JP2000056426A - 疎水性写真用有用化合物の乳化分散方法、疎水性写真用有用化合物の乳化分散物、画像形成方法及びハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

疎水性写真用有用化合物の乳化分散方法、疎水性写真用有用化合物の乳化分散物、画像形成方法及びハロゲン化銀写真感光材料

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JP2000056426A
JP2000056426A JP10225817A JP22581798A JP2000056426A JP 2000056426 A JP2000056426 A JP 2000056426A JP 10225817 A JP10225817 A JP 10225817A JP 22581798 A JP22581798 A JP 22581798A JP 2000056426 A JP2000056426 A JP 2000056426A
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photographic
photography
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Takeshi Ikeda
剛 池田
Masanobu Miyoshi
正信 三好
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像情報及び画像以外の文字、記号などの情
報を記録することの出来る優れた画像形成方法、該画像
形成方法に用いるハロゲン化銀写真感光材料、該ハロゲ
ン化銀写真感光材料に用いる乳化分散物及び疎水性写真
用有用化合物の乳化分散方法の提供。 【解決手段】 疎水性写真用有用化合物を含む水不溶性
相を水中又は親水性コロイド組成物中に分散させる疎水
性写真用有用化合物の乳化分散方法において、330°
Kにおいて該疎水性写真用有用化合物を含む水不溶性相
に含有されている化合物の混合物の粘度が前記疎水性写
真用有用化合物を含む水不溶性相に含有される化合物で
330°Kにおいて化合物単体で液体である化合物の混
合物の粘度に対して−50cp〜0cpであることを特
徴とする疎水性写真用有用化合物の乳化分散方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像情報及び画像以
外の文字、記号などの情報を記録することの出来る画像
形成方法、該画像形成方法に用いるハロゲン化銀写真感
光材料、該ハロゲン化銀写真感光材料に用いる疎水性写
真用有用化合物の乳化分散物及び疎水性写真用有用化合
物の乳化分散方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下、単に
感光材料ともいう)は、高感度であること、階調性、鮮
鋭性、粒状性、色再現性に優れていることから、今日、
非常に多く用いられている。ハロゲン化銀写真感光材料
には疎水性の色素形成化合物等の有用な疎水性写真用有
用化合物を水中又は親水性コロイド組成物中に乳化分散
して含有する技術が使用されている。特開平8−292
509号公報には保存温度での水不溶性相の粘度を特定
の値に設定する分散方法により分散物の安定性が優れ、
製造安定性が高まることを開示している。米国特許5,
468,604号公報には、特定の化合物を添加するこ
とで安定な分散物を得る技術が開示されている。特開平
7−56295号公報には、感光性層に特定の色素カプ
ラーを含有し、非感光性層に特定の化合物を含有するこ
とで鮮鋭性、画像堅牢性の画像の質の向上を目的とした
技術が開示されている。これらの技術は良質な画像を提
供することまたは安定に提供することを目的としてい
る。
【0003】近年、磁気層を有し、撮影時の条件等の画
像以外の磁気記録情報を有するカラーネガフィルムの普
及、デジタルカメラ等のデジタル画像の取り込み装置の
普及により、カラー印画紙の画像面の裏面あるいは画像
面にインパクトプリンタ、インクジェットプリンタ等で
画像以外の情報を記録する要求が高まっている。従来
は、画像形成の際の条件の記録といった主に画像形成者
の作業効率向上を目的とした情報記録であったが、形成
された画像を購入して楽しむ消費者が任意に望んだ情報
を記録しておき、より得られた画像への付加価値を高め
る目的とした画像記録が多く望まれるようになってい
る。このことは、記録された画像以外の情報の文字、記
号の質に対しても画像同様に消費者からの要求が高まっ
ていることを示している。画像以外の情報の文字、記号
の質をあげるために、例えばインパクトプリンタでは、
印字に際しての圧力をあげたり、インクをより好ましい
ものへ変更したりとの改良がほどこされている。これら
の変更は、印字により画像面の凹凸を生じたり、インク
のにじみが生じたり、保存時に一部変色等の画像の質の
低下及びインクのにじみ等の画像以外の情報の質の低下
をもたらすことがあり、これらの改良に対する要求が高
まっている。
【0004】ハロゲン化銀写真感光材料を用いた画像形
成方法では更なる迅速処理、処理液補充の頻度の低減等
の要求から、ハロゲン化銀写真感光材料のより一層の総
ゼラチン量の低減や、総銀量の低減が求められている。
これらの総ゼラチン量または総銀量が低減されたハロゲ
ン化銀写真感光材料を用いて画像及び画像以外の文字及
び記号等の情報を付与する画像形成方法ではいっそう画
像及び画像以外の情報の質の両立が困難であり、これら
の改良に対する要求が高まっている
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は画像情報及び
画像以外の文字、記号などの情報を記録することの出来
る優れた画像形成方法、該画像形成方法に用いるハロゲ
ン化銀写真感光材料、該ハロゲン化銀写真感光材料に用
いる乳化分散物及び疎水性写真用有用化合物の乳化分散
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の構成により達成される。
【0007】1.疎水性写真用有用化合物を含む水不溶
性相を水中又は親水性コロイド組成物中に分散させる疎
水性写真用有用化合物の乳化分散方法において、330
°Kにおいて該疎水性写真用有用化合物を含む水不溶性
相に含有されている化合物の混合物の粘度が前記疎水性
写真用有用化合物を含む水不溶性相に含有される化合物
で330°Kにおいて化合物単体で液体である化合物の
混合物の粘度に対して−50cp〜0cpであることを
特徴とする疎水性写真用有用化合物の乳化分散方法。
【0008】2.疎水性写真用有用化合物を含む水不溶
性相を水中又は親水性コロイド組成物中に分散させる疎
水性写真用有用化合物の乳化分散方法において、330
°Kにおいて該疎水性写真用有用化合物を含む水不溶性
相に含有されている化合物の混合物の粘度が前記疎水性
写真用有用化合物を含む水不溶性相に含有される化合物
で330°Kにおいて化合物単体で液体である化合物及
び少なくとも1種の繰り返し構造単位を有する化合物の
混合物の粘度に対して−50cp〜0cpであることを
特徴とする疎水性写真用有用化合物の乳化分散方法。
【0009】3.疎水性写真用有用化合物を含む水不溶
性相を水中又は親水性コロイド組成物中に分散させる乳
化分散方法において、該疎水性写真用有用化合物を含む
水不溶性相に含有されている化合物で330°Kにおい
て化合物単体で液体である化合物と少なくとも1種の繰
り返し構造単位を有する化合物の重量比が1.5〜15
0未満であることを特徴とする疎水性写真用有用化合物
の乳化分散方法。
【0010】4.前記1、2または3に記載の疎水性写
真用有用化合物の乳化分散方法で調製されたことを特徴
とする疎水性写真用有用化合物の乳化分散物。
【0011】5.前記4に記載の疎水性写真用有用化合
物の乳化分散物を含有することを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料。
【0012】6.前記1、2または3に記載の330°
Kにおいて化合物単体で液体である化合物の少なくとも
1種が、沸点が150℃以上の有機溶媒であることを特
徴とする請求項1、2または3に記載の疎水性写真用有
用化合物の乳化分散方法。
【0013】7.前記6に記載の疎水性写真用有用化合
物の乳化分散方法で調製されたことを特徴とする疎水性
写真用有用化合物の乳化分散物。
【0014】8.疎水性写真用有用化合物が80%のエ
タノール水溶液中におけるpKaが5〜7の発色カプラ
ー及び混色防止剤を含むことを特徴とする疎水性写真用
有用化合物の乳化分散物。
【0015】9.前記7または8に記載の疎水性写真用
有用化合物の乳化分散物を含有することを特徴とするハ
ロゲン化銀写真感光材料。
【0016】10.前記5または9に記載のハロゲン化
銀写真感光材料を露光後、現像処理して画像を得、かつ
プリンタにより情報を付記することを特徴とする画像形
成方法。
【0017】11.支持体上に少なくとも3層の写真構
成層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、各々
の写真構成層のD値が下記式1の関係であることを特徴
するハロゲン化銀写真感光材料。
【0018】式1 −0.02×D(全層平均)≦D
(写真構成層)−D(全層平均)≦0.02×D(全層
平均) 各写真構成層のD値は以下の式2で求める。
【0019】式2 D=−2×(液状疎水性化合物
量)+5×(保護コロイド剤量) 式2中の各化合物の量は、各写真構成層の単位面積あた
りの重量を指す。
【0020】液状疎水性化合物は300°Kにおいて液
状の化合物または化合物の混合物を指す。
【0021】12.支持体上に少なくとも3層の写真構
成層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、各々
の写真構成層のD値が支持体から最も遠い層から支持体
に向かって単調に増加することを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料。
【0022】D値は前記11に記載の式2から求める。
【0023】13.支持体上に少なくとも3層の写真構
成層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、各写
真構成層が以下の関係を満たすことを特徴とするハロゲ
ン化銀写真感光材料。
【0024】関数D(L)のLに対する微分値が単調に
減少でありかつ、支持体から最も遠い層が負の値をと
り、支持体から最も近い層が正の値をとることを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料。
【0025】D値は前記11に記載の式2から求める。
【0026】Lは上記写真構成層を塗設している側の支
持体表面からの距離を表す。
【0027】関数D(L)は、上記写真構成層の支持体
から遠い側の境界までの距離と支持体から近い側の境界
までの距離の和の1/2の値に対して該写真構成層のD
値をとり、これらの点を直線で結んだD値のL値に対す
る関数。
【0028】14.前記11、12または13に記載の
ハロゲン化銀写真感光材料を露光後、現像処理して画像
を得、かつプリンタにより情報を付記することを特徴と
する画像形成方法。
【0029】15.前記5、9、11、12または13
に記載のハロゲン化銀写真感光材料をデジタル情報に基
づいて露光後、現像処理して画像を得、かつプリンタに
より情報を付記することを特徴とする画像形成方法。
【0030】16.総塗布Gel量が1.5g/m2
6.0g/m2であることを特徴とする前記5、9、1
1、12または13に記載のハロゲン化銀写真感光材
料。
【0031】17.総塗布銀量が0.1g/m2〜0.
