JP2000053931A - ガラスまたはセラミツク用の粘着シ―ト類 - Google Patents
ガラスまたはセラミツク用の粘着シ―ト類Info
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- JP2000053931A JP2000053931A JP10227824A JP22782498A JP2000053931A JP 2000053931 A JP2000053931 A JP 2000053931A JP 10227824 A JP10227824 A JP 10227824A JP 22782498 A JP22782498 A JP 22782498A JP 2000053931 A JP2000053931 A JP 2000053931A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガラスまたはセラミツクに対し、表示用、装
飾用、光コントロ―ル用(光遮蔽用)などの目的で一時
的に貼り付ける粘着シ―ト類として、使用時の接着性と
使用後の剥離性のバランス特性にすぐれたものを提供す
る。 【解決手段】 ガラスまたはセラミツクを被着体とし、
この被着体に一時的に貼り付ける粘着シ―ト類におい
て、フイルム基材上に粘着剤層を設けてなり、上記被着
体に対する接着力が10〜500g/20mm幅の範囲に
あり、かつ上記被着体への貼り付け後50℃で24時間
保存したのちでも上記接着力の範囲にあることを特徴と
するガラスまたはセラミツク用の粘着シ―ト類。
飾用、光コントロ―ル用(光遮蔽用)などの目的で一時
的に貼り付ける粘着シ―ト類として、使用時の接着性と
使用後の剥離性のバランス特性にすぐれたものを提供す
る。 【解決手段】 ガラスまたはセラミツクを被着体とし、
この被着体に一時的に貼り付ける粘着シ―ト類におい
て、フイルム基材上に粘着剤層を設けてなり、上記被着
体に対する接着力が10〜500g/20mm幅の範囲に
あり、かつ上記被着体への貼り付け後50℃で24時間
保存したのちでも上記接着力の範囲にあることを特徴と
するガラスまたはセラミツク用の粘着シ―ト類。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスまたはセラ
ミツク(陶器、タイルなど)に対し、表示用、装飾用、
光コントロ―ル用(光遮蔽用)などの目的で一時的に貼
り付けるシ―ル、ラベル、フイルム、テ―プなどの粘着
シ―ト類に関する。
ミツク(陶器、タイルなど)に対し、表示用、装飾用、
光コントロ―ル用(光遮蔽用)などの目的で一時的に貼
り付けるシ―ル、ラベル、フイルム、テ―プなどの粘着
シ―ト類に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅の窓ガラス、建具などの
ガラスやセラミツクの表面に、表示用や装飾用のシ―
ル、ラベルなどを貼り付けたり、自動車の窓ガラスの内
面に遮光フイルムなどを貼り付けることがよく行われて
いる。
ガラスやセラミツクの表面に、表示用や装飾用のシ―
ル、ラベルなどを貼り付けたり、自動車の窓ガラスの内
面に遮光フイルムなどを貼り付けることがよく行われて
いる。
【0003】このような目的で用いられるシ―ル、ラベ
ル、フイルムなどの粘着シ―ト類は、被着体への貼り付
け後、半永久的に用いられることもあるが、通常は、比
較的短期間のうちに引き剥がし、別のシ―ル、ラベル、
フイルムなどを再度貼り付ける、といつた使用方法がと
られることが多い。
ル、フイルムなどの粘着シ―ト類は、被着体への貼り付
け後、半永久的に用いられることもあるが、通常は、比
較的短期間のうちに引き剥がし、別のシ―ル、ラベル、
フイルムなどを再度貼り付ける、といつた使用方法がと
られることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような用途目的を
有する粘着シ―ト類としては、被着体への貼り付け期間
中は適度な接着性(保持性)が必要であり、不要になつ
たときに簡単に引き剥がせることが求められる。しか
し、部品の固定などの接合用、段ボ―ルの梱包用などに
用いられる一般の粘着テ―プでは、被着体への接着性を
満足することができても、通常はこれらの性能を半永久
的に保持するように設計されているために、不要になつ
たときに簡単に引き剥がすことはできない。
有する粘着シ―ト類としては、被着体への貼り付け期間
中は適度な接着性(保持性)が必要であり、不要になつ
たときに簡単に引き剥がせることが求められる。しか
し、部品の固定などの接合用、段ボ―ルの梱包用などに
用いられる一般の粘着テ―プでは、被着体への接着性を
満足することができても、通常はこれらの性能を半永久
的に保持するように設計されているために、不要になつ
たときに簡単に引き剥がすことはできない。
【0005】また、被着体に一時的に貼り付ける粘着シ
―ト類として、ステンレス板や塗装鋼板などの表面傷や
汚れを防止するための表面保護用の粘着シ―ト類が知ら
れ、とくに耐候性などにすぐれるアクリル系粘着剤を使
