JP2000062513A - 容器ホルダ - Google Patents

容器ホルダ

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JP2000062513A
JP2000062513A JP10235363A JP23536398A JP2000062513A JP 2000062513 A JP2000062513 A JP 2000062513A JP 10235363 A JP10235363 A JP 10235363A JP 23536398 A JP23536398 A JP 23536398A JP 2000062513 A JP2000062513 A JP 2000062513A
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container
holder
arm
arms
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JP10235363A
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Shigeru Yamamoto
繁 山本
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アームに容器から比較的大きな力が作用して
も、アームが広がる方向に回転するのを防止でき、容器
を変形させずにアームにて容器の外周面を確実に保持で
きる。 【解決手段】車室の内装部品内に引出し可能にホルダ本
体14が収納され、このホルダ本体は引出し時に容器の
外周面の一部を保持可能な容器用凹部14a,14bを
有する。上記ホルダ本体14にはアーム16,17の基
端が枢支される。これらのアームは所定の曲率半径を有
するように湾曲して形成され、かつ容器用凹部とともに
容器収容孔を形成する。アームの先端にはホルダ本体に
向って突起26が突設され、この突起はホルダ本体に所
定の力で圧接される。またホルダ本体には複数の突起用
凹部27が設けられ、これらの突起用凹部に突起が選択
的に係止することによりアームが所定の開度で一時的に
固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室に設置された
インストルメントパネルやコンソールボックス等の内装
部材内に引出し可能に収納される容器ホルダに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の容器ホルダとして、図9
に示すように、インストルメントパネル内に引出し可能
にホルダ本体4が収納され、このホルダ本体4に一対の
容器用凹部4a,4bが形成され、ホルダ本体4に一対
の第1ピン6a,7aを介して一対のアーム6,7が枢
着され、これらのアーム6,7が上記一対の容器用凹部
4a,4bとともに一対の容器収容孔8,9を形成する
ように湾曲して形成され、更にホルダ本体4に鉛直面内
で回動可能に容器受け具3が枢着されたものが知られて
いる。この容器ホルダ2では、一対のアーム6,7が一
対の第1ピン6a,7aを中心に水平面内で回動可能に
構成され、ホルダ本体4の収納時に容器収容孔8,9を
狭める方向に回転させ(図9(a))かつホルダ本体4
の引出し時に容器収容孔8,9を広げる方向に回転させ
る(図9(b))。
【0003】一対のアーム6,7の第1ピン6a,7a
近傍には一対のスライドピン6b,7bがそれぞれ突設
され、ホルダ本体4には上記一対のスライドピン6b,
7bを挿入可能な一対の円弧状の長孔4c,4dが形成
される。これらの長孔4c,4dの一方の側縁は湾曲し
た弾性変形可能な一対の弾性片4e,4fの一方の側縁
により形成される。またこれらの長孔4c,4dにはア
ーム6,7をそれぞれ所定の開度で一時的に固定可能な
複数の凸部4g,4hが設けられる。スライドピン6
b,7bはアーム6,7に所定値以上の力を加えたとき
に弾性片4e,4fが弾性変形することにより上記凸部
4g,4hを乗り越えて長孔4c,4d内を摺動できる
ようになっている。また容器受け具3は基端はホルダ本
体4に第2ピン3aを介して枢着され、ホルダ本体4の
長手方向に延びる支持部3bと、この支持部3bの先端
にホルダ本体4の幅方向に延びて設けられた一対の受け
部3c,3dとを有する。容器受け具3はホルダ本体4