45g/m2であることを特徴とする前記5、9、1
1、12、13または16に記載のハロゲン化銀写真感
光材料。
【0032】18.前記16または17に記載のハロゲ
ン化銀写真感光材料をデジタル情報に基づいて走査露光
後、現像処理して画像を得、かつプリンタにより情報を
付記することを特徴とすることを特徴とする画像形成方
法。
【0033】以下に本発明を詳細に説明する。
【0034】本発明の疎水性写真用有用化合物の乳化分
散方法(以下、単に乳化分散方法ともいう)は、疎水性
写真用有用化合物(以下、疎水性化合物または写真用化
合物ともいう。)を微粒子かつ濃厚に分散する場合に有
効である。本発明の乳化分散方法の実施態様の1つは、
沸点が150℃以上の高沸点有機溶媒と沸点が130℃
以下の低沸点有機溶媒を夫々単独もしくは両者を任意の
割合で混合して用いて疎水性化合物を溶解した後に、水
中又は親水性コロイド組成物中に分散させる方法であ
る。低沸点溶媒は公知の方法で除去することができる。
【0035】限外濾過膜を用いる方法、ヌーデル状に押
し出して水洗する方法、低沸点溶媒は疎水性化合物を溶
解した後、溶液または分散液の温度を上昇させて除去す
る方法等があり、これらの方法により低沸点溶媒を除去
することも好ましい実施態様である。
【0036】本発明の疎水性写真用有用化合物を含む水
不溶性相に含有されている化合物の混合物は、分散時ま
たは分散後に低沸点溶媒が一定割合除去される場合は、
低沸点溶媒が同割合除去された混合物を指す。前記疎水
性写真用有用化合物を含む水不溶性相に含有される化合
物で330°Kにおいて化合物単体で液体である化合物
の混合物は、分散時または分散後に低沸点溶媒が一定割
合除去される場合は、低沸点溶媒が同割合除去された混
合物を指す。
【0037】本発明における疎水性写真用有用化合物を
含む水不溶性相の粘度は、キャピラリー型、二重円筒型
などせん断速度が規定できる方法ならばいずれの方法を
用いても測定可能であるが、特にコーンプレート型のE
型粘度計が10sec-1のせん断速度において1〜10
000cpの粘度を簡便かつ性格に評価できる点は好ま
しい。本発明における粘度の測定は330°Kで行う。
【0038】本発明の330°Kにおいて疎水性写真用
有用化合物を含む水不溶性相に含有されている化合物の
混合物の粘度は前記疎水性写真用有用化合物を含む水不
溶性相に含有される化合物で330°Kにおいて化合物
単体で液体である化合物の混合物の粘度に対して−50
cp〜0cpであるが、好ましくは、−50cp〜−2
0cpであることがより本発明の効果をより奏する点で
好ましい。
【0039】本発明の疎水性写真用有用化合物を含む水
不溶性相に少なくとも1種の繰り返し単位からなる化合
物が含まれる場合、本発明は330°Kにおいて該疎水
性写真用有用化合物を含む水不溶性相に含有されている
化合物の混合物の粘度が前記疎水性写真用有用化合物を
含む水不溶性相に含有される化合物で330°Kにおい
て化合物単体で液体である化合物及び少なくとも1種の
繰り返し構造単位を有する化合物の混合物の粘度に対し
て−50cp〜0cpであることも本発明の効果が得ら
れる実施態様の1つである。
【0040】本発明の疎水性写真用有用化合物を含む水
不溶性相に少なくとも1種の繰り返し単位からなる化合
物が含まれる場合、該疎水性写真用有用化合物を含む水
不溶性相に含有されている化合物で330°Kにおいて
化合物単体で液体である化合物と少なくとも1種の繰り
返し単位からなる化合物の重量比が1.5〜150未満
であることを特徴とする乳化分散方法も本発明の効果が
得られる実施態様の1つである。
【0041】本発明の乳化分散法における分散手段とし
ては、攪拌機、ホモジナイザー、コロイドミル、フロー
ジェットミキサー、超音波分散機等を用いることができ
る。分散後、または、分散と同時に低沸点有機溶媒を除
去する工程を入れてもよい。本発明の沸点が150℃以
上の有機溶媒(以下高沸点有機溶媒とも呼ぶ)として
は、ジオクチルフタレート、ジイソデシルフタレート、
ジブチルフタレート等のフタル酸エステル類、トリクレ
ジルホスフェート、トリオクチルフタレート等のリン酸
エステル類、が好ましく用いられる。また高沸点有機溶
媒の誘電率としては3.5〜7.0である事が好まし
い。また二種以上の高沸点有機溶媒を併用することもで
きる。また、高沸点有機溶媒を用いる方法に代えて、ま
たは高沸点有機溶媒と併用して、少なくとも1種の繰り
返し単位からなる化合物を、必要に応じて低沸点及び/
または水溶性有機溶媒に溶解し、ゼラチン水溶液などの
親水性バインダー中に界面活性剤を用いて種々の分散手
段により乳化分散する方法をとることもできる。
【0042】本発明の少なくとも1種の繰り返し構造単
位を有する化合物を形成する繰り返し構造単位の種類と
しては、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル
類、ビニルエステル類、アクリルアミド類、メタクリル
アミド類、オレフィン類、ビニルエーテル類などが挙げ
られる。本発明の少なくとも1種の繰り返し単位からな
る化合物は、単一種類の繰り返し単位をもつホモポリマ
ーであっても、2種類以上の繰り返し単位で構成される
共重合体やブロック共重合体であってもよい。以下に本
発明の少なくとも1種の繰り返し単位からなる化合物の
具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0043】(P−1)ポリ−2−tert−ブチルフ
ェニルアクリレート (P−2)ポリ−4−tert−ブチルフェニルアクリ
レート (P−3)ポリメチルメタクリレート (P−4)ポリエチルメタクリレート (P−5)ポリメチルクロロアクリレート (P−6)ポリ−N−sec−ブチルアクリルアミド (P−7)ポリ−N−tert−ブチルアクリルアミド (P−8)ポリ−N−tert−ブチルメタクリルアミ
ド (P−9)ポリ−4−ビフェニルアリルレート (P−10)ポリ−2−クロロフェニルアリルレート (P−11)ポリ−4−シアノベンジルアリルレート (P−12)ポリ−3−メトキシカルボニルフェニルア
リルレート (P−13)ポリビニル−tert−ブチレート (P−14)ポリエチルフルオロメタクリレート (P−15)ポリメチルメタクリレート−塩化ビニル共
重合体(70:30) (P−16)ポリメチルメタクリレート−スチレン共重
合体(90:10) (P−17)塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(65:
35) (P−18)メチルメタクリレート−フェニルビニルケ
トン共重合体(70:30) (P−19)メチルメタクリレート−アクリル酸共重合
体(70:30) (P−20)メチルメタクリレート−アクリルニトリル
共重合体(70:30) (P−21)メチルメタクリレート−スチレン−ビニル
スルホンアミド共重合体(70:20:10) (P−22)n−ブチルメタクリレート−メチルメタク
リレート−ベンジルメタクリレート−アクリル酸共重合
体(35:35:25:5) (P−23)n−ブチルメタクリレート−メチルメタク
リレート−アクリルアミド共重合体(35:35:3
0) (P−24)n−ブチルメタクリレート−メチルメタク
リレート−塩化ビニル共重合体(37:36:27) 本発明の前記疎水性写真用有用化合物を含む水不溶性相
に含有される化合物で330°Kにおいて化合物単体で
液体である化合物及び少なくとも1種の繰り返し単位か
らなる化合物の混合物は、分散時または分散後に低沸点
溶媒が一定割合除去される場合は、低沸点溶媒が同割合
除去された混合物を指す。
【0044】本発明のカプラーは発色現像主薬の酸化体
とカップリング反応して340nmより長波長域に分光
吸収極大波長を有するカップリング生成物を形成し得る
いかなる化合物をも用いることが出来るが、特に代表的
な物としては、波長域350〜500nmに分光吸収極
大波長を有するイエロー色素形成カプラー、波長域50
0〜600nmに分光吸収極大波長を有するマゼンタ色
素形成カプラー、波長域600〜750nmに分光吸収
極大波長を有するシアン色素形成カプラーとして知られ
ているものが代表的である。
【0045】本発明に好ましく用いることのできるシア
ンカプラーとしては、特開平4−114154号公報5
ページ左下欄に記載の一般式(C−I)、(C−II)で
表されるカプラーを挙げることができる。具体的な化合
物は、同公報5ページ右下欄〜6ページ左下欄にCC−
1〜CC−9として記載されているものを挙げることが
できる。
【0046】本発明に好ましく用いることのできるマゼ
ンタカプラーとしては、特開平4−114154号公報
4ページ右上欄に記載の一般式(M−I)、(M−II)
で表されるカプラーを挙げることができる。具体的な化
