JP3378425B2 - 根菜収穫機 - Google Patents
根菜収穫機Info
- Publication number
- JP3378425B2 JP3378425B2 JP04282196A JP4282196A JP3378425B2 JP 3378425 B2 JP3378425 B2 JP 3378425B2 JP 04282196 A JP04282196 A JP 04282196A JP 4282196 A JP4282196 A JP 4282196A JP 3378425 B2 JP3378425 B2 JP 3378425B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- root
- conveying device
- foliage
- root vegetable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Harvesting Machines For Root Crops (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機体走行に伴って
圃場に植えられた人参や大根などの根菜を能率良く連続
的に引抜き収穫するように構成した根菜収穫機に関す
る。
圃場に植えられた人参や大根などの根菜を能率良く連続
的に引抜き収穫するように構成した根菜収穫機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記根菜収穫機としては、例えば特開平
7‐327438号公報に開示されているように、圃場
に植えられた根菜の茎葉部を左右から挟持して後方上方
に搬送することで根菜を圃場から引き抜く挟持搬送装置
を走行機体の前部に備えたものが知られている。
7‐327438号公報に開示されているように、圃場
に植えられた根菜の茎葉部を左右から挟持して後方上方
に搬送することで根菜を圃場から引き抜く挟持搬送装置
を走行機体の前部に備えたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記根菜は、畝にフィ
ルムシート(マルチシートと呼称される)を被覆した圃
場、いわゆるマルチ圃場で栽培されることがあり、この
ような場合、上記構成の根菜収穫機を用いて単純に引抜
き収穫を行うとすると、例えば図6(イ)に示すように
フィルムシートSの栽培孔aの中心から外れて成長して
いる根菜Cを引抜く場合、図6(ロ)に示すように栽培
孔aの径より大きく成長している根菜Cを引抜く場合、
あるいはフィルムシートSがめくれ上がりやすい畝の横
端近くの根菜Cを引抜く場合、等において根菜Cが挟持
搬送装置11で挟持搬送されて引き抜かれる際に、根菜
CによってフィルムシートSが持ち上げ浮上されて挟持
搬送装置11の始端に巻込まれてしまって作業の続行が
不能になるおそれがある。
ルムシート(マルチシートと呼称される)を被覆した圃
場、いわゆるマルチ圃場で栽培されることがあり、この
ような場合、上記構成の根菜収穫機を用いて単純に引抜
き収穫を行うとすると、例えば図6(イ)に示すように
フィルムシートSの栽培孔aの中心から外れて成長して
いる根菜Cを引抜く場合、図6(ロ)に示すように栽培
孔aの径より大きく成長している根菜Cを引抜く場合、
あるいはフィルムシートSがめくれ上がりやすい畝の横
端近くの根菜Cを引抜く場合、等において根菜Cが挟持
搬送装置11で挟持搬送されて引き抜かれる際に、根菜
CによってフィルムシートSが持ち上げ浮上されて挟持
搬送装置11の始端に巻込まれてしまって作業の続行が
不能になるおそれがある。
【0004】そこで、このようなマルチ圃場で根菜収穫
機を利用する場合には、予めフィルムシートを人手をか
けてめくり取っておく必要があり、作物が植わったまま
でシートを切りめくる作業は甚だ手間のかかるものであ
り、根菜収穫機を用いるものでありながら収穫作業全体
の能率が上がらなくなるものであった。
機を利用する場合には、予めフィルムシートを人手をか
けてめくり取っておく必要があり、作物が植わったまま
でシートを切りめくる作業は甚だ手間のかかるものであ
り、根菜収穫機を用いるものでありながら収穫作業全体
の能率が上がらなくなるものであった。
【0005】また、このような不具合を解消する手段と
して、根菜収穫機にフィルムシートを切り裂きながら巻
