JP2000053551A - 紫外線吸収剤および化粧品用配合剤 - Google Patents

紫外線吸収剤および化粧品用配合剤

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JP2000053551A
JP2000053551A JP10239505A JP23950598A JP2000053551A JP 2000053551 A JP2000053551 A JP 2000053551A JP 10239505 A JP10239505 A JP 10239505A JP 23950598 A JP23950598 A JP 23950598A JP 2000053551 A JP2000053551 A JP 2000053551A
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ultraviolet
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JP10239505A
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Shinichi Umeda
慎一 楳田
Takahiko Matsuo
孝彦 松尾
Hiroshi Suzuki
博 鈴木
Tomonori Kaneko
友紀 金子
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Nikko KK
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Nikko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い紫外線吸収作用を有する紫外線吸収剤、
紫外線吸収剤を含有する化粧品用配合剤ならびに化粧品
を提供する。 【解決手段】 本発明の紫外線吸収剤は、サクサン(An
theraea pernyi)、エリサン(Samiacynthia ricin
i)、タサールサン(Antheraea mylitta)、アナフェ
(Anaphe reticulata)、ムガサン(Antheraea assam
a)、クリキュラ(Criculatrifenestrata)の内の1種
または2種以上の野蚕が産生する絹の加水分解物を主成
分とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線吸収剤、紫外線
吸収剤を含有する化粧品用配合剤ならびに化粧品に関す
る。
【0002】
【従来技術と発明が解決すべき課題】従来より、シルク
粉末ならびにシルク加水分解物が、紫外線吸収作用を有
することが知られている。オゾン層の破壊に伴い地球上
に降り注ぐ、紫外線量が従来以上に増えてきており、人
間の皮膚の黒化や老化さらには皮膚癌の原因になるばか
りか、合成樹脂などの各種材料の劣化につながり、深刻
な問題となってきている。このため多くの紫外線吸収剤
が開発され使用されている。パラアミノ安息香酸系、ヒ
ドロキシベンゾフェノン系、桂皮酸系、ベンゾフラン
系、サリチル酸糸、クマリン系、アゾール系などの化合
物が単独もしくは組み合わせて使用されている。しかし
これらの物質は吸収波長の幅が広くなく、また安全性面
でも万全と言えないのが現状である。太陽光線に含まれ
る紫外線は長波長紫外線(UV−A:320〜400n
m)、中波長紫外線(UV−B:280〜320nm)
に分けられる。このうちUV−Bはドルノー線と呼ば
れ、例えば人間の皮膚表皮細胞内の核酸や蛋白質を変成
させ紅斑を、次に2次黒化を起こさせる。UV−Aも人
間の皮膚黒化さらには皮膚癌の原因となるばかりか、各
種物質例えば合成樹脂などの劣化をももたらす。従来よ
り提案されているシルク加水分解物でも有る程度の紫外
線吸収作用を発揮するが、より高い紫外線吸収作用を有
