JP2000059963A - 架空送電線の鳥害防止型ジャンパ装置 - Google Patents

架空送電線の鳥害防止型ジャンパ装置

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JP2000059963A
JP2000059963A JP10226148A JP22614898A JP2000059963A JP 2000059963 A JP2000059963 A JP 2000059963A JP 10226148 A JP10226148 A JP 10226148A JP 22614898 A JP22614898 A JP 22614898A JP 2000059963 A JP2000059963 A JP 2000059963A
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JP
Japan
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jumper
outer periphery
arm
ground fault
bare metal
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Pending
Application number
JP10226148A
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English (en)
Inventor
Yuji Asano
祐二 浅野
Yasuo Kojima
泰雄 小島
Koichi Machida
浩一 町田
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 鉄塔腕金部への鳥の営巣が要因となるジャン
パ線の地絡事故を防止する。 【解決手段】 耐張鉄塔の腕金1に引留められた左右の
送電線2A,2Bを裸金属導体からなるジャンパ線3に
よって電気的に接続してなるジャンパ装置において、前
記裸金属導体からなるジャンパ線3の外周を電気絶縁被
覆4で覆った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鳥の営巣に起因
して生じる地絡事故を防止する架空送電線の鳥害防止型
ジャンパ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に架空送電線のジャンパ装置
は、耐張鉄塔の腕金に引留められた左右の送電線を電気
的に接続するジャンパ線として、金属撚線やアルミパイ
プ等の裸金属導体を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】送電線鉄塔の腕金部分
は、カラスなど比較的大型の鳥の営巣場所となりやす
く、最近では営巣のための材料として従来の木の枝など
に加え、針金など導電性の良いものが使用されるケース
が多くなって来ている。ところで、上記の腕金が送電線
を引留める耐張鉄塔の腕金である場合には、巣の材料で
ある導電性の良い針金などが該腕金から脱落するまたは
垂れ下がることにより、腕金の下に配置されている裸金
属導体からなるジャンパ線に接近し、これが原因となっ
て地絡事故を招く恐れが生じる。
【0004】このような鳥害事故を完全に防ぐ方策は未
だ確立されておらず、現在は専ら巡視点検による営巣の
監視が行われているに過ぎない。そして、鳥が営巣する
鉄塔は決まっているわけではないので、総ての鉄塔を巡
視点検する必要があり、そのため膨大な時間と労力を費
やさねばならないといった負担を強いられている。ま
た、営巣を発見しても、大型の鳥にあっては襲われる危
険があり、容易に巣を撤去することが難しい状況にあ
る。
【0005】この発明は上述の点に鑑みなされたもの
で、鳥の営巣に起因して生じる地絡事故を防止し得る架
空送電線の鳥害防止型ジャンパ装置を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明においては、耐張鉄塔の腕金に引留められ
た左右の送電線を裸金属導体からなるジャンパ線によっ
て電気的に接続してなるジャンパ装置において、前記裸
金属導体からなるジャンパ線の外周に地絡防止用の電気
絶縁被覆を設けて鳥害防止型のジャンパ装置を構成し
た。なお、上記電気絶縁被覆は、(A)ジャンパ線の外
周に巻き付けた絶縁テープまたはシートと、その絶縁テ
ープまたはシートの上に巻き付けた防水テープまたはシ
ートとからなるものや、(B)ジャンパ線の外周を覆う
ゴムカバーと、そのゴムカバーの上に巻き付けた絶縁テ
ープとからなるものや、(C)ジャンパ線の外周に被せ
た硬質合成樹脂製のカバー等により形成することができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る架空送電線
の鳥害防止型ジャンパ装置の実施の形態を図示の例によ
って説明する。図1はこの発明の一実施形態を示すもの
であって、耐張鉄塔の腕金1の左右にそれぞれ送電線2
A,2Bが、引留クランプ8A,8B、ヨーク等の金具
9A,9Bおよび耐張碍子連10A,10Bを介して耐
張支持され、また、腕金1および耐張碍子連10A,1
0Bの下方に延長配置されている裸金属導体からなるジ
ャンパ線3の各端部がそれぞれ引留クランプ8A,8B
に固定され、かくして左右の送電線2A,2Bが電気的
に接続されている。
【0008】そして、上記裸金属導体からなるジャンパ
線3の両端付近を除く略水平状態の中間部の外周に、例
えば自己融着タイプのゴム製の絶縁テープまたはシート
11が巻き付けられ、かつその絶縁テープまたはシート
11の上に防水テープまたはシート12が巻き付けられ
てジャンパ線3の外周を被った地絡防止用の電気絶縁被
覆4が形成されている。なお、上記絶縁テープまたはシ
ート11の巻き付け厚さtは、送電線の電圧にもよる
が、例えば66〜77KV級の送電線の場合であれば、
t=10mm程度で十分である。
【0009】図2は地絡防止用の電気絶縁被覆4の他の
例を示すものであって、ジャンパ線3の外周に被せた所
要の肉厚を有するゴムカバー5と、該ゴムカバー5の外
周に巻き付けたカバー外れ防止のための絶縁テープ6と