き取ってゆくシート回収装置を装備することも考えられ
ているが、シート回収装置自体が高価につくとともに、
巻き取り回収したシートを適時取り除く操作も必要とな
り、実用上には難点があるものであった。
して、根菜収穫機にフィルムシートを切り裂きながら巻
き取ってゆくシート回収装置を装備することも考えられ
ているが、シート回収装置自体が高価につくとともに、
巻き取り回収したシートを適時取り除く操作も必要とな
り、実用上には難点があるものであった。
【0006】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、構造簡単かつ安価に製作できる機構
を付加するだけで、シート掛けしたマルチ圃場で能率の
良い引抜き収穫を行うことができる根菜収穫機を提供す
ることを目的とするものである。
れたものであって、構造簡単かつ安価に製作できる機構
を付加するだけで、シート掛けしたマルチ圃場で能率の
良い引抜き収穫を行うことができる根菜収穫機を提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の構
成及び作用並びに効果は次の通りである。
成及び作用並びに効果は次の通りである。
【0008】
〔構成〕
請求項1に係る発明は、圃場に植えられた根菜の茎葉部
を左右から挟持して後方上方に搬送することで根菜を圃
場から引き抜く挟持搬送装置を備えるとともに、前記挟
持搬送装置の前方に、根菜の茎葉部を引き起こす茎葉引
起し装置を配備した根菜収穫機において、前記挟持搬送
装置の前端部近傍に、圃場に被覆されたフィルムシート
の栽培孔列の横側脇上に作用して、フィルムシートが浮
上して挟持搬送装置に巻込まれるのを阻止するシート巻
込み防止ガイドを前記挟持搬送装置の挟持始端部の前方
箇所と、前記挟持搬送装置の挟持始端部より後方箇所と
に配置するとともに、前記茎葉引起し装置の引起し爪を
弾性変形可能に構成してあることを特徴とする。
を左右から挟持して後方上方に搬送することで根菜を圃
場から引き抜く挟持搬送装置を備えるとともに、前記挟
持搬送装置の前方に、根菜の茎葉部を引き起こす茎葉引
起し装置を配備した根菜収穫機において、前記挟持搬送
装置の前端部近傍に、圃場に被覆されたフィルムシート
の栽培孔列の横側脇上に作用して、フィルムシートが浮
上して挟持搬送装置に巻込まれるのを阻止するシート巻
込み防止ガイドを前記挟持搬送装置の挟持始端部の前方
箇所と、前記挟持搬送装置の挟持始端部より後方箇所と
に配置するとともに、前記茎葉引起し装置の引起し爪を
弾性変形可能に構成してあることを特徴とする。
【0009】〔作用〕
この構成によると、根菜がフィルムシートの栽培孔から
外れて成長している場合、根菜が栽培孔の孔径より大き
く成長しているような場合、あるいは畝の横端近くに植
付けされているような場合、根菜が挟持搬送装置で引抜
かれる際に根菜によってフィルムシートが持ち上げられ
ようとしても、挟持搬送装置の前端部近傍の側脇に配備
されたシート巻込み防止ガイドがこれを阻止し、フィル
ムシートが挟持搬送装置の始端に巻込まれてしまうよう
なことが未然に回避され、連続した引抜きを実行するこ
とができる。
外れて成長している場合、根菜が栽培孔の孔径より大き
く成長しているような場合、あるいは畝の横端近くに植
付けされているような場合、根菜が挟持搬送装置で引抜
かれる際に根菜によってフィルムシートが持ち上げられ
ようとしても、挟持搬送装置の前端部近傍の側脇に配備
されたシート巻込み防止ガイドがこれを阻止し、フィル
ムシートが挟持搬送装置の始端に巻込まれてしまうよう
なことが未然に回避され、連続した引抜きを実行するこ
とができる。
【0010】また、挟持搬送装置の挟持始端部の前後二
箇所においてシート巻込み防止ガイドがフィルムシート
を押圧することになり、根菜の茎葉が挟持搬送装置の挟
持始端部に挟持され始めた時点では、この根菜が植わっ
ている栽培孔の直横側箇所が押圧されていない状態にあ
る。つまり、引抜き開始時点で根菜の直横側箇所のシー
ト部分がシート巻込み防止ガイドで押圧されておらない
ので、栽培孔周辺のシート部分は多少めくれ上がること
ができる状態にあり、根菜が栽培孔の中心から外れた
り、根菜が栽培孔の径より大きく成育して、根菜の頭部
の一部がフィルムシートの下に隠れてしまっているよう
な場合でも、栽培孔周辺のシート部分が少しめくり上げ
られながら根菜が抵抗少なく引抜かれることになる。そ
