JP2000058559A - 電界効果トランジスタとその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタとその製造方法

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JP2000058559A
JP2000058559A JP10218892A JP21889298A JP2000058559A JP 2000058559 A JP2000058559 A JP 2000058559A JP 10218892 A JP10218892 A JP 10218892A JP 21889298 A JP21889298 A JP 21889298A JP 2000058559 A JP2000058559 A JP 2000058559A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイレクトバイアホールの端部の微小クラッ
クの発生を抑制した電界効果トランジスタを提供する。 【解決手段】 電極1の裏面1aに一対の端部2、2と
この端部2、2間を結ぶ前記電極1に沿って形成された
連結部3とからなるダイレクトバイアホール4をゲート
フィンガー8、8間に形成してなる電界効果トランジス
タ5において、前記端部2の平面形状が円形6の一部を
含む形状7であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界効果トランジ
スタとその製造方法に係わり、特に、バイアホール端部
の微小クラックの発生を防止して歩留まりを向上させた
電界効果トランジスタとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電界効果トランジスタの高性能化への要
求に伴い、ソースのインダクタンスの低減が重要な課題
となっている。通常、電界効果トランジスタの、最外側
に2つのソース電極を設け、その直下にバイアホールを
形成することにより裏面の金電極と導通をとる方法が一
般的によく用いられている。しかし、数10GHz帯で
用いられる電界効果トランジスタの場合には、これでは
まだ十分とは言い難い。
【0003】更なる高周波化のためには、図5に示すよ
うに、電界効果トランジスタの両脇だけでなく、各ゲー
トフィンガー31の間に設けられたソース電極32にバ
イアホールを設けるダイレクトバイアホール33が注目
されてきている。また、ダイレクトバイアホール33そ
のもののインダクタンスをさらに低減するため、基板の
厚さを40〜50μm以下にすることが必要となる場合
もある。
【0004】一方、マイクロ波帯以上の、超高周波用の
電界効果トランジスタにおいて、通常基板材料として用
いられるGaAs等の化合物半導体は、その材料的性質
として、もろく割れやすいという欠点がある。このた
め、上記のように、電界効果トランジスタの性能向上の
ために、ダイレクトバイアホールを設け、さらに基板厚
も40〜50μm程度に薄くすると、組立工程等の熱履
歴を経た後、GaAs基板上の特にダイレクトバイアホ
ール33の端部33a近傍に微小クラック34が発生し
易くなることが知られている。
【0005】これは、GaAsペレットを、金錫等をソ
ルダとしてサブキャリヤにマウントすると、GaAs基
板、ソルダ、サブキャリヤの熱膨張係数等の差によっ
て、基板が反ったままでマウントされ、その後、GaA
s基板の熱履歴を経て、ダイレクトバイアホール端部の
近傍に応力が集中することによって、微小クラックが発
生するもので、しばしば電気特性上、又は信頼性上好ま
しくない結果を引き起こす。この原因は、材料の力学的
定数に違いによるものであり、用いる材料によって程度
は異なるものの、一般的によく用いられる裏面メッキに
金、ソルダとして金錫を用いるハードソルダによるマウ
ントの場合、回避はかなり困難であった。
【0006】例えば、特開平2−162735号公報、
