JP2000054546A - 天井吊具及び天井の支持構造 - Google Patents

天井吊具及び天井の支持構造

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JP2000054546A
JP2000054546A JP10224936A JP22493698A JP2000054546A JP 2000054546 A JP2000054546 A JP 2000054546A JP 10224936 A JP10224936 A JP 10224936A JP 22493698 A JP22493698 A JP 22493698A JP 2000054546 A JP2000054546 A JP 2000054546A
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ceiling
fixing member
ridge
protruding portion
fixed
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JP10224936A
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English (en)
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Masaki Tsuchiya
雅紀 土屋
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜天井部を有する天井を傾斜する天井上部
の躯体との隙間を狭くして部屋空間を大きくとることが
出来る天井吊り具を提供するとともに、部屋空間を大き
くとることが出来る天井の支持構造を提供する。 【解決手段】 天井2の野縁3、或いは野縁受けに固定
されるとともに、前記野縁或いは前記野縁受けから外方
に突出した下突出部51bを有する下部固定部材51
と、前記野縁、或いは前記野縁受けを支持する構造部材
4(例えば、屋根パネル)に固定されるとともに、前記
構造部材から外方に突出した上突出部52bを有する上
部固定部材52と、前記上突出部と、前記下突出部とを
連結する連結ボルト53と、前記連結ボルトを、前記上
突出部と前記下突出部とに固着させるナット54と、を
備えた天井吊具5において、前記下突出部には、前記連
結ボルトの連結位置を自身の長手方向に沿って位置決め
する連結孔51baを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜天井部を有す
る天井を支持するための天井吊具に関するとともに、傾
斜天井部を有する天井の支持構造に関する。
【0002】
【背景の技術】従来、図5に示すように、天井200
は、天井板201と、この天井板201の裏側に格子状
に配設された天井野縁202…などにより概略構成さ
れ、該天井200は、前記天井野縁202と、屋根パネ
ル203の梁204とに接続される複数の吊り木205
…により支持される。
【0003】また、最近では、吊り木205…の代わり
に、天井吊り金具を使用して天井を支持するものも多く
採用され、例えば、特開平10−102670号公報に
記載された天井吊り金具が知られている。この天井吊り
金具300は、天井パネル301のC型フレーム302
に取り付け可能な吊り金具303と、天井下地を構成す
る天井下地材304を支持可能な断面略鉤状の受け金具
305と、吊り金具303及び受け金具305をそれぞ
れ一対のナット306、306で挟み込むことにより連
結可能な連結ボルト307とから構成され、吊り金具3
03の本体にリベットRによって水平軸線回りに回動自
在に連結された連結金具308に連結ボルト307が接
続されることにより、吊り金具303が、傾斜した天井
パネル301に取り付けられた場合でも、連結金具30
8が傾斜に応じて回動することにより連結ボルト307
を垂直に取り付けることが出来るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、部屋の天井
は水平に形成するのが一般的であるが、例えば、住宅の
部屋を軒方向に延出させた場合、この屋根の下方に位置
する部分の天井が水平となるように天井を形成すると、
天井を低くしなければならないので、部屋空間が狭くな
り圧迫感を受け易くなる。そこで、延出した屋根の下方
に位置する部分の天井を、屋根の傾斜に沿って傾斜した