して、根菜がシート上にある程度突出してしまった後
に、後方のシート巻込み防止ガイドがフィルムシートを
介して栽培孔周辺の土壌を押圧して、根菜に付着して持
ち上げられようとする土を押さえ落とすことにもなる。
箇所においてシート巻込み防止ガイドがフィルムシート
を押圧することになり、根菜の茎葉が挟持搬送装置の挟
持始端部に挟持され始めた時点では、この根菜が植わっ
ている栽培孔の直横側箇所が押圧されていない状態にあ
る。つまり、引抜き開始時点で根菜の直横側箇所のシー
ト部分がシート巻込み防止ガイドで押圧されておらない
ので、栽培孔周辺のシート部分は多少めくれ上がること
ができる状態にあり、根菜が栽培孔の中心から外れた
り、根菜が栽培孔の径より大きく成育して、根菜の頭部
の一部がフィルムシートの下に隠れてしまっているよう
な場合でも、栽培孔周辺のシート部分が少しめくり上げ
られながら根菜が抵抗少なく引抜かれることになる。そ
して、根菜がシート上にある程度突出してしまった後
に、後方のシート巻込み防止ガイドがフィルムシートを
介して栽培孔周辺の土壌を押圧して、根菜に付着して持
ち上げられようとする土を押さえ落とすことにもなる。
【0011】また、フィルムシート上や畝の横端部外方
に倒れ込んでいる茎葉に引起し爪を十分作用させるため
に茎葉引起し装置の始端を低く設定した際に、引起し爪
がフィルムシートに接触しても、引起し爪は弾性変形し
ながらシート上を滑り動くことになり、引起し爪でフィ
ルムシートを突き破ったり、引掛けるようなことが防止
される。
に倒れ込んでいる茎葉に引起し爪を十分作用させるため
に茎葉引起し装置の始端を低く設定した際に、引起し爪
がフィルムシートに接触しても、引起し爪は弾性変形し
ながらシート上を滑り動くことになり、引起し爪でフィ
ルムシートを突き破ったり、引掛けるようなことが防止
される。
【0012】
〔効果〕
その結果、請求項1に係る発明によれば、シート巻込み
防止ガイドを挟持搬送装置の前端部近傍の側脇に設ける
だけの安価で簡単な改造によって、シート掛けしたマル
チ圃場でもシート巻込みのない引抜き収穫を連続的かつ
能率良く行うことができるようになった。
防止ガイドを挟持搬送装置の前端部近傍の側脇に設ける
だけの安価で簡単な改造によって、シート掛けしたマル
チ圃場でもシート巻込みのない引抜き収穫を連続的かつ
能率良く行うことができるようになった。
【0013】また、シートめくり上げを気にすることな
く茎葉引起し装置の始端を低く設定しての確実良好な茎
葉引起しを行うことができるようになった。
く茎葉引起し装置の始端を低く設定しての確実良好な茎
葉引起しを行うことができるようになった。
【0014】また、引抜き開始時点での引抜き抵抗が増
大するのを回避して円滑な引き抜きを行うことができる
るとともに、土の持ち上がりおも抑えることができる。
大するのを回避して円滑な引き抜きを行うことができる
るとともに、土の持ち上がりおも抑えることができる。
【0015】請求項2に係る発明の構成及び作用並びに
効果は次の通りである。
効果は次の通りである。
【0016】
〔構成〕
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、
前記シート巻込み防止ガイドを上下動可能に支持すると
ともに、前記フィルムシートの栽培孔列の横側脇上に押
圧されるよう下向きに弾性付勢してあることを特徴とす
る。
前記シート巻込み防止ガイドを上下動可能に支持すると
ともに、前記フィルムシートの栽培孔列の横側脇上に押
圧されるよう下向きに弾性付勢してあることを特徴とす
る。
【0017】〔作用〕
この構成によると、シート巻込み防止ガイドは圃場の表
面に追従して常にフィルムシートに接触押圧されること
になる。
面に追従して常にフィルムシートに接触押圧されること
になる。
【0018】
〔効果〕
その結果、請求項2に係る発明によれば、圃場の表面の
凹凸等の影響を受けることなくフィルムシートの持ち上
がりを的確に阻止して挟持搬送装置に巻込まれるのを確
実に阻止することができ、請求項1または2記載に係る
発明の上記効果を一層有効に発揮させることができる。
凹凸等の影響を受けることなくフィルムシートの持ち上
がりを的確に阻止して挟持搬送装置に巻込まれるのを確
実に阻止することができ、請求項1または2記載に係る
発明の上記効果を一層有効に発揮させることができる。
