JP2000055627A - 膜厚測定方法および膜厚測定装置 - Google Patents

膜厚測定方法および膜厚測定装置

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JP2000055627A
JP2000055627A JP10224435A JP22443598A JP2000055627A JP 2000055627 A JP2000055627 A JP 2000055627A JP 10224435 A JP10224435 A JP 10224435A JP 22443598 A JP22443598 A JP 22443598A JP 2000055627 A JP2000055627 A JP 2000055627A
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wavelength
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Masahiro Horie
正浩 堀江
Naohisa Hayashi
尚久 林
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で分解能の高い膜厚測定装置を提
供する。 【解決手段】 研磨処理される試料9の画像をカメラ部
2にて取得し、演算部3で試料9の膜厚を求める膜厚測
定装置1において、光源部21に互いに異なる波長の光
を出射する3つのレーザーダイオード211、212、
213を設け、波長選択部37にて選択された波長の光
を試料9に照射する。波長選択部37では前回測定され
た膜厚において分解能が最も高くなる波長が選択され
る。これにより、試料9の膜厚が変化しても簡単な構成
で分解能の高い膜厚測定を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置製造
用の半導体基板やレンズ等の光学部品(以下、「試料」
という。)に対して成膜や膜の除去を行う際に膜厚を測
定する膜厚測定方法および膜厚測定装置に関する。例え
ば、半導体基板に対するCMP処理、CVD処理や光学
部品に対するコーティングの生成等の膜厚の変化を伴う
処理における膜厚のモニタに利用される。
【0002】
【従来の技術】試料上に形成された光学薄膜(以下、
「薄膜」という。)の膜厚を測定する技術として、従来
より薄膜における光の干渉に起因する特定の波長の光に
対する反射率の変化を利用した膜厚測定方法がある。
【0003】例えば、シリコン基板(Si基板)上に酸
化膜(SiO2膜)が形成されている試料において酸化膜
の膜厚と波長780nmの光に対する反射率(Si基板
の反射率に対する相対反射率をいう。以下の説明におい
て同じ)との関係は図9に示すようになる。したがっ
て、予め他の膜厚測定装置で酸化膜の膜厚が700nm
であることが求められていると、この試料に対して研磨
処理を施す場合には膜厚は700nmから徐々に減少し
ていくので、逐次波長780nmの特定波長の光に関す
る反射率を測定することで処理途上の膜厚を求めること
ができる。
【0004】すなわち、試料からの光に基づいて求めら
れた試料の反射率に適合する膜厚は図9より複数求めら
れるが(例えば、反射率が60%の場合には図9中符号
101にて示す複数の位置の膜厚が求められる。)、膜
厚の変化に対して十分高速に反射率を繰り返し取り込
み、700nmから徐々に減少する膜厚を図9に示すグ
ラフに沿って矢印102にて示すように追跡することに
より膜厚を1つに特定することができる。
【0005】このような膜厚測定方法を行う膜厚測定装
置は、構成が単純で高速測定が可能なため、半導体基板
や光学部品等の製造装置内部に組み込んで使用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9に示す
例において測定された反射率が90%以上や30%以下
の場合には符号103、104にて例示するように求め
られる複数の膜厚の値の差が小さくなってしまう。その
結果、求めるべき膜厚を1つに特定することが困難にな
る場合が生じる。
【0007】換言すれば、図9に示すグラフにおいて膜
厚の変化に対する反射率の変化の度合いが小さい場合に
は膜厚測定装置の分解能が低下してしまう。
【0008】そこで、この発明は上記課題に鑑みなされ
たものであり、簡単な構成で膜厚測定の分解能等の感度
を向上させる膜厚測定方法および膜厚測定装置を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、膜厚
の変化を伴う処理において試料の膜厚を測定する膜厚測
定方法であって、(a) 互いに異なる複数の波長について
測定感度と膜厚との関係を準備する工程と、(b) 既に測
