JP2000060254A - 根菜作物の収穫機 - Google Patents

根菜作物の収穫機

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JP2000060254A
JP2000060254A JP10228926A JP22892698A JP2000060254A JP 2000060254 A JP2000060254 A JP 2000060254A JP 10228926 A JP10228926 A JP 10228926A JP 22892698 A JP22892698 A JP 22892698A JP 2000060254 A JP2000060254 A JP 2000060254A
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Shigenori Saito
成徳 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 根菜作物の姿勢を切断具に対応した姿勢に姿
勢変更可能として良好な切り口で茎葉部を切断できるよ
うにする。 【解決手段】 圃場から抜き取った根菜作物Sを茎葉部
S1の切断具50へ搬送する搬送処理部13を備え、該
搬送処理部13は、前記茎葉部S1を保持しながら搬送
する第1保持部24と、この第1保持部24の下側に並
設されていて前記茎葉部S1の根元部を保持する第3保
持部26と、前記第1保持部24と第3保持部26との
間に並設されいて、該第1、第3保持部24、26の間
の茎葉部S1を保持しながら搬送し且つ根菜作物Sの姿
勢を所定に設定する第2保持部25とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場に植えた人
参、大根等の根菜作物を引き抜いて茎葉部を切断する根
菜作物の収穫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の根菜作物の収穫機には、特開平1
0−178849号に記載されているものがあり、この
技術は、圃場に植えつけられている根菜作物の茎葉部を
引き抜きながら後方に搬送する後上がり傾斜状の搬送ベ
ルトを備え、この搬送ベルトの下側に、該搬送ベルトよ
りも緩やかな後上がり傾斜状に配置された一対の搬送ベ
ルトよりなりガイド機構を設け、これら搬送ベルト及び
ガイド機構の後方に茎葉部を切断するカッターを設けた
ものとなっている。
【0003】そして、搬送ベルトによって茎葉部を挟持
しながら根菜作物を吊り下げ状態で後上方に搬送し、そ
の搬送途中からガイド機構によっても茎葉部の根元近く
を挟持しながら搬送し、前記搬送ベルトの後上がり傾斜
がガイド機構の後上がり傾斜よりも急となっていること
から、搬送ベルトによって茎葉部が引き上げられてガイ
ド機構間を上下に滑り、根菜作物の頂面がガイド機構の
下面に当接することにより根菜作物の上下の位置決めが
なされるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、ガイド機構の下面に根菜作物の頂面を当接すること
で該根菜作物の上下位置決めが確実になされ、この状態
でカッターに送られることから所望の切断高さで茎葉部
を切断できるようになっていた。しかし、前記搬送ベル
ト及びガイド機構が後上がり傾斜状で前記カッターもガ
イド機構に沿った後上がり傾斜状に配設されているのに
対し、根菜作物は地面に垂直な吊り下げ姿勢で搬送され
るようになっているため、ガイド機構によって切断高さ
を揃えたとしても茎葉部に対してカッターが斜めに入
り、切り口が不揃いとなったり根菜作物自体にカッター
が切り込む恐れがあり、これは商品としての品質低下を
招来する原因となるものであった。
【0005】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、根菜作物の姿勢を切断具に対応した姿勢に姿勢