【0019】請求項3に係る発明の構成及び作用並びに
効果は次の通りである。
効果は次の通りである。
【0020】
〔構成〕
請求項1または2の発明において、前記シート巻込み防
止ガイドを遊転自在なローラで構成してあることを特徴
とする。
止ガイドを遊転自在なローラで構成してあることを特徴
とする。
【0021】〔作用・効果〕
この構成によると、シート巻込み防止ガイドがフィルム
シートに接触しても、シート巻込み防止ガイドは機体の
進行に伴ってシート上を転動することになり、フィルム
シートを損傷することなく円滑に案内して巻込み防止機
能を発揮することになる。
シートに接触しても、シート巻込み防止ガイドは機体の
進行に伴ってシート上を転動することになり、フィルム
シートを損傷することなく円滑に案内して巻込み防止機
能を発揮することになる。
【0022】請求項4に係る発明の構成及び作用並びに
効果は次の通りである。
効果は次の通りである。
【0023】
〔構成〕
請求項4に係る発明は、請求項1または2の発明におい
て、前記シート巻込み防止ガイドを橇状部材で構成して
あることを特徴とする。
て、前記シート巻込み防止ガイドを橇状部材で構成して
あることを特徴とする。
【0024】〔作用・効果〕
この構成によると、前後に長い橇状のシート巻込み防止
ガイドは製作容易で安価に実施できるものでありながら
シート持ち上がり阻止機能を良好に発揮させることがで
きる。
ガイドは製作容易で安価に実施できるものでありながら
シート持ち上がり阻止機能を良好に発揮させることがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明をマルチ圃場で栽培
された人参の収穫用に構成された根菜収穫機に適用した
一実施形態を図面に基づいて説明する。
された人参の収穫用に構成された根菜収穫機に適用した
一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】この根菜収穫機は、図1及び図2に示すよ
うに、クローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部
に、圃場に植えた人参(根菜)Cを引き抜いて後方に搬
送する引き抜き部3を配置し、その引き抜き部3から供
給される根菜Cを回収する回収部4と搭乗運転部5とを
前記走行機体2に搭載して構成されている。ここにおい
て、人参Cは、畝にフィルムシートSを被覆したマルチ
圃場で栽培されるものであって、フィルムシートSに形
成した栽培孔aから人参Cの上端および茎葉部Fが露出
している。
うに、クローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部
に、圃場に植えた人参(根菜)Cを引き抜いて後方に搬
送する引き抜き部3を配置し、その引き抜き部3から供
給される根菜Cを回収する回収部4と搭乗運転部5とを
前記走行機体2に搭載して構成されている。ここにおい
て、人参Cは、畝にフィルムシートSを被覆したマルチ
圃場で栽培されるものであって、フィルムシートSに形
成した栽培孔aから人参Cの上端および茎葉部Fが露出
している。
【0027】前記引き抜き部3は、前記走行機体2の後
部近の支点Rを中心として上下に揺動昇降自在に走行機
体2に連結されており、引き抜き部3と走行機体2との
間には、走行機体2に対して引き抜き部3を上下に揺動
昇降させる油圧シリンダ6が介装されている。そして、
引き抜き部3は、圃場面上を転動して引き抜き部3の対
地高さを一定に保つ車輪7、シート巻込み防止機構8、
左右一対の分草具9と茎葉引起し装置10、引き抜き搬
送用の挟持搬送装置11、ヒゲ根切断装置12、茎葉切
断装置13と、茎葉部搬出装置14、等を備えている。
部近の支点Rを中心として上下に揺動昇降自在に走行機
体2に連結されており、引き抜き部3と走行機体2との
間には、走行機体2に対して引き抜き部3を上下に揺動
昇降させる油圧シリンダ6が介装されている。そして、
引き抜き部3は、圃場面上を転動して引き抜き部3の対
地高さを一定に保つ車輪7、シート巻込み防止機構8、
左右一対の分草具9と茎葉引起し装置10、引き抜き搬
送用の挟持搬送装置11、ヒゲ根切断装置12、茎葉切
断装置13と、茎葉部搬出装置14、等を備えている。
【0028】前記引起し装置10は、弾性変形可能なゴ
ム製の引起し爪10aが一定ピッチで一体形成されたゴ
ムベルト10bを縦回し駆動することで、フィルムシー
