JP2000056064A - 液位計測装置を備えた液体タンク設備 - Google Patents
液位計測装置を備えた液体タンク設備Info
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Abstract
蓄積を防止し、液位の計測精度の向上を図ることが可能
なタンク設備を提供する。 【解決手段】液体が収納されるタンク1と、このタンク
の上方部に結合され、タンクへ液体を供給する入口配管
2と、一方端が前記タンク内の上方部と連通し、かつ他
方端がタンク内の下方部に連通するとともに、その途中
にバランス管3を有する液位検出配管5,6と、前記バ
ランス管内の液位を検出する液位計8とを備え、前記バ
ランス管内の液位より前記タンク内の液位を計測するよ
うになした液位計測装置を備えた液体タンク設備におい
て、前記入り口配管2の途中と前記タンク1上部との間
に、前記入り口配管をバイパスするバイパス管3を設け
るとともに、前記バイパス管の途中に流体の抵抗を大き
くする流体抵抗部4を設け、かつこの流体抵抗部よりタ
ンク側のバイパス管の途中に、前記タンク内の上方部と
連通している液位検出配管の端部を結合するようにし
た。
Description
設備などに採用されているタンク設備の改良に係り、特
にタンク外部からタンク内の液位を検出するようになし
た液位計を備えているタンク設備に関するものである。
備におけるタンク設備の水位(液位)計測構成は、水位
計測用の配管をタンク本体内の上部(気層側)と下部
(液層側)より取り出し、この上部より取り出した配管
と下部より取り出した配管をつなげたバランス管に生じ
るタンク本体水位と水頭圧にて均衡した水位をフロート
式計器または差圧式計器等により検出を行っており、本
水位計測配管構成においては、タンクの構造上、タンク
本体と取り合う上部配管部に頂部が発生する。
原子炉内にて発生する非凝縮性ガスが含まれており、検
出配管の上部配管部において流入する蒸気が凝縮および
流入を繰り返すことにより、非凝縮性ガスの濃度が上が
り、配管の頂部に蓄積され不具合の発生要因およびバラ
ンス管の温度を低下させ計測精度を低下させる要因とな
っている。
8−304145号公報にも開示されているように、タ
ンクに接続される配管よりタンクに流入する液体の一部
をバランス管に流入させる加温管を設けてバランス管内
の水温の低下を防止したり、また、特開平6−3317
84号公報に記載されているように、原子炉水位計測配
管において凝縮槽と主蒸気配管の間にベント配管を設け
るようにして計測精度を向上させるようにしているのが
普通であった。
いるタンク設備であると、前者においては、タンクに流
入する液体の一部がバランス管に流入するので、バラン
ス管の温度が低下する恐れはなくなり、計測精度の向上
を図ることができるが、しかしながら、加温管内に液体
が満たされている場合には非凝縮性ガスの排出効果は期
待できず、この場合にはやはり計測精度が低下する恐れ
があった。
気流量による圧損の水位計へ与える影響が大きく精度の
高い検出は望めない嫌いがあった。
目的とするところは、液位検出配管をタンク本体よりと
り出すことにより発生する非凝縮性ガスの蓄積を防止
し、液位の計測精度の向上を図ることが可能なこの種の
タンク設備を提供することにある。
が収納されるタンクと、このタンクの上方部に結合さ
れ、タンクへ液体を供給する入口配管と、一方端が前記
タンク内の上方部と連通し、かつ他方端がタンク内の下
方部に連通するとともに、その途中にバランス管を有す
る液位検出配管と、前記バランス管内の液位を検出する
液位計とを備え、前記バランス管内の液位より前記タン
ク内の液位を計測するようになした液位計測装置を備え
た液体タンク設備において、前記入り口配管の途中と前
記タンク上部との間に、前記入り口配管をバイパスする
バイパス管を設けるとともに、前記バイパス管の途中に
流体の抵抗を大きくする流体抵抗部を設け、かつこの流
体抵抗部よりタンク側のバイパス管の途中に、前記タン
ク内の上方部と連通している液位検出配管の端部を結合
するようにし所期の目的を達成するようにしたものであ
る。
クの上方部に結合され、タンクへ液体を供給する入口配
管と、一方端が前記タンク内の気層部と連通し、かつ他
方端がタンク内の液層部に連通する液位検出配管と、こ
の液位検出配管内の液位を検出する液位計とを備え、前
記液位検出配管内の液位より前記タンク内の液位を計測
するようになした液位計測装置を備えた液体タンク設備
において、前記入り口配管の内部と前記タンク内気層部
との間に、前記入り口配管をバイパスするバイパス管を
設けるとともに、このバイパス管の途中に流体抵抗部を
設け、かつこの流体抵抗部よりタンク側のバイパス管の
途中に、前記タンク内気層部と連通している液位検出配
管の端部を結合するようにしたものである。
ク内上方部との間に、さらに流体抵抗部を有する第二の
バイパス配管を設け、この第二のバイパス管の途中に、
前記タンク内の上方部と連通する液位検出配管の端部を
結合するようにしたものである。また、前記バイパス管
の流体抵抗部を、配管の口径を小さくするか、あるいは
バイパス管の途中にオリフィス若しくは弁を設けること
により形成するようにしたものである。
であると、入り口配管の途中とタンク上部との間に、バ
イパス管が設けられ、かつこのバイパス管の途中に流体
抵抗部が設けられるとともに、このバイパス管の途中に
液位検出配管の端部が結合されていることから、この液
位検出配管には頂部がないことになり、水位計配管内で
蒸気が凝縮するときに残る非凝縮性ガスはバイパス管側
へ自然に排出され、また、検出配管の分岐位置がバラン
ス管に設けられた流体抵抗部よりもタンク側に設けられ
ているので、入口配管の蒸気の流れにより発生する液体
タンクと入口配管間の圧損の影響は低減され、すなわち
液位計の計測精度への影響が低減され、したがって計測
精度の向上を図ることが可能となるのである。
発明を詳細に説明する。図1にはその液位計(ここでは
水位計)を備えたタンク設備が線図で示されている。1
が液体タンクであり、2が入口配管、5が上部検出配
管、6が下部検出配管、8が水位を検出する水位検出器
である。
なわれるタンク1とタンクに接続された入口配管2との
間にバイパス管3が設けられ、そしてこのバイパス管3
と液体タンクの下部との間にタンクの水位を検出する上
部および下部検出配管5,6およびバランス管7が結合
され、バランス管内に生じる水位を水位検出器にて計測
するように構成されている。
膜式の差圧伝送器によりバランス管の水位を水頭圧とし
て計測するものを例に説明していくが、液体タンクの外
側で、水位を計測するもので、かつ非凝縮性ガス等の不
要なガス成分を計測性に影響を与えることなく排出する
ことが必要なものであれば、適用可能であり、特に計器
の型式等にはとらわれない。
配管5,6およびバランス管7を備え、上側検出配管5
は液体タンク内の気層部と同等の状態にあるバイパス管
3に接続されているわけであるが、バランス管7の入口
配管側は、バランス管内の流体の抵抗を大きくするため
配管口径を細くした流体抵抗部4が設けられている。バ
ランス管からの上側検出配管5の分岐は、この流体抵抗
部4よりも液体タンク側に設けられている。
管7内の液体タンク内の水位と均衡する水位を差圧とし
て検出される。検出器は、隔膜式の差圧伝送器を使用し
ており、隔膜式差圧伝送器の構造は、気層側および液層
側圧力を検知する隔膜を備えた計器フランジ9とその圧
力をそれぞれ検出器に伝えるキャピラリチューブ10
と、気層側圧力と液層側圧力の差圧を検出する検出器8
より構成され、計器フランジは、バランス管の気層部お
よび液層部より分岐した接続管11と取り合い、バラン
ス管の水位を計測する構成としている。
り合い部の一部破断斜視図で、入口配管2の内部には液
体タンクに流入する液体および非凝縮性ガス分を含んだ
蒸気が流れており、バイパス管4側においては、配管内
の液体により閉息した場合の水位計測への影響を考慮
し、液体が流入しないよう入口配管の上下方向中間部よ
り取り出されている。
5との取り合い部を示すもので、上側検出配管5の取り
合いは、検出配管側の非凝縮性ガスを自然にバイパス配
管に排出できる様にするため上下方向中間部より取り出
し、かつバランス管側に向かい連続した下り勾配に形成
されている。
の設置による効果は下記となる。すなわち、従来の水位
計の配管構成においては、上側検出配管の取り出しを液
体タンクの上部としていたため、上側検出配管において
頂部が発生していた。検出配管内の蒸気には非凝縮性ガ
スが含まれており検出配管ないで蒸気分が放熱により凝
縮をして場合、非凝縮性ガスが残り検出配管内の頂部に
蓄積される。蒸気の凝縮が連続して行われているとこの
非凝縮性ガスの蓄積濃度が上昇し、不具合を発生する要
因となる。この非凝縮性ガスを検出配管より排出するた
めには図4の液体タンクにおける対策図に示す様に上側
検出配管の液体タンクとの取り合いの向きは水平または
水平よりも下向きに変更する必要があるが、液体タンク
内の水位計測範囲の計測が困難になる。
の検出配管の水平取り出しが困難なことから、液体タン
ク内の蒸気状態と同等でありかつ上側検出配管の取り合
いを水平以下にて接続可能な取り合い部を設ける必要が
ある。上側検出配管の取り合いを水平以下に設けられる
箇所としては入口配管があるが、入口配管は通常プラン
ト運転中に蒸気の流れが有る箇所、一時的ではあるが蒸
気の流れが発生する箇所等、液体タンク内の状態とは同
等とならない場合が多い。このため入口配管から上側検
出配管を分岐させた場合、水位計測の精度を満足するこ
とができない。これらの問題について対策する物がバイ
パス管である。
さくし管内の流体抵抗を入口配管よりも大きくし、かつ
管内に流体抵抗部を設けることでバイパス管内の蒸気流
量を制限し、バイパス管より分岐される上側検出配管点
により検出される圧力が、液体タンク側の蒸気圧力とほ
ぼ同等とすることが可能となり、上側検出配管の取り出
しについても配管との取り合いとなるため、水平または
水平以下にすることが可能となり水位計配管構成内から
非凝縮性ガスを自然に排出することが可能となる。
されている。入口配管2と液体タンク1の取り合い点、
およびバイパス管3と液体タンクの取り合い点をa点と
すると、この2つのa点は、液体タンクの気層部の圧力
点であり、同一であるため圧損評価上同一点である。ま
た、分布図はa点を基準点とし圧損の評価を示してい
る。
る。この点における管内圧力も同一値である。入口配管
の圧損の分布(a−d)は、管の口径が一定であり経路
内に流体抵抗となる物がないため、2点はほぼ均一であ
り、a点からの圧損はd点に向かい直線的に増加する。
これに対しバイパス管側においても、d点における圧損
は入口配管と同じ値であるが、c点からd点間の管の口
径を小さくすることで流体抵抗を大きくしているため、
a−d間にて発生する圧損の大半をc−dに発生させて
いる。これによりa−c間で発生する圧損は小さな値と
なっており、上側検出配管を取り出しているb点におけ
る圧損は、さらに小さな値となる。これにより液体タン
クの気層側圧力と上側検出配管の取り合い点での圧力の
差は、計測上問題のない範囲に低減することが可能とな
る。
は、配管口径を小さくすることで形成するようにしてい
るが、流体抵抗部の配管口径は管内で発生する凝縮水に
よる閉息を考慮した場合、極めて小さな配管構成を選定
することが困難となる場合があり、この場合c−d間で
十分な圧損が確保できないこととなるが、この場合に
は、図6に示されているようにバイパス管を多段構成と
することで上側検出配管の取り合い点における圧損を低
減することが可能である。
た場合の配管構成であり、上記にて記載している配管構
成の接続管の仕様を計器に合わせることのみで対応が可
能であり、バランス管の水位を計測する構成において
は、本発明のバイパス管を設けた水位計配管構成は適用
が可能である。
ては、前述したように配管口径を小さくする以外に、図
8に示すように配管の途中にオリフィス13を設ける方
法、また、図9に示すように、バイパス管の途中に配管
ループ14を設け配管を長くする方法、また図10に示
すようにバイパス管の途中に弁15を設けて絞るように
するなどが考えられる。
すように液体タンクから引き出された上部検出配管5と
入口配管2とをバイパス管3で結合するような構成とし
ても可能である。
ポテンシャルの排除の他、バイパス管内の液体温度を上
昇させ、液体タンク内の液位と、バイパス管内の液位の
水位差を低減し計測精度を向上させる効果がある。これ
は上側検出配管内の非凝縮性ガスの無くなることによ
り、配管内に蒸気が十分に流入することが可能となり、
この蒸気により発生する凝縮水がバランス管内の温度を
上昇させることによる物である。
れた液体タンク設備であると、 1)水位計配管構成における上側検出配管の取り合いを
バイパス管とすることで、取り合いの向きを水平または
水平以下に設定することが可能となり、水位計配管構成
内に頂部を持たない配管構成とすることが可能となる。
いた非凝縮性ガスを、上記の構成により自然に排出する
ことが可能となり、不具合発生のポテンシャルの排除が
可能となる。
ることにより、入口配管の蒸気の流れにより生じる圧損
を低減することが可能となり、水位の計測精度への影響
を小さくすることができる。
することにより、圧損をさらに低減することが可能とな
る。
出効果により、管内の蒸気の割合が増加し、この凝縮量
が増え、バランス管内の液体温度を液体タンク側の温度
に近づけることができることにより、バランス管側とタ
ンク側の液体の密度差を無くし、液面のレベル差を低減
させることで、水位の計測精度の向上を図ることが可能
となるのである。
ば、検出配管をタンク本体よりとり出すことにより発生
する非凝縮性ガスの蓄積が防止され、液位の計測精度の
向上を図ることが可能なこの種の液体タンク設備を得る
ことができる。
側面の線図である。
管との取り合い部の一部破断斜視図である。
出配管との取り合い部の一部破断斜視図である。
し)である。
断側面の線図である。
断側面の線図である。
断側面の線図である。
断側面の線図である。
縦断側面の線図である。
縦断側面の線図である。
流体抵抗部、5…上部検出配管、6…下部検出配管、7
…バランス管、8…検出器、9…計器フランジ、10…
キャピラリーチューブ、11…接続管、12…フロート
式水位計、13…オリフィス、14…配管ループ、15
…弁。
Claims (5)
- 【請求項1】 液体が収納されるタンクと、該タンクの
上方部に結合され、タンクへ液体を供給する入口配管
と、一方端が前記タンク内の上方部と連通し、かつ他方
端がタンク内の下方部に連通するとともに、その途中に
バランス管を有する液位検出配管と、前記バランス管内
の液位を検出する液位計とを備え、前記バランス管内の
液位より前記タンク内の液位を計測するようになした液
位計測装置を備えた液体タンク設備において、 前記入り口配管の途中と前記タンク上部との間に、前記
入り口配管をバイパスするバイパス管を設けるととも
に、前記バイパス管の途中に流体の抵抗を大きくする流
体抵抗部を設け、かつこの流体抵抗部よりタンク側のバ
イパス管の途中に、前記タンク内の上方部と連通してい
る液位検出配管の端部を結合するようにしたことを特徴
とする液位計測装置を備えた液体タンク設備。 - 【請求項2】 液体が収納されるタンクと、該タンクの
上方部に結合され、タンクへ液体を供給する入口配管
と、一方端が前記タンク内の気層部と連通し、かつ他方
端がタンク内の液層部に連通する液位検出配管と、この
液位検出配管内の液位を検出する液位計とを備え、前記
液位検出配管内の液位より前記タンク内の液位を計測す
るようになした液位計測装置を備えた液体タンク設備に
おいて、 前記入り口配管の内部と前記タンク内気層部との間に、
前記入り口配管をバイパスするバイパス管を設けるとと
もに、このバイパス管の途中に流体抵抗部を設け、かつ
この流体抵抗部よりタンク側のバイパス管の途中に、前
記タンク内気層部と連通している液位検出配管の端部を
結合するようにしたことを特徴とする液位計測装置を備
えた液体タンク設備。 - 【請求項3】 前記バイパス配管とタンク内上方部との
間に、さらに流体抵抗部を有する第二のバイパス配管を
設け、この第二のバイパス管の途中に、前記タンク内の
上方部と連通する液位検出配管の端部を結合するように
した請求項1または2記載の液位計測装置を備えた液体
タンク設備。 - 【請求項4】 前記バイパス管の流体抵抗部を、配管の
口径を小さくすることにより形成するようにした請求項
1,2または3記載の液位計測装置を備えた液体タンク
設備。 - 【請求項5】 前記バイパス管の流体抵抗部を、バイパ
ス管の途中にオリフィス若しくは弁を設けることにより
形成するようにした請求項1,2または3記載の液位計
測装置を備えた液体タンク設備。
Priority Applications (1)
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JP22580598A JP3742226B2 (ja) | 1998-08-10 | 1998-08-10 | 液位計測装置を備えた液体タンク設備 |
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JP22580598A JP3742226B2 (ja) | 1998-08-10 | 1998-08-10 | 液位計測装置を備えた液体タンク設備 |
Publications (2)
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Family
ID=16835076
Family Applications (1)
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-
1998
- 1998-08-10 JP JP22580598A patent/JP3742226B2/ja not_active Expired - Lifetime
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