傾斜天井にし、延出していない屋根の下方に位置する部
分の水平天井の縁部に、前記傾斜天井の上縁部を接続す
るようにしている。このように、部屋空間を出来るだけ
広くするためには、屋根の躯体と天井板との隙間が出来
るだけ小さくすることが望ましい。
【0005】しかしながら、上記特開平10−1026
70号公報に記載された天井吊り金具300の場合、受
け金具305と連結ボルト307との連結位置は天井下
地材304の上面部304aよりも上方となっているの
で、天井パネル301と天井下地材304とに隙間aが
ある程度必要であった。従って、例えば、水平天井部と
傾斜天井部で構成される複合天井の場合のように、比較
的、天井を支持する構造部材との隙間が小さい場合に
は、上記特開平10−102670号公報に記載された
従来技術では上手く天井を支持することが難しかった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あって、傾斜天井部を有する天井を傾斜する天井上部の
躯体との隙間を狭くして部屋空間を大きくとることが出
来る天井吊り具を提供するとともに、部屋空間を大きく
とることが出来る天井の支持構造を提供することを目的
とする。
【0007】なお、本出願人は、上記課題を解決する技
術を、予め日本特許情報機構(JAPIO)の先行技術
調査(パトリス)を利用して、検索キー:E04B 0
5/58Bにて先行技術を調査し、その結果、特許69
件、実用新案93件を抽出した。しかし、上記課題を解
決するための技術は、発見出来なかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜図4に示す
ように、天井2、101の野縁3、103、或いは野縁
受け102に固定されるとともに、前記野縁3、10
3、或いは前記野縁受け102から外方に突出した下突
出部51b、111bを有する下部固定部材51、11
1と、前記野縁3、103、或いは前記野縁受け102
を支持する構造部材4、105(例えば、屋根パネル)
に固定されるとともに、前記構造部材4、105から外
方に突出した上突出部52b、112bを有する上部固
定部材52、112と、前記上突出部52b、112b
と、前記下突出部51b、111bとを連結する連結ボ
ルト53、113と、前記連結ボルト53、113を、
前記上突出部52b、112bと前記下突出部51b、
111bとに固着させるナット54、114と、を備え
た天井吊具5、110において、前記下突出部51b、
111bには、前記連結ボルト53、113の連結位置
を自身の長手方向に沿って位置決めする連結孔51b
a、111baが設けられていることを特徴としてい
る。
【0009】請求項1記載の発明によれば、下突出部に
設けられた連結孔によって、連結ボルトの連結位置を自
身の長手方向に沿って位置決め出来るので、例えば、傾
斜した傾斜天井部を有する天井を吊る場合に、傾斜天井
部が上方に傾斜しているときは、野縁、或いは野縁受け
の近傍に連結ボルトを連結し(図1参照)、逆に傾斜天
井部が下方に傾斜しているときは、野縁、或いは野縁受
けから離して連結ボルトを連結することが出来ることと
なって、傾斜天井部の傾斜方向に対応して天井を吊るこ
とが出来る。即ち、傾斜天井部が上方に傾斜していると
きは、傾斜天井部が下突出部にだんだんと近づくので、
なるべく野縁、或いは野縁受け近くに連結位置を設け、
逆に傾斜天井部が下方に傾斜しているときは、傾斜天井
部が下突出部からだんだん遠ざかるので、なるべく野
縁、或いは野縁受けから離れた位置に連結位置を設ける
ことが出来ることとなって、天井吊具の取り付けが容易
となることは無論のこと、傾斜天井部を有していても、
傾斜天井部と接触することなく下突出部の連結位置を出
来るだけ下方にすることが出来ることとなって、天井と
この天井より上の構造部材との隙間が小さい場合でも容
易に天井を吊ることが出来て、天井下の部屋空間を大き
くとることが可能となる。また、下突出部の連結位置が
変更出来ることにより、屋根梁等がある場合にも、常に
屋根パネル芯材に固定することが出来、納まりの共通性
が図れ、施工性がよい。
【0010】ここで、野縁は、金属製、或いは木製のも
のでもよく、また、合成樹脂製のものでもよい。野縁、
或いは野縁受けと下部固定部材との固定、及び天井の上
部の構造部材と上部固定材との固定は、例えば、ビスや
釘などにより行う。連結孔としては、具体的には、例え
ば、長手方向に沿って連結ボルトを貫通させるボルト孔