或は特開平7−022435号公報等においては、バイ
アホール内面部にソルダと濡れ性を持たない皮膜を設け
ることにより、マウント後もバイアホール内に空洞部を
保ち、マウント後の応力によって、バイアホール近傍に
発生するクラックの防止を図っている。しかし、ダイレ
クトバイアホール内部が空洞になっていても、その後の
熱履歴によりクラックが発生することがあり、上記公報
に示されている方法が完全な対策とは言い難いのが現状
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に、超高周波領域で用
いられる電界効果トランジスタに好適なダイレクトバイ
アホールを現在のウェハー製造プロセスを変更すること
なく提供することを可能にした新規な電界効果トランジ
スタとその製造方法を実現するものである。
【0008】叉、本発明の他の目的は、ダイレクトバイ
アホール端部に発生する微小クラックの発生を抑制し、
以て、安定な電気的特性を得ると共に、信頼性を向上し
た新規な電界効果トランジスタとその製造方法を実現す
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる電
界効果トランジスタの第1態様は、電極の裏面に一対の
端部とこの端部間を結ぶ前記電極に沿って形成された連
結部とからなるダイレクトバイアホールをゲートフィン
ガー間に形成してなる電界効果トランジスタにおいて、
前記端部の平面形状が円形の一部を含む形状であること
を特徴とするものであり、叉、第2態様は、前記円形の
直径は、前記連結部の幅より大であるように構成したこ
とを特徴とするものであり、叉、第3態様は、前記ダイ
レクトバイアホールの端部を含めた長さが、前記ゲート
フィンガーの長さより長く、且つ、前記ダイレクトバイ
アホールの円形の一部を含む端部が、前記ゲートフィン
ガーの配列された領域より外側に形成されたことを特徴
とするものである。
【0010】叉、第4態様は、電極の裏面に一対の端部
とこの端部間を結ぶ前記電極に沿って形成された連結部
とからなるダイレクトバイアホールをゲートフィンガー
間に形成してなる電界効果トランジスタにおいて、前記
端部の平面形状が多角形の一部を含む形状であることを
特徴とするものであり、叉、第5態様は、前記多角形
は、内角が120度以上の多角形であることを特徴とす
るものであり、叉、第6態様は、前記多角形の大きさ
は、前記連結部の幅より大であるように構成したことを
特徴とするものであり、叉、第7態様は、前記ダイレク
トバイアホールの端部を含めた長さが、前記ゲートフィ
ンガーより長く、且つ、前記バイアホールの多角形の一
部を含む端部が、前記ゲートフィンガーの配列された領
域より外側に形成されたことを特徴とするものである。
【0011】叉、第8態様は、前記電極の長さは、ゲー
トフィンガーの長さより長く、且つ、前記ゲートフィン
ガーが配列された領域より外側に形成された電極の幅
は、ゲートフィンガーが配列された領域の幅より大であ
るように形成されたことを特徴とするものであり、叉、
第9態様は、前記電極は、ソース電極であることを特徴
とするものである。
【0012】叉、本発明に係わる電界効果トランジスタ
の製造方法の態様は、電極の裏面に一対の端部とこの端
部間を結ぶ前記電極に沿って形成された連結部とからな
るダイレクトバイアホールをゲートフィンガー間に形成
してなる電界効果トランジスタの製造方法において、前
記端部の平面形状を円形又は多角形の一部を含む形状に
形成したことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係わる電界効果トランジ
スタは、電極の裏面に一対の端部とこの端部間を結ぶ前
記電極に沿って形成された連結部とからなるダイレクト
バイアホールをゲートフィンガー間に形成してなる電界
効果トランジスタにおいて、前記端部の平面形状が円形
の一部を含む形状であるように構成したものである。
【0014】即ち、本発明の特徴は、特に化合物半導体
を基板材料に用いたダイレクトバイアホールを有する電
界効果トランジスタにおいて、従来のダイレクトバイア
ホールと異なり、ダイレクトバイアホールの端部の形状
を円形状に形成することにある。従来の電界効果トラン
ジスタにおいては、ペレットマウント後に、化合物半導
体基板、ソルダ、サブキャリヤなどの熱膨張係数の違い
によって発生する熱応力により、ダイレクトバイアホー
ルの端部付近に歪みが集中し、これによって基板上に微
小クラックが発生し、電気的特性上、信頼性上の問題を
誘発する大きな要因となっていた。
【0015】本発明による電界効果トランジスタにおい
ては、ダイレクトバイアホール端部の平面形状は円形状
に形成される。これにより、ダイレクトバイアホール端
部近傍の応力の集中が、ダイレクトバイアホール端部が
矩形状に形成された従来の電界効果トランジスタと比べ
て大幅に緩和され、従来、ペレットマウント或はその後
の熱履歴を経て、GaAs基板上のダイレクトバイアホ
ール端部近傍に容易に発生していた微小クラックの発生
が大幅に抑制され、電気的特性上、更に、信頼性上安定
した電界効果トランジスタを提供することが可能とな
る。
【0016】なお、端部の形状としては、円形の他多角
形に形成しても本発明の目的を達成することができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明に係わる電界効果トランジス
タとその製造方法の具体例を図面を参照しながら詳細に
説明する。 (第1の具体例)図1、2は、本発明に係わる電界効果
トランジスタの第1の具体例の構造を示す図であって、
これらの図には、電極1の裏面1aに一対の端部2、2
とこの端部2、2間を結ぶ前記電極1に沿って形成され
た連結部3とからなるダイレクトバイアホール4をゲー
トフィンガー8、8間に形成してなる電界効果トランジ
スタ5において、前記端部2の平面形状が円形6の一部
を含む形状7である電界効果トランジスタ5が示され、
叉、前記円形6の直径Dは、前記連結部3の幅Wより大
であるように構成した電界効果トランジスタ5が示され
ている。
【0018】なお、8はゲートフィンガー、9はゲート
フィンガー8に接続しているゲートバスバー、10はド
レイン電極、13はGaAs基板、14はソース電極1
の裏面1aに設けられた背面電極、15はサブキャリ
ア、16はサブキャリア15にGaAs基板13をろう
付けするAuSnソルダである。以下に、本発明を更に
詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の電界効果トランジスタの第
1の具体例を示すの平面図、図2はその断面形状を示す
図である。図1、2に示された電界効果トランジスタの
ゲートフィンガーの本数は4本で、ダイレクトバイアホ
ール4は電界効果トランジスタ5の中央のソース電極1
下と両脇のソース電極1、1下に形成されている。この
ダイレクトバイアホール4の端部2の平面形状は、従来
のように矩形状ではなく、略円形6状に形成している。
また、その大きさ即ち直径Dは、前記ダイレクトバイア
ホール4の短径(幅)Wよりも大きく、真上より見る
と、亜鈴とよく似た形状である。
【0020】本具体例の電界効果トランジスタ5の構造
寸法は、ゲートフィンガー8長が100μm、ゲート幅
は400μm、ダイレクトバイアホール4を挟むゲート
フィンガー8、8間の間隔Aは50μm、ドレイン電極
10を挟むゲートフィンガー8、8間の間隔Bは18μ
mである。ダイレクトバイアホール4は、短径Wが15
μm、ダイレクトバイアホール4の端部2に形成した円
形6の広縁部分迄含めた長径(全長)Cが80μm、端
部2の円形部分の大きさは、直径Dが25μm相当であ
る。
【0021】本具体例によるダイレクトバイアホール4
部分の製造方法の概略を次に説明する。まず、所定のウ
ェハー製造プロセス(詳細説明は省く)によって、表面
側よりソース電極1を形成する。ソース電極1の構造
は、最初にチタン/白金/金の3層構造の電極を約0.
