルームの前後方向に
隔壁を設けた構造のものがある。また、ダッシュパネル
が二重構造になっていて、車両前方の隔壁が音響特性改
善に貢献している場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動車のエンジンルーム音響特性改善構造に
あっては、エンジンルームに設けられた隔壁により、通
常のブレーキ用倍力装置あるいはバッテリを配置するこ
とができない。また、隔壁によりエンジンルームの空間
が二つ以上の空間に分かれているため、例えばエアコン
のホースのように二つの空間をまたぐ配管がある場合
は、隔壁の構造が複雑になる、という問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、自動車のエンジンルームの音響特
性を改善し、ダッシュパネル上の音圧レベルを下げるこ
とで車室内に侵入する騒音のレベルを下げ、乗員の快適
感を向上できる自動車のエンジンルーム音響特性改善構
造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、請求項1に記載の第1の発明では、ブレ
ーキ用倍力装置またはバッテリがエンジンルームを構成
するダッシュパネルの車両前方に近接配置されている自
動車のエンジンルームにおいて、一方の端の一部または
全部が前記ダッシュパネルに密着または近接配置され、
他の端が前記ブレーキ用倍力装置または前記バッテリに
接続され、前記ブレーキ用倍力装置または前記バッテリ
の略上端から略下端までの幅をもつ車両前後方向の仕切
りを少なくとも一つ以上有することを特徴とする。
【0006】また、請求項2に記載の第2の発明では、
第1の発明による自動車のエンジンルーム音響特性改善
構造において、前記仕切りの上端がフードまたはフード
インシュレータに密着または近接配置されていることを
特徴とする。
【0007】また、請求項3に記載の第3の発明では、
ブレーキ用倍力装置またはバッテリがエンジンルームを
構成するダッシュパネルの車両前方に近接配置されてい
る自動車のエンジンルームにおいて、一方の端がフード
またはフードインシュレータに密着または近接配置さ
れ、他の端が前記バッテリ上端の面に接続された仕切り
を少なくとも一つ以上有することを特徴とする。
【0008】さらに、請求項4に記載の第4の発明で
は、第1の発明による仕切りまたは第2の発明による仕
切りと、第3の発明による仕切りを併せ持つことを特徴
とする。
【0009】以下、本発明の作用を説明する。自動車の
エンジンルーム音響特性が改善され、ダッシュパネル上
の音圧レベルが下がることで、結果として、車室内に侵
入する騒音のレベルを下げることが可能となり、乗員の
快適感の向上がもたらされる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による自動車のエン
ジンルーム音響特性改善構造の実施の形態を添付図面を
参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明による自動車のエ
ンジンルーム音響特性改善構造の第1の実施の形態を示
す図で、(a)はフードを上げた状態で車両の前方から
エンジンルームを見た図、(b)はバッテリ周辺の水平
断面を示す図である。主に、車体部品とブレーキ用倍力
装置、バッテリについて表示しており、配管類等は省略
してある。
【0011】まず、構成を説明すると、バッテリ3を囲
うバッテリケース3aの端から伸びた板部10aと弾性
体10bからなる仕切り10を車両の略前後方向に設
け、バッテリ3とダッシュパネル2の間の空間の一部を
仕切る。仕切り10の上端はバッテリ3の上面と、仕切
り10の下端はバッテリ3の底面と、ほぼ等価な高さに
位置するように設けられている。なお、図中、符号1は
ブレーキ用倍力装置、4はストラットハウジング、6は
フロントサイドメンバ、3bはバッテリトレイ、7はダ
ッシュ前インシュレータである。
【0012】次に、第1の実施の形態の作用を説明す
る。車室に侵入するエンジン騒音では、エンジン上面か
ら放射された騒音の寄与が高い。エンジン上面から乗員
の耳位置までの伝達過程を考えると、まずエンジン上面
5aから放射された騒音はエンジンルームの音響特性に
よって増幅され、ダッシュパネル2に荷重として作用す