変更可能として良好な切り口で茎葉部を切断できるよう
にした根菜作物の収穫機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本発明にかかる収穫機は、圃場から抜き取った根菜
作物Sを茎葉部S1の切断具50へ搬送する搬送処理部
13を備えた根菜作物の収穫機において、前記搬送処理
部13は、前記茎葉部S1を保持しながら搬送する第1
保持部24と、この第1保持部24の下側に並設されて
いて前記茎葉部S1の根元部を保持する第3保持部26
と、前記第1保持部24と第3保持部26との間に並設
されいて、該第1、第3保持部24、26の間の茎葉部
S1を保持しながら搬送し且つ根菜作物Sの姿勢を所定
に設定する第2保持部25とを有していることを特徴と
している。
【0007】これによれば、第1保持部24によって茎
葉部S1を保持しながら同時に第2、第3保持部25、
26によっても茎葉部S1を保持し、特に第3保持部2
6により茎葉部S1の根元部を保持することで根菜作物
Sの上下の位置決めがなされ、第2保持部25によって
吊り下げ状態の根菜作物Sの姿勢を所定に設定するよう
にしていることから、根菜作物Sの姿勢を切断具50に
対して垂直となるように姿勢変更することが可能とな
る。これによって切断具50が根菜作物Sに対して斜め
に入るようなことなく根菜作物Sに対して略垂直に且つ
所望の切断高さで茎葉部S1を切断できるようになるの
である。
【0008】また、本発明は、前記第1〜第3保持部2
4,25,26及び前記切断具50が後上がり傾斜状に
配設され、前記第1、第2保持部24,25は、前記茎
葉部S1を挟持しながら搬送する一対の搬送ベルト2
0,30にて構成され、前記第2保持部25を構成する
第2搬送ベルト30が、前記第1保持部24を構成する
第1搬送ベルト20よりも速い搬送速度で駆動されてい
ることを特徴としている。
【0009】これによれば、第1、第2搬送ベルト2
0.30による搬送速度差によって、根菜作物の姿勢を
容易に変更可能で、後上がり傾斜状に配設された切断具
50に対応してこれに垂直な前傾姿勢に好適に根菜作物
Sを姿勢変更可能となる。この際、前記第2搬送ベルト
30の搬送速度を、前記第1搬送ベルト20の搬送速度
の1.3倍程度とするのが好ましい。
【0010】また、本発明は、前記第3保持部26は、
前記茎葉部S1を左右から挟持する一対の挟持部材40
を備え、該挟持部材40は、前記第1、第2搬送ベルト
20、30よりも弱い挟持力で茎葉部S1を保持するよ
うに構成していることを特徴としている。これによれ
ば、第1搬送ベルト20による茎葉部S1の引き上げに
よって該茎葉部S1を挟持部材40間で上下に滑り易く
し、確実に挟持部材40の下面に根菜作物Sの頂面を当
接させて上下位置決めが可能となるとともに、第2搬送
ベルト30による根菜作物Sの姿勢変更の際にも茎葉部
S1が挟持部材40間を滑って好適に姿勢変更がなされ
るようになり、この状態で後方に配設した切断具50に
根菜作物Sを送ることによってより良好な切断が行える
ようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図7及び図8に示すように、本発明
に係る収穫機1は、左右1対のクローラ走行装置3で例
示する走行装置により自走可能な走行車体2を備え、こ
の走行車体2上の左右一側部(左側部)に根菜作物Sを
引き抜いて茎葉部S1の切断を行う根菜処理部4を備
え、走行車体2上の左右他側(右側部)の前側に源動部
5、後側に操作パネル7を有する操作部6を備え、前記
根菜処理部4の後部下方から前記源動部5と操作部6と
の前後間までの左右に亘って根菜作物Sを回収する回収
部8を備えている。また、前記回収部8の後部側にはコ
ンテナ台9を備え、該コンテナ台9に載置したコンテナ
10に対して茎葉部S1を切断した状態の根菜作物Sが
貯留されるようになっている。
【0012】また、本実施形態の収穫機は、作業者が操
作部6の後方を歩行しながら操作する歩行型とされてい