5μmスパッタにより形成した後、厚さ2.5μmの金
をスパッタによって蒸着する。
【0022】表面側の製造プロセスの終了後、裏面側よ
り、GaAs基板13を40μmの厚さに研磨する。次
に、前記のダイレクトバイアホール4形状の外部をマス
クし、表面側プロセスにて形成したソース電極1の第1
層目の電極金属チタンに達するまで、GaAs基板13
をイオンミリングによって掘り進める。イオンミリング
が表側の電極金属に達し、ダイレクトバイアホール4の
内部及び開口部面積が所定の寸法形状に形成された後、
裏面側全体にチタン/金を計0.5μmスパッタし、そ
の後10μmの厚さの金メッキを行ってダイレクトバイ
アホール4の表側電極1と裏面側金メッキとを電気的に
接続する。その後、さらに各チップに分離することによ
って、本発明によるダイレクトバイアホール4を有する
電界効果トランジスタ5が完成する。
【0023】なお、上記したダイレクトバイアホール4
形成に関わる表面側及び裏面側での製造プロセスは、従
来のプロセスと全く同様である。一般に、GaAsペレ
ットを、金錫(AuSn)等をソルダ16として、サブ
キャリヤ15等にマウントされる。GaAs基板13、
金メッキ層、ソルダ16、サブキャリヤ15等の熱膨張
係数の差によって、GaAs基板13が反ったままでマ
ウントされてしまうため、その後、GaAs基板13が
熱履歴を経ることによって、ダイレクトバイアホール4
の端部2の近傍に微小クラックが発生し易く、電気特性
上、信頼性上好ましくない結果を引き起こす。
【0024】本具体例による電界効果トランジスタ5に
おいて、微小クラックの発生率は、従来と同様な製造工
程と同様な製造条件によって作製されたにもかかわら
ず、従来と異なって大幅に減少した。本発明によるダイ
レクトバイアホール4を用いた電界効果トランジスタ5
の場合に、微小クラックが減少する要因は、ダイレクト
バイアホール4の端部2近傍における応力の減少による
ものであると考えられ、以下の計算結果がこれを示して
いる。
【0025】従来例と本発明による効果を比較するた
め、上記の具体例で示したダイレクトバイアホールの平
面図の構造寸法と、従来例のダイレクトバイアホールの
平面図の構造寸法において、GaAs基板の中心付近に
形成されたダイレクトバイアホール端部の近傍に発生す
る応力を求め、両者の間に生ずる差を比較した。計算を
簡単化するため、平行に配置された2本のダイレクトバ
イアホールがGaAs基板の中央に振り分けられて配置
されているとし、実際にチップの中心が50μm反った
状態でマウントされた場合に、チップのx方向、および
y方向にそれぞれ発生していると考えられる変位を1μ
m程度とした。ここで、x方向はダイレクトバイアホー
ルの長径と平行な方向であり、y方向はそれに直角の方
向である。
【0026】応力の計算は境界要素法を用いて行い、従
来形状のダイレクトバイアホールを有する場合と、本発
明によるダイレクトバイアホールの場合とで、1μmの
変位によってバイアホールの端部近傍に発生する応力を
それぞれ計算し、端部周辺より1μm内側の点での主応
力の最大値を求めて比較した。なお、GaAs基板のヤ
ング率は8.5x1011dyne/cm2、ポアソン比は
0.31とした。
【0027】結果は、ダイレクトバイアホールの端部が
円形状の場合は、矩形状の端部の場合に比較して最大主
応力が約35%低減され、本発明のダイレクトバイアホ
ール形状の優位性を示すものとなった。なお、主応力の
絶対値そのものは、今回の計算で仮定した条件より重要
な意味は持たないが、矩形状の場合はコーナー部近傍で
最大となり、略1.5x1010dyne/cm2の程度で
あった。 (第2の具体例)次に、図3を用いて、本発明の第2の
具体例を説明する。
【0028】この具体例では、ダイレクトバイアホール
の端部の形状を多角形に形成したものである。そして、
図3には、電極の裏面に、一対の端部とこの端部間を結
ぶ前記電極に沿って形成された連結部とからなるダイレ
クトバイアホールをゲートフィンガー間に形成してなる
電界効果トランジスタにおいて、前記端部の平面形状が
多角形21の一部を含む形状22である電界効果トラン
ジスタが示され、叉、前記多角形21は、内角αが12
0度以上の多角形である電界効果トランジスタが示さ
れ、叉、前記多角形21の大きさEは、前記連結部3の
幅Wより大であるように構成した電界効果トランジスタ
が示されている。
【0029】そして、この場合も、ダイレクトバイアホ
ールの端部の形状を円形状に形成した場合と略同様な効