を複数設けたり、或いは長手方向に沿って細長いボルト
孔を設けて連結ボルトの連結位置を変更出来るようにし
たものがあるが、これに限らず、連結位置を変更可能な
ものであればどのようなものでもよい。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の天
井吊具において、上部固定部材52、112及び下部固
定部材51、111は、平板をL字状に屈曲させたもの
からなることを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明によれば、上部固定部
材及び下部固定部材は、平板をL字状に屈曲させたもの
から出来ているので、容易に上部固定部材及び下部固定
部材の製造を行うことが出来る。
【0013】請求項3記載の発明は、例えば、図1又は
図2に示すように、請求項1又は2記載の天井吊具5を
用いた天井2の支持構造において、前記天井2は、傾斜
天井部22と、水平天井部21とから構成され、前記傾
斜天井部22の端部と、前記水平天井部21の端部とが
接合される接合部2aに沿って前記水平天井部21の上
面に設けられる野縁3、或いは野縁受けの傾斜天井部2
2側の側面に下部固定部材51が固定され、前記下部固
定部材51の下突出部51bが、前記野縁3、或いは前
記野縁受けの上面と面一か、若しくはそれよりも下方に
位置するように設けられていることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明によれば、傾斜天井部
の端部と、水平天井部の端部とが接合される接合部に沿
って水平天井部の上面に設けられる野縁、或いは野縁受
けの傾斜天井部側の側面に下部固定部材が固定され、下
部固定部材の下突出部が、野縁の上面と面一か、若しく
はそれよりも下方に位置して設けられているので、下突
出部と連結ボルトとの連結位置が野縁、或いは野縁受け
の上面よりも低くなることとなって、天井部と天井部の
上部の構造部材との隙間があまりない場合でも容易に天
井部を吊ることが出来て、天井下の部屋空間を広くとる
ことが出来る。
【0015】請求項4記載の発明は、例えば、図3又は
図4に示すように、請求項1又は2記載の天井吊具11
0を用いた天井101の支持構造において、前記天井1
01は、2つの傾斜天井部101aの端部同士が接合さ
れる接合部101bを備え、前記接合部101bに、2
つの前記傾斜天井部101aの野縁、或いは野縁受け1
02に狭持されて下部固定部材111が固定され、前記
下部固定部材111の下突出部111bが、前記野縁、
或いは前記野縁受け102の上端部と面一か、若しくは
それよりも下方に位置するように設けられていることを
特徴としている。
【0016】請求項4記載の発明によれば、2つの傾斜
天井部の端部同士が接合される接合部に、2つの傾斜天
井部の野縁に狭持されて下部固定部材が固定され、下部
固定部材の下突出部が、野縁の上端部と面一か、若しく
はそれよりも下方に位置して設けられているので、下突
出部と連結ボルトとの連結位置が野縁の上端よりも低く
なることとなって、天井部と天井部の上部の構造部材と
の隙間があまりない場合でも容易に天井部を吊ることが
出来て、天井下の部屋空間を広くとることが出来る。
【0017】請求項5記載の発明は、例えば、図1〜図
4において、請求項3又は4記載の天井の支持構造にお
いて、構造部材4、105はパネルにより構成され、上
部固定部材52、112は、前記パネルの芯材に固定さ
れることを特徴としている。
【0018】請求項5記載の発明によれば、請求項3又
は4記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこ
と、特に、構造部材はパネルにより構成され、上部固定
部材は、パネルの芯材に固定されるので、上部固定部材
が確実に固定される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
天井吊具及び天井の支持構造の実施の形態を詳細に説明
する。図1に、本発明に係る天井吊具を水平天井部と傾
斜天井部とからなる複合天井部に適用した場合の天井の
支持部を示した断面図である。
【0020】図1に示す天井の支持部1においては、天
井2は、水平天井部21と傾斜天井部22とを有する複
合天井となっており、水平天井部21の端部と傾斜天井
部22の端部とが接合される接合部2aの水平天井部2
1の上面に鋼製の野縁3が接合部2aに沿って設けられ
ている。また、前記天井2の上方には、構造部材として