合物は、同公報4ページ左下欄〜5ページ右上欄にMC
−1〜MC−11として記載されているものを挙げるこ
とができる。上記マゼンタカプラーのうちより好ましい
のは、同号公報4ページ右上欄に記載の一般式(M−
I)で表されるカプラーであり、そのうち、上記一般式
(M−I)のRMが3級アルキル基であるカプラーが耐
光性に優れ特に好ましい。同公報明細書5ページ上欄に
記載されているMC−8〜MC−11は青から紫、赤に
到る色の再現に優れ、さらにディテールの描写力にも優
れており好ましい。
【0047】本発明に好ましく用いることのできるイエ
ローカプラーとしては、特開平4−114154号公報
3ページ右上欄に記載の一般式(Y−I)で表されるカ
プラーを挙げることができる。具体的な化合物は、同公
報3ページ左下欄以降にYC−1〜YC−9として記載
されているものを挙げることができる。中でも同公報の
一般式[Y−1]のRY1がアルコキシ基であるカプラ
ーまたは特開平6−67388号公報記載の一般式
[I]で示されるカプラーは好ましい色調の黄色を再現
でき好ましい。このうち特に好ましい化合物例としては
特開平4−114154号公報4ページ左下欄に記載さ
れているYC−8、YC−9、および特開平6−673
88号公報13〜14ページに記載のNo(1)〜(4
7)で示される化合物をあげることができる。さらに最
も好ましい化合物は特開平4−81847号公報1ペー
ジおよび同号公報11ページ〜17ページに記載の一般
式[Y−1]で示される化合物である。
【0048】本発明の発色カプラーは80%のエタノー
ル水溶液中におけるpKaが5〜7であることが発明の
効果が高く得られて好ましい。本発明のpKa値は、該
カプラーが80%のエタノール水溶液中に溶解している
時に、解離度が50%であるときの80%エタノール水
溶液のpH値を示すものである。
【0049】本発明の混色防止剤は、現像主薬酸化体と
反応して現像主薬の酸化体を還元する働きをもつ化合物
を指す。この効果を示す化合物としては、公知の化合物
を用いることが出来る。例えば、ハイドロキノン化合
物、ヒドラジン化合物等が挙げられるが、ハイドロキノ
ン誘導体が好ましく、2,5−ジ−t−オクチルハイド
ロキノンのようなジアルキルハイドロキノンが本発明の
効果が高く得られて好ましい。特に好ましい化合物は特
開平4−133056号公報記載の一般式IIで示される
化合物であり、同号公報13〜14ページ記載の化合物
II−1〜II−14および17ページ記載の化合物1が挙
げられる。
【0050】本発明の混色防止剤は、80%のエタノー
ル水溶液中におけるpKaが5〜7の発色カプラーと共
に乳化分散物に含まれて本発明の効果が得られるが、本
発明の乳化分散物とは別に感光層と感光層の間の層に添
加して色濁りを防止する目的に用いることが出来る。
【0051】本発明の後述する情報を付記するプリンタ
は、公知のプリンタを用いることが出来るが、例えばイ
ンパクト方式の1種であるワイヤドットマトリックスプ
リンタ、インクジェットプリンタ、サーマルプリンタ、
レーザービームプリンタが挙げられる。その中でも特に
ワイヤドットマトリックスプリンタは、簡便で安価に使
用することが可能であり本発明の実施態様として好まし
く用いることができるプリンタである。
【0052】また、インクジェットプリンタは高速で高
品質の印字が得られることから本発明の実施態様として
好ましく用いることができるプリンタである。
【0053】本発明に使用されるプリンタは、画像を形
成する装置に組み込まれていてもかまわないし、画像を
形成する装置とは別な装置であってもかまわない。
【0054】本発明の付記する情報は、画像形成時の形
成条件に関わる情報に限らず、撮影時の撮影条件、位置
条件、天候条件等の画像記録時の情報、消費者自身の名
前、画像の被写体の名前等の消費者が任意に作製するこ
との出来る情報等の情報である。これらの情報は、上記
内容に限られず、文字だけでなく、記号、画像形成者か
らの情報等も本発明の実施態様の一つである。
【0055】本発明で情報を付記する位置は、画像面で
あっても画像面の裏面であってもかまわないが、画像面
の裏面が画像と情報との分離ができ好ましい。
【0056】本発明の写真構成層のD値は以下の式によ
り求めることが出来る。
【0057】式 D=−2×(液状疎水性化合物量)
+5×(保護コロイド剤量) この式において(液状疎水性化合物量)は300°Kに
おいて液状の化合物または化合物の混合物の重量を指
し、ハロゲン化銀写真感光材料の単位面積当たりの重量
を表す。(保護コロイド剤量)は、疎水性写真用有用化
合物の乳化分散物、ハロゲン化銀粒子等のハロゲン化銀
写真感光材料の有用物を保持する能力をもったバインダ
ーのハロゲン化銀写真感光材料の単位面積当たりの重量
を表す。
【0058】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
るバインダーとしてゼラチンを用いることが有利である
が、必要に応じて他のゼラチン、ゼラチン誘導体、ゼラ
チンと他の高分子のグラフトポリマー、ゼラチン以外の
タンパク質、糖誘導体、セルロース誘導体、単一あるい
は共重合体のごとき合成親水性高分子物質等の親水性コ
ロイドも用いることができる。
【0059】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の各々
の写真構成層のD値が支持体から最も遠い層から支持体
に向かって単調に増加することは、写真構成層からみて
自層よりも支持体側にある写真構成層のD値が自層のD
値よりも実質的に大きいことを指している。実質的に大
きいとは、自層及び自層よりも支持体側にある写真構成
層のD値の平均値の1/50よりもD値の差が大きいこ
とをいう。前記D値の差は前記平均値の1/25よりも
大きい場合、本発明の効果がより高く得られて好まし
い。
【0060】本発明のハロゲン化銀写真感光材料のLは
該写真構成層を塗設している側の支持体表面からの距離
を表す。関数D(L)は、写真構成層の支持体から遠い
側の境界までの距離と支持体に近い側の境界までの距離
の和の1/2の値(これを写真構成層のL値とする)に
対して該写真構成層のD値をとり、これらの点を直線で
結んだD値のL値に対する関数である。関数D(L)の
Lは支持体に最も近い写真構成層のL値以上、支持体に
最も遠い写真構成層のL値以下である。関数D(L)の
Lに対する微分値は各写真構成層のL値において算出す
る。
【0061】各写真構成層のL値における微分値は、L
が該写真構成層の範囲で該写真構成層のL値より大きい
範囲での関数D(L)の微分値とLが該写真構成層の範
囲で該写真構成層のL値より小さい範囲での関数D
(L)の微分値の平均値とする。
【0062】また、支持体に最も近い写真構成層の場合
は、Lが該写真構成層の範囲で該写真構成層のL値より
大きい範囲での関数D(L)の微分値とし、支持体から
最も遠い写真構成層の場合は、Lが該写真構成層の範囲
で該写真構成層のL値より小さい範囲での関数D(L)
の微分値とする。前記算出値が単調に減少することは、
写真構成層のからみて自層よりも支持体側にある写真構
成層の算出値が自層の算出値よりも実質的に小さいこと
を指している。実質的に小さいとは、自層及び自層より
も支持体側にある写真構成層の算出値の平均値の1/5
0よりも算出値の差が大きいことをいう。
【0063】本発明に係わる感光材料中には紫外線吸収
剤を添加してスタチックカブリを防止したり色素画像の
耐光性を改良する事が好ましい。好ましい紫外線吸収剤
としてはベンゾトリアゾール類が挙げられ、特に好まし
い化合物としては特開平1−250944号公報記載の
一般式III−3で示される化合物、特開昭64−666
46号公報記載の一般式IIIで示される化合物、特開昭
63−187240号公報記載のUV−1L〜UV−2
7L、特開平4−1633号公報記載の一般式Iで示さ
れる化合物、特開平5−165144号公報記載の一般
式(I)、(II)で示される化合物が挙げられる。
【0064】本発明のカプラーには、形成された色素画
像の光、熱、湿度等による褪色を防止するため褪色防止
剤を併用することが好ましい。特に好ましい化合物とし
ては、特開平2−66541号公報3ページ記載の一般
式IおよびIIで示されるフェニルエーテル系化合物、特
開平3−174150号公報記載の一般式IIIBで示さ
れるフェノール系化合物、特開昭64−90445号公
報記載の一般式Aで示されるアミン系化合物、特開昭6
2−182741号公報記載の一般式XII、XIII、XIV、
XVで示される金属錯体が特にマゼンタ色素用として好ま
しい。また特開平1−196049号公報記載の一般式
I’で示される化合物および特開平5−11417号公
報記載の一般式IIで示される化合物が特にイエロー、シ