定されている測定膜厚および前記測定感度と膜厚との関
係に基づいて前記複数の波長から1つの波長を選択する
工程と、(c) 測定用光を前記試料に照射する工程と、
(d) 前記試料からの前記1つの波長の光に基づいて前記
試料の膜厚を求める工程とを有する。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の膜厚
測定方法であって、前記工程(b)が、前回測定された測
定膜厚において測定感度が最大となる波長を前記複数の
波長から選択する工程である。
【0011】請求項3の発明は、請求項1に記載の膜厚
測定方法であって、前記工程(b)が、前々回測定された
測定膜厚および前回測定された測定膜厚から予想膜厚を
求め、前記予想膜厚において測定感度が最大となる波長
を前記複数の波長から選択する工程である。
【0012】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかに記載の膜厚測定方法であって、前記測定感度と
膜厚との関係が、試料の反射率の膜厚による微分の絶対
値と膜厚との関係である。
【0013】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかに記載の膜厚測定方法であって、前記膜厚の変化
を伴う処理が、膜厚を減少させる処理であり、前記工程
(d)が、求められる複数の候補膜厚のうち、前回の測定
膜厚を超えない最大の候補膜厚を前記試料の膜厚とする
工程を有する。
【0014】請求項6の発明は、膜厚の変化を伴う処理
において試料の膜厚を測定する膜厚測定装置であって、
互いに異なる複数の波長について測定感度と膜厚との関
係を記憶する手段と、既に測定されている測定膜厚およ
び前記測定感度と膜厚との関係に基づいて前記複数の波
長から1つの波長を選択する手段と、測定用光を前記試
料に照射する手段と、前記試料から前記1つの波長の光
に基づいて前記試料の膜厚を求める手段とを備える。
【0015】
【発明の実施の形態】<1. 第1の実施の形態>図1
はこの発明の第1の実施の形態である膜厚測定装置1の
使用形態を示す図である。膜厚測定装置1はCMP(Che
mical Mechanical Polishing)処理を行う研磨装置8に
より研磨される試料(半導体基板)9の膜厚を測定する
装置であり、研磨処理を中断することなく膜厚を測定す
ることができるようになっている。
【0016】図1に示すように研磨装置8は、試料9を
吸着保持するトップリング81、回転軸を介してトップ
リング81を回転駆動するトップリング用駆動源82、
トップリング用駆動源82が先端に設けられてトップリ
ング81を矢印81Mにて示すように揺動移動させるア
ーム83、トップリング81と対向するように配置され
て試料9の薄膜が形成された面と接する回転台84、回
転台84を回転させる回転台用駆動源85、および回転
台84上に研磨砥液(スラリー)を供給するノズル86
を有している。
【0017】膜厚測定装置1は、回転台84の側方に配
置されたカメラ部2およびカメラ部2からの画像信号の
演算処理等を行う演算部3を有している。
【0018】回転台84上には研磨布が張られており、
この研磨布上にノズル86から研磨砥液が供給される。
そして、回転台84が回転するとともにトップリング8
1が回転しながら揺動運動を行うことで図1における試
料9の下面の研磨が行われる。
【0019】試料9に研磨が行われている間は、原則と
して試料9が回転台84からはみ出すことなくトップリ
ング81の回転および揺動運動が行われる。膜厚測定装
置1による膜厚測定が行われる際にはトップリング81
の揺動幅が大きくなるようにアーム83が移動し、図1
に示すように試料9の一部が回転台84からはみ出す。
そして、試料9のはみ出した部分をカメラ部2が撮像を
行う。
【0020】図2は膜厚測定装置1の構成をさらに詳細
に示す図である。膜厚測定装置1のカメラ部2は互いに
異なる複数の波長の光を出射する光源部21、光源部2
1からの光を反射するハーフミラー22、ハーフミラー
22からの光を試料9に導くと共に、試料9の像を所定
の位置に形成する対物レンズ23、試料9からの反射光
を受光する受光部24、および半導体基板である試料9
のノッチを検出するセンサ25を有している。
【0021】光源部21は波長635nmの光を出射す
る第1レーザーダイオード211、波長780nmの光
を出射する第2レーザーダイオード212、波長850
nmの光を出射する第3レーザーダイオード213、お
よびこれらのレーザーダイオードからの光を反射等する
2つのハーフミラー214、215、ミラー216を有
している。このような構成により、光源部21では第1
ないし第3レーザーダイオード211、212、213
のいずれかが能動化されることで3つの異なる波長の光