の屋根パネル4が設けられ、前記天井2は、屋根パネル
4と天井2とに固定された天井吊具5によって支持され
ている。
【0021】前記天井吊具5は、前記野縁3の傾斜天井
部22側の側面3aにビス6…によって固定される下部
固定部材51と、前記屋根パネル4の芯材4aにビス6
…によって固定された上部固定部材52と、前記下部固
定部材51と前記上部固定部材52とを連結する連結ボ
ルト53及びナット54…により構成されている。前記
下部固定部材51は、例えば、鋼製の平板を略90度に
折り曲げてL字型に形成されたものから出来ている。従
って、容易に下部固定部材51の製造を行うことが出来
る。また、前記下部固定部材51のうち、前記野縁3と
固定される野縁固定部51aには、ビス止め用の穴部
(図示省略)が設けられ、前記連結ボルト53と連結さ
れる下突出部51bには、連結孔51baが設けられて
いる。前記連結孔51baは、例えば、図2に示すよう
に、長手方向に沿って複数(例えば、3ヶ所)の貫通孔
が設けられた構造を有している。また、前記下突出部5
1bの高さは、前記野縁3の上面部3bの高さとほぼ面
一とされている。
【0022】前記上部固定部材52は、前記上部固定部
材51と同様に、例えば、鋼製の平板を略90度折曲さ
せてL字型に形成されたものから出来ている。また、前
記上部固定部材52のうち、前記屋根パネル4の芯材4
aと固定される芯材固定部52aには、ビス止め用の穴
部(図示省略)が設けられ、前記連結ボルト53を連結
する上突出部52bには、前記下突出部51bと同様の
連結孔(図示省略)が設けられている。前記連結ボルト
53は、その上下の先端部がねじ切られ、前記下突出部
51bの連結孔51ba及び前記上突出部52bの連結
孔(図示省略)に貫通され、前記ナット54…により前
記下突出部51b、及び前記上突出部52bが挟み込ま
れて固定される。
【0023】このとき、前記下突出部51bの連結孔5
1baの連結位置は、上記3つの貫通孔のうち、一番野
縁3側に近い位置とされている。従って、傾斜天井部2
2が上方に傾斜しているので、傾斜天井部22が下突出
部51bにだんだんと近づくが、野縁3の近くに連結位
置を設けることが出来ることとなって、天井吊具5の取
り付けが容易となるとともに、傾斜天井部22を有して
いても下突出部51bの連結位置を出来るだけ下方にす
ることが出来ることとなって、天井部2と屋根パネル4
との隙間aが小さい場合でも容易に天井2を吊ることが
出来て、天井2下の部屋空間を広くとることが出来る。
【0024】続いて、図3を用いて、本発明に係る天井
吊具を2つの傾斜天井部が接合する棟部の天井部に適用
した場合の天井の支持部の構造を説明する。図3に示す
天井の支持部100においては、天井101は、2つの
傾斜天井部101a、101aを有する傾斜天井となっ
ており、2つの傾斜天井部101a、101aが接合す
る接合部101bは、2の断面コ字状の野縁受け10
2、102の背面部同士が下部固定部材111(後述)
を介して接合され、該野縁受け部102、102の開口
部に鋼製の野縁103が取り付けられ、該野縁103の
下面には天井板104が貼設されている。また、前記天
井101の上方には、屋根パネル105が調製材106
を介して合掌されて棟部を形成され、該棟部には屋根梁
107が設けられている。そして、前記天井101は、
屋根パネル105と天井101とに固定された天井吊具
110によって支持されている。
【0025】前記天井吊具110は、前記接合部101
bの傾斜天井部101aの前記野縁受け102、102
に狭持されて一方の野縁受け102にビス108…によ
って固定される下部固定部材111と、前記屋根パネル
105の芯材105aにビス108…によって固定され
た上部固定部材112と、前記下部固定部材111と前
記上部固定部材112とを連結する連結ボルト113及
びナット114などにより構成されている。前記下部固
定部材111は、例えば、鋼製の平板を略90度に折り
曲げてL字型に形成されたものから出来ている。従っ
て、容易に下部固定部材111の製造を行うことが出来
る。また、前記下部固定部材111のうち、前記野縁受
け102と固定される野縁受け固定部111aには、ビ
ス止め用の穴部(図示省略)が設けられ、前記連結ボル
ト113と連結される下突出部111bには、連結孔1
11ba(図4)が設けられている。
【0026】前記連結孔111baは、例えば、図4に
示すように、長手方向に沿って細長い貫通孔を有する構