により電気絶縁被覆4が形成されている。この図2の電
気絶縁被覆4の場合は、所要の肉厚を有するゴムカバー
5を用いるので、図1の電気絶縁被覆の場合のように絶
縁テープやシートを所要の肉厚tになるまで幾重にも巻
き付ける煩雑な作業を必要とせず、かつ前記肉厚tの管
理も不要となり、そのため電気絶縁被覆4を形成するた
めの施工性に優れるものである。
【0010】図3は地絡防止用の電気絶縁被覆4のさら
に別の例を示すものであって、ジャンパ線3の外周に被
せた例えば硬質ポリエチレン等の硬質合成樹脂製の所要
の肉厚を有するカバー7により電気絶縁被覆4が形成さ
れている。なお符号7Aは、カバー7の端部とジャンパ
線3の外周に跨って嵌着したカバーずれ移動防止のため
の同じく硬質合成樹脂からなる端止め部材である。この
図3の電気絶縁被覆4も、絶縁テープやシートを所要の
肉厚tになるまで幾重にも巻き付けてゆくものではない
ので、上記図2の場合と同様、図1のものと比べて電気
絶縁被覆4の形成のための施工性に優れると共に、図1
の絶縁テープまたはシートや図2のゴム製カバーと異な
り硬い材質からなるため、鳥獣などからの攻撃に対して
十分な耐久性が期待できる。
【0011】なお、この発明の対象とする裸金属導体か
らなるジャンパ線3は、裸金属撚線構造のものは勿論、
アルミパイプ等の裸金属剛性杆構造のものであってもよ
い。
【0012】
【発明の効果】この発明によれば、裸金属導体からなる
ジャンパ線3の外周に電気絶縁被覆4が設けられている
ので、カラスなどの鳥が営巣のために使用した導電性の
良い針金などの材料がジャンパ線上方の鉄塔腕金1から
ジャンパ線3に向って脱落したり垂れ下がったりするこ
とが原因となって生じる鉄塔腕金1とジャンパ線3との
間での地絡事故を未然に防止することができる。また、
地絡事故を引き起こす鳥害の恐れがなくなるので、営巣
監視のための巡視点検の頻度を少なくすることができ、
送電線路保守費用のコストダウンを計ることができる。
また、鳥の巣を無理に撤去する必要がないため、環境保
全に役立つと共に、鳥からの攻撃による作業者の危険を
回避することができる。
【0013】請求項2の電気絶縁被覆4によれば、所要
の肉厚を有するゴムカバー5を用いるので、絶縁テープ
やシートを幾重にも巻き付ける煩雑さがなく、絶縁肉厚
の管理も不要であり、したがって電気絶縁被覆4の形成
のための施工性に優れるものである。
【0014】請求項3の電気絶縁被覆4によれば、所要
の肉厚を有する硬質樹脂製のカバー7を用いるので、請
求項2の場合と同様に電気絶縁被覆4の形成のための施
工性に優れると共に、材質の硬いものからなるために鳥
獣などからの攻撃に対して十分な耐久性が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る架空送電線の鳥害防止型ジャン
パ装置の一実施形態を示すものであって、同図(イ)は
正面図、同図(ロ)は(イ)のA−A線における拡大横
断面図である。
【図2】この発明における電気絶縁被覆の他の例を示す
ものであって、同図(イ)は正面図、同図(ロ)は
(イ)のB−B線における拡大横断面図である。
【図3】この発明における電気絶縁被覆のさらに別の例
を示すものであって、同図(イ)は一部破断正面図、同
図(ロ)は(イ)のC−C線における拡大横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 耐張鉄塔の腕金 2A,2B 送電線 3 裸金属導体からなるジャンパ線 4 電気絶縁被覆 5 ゴムカバー 6 絶縁テープ 7 硬質合成樹脂製カバー
フロントページの続き (72)発明者 町田 浩一 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内 Fターム(参考) 5G367 BB04 BB11 JA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐張鉄塔の腕金(1)に引留められた左
    右の送電線(2A),(2B)を裸金属導体からなるジ
    ャンパ線(3)によって電気的に接続してなるジャンパ
    装置において、前記裸金属導体からなるジャンパ線
    (3)の外周に地絡防止用の電気絶縁被覆(4)を設け
    たことを特徴とする架空送電線の鳥害防止型ジャンパ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電気絶縁被覆(4)が、ジャンパ線
    (3)の外周を覆うゴムカバー(5)および該ゴムカバ
    ー(5)の外周に巻き付けた絶縁テープ(6)からなる
    請求項1記載の架空送電線の鳥害防止型ジャンパ装置。
  3. 【請求項3】 前記電気絶縁被覆(4)が、ジャンパ線
    (3)の外周に被せた硬質合成樹脂製のカバー(7)か
    らなる請求項1記載の架空送電線の鳥害防止型ジャンパ
    装置。
JP10226148A 1998-08-10 1998-08-10 架空送電線の鳥害防止型ジャンパ装置 Pending JP2000059963A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003007448A1 (en) * 2001-07-10 2003-01-23 Great Canadian Shield Corporation Bird resistant power line insulation
US7834269B2 (en) 2006-08-31 2010-11-16 Niles Martin S Protection of electrical power transmission systems

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WO2003007448A1 (en) * 2001-07-10 2003-01-23 Great Canadian Shield Corporation Bird resistant power line insulation
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