果を期待することができる。この場合、少なくとも各内
角が120度を越える正多角形状とすることが望まし
い。 (第3の具体例)次に、図4を用いて、本発明の第3の
具体例を説明する。
【0030】図4には、ダイレクトバイアホール4の端
部2を含めた全長Cが、ゲートフィンガーの長さFより
長く、且つ、前記ダイレクトバイアホール4の円形6の
一部を含む端部2が、前記ゲートフィンガー8、8、
8、8の配列された領域23より外側に形成された電界
効果トランジスタ25が示され、叉、電極1の長さLは
ゲートフィンガー8の長さFより長く、且つ、前記ゲー
トフィンガー8が配列された領域23より外側に形成さ
れた電極の幅Mは、ゲートフィンガー8が配列された領
域23の幅Nより大であるように形成された電界効果ト
ランジスタ25が示されている。
【0031】以下に、この具体例について更に詳細に説
明する。図4は、この第1の具体例の電界効果トランジ
スタの平面図である。この場合も、前記具体例と同様
に、ゲート本数4本の電界効果トランジスタで、ダイレ
クトバイアホール4は電界効果トランジスタ25の中央
のソース電極1下と両脇のソース電極1、1下に形成さ
れ、このダイレクトバイアホール4の端部2の平面形状
は、円形6状に形成し、その直径Dを前記ダイレクトバ
イアホール4の短径(幅)Wよりも大きく形成してい
る。
【0032】この具体例の電界効果トランジスタ25の
構造寸法は、ゲートフィンガー8の長さFは70μm、
ゲート幅は280μm、ダイレクトバイアホール4を挟
むゲートフィンガー8、8間の間隔Aは50μm、ドレ
イン電極10を挟むゲートフィンガー8、8間の間隔B
が18μmである。ダイレクトバイアホール4は、短径
Wは10μm、ダイレクトバイアホール4の端部2に形
成した円形6部分の直径Dは30μm相当で、この端部
2を含んだ長径(全長)Cは110μmである。
【0033】なお、製造方法は前記の場合と全く同様で
ある。この具体例における電界効果トランジスタ25の
ダイレクトバイアホール4は、図4より明らかなよう
に、円形6状の端部2の大部分が、4本のゲートフィン
ガー8、8、8、8が配列された領域23より外部に配
置されていることに特徴がある。これによって、ダイレ
クトバイアホール4の端部2の円形部の直径Dを、構造
上より大きくとることが容易となるため、微小クラック
の発生を抑制する効果が更に増すことが期待できる。
【0034】また、高周波特性上はダイレクトバイアホ
ール4を挟むゲートフィンガー8、8の間隔Aは狭い方
が良いが、この場合ソース電極1幅の縮小に伴なってバ
イアホール4の開口面積が縮小することによるバイアホ
ール4の形成上の困難さが増加し、製造上の歩留まり低
下が避けられない。しかし、本具体例のような構造にす
ることによって、ダイレクトバイアホール4を挟むフィ
ンガー8、8の間隔Aを狭くした場合も、バイアホール
4の端部2の円形6の直径Dを第1の具体例より大きく
形成することができるため、バイアホール4全体の開口
面積の減少を少なくすることが可能となり、加工上の困
難さを軽減することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係わる電界効果トランジスタと
その製造方法は、上述のように構成したので、ダイレク
トバイアホールの端部の微小クラックの発生を抑制する
ことができるから、電気的性能も安定し、更に、信頼性
も向上する。叉、歩留まりも向上する。
【0036】叉、第2の具体例の構造によれば、所定の
インダクタンスを維持しつつ、電界効果トランジスタの
活性領域とダイレクトバイアホールのエッジ部分との距
離を大きくすることが可能であるから、活性領域とクラ
ックとの遭遇する確率を小さくすることができ、所定の
高周波特性を確保しながら、クラックの影響を少なくす
ることができるという優れた効果を有する。
【0037】しかも、構成が簡単であるから実施も容易
であるなど優れた特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電界効果トランジスタの第1の
具体例の電極配置とバイアホールの形状を示す平面図で
ある。
【図2】本発明に係わる電界効果トランジスタのバイア
ホールを含む断面図である。
【図3】第2の具体例を示す図であって、バイアホール
の端部の他の形状を示す図である。
【図4】本発明の第3の具体例を示す図である。