の収納時にホルダ本体4の下面に沿うように折畳まれか
つホルダ本体4の引出し時に自重によりホルダ本体4の
下方に回転して一対の受け部3c,3dが一対の容器収
容孔8,9の下方にそれぞれ位置するように構成され
る。
【0004】このように構成された容器ホルダを使用す
るときには、先ずホルダ本体4をインストルメントパネ
ルから引出す。このとき容器受け具3がその自重により
下方に回転して、一対の受け部3c,3dが一対の容器
収容孔8,9の下方にそれぞれ位置する。次に一対のア
ーム6,7を一対の容器収容孔8,9を広げる方向にそ
れぞれ回転させる(図9(b))。このときスライドピ
ン6b,7bが凸部4g,4hを乗り越えて隣合う凸部
間に位置するので、アーム6,7は所定の開度で一時的
に固定される。この状態で容器を容器収容孔8,9に挿
入して容器の底面を受け部3c,3dに載せれば、容器
は容器ホルダ2により保持される。この状態で車両が旋
回して、容器がアーム6,7を広げようとしても、スラ
イドピン6b,7bが凸部4g,4hを乗り越えないの
で、アーム6,7は広がらず容器の外周面を確実に保持
する。またホルダ本体4をインストルメントパネルに収
納するときには、容器を容器収容孔8,9から取出し、
一対のアーム6,7を一対の容器収容孔8,9を狭める
方向にそれぞれ回転させてホルダ本体4の幅内に収容す
る(図9(a))。この状態でホルダ本体4をインスト
ルメントパネル内に押込むと、容器受け具3がホルダ本
体4の下面に沿うように折畳まれる。
【0005】一方、図示しないが上記スライドピン、長
孔及び凸部を用いずに、アームの回動中心である第1ピ
ンにねじりコイルばねを嵌入し、このばねの弾性力によ
りアームを閉じる方向に付勢するように構成された容器
ホルダが知られている。このばねを用いた容器ホルダを
使用するときには、ホルダ本体をインストルメントパネ
ルから引出し、ばねの弾性力に抗してアームを開き、ア
ームを保持したまま容器を容器収容孔に挿入する。この
状態でアームから手を離すと、アームはばねの弾性力に
より容器の外周面に所定の力で圧接される。またホルダ
本体をインストルメントパネルに収納するときには、容
器を容器収容孔から取出せば、アームがばねの弾性力に
より自動的に容器収容孔を狭める方向に回転するので、
ホルダ本体をインストルメントパネル内に押込むだけで
済む。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のス
ライドピンを用いた容器ホルダでは、スライドピンがア
ームの回動中心である第1ピンに接近し、かつ容器は第
1ピンから離れているため、アームが広がる方向に回転
せずに容器の外周面を確実に保持するには、スライドピ
ンが凸部を乗り越える荷重を大きくする必要がある。し
かし、第1ピン及びスライドピンはアームと一体的に樹
脂により形成されるため、第1ピン及びスライドピンの
耐久性の問題からスライドピンが凸部を乗り越える荷重
をあまり大きくできず、アームに容器から比較的大きな
力が加わると、アームが広がる方向に回転して容器が傾
く恐れがあった。また、上記従来のばねを用いた容器ホ
ルダでは、ばねの弾性力に抗して容器収容孔を広げる方
向にアームを回転させる必要があり、その操作荷重を小
さくするためにばねの弾性係数を小さくすると、容器を
保持するために十分な荷重が得られず、また容器を保持
する十分な荷重を得るためにばねの弾性係数を大きくす
ると、容器、特に紙製の容器が変形する恐れがあった。
【0007】本発明の目的は、アームに容器から比較的
大きな力が作用しても、アームが広がる方向に回転する
のを防止でき、容器を変形させずにアームにて容器の外
周面を確実に保持できる容器ホルダを提供することにあ
る。本発明の別の目的は、アームの耐久性及び操作性を
向上できる容器ホルダを提供することにある。本発明の
更に別の目的は、突起の突起用凹部に係止する力を容易
に調整できる容器ホルダを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1〜図3及び図5に示すように、車室の内装部品11
内に引出し可能に収納されかつ引出し時に容器20a,
20bの外周面の一部を保持可能な容器用凹部14a,
14bを有するホルダ本体14と、基端がホルダ本体1
4に枢支され所定の曲率半径を有するように湾曲して形
