JP2000056183A - 多芯プラスチック光ファイバの高速通信方法 - Google Patents

多芯プラスチック光ファイバの高速通信方法

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JP2000056183A
JP2000056183A JP10223839A JP22383998A JP2000056183A JP 2000056183 A JP2000056183 A JP 2000056183A JP 10223839 A JP10223839 A JP 10223839A JP 22383998 A JP22383998 A JP 22383998A JP 2000056183 A JP2000056183 A JP 2000056183A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック光ファイバを用いた信号伝送に
おいて、より高速の通信を可能にする。 【解決手段】 複数本の芯の周囲を鞘で取り囲み、複合
紡糸してなる多芯プラスチック光ファイバを光伝送媒体
とし、レーザーダイオードを送信光源として用い、さら
に受光素子として上記ファイバの直径よりも口径の小さ
いホトダイオードを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多芯プラスチック光
ファイバを用いた高速通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LEDやLDを光源として、多芯プラス
チック光ファイバを伝送媒体とした信号伝送はすでに公
知である。Plastic optical fibe
rs& Applications Conferen
ce,94,Proc.,148(1994)には19
芯の多芯プラスチック光ファイバと単芯プラスチック光
ファイバの帯域測定のデータが記載されている。この文
献は本発明者らによるものであるが、開口数NAが0.
25の多芯プラスチック光ファイバの帯域は100mあ
たり210MHzであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、プラスチック光
ファイバを用いた信号伝送には、より高速での通信が望
まれていた。しかしながら、現状ではプラスチック光フ
ァイバの伝送帯域には限度があり、高速通信にも限界が
あった。
【0004】本発明の目的は、現状のプラスチック光フ
ァイバとその周辺部材を用いて実質的に従来よりも伝送
帯域を広くし、高速通信を可能にすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、直径が20〜
300μmで透明な芯樹脂からなる7本以上の芯繊維
と、各芯繊維の周りを上記芯樹脂よりも屈折率の低い鞘
樹脂でとり囲み且つ一まとめの繊維状になるように複合
紡糸法によって製造された多芯プラスチック光ファイバ
を光伝送媒体とし、レーザーダイオードを送信光源、ホ
トダイオードを受光素子とする伝送系において、該ホト
ダイオードの口径が上記多芯プラスチック光ファイバの
直径よりも小さいことを特徴とする多芯プラスチック光
ファイバの高速通信方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において光伝送媒体として
用いられる多芯プラスチック光ファイバとは、透明な芯
樹脂からなる複数の芯繊維と、その周りを鞘樹脂でとり
囲み一まとめにした多芯プラスチック光ファイバ裸線で
あり、特に好ましくは多数の芯とその周りを屈折率が段
階的に低くなる2層以上の鞘からなるものなどがあり、
それらが一まとめの繊維状になるように複合紡糸法によ
って製造したものである。1本の光ファイバを構成する
芯繊維の本数は7本以上であり、好ましくは7〜100
0本のものが使用され、芯の平均的な直径は20μm〜
300μmである。また、芯と該芯を取り巻く鞘の屈折
率の差は0.005〜0.25の範囲のものが可能であ
る。さらに多芯プラスチック光ファイバの中には芯とそ
れを囲む鞘層を第3の樹脂で全体を束ねたものも含まれ
る。