アン色素用として好ましい。
【0065】発色色素の吸収波長をシフトさせる目的
で、特開平4−114154号公報9ページ左下欄に記
載の化合物(d−11)、同号公報10ページ左下欄に
記載の化合物(A’−1)等の化合物を用いることがで
きる。また、これ以外にも米国特許第4,774,18
7号に記載の蛍光色素放出化合物を用いることも出来
る。
【0066】本発明に用いられるハロゲン化銀写真乳剤
の組成は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃
臭化銀、塩沃化銀等任意のハロゲン組成を有するもので
あってもよいが、塩化銀を95モル%以上含有する実質
的に沃化銀を含有しない塩臭化銀が好ましい。迅速処理
性、処理安定性からは、好ましくは97モル%以上、よ
り好ましくは98〜99.9モル%の塩化銀を含有する
ハロゲン化銀乳剤が好ましい。
【0067】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤を得
るには、臭化銀を高濃度に含有する部分を有するハロゲ
ン化銀乳剤が特に好ましく用いられる。この場合、高濃
度に臭化銀を含有する部分は、ハロゲン化銀乳剤粒子に
エピタキシー接合していても、いわゆるコア・シェル乳
剤であってもよいし、完全な層を形成せず単に部分的に
組成の異なる領域が存在するだけであってもよい。ま
た、組成は連続的に変化してもよいし不連続に変化して
もよい。臭化銀が高濃度に存在する部分は、ハロゲン化
銀粒子の表面の結晶粒子の頂点である事が特に好まし
い。
【0068】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤を得
るには重金属イオンを含有させるのが有利である。この
ような目的に用いることの出来る重金属イオンとして
は、鉄、イリジウム、白金、パラジウム、ニッケル、ロ
ジウム、オスミウム、ルテニウム、コバルト等の第8〜
10族金属や、カドミウム、亜鉛、水銀などの第12族遷
移金属や、鉛、レニウム、モリブデン、タングステン、
ガリウム、クロムの各イオンを挙げることができる。中
でも鉄、イリジウム、白金、ルテニウム、ガリウム、オ
スミウムの金属イオンが好ましい。
【0069】これらの金属イオンは、塩や、錯塩の形で
ハロゲン化銀乳剤に添加することが出来る。
【0070】前記重金属イオンが錯体を形成する場合に
は、その配位子またはイオンとしてはシアン化物イオ
ン、チオシアン酸イオン、シアン酸イオン、塩化物イオ
ン、臭化物イオン、沃化物イオン、硝酸イオン、カルボ
ニル、アンモニア等を挙げることができる。中でも、シ
アン化物イオン、チオシアン酸イオン、イソチオシアン
酸イオン、塩化物イオン、臭化物イオン等が好ましい。
【0071】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に重
金属イオンを含有させるためには、該重金属化合物をハ
ロゲン化銀粒子の形成前、ハロゲン化銀粒子の形成中、
ハロゲン化銀粒子の形成後の物理熟成中の各工程の任意
の場所で添加すればよい。前述の条件を満たすハロゲン
化銀乳剤を得るには、重金属化合物をハロゲン化物塩と
一緒に溶解して粒子形成工程の全体或いは一部にわたっ
て連続的に添加する事ができる。
【0072】前記重金属イオンをハロゲン化銀乳剤中に
添加するときの量はハロゲン化銀1モル当り1×10-9
モル〜1×10-2モルがより好ましく、特に1×10-8
モル〜5×10-5モルが好ましい。
【0073】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の形
状は任意のものを用いることが出来る。好ましい一つの
例は、(100)面を結晶表面として有する立方体であ
る。また、米国特許4183756号、同422566
6号、特開昭55−26589号、特公昭55−427
37号や、ザ・ジャーナル・オブ・フォトグラフィック
・サイエンス(J.Photogr.Sci.)21、
39(1973)等の文献に記載された方法等により、
八面体、十四面体、十二面体等の形状を有する粒子をつ
くり、これを用いることもできる。さらに、双晶面を有
する粒子を用いてもよい。
【0074】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子は、
単一の形状からなる粒子が好ましく用いられるが、単分
散のハロゲン化銀乳剤を二種以上同一層に添加する事が
特に好ましい。
【0075】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の粒
径は特に制限はないが、迅速処理性及び、感度など、他
の写真性能などを考慮すると好ましくは、0.1〜1.
2μm、更に好ましくは、0.2〜1.0μmの範囲で
ある。
【0076】この粒径は、粒子の投影面積か直径近似値
を使ってこれを測定することができる。粒子が実質的に
均一形状である場合は、粒径分布は直径か投影面積とし
てかなり正確にこれを表すことができる。
【0077】ハロゲン化銀粒子の粒径の分布は、好まし
くは変動係数が0.22以下、更に好ましくは0.15
以下の単分散ハロゲン化銀粒子であり、特に好ましくは
変動係数0.15以下の単分散乳剤を2種以上同一層に
添加する事である。ここで変動係数は、粒径分布の広さ
を表す係数であり、次式によって定義される。
【0078】変動係数=S/R (ここに、Sは粒径分布の標準偏差、Rは平均粒径を表
す。) ここでいう粒径とは、球状のハロゲン化銀粒子の場合は
その直径、また、立方体や球状以外の形状の粒子の場合
は、その投影像を同面積の円像に換算したときの直径を
表す。
【0079】ハロゲン化銀乳剤の調製装置、方法として
は、当業界において公知の種々の方法を用いることがで
きる。
【0080】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
酸性法、中性法、アンモニア法の何れで得られたもので
あってもよい。該粒子は一時に成長させたものであって
もよいし、種粒子を作った後で成長させてもよい。種粒
子を作る方法と成長させる方法は同じであっても、異な
ってもよい。
【0081】また、可溶性銀塩と可溶性ハロゲン化物塩
を反応させる形式としては、順混合法、逆混合法、同時
混合法、それらの組合せなど、いずれでもよいが、同時
混合法で得られたものが好ましい。更に同時混合法の一
形式として特開昭54−48521号等に記載されてい
るpAgコントロールド・ダブルジェット法を用いるこ
ともできる。
【0082】また、特開昭57−92523号、同57
−92524号等に記載の反応母液中に配置された添加
装置から水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶液を
供給する装置、ドイツ公開特許2,921,164号等
に記載された水溶性銀塩及び水溶性ハロゲン化物塩水溶
液を連続的に濃度変化して添加する装置、特公昭56−
501776号等に記載の反応器外に反応母液を取り出
し、限外濾過法で濃縮することによりハロゲン化銀粒子
間の距離を一定に保ちながら粒子形成を行なう装置など
を用いてもよい。
【0083】更に必要で有ればチオエーテル等のハロゲ
ン化銀溶剤を用いてもよい。また、メルカプト基を有す
る化合物、含窒素ヘテロ環化合物または増感色素のよう
な化合物をハロゲン化銀粒子の形成時、または、粒子形
成終了の後に添加して用いてもよい。
【0084】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤は、
金化合物を用いる増感法、カルコゲン増感剤を用いる増
感法を組み合わせて用いることが出来る。
【0085】本発明に用いられるるハロゲン化銀乳剤に
適用するカルコゲン増感剤としては、イオウ増感剤、セ
レン増感剤、テルル増感剤などを用いることが出来る
が、イオウ増感剤が好ましい。イオウ増感剤としてはチ
オ硫酸塩、アリルチオカルバミドチオ尿素、アリルイソ
チアシアネート、シスチン、p−トルエンチオスルホン
酸塩、ローダニン、無機イオウ等が挙げられる。
【0086】本発明に用いられるイオウ増感剤の添加量
としては、適用されるハロゲン化銀乳剤の種類や期待す
る効果の大きさなどにより変える事が好ましいが、ハロ
ゲン化銀1モル当たり5×10-10〜5×10-5モルの
範囲、好ましくは5×10-8〜3×10-5モルの範囲が
好ましい。
【0087】本発明に用いられる金増感剤としては、塩
化金酸、硫化金等の他各種の金錯体として添加すること
ができる。用いられる配位子化合物としては、ジメチル
ローダニン、チオシアン酸、メルカプトテトラゾール、
メルカプトトリアゾール等を挙げることができる。金化
合物の使用量は、ハロゲン化銀乳剤の種類、使用する化
