JP2000056448A - ポジティブ作用性印刷版の作製のためのヒ―トモ―ド感受性画像形成要素 - Google Patents
ポジティブ作用性印刷版の作製のためのヒ―トモ―ド感受性画像形成要素Info
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Abstract
法で与えることができ、選択的、迅速、簡便且つ生態学
的方法で現像でき、高い赤外感度を有し、露出領域と非
露出領域における現像性の差が大きいヒートモード画像
形成要素を提供すること。 【解決手段】 親水性表面を有する平版印刷ベース上
に、水性アルカリ性溶液中に可溶性のポリマーを含む第
1層ならびに平版印刷ベースの第1層と同じ側の上の最
上層を有し、最上層はIR−感受性で且つ水性アルカリ
性現像液に関して非浸透性であり、第1層及び最上層は
1つの同じ層であることができる平版印刷版の作製のた
めのヒートモード画像形成要素。
Description
トモード画像形成要素に関する。さらに特定的には、本
発明は、露出領域と非露出領域の水性現像液により浸透
及び/又は可溶化される最上層における差が増加する平
版印刷版の作製のためのヒートモード画像形成要素に関
する。
印刷インキを受容することができるが、他の領域は水で
湿らされるとインキを受容しない特別に作られた表面か
らの印刷の方法である。インキを受容する領域は印刷画
像領域を形成し、インキ−反発性領域は背景領域を形成
する。
料は、露光領域において(ネガティブ−作用性)又は非
露光領域において(ポジティブ−作用性)、親水性背景
上で画像通りに油性又は脂性インキに対して受容性とさ
れる。
ho plates)又はプラノグラフィ印刷版(pl
anographic printing plate
s)とも呼ばれる通常の平版印刷版の作製の場合、水に
対して親和性を有するか又は化学的処理によりそのよう
な親和性を得る支持体に感光性組成物の薄層がコーティ
ングされる。その目的のためのコーティングにはジアゾ
化合物、ジクロム酸塩−増感親水性コロイド及び多様な
合成感光性樹脂を含有する感光性ポリマー層が含まれ
る。特にジアゾ−増感系が広く用いられる。
像領域は不溶性となり、非露出領域は溶解性のまま残
る。次いで版は適した液を用いて現像され、非露出領域
のジアゾニウム塩又はジアゾ樹脂が除去される。
域において可溶性とされる感光性コーティングを含む印
刷版が既知である。その場合、続く現像は露出領域を除
去する。そのような感光性コーティングの典型的例はキ
ノン−ジアジドに基づくコーティングである。
上記の写真材料は、平版印刷法において再現されるべき
画像を含有する写真フィルムを介してカメラ−露出され
る。そのような作業法はやっかいであり、労働集約的で
ある。しかし他方、かくして得られる印刷版は優れた平
版印刷の質のものである。
の必要を除き、特に再現されるべき画像を示すコンピュ
ーターデータから直接印刷版を得るための試みが成され
てきた。しかし感光性コーティングはレーザーを用いて
直接露出されるのに十分に感受性ではない。従って感光
性コーティングの上にハロゲン化銀層をコーティングす
ることが提案された。次いでハロゲン化銀をコンピュー
ターの制御下でレーザーを用いて直接露出することがで
きる。続いてハロゲン化銀層を現像して感光性コーティ
ングの上に銀画像を残す。次いでその銀画像は感光性コ
ーティングの全体的露出においてマスクとして働く。全
体的露出の後、銀画像は除去され、感光性コーテイング
が現像される。そのような方法は例えばJP−A−60
−61752に開示されているが、複雑な現像及びそれ
に伴う現像液が必要であるという欠点を有する。
カーボンブラックを含有する層を感光性コーティング上
に設ける方法を開示している。次いでこの金属層をレー
ザーを用いて融蝕し、感光層上の画像マスクを得る。次
いで感光層を画像マスクを介してUV−光により全体的
に露出する。画像マスクの除去の後、感光層を現像して
印刷版を得る。しかしこの方法は感光層の現像の前にや
っかいな処理により画像マスクを除去しなければならな
いという欠点をまだ有している。
形成要素の使用を含む印刷版の作製のための方法が既知
である。印刷版の作製のための上記のような感光性画像
形成要素の特別な欠点は、それを光から遮蔽しなければ
ならないことである。さらにそれらは保存安定性の観点
で感度の問題を有し、それらは比較的低い解像度を示
す。明らかに市場で、ヒートモード印刷版前駆体に向か
う傾向が見られる。
Disclosure no.33303は、熱可塑
性ポリマー粒子及び赤外吸収性顔料、例えばカーボンブ
ラックを含有する架橋された親水性層を支持体上に含む
ヒートモード画像形成要素を開示している。赤外レーザ
ーに画像通りに露出することにより、熱可塑性ポリマー
粒子が画像通りに凝析し、それによりこれらの領域にお
いて画像形成要素の表面を、さらなる現像なしでインキ
受容性とする。この方法の欠点は、得られる印刷版が容
易に損傷を受けることであり、それはそこにいくらかの
圧力が加えられると非−印刷領域がインキ−受容性とな
り得るからである。さらに限界的条件下で、そのような
印刷版の平板印刷性能は劣り得、従ってそのような印刷
版はほとんど平版印刷寛容度を有していない。
リ−可溶性ノボラック樹脂及びオニウム−塩を含有する
感光性組成物を含む画像形成要素を開示している。この