【0007】図1に、本発明で用いられる多芯プラスチ
ック光ファイバの一例の断面を模式的に示す。図中、1
は芯、2aは第1鞘、2bは第2鞘、3は多芯プラスチ
ック光ファイバ裸線であり、該裸線の周囲に被覆層4を
形成してケーブル5が構成されている。通常プラスチッ
ク光ファイバは、このように被覆層によって保護してケ
ーブルとして供される。本例は、鞘を2層構成とし、芯
1の周囲を第1鞘2aで取り囲み、さらに第1鞘2aの
周囲を第2鞘2bで取り囲んだものである。上記したよ
うに、第2鞘2bには第1鞘2aよりも屈折率の低い樹
脂が用いられる。尚、本発明で言うところの多芯プラス
チック光ファイバの直径とは、図1に示される多芯プラ
スチック光ファイバ裸線3の直径、即ち鞘2bの外径を
言う。また、多芯プラスチック光ファイバの直径が均一
でない場合(断面が真円でない場合)には、最大径と最
小径との平均をもって直径とする。
【0008】多芯プラスチック光ファイバの通信では、
芯と鞘(多数層の鞘があるときは第1層目)の屈折率の
差を小さくした方が広帯域が得られる。即ち、一般にス
テップインデックス型光ファイバの伝送帯域は光ファイ
バの開口数NAで決まる。NAは芯樹脂の屈折率の2乗
と鞘樹脂の屈折率の2乗の差の平方根から求められ、通
常のプラスチック光ファイバのNAは0.5前後である
が、より広帯域を必要とするときにはこの値が0.10
〜0.35程度にまでにさげた光ファイバを用いる必要
がある。
【0009】ところで、多芯プラスチック光ファイバの
伝送帯域については単芯プラスチック光ファイバと同じ
ものと考えるのが自然であろうが、本発明者の検討によ
り、多芯プラスチック光ファイバはNAが同じでも伝送
帯域が異なることを発明した。その理由としてひとつに
は、単芯プラスチック光ファイバが断面において芯と鞘
との界面が円形であるのに対し、多芯プラスチック光フ
ァイバは芯・鞘構造が緻密に配置され、芯と鞘との界面
の形状がいびつになっているため、NAが理論値よりも
低くなっているのではないかと考えられる。これは特に
2層鞘について言えることである。さらに多芯プラスチ
ック光ファイバについては、単芯のプラスチック光ファ
イバとは異なり、通信系の中のホトダイオードの口径が
伝送帯域の決定に影響があることがわかった。従来の帯
域測定には、一般に、直径1.0mmの大口径のアバラ
ンシェ・ホトダイオード(APD)が検出器として用い
られていたが、最近では駆動電圧が低く安価な小口径の
pin・ホトダイオードが提供されている。
【0010】このような、小口径のpin・ホトダイオ
ードが入手可能である状況において、本発明者は、多芯
プラスチック光ファイバに従来通り該ファイバの直径に
対応した大口径のホトダイオードを組み合わせた場合に
比較して、同じプラスチック光ファイバに該ファイバの
直径よりも口径の小さいホトダイオードを受光素子とし
て組み合わせた場合に、より高帯域が測定されることを
見出し、本発明を達成した。
【0011】シリコンPDでは広帯域を出すものは直径
そのものが小さくなければならないので大口径のプラス
チック光ファイバの光を全部補足できないという懸念が
あった。単芯プラスチック光ファイバでは1本の大口径
の芯に光が入射するため、該芯の中央部から入射した光
は比較的ファイバの軸と入射光の角度が平行に近い低次
モードの光になるのに対し、芯の外側に入射した光は入
射角が最も広い高次モードの光となり、これらの混合光
が1本の芯の中を透過していくために、帯域が制限され
てしまう。このような単芯プラスチック光ファイバに該
ファイバの直径よりも口径の小さいホトダイオードを組
み合わせると、、ホトダイオードの直径の2乗の程度に
光量ロスの影響が大きく、且つ低次モードの光の損失も
大きい。
【0012】これに対し、多芯プラスチック光ファイバ
の場合も中央部の芯線に入射する光は平行光に近く、外
側の芯線に入射する光は入射角の広い光となるが、多芯
プラスチック光ファイバにおいては個々の芯線が独自の
モードの光を伝送しているので、特に入射光の分布から
強度の弱い外側の芯線に入る光を通信系から切り捨てて
しまえば、光量ロスが小さく実質的に影響を受けない範
囲でモード分布のシャープな信号伝送が可能になる。即