合物の種類、熟成条件などによって一様ではないが、通
常はハロゲン化銀1モル当たり1×10-4モル〜1×1
-8モルであることが好ましい。更に好ましくは1×1
-5モル〜1×10-8モルである。
【0088】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤の化
学増感法としては、還元増感法を用いてもよい。
【0089】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に
は、ハロゲン化銀写真感光材料の調製工程中に生じるカ
ブリを防止したり、保存中の性能変動を小さくしたり、
現像時に生じるカブリを防止する目的で公知のカブリ防
止剤、安定剤を用いることが出来る。こうした目的に用
いることのできる好ましい化合物の例として、特開平2
−146036号公報7ページ下欄に記載された一般式
(II)で表される化合物を挙げることができ、さらに好
ましい具体的な化合物としては、同公報の8ページに記
載の(IIa−1)〜(IIa−8)、(IIb−1)〜(II
b−7)の化合物や、1−(3−メトキシフェニル)−
5−メルカプトテトラゾール、1−(4−エトキシフェ
ニル)−5−メルカプトテトラゾール等の化合物を挙げ
ることができる。これらの化合物は、その目的に応じ
て、ハロゲン化銀乳剤粒子の調製工程、化学増感工程、
化学増感工程の終了時、塗布液調製工程などの工程で添
加される。これらの化合物の存在下に化学増感を行う場
合には、ハロゲン化銀1モル当り1×10-5モル〜5×
10-4モル程度の量で好ましく用いられる。化学増感終
了時に添加する場合には、ハロゲン化銀1モル当り1×
10-6モル〜1×10-2モル程度の量が好ましく、1×
10-5モル〜5×10-3モルがより好ましい。塗布液調
製工程において、ハロゲン化銀乳剤層に添加する場合に
は、ハロゲン化銀1モル当り1×10-6モル〜1×10
-1モル程度の量が好ましく、1×10-5モル〜1×10
-2モルがより好ましい。またハロゲン化銀乳剤層以外の
層に添加する場合には、塗布被膜中の量が、1m2当り
1×10-9モル〜1×10-3モル程度の量が好ましい。
【0090】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
は、イラジエーション防止やハレーション防止の目的で
種々の波長域に吸収を有する染料を用いることができ
る。この目的で、公知の化合物をいずれも用いることが
出来るが、特に、可視域に吸収を有する染料としては、
特開平3−251840号公報308ページに記載のA
I−1〜11の染料および特開平6−3770号公報記
載の染料が好ましく用いられ、赤外線吸収染料として
は、特開平1−280750号公報の2ページ左下欄に
記載の一般式(I)、(II)、(III)で表される化合
物が好ましい分光特性を有し、ハロゲン化銀写真乳剤の
写真特性への影響もなく、また残色による汚染もなく好
ましい。好ましい化合物の具体例として、同公報3ペー
ジ左下欄〜5ページ左下欄に挙げられた例示化合物
(1)〜(45)を挙げることができる。
【0091】これらの染料を添加する量として、鮮鋭性
を改良する目的には感光材料の未処理試料の680nm
における分光反射濃度が0.7以上にする量が好ましく
さらには0.8以上にする事がより好ましい。
【0092】本発明に係わる感光材料中に、蛍光増白剤
を添加する事が白地性を改良でき好ましい。好ましく用
いられる化合物としては、特開平2−232652号公
報記載の一般式IIで示される化合物が挙げられる。
【0093】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料を
カラー写真感光材料として用いる場合には、イエローカ
プラー、マゼンタカプラー、シアンカプラーに組み合わ
せて400〜900nmの波長域の特定領域に分光増感
されたハロゲン化銀乳剤を含む層を有する。該ハロゲン
化銀乳剤は一種または、二種以上の増感色素を組み合わ
せて含有する。
【0094】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤に用
いる分光増感色素としては、公知の化合物をいずれも用
いることができるが、青感光性増感色素としては、特開
平3−251840号公報28ページに記載のBS−1
〜8を単独でまたは組み合わせて好ましく用いることが
できる。緑感光性増感色素としては、同公報28ページ
に記載のGS−1〜5が好ましく用いられる。赤感光性
増感色素としては同公報29ページに記載のRS−1〜
8が好ましく用いられる。また、半導体レーザーを用い
るなどして赤外光により画像露光を行う場合には、赤外
感光性増感色素を用いる必要があるが、赤外感光性増感
色素としては、特開平4−285950号公報6〜8ペ
ージに記載のIRS−1〜11の色素が好ましく用いら
れる。また、これらの赤外、赤、緑、青感光性増感色素
に特開平4−285950号公報8〜9ページに記載の
強色増感剤SS−1〜SS−9や特開平5−66515
号公報15〜17ページに記載の化合物S−1〜S−1
7を組み合わせて用いるのが好ましい。
【0095】これらの増感色素の添加時期としては、ハ
ロゲン化銀粒子形成から化学増感終了までの任意の時期
でよい。
【0096】増感色素の添加方法としては、メタノー
ル、エタノール、フッ素化アルコール、アセトン、ジメ
チルホルムアミド等の水混和性有機溶媒や水に溶解して
溶液として添加してもよいし、固体分散物として添加し
てもよい。
【0097】本発明の写真用添加剤の分散や塗布時の表
面張力調整のため用いられる界面活性剤として好ましい
化合物としては、1分子中に炭素数8〜30の疎水性基
とスルホン酸基またはその塩を含有するものが挙げられ
る。具体的には特開昭64−26854号公報記載のA
−1〜A−11が挙げられる。またアルキル基に弗素原
子を置換した界面活性剤も好ましく用いられる。これら
の分散液は通常ハロゲン化銀乳剤を含有する塗布液に添
加されるが、分散後塗布液に添加されるまでの時間、お
よび塗布液に添加後塗布までの時間は短いほうがよく各
々10時間以内が好ましく、3時間以内、20分以内が
より好ましい。
【0098】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の
バインダーの硬膜剤としてはビニルスルホン型硬膜剤や
クロロトリアジン型硬膜剤を単独または併用して使用す
る事が好ましい。特開昭61−249054号、同61
−245153号公報記載の化合物を使用する事が好ま
しい。また写真性能や画像保存性に悪影響するカビや細
菌の繁殖を防ぐためコロイド層中に特開平3−1576
46号公報記載のような防腐剤および抗カビ剤を添加す
る事が好ましい。また感光材料または処理後の試料の表
面の物性を改良するため保護層に特開平6−11854
3号公報や特開平2−73250号公報記載の滑り剤や
マット剤を添加する事が好ましい。
【0099】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料に
用いる支持体としては、どのような材質を用いてもよ
く、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレートで被覆
した紙、天然パルプや合成パルプからなる紙支持体、塩
化ビニルシート、白色顔料を含有してもよいポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート支持体、バライタ紙
などを用いることができる。なかでも、原紙の両面に耐
水性樹脂被覆層を有する支持体が好ましい。耐水性樹脂
としてはポリエチレンやポリエチレンテレフタレートま
たはそれらのコポリマーが好ましい。
【0100】支持体に用いられる白色顔料としては、無
機及び/または有機の白色顔料を用いることができ、好
ましくは無機の白色顔料が用いられる。例えば硫酸バリ
ウム等のアルカリ土類金属の硫酸塩、炭酸カルシウム等
のアルカリ土類金属の炭酸塩、微粉ケイ酸、合成ケイ酸
塩等のシリカ類、ケイ酸カルシウム、アルミナ、アルミ
ナ水和物、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、クレイ等が
あげられる。白色顔料は好ましくは硫酸バリウム、酸化
チタンである。
【0101】支持体の表面の耐水性樹脂層中に含有され
る白色顔料の量は、鮮鋭性を改良するうえで13重量%
以上が好ましく、さらには15重量%が好ましい。
【0102】本発明に用いられる紙支持体の耐水性樹脂
層中の白色顔料の分散度は、特開平2−28640号公
報に記載の方法で測定することができる。この方法で測
定したときに、白色顔料の分散度が前記公報に記載の変
動係数として0.20以下であることが好ましく、0.