のうちの1つがハーフミラー22へと出射される。
【0022】光源部21から出射された光はハーフミラ
ー22にて反射され、対物レンズ23を介して試料9へ
と導かれる。そして、試料9の表面にて反射した光は対
物レンズ23およびハーフミラー22を透過して受光部
24へと導かれる。
【0023】膜厚測定装置1の演算部3はコンピュータ
・システム(以下、「コンピュータ」という。)を利用
した構成となっている。したがって、図2中にブロック
図にて示す構成はコンピュータにより実現される機能を
示している。なお、これらの構成は専用の電気的回路等
により構築されていてもよい。
【0024】演算部3は、受光部24からの信号を受け
て試料9の表面の2次元画像をデジタル情報として取り
込む画像入力部31、取得された画像中の測定に利用す
る位置を特定する位置特定部32、特定された位置の画
素値を演算処理して膜厚を算出する膜厚算出部33、試
料9の膜構造や多層膜の各層の光学定数(屈折率、吸収
係数等)のオペレータからの入力を受け付ける入力部3
4、膜厚の算出や光源部21の制御に必要なデータを算
出するデータ算出部35、算出されたデータを記憶する
データ記憶部36、光源部21から出射される光の波長
を選択する波長選択部37、および光源部21の動作を
制御する光源制御部38を有している。
【0025】以上、膜厚測定装置1の使用態様および構
成について説明したが、次に、この膜厚測定装置1の膜
厚測定動作について説明する。図3および図4は膜厚測
定の作業および膜厚測定装置1の動作の流れを示す流れ
図である。
【0026】研磨処理および膜厚測定動作に先だって、
まず、オペレータが入力部34を介して試料9上の薄膜
の膜構造、各層の光学定数等を入力する(ステップS1
1)。入力された情報はデータ算出部35へと送られ、
データ算出部35にてまず3つの波長(635nm、7
80nm、850nm)に関する膜厚と反射率との関係
が反射率テーブルとして求められる。図5は反射率テー
ブルの内容を示すグラフである。求められた反射率テー
ブルはデータ記憶部36へと送られて参照可能なデータ
として保存される(ステップS12)。
【0027】さらに、データ算出部35では膜厚と反射
率の膜厚による微分の絶対値(以下、「参照値」とい
う。)との関係が微分テーブルとして求められる(ステ
ップS13)。図6は微分テーブルの内容を示すグラフ
である。微分テーブルもデータ記憶部36へと送られて
参照可能なデータとして保存される。
【0028】次に、研磨処理開始前の初期膜厚が入力部
34から入力される(ステップS14)。なお、初期膜
厚としては試料9の成膜時に別途測定されたものを利用
する。図2では表記を省略しているが、入力された初期
膜厚は膜厚算出部33や波長選択部37に保持される。
【0029】以上の初期設定が完了すると研磨装置8に
よる試料9の研磨処理が開始される。研磨処理において
は設定時間ごとに膜厚測定装置1による膜厚測定が繰り
返し行われる。このとき、既述のように試料9の一部が
回転台84からはみ出され、膜厚測定装置1にて膜厚測
定が瞬時に行われる(図1参照)。
【0030】膜厚測定に際し、予め波長選択部37が試
料9に照射すべき光の波長を選択する(ステップS1
5)。波長の選択には測定された最新の膜厚(すなわ
ち、前回測定された膜厚)が利用され、最初の測定では
初期膜厚が前回測定された膜厚(以下の説明において
「測定された膜厚」を「測定膜厚」という。)として利
用される。具体的には、データ記憶部36に記憶されて
いる微分テーブルを参照して、前回の測定膜厚で参照値
が最大となる波長が選択される。
【0031】参照値が最大となる波長が選択されるの
は、参照値が大きいほど膜厚に対する反射率の変化が大
きいので膜厚測定の分解能を向上することができるから
である。したがって、この膜厚測定装置1では研磨処理
により減少していく膜厚に対して3つの波長のうち測定
分解能の高い波長が利用されることとなる。
【0032】波長選択部37にて波長が選択されると、
この情報が光源制御部38へと送られ、光源制御部38
が第1ないし第3レーザーダイオード211、212、
213のうち、選択された波長の光を出射するレーザー
ダイオードを能動化する。
【0033】これにより、選択された波長の光が試料9
に照射され、試料9からの反射光が受光部24にて受光
されて試料9の画像が取得される(ステップS21)。
【0034】なお、この膜厚測定装置1では試料9の研
磨が行われている状態で、すなわち、試料9がトップリ
ング81とともに回転している状態で膜厚測定が行われ
る。したがって、試料9の同一の場所を繰り返し測定す
るためには受光部24が画像を取得するタイミングを正
確に調整する必要がある。
【0035】膜厚測定装置1ではセンサ25が試料9の