トS上で大きく繁茂している茎葉部Fを挟持搬送装置1
1で挟持できる姿勢にまで引き起こすよう働く。この場
合、引起し爪10aはフィルムシートSが被覆された圃
場に接触しても容易に弾性変形してフィルムシートS上
を変形しながら摺接通過できる程度の柔軟度に設定され
ている。
ム製の引起し爪10aが一定ピッチで一体形成されたゴ
ムベルト10bを縦回し駆動することで、フィルムシー
トS上で大きく繁茂している茎葉部Fを挟持搬送装置1
1で挟持できる姿勢にまで引き起こすよう働く。この場
合、引起し爪10aはフィルムシートSが被覆された圃
場に接触しても容易に弾性変形してフィルムシートS上
を変形しながら摺接通過できる程度の柔軟度に設定され
ている。
【0029】前記挟持搬送装置11は横回し駆動される
左右一対のベルト11aを対向配置して成り、引起し装
置10により引き起こされた茎葉部Fを左右から挟持し
て後方斜め上方に吊り下げ搬送することにより、圃場に
植え付けられた根菜Cを圃場から引き抜いて後方上方に
搬送するものである。
左右一対のベルト11aを対向配置して成り、引起し装
置10により引き起こされた茎葉部Fを左右から挟持し
て後方斜め上方に吊り下げ搬送することにより、圃場に
植え付けられた根菜Cを圃場から引き抜いて後方上方に
搬送するものである。
【0030】前記シート巻込み防止機構8は、図3およ
び図4に示すように、樹脂製の遊転ローラからなる前後
一組のシート巻込み防止ガイド30を前記挟持搬送装置
11の前端部近傍の左右両側脇に配備して構成されてい
る。各シート巻込み防止ガイド30はそれぞれ後部支点
Pを中心に上下揺動自在に支持された支持アーム31の
前端に遊転自在に軸支されており、かつ、前方の支持ア
ーム31は引っ張りバネ32で、また後方の支持アーム
31はおよびねじりバネ33で下方に向けて揺動付勢さ
れている。つまり、挟持搬送装置11の挟持始端部の前
方箇所と後方箇所において、前後左右のシート巻込み防
止ガイド30によってフィルムシートSの栽培孔a列の
左右両側脇が弾性押圧され、もって、挟持搬送装置11
による根菜Cの挟持搬送が開始されて引抜きが開始行わ
れる際に、引抜かれる根菜CによってフィルムシートS
が持ち上げられようとしても、挟持搬送装置11の前端
部近傍の左右両側脇において挟持始端部の前後に配置さ
れたシート巻込み防止ガイド30が押圧阻止し、フィル
ムシートSが持ち上げられて挟持搬送装置11の始端に
巻込まれてしまうことが回避されるのである。
び図4に示すように、樹脂製の遊転ローラからなる前後
一組のシート巻込み防止ガイド30を前記挟持搬送装置
11の前端部近傍の左右両側脇に配備して構成されてい
る。各シート巻込み防止ガイド30はそれぞれ後部支点
Pを中心に上下揺動自在に支持された支持アーム31の
前端に遊転自在に軸支されており、かつ、前方の支持ア
ーム31は引っ張りバネ32で、また後方の支持アーム
31はおよびねじりバネ33で下方に向けて揺動付勢さ
れている。つまり、挟持搬送装置11の挟持始端部の前
方箇所と後方箇所において、前後左右のシート巻込み防
止ガイド30によってフィルムシートSの栽培孔a列の
左右両側脇が弾性押圧され、もって、挟持搬送装置11
による根菜Cの挟持搬送が開始されて引抜きが開始行わ
れる際に、引抜かれる根菜CによってフィルムシートS
が持ち上げられようとしても、挟持搬送装置11の前端
部近傍の左右両側脇において挟持始端部の前後に配置さ
れたシート巻込み防止ガイド30が押圧阻止し、フィル
ムシートSが持ち上げられて挟持搬送装置11の始端に
巻込まれてしまうことが回避されるのである。
【0031】前記ヒゲ根切断装置12は、前記引き抜き
収穫搬送装置11で吊り下げ搬送されている根菜Cの下
端から延びるヒゲ根を切り落とし除去するものである。
収穫搬送装置11で吊り下げ搬送されている根菜Cの下
端から延びるヒゲ根を切り落とし除去するものである。
【0032】前記茎葉切断装置13は、根菜Cの茎葉部
Fを切断する装置であって、前記挟持搬送装置11と同
期駆動されてこの挟持搬送装置11で挟持吊り下げ搬送
されている根菜Cの上端を挟持搬送装置11による搬送
方向よりも緩傾斜の後方斜め上方に挟持搬送するととも
に、搬送に伴い根菜Cに発生する引っ張り力で最終的に
は茎葉部Fの根元部を挟持搬送して、根菜Cの頭の位置
を定位置に揃える位置定め用搬送装置15と、その位置