15以下であることがより好ましい。
【0103】また、支持体の中心面平均粗さ(SRa)
の値が0.15μm以下、さらには0.12μm以下で
あるほうが光沢性がよいという効果が得られより好まし
い。また反射支持体の白色顔料含有耐水性樹脂中や塗布
された親水性コロイド層中に処理後の白地部の分光反射
濃度バランスを調整し白色性を改良するため群青、油溶
性染料等の微量の青味付剤や赤味付剤を添加する事が好
ましい。
【0104】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料
は、必要に応じて支持体表面にコロナ放電、紫外線照
射、火炎処理等を施した後、直接または下塗層(支持体
表面の接着性、帯電防止性、寸度安定性、耐摩擦性、硬
さ、ハレーション防止性、摩擦特性及び/またはその他
の特性を向上するための1または2以上の下塗層)を介
して塗布されていてもよい。
【0105】ハロゲン化銀乳剤を用いた写真感光材料の
塗布に際して、塗布性を向上させるために増粘剤を用い
てもよい。塗布法としては2種以上の層を同時に塗布す
ることの出来るエクストルージョンコーティング及びカ
ーテンコーティングが特に有用である。
【0106】本発明のハロゲン化銀写真感光材料を用い
て、写真画像を形成するには、ネガ上に記録された画像
を、プリントしようとするハロゲン化銀写真感光材料上
に光学的に結像させて焼き付けてもよいし、画像を一旦
デジタル情報に変換した後その画像をCRT(陰極線
管)上に結像させ、この像をプリントしようとするハロ
ゲン化銀写真感光材料上に結像させて焼き付けてもよい
し、デジタル情報に基づいてレーザー光の強度を変化さ
せて走査することによって焼き付けてもよいがレーザー
光の強度を変化させて走査することによって焼き付ける
方法は本発明の効果が高く得られ、好ましい実施態様で
ある。
【0107】本発明は現像主薬を感光材料中に内蔵して
いない感光材料に適用するこのが好ましく、特に直接鑑
賞用の画像を形成する感光材料に適用する事が好まし
い。例えばカラーペーパー、カラー反転ペーパー、ポジ
画像を形成する感光材料、ディスプレイ用感光材料、カ
ラープルーフ用感光材料をあげる事ができる。特に反射
支持体を有する感光材料に適用する事が好ましい。
【0108】本発明において用いられる芳香族一級アミ
ン現像主薬としては、公知の化合物を用いることができ
る。これらの化合物の例として下記の化合物を上げるこ
とができる。
【0109】CD−1)N,N−ジエチルーp−フェニ
レンジアミン CD−2)2−アミノ−5−ジエチルアミノトルエン CD−3)2−アミノ−5−(N−エチル−N−ラウリ
ルアミノ)トルエン CD−4)4−(N−エチル−N−(β−ヒドロキシエ
チル)アミノ)アニリン CD−5)2−メチル−4−(N−エチル−N−(β−
ヒドロキシエチル)アミノ)アニリン CD−6)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
(β−(メタンスルホンアミド)エチル)−アニリン CD−7)N−(2−アミノ−5−ジエチルアミノフェ
ニルエチル)メタンスルホンアミド CD−8)N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン CD−9)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
メトキシエチルアニリン CD−10)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−(β−エトキシエチル)アニリン CD−11)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−(γ−ヒドロキシプロピル)アニリン 本発明においては、上記は色現像液を任意のpH域で使
用できるが、迅速処理の観点からpH9.5〜13.0
であることが好ましく、より好ましくはpH9.8〜1
2.0の範囲で用いられる。
【0110】本発明に用いられる発色現像の処理温度
は、35℃〜70℃が好ましい。温度が高いほど短時間
の処理が可能であり好ましいが、処理液の安定性からは
あまり高くない方が好ましく、37℃〜60℃で処理す
ることが好ましい。
【0111】発色現像時間は、従来一般には3分30秒
程度で行われているが、本発明では40秒以内が好まし
く、さらに25秒以内の範囲で行うことがさらに好まし
い。
【0112】発色現像液には、前記の発色現像主薬に加
えて、既知の現像液成分化合物を添加することが出来
る。通常、pH緩衝作用を有するアルカリ剤、塩化物イ
オン、ベンゾトリアゾール類等の現像抑制剤、保恒剤、
キレート剤などが用いられる。
【0113】本発明のハロゲン化銀写真感光材料は、発
色現像後、漂白処理及び定着処理を施される。漂白処理
は定着処理と同時に行なってもよい。定着処理の後は、
通常は水洗処理が行なわれる。また、水洗処理の代替と
して、安定化処理を行なってもよい。本発明のハロゲン
化銀写真感光材料の現像処理に用いる現像処理装置とし
ては、処理槽に配置されたローラーに感光材料をはさん
で搬送するローラートランスポートタイプであっても、
ベルトに感光材料を固定して搬送するエンドレスベルト
方式であってもよいが、処理槽をスリット状に形成し
て、この処理槽に処理液を供給するとともに感光材料を
搬送する方式や処理液を噴霧状にするスプレー方式、処
理液を含浸させた担体との接触によるウエッブ方式、粘
性処理液による方式なども用いることができる。大量に
処理する場合には、自動現像機を用いてランニング処理
されるのが、通常だがこの際、補充液の補充量は少ない
程好ましく、環境適性等より最も好ましい処理形態は、
補充方法として錠剤の形態で処理剤を添加することであ
り、公開技報94−16935に記載の方法が最も好ま
しい。
【0114】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明の実施態様はこれらに限定されない。
【0115】(実施例1)坪量180g/m2の紙パル
プの両面に高密度ポリエチレンをラミネートし、紙支持
体を作製した。但し、乳剤層を塗布する側には、表面処
理を施したアナターゼ型酸化チタンを15重量%の含有
量で分散して含む溶融ポリエチレンをラミネートし、反
射支持体を作製した。この反射支持体をコロナ放電処理
した後、ゼラチン下塗層を設け、さらに以下に示す構成
の各層を塗設し、ハロゲン化銀写真感光材料試料101
を作製した。塗布液は下記のごとく調製した。
【0116】第1層塗布液 イエローカプラー(Y−1)23.4g、色素画像安定
化剤(ST−1)3.34g、(ST−2)3.34
g、(ST−5)3.34g、ステイン防止剤(HQ−
1)0.34g、画像安定剤A5.0g、高沸点有機溶
媒(DBP)3.33gおよび高沸点有機溶媒(DN
P)1.67gに酢酸エチル60mlを加え溶解し、こ
の溶液を20%界面活性剤(SU−1)7mlを含有す
る10%ゼラチン水溶液220mlに超音波ホモジナイ
ザーを用いて乳化分散させて乳化分散させた後、分散液
の温度を上げて、酢酸エチルを90%除去してイエロー
カプラー分散液(YB−1)を作製した。この分散液を
下記条件にて作製した青感性ハロゲン化銀乳剤と混合し
第1層塗布液を調製した。
【0117】第2層〜第7層塗布液も上記第1層塗布液
と同様に表1および表2の塗布量になるように各塗布液
を調製した。
【0118】又、硬膜剤として(H−1)、(H−2)
を添加した。塗布助剤としては、界面活性剤(SU−
2)、(SU−3)を添加し、表面張力を調整した。ま
た各層にF−1を全量が0.04g/m2となるように
添加した。
【0119】
【表1】
【0120】
【表2】
【0121】SU−1:トリ−i−プロピルナフタレン
スルホン酸ナトリウム SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)・ナ
トリウム塩 SU−3:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,
5,5−オクタフルオロペンチル)・ナトリウム塩 DBP:ジブチルフタレート DNP:ジノニルフタレート DOP:ジオクチルフタレート DIDP:ジ−i−デシルフタレート PVP:ポリビニルピロリドン H−1:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン H−2:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリ
アジン・ナトリウム HQ−1:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン HQ−2:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノ
ン HQ−3:2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロ
キノン HQ−4:2−sec−ドデシル−5−sec−テトラ
デシルハイドロキノン HQ−5:2,5−ジ(1,1−ジメチル−4−ヘキシ
ルオキシカルボニル)ブチルハイドロキノン 画像安定剤A:P−t−オクチルフェノール
【0122】
【化1】
【0123】
【化2】
【0124】
【化3】
【0125】
【化4】
【0126】(青感性ハロゲン化銀乳剤の調製)40℃
に保温した2%ゼラチン水溶液1リットル中に下記(A
液)及び(B液)をpAg=7.3、pH=3.0に制
御しつつ30分かけて同時添加し、更に下記(C液)及
び(D液)をpAg=8.0、pH=5.5に制御しつ
つ180分かけて同時添加した。この時、pAgの制御
は特開昭59−45437号記載の方法により行い、p
Hの制御は硫酸又は水酸化ナトリウム水溶液を用いて行
った。
【0127】 (A液) 塩化ナトリウム 3.42g 臭化カリウム 0.03g 水を加えて 200ml (B液) 硝酸銀 10g 水を加えて 200ml (C液) 塩化ナトリウム 102.7g K2IrCl6 4×10-8モル/モルAg K4Fe(CN)6 2×10-5モル/モルAg 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 600ml (D液) 硝酸銀 300g 水を加えて 600ml 添加終了後、花王アトラス社製デモールNの5%水溶液
と硫酸マグネシウムの20%水溶液を用いて脱塩を行っ
た後、ゼラチン水溶液と混合して平均粒径0.71μ
m、粒径分布の変動係数0.07、塩化銀含有率99.