る。なお、本実施形態では、走行車体2の進行方向(搬
送処理部13の搬送方向)を前後方向とし、この方向に
垂直な横方向を左右方向として説明する。前記根菜処理
部4は、圃場に植付けられた根菜作物Sを引き抜き処理
する引き抜き処理部12と、この引き抜いた根菜作物S
を後方に搬送する搬送処理部13と、該搬送処理部13
によって搬送されてきた根菜作物Sの茎葉部S1を切断
する切断処理部14とを備えている。
【0013】前記引き抜き処理部12は、走行車体2に
対して後上がり傾斜状に支持された左右一対の搬送ベル
ト(第1搬送ベルト)20の前部側によって構成された
引き抜き搬送装置15と、該引き抜き搬送装置15の前
部に備えられていて、複数の突起17を左右方向の軸心
廻りに回転移動させて地中にある根菜Sの茎葉部S1を
引き起こす左右一対の引き起し装置16と、該引き起し
装置16の下端部に前下がり傾斜状に設けられたデバイ
ダ装置18とを備えて構成されている。
【0014】前記引き抜き搬送装置15を構成する搬送
ベルト20は、合成樹脂、ゴム、スポンジ等の弾性エン
ドレスベルトを前側の従動プーリ21、後側の駆動プー
リ22に巻きかけることにより構成され、一対の搬送ベ
ルト20の対向面間に茎葉部S1を挟み込んで保持する
ようになっている。そして、走行車体2の前進に伴い、
地面に倒れた状態の茎葉部S1をデバイダ装置18の上
面に沿って持ち上げながら引き起し装置16の突起17
で引き起し、この引き起こした茎葉部S1を左右一対の
第1搬送ベルト間に挟むとともに後上方に根菜作物Sを
持ち上げながら引き抜くように構成されている。
【0015】なお、引き抜き搬送装置15の下端前側に
は、ソイラー装置19が設けられており、該ソイラー装
置19によって地中を切りほぐすことで根菜作物Sを引
き抜きやすくしている。前記搬送処理部13は、図1〜
図5にも示すように、茎葉部S1の上部側を保持しなが
ら後方に搬送する第1保持部(第1搬送部)24と、該
第1保持部24の下側に並設されていて茎葉部S12の
根元部を保持する第3保持部26と、第1、第3保持部
24、26の間に並設されていて、該第1、第3保持部
24、26の間の茎葉部S1を保持しながら後方に搬送
する第2保持部(第2搬送部)25とにより構成されて
いる。
【0016】前記第1保持部24は、前記第1搬送ベル
ト20の後部側により構成されており、該第1搬送ベル
ト20の前部側(引き抜き搬送装置15)によって根菜
作物Sを引き抜くとともに、これに連続して後方の切断
処理部14へと根菜作物Sを搬送可能とし、さらに切断
済の茎葉部S1を走行機体の後方に搬送して放出可能と
してある。
【0017】前記第2保持部25は、合成樹脂、ゴム、
スポンジ等の弾性エンドレスベルトを前側の従動プーリ
27及び後側の駆動プーリ28に巻きかけてなる左右一
対の第2搬送ベルト30よりなり、一対の第2搬送ベル
ト30の対向面間に茎葉部S1を挟み込んで保持するよ
うになっており、前記第1搬送ベルト20の長手方向中
途部から後方へ第1搬送ベルト20よりも緩やかな後上
がり傾斜状で延設されている。
【0018】また、第2搬送ベルト30の後端は第1搬
送ベルト20の後端位置と略同一位置にまで延設されて
おり、切断済の茎葉部S1を第1搬送ベルト20ととも
に走行車体2の後方へ搬送し、放出可能としてある。図
3に示すように、一対の第2搬送ベルト30は、その前
部側及び後部側の対向間隔が広くなるように(挟持力が
弱くなるように)、左右で前後に位置がずらされた一対
のプーリー体31によって内側から押さえられ、また第
2搬送ベルト30の長手方向略中央部では、対向間隔が
狭くなるように左右横並びに配置された一対の挟圧プー
リ(挟圧部材)32によって内側から押さえられてい
る。
【0019】この挟圧プーリ32の配設部位は、切断処
理部14における回転カッター(この詳細は後述する)
50の切断作用部位Pの上方に対応しており、これによ
って茎葉部S1の切断の際に第2搬送ベルト30によっ