するものが望まれている。本発明の目的は、より高い紫
外線吸収作用を有する紫外線吸収剤、紫外線吸収剤を含
有する化粧品用配合剤ならびに化粧品を提供するもので
ある。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、サクサン(Antheraea pernyi)、
エリサン(Samiacynthia ricin
i)、タサールサン(Antheraea mylit
ta)、アナフェ(Anaphe reticulat
a)、ムガサン(Antheraea assam
a)、クリキュラ(Cricula trifenes
trata)の内の1種または2種以上の野蚕が産生す
る絹の加水分解物を主成分とする紫外線吸収剤である。
【0004】そして、前記絹加水分解物は、例えば、絹
部分加水分解物である。また、前記絹加水分解物は、例
えば、絹完全加水分解物である。そして、前記絹加水分
解物は、粉末状であってもよい。
【0005】また、上記目的を達成するものは、上記の
紫外線吸収剤を溶解状態にて含有する紫外線吸収剤含有
液体である。
【0006】さらに、上記目的を達成するものは、上記
の紫外線吸収剤もしくは紫外線吸収剤含有液体を主成分
とする化粧品用配合剤である。
【0007】本発明の紫外線吸収剤について説明する。
本発明の紫外線吸収剤は、サクサン(Antherae
a pernyi)、エリサン(Samiacynth
ia ricini)、タサールサン(Anthera
ea mylitta)、アナフェ(Anaphe r
eticulata)、ムガサン(Antheraea
assama)、クリキュラ(Cricula tr
ifenestrata)の内の1種または2種以上の
野蚕が産生する絹の加水分解物を主成分とするものであ
る。
【0008】本発明の紫外線吸収剤に使用される絹原料
は、野蚕でありかつ、サクサン、エリサン、タサールサ
ン、アナフェ、ムガサン、クリキュラより選択された一
種以上のものが用いられる。特に、好ましくは、サクサ
ンである。
【0009】そして、本発明の紫外線吸収剤は、上記の
特定の野蚕が産生した絹の加水分解物からなるものであ
る。絹加水分解物としては、絹部分加水分解物、絹完全
加水分解物のいずれでもよい。
【0010】絹加水分解物とは、絹(シルク)を完全も
しくは部分的に分解したものである。特に、完全加水分
解しすべてが遊離のアミノ酸となる状態まで分解してい
ない部分加水分解物が好ましい。
【0011】絹を部分加水分解することにより、未加水
分解前の分子量に比べて分子量が小さくなった絹タンパ
ク質、また、かなり分子量が小さくなったいわゆるペプ
チド、および遊離のアミノ酸を含有するものである。特
に、低分子量化した絹タンパク質および絹タンパク質由
来のペプチドに高い紫外線吸収作用が見られる。絹部分
加水分解物としては、上述した未加水分解前の分子量に
比べて分子量が小さくなった絹タンパク質、かなり分子
量が小さくなったいわゆる絹ペプチド、遊離のアミノ酸
のすべてを含有するもの、上述の絹タンパク質と絹ペプ
チドを含有するもの、また、上述の絹ペプチドと遊離の
アミノ酸を含有するもののいずれであってもよい。
【0012】絹部分加水分解物は、絹糸を酸、アルカリ
または酵素で加水分解し、中和、脱塩処理を施し、可溶
化状態としたもの、さらには、粉末化したものである。
主成分は絹タンパク質由来のペプチド、アミノ酸であ
り、両者に紫外線吸収作用が見られる。絹タンパク質由
来のペプチドとしては、構成アミノ酸残基数が2〜30
0程度、好ましくは、3〜100程度のものをいう。部
分加水分解絹タンパク質としては、平均分子量は約90
以上、好ましくは、300〜30,000程度、より好
ましくは、500〜20,000程度、特に、好ましく
は、500〜10,000程度とすることである。
【0013】絹完全加水分解物は、絹糸を酸、アルカリ