成されかつ容器用凹部14a,14bとともに容器収容
孔18,19を形成するアーム16,17とを備えた容
器ホルダの改良である。その特徴ある構成は、アーム1
6,17の先端又は先端近傍にホルダ本体14に向って
突設されホルダ本体14に所定の力で圧接される突起2
6と、ホルダ本体14に設けられ突起26が選択的に係
止することによりアーム16,17を所定の開度で一時
的に固定可能な複数の突起用凹部27とを備えたところ
にある。
【0009】この請求項1に記載された容器ホルダで
は、容器ホルダ12を使用するときには、ホルダ本体1
4を引出し、アーム16,17を回転させて容器収容孔
18,19を広げる。このとき突起26が突起用凹部2
7への係止及び突起用凹部27からの離脱を繰返しなが
らホルダ本体14上を摺動し、容器収容孔18,19の
孔径が容器20a,20bを収容可能な最適な孔径にな
ったときに、突起26が所定の突起用凹部27に係止し
て、アーム16,17が一時的に固定される。突起26
を突起用凹部7から離脱させるためには、アーム16,
17に比較的大きな力を掛ける必要があるけれども、突
起26がアームの枢支点から最も離れた先端に設けられ
ているので、アーム16,17に比較的大きな力を掛け
てもアームが損傷することはなく、また容器ホルダ12
の使用者がアームを損傷するのではないかと慎重に取扱
う必要もない。更に容器20a,20bを容器収容孔1
8,19に挿入した状態で車両の旋回等により、アーム
16,17に容器からアームを広げようとする力が掛か
っても、突起26が突起用凹部27に係止しているの
で、突起26は突起用凹部27から離脱せず、アームが
広がらずに容器の外周面を確実に保持する。
【0010】請求項2に係る発明は、アームの先端又は
先端近傍にこのアームの長手方向に所定の間隔をあけて
設けられた複数の突起用凹部と、ホルダ本体にアームに
向って突設されアームに所定の力で圧接されかつ複数の
突起用凹部に選択的に係止することによりアームを所定
の開度で一時的に固定可能な突起とを備えたことを特徴
とする。この請求項2に記載された容器ホルダでは、請
求項1とは逆に、アームに複数の突起用凹部が設けら
れ、ホルダ本体に突起が設けられるので、請求項1と同
様に作用する。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に図2に示すように、突起26が
板ばね28の先端に設けられたことを特徴とする。この
請求項3に記載された容器ホルダでは、板ばね28の厚
さを変更するだけで、突起26が突起用凹部27に係止
する力を容易に調整できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図4に示すように、自動車の
車室の運転席及び助手席の前方にはインストルメントパ
ネル11が設けられ、このパネル11内には容器ホルダ
12が収納される。パネル11の表面には略矩形の開口
部11aが形成され、この開口部11aにはケース13
がパネル11と一体的に又は別体で設けられる。容器ホ
ルダ12はこのケース13に摺動可能に挿通される(図
4及び図6)。また容器ホルダ12はインストルメント
パネル11内に引出し可能に収納され引出し端近傍の両
側に一対の容器用凹部14a,14bが形成されたホル
ダ本体14と、基端がホルダ本体14に枢着され上記一
対の容器用凹部14a,14bとともに一対の容器収容
孔18,19を形成する一対のアーム16,17と、基
端がホルダ本体14に鉛直面内で回動可能に枢着された
支持部23aとこの支持部23aの先端に水平方向に延
びて設けられた一対の受け部23b,23cとを有する
容器受け具23とを備える(図3〜図6)。
【0013】ケース13は開口部11aからインストル
メントパネル11の奥に向って水平方向に延びて設けら
れる。ホルダ本体14はケース13に摺動可能に扁平に
形成され(図4及び図6)、ホルダ本体14の引出し端
には取っ手14cが形成される(図3〜図6)。またホ
ルダ本体14は図1及び図2に詳しく示すように、上記
一対の容器用凹部14a,14b及び取っ手14cが形
成されたアッパプレート14dと、このアッパプレート
14dの下面に一対の容器用凹部及14a,14bび取
っ手14c間に位置するようにビス24により取付けら
れたロアプレート14eとを有する。一対の容器用凹部
14a,14bはホルダ本体14の引出し時に容器20
a,20bの外周面の一部を保持可能な所定の曲率半径
を有する略半月状に形成される(図1、図3及び図
6)。一対のアーム16,17の基端は一対の第1ピン
16a,17aを中心に略水平面内で回動可能にアッパ
プレートに取付けられる(図3及び図4)。また一対の
アーム16,17はそれぞれ上記一対の容器用凹部14
a,14bの曲率半径と略同一の曲率半径を有するよう
に湾曲して形成され(図1、図3及び図6)、ホルダ本
体14の収納時に容器収容孔18,19を狭める方向に
回転し(図3(a))かつホルダ本体14の引出し時に
容器収容孔18,19を広げる方向に回転するように構
成される(図1、図3(b)、図5及び図6)。
【0014】本実施の形態の特徴ある構成は、図1及び
図2に詳しく示すように、一対のアーム16,17の先
端に一対の突起26,26がロアプレート14eに向っ
てそれぞれ突設され、ロアプレート14eに一対の突起
26,26に対向して複数の突起用凹部27,27がそ
れぞれ設けられたところにある。一対のアーム16,1
7の先端下面には一対のアーム16,17の長手方向に
延びるばね用凹部16b,17bがそれぞれ形成され、
これらの凹部16b,17bには一対の板ばね28,2
8がそれぞれ収容される。これらの板ばね28,28の
基端はばね用凹部16b,17bの基端側にビス29,
29によりそれぞれ取付けられ、板ばね28,28の先
端は下方に突出するように曲げられる。上記突起26は
板ばね28の先端に板ばねと一体的に設けられる。また
ロアプレート14eの上面には一対の節度プレート3
1,31が貼付され、これらの節度プレート31,31
は一対の突起26,26の第1ピン16a,17aを中
心とする回転軌跡と略同一の曲率半径を有するようにそ
れぞれ湾曲して形成される。上記複数の突起用凹部27
はこの実施の形態では一対の節度プレート31,31に
2個ずつ所定の間隔をあけて設けられる。突起26は板
ばね28の弾性力により節度プレート31に所定の力で
圧接されるように構成され、突起26が複数の突起用凹
部27に選択的に係止することにより、アーム16,1
7を所定の開度で一時的に固定するように構成される。
【0015】一方、容器受け具23の支持部23aの基
端は第2ピン23h(図3及び図4)を介してホルダ本
体14のアッパプレート14dに枢着され、この支持部
23aはホルダ本体14の引出し方向に延びて設けられ
る(図3〜図6)。一対の受け部23b,23cは支持
部23aの先端にホルダ本体14の幅方向に延びてそれ
ぞれ設けられる。この容器受け具23はホルダ本体14
の収納時にアッパプレート14dの下面に沿うように折
畳まれ(図3(a)及び図4(a))かつホルダ本体1
4の引出し時にその自重によりアッパプレート14dの
下方に回転して受け部23b,23cが容器収容孔1
8,19の下方に位置するように構成される(図3
(b)、図4(b)、図5及び図6)。またアッパプレ
ート14dの収納端には一対のストッパ14h,14h
が突設され、これらのストッパ14h,14hはホルダ
本体14の引出し時にケース13の収納端に当接するよ
うに構成される(図3及び図4)。
【0016】一対の受け部23b,23cにはアッパプ
レート14dの幅方向に延びる一対の延長部23d,2
3eがそれぞれ突設され、ホルダ本体14の収納時に一
対の延長部23d,23eが干渉する一対のアーム1
6,17には一対の第1切欠き部16c,17cがそれ
ぞれ形成される(図3〜図6)。また一対の延長部23
d,23eにはホルダ本体14の収納時に一対のアーム
16,17が干渉する部分に一対の第2切欠き部23
f,23gがそれぞれ形成される。一対の延長部23
d,23eを含む受け部23b,23cの長さはホルダ
本体14の幅以内であり、かつホルダ本体14収納時の
一対のアーム16,17に干渉する長さである(図3及
び図5)。一対のアーム16,17のうち第1切欠き部
16c,17cが形成された部分はホルダ本体14の厚
さと略同一に高く形成される(図4、図5及び図6)。
これによりアーム16,17の強度が確保されるように
なっている。
【0017】なお、図2の符号16d,17dはアーム
16,17の先端上面に突設されたアーム用ストッパで
あり、符号14i,14jはアッパプレート14d下面
に形成され上記ストッパ16d,17dを案内する案内
溝である。上記ストッパ16d,17dはアーム16,
17を最大に広げたときに上記案内溝14i,14jの
端部に設けられた被係止部14k,14mに係止するよ
うになっている。即ち、ストッパ16d,17dが被係
止部14k,14mに係止することにより、アーム1
6,17の最大広がり角を決定するように構成される。
【0018】このように構成された容器ホルダの使用方
法を説明する。容器ホルダ12を使用するときには、先
ず取っ手14gを持ってホルダ本体14をインストルメ
ントパネル11内から引出す(図3(b)、図4
(b)、図5及び図6)。このとき容器受け具23がそ
の自重により第2ピン23hを中心に下方に回転して、
一対の受け部23b,23cが一対の容器収容孔18,
19の下方にそれぞれ位置する。次に一対のアーム1
6,17を回転させて一対の容器収容孔18,19をそ
れぞれ広げる。一方の容器収容孔18に大径の容器20
a(例えば350ミリリットル缶)を収容するときに
は、一方のアーム18を回転させると、突起26が節度
プレート31の上面を摺動し、先ず内側の突起用凹部2
7に係止した後にこの突起用凹部27から離脱し、次に
外側の突起用凹部27に係止する(図1)。これにより
一方の容器収容孔18の孔径が大径の容器20aを収容
可能な最適な孔径になり、この状態でアーム16が一時
的に固定される。また他方の容器収容孔19に小径の容
器20b(例えば200ミリリットル缶)を収容すると
きには、他方のアーム17を回転させると、突起26が
節度プレート31の上面を摺動し、内側の突起用凹部2
7に係止する(図1)。これにより他方の容器収容孔1
9の孔径が小径の容器20bを収容可能な最適な孔径に
なり、この状態でアーム17が一時的に固定される。
【0019】突起26を板ばね28の弾性力に抗して突
起用凹部27から離脱させるためには、アーム16,1
7に比較的大きな力を掛ける必要がある。しかしアーム
16,17に比較的大きな力を掛けても、突起26,2
6が第1ピン6a,17aから最も離れたアーム16,
17の先端に設けられているので、第1ピン16a,1
7aが損傷することはなく、アーム16,17の耐久性
を向上できる。この結果、容器ホルダ12の使用者がア
ーム16,17を損傷するのではないかと慎重に取扱う
必要がなく、アーム16,17の操作性を向上できる。
上記の状態で一方の容器収容孔18に大径の容器20a
を挿入してこの容器20aの底面を受け部23bに載
せ、他方の容器収容孔19に小径の容器20bを挿入し
てこの容器20bの底面を受け部23cに載せれば、容
器20a,20bは容器ホルダ12により保持される
(図5)。この状態で車両が走行してカーブを旋回する
と、アーム16,17に容器20a,20bからアーム
を広げようとする力が掛かる。このとき突起26が板ば
ね28の弾性力により突起用凹部27にしっかり係止し
ているので、突起26は突起用凹部27から離脱しな
い。この結果、アーム16,17が広がらずかつ容器2
0a,20bを変形させずに容器の外周面を確実に保持
するので、容器が傾くことはなく水平に保持される。
【0020】一方、ホルダ本体14をインストルメント
パネル11内に収納するときには、容器20a,20b
を容器収容孔18,19から取出して一対のアーム1
6,17を一対の容器収容孔18,19を狭める方向に
それぞれ回転させ、一対のアーム16,17をホルダ本
体14の幅内に収容する(図3(a))。この状態でホ
ルダ本体14をインストルメントパネル11に押込む
と、容器受け具23の支持部23aがケース13の下縁
に押されてホルダ本体14の下面に沿うように折畳まれ
る(図3(a)及び図4(a))。このとき受け部23
b,23cのうち第2切欠き部23f,23gを有する
延長部23d,23eがアーム16,17の第1切欠き
部16c,17cに遊挿されるので、受け部23b,2
3c及び延長部23d,23eを含む容器受け具23は
ホルダ本体14の厚さの範囲内に収まる。
【0021】図7及び図8は本発明の第2の実施の形態
を示す。この実施の形態では、容器ホルダ52は運転席
と助手席との間に設けられたコンソールボックス51内
に収納される。ケース53はコンソールボックス51背
面の開口部51aから下方に所定の曲率半径で湾曲して
設けられ、ホルダ本体54はケース53に摺動可能に湾
曲して形成される。またアーム56も同様に湾曲して形
成され、容器受け具63の支持部63aも湾曲して形成
される。ホルダ本体54は上記容器用凹部54a及び取
っ手54cが形成されたアッパプレート54dと、この
アッパプレート54dの下面に容器用凹部54a及び取
っ手54c間に位置するように取付けられたロアプレー
ト54eとを有する。またアーム56の先端には突起6
6がロアプレート54eに向って突設され、ロアプレー
ト54eの上面には所定の間隔をあけて複数の突起用凹
部67が設けられる。アーム56の先端下面には板ばね
(図示せず)の基端が取付けられ、上記突起66は板ば
ねの先端に板ばねと一体的に設けられる。また複数の突
起用凹部67はロアプレート54eの上面に貼付された
節度プレート71に所定の間隔をあけて設けられる。
【0022】容器受け具63の受け部63bにはホルダ
本体54の幅方向に延びる延長部63dが突設され、ホ
ルダ本体54の収納時に延長部63dが干渉するアーム
56には第1切欠き部56cが形成される。また延長部
63dにはホルダ本体54の収納時にアーム56が干渉
する部分に第2切欠き部63fが形成される。符号54
aはアッパプレート54dに形成された容器用凹部であ
り、符号56aはアーム56の基端をアッパプレート5
4dに枢着する第1ピンであり、符号63hは支持部6
3aの基端をアッパプレート54dに枢着する第2ピン
であり、更に図5の符号60aは容器である。上記以外
は第1の実施の形態と略同様に構成される。
【0023】このように構成された容器ホルダでは、ホ
ルダ本体54が水平面内ではなく所定の曲率半径を有す
る円筒面内で引出し又は収納されることにより、ホルダ
本体54をコンソールボックス51に収納したときの容
器ホルダ52の占有する部分がコンソールボックス51
の奥ではなく、下方に延びるので、コンソールボックス
51の内容積を殆ど狭めない。この容器ホルダ52の使
用方法は上記第1の実施の形態の容器ホルダと略同様で
あるので、繰返しの説明を省略する。
【0024】なお、上記第1及び第2の実施の形態で
は、一対の容器用凹部及び一対のアームにより一対の容
器収容孔を形成したが、これは一例であって単一の容器
用凹部及び単一のアームにより単一の容器収容孔を形成
してもよい。また、上記第1及び第2実施例では、容器
ホルダをインストルメントパネル及びコンソールボック
スにそれぞれ収納したが、サイドドアのトリム又はその
他の内装部材の内部に取付けてもよい。また、上記第1
及び第2の実施の形態では、アームに突起を設け、ホル
ダ本体に突起用凹部を設けたが、アームの先端にこのア
ームの長手方向に所定の間隔をあけて複数の突起用凹部
を設け、ホルダ本体にアームに向って突起を突設しても
よい。また、上記第1の実施の形態では、突起をアーム
の先端に設けたが、突起をアームの先端近傍に設けても
よい。更に、上記第1の実施の形態では、一対の節度プ
レートに2個の突起用凹部をそれぞれ形成したが、一対
の節度プレートに3個以上の突起用凹部をそれぞれ形成
してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ア
ームの先端又は先端近傍にホルダ本体に向って突起を突
設し、この突起をホルダ本体に所定の力で圧接し、ホル
ダ本体に複数の突起用凹部を設け、更にこれらの突起用
凹部に突起が選択的に係止することによりアームを所定
の開度で一時的に固定するように構成したので、容器ホ
ルダの使用時にホルダ本体を引出し、アームを回転させ
て容器収容孔を広げると、突起が複数の突起用凹部への
係止及び突起用凹部からの離脱を繰返しながらホルダ本
体上を摺動し、突起が所定の突起用凹部に係止したとき
にアームが一時的に固定される。突起を突起用凹部から
離脱させるには、アームに比較的大きな力を掛ける必要
があるけれども、突起がアームの枢支点から最も離れた
先端に設けられているので、アームに比較的大きな力を
掛けてもアームが損傷することはない。この結果、アー
ムの耐久性を向上でき、また容器ホルダの使用者がアー
ムを損傷するのではないかと慎重に取扱う必要がないの
で、アームの操作性を向上できる。
【0026】また容器を容器収容孔に挿入した状態で車
両の旋回等により、アームに容器からアームを広げよう
とする力が掛かっても突起が突起用凹部に係止している
ので、突起は突起用凹部から離脱しない。この結果、ア
ームが広がらずかつ容器を変形させずに容器の外周面を
確実に保持するので、容器は傾くかず水平に保持され
る。またアームの先端にこのアームの長手方向に所定の
間隔をあけて複数の突起用凹部を設け、ホルダ本体にア
ームに向って突起を突設し、この突起をアームに所定の
力で圧接し、更に突起が上記複数の突起用凹部に選択的
に係止することによりアームを所定の開度で一時的に固
定するように構成しても、上記と同様の効果が得られ
る。更に突起を板ばねの先端に設ければ、板ばねの厚さ
を変更するだけで、突起が突起用凹部に係止する力を容
易に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の容器ホルダを示す図4(b)
のA−A線断面図。
【図2】図1のB−B線断面図。
【図3】(a)図4(a)のC矢視図。 (b)図4(b)のD矢視図。
【図4】(a)図3(a)のE−E線断面図。 (b)図3(b)のF−F線断面図。
【図5】図3(b)のG矢視図。
【図6】ホルダ本体を引出した状態を示す容器ホルダの
要部斜視図。
【図7】本発明の第2実施形態の容器ホルダを示す図4
(b)に対応する断面図。
【図8】その容器ホルダの図4(a)に対応する断面
図。
【図9】(a)従来例を示す図3(a)に対応する平面
図。 (b)従来例を示す図3(b)に対応する平面図。
【符号の説明】
11 インストルメントパネル(内装部品) 12,52 容器ホルダ 14,54 ホルダ本体 14a,14b,54a 容器用凹部 16,17,56 アーム 18,19 容器収容孔 20a,20b,60a 容器 26,66 突起 27,67 突起用凹部 28 板ばね 51 コンソールボックス(内装部品)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室の内装部品(11,51)内に引出し可能
    に収納されかつ引出し時に容器(20a,20b,60a)の外周面
    の一部を保持可能な容器用凹部(14a,14b,54a)を有する
    ホルダ本体(14,54)と、基端が前記ホルダ本体(14,54)に
    枢支され所定の曲率半径を有するように湾曲して形成さ
    れかつ前記容器用凹部(14a,14b,54a)とともに容器収容
    孔(18,19)を形成するアーム(16,17,56)とを備えた容器
    ホルダにおいて、 前記アーム(16,17,56)の先端又は先端近傍に前記ホルダ
    本体(14,54)に向って突設され前記ホルダ本体(14,54)に
    所定の力で圧接される突起(26,66)と、 前記ホルダ本体(14,54)に設けられ前記突起(26,66)が選
    択的に係止することにより前記アーム(16,17,56)を所定
    の開度で一時的に固定可能な複数の突起用凹部(27,67)
    とを備えたことを特徴とする容器ホルダ。
  2. 【請求項2】 車室の内装部品部に引出し可能に収納さ
    れかつ引出し時に容器の外周面の一部を保持可能な容器
    用凹部を有するホルダ本体と、基端が前記ホルダ本体に
    枢支され所定の曲率半径を有するように湾曲して形成さ
    れかつ前記容器用凹部とともに容器収容孔を形成するア
    ームとを備えた容器ホルダにおいて、 前記アームの先端にこのアームの長手方向に所定の間隔
    をあけて設けられた複数の突起用凹部と、 前記ホルダ本体に前記アームに向って突設され前記アー
    ムに所定の力で圧接されかつ前記複数の突起用凹部に選
    択的に係止することにより前記アームを所定の開度で一
    時的に固定可能な突起とを備えたことを特徴とする容器
    ホルダ。
  3. 【請求項3】 突起(26,66)が板ばね(28)の先端に設け
    られた請求項1又は2記載の容器ホルダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006096182A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Nifco Inc カップホルダー
JP2013014242A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Nifco Inc カップホルダ

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