て茎葉部S1を強固に挟持し、茎葉部S1を完全に且つ
切断面が歪むことがないように切断可能となっている。
【0020】また、第2搬送ベルト30と第1搬送ベル
ト20との上下間隔は後方にいくに従い広くなっている
が、第2搬送ベルト30の前部側及び後部側の対向面間
隔が広く形成されて第1搬送ベルトよりも挟持力が弱く
なっているため、第1搬送ベルト20の茎葉部S1の引
き上げによる第2搬送ベルト30間での茎葉部S1の上
下移動を許容し、搬送中に茎葉部S1を引きちぎって屑
を落とすようなことを防止している。
【0021】図1に示すように、前記第2搬送ベルト3
0の駆動プーリ28は、第1搬送ベルト20の駆動プー
リ22に対して連動軸33を介して連動して駆動するよ
うになっている。また、第2搬送ベルト30の駆動プー
リ28は第1搬送ベルト20の駆動プーリ22をよりも
大径に形成されており、これによって第2搬送ベルト3
0が第1搬送ベルトよりも速い搬送速度(詳しくは約
1.3倍の搬送速度)で駆動されるようになっている。
【0022】これによって、根菜作物Sを地面に垂直な
姿勢から前傾姿勢に姿勢変更し、後述する回転カッター
50に対して根菜作物Sを垂直な状態とでき、茎葉部S
1の切断面が斜めになることを防止して切り口を揃える
ことが可能となるのである。前記第3保持部26は、合
成樹脂製、金属製等よりなる棒状の左右一対の挟持部材
40により構成されていて該挟持部材40の対向面は若
干間隔をあけて配設され、この対向面間に茎葉部S1を
挟み込んで保持可能としてある。また、挟持部材40は
前記第2搬送ベルト30と略平行となる後上がり傾斜状
に配設され、挟持部材40の前端部は第2搬送ベルト3
0の前端部よりも若干前側に配設され、挟持部材40の
後端は第2搬送ベルト30の長手方向中途部に配設さ
れ、挟持部材40の後方で第2搬送ベルト30の下側に
は切断処理部14が設けられている。
【0023】また挟持部材40の先端部下側と第1搬送
ベルト20の下側とに亘って左右一対の棒状の引き継ぎ
部材47が設けられており、この引き継ぎ部材47の下
面に沿って根菜作物Sを搬送することで当該根菜作物S
が挟持部材40の先端に引っかかることなく茎葉部S1
を確実に挟持できるようにしている。図2、図4及び図
5に示すように、前記挟持部材40は、第1搬送ベルト
20を支持する支持フレーム29に取り付けられた揺動
枠34に設けられている。
【0024】この揺動枠34は左右一対の側部材35、
35により構成され、左右側部材35、35には、左右
内方へ向けて延設する左右支持部材36、36が設けら
れており、この左右支持部材36、36の内端部に左右
挟持部材40が固定されている。また、左側の支持部材
36は、左側部材35に固定された第1部材36aと、
前端が該第1部材36aの前端に上下方向の軸37廻り
に揺動自在に枢支された第2部材36bとからなり、該
第2部材36bの内端に左側の挟持部材35が固定さ
れ、第2部材36bの後端と第1部材36aの後端との
間には圧縮コイルスプリング38を有する弾支手段39
が設けられている。
【0025】したがって、左右挟持部材40によって茎
葉部S1を挟んだとき、該茎葉部S1の太さ等によって
左右挟持部材40の間隔が拡縮しソフトに茎葉部S1を
挟持することができる。また、左右挟持部材40による
挟持力は前記第1搬送ベルト20よりも弱く、第1搬送
ベルト20の後上がり傾斜より挟持部材40の後上がり
傾斜が緩やかとなっていることから、第1搬送ベルト2
0の茎葉部S1の引き上げで挟持部材40間を茎葉部S
1の上下移動可能となり、根菜作物Sの頂面を挟持部材
40の下面に当接して当該根菜作物Sの上下方向の位置
決めがなされるようになっている。
【0026】更に、前記挟持部材40による挟持力は前
記第2搬送ベルト30よりも弱く設定されており、第2
搬送ベルト30にて根菜作物Sの姿勢を変更する際に、
一対の挟持部材40間を茎葉部S1が前後移動可能とな
り、好適に姿勢変更が行えるようになっている。図4及