または酵素で加水分解し、中和、脱塩処理を施し、ペプ
チド反応が見られない状態まで分解し、可溶化状態とし
たもの、さらには、粉末化したものである。主成分は絹
タンパク質由来のアミノ酸であり、これに紫外線吸収作
用が見られる。
【0014】絹糸はカイコのいわゆる絹糸膜より分泌さ
れる繊維状タンパク質であり、2本のフィブロイン繊維
がセリシンで固められた状態のものである。絹部分加水
分解物は、絹糸中のセリシンを完全もしくはある程度溶
解除去したものを用いてもよい。絹部分加水分解は、こ
のようにセリシンを有る程度もしくは完全に除去しフィ
ブロイン溶液とし、それを酸、アルカリまたは酵素で加
水分解することにより得ることが好ましい。しかし、こ
れに限らず、セリシンとともに加水分解を行ってもよ
い。
【0015】絹完全加水分解物としても、絹糸中のセリ
シンを溶解除去したもの、セリシンを除去しないものの
いずれを用いてもよい。絹完全加水分解としては、セリ
シンを完全もしくはある程度除去し、フィブロイン溶液
とし、それを酸、アルカリまたは酵素で加水分解するこ
とにより得ることが好ましい。
【0016】絹部分加水分解物の製造方法の具体例とし
ては、例えば、以下のような方法を用いることができ
る。最初に、精練工程と呼ばれる、絹糸中のセリシンを
溶解除去工程を行う。精練工程は、主に、シルクフィブ
ロインを覆っているセリシンを除去するためのものであ
り、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリ
性水溶液中にて加熱(例えば、1時間程度の煮沸)する
ことにより行われる。
【0017】続いて、部分加水分解工程を行う。部分加
水分解工程とは、絹フィブロイン(絹蛋白)のすべて
が、完全にアミノ酸まで分解されない程度に加水分解を
終了させるものである。部分加水分解工程は、例えば、
酸加水分解法、酵素加水分解法などいずれでもよく、ま
た両者の併用でもよい。酸加水分解法としては、例え
ば、加熱した燐酸もしくは硫酸水溶液中に、上述の精練
工程を経た絹糸を添加し、所定時間浸漬することにより
行われる。また、酵素加水分解法としては、使用する酵
素の至適pHに調節した液体中に精練工程を経た絹糸お
よび酵素を添加し、酵素により加水分解を起こさせる方
法、また、使用する酵素の至適pHに調節した液体中に
精練工程ならびに塩化カルシウム、臭化リチウムなどを
用いてゲル化もしくはゲル状に近い状態としたものを、
使用する酵素の至適pHに調節した後に、酵素を添加し
加水分解を起こさせる方法などがある。いずれの加水分
解法においても、絹フィブロイン(絹蛋白)のすべてが
完全にアミノ酸まで分解される以前に、その工程は終了
する。
【0018】次に、添加した、酸を中和し、中和工程に
おいて形成された沈殿物を濾過する。さらに、必要によ
り、活性炭などを用いて脱色工程を行う。そして、この
ようにして、作製された絹部分加水分解物は、液状のま
ま、もしくは、乾燥(例えば、スプレードライ、風乾、
減圧乾燥、凍結乾燥などの方法、できれば、加熱しない
ことが好ましい)により乾燥され、粉末状となる。
【0019】絹完全加水分解物の製造方法の具体例とし
ては、例えば、以下のような方法を用いることができ
る。最初に、精練工程と呼ばれる、絹糸中のセリシンを
溶解除去工程を行う。精練工程は、主に、シルクフィブ
ロインを覆っているセリシンを除去するためのものであ
り、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリ
性水溶液中にて加熱(例えば、1時間程度の煮沸)する
ことにより行われる。
【0020】続いて、完全加水分解工程を行う。完全加
水分解工程とは、絹フィブロイン(絹蛋白)のすべて
が、完全にアミノ酸まで分解されるまで加水分解を行う
ものである。加水分解工程は、例えば、酸加水分解法、
酵素加水分解法などいずれでもまた両者の併用でもよ