る。次に音圧によって加振されたダッシュパネル2の振
動が車室の中に騒音を放射し、結果として乗員の耳位置
に音圧を発生する。したがって、ダッシュパネル2に荷
重として作用する騒音のレベルが高いほど乗員の耳位置
に到達する騒音のレベルが高くなる。車室内に侵入する
騒音を低減するためには、エンジンルーム内での音圧レ
ベルの上昇を最小限に抑えることが重要である。
【0013】図2は、エンジン上面5aから放射された
騒音によってダッシュパネル2上に作られる音圧レベル
について、バッテリ3をダッシュパネル2に近接配置し
た場合と、バッテリなしの場合を比較した計算結果を示
す図である。バッテリ3を配置することによって、ダッ
シュパネル2上の騒音レベルが著しく上昇していること
が分かる。
【0014】図3は、騒音レベルのピーク(図2参照)
となっている周波数におけるエンジンルーム内の音圧レ
ベル分布について、バッテリ3をダッシュパネル2に近
接配置した場合と、バッテリなしの場合の比較を示す図
である。なお、図中、符号5はエンジンの位置を示す。
【0015】第1の実施の形態の構造によれば、板部1
0aと弾性体10bからなる仕切り10が、バッテリ3
を近接配置した場合に起こる音圧レベル上昇の要因とな
る音響モードの節Aまたは節Aの近傍に位置することに
なる。したがって、仕切り10により共鳴モードが抑え
られ、エンジンルーム内の音圧上昇を抑えることが可能
になり、ダッシュパネル2の荷重が低減できる。
【0016】図4に、第1の実施の形態の効果の一例を
示す。図4は、エンジン上面5aを振動させたときのダ
ッシュパネル2上の音圧レベルを示したものである。本
実施の形態の構造が、優れた騒音低減効果を有している
ことが分かる。
【0017】(第2の実施の形態)図5は、本発明によ
る自動車のエンジンルーム音響特性改善構造の第2の実
施の形態を示す図である。構成を説明すると、バッテリ
3を囲うバッテリケース3aの端から伸びた板部10a
と弾性体10bからなる仕切り10を車両の略前後方向
に設け、バッテリ3とダッシュパネル2の間の空間の一
部を仕切る。同時に、バッテリケース3aの端から上方
に伸びた板部20aと弾性体20bからなる仕切り20
により、バッテリ3よりも上方の空間を仕切る構造とな
っている。
【0018】次に、第2の実施の形態の作用を説明す
る。第2の実施の形態は、第1の実施の形態に、仕切り
20を追加した構造となっている。追加された仕切り2
0は、ダッシュパネル2の音圧上昇の要因となっている
共鳴モードの節A(図3参照)の近傍に設定されている
ため、仕切り10による共鳴モード抑制効果と合わせ
て、更なる騒音低減効果が期待できる。
【0019】(第3の実施の形態)図6は、本発明によ
る自動車のエンジンルーム音響特性改善構造の第3の実
施の形態を示す図で、(a)はフードを上げた状態で車
両の前方からエンジンルームを見た図、(b)はバッテ
リ周辺の垂直断面を示す図である。
【0020】構成を説明すると、第3の実施の形態で
は、バッテリケース3aの上方に伸びた板部30aと弾
性体30bからなる仕切り30を設け、バッテリ3上面
とフードインシュレータ8の間の空間を仕切る構造とな
っている。なお、図中、符号9はフードレインフォース
である。
【0021】次に、第3の実施の形態の作用を説明す
る。仕切り30は、ダッシュパネル2の音圧上昇の要因
となっている共鳴モードの節A(図3参照)の近傍に設
定されているため、第1および第2の実施の形態と同様
の作用効果により、騒音低減効果が期待できる。
【0022】(第4の実施の形態)図7は、本発明によ
る自動車のエンジンルーム音響特性改善構造の第4の実
施の形態を示す図である。構成を説明すると、バッテリ
3を囲うバッテリケース3aの端から伸びた板部10a
と弾性体10bからなる仕切り10を、車両の略前後方
向に設け、バッテリ3とダッシュパネル2の間の空間の
一部を仕切る。次に、バッテリケース3aの端から上方
に伸びた板部20aと弾性体20bからなる仕切り20
により、バッテリ3よりも上方の空間を仕切る。同時
に、バッテリケース3aの上方に伸びた板部40aと弾
性体40bからなる仕切り40を設け、バッテリ3上面
とフードインシュレータ8との間の空間を仕切る構造と
なっている。
【0023】第4の実施の形態では、上記の3つの仕切