び図5に示すように、前記揺動枠34は、その前端が前
記支持フレーム29から下方に突出したブラケット42
に対して左右方向の支軸43を介して揺動自在に支持さ
れており、揺動枠34の後端は、同じく支持フレーム2
9から下方に突出した調整板44の下部にボルト45を
介して固定されている。また調整板44には上下に複数
のボルト穴46が形成されており、該ボルト穴46のい
ずれかを選択して揺動枠34をボルト45固定すること
により揺動枠34及び挟持部材40の後上傾斜角度を可
変設定可能としている。
【0027】前記切断処理部14は、駆動モータ49に
より上下方向の軸心廻りに回転駆動する左右一対の円板
状の回転カッター(切断具)50を備え、該回転カッタ
ー50は、前記揺動枠34の左右側部材35間に配設さ
れたモーター台48により支持されている。左右回転カ
ッター50は、その左右内端側が互いにオーバーラップ
するように配設されるとともに、互いに逆回転するよう
に駆動することで、左右回転カッター50間に茎葉部S
1を引き込みながら切断するようになっている。
【0028】また、回転カッター50は、前記挟持部材
40の傾斜に沿った後上傾斜状に配設され、前述したよ
うに回転カッター50に至るまでの過程で根菜作物Sは
前記第2搬送ベルト30によって回転カッター50に対
して垂直な前傾姿勢に変更されるようになっている。な
お、前記モータ台48は、上下調整機構41を介して揺
動枠34に支持されており、該調整機構41により回転
カッター50の高さをかえることで茎葉部S1の切断位
置を調整できるようになっている。
【0029】以下、搬送処理部13における搬送処理の
流れを説明すると、引き抜き搬送装置15(第1搬送ベ
ルト20の前部側)によって後方に送られてきた根菜作
物Sを更に第1保持部24(第1搬送ベルト20の後部
側)によって後方に搬送し、その搬送途中から茎葉部S
1の根元部を第3保持部26(挟持部材40)によって
保持する。このとき、第1保持部24の傾斜角度が第3
保持部26よりも急であることから一対の挟持部材40
間を茎葉部S1が上下に移動し、根菜作物Sの頂部が挟
持部材40の下面に当接して根菜作物Sの上下方向の位
置決めがなされる。
【0030】また、第1保持部24の搬送により、茎葉
部S1の中途部が第2保持部25(第2搬送ベルト3
0)によっても保持され、この第2搬送ベルト30の搬
送によって根菜作物Sが回転カッター50に垂直な前傾
姿勢とされ、第3保持部26を茎葉部S1が通過した直
後に回転カッター50によって茎葉部S1が切断され
る。
【0031】すなわち、第3保持部26によって茎葉部
S1の切断高さが所定に設定され、且つ第2保持部25
によって根菜作物Sの姿勢が回転カッター50に対応し
た姿勢に設定されることから、茎葉部S1切断後の根菜
作物Sは、きれいに整った切り口を得ることが可能であ
り、商品としての品質を維持できるのである。そして、
切断された茎葉部S1はそのまま第1、第2搬送ベルト
20、30によって後方に搬送されて放出され、根菜作
物は下方に落下して後工程の回収部8に受け渡される。
【0032】前記回収部8は、前記切断処理部14の下
方位置に配設された受け台装置52を備え、該受け台装
置52は、左右方向に回走するベルトコンベア、ローラ
コンベア等のコンベア装置にて構成されている。また、
前記コンベア装置52の右側部上には、前部側が左寄り
となるように斜めに配設されたガイドローラ53が設け
られており、このガイドローラ53は、コンベア装置5
2の搬送方向とは逆回転し、ガイドローラ53よりも右
方への根菜作物Sの通過を阻止するが、茎葉部S1の屑
等をコンベア装置52との隙間から通過可能とし、該屑
等を走行機体2の右側に放出可能としている。
【0033】また、このガイドローラ53の後方にはコ
ンテナ台9に載置されたコンテナ10が配設されるよう
になっている。したがって、切断処理部14によって茎
葉部S1が切断された根菜作物Sは、下方に落下して前
記コンベア装置52で受けられるとともに、該コンベア
装置52によって右方へ搬送され、ガイドローラ53の
傾斜によって根菜作物Sが後方へ送られてコンテナ10
内に放出されるようになっている。
【0034】なお、前記コンベア装置52の搬送方向を
搬送処理部13による搬送方向に垂直な左右方向として
いることから、広いスペースを確保できる走行車体2上
の右側での回収処理が可能となり、コンベア装置52の
搬送方向を前後方向とする場合に比べて収穫機1の前後
長さを短くできることから、収穫機1の操向操作も容易
に行えるようになっている。
【0035】図1及び図6に示すように、前記コンベア
装置52の前側(搬送処理部13による根菜作物Sの搬
送方向上流側)には、前記搬送処理部13によって吊り
下げ状態で搬送される根菜作物Sの下端部を通過可能と
し、且つコンベア装置52に落下した根菜作物Sがコン
ベア装置52から前方へこぼれ落ちるのを阻止する開閉
扉装置54を設けている。
【0036】この該開閉扉装置54は、コンベア装置5
2を支持する支持枠55の前壁55aを上方に延伸する
ことで形成した壁部56を備え、該壁部56の根菜作物
S通過部位に開口部57を形成し、該開口部57の左右
縁部57aに対して左右一対の扉部材58を設けて構成
されている。前記壁部56は金属製等の硬質な部材にて
形成されており、前記扉部材58は、合成樹脂、ゴム等
の可撓性部材にて形成されている。そして、扉部材58
の左右外端部は、壁部56の後面56aに重なるように
して配設され、且つ開口部57の縁部57aよりも左右
外側位置でボルト59等により固定されている。
【0037】したがって、扉部材58は、その可撓性に
よって後方側にはボルト59等を支点として大きく開き
易くなり、前方側へは開口部57の縁部57aが障害と
なって開き難くなっているのである。このような開閉扉
装置54を設けることによって、切断処理部14から落
下した根菜作物Sは開閉扉装置54によってコンベア装
置52から前側にこぼれ落ちるようなことが防止される
とともに、搬送処理部13によって長い根菜作物Sが搬
送された場合に前側から開閉扉装置52に衝突しても、
扉部材58が好適に開いて根菜作物Sがスムーズに通過
するようになり、該根菜作物Sを傷つけたり姿勢を崩し
たりすようなことを防止できるのである。
【0038】また、扉部材58を可撓性部材によって形
成することによっても根菜作物Sの損傷を防止してい
る。なお、上記扉部材58を開口部57の片縁部にのみ
設けた片開き状とすることも可能であるが、この場合前
側への開き量が大きくなることから上記実施形態の如く
両開きの扉部材58とするのが好ましい。
【0039】図1及び図2に示すように、前記コンベア
装置52の支持枠55の後壁55bは上方に延伸されて
おり、落下した根菜作物Sがコンベア装置52から後方
に落下するのを防止している。また、前記第3保持部2
6を支持する揺動枠34の後端(切断処理部14の後
方)には、前記後壁55bの上端に掛かるようにして、
厚肉の樹脂シート、ゴムシート等の弾性部材よりなるシ
ート材60が、後下がり傾斜した垂れ下がり状態に設け
られている。
【0040】このシート材60は、搬送処理部13によ
って後方へ搬送される根菜作物Sがその慣性力によって
後壁55bを乗り越えて後方に飛び出すのを防止する効
果を奏している。また、シート材60を弾性材料にて形
成しているため根菜作物Sがシート材に衝突してもその
衝撃を吸収して根菜作物Sを傷つけるようなことがない
ようにしている。
【0041】そして、シート材60は、搬送処理部13
を構成する第1、第2保持部24、25の後端よりも前
側に配設されており、切断された茎葉部S1が第1、第
2保持部24、25の後端から放出されてもシート材6
0によって遮られてコンベア装置52上に落下するよう
なことを防止しているのである。なお、前記シート材6
0は透明又は半透明のビニルシートで構成するのが好ま
しく、これによって後方からコンベア装置52上を視認