造となっている。また、前記下突出部111bは、前記
野縁受け102の上端103よりも低い位置とされてい
る。前記上部固定部材112は、前記下部固定部材11
1と同様に、例えば、鋼製の平板を略90度折曲させて
L字型に形成されたものから出来ている。また、前記上
部固定部材112のうち、前記屋根パネル105の芯材
105aと固定される芯材固定部112aには、ビス止
め用の穴部(図示省略)が設けられ、前記連結ボルト1
13が連結される上突出部112bには、前記下突出部
111bと同様の連結孔(図示省略)が設けられてい
る。
【0027】前記連結ボルト103は、その上下の先端
部103aがねじ切られ、前記下突出部111bの連結
孔111ba及び前記上突出部112bの連結孔(図示
省略)に貫通され、前記ナット114により前記下突出
部111b及び前記上突出部112bを挟み込んで固定
される。このとき、前記下突出部112bの連結孔11
1baの連結位置は、前記接合部101bから最も遠く
の位置とされている。従って、傾斜天井部101aが下
方に傾斜しており、傾斜天井部101aが下突出部11
1bからだんだんと遠くなるので、なるべく接合部10
1bから離して連結位置を設けることが出来ることとな
って、天井吊具110の取り付けが容易となるととも
に、傾斜天井部101であっても下突出部111bの連
結位置を出来るだけ下方にすることが出来ることとなっ
て、天井100と屋根パネル105との隙間aが小さい
場合でも容易に天井100を吊ることが出来、天井10
1の下の部屋空間を広くとることが出来る。
【0028】なお、本実施の形態では、図1及び図3と
もに、構造部材として屋根パネルの構成であるとした
が、例えば、1階と2階の天井の支持構造においても、
本発明の適用は可能である。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、下突出部
に設けられた連結孔によって、連結ボルトの連結位置を
自身の長手方向に沿って位置決め出来るので、例えば、
傾斜した傾斜天井部を有する天井を吊る場合に、傾斜天
井部が上方に傾斜しているときは、野縁、或いは野縁受
けの近傍に連結ボルトを連結し(図1参照)、逆に傾斜
天井部が下方に傾斜しているときは、野縁、或いは野縁
受けから離して連結ボルトを連結することが出来ること
となって、傾斜天井部の傾斜方向に対応して天井を吊る
ことが出来る。即ち、傾斜天井部が上方に傾斜している
ときは、傾斜天井部が下突出部にだんだんと近づくの
で、なるべく野縁、或いは野縁受け近くに連結位置を設
け、逆に傾斜天井部が下方に傾斜しているときは、傾斜
天井部が下突出部からだんだん遠ざかるので、なるべく
野縁、或いは野縁受けから離れた位置に連結位置を設け
ることが出来ることとなって、天井吊具の取り付けが容
易となることは無論のこと、傾斜天井部を有していて
も、傾斜天井部と接触することなく下突出部の連結位置
を出来るだけ下方にすることが出来ることとなって、天
井とこの天井より上の構造部材との隙間が小さい場合で
も容易に天井を吊ることが出来て、天井下の部屋空間を
広くとることが出来る。また、下突出部の連結位置が変
更出来ることにより、屋根梁等がある場合にも、常に屋
根パネル芯材に固定することが出来、納まりの共通性が
図れ、施工性がよい。
【0030】請求項2記載の発明によれば、上部固定部
材及び下部固定部材は、平板をL字状に屈曲させたもの
から出来ているので、容易に上部固定部材及び下部固定
部材の製造を行うことが出来る。
【0031】請求項3記載の発明によれば、傾斜天井部
の端部と、水平天井部の端部とが接合される接合部に沿
って水平天井部の上面に設けられる野縁、或いは野縁受
けの傾斜天井部側の側面に下部固定部材が固定され、下
部固定部材の下突出部が、野縁の上面と面一か、若しく
はそれよりも下方に位置して設けられているので、下突
出部と連結ボルトとの連結位置が野縁、或いは野縁受け
の上面よりも低くなることとなって、天井部と天井部の
上部の構造部材との隙間があまりない場合でも容易に天
井部を吊ることが出来て、天井下の部屋空間を広くとる
ことが出来る。
【0032】請求項4記載の発明によれば、2つの傾斜
天井部の端部同士が接合される接合部に、2つの傾斜天
井部の野縁に狭持されて下部固定部材が固定され、下部
固定部材の下突出部が、野縁の上端部と面一か、若しく
はそれよりも下方に位置して設けられているので、下突
出部と連結ボルトとの連結位置が野縁の上端よりも低く
なることとなって、天井部と天井部の上部の構造部材と
の隙間があまりない場合でも容易に天井部を吊ることが
出来て、天井下の部屋空間を広くとることが出来る。
【0033】請求項5記載の発明によれば、請求項3又
は4記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこ
と、特に、構造部材はパネルにより構成され、上部固定
部材は、パネルの芯材に固定されるので、上部固定部材
が確実に固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る天井吊具を水平天井部と傾斜天井
部とからなる複合天井部に適用した場合の天井の支持部
を示した断面図である。
【図2】図1の下突出部及び下突出部の平面図である。
【図3】本発明に係る天井吊具を2つの傾斜天井部が接
合する棟部の天井部に適用した場合の天井の支持部の断
面図である。
【図4】図3の下突出部及び下突出部の平面図である。
【図5】従来の天井の支持構造を示した住宅の天井部を
含む斜視図である。
【図6】特開平10−102670号公報で開示された
天井支持構造を示した天井部の正面図である。
【符号の説明】
1、100 支持部 2、101 天井 21 水平天井部 22、101a 傾斜天井部 3、103 野縁 4、105 屋根パネル(構造部材) 5、110 天井吊具 51、111 下部固定部材 51b、111b 下突出部 51ba、111ba 連結孔 52、112 上部固定部材 53、113 連結ボルト 54、114 ナット 102 野縁受け

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井の野縁、或いは野縁受けに固定され
    るとともに、前記野縁、或いは前記野縁受けから外方に
    突出した下突出部を有する下部固定部材と、 前記野縁、或いは野縁受けを支持する構造部材に固定さ
    れるとともに、前記構造部材から外方に突出した上突出
    部を有する上部固定部材と、 前記上突出部と、前記下突出部とを連結する連結ボルト
    と、 前記連結ボルトを、前記上突出部と前記下突出部とに固
    着させるナットと、を備えた天井吊具において、 前記下突出部には、前記連結ボルトの連結位置を自身の
    長手方向に沿って位置決めする連結孔が設けられている
    ことを特徴とする天井吊具。
  2. 【請求項2】 上部固定部材及び下部固定部材は、平板
    をL字状に屈曲させたものからなることを特徴とする請
    求項1記載の天井吊具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の天井吊具を用いた
    天井の支持構造において、 前記天井は、傾斜天井部と、水平天井部とから構成さ
    れ、 前記傾斜天井部の端部と、前記水平天井部の端部とが接
    合される接合部に沿って前記水平天井部の上面に設けら
    れる野縁、或いは野縁受けの傾斜天井部側の側面に下部
    固定部材が固定され、 前記下部固定部材の下突出部が、前記野縁、或いは前記
    野縁受けの上面と面一か、若しくはそれよりも下方に位
    置するように設けられていることを特徴とする天井の支
    持構造。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の天井吊具を用いた
    天井の支持構造において、 前記天井は、2つの傾斜天井部の端部同士が接合される
    接合部を備え、 前記接合部に、2つの前記傾斜天井部の野縁、或いは野
    縁受けに狭持されて下部固定部材が固定され、 前記下部固定部材の下突出部が、前記野縁、或いは前記
    野縁受けの上端部と面一か、若しくはそれよりも下方に
    位置するように設けられていることを特徴とする天井の
    支持構造。
  5. 【請求項5】 構造部材はパネルにより構成され、上部
    固定部材は、前記パネルの芯材に固定されることを特徴
    とする請求項3又は4記載の天井の支持構造。
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JP2005214004A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Worthington Armstrong Venture 耐震天井のためのペリメータクリップ
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