ノッチを検出するようになっている。これにより、ノッ
チ検出に応じた所定のタイミングで光源部21から測定
用光の出射および画像入力部31による画像の取得が行
われ、取得される画像が常に試料9のほぼ同一の領域の
画像となるようにされている。
【0036】さらに、測定に利用される試料9の表面の
位置を正確に特定するために画像入力部31にて取得さ
れた画像から膜厚測定に利用される部分の抽出が位置特
定部32により行われる(ステップS22)。すなわ
ち、予め図7に例示する基準画像51および基準画像5
1中の測定に利用される画素52の位置が位置特定部3
2に保持されており、取得された画像と基準画像とをず
らしながら重ね合わせ、これらの画像の一致関係を相関
値として求め、相関値が最大となる(両画像の一致の度
合いが最大となる)ときに画素52に対応する測定画像
の画素値を取得する。これにより、試料9上の測定に利
用される位置からの反射光の強度が正確に取得される。
【0037】特定された位置の画素値は膜厚算出部33
へと送られ、膜厚算出部33にて反射率が求められる
(ステップS23)。さらに、膜厚算出部33は反射率
テーブルを参照して測定膜厚を求める。
【0038】測定膜厚の算出では図5に示した反射率テ
ーブルが参照され、求められた反射率および選択された
波長の光に対応する膜厚が求められる。ここで、予め想
定される膜厚範囲が狭く設定されている場合等には1つ
の測定膜厚が特定される。このような前提条件が設定さ
れていない場合には対応する複数の膜厚が候補膜厚とし
て求められる(ステップS24)。そして、膜厚算出部
33は複数の候補膜厚から前回の測定膜厚を上回らない
最大の候補膜厚を現在の膜厚として特定する(ステップ
S25)。これにより、最新の測定膜厚が更新される。
【0039】測定膜厚が研磨処理を終了すべき終点膜厚
(例えば、500nm)を下回らない場合には、さらに
設定時間が経過した後に再度膜厚測定が行われる(ステ
ップS26、S15)。測定膜厚が終点膜厚を下回る場
合には膜厚測定装置1は研磨停止信号を研磨装置8に出
力し、研磨処理および膜厚測定が終了する(ステップS
26、S27)。
【0040】以上、膜厚測定装置1の構成および動作に
ついて説明したが、この膜厚測定装置1では前回の測定
結果を用いて膜厚測定に使用すべき光の波長を選択する
ので、簡単な演算処理で常に分解能の高い膜厚測定を行
うことができる。また、測定に際しては測定用の光を試
料に1回照射するだけであるので膜厚測定を高速に行う
ことができ、研磨処理中であっても実時間にて測定を行
うことができる。さらに、受光部24も1つ設けるだけ
でよく、簡単な構成で膜厚測定が実現される。
【0041】<2. 第2の実施の形態>次に、図2に
示した膜厚測定装置1の動作の他の形態について説明す
る。図8は第2の実施の形態における膜厚測定装置1の
動作の流れを示す流れ図である。図8に示すようにこの
実施の形態では第1の実施の形態におけるステップS1
5(図3)がステップS31、S32に置き換えられた
動作を行う。
【0042】第1の実施の形態では波長選択部37によ
る波長の選択が前回の測定膜厚に基づいて行われるよう
になっているが、第2の実施の形態では前回および前々
回の測定膜厚に基づいて行われる。
【0043】すなわち、前々回の測定膜厚から前回の測
定膜厚の差分量を求め、この差分量が前回の測定膜厚と
現在の膜厚との差に等しいと仮定して現在の膜厚を予測
する(ステップS31)。そして、微分テーブルを参照
して予測された膜厚において参照値が最大となる波長を
選択する(ステップS32)。
【0044】なお、1回目の膜厚測定では前々回の測定
膜厚が存在しないため、第1の実施の形態と同様に、初
期膜厚の測定に最も適した波長の光を用いて膜厚測定が
行われる。
【0045】このように、この実施の形態では現在の膜
厚を予想して最適な波長の光を選択するので、さらに分
解能の高い膜厚測定を行うことができる。
【0046】<3. 変形例>以上、この発明の実施の
形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形
態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0047】例えば、上記実施の形態では3つのレーザ
ーダイオードを利用して互いに異なる複数の波長の光を
試料9に照射するようにしているが、複数の発光ダイオ
ードやランプとフィルタとを用いて複数の波長の光を生
成するようにしてもよい。さらに、ランプからの光を測
定用光として用い、試料9からの反射光から選択された
波長の光を取り出すようにしてもよい。具体的には、試
料9からの反射光に複数のフィルタを切り替えて作用さ
せ、反射光から選択された波長の光を抽出するようにな
っていてもよい。すなわち、反射率の算出において選択