ち、データリンクの受光素子の口径をプラスチック光フ
ァイバの直径より小さくすることにより、多芯プラスチ
ック光ファイバの全断面に入射する入射NA(LNA)
よりも小さな入射NAに修正された通信が可能になる。
しかもトランシーバの光源として、高速化のためレーザ
ーダイオード(LD)を用いれば光源の入射NAを小さ
くすることができ、光のスポットも0.2mm〜0.6
mm程度には小さくできるので、口径の小さなpin・
ホトダイオードを用いる事が殆ど不利にならないのであ
る。
【0013】このような理由で、本来多芯プラスチック
光ファイバに決められた入射NAで目一杯光を入射せし
め、受光素子でその全ての光を拾った場合に定義される
伝送帯域は、同じ直径の単芯のプラスチック光ファイバ
と同じものであるが、口径がファイバの直径よりも小さ
いホトダイオードを使用することによって、悪影響を与
える多芯プラスチック光ファイバの外側心線部の光がカ
ットされ、より低い入射NAに対応した高帯域が観測さ
れることになるものと考えられる。ここでホトダイオー
ドの直径はpin・ホトダイオード、アバランシェ・ホ
トダイオードのいずれでも良く、直径が0.2〜0.7
mm程度のものが使用できるが、いずれの場合でも多芯
プラスチック光ファイバの直径よりもホトダイオードの
直径が小さいことが必要である。ホトダイオードの口径
が0.2mm未満では帯域としては良いが、光の量が少
なくなるので好ましくない。より好ましくは0.4〜
0.6mmである。さらに好ましくは0.45〜0.5
5mmである。
【0014】また、ホトダイオードの口径は、好ましく
は、多芯プラスチック光ファイバの直径に対して0.3
〜0.9倍であるものを選択する。
【0015】現在市場で調達出来るpin・ホトダイオ
ードでは200Mbps〜400Mbps程度だと0.
8mmφ程度のPDが利用でき、500Mbps程度で
は0.6mmφ度のPDが、1Gbpsになると0.4
〜0.5mmφ程度のpin・ホトダイオードが利用で
きると思われる。
【0016】前記したように、本発明においては、多芯
プラスチック光ファイバの直径よりも口径の小さい、好
ましくは0.3〜0.9倍の口径のホトダイオードを組
み合わせて用いるが、当該組み合わせにおいて、多芯プ
ラスチック光ファイバをより大きな直径のものに代えて
用いることが好ましい。つまり、必要以上に直径の大き
な多芯プラスチック光ファイバを用いることが好まし
い。これは多芯プラスチック光ファイバの直径がLD光
の光スポット径よりも大きい事を意味するが、多芯プラ
スチック光ファイバの直径を大きくすることにより、光
ファイバの取り扱い性が非常に容易であることと、外側
の芯が中央部の実質通信に関わる芯を機械的に保護し、
熱的にも化学的にも保護する役割を果たし、信頼性の高
い多芯プラスチック光ファイバを構成することができる
からである。尚、必要以上に直径の大きなファイバを用
いた場合、通信に関わらない外側の芯を除き、LD光の
光スポット径に対応する直径をもって、本発明にかかる
ファイバの直径とする。
【0017】本発明に用いられる多芯プラスチック光フ
ァイバの直径としては裸線として0.5mm〜1.5m
m程度であり、通常0.6〜1.1mm程度である。か
かる多芯プラスチック光ファイバは複合紡糸によって多
数の芯が同時に複合紡糸されて製造されるものであり、
複合紡糸法で製造することにより各芯線の長さを実質的
に均一にすることができる。そのため芯線間の信号に遅
延差を生じない。唯一芯線間に長さの差が生じるケース
は、多芯プラスチック光ファイバが捩じれて生産された
時であるが、通常多芯プラスチック光ファイバの捩じれ
は2m〜20mで1回転以下にすることができる。仮に
2mで1回捩じれると仮定すると此の場合の中央の芯の
長さと外側の芯の長さの違いは50mあたり0.25m
mにしか過ぎず、遅延時間としては0.8ピコ秒にしか
過ぎない。従って、この程度の捻じれであれば、本発明
にはほとんど影響せず、用いることが可能である。
【0018】本発明の高速通信方法は、多芯プラスチッ
ク光ファイバの長さ×伝送帯域が15000MHz・m
〜75000MHz・m程度の用途に特に好ましい。即
ち、50mあたり300MHz〜1.5GHzに相当す
る帯域のファイバとして用いる用途に相応しい。
【0019】本発明に用いるプラスチック光ファイバの
開口数NAは0.1〜0.8程度に適用できるが、特に
好ましくは0.15〜0.4であり、より好ましくは
0.15〜0.35である。
【0020】
【実施例】(実施例)芯樹脂として、屈折率が1.49
2、メルトフローインデックスが230℃、荷重3.8
Kg、オリフィスの直径2mm、長さ8mmの条件で、
1.5g/10分であるポリメチルメタクリレート樹脂
を用いた。第1鞘としては、17FMA(ヘプタデカフ
ルオロデシルメタクリレート)14重量%、4FM(テ
トラフルオロプロピルメタクリレート)6重量%、3F
MA(トリフルオロエチルメタクリレート)6重量%、
MMA(メチルメタクリレート)74重量%をキャスト
重合して、230℃、3.8Kg荷重におけるメルトフ
ローインデックスが25g/10分、屈折率が1.47
の樹脂を用いた。NAは0.26であった。第2鞘とし
てビニリデンフロライド80モル%とテトラフロロエチ
レン20モル%の共重合体で、上記第1鞘樹脂と同条件
で測定したメルトフローインデックスが30g/10分
の樹脂を用いた。屈折率は1.402であった。複合紡
糸ダイとしては、37芯を有し、各々芯を第1鞘と第2
鞘が二層に被覆する構造のものを用いた。この複合紡糸
ダイに、芯樹脂の容積と第1鞘樹脂と第2鞘樹脂の容積
の比率が80対10対10になるように供給し、ダイか
ら排出されるストランドを収束し、2倍に延伸して、直
径1.00mmの2鞘多芯プラスチック光ファイバ裸線
を製造した。さらにこの裸線に黒色ポリエチレンで被覆
し、2.2mmの2鞘構造多芯プラスチック光ファイバ
ケーブルを得た。この多芯プラスチック光ファイバの伝
送損失は650nmの波長で、入射NA0.15で測定
し140dB/kmであった。
【0021】尚、ここで伝送帯域の測定は、パルス法に
よるもので650nmのLDを用いて、図2の測定系に
よって求めた。図中、11はドライバ、12は送信光源
であるレーザーダイオード、13は入射NA設定光学
系、14は測定するプラスチック光ファイバ、15は受
光素子であるホトダイオード、16はバイアス、17は
増幅器、18はサンプリングオシロスコープ、19は中
央演算器(CPU)、20はパルス発生器、21はディ
レイジェネレイターである。本実施例では、ホトダイオ
ード15として、0.5mmの直径のpin・ホトダイ
オードを用いて測定した。入射NAは0.25でおこな
った。その結果、0.5mmφのPDでは長さ50mの
多芯プラスチック光ファイバで測定した帯域が900M
Hzであった。
【0022】(比較例1)芯樹脂として、屈折率が1.
492で、メルトフローインデックスが230℃、荷重
3.8Kg、オリフィスの直径2mm、長さ8mmの条
件で、1.5g/10分であるポリメチルメタクリレー
ト樹脂を用いた。鞘には、17FMA14重量%、4F
M6重量%、3FMA6重量%、MMA74重量%をキ
ャスト重合して、230℃、3.8Kg荷重におけるメ
ルトフローインデックスが25g/10分で屈折率が
1.47の樹脂を用いた。NAは0.26であった。複
合紡糸ダイとしては、19芯を有し、各々芯が鞘に取り
囲まれた構造のものを用いた。該複合紡糸ダイに、芯樹
脂と鞘樹脂の容積の比率が80対20になるように供給
し、ダイから排出されるストランドを収束し、2倍に延
伸して、直径1.00mmの多芯プラスチック光ファイ
バ裸線を製造した。さらにこの裸線を黒色ポリエチレン
で被覆し、直径が2.2mmの多芯プラスチック光ファ
イバケーブルを得た。この多芯プラスチック光ファイバ
の伝送損失は650nmの波長で、入射NA0.15で
測定して135dB/kmであった。
【0023】尚、ここで帯域の測定はパルス法によるも
ので、図2の測定系によって求めた。ホトダイオードと
しては、直径が1.0mmのアバランシェ・ホトダイオ
ードを用いた。入射NAは0.25で行なった。その結
果、長さ50mの多芯プラスチック光ファイバで測定し
た帯域は390MHzであった。
【0024】(比較例2)芯樹脂として、屈折率が1.
492、メルトフローインデックスが230℃、荷重
3.8Kg、オリフィスの直径2mm、長さ8mmの条
件で、1.5g/10分であるポリメチルメタクリレー
ト樹脂を用いた。第1鞘としては、17FMA14重量
%、4FM6重量%、3FMA重量6%、MMA74重
量%をキャスト重合して、230℃、3.8Kg荷重に
おけるメルトフローインデックスが25g/10分、屈
折率が1.47の樹脂を用いた。NAは0.26であっ
た。第2鞘としては、ビニリデンフロライド80モル%
とテトラフロロエチレン20モル%の共重合体で、第1
鞘と同条件で測定したメルトフローインデックスが30
g/10分の樹脂を用いた。屈折率は1.402であっ
た。複合紡糸ダイとしては、単芯で第1鞘と第2鞘が二
層に被覆する構造のものを用いた。この複合紡糸ダイ
に、芯樹脂の容積と第1鞘樹脂と第2鞘樹脂の容積の比
率が94対3対3になるように供給し、ダイから排出さ
れるストランドを収束し、2倍に延伸して、直径1.0
0mmの2鞘単芯プラスチック光ファイバ裸線を製造し
た。さらにこの裸線に黒色ポリエチレンで被覆し、2.
2mmの2鞘構造の単芯プラスチック光ファイバケーブ
ルを得た。この単芯プラスチック光ファイバの伝送損失
は650nmの波長で、入射NA0.15で測定し13
0dB/kmであった。
【0025】上記単芯プラスチック光ファイバケーブル
の伝送帯域を実施例1と同様にして測定した。ホトダイ
オード15としては0.5mmの直径のpin・ホトダ
イオードを用いて測定した。入射NAは0.25でおこ
なった。その結果、0.5mmφのPDでは長さ50m
の単芯プラスチック光ファイバで測定した帯域が350
MHzであった。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、多芯プラスチック
光ファイバに該ファイバの直径よりも口径の小さいホト
ダイオードを受光素子として組み合わせることにより、
実質的に該ファイバの伝送帯域を広くすることができ、
より高速の通信に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる多芯プラスチック光ファイ
バの一例の断面模式図である。
【図2】本発明の実施例において多芯プラスチック光フ
ァイバの帯域測定に用いた測定系を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 芯 2a 第1鞘 2b 第2鞘 3 多芯プラスチック光ファイバ裸線 4 被覆層 5 多芯プラスチック光ファイバケーブル 11 ドライバ 12 レーザーダイオード 13 入射NA設定光学系 14 プラスチック光ファイバ 15 ホトダイオード 16 バイアス 17 増幅器 18 サンプリングオシロスコープ 19 中央演算器(CPU) 20 パルス発生器 21 ディレイジェネレイター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径が20〜300μmで透明な芯樹脂
    からなる7本以上の芯繊維と、各芯繊維の周りを上記芯
    樹脂よりも屈折率の低い鞘樹脂でとり囲み且つ一まとめ
    の繊維状になるように複合紡糸法によって製造された多
    芯プラスチック光ファイバを光伝送媒体とし、レーザー
    ダイオードを送信光源、ホトダイオードを受光素子とす
    る伝送系において、該ホトダイオードの口径が上記多芯
    プラスチック光ファイバの直径よりも小さいことを特徴
    とする多芯プラスチック光ファイバの高速通信方法。
  2. 【請求項2】 上記多芯プラスチック光ファイバが、上
    記芯繊維の周りを、芯樹脂よりも屈折率の低い樹脂から
    なる第1鞘で取り囲み、さらに、該第1鞘の周りを上記
    第1鞘の樹脂よりも屈折率の低い樹脂からなる第2鞘で
    取り囲み一まとめの繊維状になるように複合紡糸法によ
    って製造された請求項1記載の多芯プラスチック光ファ
    イバの高速通信方法。
  3. 【請求項3】 上記ホトダイオードの口径が多芯プラス
    チック光ファイバの直径の0.3〜0.9倍である請求
    項1または2記載の多芯プラスチック光ファイバの高速
    通信方法。
  4. 【請求項4】 上記ホトダイオードの口径が0.3〜
    0.6mmである請求項1〜3いずれかに記載の多芯プ
    ラスチック光ファイバの高速通信方法。
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