定め用搬送装置15からの茎葉部Fのうちその位置定め
用搬送装置15による挟持位置よりやや上方の一定位置
で挟持する状態で受け取って後方に斜め上方に挟持吊り
下げ搬送する切断用搬送装置16と、その切断用搬送装
置16で挟持吊り下げ搬送される根菜Cの茎葉部Fを根
元で切断する左右一対の駆動回転刃17とを備えてい
る。切断用搬送装置16は、左右一対の駆動挟持搬送ベ
ルト等から成る。
Fを切断する装置であって、前記挟持搬送装置11と同
期駆動されてこの挟持搬送装置11で挟持吊り下げ搬送
されている根菜Cの上端を挟持搬送装置11による搬送
方向よりも緩傾斜の後方斜め上方に挟持搬送するととも
に、搬送に伴い根菜Cに発生する引っ張り力で最終的に
は茎葉部Fの根元部を挟持搬送して、根菜Cの頭の位置
を定位置に揃える位置定め用搬送装置15と、その位置
定め用搬送装置15からの茎葉部Fのうちその位置定め
用搬送装置15による挟持位置よりやや上方の一定位置
で挟持する状態で受け取って後方に斜め上方に挟持吊り
下げ搬送する切断用搬送装置16と、その切断用搬送装
置16で挟持吊り下げ搬送される根菜Cの茎葉部Fを根
元で切断する左右一対の駆動回転刃17とを備えてい
る。切断用搬送装置16は、左右一対の駆動挟持搬送ベ
ルト等から成る。
【0033】前記茎葉部搬出装置14は、茎葉切断装置
13で切断した茎葉部Fを機体前方の横一側にに放出す
る装置であって、駆動自在な搬送チェーン14aと挟持
レール14bとから成る。
13で切断した茎葉部Fを機体前方の横一側にに放出す
る装置であって、駆動自在な搬送チェーン14aと挟持
レール14bとから成る。
【0034】前記回収部4は、茎葉切断装置13により
茎葉部Fを切断除去された根菜Cを走行機体2の後部に
配置させた収納容器の一例である収納袋18に順次回収
させるものであり、前記茎葉切断装置13の下方に配置
して葉切りに伴って落下してくる根菜Cを受け止めて後
方に搬送するスラットコンベア利用の収納コンベア19
と、この収納コンベア19の終端から落下供給される根
菜Cを受け入れるホッパー20と、このホッパー20か
ら供給される根菜Cを受け取って複数の載荷突起21a
間に亘って横向き姿勢で載荷した状態で上方に搬送する
揚送コンベア21と、この揚送コンベア21の上部Uタ
ーン部から落下してくる根菜Cを受け取って前記収納袋
18にまで搬送するスラットコンベア利用の選別用のコ
ンベア22とを設けて構成されている。
茎葉部Fを切断除去された根菜Cを走行機体2の後部に
配置させた収納容器の一例である収納袋18に順次回収
させるものであり、前記茎葉切断装置13の下方に配置
して葉切りに伴って落下してくる根菜Cを受け止めて後
方に搬送するスラットコンベア利用の収納コンベア19
と、この収納コンベア19の終端から落下供給される根
菜Cを受け入れるホッパー20と、このホッパー20か
ら供給される根菜Cを受け取って複数の載荷突起21a
間に亘って横向き姿勢で載荷した状態で上方に搬送する
揚送コンベア21と、この揚送コンベア21の上部Uタ
ーン部から落下してくる根菜Cを受け取って前記収納袋
18にまで搬送するスラットコンベア利用の選別用のコ
ンベア22とを設けて構成されている。
【0035】前記走行機体2のうち揚送コンベア21と
は反対側の部分の前方部には、前記の搭乗運転部5が配
置されており、後部で選別用のコンベア22の脇には、
その選別用のコンベア22により搬送される根菜Cを選
別する作業者が搭乗するためのデッキ23が配置されて
いる。
は反対側の部分の前方部には、前記の搭乗運転部5が配
置されており、後部で選別用のコンベア22の脇には、
その選別用のコンベア22により搬送される根菜Cを選
別する作業者が搭乗するためのデッキ23が配置されて
いる。
【0036】〔別実施形態〕
前記シート巻込み防止機構8は、以下のような形態で実
施することも可能である。 図5に示すように、前記
挟持搬送装置11の前端部近傍の左右両側脇に前後一組
の遊転ローラ状のシート巻込み防止ガイド30を位置固
定に配備して前記シート巻込み防止機構8を構成するこ
ともできる。この場合、このシート巻込み防止ガイド3
0を前記引き抜き部3の対地高さを一定に保つ車輪に兼
用することもできる。 図示しないが、橇状のシート
巻込み防止ガイド30を挟持搬送装置11における挟持
始端部の前方箇所と後方箇所に分散配置するもよい。
ローラ状あるいは橇状のシート巻込み防止ガイド30