組成物は場合によりIR−増感剤を含有することができ
る。該画像形成要素をUV−可視−又はIR−線に画像
通りに露出し、水性アルカリ液を用いる現像段階が続い
た後、ポジティブ又はネガティブ作用性印刷版が得られ
る。該画像形成要素の照射及び現像により得られる平版
印刷版の印刷結果は劣っている。
IR−線に感受性である層を含み、ポジティブもしくは
ネガティブ作用性であることができる画像形成要素を開
示している。この層はレゾール樹脂、ノボラック樹脂、
潜在的ブレンステッド酸及びIR−吸収性物質を含む。
該画像形成要素の照射及び現像により得られる平版印刷
版の印刷結果は劣っている。
A−625 728とほとんど同じであるが、ネガティ
ブ作用性IR−レーザー記録画像形成要素を得るための
方法を開示している。IR−感受性層はレゾール樹脂、
ノボラック樹脂、潜在的ブレンステッド酸及びIR−吸
収性物質を含む。該画像形成要素の照射及び現像により
得られる平版印刷版の印刷結果は劣っている。
ザー−融蝕可能な表面層の下の粗面化された金属支持体
上に保護層を設ける方法を開示している。画像通りに露
出されると表面層は保護層のいくらかの部分と同様に完
全に融蝕される。次いで印刷版を清浄化液で処理し、保
護層の残りを除去し、それにより親水性表面層を露出す
る。
親水性表面を有する平版ベース上に水性アルカリ性溶液
中に可溶性のポリマーを含む中間層及びIR−線に感受
性の最上層を含み、ここで該最上層はIR−線に露出さ
れると水性アルカリ性溶液により浸透及び/又は可溶化
される容量が減少するか又は増加する、平版印刷版の作
製のためのヒートモード画像形成要素を開示している。
EP−A−97 203 132.2は、親水性表面を
有する平版印刷ベース及び最上層から成るヒートモード
画像形成要素を開示しており、その最上層はIR−線に
感受性であり、水性アルカリ性溶液中に可溶性のポリマ
ーを含み、ケイ酸塩としてのSiO2を含有するアルカ
リ性現像液に関して非浸透性である。
は、露出領域と非露出領域の間の溶解度の差があまり大
きくなく、該要素の処理の間に非露出領域も溶解して該
版を平版印刷版として用いることができないという欠点
を有する。
版印刷版を作製するためのヒートモード画像形成要素を
提供することである。
るポジティブ平版印刷を作製するための、選択的、迅
速、簡便且つ生態学的な方法で現像することができるヒ
ートモード感受性画像形成要素を提供することである。
有するヒートモード感受性画像形成要素を提供すること
である。
域の間で現像液中における現像性に大きな差を有するヒ
ートモード感受性画像形成要素を提供することである。
明らかになるであろう。
版印刷ベース上に、水性アルカリ性溶液中に可溶性のポ
リマーを含む第1層ならびに平版印刷ベースの第1層と
同じ側の上の最上層を有し、最上層はIR−感受性で且
つ水性アルカリ性現像液に関して非浸透性であり、該第
1層及び該最上層は1つの同じ層であることができる平
版印刷版の作製のためのヒートモード画像形成要素であ
って;該要素の表面が、露出され且つ水性アルカリ性現
像液で処理されると、 a)画像形成要素の非露出領域と水性アルカリ性現像液
の間の接触角が該現像液との接触の最初の1分間に最高
で6o変化し; b)画像形成要素の露出領域と水性アルカリ性現像液の
間の接触角が該現像液との接触の最初の1分間に15o
より大きく変化し; c)画像形成要素の一方の側における非露出領域と他方
の側における露出領域の間の水性アルカリ性溶液との接
触角における差が測定の開始時において10o以下であ
るようなものであることを特徴とするヒートモード画像
形成要素を提供する。
測定される。
出領域と水性アルカリ性溶液の間の接触角は、好ましく
は少なくとも100oである。接触の最初の1分間の後
の画像形成要素の露出領域と水性アルカリ性現像液の間
の接触角における変化は好ましくは20oより大きく、
より好ましくは25oより大きい。
は異なる。該実施態様では、親水性表面を有する平版印
刷ベース上に、水性アルカリ性溶液中に可溶性のポリマ
ーを含む第1層ならびに平版印刷ベースの第1層と同じ
側の上の最上層を有し、その最上層はIR−線に感受性
であり且つアルカリ性現像液に関して非浸透性である平
版印刷版の作製のためのヒートモード画像形成要素を提
供する。
顔料及び結合剤樹脂を含む。IR−色素もしくは顔料の
混合物を用いることができるが、1種類のみのIR−色
素もしくは顔料を用いるのが好ましい。好ましくは該I
R−色素はIR−シアニン色素である。特に有用なIR
−シアニン色素は2つのインドレニン基を有するシアニ
ン色素である。最も好ましいのは下記の構造を有する化
合物Iである。
炭化物、ホウ化物、窒化物、炭化窒化物、ブロンズ−構
造酸化物及びブロンズ群に構造的に関連しているがA成
分がない酸化物、例えばWO2.9である。導電性ポリ
マー分散液、例えばポリピロールもしくはポリアニリン
に基づく導電性ポリマー分散液を用いることもできる。
得られる平版印刷性能及び特に印刷耐久性は画像形成要
素の感熱性に依存する。これに関し、カーボンブラック
が非常に優れ且つ好ましい結果を与えることが見いださ
れた。
は該IR−感受性最上層の合計量の1〜99重量部、よ
り好ましくは50〜95重量部の量で存在する。
性のポリマー、例えばセルロースエステル、塩化ビニリ
デンとアクリロニトリルのコポリマー、ポリ(メタ)ア
クリレート、ポリ塩化ビニル、シリコーン樹脂などを含
むことができる。結合剤として好ましいのはニトロセル
ロース樹脂である。
0g/m2、より好ましくは0.1〜2g/m2の範囲で
ある。
て、水性アルカリ性溶液により浸透及び/又は可溶化さ
れる能力(capacity)における差が本発明のアルカリ性現
像液に関して生まれる。
と、現像の間に非画像形成部分を可溶化したり及び/又
は損傷を与えたりせずに画像形成された部分が清浄化さ
れる程度まで該能力が増加する。
くは5〜120秒の間隔内に行われる。
先的に(preferentially)7.5〜14
のpHを有する水性アルカリ性現像液中に可溶性の第1
層を含む。該層は好ましくは最上層に連続しているが、
最上層と第1層の間に他の層が存在することができる。
この層において用いられるアルカリ可溶性結合剤は好ま
しくは通常のポジティブ又はネガティブ作用性PS−版
で用いられるような疎水性結合剤、例えばノボラックポ
リマー、ヒドロキシスチレン単位を含有するポリマー、
カルボキシ置換ポリマーなどである。これらのポリマー
の典型的例はDE−A−4 007 428、DE−A
−4 027 301及びDE−A−4445 820
に記載されている。本発明と関連して用いられる疎水性
結合剤はさらに、水中における不溶性及びアルカリ性溶
液中における部分的な可溶性/膨潤性及び/又は補助溶
媒と組み合わされた場合の水中における部分的な可溶性
を特徴としている。
しくは可視光−及びUV−光減感層である。該層は好ま
しくは熱的に硬膜可能である。この好適に可視光−及び
UV−減感されている層は、250nm〜650nmの
波長領域内で吸収する感光性成分、例えばジアゾ化合
物、フォトアシッド(photoacids)、光開始
剤、キノンジアジド類、増感剤などを含まない。この方
法で昼光に安定な印刷版を得ることができる。
しくはカルボン酸、さらにもっと好ましくは安息香酸、
最も好ましくは3,4,5−トリメトキシ安息香酸ある
いはベンゾフェノンも含む。
ェノンの合計量対ポリマーの比率は好ましくは2:98
〜40:60、より好ましくは5:95〜20:80の
範囲である。該第1層の合計量は好ましくは0.1〜1
0g/m2、より好ましくは0.3〜2g/m2の範囲で
ある。
実施態様の場合に平版印刷ベースは陽極酸化されたアル
ミニウムであることができる。特に好ましい平版印刷ベ
ースは電気化学的に粗面化され且つ陽極酸化されたアル
ミニウム支持体である。陽極酸化されたアルミニウム支
持体を処理してその表面の親水性を向上させることがで
きる。例えばアルミニウム支持体を例えば95℃などの
高められた温度でケイ酸ナトリウム溶液を用いてその表
面を処理することによりケイ酸塩化することができる。
別の場合、リン酸塩処理を施すことができ、それは酸化
アルミニウム表面をリン酸塩溶液で処理することを含
み、リン酸塩溶液はさらに無機フッ化物を含有している
ことができる。さらに酸化アルミニウム表面をクエン酸
又はクエン酸塩溶液で濯ぐことができる。この処理は室
温で行うことができるか又は約30〜50℃というわず
かに高められた温度で行うことができる。さらに興味深
い処理は酸化アルミニウム表面を重炭酸塩溶液で濯ぐこ
とを含む。さらに、酸化アルミニウム表面をポリビニル
ホスホン酸、ポリビニルメチルホスホン酸、ポリビニル
アルコールのリン酸エステル、ポリビニルスルホン酸、
ポリビニルベンゼンスルホン酸、ポリビニルアルコール
の硫酸エステル及びスルホン化脂肪族アルデヒドとの反
応により生成するポリビニルアルコールのアセタールを
用いて処理することができる。さらに、これらの後処理
の1つ又はそれ以上を単独で又は組み合わせて行うこと
ができることは明らかである。これらの処理のもっと詳
細な記載はGB−A−1 084 070、DE−A−
4 423 140、DE−A−4 417 907、
EP−A−659 909、EP−A−537 63
3、DE−A−4 001 466、EP−A−292
801、EP−A−291760及びUS−P−4
458 005に示されている。
性表面を有する平版印刷ベースはすべての実施態様の場
合に柔軟性支持体、例えば架橋された親水性層が設けら
れた紙又はプラスチックフィルムを含む。特に適した架
橋された親水性層は、ホルムアルデヒド、グリオキサ
ル、ポリイソシアナート又は加水分解されたテトラ−ア
ルキルオルトシリケートなどの架橋剤を用いて架橋され
た親水性結合剤から得ることができる。後者が特に好ま
しい。
ー、例えばビニルアルコール、アクリルアミド、メチロ
ールアクリルアミド、メチロールメタクリルアミド、ア
クリレート酸(acrylate acid)、メタク
リレート酸(methacrylate acid)、
ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタ
クリレートのホモポリマー及びコポリマーあるいは無水
マレイン酸/ビニルメチルエーテルコポリマーを用いる
ことができる。用いられる(コ)ポリマー又は(コ)ポ
リマー混合物の親水度は好ましくは、少なくとも60重
量パーセント、好ましくは80重量パーセントの程度ま
で加水分解されたポリ酢酸ビニルの親水度と同じか又は
それより高い。
ートの量は好ましくは親水性結合剤の重量部当たり少な
くとも0.2重量部、より好ましくは0.5〜5重量
部、最も好ましくは1.0重量部〜3重量部である。
ースの架橋された親水性層は好ましくは、層の機械的強
度及び多孔度を向上させる物質も含有する。この目的で
コロイドシリカを用いることができる。用いられるコロ
イドシリカは例えば最高40nm、例えば、20nmの
平均粒度を有するコロイドシリカのいずれの商業的に入
手可能な水−分散液の形態であることもできる。さらに
コロイドシリカより大きな寸法の不活性粒子、例えば
J.Colloid and Interface S
ci.,Vol.26,1968,pages 62
to 69に記載されている通りStOeberに従っ
て調製されるシリカあるいはアルミナ粒子あるいは二酸
化チタン又は他の重金属酸化物の粒子である少なくとも
100nmの平均直径を有する粒子を加えることができ
る。これらの粒子の導入により、架橋された親水性層の
表面に顕微鏡的丘と谷から成る均一な粗いきめが与えら
れ、それは背景領域における水のための保存場所として
働く。
れた親水性層の厚さは0.2〜25μmの範囲内で変化
することができ、好ましくは1〜10μmである。
れた親水性層の特定の例は、EP−A−601 24
0、GB−P−1 419 512、FR−P−2 3
00354、US−P−3 971 660、US−P
−4 284 705及びEP−A 514 490に
開示されている。
軟性支持体としてプラスチックフィルム、例えば、基質
化ポリエチレンテレフタレートフィルム、基質化ポリエ
チレンナフタレートフィルム、酢酸セルロースフィル
ム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム
などを用いるのが特に好ましい。プラスチックフィルム
支持体は不透明又は透明であることができる。
ルム支持体を用いるのが特に好ましい。本発明に従って
用いるのに特に適した接着促進層は、EP−A−619
524、EP−A−620 502及びEP−A−6
19 525に開示されているような親水性結合剤及び
コロイドシリカを含む。好ましくは接着促進層中のシリ
カの量は200mg/m2〜750mg/m2である。さ
らにシリカ対親水性結合剤の比率は好ましくは1より高
く、コロイドシリカの表面積は好ましくは少なくとも3
00m2/g、より好ましくは少なくとも500m2/g
である。
じである。該実施態様の場合、親水性表面を有する平版
印刷ベース上に、IR−線に感受性であり且つ水性アル
カリ性溶液に可溶性のポリマーを含み、アルカリ性現像
液に関して非浸透性である最上層を有する平版印刷版の
作製のためのヒートモード画像形成要素を提供する。
もしくは顔料及び水性アルカリ性溶液中に可溶性のポリ
マーを含む。IR−色素もしくは顔料の混合物を用いる
ことができるが、1種類のみのIR−色素もしくは顔料
を用いるのが好ましい。適したIR−色素及び顔料は本
発明の第1の実施態様において上記で挙げたものであ
る。
上層の合計量の1〜60重量部、より好ましくは3〜5
0重量部の量で存在する。
ポリマーは好ましくは通常のポジティブ又はネガティブ
作用性PS−版で用いられるような疎水性及びインキ受
容性ポリマー、例えばカルボキシ置換ポリマーなどであ
る。より好ましいのはフェノール性樹脂、例えばヒドロ
キシスチレン単位含有ポリマー又はノボラックポリマー
である。最も好ましいのはノボラックポリマーである。
これらのポリマーの典型的例はDE−A−4 007
428、DE−A−4 027 301及びDE−A−
4 445 820に記載されている。本発明と関連し
て用いられる疎水性ポリマーはさらに、水中における不
溶性及びアルカリ性溶液中における少なくとも部分的な
可溶性/膨潤性及び/又は補助溶媒と組み合わされた場
合の水中における少なくとも部分的な可溶性を特徴とし
ている。
視光−及びUV−光減感層である。さらに該層は好まし
くは熱的に硬膜可能である。この好適に可視光−及びU
V−光減感されている層は、250nm〜650nmの
波長領域内で吸収する感光性成分、例えばジアゾ化合
物、フォトアシッド、光開始剤、キノンジアジド類、増
感剤などを含まない。この方法で昼光に安定な印刷版を
得ることができる。
酸、より好ましくはカルボン酸、さらにもっと好ましく
は安息香酸、最も好ましくは3,4,5−トリメトキシ
安息香酸あるいはベンゾフェノン、より好ましくはトリ
ヒドロキシベンゾフェノンも含む。
ベンゾフェノンの合計量対ポリマーの比率は好ましくは
2:98〜40:60、より好ましくは5:95〜3
0:70の範囲である。該IR−感受性層の合計量は好
ましくは0.1〜10g/m2、より好ましくは0.3
〜2g/m2の範囲である。
において、アルカリ性現像液により浸透及び/又は可溶
化される容量における差が本発明のアルカリ性現像液に
関して生まれる。
ド画像形成要素を画像通りに露出し、現像する。
又は近−赤外、すなわち700〜1500nmの波長領
域で働くレーザーの使用を含む画像通りの走査露出であ
る。最も好ましいのは近−赤外で発光するレーザーダイ
オードである。画像形成要素の露出は短い画素滞留時間
を有するレーザーならびに長い画素滞留時間を有するレ
ーザーを用いて行うことができる。好ましいのは0.0
05μ秒〜20μ秒の画素滞留時間を有するレーザーで
ある。
成要素は水性アルカリ性溶液でそれを濯ぐことにより現
像される。本発明で用いられる水性アルカリ性溶液は、
通常のポジティブ作用性予備増感印刷版の現像に用いら
れ、好ましくはケイ酸塩の形態でSiO2を含有し、好
ましくは11.5〜14のpHを有するものである。か
くして露出されて水性アルカリ性溶液に関してより浸透
性とされた最上層の画像形成部分は清浄化され、それに
よりポジティブ作用性印刷版が得られる。
非常に重要である。
めに特に重要なことは、現像液中のアルカリの濃度及び
ケイ酸塩の濃度などの質である。そのような状況下で本
発明者等は、前記の組成を有する現像液を用いた場合の
みに迅速高温処理を行うことができ、補足されるべき補
充液の量が少なく、現像液を交換せずに3カ月以上もの
長期間に及んで安定した現像処理を行うことができるこ
とを見いだした。
現像液のための補充液は、主にアルカリ金属ケイ酸塩及
びMOHにより示されるアルカリ金属水酸化物又はM2
Oにより示されるその酸化物を含む水溶液であり、ここ
で該現像液は0.5〜1.5のモル比でSiO2及びM2
Oを含み、SiO2の濃度は0.5〜5重量%である。
そのようなアルカリ金属ケイ酸塩として好適に用いられ
るのは、例えば、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、
ケイ酸リチウム及びメタケイ酸ナトリウムである。他
方、そのようなアルカリ金属水酸化物として好ましいの
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化リチウ
ムである。
ルカリ性試薬を含有することができる。そのような他の
アルカリ性試薬の例には、水酸化アンモニウム、第三リ
ン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸カ
リウム、第二リン酸カリウム、第三リン酸アンモニウ
ム、第二リン酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸アンモニウムなどの
無機アルカリ性試薬;ならびにモノ−、ジ−もしくはト
リエタノールアミン、モノ−、ジ−もしくはトリメチル
アミン、モノ−、ジ−もしくはトリエチルアミン、モノ
−もしくはジ−イソプロピルアミン、n−ブチルアミ
ン、モノ−、ジ−もしくはトリイソプロパノールアミ
ン、エチレンイミン、エチレンジイミン及びテトラメチ
ルアンモニウムヒドロキシドなどの有機アルカリ性試薬
が含まれる。
[M2O]のモル比が特に重要であり、それは一般に
0.6〜1.5、好ましくは0.7〜1.3である。こ
れはもしモル比が0.6より低いと活性の大きなばらつ
きが観察され、一方もしそれが1.5を越えると迅速現
像を行うのが困難になり、非画像領域上の感光層の溶出
又は除去が不完全でありがちなためである。さらに現像
液及び補充液中のSiO2の濃度は好ましくは1〜4重
量%の範囲である。SiO2の濃度のそのような制限
は、大量の本発明の版を長期間処理した場合でも優れた
仕上げの質を有する平版印刷版を安定して与えることを
可能にする。
1.5の範囲のモル比[SiO2]/[M2O]及び1〜
4重量%のSiO2の濃度を有するアルカリ金属ケイ酸
塩の水溶液が現像液として用いられる。そのような場
合、現像液のアルカリ濃度と等しいか又はそれより高い
アルカリ濃度を有する補充液が用いられるのはもちろん
である。供給されるべき補充液の量を減少させるため
に、補充液のモル比[SiO 2]/[M2O]が現像液の
それと等しいか又はそれより小さいことあるいは現像液
のモル比が補充液のそれと等しい場合はSiO2の濃度
が高いことが有利である。
いて、20℃における水中の溶解度が10重量%以下の
有機溶剤を必要に従って同時に用いることができる。そ
のような有機溶剤の例は、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸ベンジル、エチレングリ
コールモノブチルアセテート、乳酸ブチル及びレブリン
酸ブチルなどのカルボン酸エステル類;エチルブチルケ
トン、メチルイソブチルケトン及びシクロヘキサノンな
どのケトン類;エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレング
リコールモノフェニルエーテル、ベンジルアルコール、
メチルフェニルカルビノール、n−アミルアルコール及
びメチルアミルアルコールなどのアルコール類;キレシ
ンなどのアルキル−置換芳香族炭化水素;ならびにメチ
レンジクロリド及びモノクロロベンゼンなどのハロゲン
化炭化水素である。これらの有機溶剤は単独で又は組み
合わせて用いることができる。本発明において特に好ま
しいのはベンジルアルコールである。これらの有機溶剤
は一般に5重量%以下、好ましくは4重量%以下の量で
現像液又はそのための補充液に加えられる。
時に、それらの現像性を向上させる目的で界面活性剤を
含有することができる。そのような界面活性剤の例に
は、高級アルコール(C8〜C22)硫酸エステルの塩、
例えばラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム
塩、オクチルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩、
ラウリルアルコール硫酸エステルのアンモニウム塩、T
eepol B−81(商標、Shell Chemi
cals Co.,Ltdから入手可能)及びアルキル
硫酸エステル二ナトリウム;脂肪族アルコールリン酸エ
ステルの塩、例えばセチルアルコールリン酸エステルの
ナトリウム塩;アルキルアリールスルホン酸塩、例えば
ドデシルベンゼンスルホネートのナトリウム塩、イソプ
ロピルナフタレンスルホネートのナトリウム塩、ジナフ
タレンジスルホネートのナトリウム塩及びメタニトロベ
ンゼンスルホネートのナトリウム塩;アルキルアミドの
スルホン酸塩、例えばC17H33CON(CH3)CH2C
H2SO3Naならびに2塩基性脂肪族酸エステルのスル
ホン酸塩、例えばジオクチルスルホコハク酸ナトリウム
及びジヘキシルスルホコハク酸ナトリウムが含まれる。
これらの界面活性剤は単独で又は組み合わせて用いるこ
とができる。特に好ましいのはスルホン酸塩である。こ
れらの界面活性剤は一般に5重量%以下、好ましくは3
重量%以下の量で用いることができる。
像安定性を強化するために、以下の化合物を同時に用い
ることができる。
N−A−58−75 152に開示されているようなN
aCl、KCl及びKBr;キレート化剤、例えばJN
−A−58−190 952(U.S−A−4 469
776)に開示されているようなEDTA及びNT
A、JN−A−59−121 336(US−A−46
06 995)に開示されているような[Co(N
H3)6]C13などの錯体;JN−A−55−25 1
00に開示されているもののような周期表のIIa、I
IIa又はIIIb族の元素のイオン化可能化合物;ア
ニオン性又は両性界面活性剤、例えばJN−A−50−
51 324に開示されているようなアルキルナフタレ
ンスルホン酸ナトリウム及びN−テトラデシル−N,N
−ジヒドロキシチルベタイン;US−A−4 374
920に開示されているようなテトラメチルデシンジオ
ール;JN−A−60−213 943に開示されてい
るような非−イオン性界面活性剤;カチオン性ポリマ
ー、例えばJN−A−55−95946に開示されてい
るようなp−ジメチルアミノメチルポリスチレンのメチ
ルクロリド第4級生成物(methyl chlori
de quaternary products);両
性高分子電解質、例えばJN−A−56−142528
に開示されているようなビニルベンジルトリメチルアン
モニウムクロリドとアクリル酸ナトリウムのコポリマ
ー;還元性無機塩、例えばJN−A−57−192 9
52(US−A−4 467 027)に開示されてい
るような亜硫酸ナトリウム及びアルカリ−可溶性メルカ
プト化合物又はチオエーテル化合物、例えばチオサリチ
ル酸、システイン及びチオグリコール酸;無機リチウム
化合物、例えばJN−A−58−59 444に開示さ
れているような塩化リチウム;有機リチウム化合物、例
えばJN−A−50 34 442に開示されているよ
うな安息香酸リチウム;JN−A−59−75 255
に開示されているようなSi、Tiなどを含有する有機
金属界面活性剤;JN−A−59−84 241(US
−A−4 500 625)に開示されているような有
機ホウ素化合物;第4級アンモニウム塩、例えばEP−
A−101 010に開示されているようなテトラアル
キルアンモニウムオキシド;ならびに殺バクテリア剤、
例えばJN−A−63−226 657に開示されてい
るようなデヒドロ酢酸ナトリウムである。
現像液のための補充液を補充するいずれの既知の手段も
用いることができる。好適に用いられるそのような方法
の例は、JN−A−55−115 039(GB−A−
2 046 931)に開示されているように処理され
たPS版の量と時間の関数として断続的又は継続的に補
充液を補充するための方法、JN−A−58−95 3
49(US−A−4537 496)に開示されている
ように溶出された感光層の程度を検出するためのセンサ
ーを現像領域の中央部分に配置し、検出される溶出され
た感光層の程度に比例して補充液を補充することを含む
方法;GB−A−2 208 249に開示されている
ように現像液のインピーダンス値を決定し、検出される
インピーダンス値をコンピューターにより処理して補充
液の補充を行うことを含む方法である。
ススリーブ印刷版として用いることもできる。この選択
肢の場合、印刷版はレーザーを用いて円筒形にはんだ付
けされる。古典的に作製される印刷版を古典的な方法で
適用する代わりに、直径として印刷胴の直径を有するこ
の円筒状印刷版を印刷胴上で滑らせる。スリーブに関す
るさらなる詳細は“Grafisch Nieuws”
ed.Keesing,15,1995,page
4 to 6に示されている。
アルカリ性溶液を用いて現像し、乾燥した後、得られる
版をそのまま印刷版として用いることができる。しかし
耐久性を向上させるために該版を200℃〜300℃の
温度で30秒〜5分間、焼くこともできる。画像形成要
素をUV−線への全体的後−露出に供し、画像を硬膜さ
せて印刷版のランレングスを増加させることもできる。
となくそれを例示するものである。すべての部及びパー
センテージは、他のように特定されなければ重量によ
る。
て5g/lの水酸化ナトリウムを含有する水溶液に箔を
沈め、脱イオン水で濯ぐことにより脱脂した。次いで3
5℃の温度及び1200A/m2の電流密度において交
流を用い、4g/lの塩酸、4g/lの硼酸及び5g/
lのアルミニウムイオンを含有する水溶液中で箔を電気
化学的に粗面化し、0.5μmの平均中心線粗さRaを
有する表面トポロジーを形成した。
lの硫酸を含有する水溶液を用い、60℃において18
0秒間、アルミニウム箔をエッチングし、25℃におい
て30秒間、脱イオン水で濯いだ。
水溶液中で、45℃の温度、約10Vの電圧及び150
A/m2の電流密度において約300秒間、陽極酸化に
供し、3.00g/m2のAl2O3の陽極酸化フィルム
を形成し、次いで脱イオン水で洗浄し、ポリビニルホス
ホン酸を含有する溶液及び続いて三塩化アルミニウムを
含有する溶液を用いて後処理し、脱イオン水を用いて2
0℃で120秒間濯ぎ、乾燥した。 ヒートモード画像形成要素の製造 上記の平版印刷ベース上に、最初に55/45の比率の
テトラヒドロフラン/メトキシプロパノール中の8.6
重量%溶液からの層を14μmの湿潤コーティング厚さ
でコーティングした。得られる層は88%のALNOV
OL SPN452TM(Clariant,Germa
nyから入手可能なノボラック)及び12%の3,4,
5−トリメトキシ安息香酸を含有した。次いでこの層の
上に50/50の比率のメチルエチルケトン/メトキシ
プロパノール中の0.81重量%溶液からIR−感受性
層を20μmの湿潤コーティング厚さでコーティングし
た。得られるIR−感受性層は81.5%のカーボンブ
ラック、8.2%のニトロセルロース及び10.3%の
FLUORAD FC431TM(3M,USAのペルフ
ルオロアルキル界面活性剤)を含有した。 ヒートモード画像形成要素の露出 この材料をCREO 3244 TRENDSETTE
RTM(Creoから入手可能)外部ドラムプレートセッ
ターを用い、240mJ/cm2及び2400dpiに
おいて、非融蝕条件下で画像形成した。 画像通りに露出された要素の現像及び印刷 露出された材料を水性アルカリ性現像液中で現像した。
これらの現像は現像部門に4/1の比率のOZASOL
EP26TM現像液/水(OZASOL EP26はA
gfaから商業的に入手可能)ならびに濯ぎ部門に水及
びゴム引き部門にOZASOL RC795TMゴムを満
たしたTECHNIGRAPH NPX−32TM(Te
chnigraphから入手可能)プロセッサにおいて
行った。現像液中における浸漬時間は22秒であった。
この材料を印刷すると優れたインキ−吸収、ランレング
ス、ドットレンダリング(dotrendering)
及び処理寛容度を生ずる。
て5g/lの水酸化ナトリウムを含有する水溶液に箔を
沈め、脱イオン水で濯ぐことにより脱脂した。次いで3
5℃の温度及び1200A/m2の電流密度において交
流を用い、4g/lの塩酸、4g/lの硼酸及び5g/
lのアルミニウムイオンを含有する水溶液中で箔を電気
化学的に粗面化し、0.5μmの平均中心線粗さRaを
有する表面トポロジーを形成した。
lの硫酸を含有する水溶液を用い、60℃において18
0秒間、アルミニウム箔をエッチングし、25℃におい
て30秒間、脱イオン水で濯いだ。
水溶液中で、45℃の温度、約10Vの電圧及び150
A/m2の電流密度において約300秒間、陽極酸化に
供し、3.00g/m2のAl2O3の陽極酸化フィルム
を形成し、次いで脱イオン水で洗浄し、ポリビニルホス
ホン酸を含有する溶液及び続いて三塩化アルミニウムを
含有する溶液を用いて後処理し、脱イオン水を用いて2
0℃で120秒間濯ぎ、乾燥した。 ヒートモード画像形成要素の製造 60/40のテトラヒドロフラン/2−メトキシプロパ
ノール中の6.65重量%溶液からIR−感受性層を2
1μmの湿潤コーティング厚さでコーティングし、1.
24g/m2の乾燥コーティング厚さを得た。得られる
IR−感受性層は:9.1%のカーボンブラック、1
0.3%の3,4,5−トリメトキシ安息香酸、78.
5%のALNOVOL PN430TM、0.2%のSO
LSPERSE 5000TM、0.9%のSOLSPE
RSE 28000TM(両者ともZeneca Spe
cialities,GBからの分散剤)、1.0%の
ニトロセルロース E950を含有した。 結果 1分間を経ての非露出領域における4/1の比率のOZ
ASOL EP26TM現像液/水(OZASOL EP
26TMはAgfaから商業的に入手可能)との接触角に
おける変化は8oである。かくして得られる材料は現像
液に対する抵抗性が不十分であり、実施例1より悪いド
ットレンダリング及び劣った処理寛容度を生ずる。
て5g/lの水酸化ナトリウムを含有する水溶液に箔を
沈め、脱イオン水で濯ぐことにより脱脂した。次いで3
5℃の温度及び1200A/m2の電流密度において交
流を用い、4g/lの塩酸、4g/lの硼酸及び5g/
lのアルミニウムイオンを含有する水溶液中で箔を電気
化学的に粗面化し、0.5μmの平均中心線粗さRaを
有する表面トポロジーを形成した。
lの硫酸を含有する水溶液を用い、60℃において18
0秒間、アルミニウム箔をエッチングし、25℃におい
て30秒間、脱イオン水で濯いだ。
水溶液中で、45℃の温度、約10Vの電圧及び150
A/m2の電流密度において約300秒間、陽極酸化に
供し、3.00g/m2のAl2O3の陽極酸化フィルム
を形成し、次いで脱イオン水で洗浄し、ポリビニルホス
ホン酸を含有する溶液及び続いて三塩化アルミニウムを
含有する溶液を用いて後処理し、脱イオン水を用いて2
0℃で120秒間濯ぎ、乾燥した。 ヒートモード画像形成要素の製造 60/40のテトラヒドロフラン/2−メトキシプロパ
ノール中の6.65重量%溶液からIR−感受性層を2
1μmの湿潤コーティング厚さでコーティングし、1.
24g/m2の乾燥コーティング厚さを得た。得られる
IR−感受性層は8.9%のカーボンブラック、10.
1%の3,4,5−トリメトキシ安息香酸、76.9%
のALNOVOL PN430TM、0.2%のSOLS
PERSE 5000TM、0.9%のSOLSPERS
E 28000TM、0.9%のニトロセルロース及び
2.1%のFLUORAD FC431TMを含有した。 ヒートモード画像形成要素の露出 この材料をCREO 3244 TRENDSETTE
RTM外部ドラムプレートセッターを用い、190mJ/
cm2及び2400dpiにおいて画像形成した。 結果 1分間における80%EP26とのΔ接触角 非露出 1o(111o→110o) 露出(190mJ/cm2) 12o(106→94o) 材料の露出は接触角を5o低下させる。 かくして得られる印刷要素は許容され得ない清浄化(c
lean−out)を示し、印刷機上における調色(t
oning)及び実施例1と比較して劣った処理寛容度
を生ずる。本発明の主たる特徴及び態様は以下の通りで
ある。
に、水性アルカリ性溶液中に可溶性のポリマーを含む第
1層ならびに平版印刷ベースの第1層と同じ側の上の最
上層を有し、最上層はIR−感受性で且つ水性アルカリ
性現像液に関して非浸透性であり、該第1層及び該最上
層は1つの同じ層であることができる平版印刷版の作製
のためのヒートモード画像形成要素であって;該要素の
表面が、露出され且つ水性アルカリ性現像液で処理され
ると、 a)画像形成要素の非露出領域と水性アルカリ性現像液
の間の接触角が該現像液との接触の最初の1分間に最高
で6o変化し; b)画像形成要素の露出領域と水性アルカリ性現像液の
間の接触角が該現像液との接触の最初の1分間に15o
より大きく変化し; c)画像形成要素の一方の側における非露出領域及び他
方の側における露出領域の間の水性アルカリ性溶液との
接触角における差が測定の開始時において10o以下で
あるようなものであることを特徴とするヒートモード画
像形成要素。
カリ性溶液の間の接触角が測定の開始時において少なく
とも100oである上記1項に記載の平版印刷版の作製
のためのヒートモード画像形成要素。
要素の露出領域と水性アルカリ性現像液の間の接触角に
おける変化が20oより大きい上記1項に記載の平版印
刷版の作製のためのヒートモード画像形成要素。
マーがノボラックポリマー又はポリヒドロキシスチレン
単位を含有するポリマーである上記1項に記載の平版印
刷版の作製のためのヒートモード画像形成要素。
ノン類から成る群より選ばれる化合物を含有する上記1
項に記載の平版印刷版の作製のためのヒートモード画像
形成要素。
され且つ陽極酸化されたアルミニウムである上記1項に
記載の平版印刷版の作製のためのヒートモード画像形成
要素。
含有する上記1項に記載の平版印刷版の作製のためのヒ
ートモード画像形成要素。
像形成要素をIR−線に画像通りに露出し; b)該画像通りに露出されたヒートモード画像形成要素
を水性アルカリ性現像液を用いて現像し、それにより同
じであることができる第1及び最上層の露出領域を溶解
し、第1層の非露出領域を溶解せずに残す段階を含む平
版印刷版の作製方法。
属ケイ酸塩を含有し、少なくとも12のpHを有する上
記8項に記載の平版印刷版の作製のための方法。
秒の画素滞留時間を有する上記8項に記載の平版印刷版
の作製のための方法。
Claims (2)
- 【請求項1】 親水性表面を有する平版印刷ベース上
に、水性アルカリ性溶液中に可溶性のポリマーを含む第
1層ならびに平版印刷ベースの第1層と同じ側の上の最
上層を有し、最上層はIR−感受性で且つ水性アルカリ
性現像液に関して非浸透性であり、該第1層及び該最上
層は1つの同じ層であることができる平版印刷版の作製
のためのヒートモード画像形成要素であって;該要素の
表面が、露出され且つ水性アルカリ性現像液で処理され
ると、 a)画像形成要素の非露出領域と水性アルカリ性現像液
の間の接触角が該現像液との接触の最初の1分間に最高
で6o変化し; b)画像形成要素の露出領域と水性アルカリ性現像液の
間の接触角が該現像液との接触の最初の1分間に15o
より大きく変化し; c)画像形成要素の一方の側における非露出領域と他方
の側における露出領域の間の水性アルカリ性溶液との接
触角における差が測定の開始時において10o以下であ
るようなものであることを特徴とするヒートモード画像
形成要素。 - 【請求項2】 a)請求項1に記載のヒートモード画像
形成要素をIR−線に画像通りに露出し; b)該画像通りに露出されたヒートモード画像形成要素
を水性アルカリ性現像液を用いて現像し、それにより同
じであることができる第1及び最上層の露出領域を溶解
し、第1層の非露出領域を溶解せずに残す段階を含む平
版印刷版の作製方法。
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