用したものが好適とされ、これに関して使用時の接着性
と使用後の剥離性をともに満足する接着剤組成につい
て、数多くの研究報告例がなされている。
―ト類として、ステンレス板や塗装鋼板などの表面傷や
汚れを防止するための表面保護用の粘着シ―ト類が知ら
れ、とくに耐候性などにすぐれるアクリル系粘着剤を使
用したものが好適とされ、これに関して使用時の接着性
と使用後の剥離性をともに満足する接着剤組成につい
て、数多くの研究報告例がなされている。
【0006】しかし、このような表面保護用の粘着シ―
ト類を、表示用、装飾用、光コントロ―ル用などに適用
しても、接着性と剥離性を両立させることは容易ではな
い。これは、被着体がガラスまたはセラミツクのため、
表面保護用としてステンレス板や塗装鋼板などに対して
剥離可能なものは、ガラスやセラミツクに対して剥離が
軽くなりすぎ、使用中に容易に剥がれてしまつたり、め
くれてしまうなどの不都合を生じやすく、これをさける
ために接着力が大きくなるような接着剤組成にすると、
逆に剥離が重くなつてしまうためである。
ト類を、表示用、装飾用、光コントロ―ル用などに適用
しても、接着性と剥離性を両立させることは容易ではな
い。これは、被着体がガラスまたはセラミツクのため、
表面保護用としてステンレス板や塗装鋼板などに対して
剥離可能なものは、ガラスやセラミツクに対して剥離が
軽くなりすぎ、使用中に容易に剥がれてしまつたり、め
くれてしまうなどの不都合を生じやすく、これをさける
ために接着力が大きくなるような接着剤組成にすると、
逆に剥離が重くなつてしまうためである。
【0007】本発明は、このような事情に照らして、ガ
ラスまたはセラミツクに対し、表示用、装飾用、光コン
トロ―ル用(光遮蔽用)などの目的で一時的に貼り付け
る粘着シ―ト類として、使用時の接着性と使用後の剥離
性のバランス特性にすぐれた粘着シ―ト類を提供するこ
とを目的としている。
ラスまたはセラミツクに対し、表示用、装飾用、光コン
トロ―ル用(光遮蔽用)などの目的で一時的に貼り付け
る粘着シ―ト類として、使用時の接着性と使用後の剥離
性のバランス特性にすぐれた粘着シ―ト類を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、鋭意検討した結果、フイルム基材上
に粘着剤層を設けるにあたり、粘着剤組成物として特定
のものを選択使用することにより、ガラスまたはセラミ
ツクに対する接着力が適度な範囲にある、使用時の接着
性と使用後の剥離性のバランス特性にすぐれた粘着シ―
ト類が得られることを知り、本発明を完成するに至つた
ものである。
的を達成するため、鋭意検討した結果、フイルム基材上
に粘着剤層を設けるにあたり、粘着剤組成物として特定
のものを選択使用することにより、ガラスまたはセラミ
ツクに対する接着力が適度な範囲にある、使用時の接着
性と使用後の剥離性のバランス特性にすぐれた粘着シ―
ト類が得られることを知り、本発明を完成するに至つた
ものである。
【0009】すなわち、本発明は、ガラスまたはセラミ
ツクを被着体とし、この被着体に一時的に貼り付ける粘
着シ―ト類において、フイルム基材上に粘着剤層を設け
てなり、上記被着体に対する接着力が10〜500g/
20mm幅の範囲にあり、かつ上記被着体への貼り付け後
50℃で24時間保存したのちでも上記接着力の範囲に
あることを特徴とするガラスまたはセラミツク用の粘着
シ―ト類(請求項1)に係るものであり、とくに上記粘
着剤層がポリカ―ボネ―ト構造を持つポリマ―をベ―ス
ポリマ―として含む粘着剤組成物からなる上記構成の粘
着シ―ト類(請求項2)と、上記粘着剤層のポリマ―成
分の溶剤不溶分が60重量%以上である上記構成の粘着
シ―ト類(請求項3)とを提供できるものである。
ツクを被着体とし、この被着体に一時的に貼り付ける粘
着シ―ト類において、フイルム基材上に粘着剤層を設け
てなり、上記被着体に対する接着力が10〜500g/
20mm幅の範囲にあり、かつ上記被着体への貼り付け後
50℃で24時間保存したのちでも上記接着力の範囲に
あることを特徴とするガラスまたはセラミツク用の粘着
シ―ト類(請求項1)に係るものであり、とくに上記粘
着剤層がポリカ―ボネ―ト構造を持つポリマ―をベ―ス
ポリマ―として含む粘着剤組成物からなる上記構成の粘
着シ―ト類(請求項2)と、上記粘着剤層のポリマ―成
分の溶剤不溶分が60重量%以上である上記構成の粘着
シ―ト類(請求項3)とを提供できるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における粘着剤組成物とし
ては、接着性と剥離性とのバランス特性の面より、縮合
系ポリマ―であるポリカ―ボネ―ト構造を持つポリマ―
をベ―スポリマ―としたものが、とくに好ましく用いら
れる。上記のポリカ―ボネ―ト構造を持つポリマ―は、
つぎの式; (Rは炭素数2〜20の直鎖状または分枝状の炭化水素
基である)で表される繰り返し単位を有するポリマ―
で、分子量は、重量平均で1万以上、好ましくは3万以
上(通常30万まで)であるのがよい。
ては、接着性と剥離性とのバランス特性の面より、縮合
系ポリマ―であるポリカ―ボネ―ト構造を持つポリマ―
をベ―スポリマ―としたものが、とくに好ましく用いら
れる。上記のポリカ―ボネ―ト構造を持つポリマ―は、
つぎの式; (Rは炭素数2〜20の直鎖状または分枝状の炭化水素
基である)で表される繰り返し単位を有するポリマ―
で、分子量は、重量平均で1万以上、好ましくは3万以
上(通常30万まで)であるのがよい。
【0011】このようなポリマ―には、ポリカ―ボネ―
トジオ―ル(またはその誘導体)とジカルボン酸(また
はその誘導体)とから合成されるポリエステル、ポリカ
―ボネ―トジカルボン酸とジオ―ルとから合成されるポ
リエステル、ポリカ―ボネ―トジオ―ルとジイソシアネ
―トとから合成されるポリウレタンなどが挙げられ、こ
れらの中でも、とくにポリカ―ボネ―トジオ―ルとジカ
ルボン酸とから合成される脂肪族ポリエステルが最も好
ましく用いられる。
トジオ―ル(またはその誘導体)とジカルボン酸(また
はその誘導体)とから合成されるポリエステル、ポリカ
―ボネ―トジカルボン酸とジオ―ルとから合成されるポ
リエステル、ポリカ―ボネ―トジオ―ルとジイソシアネ
―トとから合成されるポリウレタンなどが挙げられ、こ
れらの中でも、とくにポリカ―ボネ―トジオ―ルとジカ
ルボン酸とから合成される脂肪族ポリエステルが最も好
ましく用いられる。
【0012】この脂肪族ポリエステルは、ポリカ―ボネ
―トジオ―ルを必須としたジオ―ル成分と炭素数2〜2
0の脂肪族または脂環族の炭化水素基を分子骨格とする
ジカルボン酸を必須としたジカルボン酸成分とを、常法
により無触媒または適宜の触媒を用いてエステル化反応
させることにより、得られるものである。この反応に際
し、ジオ―ル成分とジカルボン酸成分とは、得られる脂
肪族ポリエステルの分子量が前記範囲となるように、当
モル反応とするのが望ましいが、エステル化反応を促進
するために、どちらかを過剰に用いて反応させてもよ
い。
―トジオ―ルを必須としたジオ―ル成分と炭素数2〜2
0の脂肪族または脂環族の炭化水素基を分子骨格とする
ジカルボン酸を必須としたジカルボン酸成分とを、常法
により無触媒または適宜の触媒を用いてエステル化反応
させることにより、得られるものである。この反応に際
し、ジオ―ル成分とジカルボン酸成分とは、得られる脂
肪族ポリエステルの分子量が前記範囲となるように、当
モル反応とするのが望ましいが、エステル化反応を促進
するために、どちらかを過剰に用いて反応させてもよ
い。
【0013】ここで用いられるポリカ―ボネ―トジオ―
ルは、前記式で表される繰り返し単位を有するポリカ―
ボネ―ト構造を持つジオ―ルで、数平均分子量は400
以上、好ましくは900以上(通常1万まで)である。
たとえば、ポリヘキサメチレンカ―ボネ―トジオ―ル、
ポリ(3−メチルペンテンカ―ボネ―ト)ジオ―ル、ポ
リプロピレンカ―ボネ―トジオ―ル、これらの混合物や
共重合物などがある。市販品としては、ダイセル化学工
業(株)製の「PLACCEL CD205PL」、
「同CD208PL」、「同CD210PL」、「同C
D220PL」、「同CD205HL」、「同CD20
8HL」、「同CD210HL」、「同CD220H
L」などを挙げることができる。
ルは、前記式で表される繰り返し単位を有するポリカ―
ボネ―ト構造を持つジオ―ルで、数平均分子量は400
以上、好ましくは900以上(通常1万まで)である。
たとえば、ポリヘキサメチレンカ―ボネ―トジオ―ル、
ポリ(3−メチルペンテンカ―ボネ―ト)ジオ―ル、ポ
リプロピレンカ―ボネ―トジオ―ル、これらの混合物や
共重合物などがある。市販品としては、ダイセル化学工
業(株)製の「PLACCEL CD205PL」、
「同CD208PL」、「同CD210PL」、「同C
D220PL」、「同CD205HL」、「同CD20
8HL」、「同CD210HL」、「同CD220H
L」などを挙げることができる。
【0014】ジオ―ル成分としては、これらの成分のほ
か、必要により、エチレングリコ―ル、プロピレングリ
コ―ル、ブタンジオ―ル、ヘキサンジオ―ル、オクタン
ジオ―ル、デカンジオ―ル、オクタデカンジオ―ルなど
の直鎖状のジオ―ルや分枝状のジオ―ルなどの成分を併
用してもよい。これら他のジオ―ルは、ジオ―ル成分全
体の50重量%以下、好ましくは30重量%以下の使用
量とするのがよい。また、さらに必要により、ポリマ―
を高分子量化するために、3官能以上のポリオ―ル成分
を少量添加してもよい。
か、必要により、エチレングリコ―ル、プロピレングリ
コ―ル、ブタンジオ―ル、ヘキサンジオ―ル、オクタン
ジオ―ル、デカンジオ―ル、オクタデカンジオ―ルなど
の直鎖状のジオ―ルや分枝状のジオ―ルなどの成分を併
用してもよい。これら他のジオ―ルは、ジオ―ル成分全
体の50重量%以下、好ましくは30重量%以下の使用
量とするのがよい。また、さらに必要により、ポリマ―
を高分子量化するために、3官能以上のポリオ―ル成分
を少量添加してもよい。
【0015】また、ジカルボン酸成分は、炭素数2〜2