を挟持搬送装置11の前端部近傍の横一側脇にのみ配置
して実施することも可能である。 前記シート巻込み
防止機構8を、引抜きに持ち上げられようとするフィル
ムシートを強制的に引き降ろすように回転駆動されるロ
ーラ、あるいは往復上下駆動されるアーム状部材で構成
することも考えられる。
施することも可能である。 図5に示すように、前記
挟持搬送装置11の前端部近傍の左右両側脇に前後一組
の遊転ローラ状のシート巻込み防止ガイド30を位置固
定に配備して前記シート巻込み防止機構8を構成するこ
ともできる。この場合、このシート巻込み防止ガイド3
0を前記引き抜き部3の対地高さを一定に保つ車輪に兼
用することもできる。 図示しないが、橇状のシート
巻込み防止ガイド30を挟持搬送装置11における挟持
始端部の前方箇所と後方箇所に分散配置するもよい。
ローラ状あるいは橇状のシート巻込み防止ガイド30
を挟持搬送装置11の前端部近傍の横一側脇にのみ配置
して実施することも可能である。 前記シート巻込み
防止機構8を、引抜きに持ち上げられようとするフィル
ムシートを強制的に引き降ろすように回転駆動されるロ
ーラ、あるいは往復上下駆動されるアーム状部材で構成
することも考えられる。
【0037】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】根菜収穫機の一実施形態を示す全体概略側面図
【図2】全体概略平面図
【図3】シート巻込み防止機構の側面図
【図4】シート巻込み防止機構の平面図
【図5】シート巻込み防止機構の別の実施形態を示す側
面図
面図
【図6】マルチ圃場での根菜引き抜き例を示す説明図
(イ)根菜が栽培孔に対して偏心して成育した場合
(ロ)根菜が栽培孔径より大きく成育した場合
10 茎葉引起し装置10a 引起し爪
11 挟持搬送装置
30 シート巻込み防止ガイド
S フィルムシート
a 栽培孔
C 根菜
F 茎葉部
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平7−327438(JP,A)
特開 平8−23742(JP,A)
特開 平3−247212(JP,A)
実開 平6−41417(JP,U)
実開 平6−7417(JP,U)
実開 昭64−56621(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A01D 13/00 - 33/14
Claims (4)
- 【請求項1】 圃場に植えられた根菜(C)の茎葉部
(F)を左右から挟持して後方上方に搬送することで根
菜(C)を圃場から引き抜く挟持搬送装置(11)を備
えるとともに、前記挟持搬送装置(11)の前方に、根
菜(C)の茎葉部(F)を引き起こす茎葉引起し装置
(10)を配備した根菜収穫機において、 前記挟持搬送装置(11)の前端部近傍に、圃場に被覆
されたフィルムシート(S)の栽培孔列の横側脇上に作
用して、フィルムシート(S)が浮上して挟持搬送装置
(11)に巻込まれるのを阻止するシート巻込み防止ガ
イド(30)を前記挟持搬送装置(11)の挟持始端部
の前方箇所と、前記挟持搬送装置(11)の挟持始端部
より後方箇所とに配置するとともに、前記茎葉引起し装
置(10)の引起し爪(10a)を弾性変形可能に構成
してある ことを特徴とする根菜収穫機。 - 【請求項2】 前記シート巻込み防止ガイド(30)を
上下動可能に支持するとともに、前記フィルムシート
(S)の栽培孔(a)の横側上に押圧されるよう下向き
に弾性付勢してあることを特徴とする請求項1記載の根
菜収穫機。 - 【請求項3】 前記シート巻込み防止ガイド(30)を
遊転自在なローラで構成してあることを特徴とする請求
項1または2に記載の根菜収穫機。 - 【請求項4】 前記シート巻込み防止ガイド(30)を
橇状部材で構成してあることを特徴とする請求項1また
は2に記載の根菜収穫機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04282196A JP3378425B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 根菜収穫機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04282196A JP3378425B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 根菜収穫機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09233925A JPH09233925A (ja) | 1997-09-09 |