5モル%の単分散立方体乳剤EMP−1を得た。次に
(A液)と(B液)の添加時間および(C液)と(D
液)の添加時間を変更した以外はEMP−1と同様にし
て平均粒径0.64μm、粒径分布の変動係数0.0
7、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤E
MP−1Bを得た。
【0128】上記EMP−1に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。
【0129】また、EMP−1Bに対しても同様に最適
に化学増感した後、増感されたEMP−1とEMP−1
Bを銀量で1:1の割合で混合し、青感性ハロゲン化銀
乳剤(Em−B)を得た。
【0130】 チオ硫酸ナトリウム 0.8mg/モルAgX 塩化金酸 0.5mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−1 4×10-4モル/モルAgX 増感色素 BS−2 1×10-4モル/モルAgX (緑感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.40μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−2を得た。次に平均粒径0.50
μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単
分散立方体乳剤EMP−2Bを得た。
【0131】上記EMP−2に対し、下記化合物を用い
55℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−2B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−2とEMP−2Bを銀量で1:1の割合で混合
し、緑感性ハロゲン化銀乳剤(Em−G)を得た。
【0132】 チオ硫酸ナトリウム 1.5mg/モルAgX 塩化金酸 1.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 GS−1 4×10-4モル/モルAgX (赤感性ハロゲン化銀乳剤の調製)(A液)と(B液)
の添加時間及び(C液)と(D液)の添加時間を変更す
る以外はEMP−1と同様にして平均粒径0.40μ
m、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単分
散立方体乳剤EMP−3を得た。また平均粒径0.38
μm、変動係数0.08、塩化銀含有率99.5%の単
分散立方体乳剤EMP−3Bを得た。
【0133】上記EMP−3に対し、下記化合物を用い
60℃にて最適に化学増感を行った。またEMP−3B
に対しても同様に最適に化学増感した後、増感されたE
MP−3とEMP−3Bを銀量で1:1の割合で混合し
赤感性ハロゲン化銀乳剤(Em−R)を得た。
【0134】 チオ硫酸ナトリウム 1.8mg/モルAgX 塩化金酸 2.0mg/モルAgX 安定剤 STAB−1 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−2 3×10-4モル/モルAgX 安定剤 STAB−3 3×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−1 1×10-4モル/モルAgX 増感色素 RS−2 1×10-4モル/モルAgX STAB−1:1−(3−アセトアミドフェニル)−5
−メルカプトテトラゾール STAB−2:1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ
ール STAB−3:1−(4−エトキシフェニル)−5−メ
ルカプトテトラゾール また、赤感光性乳剤には、SS−1をハロゲン化銀1モ
ル当り2.0×10−3添加した。
【0135】
【化5】
【0136】
【化6】
【0137】イエローカプラー分散液(YB−1)の作
製において、表3のようにイエローカプラーを変更し、
表3の化合物を添加した以外同様にしてイエローカプラ
ー分散液(YB−2〜7)を作製した。
【0138】
【表3】
【0139】
【化7】
【0140】イエローカプラー分散液(YB−1)〜
(YB−4)において、高沸点有機溶媒(DBP)、高
沸点有機溶媒(DNP)および酢酸エチルの混合溶液の
粘度と界面活性剤(SU−1)を含有する10%ゼラチ
ン水溶液を加える前の溶液の粘度との差を330°Kに
おいてE型粘度計で10sec−1のせん断速度で測定
した結果を表4に示す。
【0141】
【表4】
【0142】イエローカプラー分散液(YB−5)〜
(YB−7)において、高沸点有機溶媒(DBP)、高
沸点有機溶媒(DNP)、酢酸エチル及び本発明の少な
くとも1種の繰り返し構造単位からなる化合物である
(P−7)の混合溶液の粘度と界面活性剤(SU−1)
を含有する10%ゼラチン水溶液を加える前の溶液の粘
度との差を330°KにおいてE型粘度計で10sec
-1のせん断速度で測定した結果を表5に示す。また、該
疎水性写真用有用化合物を含む水不溶性相に含有されて
いる化合物で330°Kにおいて化合物単体で液体であ
るDBP、DNP及び分散液中に残存している酢酸エチ
ルの重量と本発明の少なくとも1種の繰り返し単位から
なる化合物である(P−7)の重量比(A)も記す。
【0143】
【表5】
【0144】ハロゲン化銀写真感光材料試料101の作
製においてイエローカプラー分散液(YB−1)を前記
(YB−2)〜(YB−7)に変更した以外同様にして
試料102〜107を作製した。
【0145】このようにして作製した試料を特開平4−
264547号公報の実施例2記載の装置で露光した。
レーザービーム光は青、緑、赤の光源を利用した。ま
た、露光後ワイヤドットマトリックスプリンタを用い
て、画像が得られるハロゲン化銀写真層が塗設されてい
ない側の支持体に文字、記号を25文字印字した。印字
の強さを3段階変えて各試料につき3枚露光、印字し
た。これらの試料を下記現像処理工程により現像処理を
行った。
【0146】 処理工程 処 理 温 度 時間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 45秒 80cc 漂白定着 35.0±0.5℃ 45秒 120cc 安定化 30〜34℃ 60秒 150cc 乾 燥 60〜80℃ 30秒 現像処理液の組成を下記に示す。
【0147】 発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 純水 800ml 800ml トリエチレンジアミン 2g 3g ジエチレングリコール 10g 10g 臭化カリウム 0.01g − 塩化カリウム 3.5g − 亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g N−エチル−N−(βメタンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 6.0g 10.0g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 6.8g 6.0g トリエタノールアミン 10.0g 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩 2.0g 2.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベン ジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g 炭酸カリウム 30g 30g 水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=1
0.10に、補充液はpH=10.60に調整する。
【0148】 漂白定着液タンク液及び補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 65g ジエチレントリアミン五酢酸 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 100ml 2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷
酢酸でpH=5.0に調整する。
【0149】 安定化液タンク液及び補充液 o−フェニルフェノール 1.0g 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.8g 塩化ビスマス(45%水溶液) 0.65g 硫酸マグネシウム・7水塩 0.2g PVP 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g ニトリロ三酢酸・三ナトリウム塩 1.5g 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア
水でpH=7.5に調整する。
【0150】こうして得られた試料の画像及び情報を記
した印字部の文字を各5段階評価で官能評価し、それぞ
れの評価値を掛け合わせたものを総合評価値とした。結
果を表6に示す。
【0151】
【表6】
【0152】これらの試料を見ると、本発明の範囲から
はずれる試料101は、印字が強い際の試料では画像部
にやや凹凸が見られ画像の質が落ちている。印字部が弱
い際の試料では画像部に凹凸はほとんど見られないもの
の、文字部がかすれてきており文字の明瞭性に欠ける。
また、本発明の範囲からはずれる試料104は、印字が
弱い際の試料でも文字部は明瞭であるものの、画像部に
凹凸がはっきりと見られて著しく画像の質が落ちてい
る。本発明の範囲にある試料では、画像部の凹凸は印字
の強さにかかわりなくほとんど観察されず、また、文字
部は明瞭であり、画像の質と印字部の質とが高い次元で
両立していることが分かる。
【0153】実施例2 実施例1の試料101の作製において各層の塗布液の塗
布付量を変更するあるいは塗布液のGel量を表7のよ
うに変更した以外同様にして試料201〜206を作製
した。これらの試料のD値、L値、関数D(L)の微分
値(表中では微分値と記載)を表8に示す。
【0154】
【表7】
【0155】
【表8】
【0156】試料101及び試料201〜206を実施
例1と同様に評価した。但し、印字圧は中とし、処理工
程は下記の工程を用いた。
【0157】 処理工程 処 理 温 度 時間 補充量 発色現像 38.0±0.3℃ 22秒 81ml 漂白定着 35.0±0.5℃ 22秒 54ml 安定化 30〜34℃ 25秒 150ml 乾 燥 60〜80℃ 30秒 現像処理液の組成を下記に示す。
【0158】 発色現像液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 純水 800ml 800ml ジエチレングリコール 10g 10g 臭化カリウム 0.01g − 塩化カリウム 3.5g − 亜硫酸カリウム 0.25g 0.5g N−エチル−N−(βメタンスルホンアミドエチル) −3−メチル−4−アミノアニリン硫酸塩 6.5g 10.5g N,N−ジエチルヒドロキシルアミン 3.5g 6.0g N,N−ビス(2−スルホエチル) ヒドロキシアミン 3.5g 6.0g トリエタノールアミン 10.0g 10.0g ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩 2.0g 2.0g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベン ジスルホン酸誘導体) 2.0g 2.5g 炭酸カリウム 30g 30g 水を加えて全量を1リットルとし、タンク液はpH=1
0.10に、補充液はpH=10.60に調整する。
【0159】 漂白定着液タンク液及び補充液 タンク液 補充液 ジエチレントリアミン五酢酸第二鉄アンモニウム2水塩 100g 50g ジエチレントリアミン五酢酸 3g 3g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 200ml 100ml 2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール 2.0g 1.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 50ml 25ml 水を加えて全量を1リットルとし、炭酸カリウム又は氷
酢酸でタンク液はpH=7.0に、補充液はpH=6.
