JP2000054295A - フレキシブル化粧シート用裏打ち紙 - Google Patents

フレキシブル化粧シート用裏打ち紙

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JP2000054295A
JP2000054295A JP10222734A JP22273498A JP2000054295A JP 2000054295 A JP2000054295 A JP 2000054295A JP 10222734 A JP10222734 A JP 10222734A JP 22273498 A JP22273498 A JP 22273498A JP 2000054295 A JP2000054295 A JP 2000054295A
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JP
Japan
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decorative sheet
paper
flexible decorative
backing paper
base paper
Prior art date
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JP10222734A
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English (en)
Inventor
Rei Nagai
麗 永井
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Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
Original Assignee
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】天然繊維パルプ主体の原紙に、熱可塑性樹脂を
主とした組成物を含有させたフレキシブル化粧シート用
裏打ち紙において、カールが小さく、取扱い性の良いフ
レキシブル化粧シートが得られるものを提供する。 【構成】天然パルプ主体の原紙中に含まれる微細繊維量
が、微細繊維率として3.0%以下であるフレキシブル
化粧シート用裏打ち紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合板、パーチクルボー
ド、繊維板等の基材に接着して化粧板となし、建材また
は家具等の構成部材の表面化粧用に供される、フレキシ
ブル化粧シート用の裏打ち紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フレキシブル化粧シートは、特公昭51
−15875号公報、特公昭56−23791号公報、
特公昭54−6597号公報、特開昭60−44335
号公報に開示されているように、熱可塑性樹脂を主とし
た組成物を抄き込み、あるいは含浸させた裏打ち紙上
に、熱硬化性組成物の塗布層を設けるか、あるいは該組
成物を含浸させた化粧板原紙を重ねて、加熱加圧して一
体化させることにより得られる。このようにして得られ
たフレキシブル化粧シートは、柔軟性があるため、切削
が容易で、切削時にひび、割れが入らず、基材に対し貼
り易く施行性に優れている。また、基材との接着性が良
好で、柔軟性があるため曲面の基材にも貼ることができ
る。更に、加熱加圧成型時に型押しするか、加熱加圧成
型後に加熱条件下で型押しすることにより、該化粧シー
トに恒久賦型して意匠性を高めることができる等の利点
を有する。
【0003】しかしながら、このようにして得られたフ
レキシブル化粧シートは、表層の熱硬化性樹脂の硬化に
伴う収縮の影響でカールが大きいため、基材との貼合時
に端が折れたり、端が接着不良になったりする不具合が
あった。はなはだしい場合は、カールの影響で、基材に
接着後経時により端面がめくれてくることもあった。
【0004】このカールを改良すべく、本出願人は、熱
可塑性合成樹脂から主としてなるスパンボンド不織布を
裏打ち紙として用いることを提案した(特開昭60−4
4337号公報)。
【0005】しかしながら、スパンボンド不織布を裏打
ち紙として用いた場合は、表層の熱硬化性樹脂含浸紙及
び基材との接着性が悪いため、実用化に際してはスパン
ボンド不織布の表裏両面にアンカー剤を塗布することが
必要であった。
【0006】更に本出願人は、紙または不織布に合成樹
脂を含浸した化粧シート用裏打ち紙であって、切削性、
施工性、基材との接着性、及び曲面曲がり性を損なわず
に、カールが小さく基材との貼合時に不具合を生じるこ
ともなく、また、接着性改善のため表裏両面にアンカー
層を塗布する必要のないものとして、平面方向の縦、横
いずれかの圧縮応力が10〜150gf/mm、通気
度が100cc/cm ・sec以下である裏打ち紙を
提案した(特開平08−025542号公報)。
【0007】しかしながら、前記提案の平面方向の縦、
横いずれかの圧縮応力を10〜150gf/mm、特
に圧縮応力の上限である150gf/mmを超えない
裏打ち紙を得るためには、天然繊維パルプ80重量%以
下、人造繊維20重量%以上で構成されていることが必
要であった。天然繊維パルプ80重量%を超え、人造繊
維20重量%未満で構成されている場合は、圧縮応力の
上限である150gf/mmを超え、この結果化粧シ
ートとしたとき、表層の熱硬化性樹脂の硬化に伴う収縮
の影響で化粧シートのカールが著しくなり、取り扱い性
が悪くなるという不具合が生じ、この傾向は、特に高温
・高湿条件下で顕著であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特開
平08−025542号公報に記載されている平面方向
の縦、横いずれかの圧縮応力を規定することなく、ま
た、裏打ち紙原紙の主構成をなす繊維成分組成が、天然
繊維パルプ80重量%を超えて、特に天然繊維パルプ1
00重量%で構成されていても、加熱加圧成型後のシー
トのカールが小さいフレキシブル化粧シート用裏打ち紙
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決する為に鋭意検討を行い、裏打ち紙の原紙中に含
まれる繊維長0.2mm以下の繊維(以下、本発明にお
いては微細繊維という。)がカールに影響することをつ
きとめた。
【0010】即ち本発明は、天然繊維パルプからなる原
紙に、熱可塑性樹脂を主とした組成物を含有させたフレ
キシブル化粧シート用裏打ち紙において、原紙中に含ま
れる微細繊維量が、微細繊維率として3.0%以下であ
ることを特徴とするフレキシブル化粧シート用裏打ち紙
である。
【0011】なお、本発明に記述の「繊維長」とは、数
1により表される長さ加重平均繊維長を指す。また「微
細繊維」とは、繊維長0.2mm以下の繊維を指し、
「微細繊維率」とは、原紙中に含まれる繊維全体に対す
る微細繊維(繊維長0.2mm以下の繊維)の割合を指
す。
【0012】
【数1】
【0013】以下、本発明について詳細に説明する。化
粧シート用裏打ち紙として、合成樹脂を含浸する裏打ち
紙原紙の微細繊維量が、微細繊維率3.0%を超える
と、表層の熱硬化性樹脂の硬化に伴う収縮の影響で化粧
シートのカールが著しくなり取り扱い性が悪くなる。
【0014】本発明で用いられる裏打ち紙原紙として
は、含浸適性、シートの平滑性、表層の熱硬化性樹脂及
び基材との接着性が良いことから湿式抄紙法で製造され
た紙が好適に用いられる。
【0015】本発明で用いられる裏打ち紙原紙中に含ま
れる微細繊維量は、パルプの叩解条件により調整する。
叩解条件としては、叩解濃度が低目でカッティング主体
となる遊離状叩解の適用、叩解時間の調整、およびカッ
ティング刃の選択が挙げられる。
【0016】裏打ち紙原紙に含浸する熱可塑性樹脂とし
ては、スチレンブタジエン共重合体、アクリロニトリル
ブタジエン共重合体等によって代表される合成ゴムラテ
ックス、または、酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリア
クリル酸エステル等によって代表される合成樹脂エマル
ジョンが挙げられる。
【0017】本発明の化粧シート用裏打ち紙は、天然繊
維パルプを主成分とし、必要に応じて合成パルプ、各種
填料、染顔料、製紙用薬品を添加してなる紙に、合成樹
脂を含浸して得られる。天然繊維パルプとしては木材パ
ルプを使用するが、広葉樹、針葉樹の何れでもよく、パ
ルプ化の方法にも特に制限はない。含浸方法としては、
(1)乾燥する前のウエットウエブに樹脂を含浸・スク
イズする方法、(2)乾燥したドライウエブに樹脂を含
浸・スクイズする方法、(3)樹脂をビーター添加する
方法のいずれでもよい。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げ説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。実施例におけるデータの
測定は下記の方法による。
【0019】微細繊維率:JAPAN TAPPI 紙
パルプ試験方法 No.52に従い、カヤーニ繊維長測
定器FS−200により測定した長さ加重分布で、繊維
長0.2mm以下の繊維の百分率を表す。
【0020】フレキシブル化粧シート:裏打ち紙上に、
ジアリルフタレート樹脂を含浸した化粧板原紙を重ね
て、120℃、6kgf/cm、30sec.の条件
で加熱加圧成型し、A4サイズのフレキシブル化粧シー
トを作製した。
【0021】カール:前記により成型した化粧シート
を、酢ビ系接着剤により厚さ20mmの合板に接着し、
経時によりめくれた端面の高さをカール度として、三水
準の雰囲気で測定した。数値は、シートの四隅の持ち上
がり高さの平均値を表す。(単位:mm)
【0022】実施例1〜2、比較例1〜2 叩解負荷を変え微細繊維量を調整した木材パルプから、
長網抄紙機を用いた湿式抄紙法により米坪120g/m
の裏打ち紙原紙を抄造した。各裏打ち紙原紙の微細繊
維率を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】前記より得られた裏打ち紙原紙に、表2に
示す組成配合の含浸剤を含浸し乾燥して、裏打ち紙を作
製した。裏打ち紙とジアリルフタレート樹脂を含浸した
化粧版原紙を重ね、加熱加圧成型し作製した化粧シート
のカールは、表3に示す三水準の雰囲気において実施例
1、2ともに、比較例1、2と比較し優れた結果を示し
た。評価結果を表3に示す。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【発明の効果】本発明のフレキシブル化粧シート用裏打
ち紙は、平面方向の圧縮応力を規定することなく、ま
た、裏打ち紙原紙の主構成をなす繊維成分組成が、天然
繊維パルプ80重量%を超えて、特に天然繊維パルプ1
00重量%で構成されていてもよく、本発明の裏打ち紙
を用いることにより、加熱加圧成型後のシートのカール
が小さいフレキシブル化粧シートを得ることが出来た。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F072 AA02 AA08 AB03 AB14 AD02 AD03 AD06 AD08 AD09 AG07 AH23 AH25 AK05 AK14 AL09 AL17 4F100 AK01A AK15 AK22 AK25 AK73 AK74 AL09 AN02 BA01 DG03A DG10A EJ82A GB08 GB81 HB00 JB16A JK17A JL04 YY00A 4L055 AA01 AF09 AF46 AG65 AH48 AJ01 BE10 EA04 FA18 GA22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然繊維パルプからなる原紙に、熱可塑
    性樹脂を主とした組成物を含有させたフレキシブル化粧
    シート用裏打ち紙において、原紙中に含まれる微細繊維
    量が、微細繊維率として3.0%以下であることを特徴
    とするフレキシブル化粧シート用裏打ち紙。
JP10222734A 1998-08-06 1998-08-06 フレキシブル化粧シート用裏打ち紙 Pending JP2000054295A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007083483A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Aica Kogyo Co Ltd 可撓性化粧板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007083483A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Aica Kogyo Co Ltd 可撓性化粧板

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