【図5】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 ソース電極 1a ソース電極の裏面 2 端部 3 連結部 4 ダイレクトバイアホール 5、25 電界効果トランジスタ 6 円形 8 ゲートフィンガー 9 ゲートバス 10 ドレイン電極 13 GaAs基板 14 背面電極 15 サブキャリア 16 AsSnソルダ 21 多角形 23 ゲートフィンガーが配列された領域 A バイアホールを挟むゲートフィンガーの間隔 B ドレイン電極を挟むゲートフィンガーの間隔 C バイアホールの全長(長径) D 端部の円形の直径 E 多角形の大きさ F ゲートフィンガーの長さ L ソース電極の長さ M ゲートフィンガーが配列された領域より外側に形
成さた電極の幅 W 連結部の幅(短径) α 多角形の内角

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極の裏面に一対の端部とこの端部間を
    結ぶ前記電極に沿って形成された連結部とからなるダイ
    レクトバイアホールをゲートフィンガー間に形成してな
    る電界効果トランジスタにおいて、前記端部の平面形状
    が円形の一部を含む形状であることを特徴とする電界効
    果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記円形の直径は、前記連結部の幅より
    大であるように構成したことを特徴とする請求項1記載
    の電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記ダイレクトバイアホールの端部を含
    めた長さが、前記ゲートフィンガーの長さより長く、且
    つ、前記ダイレクトバイアホールの円形の一部を含む端
    部が、前記ゲートフィンガーの配列された領域より外側
    に形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の電
    界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 電極の裏面に一対の端部とこの端部間を
    結ぶ前記電極に沿って形成された連結部とからなるダイ
    レクトバイアホールをゲートフィンガー間に形成してな
    る電界効果トランジスタにおいて、 前記端部の平面形状が多角形の一部を含む形状であるこ
    とを特徴とする電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記多角形は、内角が120度以上の多
    角形であることを特徴とする請求項4記載の電界効果ト
    ランジスタ。
  6. 【請求項6】 前記多角形の大きさは、前記連結部の幅
    より大であるように構成したことを特徴とする請求項4
    又は5記載の電界効果トランジスタ。
  7. 【請求項7】 前記ダイレクトバイアホールの端部を含
    めた長さが、前記ゲートフィンガーより長く、且つ、前
    記バイアホールの多角形の一部を含む端部が、前記ゲー
    トフィンガーの配列された領域より外側に形成されたこ
    とを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の電界効
    果トランジスタ。
  8. 【請求項8】 前記電極の長さは、ゲートフィンガーの
    長さより長く、且つ、前記ゲートフィンガーが配列され
    た領域より外側に形成された電極の幅は、ゲートフィン
    ガーが配列された領域の幅より大であるように形成され
    たことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の電
    界効果トランジスタ。
  9. 【請求項9】 前記電極は、ソース電極であることを特
    徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の電界効果トラ
    ンジスタ。
  10. 【請求項10】 電極の裏面に一対の端部とこの端部間
    を結ぶ前記電極に沿って形成された連結部とからなるダ
    イレクトバイアホールをゲートフィンガー間に形成して
    なる電界効果トランジスタの製造方法において、前記端
    部の平面形状を円形又は多角形の一部を含む形状に形成
    したことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方
    法。
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