JP3378425B2 true JP3378425B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=12646627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04282196A Expired - Fee Related JP3378425B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 根菜収穫機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3378425B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001299037A (ja) * | 2000-04-25 | 2001-10-30 | Kobashi Kogyo Co Ltd | マルチフィルム処理装置を備えた根菜類収穫機 |
JP2001320929A (ja) * | 2000-05-11 | 2001-11-20 | Seirei Ind Co Ltd | 野菜収穫機 |
JP5565940B2 (ja) * | 2010-02-04 | 2014-08-06 | 株式会社ササキコーポレーション | 地下茎作物の収穫機 |
JP5812329B2 (ja) * | 2011-07-30 | 2015-11-11 | 株式会社ササキコーポレーション | 地下茎作物の収穫装置 |
CN112219546B (zh) * | 2020-11-13 | 2024-04-09 | 塔里木大学 | 一种棉秆对行起拔及残膜回收一体收获机构 |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP04282196A patent/JP3378425B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09233925A (ja) | 1997-09-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5156915B2 (ja) | 地下茎作物等の収穫機 | |
JP3378425B2 (ja) | 根菜収穫機 | |
JP3528395B2 (ja) | 根菜類用収穫機 | |
JP3140952U (ja) | 地下茎作物の収穫機 | |
JP3669767B2 (ja) | 根菜収穫機の前処理装置 | |
JP3549464B2 (ja) | 根菜類収穫機 | |
JP3279551B2 (ja) | 玉葱等の根茎収穫機 | |
JP3417983B2 (ja) | 根菜収穫機の収穫部構造 | |
JP3174028B2 (ja) | 根菜類収穫機 | |
JP3674621B2 (ja) | 根菜収穫機 | |
JPH0759424A (ja) | 作物引抜機の茎葉移送装置 | |
JP3171778B2 (ja) | 根菜類収穫機 | |
JP2905040B2 (ja) | 抜取り収穫機の収穫部構造 | |
JP3261300B2 (ja) | 根菜類収穫機 | |
JP3279506B2 (ja) | 玉葱等の根茎収穫機 | |
JPH07327436A (ja) | 根菜収穫機の収穫部構造 | |
JP2930927B2 (ja) | 抜取り収穫機の収穫部 | |
JPH078056A (ja) | 根菜収穫機の収穫部構造 | |
JP3222824B2 (ja) | 根菜類収穫機 | |
JP3192088B2 (ja) | 根菜類収穫機 | |
JP3747626B2 (ja) | 野菜収穫機 | |
JP3222825B2 (ja) | 根菜類収穫機 | |
JP3191983B2 (ja) | 根菜類収穫機 | |
JP3467800B2 (ja) | 野菜収穫機 | |
JP3549476B2 (ja) | 根菜類収穫機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |