JP2000056434A - レンズ付きフィルム成形品及びレンズ付きフィルム成形品製造方法並びにレンズ付きフィルム - Google Patents

レンズ付きフィルム成形品及びレンズ付きフィルム成形品製造方法並びにレンズ付きフィルム

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JP2000056434A
JP2000056434A JP10228070A JP22807098A JP2000056434A JP 2000056434 A JP2000056434 A JP 2000056434A JP 10228070 A JP10228070 A JP 10228070A JP 22807098 A JP22807098 A JP 22807098A JP 2000056434 A JP2000056434 A JP 2000056434A
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JP
Japan
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resin
lens
film
molded product
polystyrene resin
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JP10228070A
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English (en)
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Hitoshi Okubo
仁 大久保
Misao Ito
操 伊藤
Nobuaki Sugiyama
信明 杉山
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズ付きフィルム成形品の再生コストを低減
することができるレンズ付きフィルム成形品及びレンズ
付きフィルム成形品製造方法並びにレンズ付きフィルム
を提供する。 【解決手段】レンズ付きフィルム用成形品は、ポリスチ
レン樹脂に、シリコン0.2〜3.0%、ポリプロピレ
ン樹脂0.2〜10.0%、アクリル樹脂0.1〜5.
0%の内どれか一つ以上を混合して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、組立時に予めフ
ィルムカートリッジを装填しておき、撮影毎に写真フィ
ルムを巻き上げ、撮影済の写真フィルムを取出すレンズ
付きフィルム成形品及びレンズ付きフィルム成形品製造
方法並びにレンズ付きフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ付きフィルムは、組立時に予めフ
ィルムカートリッジを装填しておき、撮影毎に写真フィ
ルムをフィルムカートリッジ内のスプール上に巻き上
げ、撮影済の写真フィルムを取出す簡易なカメラであ
る。このようなレンズ付きフィルムでは、フィルム全部
について撮影が終了すると、写真フィルムを内蔵したま
まの状態で現像所に送り、現像所ではカメラから写真フ
ィルムが巻き上げられたフィルムカートリッジを取出し
て写真フィルムの現像処理を行なう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に近年、環境保護や
一層の省資源化を図る目的で、リサイクル性に優れた製
品が要望されている。レンズ付きフィルムユニットにお
いても、ユーザーが撮影を完了して現像のためにラボに
送られてきたレンズ付きフィルムユニットをメーカーが
回収し、リサイクルを行っている。
【0004】このレンズ付きフィルムユニットのリサイ
クルは、紙カバーやラベル、フラッシュユニット、電池
の取り外し等を行い、さらに樹脂で形成されたカバー部
材、カメラ本体、レンズ、シャッター部材等を粉砕して