り(10,20,40)がエンジンルームの音圧上昇の
要因となる共鳴モードを抑制する効果があり、第1〜第
3の実施の形態以上の騒音低減効果が期待できる。
【0024】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、自動車のエンジンルームの音響特性が改善さ
れ、ダッシュパネル上の音圧レベルが下がることで、結
果として、車室内に侵入する騒音のレベルを下げること
が可能となり、乗員の快適感の向上がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車のエンジンルーム音響特性
改善構造の第1の実施の形態の示す構成図で、(a)は
フードを上げた状態で車両の前方からエンジンルームを
見た図、(b)はバッテリ周辺の水平断面を示す図であ
る。
【図2】音圧レベルの計算結果を示す図である。
【図3】音圧分布の計算結果を示す図である。
【図4】第1の実施の形態の効果を説明する図である。
【図5】第2の実施の形態を示す構成図である。
【図6】第3の実施の形態の示す構成図で、(a)はフ
ードを上げた状態で車両の前方からエンジンルームを見
た図、(b)はバッテリ周辺の垂直断面を示す図であ
る。
【図7】第4の実施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】 1 ブレーキ用倍力装置 2 ダッシュパネル 3 バッテリ 3a バッテリケース 3b バッテリトレイ 4 ストラットハウジング 5 エンジン 5a エンジン上面 6 フロントサイドメンバ 7 ダッシュ前インシュレータ 8 フードインシュレータ 9 フードレインフォース 10,20,30,40 仕切り 10a,20a,30a,40a 板部 10b,20b,30b,40b 弾性体 A 節

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ用倍力装置またはバッテリがエ
    ンジンルームを構成するダッシュパネルの車両前方に近
    接配置されている自動車のエンジンルームにおいて、 一方の端の一部または全部が前記ダッシュパネルに密着
    または近接配置され、他の端が前記ブレーキ用倍力装置
    または前記バッテリに接続され、前記ブレーキ用倍力装
    置または前記バッテリの略上端から略下端までの幅をも
    つ車両前後方向の仕切りを少なくとも一つ以上有するこ
    とを特徴とする自動車のエンジンルーム音響特性改善構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車のエンジンルー
    ム音響特性改善構造において、 前記仕切りの上端がフードまたはフードインシュレータ
    に密着または近接配置されていることを特徴とする自動
    車のエンジンルーム音響特性改善構造。
  3. 【請求項3】 ブレーキ用倍力装置またはバッテリがエ
    ンジンルームを構成するダッシュパネルの車両前方に近
    接配置されている自動車のエンジンルームにおいて、 一方の端がフードまたはフードインシュレータに密着ま
    たは近接配置され、他の端が前記バッテリ上端の面に接
    続された仕切りを少なくとも一つ以上有することを特徴
    とする自動車のエンジンルーム音響特性改善構造。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載の仕切りまたは前記
    請求項2に記載の仕切りと、前記請求項3に記載の仕切
    りを併せ持つことを特徴とする自動車のエンジンルーム
    音響特性改善構造。
JP10239347A 1998-08-26 1998-08-26 自動車のエンジンルーム音響特性改善構造 Pending JP2000062550A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106585523A (zh) * 2016-12-05 2017-04-26 刁海波 一种高安全性汽车发动机护板安装结构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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