された波長の光が結果として利用されていればよい。
【0048】また、上記実施の形態では研磨処理中の試
料9の膜厚を測定するようにしているが、研磨処理を一
旦中断して膜厚測定装置1へと試料9を搬送して膜厚測
定が行われ、膜厚測定終了後に再度研磨装置8へと試料
9が搬送されるようになっていてもよい。
【0049】また、上記実施の形態では位置特定部32
において試料9の測定位置を特定するようにしている
が、位置の特定はどのようなものであってもよく、不要
であれば設けられなくてもよい。例えば、測定位置の領
域が広い場合には位置特定部32を用いることなくセン
サ25の出力のみで測定位置を特定することが可能であ
り、試料9にパターンが形成されていない場合は測定位
置を特定する必要はない。
【0050】また、上記実施の形態にて言及したように
図4中のステップS24にて複数の候補膜厚が求められ
るのでなく1つの膜厚のみが求められる場合にはステッ
プS25は不要である。
【0051】また、上記第2の実施の形態では前々回の
測定膜厚と前回の測定膜厚との差分、すなわち、測定膜
厚の変化を一次元近似して現在の膜厚を予測している
が、二次元近似等の曲線近似にて現在の膜厚を予測する
ようにしてもよい。このように、波長の選択は既に測定
されている測定膜厚を利用するのであるならばどのよう
なものであってもよい。
【0052】また、上記実施の形態は半導体基板に対す
る研磨処理についてのものであるが、研磨処理に限定さ
れるものではなく、CVD等の成膜処理であってもよ
い。さらに、半導体基板に限定されるものではなく光学
部品のコーティング処理にも利用することができる。こ
のように、この膜厚測定装置1は膜厚を変化させる処理
であれば利用可能である。
【0053】さらに、上記実施の形態では反射率の微分
の絶対値(参照値)を用いて波長を選択するようになっ
ているが、例えば、反射率の変化(膜厚に対する振れ
幅)が大きな波長の光を選択するようにしてもよい。こ
れにより、膜厚の変化に対する反射率の変化が大きい波
長を選択することができる。すなわち、測定分解能、測
定に必要な反射光の強度、測定に必要な反射率の振れ幅
等といった要素が最適となる波長を選択することによ
り、測定感度の向上を図ることができる。また、膜厚の
測定は反射率によらず反射光の偏光の度合いから求めら
れてもよい。
【0054】このように、波長選択部37は測定の分解
能を高くすることができる波長を選択する機能に限定さ
れるものではなく、データ記憶部36に膜厚と測定感度
との関係を記憶しておき、このデータを参照して様々な
測定感度の向上を図ることができる。
【0055】なお、膜厚が増加する処理においては図4
に示すステップS25において複数の候補膜厚のうち、
前回の測定膜厚を下回らない最小の膜厚が測定膜厚とさ
れ、ステップS26において測定膜厚が終点膜厚を超え
る場合に処理が終了する。
【0056】
【発明の効果】請求項1ないし6に記載の発明では、測
定感度と膜厚との関係に基づいて複数の波長から1つの
波長を選択するので、膜厚の変化に応じて適した波長の
光を用いて膜厚測定を行うことができる。これにより、
簡単な構成で測定感度の高い膜厚測定が実現される。
【0057】また、請求項2に記載の発明では、前回の
測定膜厚を利用して1つの波長を選択するので、簡単な
演算処理により1つの波長を選択することができる。
【0058】また、請求項3に記載の発明では予想膜厚
を求めるので、さらに適した1つの波長を選択すること
ができる。
【0059】また、請求項4に記載の発明では、反射率
の微分の絶対値が最大となる波長を選択するので、測定
の分解能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】研磨装置に対する膜厚測定装置の配置位置を示
す図である。
【図2】膜厚測定装置の構成を示す図である。
【図3】第1の実施の形態における膜厚測定の作業およ
び膜厚測定装置の動作の流れを示す流れ図である。
【図4】第1の実施の形態における膜厚測定の作業およ
び膜厚測定装置の動作の流れを示す流れ図である。
【図5】複数の波長の光について膜厚と反射率との関係
を示すグラフである。
【図6】複数の波長の光について膜厚と反射率の微分の
絶対値との関係を示すグラフである。
【図7】基準画像の例を示す図である。
【図8】第2の実施の形態における膜厚測定装置の動作
の流れを示す流れ図である。
【図9】従来の膜厚測定方法を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 膜厚測定装置 9 試料 21 光源部 22 ハーフミラー 23 対物レンズ 33 膜厚算出部 36 データ記憶部 37 波長選択部 38 光源制御部 S12、S13、S15、S21、S23〜S25、S