5に調製する。
【0160】 安定化液タンク液及び補充液 o−フェニルフェノール 1.0g 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 0.02g ジエチレングリコール 1.0g 蛍光増白剤(チノパールSFP) 2.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 1.8g PVP 1.0g アンモニア水(水酸化アンモニウム25%水溶液) 2.5g エチレンジアミン四酢酸 1.0g 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 10ml 水を加えて全量を1リットルとし、硫酸又はアンモニア
水でpH=7.5に調整する。
【0161】こうして得られた試料を85℃/40%R
Hの環境下で5日保存後画像部と印字部の評価及び65
℃/70%RHの環境下で5日保存後画像部と印字部の
評価を実施例1と同様に行った。結果を表9に示す。
【0162】
【表9】
【0163】本発明の範囲外の試料101は、画像部に
やや凹凸が見られまた、文字部はかすれてきており文字
の明瞭性に欠けている。この試料は保存により絵のしま
りがなくなるなどの画像の劣化が見られる。本発明の範
囲外の試料203は、保存により絵のしまりがなくなる
などの画像の劣化が顕著に見られる。本発明の範囲外の
試料206は、保存により文字部の明瞭性が失われの印
字部の劣化が顕著に見られる。本発明の試料は、画像部
の質と印字部の質が共に高く、また、保存においても質
の低下がほとんどみられていないことが分かる。
【0164】
【発明の効果】実施例で実証した如く、本発明による画
像形成方法、該画像形成方法に用いるハロゲン化銀写真
感光材料、該ハロゲン化銀写真感光材料に用いる乳化分
散物及び疎水性写真用有用化合物の乳化分散方法から得
られた画像は、画像部の質と印字部の質が共に高く、ま
た、保存においても質の低下がほとんどみられなく、且
つ、画像情報及び画像以外の文字、記号などの情報を記
録することが出来、優れた効果を有する。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性写真用有用化合物を含む水不溶性
    相を水中又は親水性コロイド組成物中に分散させる疎水
    性写真用有用化合物の乳化分散方法において、330°
    Kにおいて該疎水性写真用有用化合物を含む水不溶性相
    に含有されている化合物の混合物の粘度が前記疎水性写
    真用有用化合物を含む水不溶性相に含有される化合物で
    330°Kにおいて化合物単体で液体である化合物の混
    合物の粘度に対して−50cp〜0cpであることを特
    徴とする疎水性写真用有用化合物の乳化分散方法。
  2. 【請求項2】 疎水性写真用有用化合物を含む水不溶性
    相を水中又は親水性コロイド組成物中に分散させる疎水
    性写真用有用化合物の乳化分散方法において、330°
    Kにおいて該疎水性写真用有用化合物を含む水不溶性相
    に含有されている化合物の混合物の粘度が前記疎水性写
    真用有用化合物を含む水不溶性相に含有される化合物で
    330°Kにおいて化合物単体で液体である化合物及び
    少なくとも1種の繰り返し構造単位を有する化合物の混
    合物の粘度に対して−50cp〜0cpであることを特
    徴とする疎水性写真用有用化合物の乳化分散方法。
  3. 【請求項3】 疎水性写真用有用化合物を含む水不溶性
    相を水中又は親水性コロイド組成物中に分散させる乳化
    分散方法において、該疎水性写真用有用化合物を含む水
    不溶性相に含有されている化合物で330°Kにおいて
    化合物単体で液体である化合物と少なくとも1種の繰り
    返し構造単位を有する化合物の重量比が1.5〜150
    未満であることを特徴とする疎水性写真用有用化合物の
    乳化分散方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の疎水性写
    真用有用化合物の乳化分散方法で調製されたことを特徴
    とする疎水性写真用有用化合物の乳化分散物。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の疎水性写真用有用化合
    物の乳化分散物を含有することを特徴とするハロゲン化
    銀写真感光材料。
  6. 【請求項6】 請求項1、2または3に記載の330°
    Kにおいて化合物単体で液体である化合物の少なくとも
    1種が、沸点が150℃以上の有機溶媒であることを特
    徴とする請求項1、2または3に記載の疎水性写真用有
    用化合物の乳化分散方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の疎水性写真用有用化合
    物の乳化分散方法で調製されたことを特徴とする疎水性
    写真用有用化合物の乳化分散物。
  8. 【請求項8】 疎水性写真用有用化合物が80%のエタ
    ノール水溶液中におけるpKaが5〜7の発色カプラー
    及び混色防止剤を含むことを特徴とする疎水性写真用有
    用化合物の乳化分散物。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の疎水性写真用
    有用化合物の乳化分散物を含有することを特徴とするハ
    ロゲン化銀写真感光材料。
  10. 【請求項10】 請求項5または9に記載のハロゲン化
    銀写真感光材料を露光後、現像処理して画像を得、かつ
    プリンタにより情報を付記することを特徴とする画像形
    成方法。
  11. 【請求項11】 支持体上に少なくとも3層の写真構成
    層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、各々の
    写真構成層のD値が下記式1の関係であることを特徴す
    るハロゲン化銀写真感光材料。 式1 −0.02×D(全層平均)≦D(写真構成層)
    −D(全層平均)≦0.02×D(全層平均) 各写真構成層のD値は以下の式2で求める。 式2 D=−2×(液状疎水性化合物量)+5×(保
    護コロイド剤量) 式2中の各化合物の量は、各写真構成層の単位面積あた
    りの重量を指す。液状疎水性化合物は300°Kにおい
    て液状の化合物または化合物の混合物を指す。
  12. 【請求項12】 支持体上に少なくとも3層の写真構成
    層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、各々の
    写真構成層のD値が支持体から最も遠い層から支持体に
    向かって単調に増加することを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光材料。D値は請求項11に記載の式2から求め
    る。
  13. 【請求項13】 支持体上に少なくとも3層の写真構成
    層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、各写真
    構成層が以下の関係を満たすことを特徴とするハロゲン
    化銀写真感光材料。関数D(L)のLに対する微分値が
    単調に減少でありかつ、支持体から最も遠い層が負の値
    をとり、支持体から最も近い層が正の値をとることを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料。D値は請求項11
    に記載の式2から求められる。Lは上記写真構成層を塗
    設している側の支持体表面からの距離を表す。関数D
    (L)は、上記写真構成層の支持体から遠い側の境界ま
    での距離と支持体から近い側の境界までの距離の和の1
    /2の値に対して該写真構成層のD値をとり、これらの
    点を直線で結んだD値のL値に対する関数。
  14. 【請求項14】 請求項11、12または13に記載の
    ハロゲン化銀写真感光材料を露光後、現像処理して画像
    を得、かつプリンタにより情報を付記することを特徴と
    する画像形成方法。
  15. 【請求項15】 請求項5、9、11、12または13
    に記載のハロゲン化銀写真感光材料をデジタル情報に基
    づいて露光後、現像処理して画像を得、かつプリンタに
    より情報を付記することを特徴とする画像形成方法。
  16. 【請求項16】 総塗布Gel量が1.5g/m2
    6.0g/m2であることを特徴とする請求項5、9、
    11、12または13に記載のハロゲン化銀写真感光材
    料。
  17. 【請求項17】 総塗布銀量が0.1g/m2〜0.4
    5g/m2であることを特徴とする請求項5、9、1
    1、12、13または16に記載のハロゲン化銀写真感
    光材料。
  18. 【請求項18】 請求項16または17に記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料をデジタル情報に基づいて走査露光
    後、現像処理して画像を得、かつプリンタにより情報を
    付記することを特徴とすることを特徴とする画像形成方
    法。
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