0の脂肪族または脂環族の炭化水素基を分子骨格とした
もので、上記の炭化水素基が直鎖状のものでも分枝状の
ものであつてもよい。具体的には、コハク酸、メチルコ
ハク酸、アジピン酸、ピメリツク酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、1,12−ドデカン二酸、1,14−テトラ
デカン二酸、テトラヒドロフタル酸、エンドメチレンテ
トラヒドロフタル酸、これらの酸無水物や低級アルキル
エステルなどが挙げられる。
0の脂肪族または脂環族の炭化水素基を分子骨格とした
もので、上記の炭化水素基が直鎖状のものでも分枝状の
ものであつてもよい。具体的には、コハク酸、メチルコ
ハク酸、アジピン酸、ピメリツク酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、1,12−ドデカン二酸、1,14−テトラ
デカン二酸、テトラヒドロフタル酸、エンドメチレンテ
トラヒドロフタル酸、これらの酸無水物や低級アルキル
エステルなどが挙げられる。
【0016】本発明においては、通常、上記の脂肪族ポ
リエステルをはじめとするポリカ―ボネ―ト構造を持つ
ポリマ―を適宜の手段で架橋処理して、粘着剤層におけ
るポリマ―成分の溶剤不溶分が60重量%以上、好まし
くは70重量%以上(通常、95重量%まで)とするこ
とにより、使用時の接着性と使用後の剥離性とのバラン
ス特性に好結果を得ることができる。架橋方法は任意で
よいが、架橋剤として、脂肪族ポリエステルなどのポリ
マ―に含まれる水酸基やカルボキシル基と反応する官能
基を有する多官能性化合物、たとえば、ポリイソシアネ
―ト化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物、金属
キレ―ト化合物、金属アルコキシド化合物などを用い
て、架橋処理する方法が好ましい。
リエステルをはじめとするポリカ―ボネ―ト構造を持つ
ポリマ―を適宜の手段で架橋処理して、粘着剤層におけ
るポリマ―成分の溶剤不溶分が60重量%以上、好まし
くは70重量%以上(通常、95重量%まで)とするこ
とにより、使用時の接着性と使用後の剥離性とのバラン
ス特性に好結果を得ることができる。架橋方法は任意で
よいが、架橋剤として、脂肪族ポリエステルなどのポリ
マ―に含まれる水酸基やカルボキシル基と反応する官能
基を有する多官能性化合物、たとえば、ポリイソシアネ
―ト化合物、エポキシ化合物、アジリジン化合物、金属
キレ―ト化合物、金属アルコキシド化合物などを用い
て、架橋処理する方法が好ましい。
【0017】上記の架橋剤の中でも、ポリイソシアネ―
ト化合物が最も好ましい。具体的には、エチレンジイソ
シアネ―ト、ブチレンジイソシアネ―ト、ヘキサメチレ
ンジイソシアネ―トなどの低級脂肪族ポリイソシアネ―
ト類、シクロペンチレンジイソシアネ―ト、シクロヘキ
シレンジイソシアネ―ト、イソホロンジイソシアネ―ト
などの脂環族ポリイソシアネ―ト類、2,4−トリレン
ジイソシアネ―ト、4,4´−ジフエニルメタンジイソ
シアネ―ト、キシリレンジイソシアネ―トなどの芳香族
ポリイソシアネ―ト類などが挙げられる。そのほか、ト
リメチロ―ルプロパンのトリレンジイソシアネ―ト付加
物、トリメチロ―ルプロパンのヘキサメチレンジイソシ
アネ―ト付加物なども好ましく用いられる。
ト化合物が最も好ましい。具体的には、エチレンジイソ
シアネ―ト、ブチレンジイソシアネ―ト、ヘキサメチレ
ンジイソシアネ―トなどの低級脂肪族ポリイソシアネ―
ト類、シクロペンチレンジイソシアネ―ト、シクロヘキ
シレンジイソシアネ―ト、イソホロンジイソシアネ―ト
などの脂環族ポリイソシアネ―ト類、2,4−トリレン
ジイソシアネ―ト、4,4´−ジフエニルメタンジイソ
シアネ―ト、キシリレンジイソシアネ―トなどの芳香族
ポリイソシアネ―ト類などが挙げられる。そのほか、ト
リメチロ―ルプロパンのトリレンジイソシアネ―ト付加
物、トリメチロ―ルプロパンのヘキサメチレンジイソシ
アネ―ト付加物なども好ましく用いられる。
【0018】これらの架橋剤は、その1種を単独でまた
は2種以上の混合系で使用される。使用量は、脂肪族ポ
リエステルなどのポリマ―とのバランスにより、また粘
着シ―ト類の使用目的により、適宜選択される。通常
は、脂肪族ポリエステルなどのポリマ―100重量部に
対して、1〜10重量部の割合とするのがよく、これに
より接着性と剥離性のバランス特性に好結果が得られ
る。
は2種以上の混合系で使用される。使用量は、脂肪族ポ
リエステルなどのポリマ―とのバランスにより、また粘
着シ―ト類の使用目的により、適宜選択される。通常
は、脂肪族ポリエステルなどのポリマ―100重量部に
対して、1〜10重量部の割合とするのがよく、これに
より接着性と剥離性のバランス特性に好結果が得られ
る。
【0019】本発明に用いられる粘着剤組成物には、剥
離性を損なわない限り、従来公知の各種の粘着付与剤を
加えてもよく、この粘着付与剤の使用により、接着性と
耐熱性のバランスがとりやすくなることもある。また、
本発明の粘着剤組成物には、無機または有機の充填剤、
金属粉、顔料などの粉体、粒子状、箔状物などの従来公
知の各種の添加剤を任意に含ませることができる。さら
に、各種の老化防止剤の添加により、耐久性の向上をは
かるようにしてもよい。
離性を損なわない限り、従来公知の各種の粘着付与剤を
加えてもよく、この粘着付与剤の使用により、接着性と
耐熱性のバランスがとりやすくなることもある。また、
本発明の粘着剤組成物には、無機または有機の充填剤、
金属粉、顔料などの粉体、粒子状、箔状物などの従来公
知の各種の添加剤を任意に含ませることができる。さら
に、各種の老化防止剤の添加により、耐久性の向上をは
かるようにしてもよい。
【0020】本発明においては、このような粘着剤組成
物を用いて、これをフイルム基材上に塗着または転写し
て、厚さが通常10〜150μmとなる粘着剤層を設け
ることにより、粘着シ―ト類とする。ここで、フイルム
基材は、表示用、装飾用、遮光用などに用いられる種々
のプラスチツクフイルムで、必要により印刷や顔料など
により着色したフイルムを用いてもよく、厚さは、上記
の用途目的により適宜選択できるが、一般には10〜5
0μmであるのがよい。
物を用いて、これをフイルム基材上に塗着または転写し
て、厚さが通常10〜150μmとなる粘着剤層を設け
ることにより、粘着シ―ト類とする。ここで、フイルム
基材は、表示用、装飾用、遮光用などに用いられる種々
のプラスチツクフイルムで、必要により印刷や顔料など
により着色したフイルムを用いてもよく、厚さは、上記
の用途目的により適宜選択できるが、一般には10〜5
0μmであるのがよい。
【0021】このように構成される本発明の粘着シ―ト
類は、ガラスまたはセラミツクに対する接着力が10〜
500g/20mm幅、好ましくは10〜300g/20
mm幅の範囲にあり、かつ上記被着体への貼り付け後50
℃で24時間保存したのちでも上記接着力の範囲にある
ことを大きな特徴としている。すなわち、このような接
着特性を備えていることにより、ガラスまたはセラミツ
クからなる被着体に対して、貼り付け使用時には良好な
接着性(保持性)を発揮するとともに、使用後には上記
の被着体から容易に引き剥がすことができる。
類は、ガラスまたはセラミツクに対する接着力が10〜
500g/20mm幅、好ましくは10〜300g/20
mm幅の範囲にあり、かつ上記被着体への貼り付け後50
℃で24時間保存したのちでも上記接着力の範囲にある
ことを大きな特徴としている。すなわち、このような接
着特性を備えていることにより、ガラスまたはセラミツ
クからなる被着体に対して、貼り付け使用時には良好な
接着性(保持性)を発揮するとともに、使用後には上記
の被着体から容易に引き剥がすことができる。
【0022】本発明の粘着シ―ト類は、上記特徴を有し
ていることから、住宅の窓ガラス、建具などのガラスや
セラミツクの表面に貼り付けるシ―ル、ラベルとして、
また自動車の窓ガラスの内面に貼り付ける遮光フイルム
などとして、つまり表示用、装飾用、光コントロ―ル用
(光遮蔽用)などの目的でガラスやセラミツクに一時的
に貼り付ける粘着製品として、有利に使用できる。
ていることから、住宅の窓ガラス、建具などのガラスや
セラミツクの表面に貼り付けるシ―ル、ラベルとして、
また自動車の窓ガラスの内面に貼り付ける遮光フイルム
などとして、つまり表示用、装飾用、光コントロ―ル用
(光遮蔽用)などの目的でガラスやセラミツクに一時的
に貼り付ける粘着製品として、有利に使用できる。
【0023】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施
例によりなんら制限を受けるものではない。なお、以下
において、部とあるのは重量部を意味するものとする。
体的に説明する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施
例によりなんら制限を受けるものではない。なお、以下
において、部とあるのは重量部を意味するものとする。
【0024】実施例1 四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計および水分
離管を付し、これにポリカ―ボネ―トジオ―ル〔ダイセ
ル化学工業(株)製の「PLACCEL CD220P
L」、水酸基価:56.1KOHmg/g〕250g、ア
ジピン酸19.1g、触媒としてのチタニウムテトライ
ソプロポキシド(以下、TPTという)67mgを仕込
み、反応水排出溶剤としての少量のトルエンの存在下、
攪拌を開始しながら180℃まで昇温し、この温度で保
持した。しばらくすると、水の流出分離が認められ、反
応が進行しはじめた。約27時間反応を続けて、重量平
均分子量が65,000となるポリエステルを得た。
離管を付し、これにポリカ―ボネ―トジオ―ル〔ダイセ
ル化学工業(株)製の「PLACCEL CD220P
L」、水酸基価:56.1KOHmg/g〕250g、ア
ジピン酸19.1g、触媒としてのチタニウムテトライ
ソプロポキシド(以下、TPTという)67mgを仕込
み、反応水排出溶剤としての少量のトルエンの存在下、
攪拌を開始しながら180℃まで昇温し、この温度で保
持した。しばらくすると、水の流出分離が認められ、反
応が進行しはじめた。約27時間反応を続けて、重量平
均分子量が65,000となるポリエステルを得た。
【0025】このポリエステルを、トルエンで固形分濃
度40重量%に希釈した。これに、ポリエステル100
部(固形分)に対し、架橋剤としてトリメチロ―ルプロ
パンのヘキサメチレンジイソシアネ―ト付加物〔日本ポ
リウレタン(株)製の「コロネ―トHL」〕を3部(固
形分)加えて、粘着剤組成物とした。この粘着剤組成物
を、アプリケ―タにより、厚さが38μmのポリエチレ
ンテレフタレ―ト(以下、PETという)フイルムの上
に塗布し、120℃で3分間乾燥して、厚さが50μm
の粘着剤層を形成し、粘着テ―プを作製した。
度40重量%に希釈した。これに、ポリエステル100
部(固形分)に対し、架橋剤としてトリメチロ―ルプロ
パンのヘキサメチレンジイソシアネ―ト付加物〔日本ポ
リウレタン(株)製の「コロネ―トHL」〕を3部(固
形分)加えて、粘着剤組成物とした。この粘着剤組成物
を、アプリケ―タにより、厚さが38μmのポリエチレ
ンテレフタレ―ト(以下、PETという)フイルムの上
に塗布し、120℃で3分間乾燥して、厚さが50μm
の粘着剤層を形成し、粘着テ―プを作製した。
【0026】実施例2 四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計および水分
離管を付し、これにポリカ―ボネ―トジオ―ル〔ダイセ
ル化学工業(株)製の「PLACCEL CD210P
L」、水酸基価:115KOHmg/g〕250g、セバ
シン酸53.4g、触媒としてのTPTを95mg仕込
み、反応水排出溶剤としての少量のトルエンの存在下、
攪拌を開始しながら180℃まで昇温し、この温度で保
持した。しばらくすると、水の流出分離が認められ、反
応が進行しはじめた。約29時間反応を続けて、重量平
均分子量が55,000となるポリエステルを得た。
離管を付し、これにポリカ―ボネ―トジオ―ル〔ダイセ
ル化学工業(株)製の「PLACCEL CD210P
L」、水酸基価:115KOHmg/g〕250g、セバ
シン酸53.4g、触媒としてのTPTを95mg仕込
み、反応水排出溶剤としての少量のトルエンの存在下、
攪拌を開始しながら180℃まで昇温し、この温度で保
持した。しばらくすると、水の流出分離が認められ、反
応が進行しはじめた。約29時間反応を続けて、重量平
均分子量が55,000となるポリエステルを得た。
【0027】このポリエステルを、トルエンで固形分濃
度40重量%に希釈した。これに、ポリエステル100
部(固形分)に対し、架橋剤としてヘキサメチレンジイ
ソシアネ―ト系架橋剤〔日本ポリウレタン(株)製の
「コロネ―トHX」〕を3部(固形分)加えて、粘着剤
組成物とした。この粘着剤組成物を、アプリケ―タによ
り、厚さが38μmのPETフイルム上に塗布し、12
0℃で3分間乾燥して、厚さが50μmの粘着剤層を形
成し、粘着テ―プを作製した。
度40重量%に希釈した。これに、ポリエステル100
部(固形分)に対し、架橋剤としてヘキサメチレンジイ
ソシアネ―ト系架橋剤〔日本ポリウレタン(株)製の
「コロネ―トHX」〕を3部(固形分)加えて、粘着剤
組成物とした。この粘着剤組成物を、アプリケ―タによ
り、厚さが38μmのPETフイルム上に塗布し、12
0℃で3分間乾燥して、厚さが50μmの粘着剤層を形
成し、粘着テ―プを作製した。
【0028】実施例3 四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計および水分
離管を付し、これにポリカ―ボネ―トジオ―ル〔ダイセ
ル化学工業(株)製の「PLACCEL CD220P
L」、水酸基価:56.1KOHmg/g〕250g、セ
バシン酸26g、触媒としてのTPTを70mg仕込み、
反応水排出溶剤としての少量のトルエンの存在下、攪拌
を開始しながら180℃まで昇温し、この温度で保持し
た。しばらくすると、水の流出分離が認められ、反応が
進行しはじめた。約40時間反応を続けて、重量平均分
子量が80,000となるポリエステルを得た。
離管を付し、これにポリカ―ボネ―トジオ―ル〔ダイセ
ル化学工業(株)製の「PLACCEL CD220P
L」、水酸基価:56.1KOHmg/g〕250g、セ
バシン酸26g、触媒としてのTPTを70mg仕込み、
反応水排出溶剤としての少量のトルエンの存在下、攪拌
を開始しながら180℃まで昇温し、この温度で保持し
た。しばらくすると、水の流出分離が認められ、反応が
進行しはじめた。約40時間反応を続けて、重量平均分
子量が80,000となるポリエステルを得た。
【0029】このポリエステルを、トルエンで固形分濃
度40重量%に希釈した。これに、ポリエステル100
部(固形分)に対し、架橋剤としてトリメチロ―ルプロ
パンのヘキサメチレンジイソシアネ―ト付加物〔日本ポ
リウレタン(株)製の「コロネ―トHL」〕を2部(固
形分)加えて、粘着剤組成物とした。この粘着剤組成物
を、アプリケ―タにより、厚さが38μmのPETフイ
ルム上に塗布し、120℃で3分間乾燥して、厚さが5
0μmの粘着剤層を形成し、粘着テ―プを作製した。
度40重量%に希釈した。これに、ポリエステル100
部(固形分)に対し、架橋剤としてトリメチロ―ルプロ
パンのヘキサメチレンジイソシアネ―ト付加物〔日本ポ
リウレタン(株)製の「コロネ―トHL」〕を2部(固
形分)加えて、粘着剤組成物とした。この粘着剤組成物
を、アプリケ―タにより、厚さが38μmのPETフイ
ルム上に塗布し、120℃で3分間乾燥して、厚さが5
0μmの粘着剤層を形成し、粘着テ―プを作製した。
【0030】比較例1 アクリル酸ブチル95部とアクリル酸5部との混合物
に、トルエン150部とアゾビスイソブチロニトリル
0.1部を加え、窒素雰囲気中、60℃で約7時間溶液
重合して、ポリマ―溶液を得た。このポリマ―溶液に、
ポリマ―100部(固形分)あたり、架橋剤としてトリ
メチロ―ルプロパンのトリレンジイソシアネ―ト付加物
〔日本ポリウレタン(株)製の「コロネ―トL」〕を7
部(固形分)加えて、粘着剤組成物とした。この粘着剤
組成物を、アプリケ―タにより、厚さが38μmのPE
Tフイルム上に塗布し、130℃で5分間乾燥して、厚
さが50μmの粘着剤層を形成し、粘着テ―プを作製し
た。
に、トルエン150部とアゾビスイソブチロニトリル
0.1部を加え、窒素雰囲気中、60℃で約7時間溶液
重合して、ポリマ―溶液を得た。このポリマ―溶液に、
ポリマ―100部(固形分)あたり、架橋剤としてトリ
メチロ―ルプロパンのトリレンジイソシアネ―ト付加物
〔日本ポリウレタン(株)製の「コロネ―トL」〕を7
部(固形分)加えて、粘着剤組成物とした。この粘着剤
組成物を、アプリケ―タにより、厚さが38μmのPE
Tフイルム上に塗布し、130℃で5分間乾燥して、厚
さが50μmの粘着剤層を形成し、粘着テ―プを作製し
た。
【0031】比較例2 比較例1のポリマ―溶液に、ポリマ―100部(固形
分)あたり、架橋剤としてトリメチロ―ルプロパンのト
リレンジイソシアネ―ト付加物〔日本ポリウレタン
(株)製の「コロネ―トL」〕を10部(固形分)加え
て、粘着剤組成物とした。この粘着剤組成物を、アプリ
ケ―タにより、厚さが38μmのPETフイルム上に塗
布し、130℃で5分間乾燥して、厚さが50μmの粘
着剤層を形成し、粘着テ―プを作製した。
分)あたり、架橋剤としてトリメチロ―ルプロパンのト
リレンジイソシアネ―ト付加物〔日本ポリウレタン
(株)製の「コロネ―トL」〕を10部(固形分)加え
て、粘着剤組成物とした。この粘着剤組成物を、アプリ
ケ―タにより、厚さが38μmのPETフイルム上に塗
布し、130℃で5分間乾燥して、厚さが50μmの粘
着剤層を形成し、粘着テ―プを作製した。
【0032】上記の実施例1〜3および比較例1,2の
各粘着テ―プについて、下記の方法により、粘着剤層の
溶剤不溶分と、接着力とを測定した。これらの結果は、
後記の表1に示されるとおりであつた。
各粘着テ―プについて、下記の方法により、粘着剤層の
溶剤不溶分と、接着力とを測定した。これらの結果は、
後記の表1に示されるとおりであつた。
【0033】<粘着剤層の溶剤不溶分>フイルム基材よ
り粘着剤層をこすりとり、約0.1gを精秤した。これ
をトルエン中に5日間浸漬したのち、溶剤不溶分を取り
出し、130℃で2時間乾燥して、その重量を求め、浸
漬前の重量に対する割合(重量%)を算出した。
り粘着剤層をこすりとり、約0.1gを精秤した。これ
をトルエン中に5日間浸漬したのち、溶剤不溶分を取り
出し、130℃で2時間乾燥して、その重量を求め、浸
漬前の重量に対する割合(重量%)を算出した。
【0034】<接着力の測定>粘着テ―プを被着体とし
てのガラス板に貼り付け、雰囲気温度23℃、貼り付け
30分後(初期)および50℃で24時間保存後(加熱
保存後)に、剥離速度300mm/分の条件で、180度
剥離接着力を測定した。
てのガラス板に貼り付け、雰囲気温度23℃、貼り付け
30分後(初期)および50℃で24時間保存後(加熱
保存後)に、剥離速度300mm/分の条件で、180度
剥離接着力を測定した。
【0035】
【0036】上記表1の結果から明らかなように、粘着
剤組成物のベ―スポリマ―としてポリカ―ボネ―ト結合
を持つ脂肪族ポリエステルを使用した本発明の実施例1
〜3の粘着テ―プは、いずれも、初期接着力および50
℃で24時間保存後の接着力が15〜250g/20mm幅
の範囲にあり、貼り付け使用時の接着性と使用後の剥離
性をともに満足できるものであることがわかる。これに
対して、アクリル系粘着剤を使用した比較例1,2の粘
着テ―プでは、接着性が高くなりすぎ、溶剤不溶分を変
化させても、貼り付け使用時の接着性と使用後の剥離性
をうまく両立させにくいものであることがわかる。
剤組成物のベ―スポリマ―としてポリカ―ボネ―ト結合
を持つ脂肪族ポリエステルを使用した本発明の実施例1
〜3の粘着テ―プは、いずれも、初期接着力および50
℃で24時間保存後の接着力が15〜250g/20mm幅
の範囲にあり、貼り付け使用時の接着性と使用後の剥離
性をともに満足できるものであることがわかる。これに
対して、アクリル系粘着剤を使用した比較例1,2の粘
着テ―プでは、接着性が高くなりすぎ、溶剤不溶分を変
化させても、貼り付け使用時の接着性と使用後の剥離性
をうまく両立させにくいものであることがわかる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明は、フイルム基材
上に特定接着力の粘着剤層を設けるようにしたことによ
り、ガラスまたはセラミツクに対し、表示用、装飾用、
光コントロ―ル用などの目的で一時的に貼り付ける粘着
シ―ト類として、使用時の接着性と使用後の剥離性のバ
ランス特性にすぐれたものを提供できる。
上に特定接着力の粘着剤層を設けるようにしたことによ
り、ガラスまたはセラミツクに対し、表示用、装飾用、
光コントロ―ル用などの目的で一時的に貼り付ける粘着
シ―ト類として、使用時の接着性と使用後の剥離性のバ
ランス特性にすぐれたものを提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 彦坂 和香 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AA15 AB01 CA06 CC02 FA01 FA07 4J040 EF121 EL021 JA09 JB09 LA01 LA06 MA04 MA05 NA12 NA14
Claims (3)
- 【請求項1】 ガラスまたはセラミツクを被着体とし、
この被着体に一時的に貼り付ける粘着シ―ト類におい
て、フイルム基材上に粘着剤層を設けてなり、上記被着
体に対する接着力が10〜500g/20mm幅の範囲に
あり、かつ上記被着体への貼り付け後50℃で24時間
保存したのちでも上記接着力の範囲にあることを特徴と
するガラスまたはセラミツク用の粘着シ―ト類。 - 【請求項2】 粘着剤層は、ポリカ―ボネ―ト構造を持
つポリマ―をベ―スポリマ―として含む粘着剤組成物か
らなる請求項1に記載のガラスまたはセラミツク用の粘
着シ―ト類。 - 【請求項3】 粘着剤層は、ポリマ―成分の溶剤不溶分
が60重量%以上である請求項2に記載のガラスまたは
セラミツク用の粘着シ―ト類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10227824A JP2000053931A (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | ガラスまたはセラミツク用の粘着シ―ト類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10227824A JP2000053931A (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | ガラスまたはセラミツク用の粘着シ―ト類 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000053931A true JP2000053931A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16866956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10227824A Pending JP2000053931A (ja) | 1998-08-12 | 1998-08-12 | ガラスまたはセラミツク用の粘着シ―ト類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000053931A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005085378A1 (ja) * | 2004-03-04 | 2005-09-15 | Achiless Corporation | 熱遮蔽効果を持つ自己粘着性合成樹脂シート |
JP2008191309A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 粘着剤層付き光学積層体 |
-
1998
- 1998-08-12 JP JP10227824A patent/JP2000053931A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005085378A1 (ja) * | 2004-03-04 | 2005-09-15 | Achiless Corporation | 熱遮蔽効果を持つ自己粘着性合成樹脂シート |
JP2008191309A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 粘着剤層付き光学積層体 |
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