31、S32 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 尚久 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA03 AA30 BB21 CC17 CC31 DD02 DD03 FF04 FF23 FF44 GG01 GG06 GG07 GG25 JJ03 JJ26 LL12 LL22 NN06 PP12 PP22 QQ13 QQ17 QQ23 QQ25 QQ28 QQ31 QQ39 RR06 RR09 2H052 AC04 AC34 AF02 AF07 4M106 AA01 AA12 BA05 BA08 CA48 DH03 DH12 DH13 DH32 DH39 DJ13 DJ18 DJ19 DJ21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜厚の変化を伴う処理において試料の膜
    厚を測定する膜厚測定方法であって、 (a) 互いに異なる複数の波長について測定感度と膜厚と
    の関係を準備する工程と、 (b) 既に測定されている測定膜厚および前記測定感度と
    膜厚との関係に基づいて前記複数の波長から1つの波長
    を選択する工程と、 (c) 測定用光を前記試料に照射する工程と、 (d) 前記試料からの前記1つの波長の光に基づいて前記
    試料の膜厚を求める工程と、を有することを特徴とする
    膜厚測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の膜厚測定方法であっ
    て、 前記工程(b)が、前回測定された測定膜厚において測定
    感度が最大となる波長を前記複数の波長から選択する工
    程であることを特徴とする膜厚測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の膜厚測定方法であっ
    て、 前記工程(b)が、前々回測定された測定膜厚および前回
    測定された測定膜厚から予想膜厚を求め、前記予想膜厚
    において測定感度が最大となる波長を前記複数の波長か
    ら選択する工程であることを特徴とする膜厚測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の膜
    厚測定方法であって、 前記測定感度と膜厚との関係が、試料の反射率の膜厚に
    よる微分の絶対値と膜厚との関係であることを特徴とす
    る膜厚測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の膜
    厚測定方法であって、 前記膜厚の変化を伴う処理が、膜厚を減少させる処理で
    あり、 前記工程(d)が、 求められる複数の候補膜厚のうち、前回の測定膜厚を超
    えない最大の候補膜厚を前記試料の膜厚とする工程、を
    有することを特徴とする膜厚測定方法。
  6. 【請求項6】 膜厚の変化を伴う処理において試料の膜
    厚を測定する膜厚測定装置であって、 互いに異なる複数の波長について測定感度と膜厚との関
    係を記憶する手段と、 既に測定されている測定膜厚および前記測定感度と膜厚
    との関係に基づいて前記複数の波長から1つの波長を選
    択する手段と、 測定用光を前記試料に照射する手段と、 前記試料から前記1つの波長の光に基づいて前記試料の
    膜厚を求める手段と、を備えることを特徴とする膜厚測
    定装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007057521A (ja) * 2005-07-29 2007-03-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd ムラ検査装置およびムラ検査方法
JP2015055504A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 凸版印刷株式会社 計測装置および計測方法
JP2015215193A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 東京エレクトロン株式会社 膜厚測定装置、膜厚測定方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP2018101738A (ja) * 2016-12-21 2018-06-28 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理システム及び基板処理方法

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