い。酸加水分解法としては、例えば、加熱した燐酸もし
くは硫酸水溶液中に、上述の精練工程を経た絹糸を添加
し、所定時間浸漬することにより行われる。また、酵素
加水分解法としては、使用する酵素の至適pHに調節し
た液体中に精練工程を経た絹糸および酵素を添加し、酵
素により加水分解を起こさせるものである。
【0021】次に、添加した、酸を中和し、中和工程に
おいて形成された沈殿物を濾過する。さらに、必要によ
り、活性炭などを用いて脱色工程を行う。そして、この
ようにして、作製された絹加水分解物は、液状のまま、
もしくは、乾燥(例えば、スプレードライ、風乾、減圧
乾燥、凍結乾燥などの方法、できれば、加熱しないこと
が好ましい)により乾燥され、粉末状となる。
【0022】また、本発明の紫外線吸収剤含有液体は、
上述した絹加水分解物(部分加水分解物もしくは完全加
水分解物)からなる紫外線吸収剤を溶解状態にて含有し
ている。このような紫外線吸収剤含有液体は、上述した
絹加水分解物の加水分解工程後(好ましくは、中和工程
後さらには脱色工程後)に水溶液に溶解した状態のまま
のものを用いることができる。また、本発明の紫外線吸
収剤含有液体は、上述した水溶液に溶解した状態の絹加
水分解物を水などの他の溶媒に添加することにより作成
(希釈)したものであってもよい。逆に、本発明の紫外
線吸収剤含有液体は、上述した水溶液に溶解した状態の
絹加水分解物を減圧濃縮などの非加熱的濃縮法により濃
縮したものであってもよい。また、上述した粉末状とな
った絹加水分解物を水に溶解させたものであってもよ
い。
【0023】次に、本発明の化粧品用配合剤について説
明する。本発明の第1の化粧品用配合剤は、上述した絹
加水分解物からなる紫外線吸収剤を主成分とするもので
ある。第1の化粧品用配合剤は、上述した絹加水分解物
(部分加水分解物もしくは完全加水分解物)でありかつ
粉末状となったものを主成分としている。なお、第1の
化粧品用配合剤は、全成分が上述の絹加水分解物からな
るものであってもよい。また、必要により、トコフェロ
ール(ビタミンE)などの酸化防止剤、パラオキシ安息
香酸エステルなどの防腐剤などを適量含有させてもよ
い。
【0024】そして、このような第1の化粧品用配合剤
を含有する化粧品は、基礎化粧品である化粧用クリーム
(例えば、日焼け止めクリーム)、化粧水、乳液、仕上
げ化粧品である粉白粉、水白粉、固形白粉、ファンデー
ション(例えば、ファンデーションローション、ファン
デーションクリーム、ファンデーションスチック、ファ
ンデーションケーキ)などである。このような、化粧品
用配合剤は、化粧水の贈粘剤としても用いることができ
る。
【0025】また、本発明の第2の化粧品用配合剤は、
上述した絹加水分解物(部分加水分解物もしくは完全加
水分解物)でありかつ絹加水分解物からなる紫外線吸収
剤を溶解状態にて含有する紫外線吸収剤含有液体を主成
分とするものであり、液体状のものである。なお、第2
の化粧品用配合剤は、主成分が上述の絹加水分解物から
なっており、適量の水を含有している。第2の化粧品用
配合剤中の絹加水分解物含有量としては、1〜30重量
%程度が好適であり、特に、2〜15重量%程度が好適
である。また、第1の化粧品用配合と同様に、第2の化
粧品用配合剤にも、必要により、トコフェロール(ビタ
ミンE)などの酸化防止剤、防腐剤などを適量含有させ
てもよい。このような、紫外線吸収剤含有液体は、水系
の化粧品、例えば、化粧水、クリーム、ファンデーショ
ンローションなどへの添加が特に容易である。さらに、
紫外線吸収剤含有液体は、化粧水の贈粘剤としても用い
ることができる。
【0026】そして、このような第2の化粧品用配合剤
を含有する化粧品は、基礎化粧品である化粧用クリーム
(例えば、日焼け止めクリーム)、化粧水、乳液、仕上
げ化粧品である水白粉、ファンデーション(例えば、フ
ァンデーションローション、ファンデーションクリー