可能であり、シート材60は垂れ下がり状態で設けられ
ているために、コンベア装置52上で根菜作物Sが滞留
した場合等には、シート材60を下側からあけて根菜作
物Sの流れを正すような作業も可能となっている。
【0042】本発明は、上記実施形態に限ることなく適
宜設計変更可能であり、上記実施形態では、引き抜き処
理部12の引き抜き搬送装置15を第1搬送ベルト20
の前側にて構成し、搬送処理部13の第1保持部24を
第1搬送ベルト20の後部側にて構成しているが、これ
らを別々の搬送ベルトによって構成してもよい。また、
上記実施形態では、歩行型の収穫機を示しているが、走
行車体2上に運転席を設けた乗用型とすることも可能で
ある。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、根
菜作物の姿勢を切断具に対応した姿勢に姿勢変更可能と
していることから、茎葉部の切り口を揃えて根菜作物を
傷つけるようなことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る収穫機の搬送処理部及
び回収部を示す概略側面図である。
【図2】同搬送処理部及び回収部を示す背面図である。
【図3】同第2保持部(第2搬送ベルト)を示す平面図
である。
【図4】同搬送処理部及び切断処理部の側面図である。
【図5】第3保持部(挟持部材)の平面図である。
【図6】開閉扉装置を示す平面図である。
【図7】収穫機の全体側面図である。
【図8】収穫期の全体平面図である。
【符号の説明】
1 収穫機 13 搬送処理部 14 切断処理部 20 第1搬送ベルト 24 第1保持部 25 第2保持部 26 第3保持部 30 第2搬送ベルト 40 挟持部材 50 回転カッター(切断具)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場から抜き取った根菜作物(S)を茎
    葉部(S1)の切断具(50)へ搬送する搬送処理部
    (13)を備えた根菜作物の収穫機において、 前記搬送処理部(13)は、前記茎葉部(S1)を保持
    しながら搬送する第1保持部(24)と、 この第1処理部(24)の下側に並設されていて前記茎
    葉部(S1)の根元部を保持する第3保持部(26)
    と、 前記第1保持部(24)と第3保持部(26)との間に
    並設されいて、該第1、第3保持部(24)(26)の
    間の茎葉部(S1)を保持しながら搬送し且つ根菜作物
    の姿勢を所定に設定する第2保持部(25)とを備えて
    いることを特徴とする根菜作物の収穫機。
  2. 【請求項2】 前記第1〜第3保持部(24),(2
    5),(26)及び前記切断具(50)が後上がり傾斜
    状に配設され、前記第1、第2保持部(24),(2
    5)は、前記茎葉部(S1)を挟持しながら搬送する一
    対の搬送ベルト(20),(30)にて構成され、前記
    第2保持部(25)を構成する第2搬送ベルト(30)
    が、前記第1保持部(24)を構成する第1搬送ベルト
    (20)よりも速い搬送速度で駆動されていることを特
    徴とする請求項1に記載の根菜作物の収穫機。
  3. 【請求項3】 前記第2搬送ベルト(30)は、前記第
    1搬送ベルト(20)に対して約1.3倍の搬送速度で
    駆動されていることを特徴とする請求項2に記載の人参
    収穫機。
  4. 【請求項4】 前記第3保持部(26)は、前記茎葉部
    (S1)を左右から挟持する一対の挟持部材(40)を
    備え、該挟持部材(40)は、前記第1、第2搬送ベル
    ト(20),(30)よりも弱い挟持力で茎葉部(S
    1)を保持するように構成していることを特徴とする請
    求項2又は3に記載の根菜作物の収穫機。
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