溶融して再生成形品を得ているが、レンズ付きフィルム
成形品としては用いられていなかった。
【0005】そこで、さらにカバー部材、カメラ本体、
レンズ、シャッター部材等の部品毎に細かく解体して分
別し、部品毎に粉砕して溶融すれば、各部品毎に対応し
た同質の材料を得ることができレンズ付きフィルム成形
品として用いることができるが、手間と時間がかかり、
面倒な作業であり、これにより部品の再生コストが上昇
する等の問題があった。
【0006】この発明者等は、種々検討の結果、カバー
部材、カメラ本体、レンズ、シャッター部材等の部品毎
に解体して分別し、部品毎に粉砕することなく一緒に粉
砕し、再生材を形成し、この再生材を用いてレンズ付き
フィルム成形品を得ることを案出した。
【0007】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、レンズ付きフィルム成形品の再生コストを低減す
ることができるレンズ付きフィルム成形品及びレンズ付
きフィルム成形品製造方法並びにレンズ付きフィルムを
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。なお、以下の説明における混合比は全て重量比で
ある。
【0009】請求項1記載の発明は、『ポリスチレン樹
脂に、シリコン0.2〜3.0%、ポリプロピレン樹脂
0.2〜10.0%、アクリル樹脂0.1〜5.0%の
内どれか一つ以上を混合して形成されたことを特徴とす
るレンズ付きフィルム用成形品。』である。
【0010】この請求項1記載の発明によれば、樹脂で
形成されたカバー部材、カメラ本体、レンズ、シャッタ
ー部材等を部品毎に解体して分別することなく、これら
を一緒に粉砕して溶融してペレットにした再生樹脂を用
いて、レンズ付きフィルム用成形品を成形し、再生コス
トを低減することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、『レンズ付きフィ
ルムから樹脂成形品以外を除去する分別・解体を行い、
その後樹脂成形品を粉砕し、この粉砕されたポリスチレ
ン樹脂に、シリコン0.2〜3.0%、ポリプロピレン
樹脂0.2〜10.0%、アクリル樹脂0.1〜5.0
%の内どれか一つ以上が混合された状態で加熱して押し
出し、この押し出されて固化した樹脂をペレットにし、
このペレットにされた樹脂を用いてレンズ付きフィルム
用成形品を製造することを特徴とするレンズ付きフィル
ム用成形品製造方法。』である。
【0012】この請求項2記載の発明によれば、レンズ
付きフィルムから樹脂成形品以外を除去する分別・解体
を行い、その後樹脂で形成されたカバー部材、カメラ本
体、レンズ、シャッター部材等を部品毎に解体して分別
することなく、これらを一緒に粉砕して溶融してペレッ
トにした再生樹脂を用いて、レンズ付きフィルム用成形
品を成形し、再生コストを低減することができる。
【0013】請求項3記載の発明は、『ポリスチレン樹
脂に、シリコン0.2〜3.0%、ポリプロピレン樹脂
0.2〜10.0%、アクリル樹脂0.1〜5.0%の
内どれか一つ以上を混合して形成されたレンズ付きフィ
ルム用成形品にラベルを貼着したことを特徴とするレン
ズ付きフィルム。』である。
【0014】この請求項3記載の発明によれば、再生樹
脂を用いて形成されたレンズ付きフィルム用成形品にラ
ベルを貼着することで低コストである。
【0015】なお、請求項1、3においてシリコンは
0.2〜1.0%とするのが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明のレンズ付きフィ
ルム成形品の再生コストを低減することができるレンズ
付きフィルム成形品及びレンズ付きフィルム成形品製造
方法並びにレンズ付きフィルムの実施の形態を図面に基
づいて説明する。
【0017】図1はレンズ付きフィルムユニットを前面
から見た斜視図、図2は前カバーと後カバーの係着部の
図、図3はレンズ付きフィルムユニットを後面から見た
斜視図である。
【0018】同図において、1は第1部材を構成する前
カバー、2は第2部材を構成する後カバーであり、これ
らのカバー部材は内部の機構部材を被覆し保護すると共
に、予め装填されたフィルムに対して光密に形成されて
いる。このように、第1部材を構成する前カバー、2は
第2部材を構成する後カバーが、外表面を構成してい
る。また、Lは撮影レンズ、3はストロボが発光するス
トロボパネル、4は右方向に摺動操作させることにより
内部の電源スイッチをオンさせるスイッチ操作部材、5
はファインダ窓である。
【0019】前カバー1と後カバー2は、内部の機構部
材を担持する図示していないユニット本体に対して係着
したり、前カバー1が後カバー2に対して係着したりし
て、外装部材として装着される。このとき、組立を簡単
にすると共に、リサイクルのために分解も容易に可能な
ように、図2に示すような構成で係着している。
【0020】図2において、図2(a)は図2(b)の
A−A断面図、図2(b)は係着部の正面図である。同
図において、1aは前カバー1の側面部、2aは後カバ
ー2の側面部であり、前カバー1の側面部1aには係止
爪1bが設けられ、後カバー2の側面部2aには係止孔
2bが設けられ、係止爪1bが係止孔2bに係着するこ
とにより、前カバー1の側面部1aと後カバー2の側面
部2aは互いに保持されている。なお、図2は前カバー
1の係止爪1bと後カバー2の係止孔2bとを係着させ
た図であるが、前カバー1に係止孔を設け、後カバー2
に係止爪を設けてもよいし、前カバー1と図示していな
いユニット本体、または後カバー2とユニット本体と
の、何れか一方に係止爪を設け、他方に係止孔を設けて
係着させてもよい。
【0021】このように、前カバー1と後カバー2を係
着させたとき、互いが係着するレンズ付きフィルムユニ
ットにおける4面、即ち上面、底面、右側面、左側面に
おいて、必要最小限度の係着部がバランス良く配置でき
れば問題はない。しかし、内部の機構部材の配置やデザ
イン上の理由などで、必ずしも係着部がバランス良く配
置できるとは限らず、また底面の如き面は長い面にも拘
わらず係着部を配置できない場合もあるといった問題が
実際上は生ずる。
【0022】図1において、右側面に前カバー1と後カ
バー2との係着部6,7が設けられている。しかし、こ
の係着部6,7は図示していない内部の機構部材の配置
により右側面にバランス良く配置できない場合がある。
また、底面においては前カバー1と後カバー2とが充分
に係着できない場合もある。このような場合は、衝撃等
によりレンズ付きフィルムユニットの下方で前カバー1
と後カバー2とが外れる危険性がある。また、係着部
6,7をそのまま外観に表すと見苦しいので更に外装体
で被覆する必要がある。
【0023】この発明においては、レンズ付きフィルム
ユニットの左側に、前カバー1及び後カバー2と異なる
材質のシート状の外装体8を、前カバー1と後カバー2
と共に係着部6,7に貼着し被覆し、レンズ付きフィル
ムユニットの右側にも同様に外装体9を貼着し被覆し、
さらにレンズ付きフィルムユニットの上下にも同様に外
装体10を貼着し被覆している。外装体8,9,10は
外観の見栄えを良くするという機能と前カバー1と後カ
バー2の結合の補強をするという機能を有し、さらに商
品名や簡単な使用説明等を記載している。
【0024】前カバー1及び後カバー2が樹脂、例えば
ポリスチレンで形成されているが、外装体(ラベル)
8,9,10は異なる材質の樹脂、例えばポリプロピレ
ン樹脂や、紙等で形成される。外装体8,9,10の貼
着は、外装体8,9,10に予め接着剤を設けておき、
レンズ付きフィルムユニットの所定位置に貼り付ける。
接着剤には、アクリル系の接着剤が用いられる。
【0025】このようなレンズ付きフィルムでは、フィ
ルム全部について撮影が終了すると、写真フィルムを内
蔵したままの状態で現像所に送り、現像所ではレンズ付
きフィルムから写真フィルムが巻き上げられたフィルム
カートリッジを取出して写真フィルムの現像処理を行な
う。そして、写真フィルムの現像処理が完了し、フィル
ムカートリッジが取り出されたレンズ付きフィルムユニ
ットは、メーカーが回収し、リサイクルを行う。
【0026】このレンズ付きフィルムユニットのリサイ
クル工程の図4に示す。
【0027】分別・解体工程Aでは、レンズ付きフィル
ムユニットの紙製のラベル、フラッシュユニット、電池
等ユニットより簡単に取り外せる構成部品の取り外し等
を行い、レンズ付きフィルムから樹脂成形品以外の大半
を除去する分別・解体を行う。
【0028】粉砕工程Bでは、樹脂で形成されたラベ
ル、樹脂で形成された前カバー1及び後カバー2のカバ
ー部材、カバー部材で覆われたカメラ本体、撮影レンズ
Lやファインダレンズ等のレンズ、シャッター部材等の
部品を一緒に粉砕する。カバー部材、カメラ本体等はポ
リスチレン樹脂で形成され、シャッター部材等はシリコ
ン入りポリスチレン樹脂で形成され、レンズ等はアクリ
ル樹脂で形成される。カバー部材にはラベルが貼着さ
れ、またシャッター部材等の部品は磁性金属、非磁性金
属により固定されている。粉砕は、粉砕機を用いて行
い、粉砕機のスクリーンの孔径(粉砕物の大きさが決ま
る)はφ5mm〜φ30mm位であり、φ10mm〜φ
20mmが細かく粉砕でき好ましい。
【0029】分離工程Cでは、例えば塩水分離、風力分
離、金属分離等により、粉砕されたものから金属を分離
する。塩水分離は、例えば塩水で比重を1.1程度に制
御し比重が1.1より大きいアクリルや金属は沈ませ、
1.1より小さいポリスチレン樹脂は浮かせて回収す
る。風力分離は、風力を利用し、風速と風量を制御して
重い物体と軽い物体とを分離する。磁性金属の分離は、
マグネットなどを利用して磁性金属を分離する。その後
塩水分離や風力分離と組み合わせる。
【0030】次に、放射線物質検査工程Dを経て押し出
し工程Eを行なう。押し出し工程Eでは、金属が分離さ
れたポリスチレン樹脂に、シリコン0.2〜3.0%、
ポリプロピレン樹脂0.2〜10.0%、アクリル樹脂
0.1.〜5.0%の内どれか一つ以上が混合された状
態の樹脂を加熱して押し出し、この押し出しは押し出し
機を用い、樹脂を加熱し、スクリューで混練して細い棒
状に押し出す。
【0031】冷却工程Fでは、押し出された樹脂を水槽
内で冷却する。
【0032】ペレタイズ工程Gでは、冷却固定化された
棒状の樹脂を回転刃で小さくカットしてペレットにす
る。
【0033】乾燥工程Hでは、乾燥高温槽や遠心分離器
を利用して水分を除去する。
【0034】梱包工程Iでは、ペレット状の樹脂を梱包
して材料を再生する。
【0035】このように再生されたペレットにされた樹
脂を用いてレンズ付きフィルム用成形品を製造する。
【0036】レンズ付きフィルム用成形品は、ポリスチ
レン樹脂に、シリコン0.2〜3.0%、ポリプロピレ
ン樹脂0.2〜10.0%、アクリル樹脂0.1〜5.
0%の内どれか一つ以上を混合して形成される。
【0037】このようにレンズ付きフィルムから簡単に
取り外すことができる樹脂成形品以外を除去する分別・
解体を行い、その後樹脂成形品を粉砕し、この粉砕され
たポリスチレン樹脂に、シリコン0.2〜3.0%、ポ
リプロピレン樹脂0.2〜10.0%、アクリル樹脂
0.1〜5.0%の内どれか一つ以上が混合された状態
の樹脂を加熱して押し出し、この押し出されて固化した
樹脂をペレットにし、このペレットにされた樹脂を用い
てレンズ付きフィルム用成形品を製造することで、レン
ズ付きフィルムから樹脂成形品以外を除去する分別・解
体を行い、その後樹脂で形成されたカバー部材、カメラ
本体、レンズ、シャッター部材等を部品毎に解体して分
別することなく、これらを一緒に粉砕して溶融してレン
ズ付きフィルム用成形品を再生し、再生コストを低減す
ることができる。
【0038】樹脂で形成されたカバー部材、カメラ本
体、レンズ、シャッター部材等を部品毎に解体して分別
することなく、これらを一緒に粉砕して溶融してレンズ
付きフィルム用成形品を再生し、再生コストを低減する
ことができる。
【0039】ポリスチレン樹脂に、シリコン0.2〜
3.0%、ポリプロピレン樹脂0.2〜10.0%、ア
クリル樹脂0.1〜5.0%の内どれか一つ以上が混合
して形成されたレンズ付きフィルム用成形品にラベルを
貼着し、再生されたレンズ付きフィルム用成形品にラベ
ルを貼着することで低コストである。
【0040】この発明のレンズ付きフィルム用成形品と
して、ポリプロピレンラベル付きポリスチレン樹脂を再
生した実施例1及びシリコン3%入りのポリスチレン樹
脂を再生した実施例2を、ラベルを取り除いたポリスチ
レン樹脂を再生した比較例1及びシリコンを取り除いた
ポリスチレン樹脂を再生した比較例2とを、流動性、耐
熱性、衝撃強度、滑り性について比較して説明する。
【0041】実験は実施例1のポリプロピレンラベル
付きポリスチレン樹脂の比率が30%、60%、100
%の3条件の試料、および実施例2のシリコン3%入
り樹脂の比率が10%、30%、50%(滑り性のみ2
0%)の3条件の試料を作成して行った。
【0042】なお、現在販売されているコニカ株式会社
製のレンズ付きフィルム、ポリスチレン樹脂とシリコン
入りポリスチレン樹脂の割合は、重量比でおよそ8対2
である。
【0043】実験1 ラベル付きポリスチレン樹脂の物性評価(メルトフロ
ー) ラべル付きポリスチレン樹脂を再生した実施例1の再生
材と、比較例1の樹脂材とを比較する。
【0044】 試料1・・・比較例1 試料2・・・実施例1の再生材30%(比較例1の樹脂
材が70%) 試料3・・・実施例1の再生材60%(比較例1の樹脂
材が40%) 試料4・・・実施例1の再生材100%(比較例1の樹
脂材が0%) なお、試料2〜4で実施例1の再生材のラベルの比率
は、約3wt%である。
【0045】JISK7210に準ずる。
【0046】 温度 200℃ 荷重 5kg 実験結果を、表1に示す。 表1
【0047】
【0048】結果として、ラベル付きポリスチレン樹脂
の再生材の混合比が多くなると樹脂の流れはよくなる。
【0049】実験2 ラベル付きポリスチレン樹脂の物性評価(ビカット軟化
温度) ラべル付きポリスチレン樹脂を再生した実施例1の再生
材と、比較例1の樹脂材とを比較する。試料1〜試料4
は実験1と同様である。
【0050】JISK7206 実験結果を、表2に示す。 表2
【0051】
【0052】結果として、ラベル付きポリスチレン樹脂
の再生材を100%使用しても変化は見られない。
【0053】実験3 ラベル付きポリスチレン樹脂の物性評価(アイジット衝
撃強度) ラべル付きポリスチレン樹脂を再生した実施例1の再生
材と、比較例1の樹脂材とを比較する。試料1〜試料4
は実験1と同様である。
【0054】JISK7110(Vノッチ付) 実験結果を、表3に示す。 表3
【0055】
【0056】結果として、ラベル付きポリスチレン樹脂
の再生材を100%使用しても変化は見られない。
【0057】実験4 ラベル付きポリスチレン樹脂の物性評価(動摩擦係数) ラべル付きポリスチレン樹脂を再生した実施例1の再生
材と、比較例1の樹脂材とを比較する。試料1〜試料4
は実験1と同様である。
【0058】表4
【0059】
【0060】結果として、実施例1は、対乳剤面、対ベ
ース面、対樹脂とも、比較例1と差はない。
【0061】実験5 シリコン3%入りのポリスチレン樹脂の物性評価(メル
トフロー) 比較例2と実施例2のシリコン3%入りのポリスチレン
樹脂のペレットを押し出し機によりルーダーし、実施例
2の再生材と、比較例2の樹脂材とを比較し、混合比に
よる変化をみた。
【0062】 試料5・・・ 比較例2:実施例2=9:1 試料6・・・ 比較例2:実施例2=7:3 試料7・・・ 比較例2:実施例2=5:5 JISK7210に準ずる。
【0063】実験結果を、表5に示す。
【0064】表5
【0065】
【0066】結果として、実施例2の混合品のメルトフ
ローは、個々のメルトフローの混合比率にほぼ比例す
る。
【0067】実験6 シリコン3%入りのポリスチレン樹脂の物性評価(ビカ
ット軟化温度) 試料5〜試料7は、実験5と同様であり、実施例2の再
生材と、比較例2の樹脂材とを比較し、混合比による変
化をみた。
【0068】JISK7206 実験結果を、表6に示す。
【0069】表6
【0070】
【0071】結果として、実施例2の混合品のビカット
軟化温度は、個々のビカット軟化温度の混合比率にほぼ
比例する。
【0072】実験7 シリコン3%入りのポリスチレン樹脂の物性評価(アイ
ゾット衝撃強度) 試料5〜試料7は、実験5と同様であり、実施例2の再
生材と、比較例2の樹脂材とを比較し、混合比による変
化をみた。
【0073】JISK7110(Vノッチ有り) 実験結果を、表7に示す。 表7
【0074】
【0075】実験8 シリコン3%入りポリスチレン樹脂の物性評価(動摩擦
係数) 試料8・・・ 比較例2:実施例2=8:2 実験結果を、表8に示す。
【0076】表8
【0077】
【0078】結果として、比較例2と試料8の結果から
見られるように、実施例2を20%混合した場合、フィ
ルムへの影響はない。
【0079】次に、この発明のレンズ付きフィルム用成
形品として、アクリル入りのポリスチレン樹脂を再生し
た実施例3を、アクリルを取り除いたポリスチレン樹脂
を再生した比較例3とを、物性について比較して説明す
る。アクリル入り樹脂の比率が0.25%、0.6%、
1.3%である。
【0080】実験9 アクリル入りポリスチレン樹脂再生材の物性評価(メル
トフロー) アクリル入りポリスチレン樹脂を再生した実施例3の再
生材と、比較例3の樹脂材とを比較する。
【0081】 試料9・・・比較例3 試料10・・・実施例3の再生材0.25% 試料11・・・実施例3の再生材0.6% 試料12・・・実施例3の再生材1.3% JISK7210に準ずる。
【0082】 温度 200℃ 荷重 5kg 実験結果を、表9に示す。 表9
【0083】
【0084】結果として、比較例3の試料9とアクリル
入りポリスチレン樹脂の再生材の試料10〜12の流れ
は同様であり、アクリル入りポリスチレン樹脂が少量混
入されても物性への影響は少ない。
【0085】実験10 アクリル入りポリスチレン樹脂再生材の物性評価(ビカ
ット軟化温度) アクリル入りポリスチレン樹脂を再生した実施例3の再
生材と、比較例3の樹脂材とを比較する。試料9〜試料
12は実験1と同様である。
【0086】JISK7206 実験結果を、表10に示す。 表10
【0087】
【0088】結果として、アクリル入りポリスチレン樹
脂の再生材を使用しても変化は見られない。
【0089】実験11 アクリル入りポリスチレン樹脂の物性評価(アイジット
衝撃強度) アクリル入りポリスチレン樹脂を再生した実施例3の再
生材と、比較例3の樹脂材とを比較する。試料9〜試料
12は実験9と同様である。
【0090】JISK7110(Vノッチ付) 実験結果を、表11に示す。 表11
【0091】
【0092】結果として、アクリル入りポリスチレン樹
脂の再生材を使用しても変化は見られない。
【0093】実験12 アクリル入りポリスチレン樹脂の物性評価(動摩擦係
数) アクリル入りポリスチレン樹脂を再生した実施例3の再
生材と、比較例3の樹脂材とを比較する。試料9〜試料
12は実験9と同様である。
【0094】表12
【0095】
【0096】結果として、実施例3は、対乳剤面、対ベ
ース面、対樹脂とも、比較例3と差はない。
【0097】このように、比較例の樹脂にシリコン入り
樹脂、アクリル樹脂、ラベル(ポリプロピレン樹脂)が
少量混合されても物性への影響はわずかであり、これら
の物質が混合して成形されたレンズ付フィルムは性能上
問題ない。
【0098】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、ポリスチレン樹脂に、シリコン0.2〜3.0
%、ポリプロピレン樹脂0.2〜10.0%、アクリル
樹脂0.1〜5.0%の内どれか一つ以上を混合して形
成され、これにより樹脂で形成されたカバー部材、カメ
ラ本体、レンズ、シャッター部材等を部品毎に解体して
分別することなく、これらを一緒に粉砕して溶融してペ
レットにした再生樹脂を用いて、レンズ付きフィルム用
成形品を成形し、再生コストを低減することができる。
【0099】請求項2記載の発明では、レンズ付きフィ
ルムから樹脂成形品以外を除去する分別・解体を行い、
その後樹脂成形品を粉砕し、この粉砕されたポリスチレ
ン樹脂に、シリコン0.2〜3.0%、ポリプロピレン
樹脂0.2〜10.0%、アクリル樹脂0.1〜5.0
%の内どれか一つ以上が混合された状態で樹脂を加熱し
て押し出し、この押し出されて固化した樹脂をペレット
にし、このペレットにされた樹脂を用いてレンズ付きフ
ィルム用成形品を製造するから、レンズ付きフィルムか
ら樹脂成形品以外を除去する分別・解体を行い、その後
樹脂で形成されたカバー部材、カメラ本体、レンズ、シ
ャッター部材等を部品毎に解体して分別することなく、
これらを一緒に粉砕して溶融してペレットにした再生樹
脂を用いて、レンズ付きフィルム用成形品を成形し、再
生コストを低減することができる。
【0100】請求項3記載の発明では、ポリスチレン樹
脂に、シリコン0.2〜3.0%、ポリプロピレン樹脂
0.2〜10.0%、アクリル樹脂0.1〜5.0%の
内どれか一つ以上を混合して形成されたレンズ付きフィ
ルム用成形品にラベルを貼着し、再生樹脂を用いて形成
されたレンズ付きフィルム用成形品にラベルを貼着する
ことで低コストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフィルムユニットを前面から見た斜
視図である。
【図2】前カバーと後カバーの係着部の図である。
【図3】レンズ付きフィルムユニットを後面から見た斜
視図である。
【図4】レンズ付きフィルムユニットのリサイクル工程
を示す図である。
【符号の説明】
1 前カバー 2 後カバー 8,9,10 外装体 A 分別・解体工程 B 粉砕工程 C 分離工程 D 検査工程 E 押し出し工程 F 冷却工程 G ペレタイズ工程 H 乾燥工程 I 梱包工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 信明 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H101 AA01 AA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリスチレン樹脂に、シリコン0.2〜
    3.0%、ポリプロピレン樹脂0.2〜10.0%、ア
    クリル樹脂0.1〜5.0%の内どれか一つ以上を混合
    して形成されたことを特徴とするレンズ付きフィルム用
    成形品。
  2. 【請求項2】レンズ付きフィルムから樹脂成形品以外を
    除去する分別・解体を行い、その後樹脂成形品を粉砕
    し、この粉砕されたポリスチレン樹脂に、シリコン0.
    2〜3.0%、ポリプロピレン樹脂0.2〜10.0
    %、アクリル樹脂0.1〜5.0%の内どれか一つ以上
    が混合された状態で加熱して押し出し、この押し出され
    て固化した樹脂をペレットにし、このペレットにされた
    樹脂を用いてレンズ付きフィルム用成形品を製造するこ
    とを特徴とするレンズ付きフィルム用成形品製造方法。
  3. 【請求項3】ポリスチレン樹脂に、シリコン0.2〜
    3.0%、ポリプロピレン樹脂0.2〜10.0%、ア
    クリル樹脂0.1〜5.0%の内どれか一つ以上を混合
    して形成されたレンズ付きフィルム用成形品にラベルを
    貼着したことを特徴とするレンズ付きフィルム。
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