ム)などである。
【0027】なお、本発明の化粧品を化粧用クリームに
応用する場合には、絹加水分解物である化粧品用配合剤
以外の成分は公知のものを使用することができる。例え
ば、クリームの油相成分として、高級脂肪酸(例えば、
ステアリン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、アスコルビ
ン酸)のナトリウムもしくはカリウム塩、高級脂肪族ア
ルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコー
ル)、油脂(ミツロウ、ラノリン、ヤシ油、オリーブ
油、脂肪酸グリセライド等)の一種もしくは二種以上、
水相成分として、精製水が、さらに、必要により、香
料、乳化剤、防腐剤、酸化防止剤、抗菌剤、栄養剤、ビ
タミン類などとともに、上述した第1もしくは第2の絹
加水分解物を主成分とする化粧品用配合剤が添加され
る。このような成分を油相対水相の重量比が70〜3
0:30〜70となるように混合し乳化させて、油中水
型(W/O型)あるいは水中油型(O/W型)の化粧ク
リームが製造される。上述した粉末状である第1の化粧
品用配合剤を用いる場合の化粧クリームへの添加量は、
化粧クリームの目的によっても相違するが、1〜30重
量%程度が好適である。また、上述した液体状である第
2の化粧品用配合剤を用いる場合の化粧クリームへの添
加量は、化粧クリームの目的によっても相違するが、1
〜30重量%程度が好適である。
【0028】
【実施例】(実施例1)サクサン(Antheraea pernyi)
の繭200gを10Lの水に添加し、約40分間煮沸し
た。煮沸物50gを加熱した濃度85%の燐酸水溶液に
添加して60分加水分解を行った。一部をサンプリング
し、水酸化ナトリウム水溶液を添加してアルカリ性に調
整した後、硫酸銅水溶液を滴下したところ赤紫色を呈し
たことより、ペプチドの存在が確認された。そして、上
記の絹原料添加溶液に、水酸化カルシウムを適量添加し
て、溶液を中和(pH7)した。続いて、濾過し、生成
された燐酸カルシウム沈殿物を除去した。そして、スプ
レー乾燥機を用いて乾燥させて絹部分加水分解物からな
る紫外線吸収剤(実施例1)を得た。このようにして得
られた絹部分加水分解物の平均分子量は、約3000で
あった。なお、この絹部分加水分解物では、遊離のアミ
ノ酸を除去していないので、部分加水分解により得られ
たシルクペプチド以外にアミノ酸も含有している。
【0029】(実施例2)サクサン(Antheraea perny
i)の繭200gを10Lの水に添加し、約40分間煮
沸した。煮沸物50gを加熱した濃度85%の燐酸水溶
液に添加して180分加水分解を行った。一部をサンプ
リングし、水酸化ナトリウム水溶液を添加してアルカリ
性に調整した後、硫酸銅水溶液を滴下したところ青色を
呈したことより、ペプチドの存在が確認されなかった。
そして、上記の絹原料添加溶液に、水酸化カルシウムを
適量添加して、溶液を中和(pH7)した。続いて、濾
過し、生成された燐酸カルシウム沈殿物を除去した。そ
して、スプレー乾燥機を用いて乾燥させて絹部分加水分
解物からなる紫外線吸収剤(実施例2)を得た。このよ
うにして得られた絹加水分解物の平均分子量は、約10
0であった。なお、この絹加水分解物では、ペプチドを
含有しない遊離のアミノ酸のみを含有している。
【0030】(実施例3)エリサン(Samiacynthia ric
ini)の繭200gを10Lの水に添加し、約40分間
煮沸した。煮沸物50gを加熱した濃度85%の燐酸水
溶液に添加して60分加水分解を行った。一部をサンプ
リングし、水酸化ナトリウム水溶液を添加してアルカリ
性に調整した後、硫酸銅水溶液を滴下したところ赤紫色
を呈したことより、ペプチドの存在が確認された。そし
て、上記の絹原料添加溶液に、水酸化カルシウムを適量
添加して、溶液を中和(pH7)した。続いて、濾過
し、生成された燐酸カルシウム沈殿物を除去した。そし
て、スプレー乾燥機を用いて乾燥させて絹部分加水分解
物からなる紫外線吸収剤(実施例3)を得た。このよう
にして得られた絹部分加水分解物の平均分子量は、約3
000であった。なお、この絹部分加水分解物では、遊
離のアミノ酸を除去していないので、部分加水分解によ
り得られたシルクペプチド以外にアミノ酸も含有してい
る。
【0031】(実施例4)エリサン(Samiacynthia ric
ini)の繭200gを10Lの水に添加し、約40分間
煮沸した。煮沸物50gを加熱した濃度85%の燐酸水
溶液に添加して180分加水分解を行った。一部をサン
プリングし、水酸化ナトリウム水溶液を添加してアルカ
リ性に調整した後、硫酸銅水溶液を滴下したところ青色
を呈したことより、ペプチドの存在が確認されなかっ
た。そして、上記の絹原料添加溶液に、水酸化カルシウ
ムを適量添加して、溶液を中和(pH7)した。続い
て、濾過し、生成された燐酸カルシウム沈殿物を除去し
た。そして、スプレー乾燥機を用いて乾燥させて絹部分
加水分解物からなる紫外線吸収剤(実施例4)を得た。
このようにして得られた絹加水分解物の平均分子量は、
約100であった。なお、この絹加水分解物では、ペプ
チドを含有しない遊離のアミノ酸のみを含有している。
【0032】(実施例5)サクサン(Antheraea perny
i)の繭220gを約1%炭酸ナトリウム水溶液10L
中に添加し、さらに約60分間煮沸した。その後、よく
水洗し60゜Cで数日間乾燥させた。乾燥させたものを
手でよくほぐし、細かく裁断された状態とした。濃度8
5%の燐酸水溶液250mlを100゜Cに加熱したも
のの中に、上記のように処理した絹原料25gを添加
し、加熱を継続した状態において約60分間浸漬し、加
水分解を行った。一部をサンプリングし、水酸化ナトリ
ウム水溶液を添加してアルカリ性に調整した後、硫酸銅
水溶液を滴下したところ赤紫色を呈したことより、ペプ
チドの存在が確認された。そして、上記の絹原料添加溶
液に、生石灰(CaO)と水の混合液を適量添加して、
溶液を中和(pH7)した。続いて、濾過し、生成され
た燐酸カルシウム沈殿物を除去した。続いて、濃縮を行
い、生成された沈殿物を濾過した。そして、スプレー乾
燥機を用いて乾燥させて絹部分加水分解物からなる紫外
線吸収剤(実施例5)を得た。このようにして得られた
絹部分加水分解物の平均分子量は、約3000であっ
た。なお、この絹部分加水分解物では、遊離のアミノ酸
を除去していないので、部分加水分解により得られたシ
ルクペプチド以外にアミノ酸も含有している。
【0033】(実施例6)サクサン(Antheraea perny
i)の繭220gを約1%炭酸ナトリウム水溶液10L
中に添加し、さらに約60分間煮沸し、絹フィブロイン
を被覆しているセリシンの除去を行った。その後、よく
水洗し60゜Cで数日間乾燥させた。乾燥させたものを
手でよくほぐし、細かく裁断された状態とした。濃度8
5%の燐酸水溶液250mlを100゜Cに加熱したも
のの中に、上記のように処理した絹原料25gを添加
し、加熱を継続した状態において約180分間浸漬し、
加水分解を行った。一部をサンプリングし、水酸化ナト
リウム水溶液を添加してアルカリ性に調整した後、硫酸
銅水溶液を滴下したところ青色を呈したことより、ペプ
チドの存在が確認されなかった。そして、上記の絹原料
添加溶液に、生石灰(CaO)と水の混合液を適量添加
して、溶液を中和(pH7)した。続いて、濾過し、生
成された燐酸カルシウム沈殿物を除去した。続いて、濃
縮を行い、生成された沈殿物を濾過した。そして、スプ
レー乾燥機を用いて乾燥させて絹加水分解物からなる紫
外線吸収剤(実施例6)を得た。このようにして得られ
た絹加水分解物の平均分子量は、約180であった。な
お、この絹加水分解物では、ペプチドを含有しない遊離
のアミノ酸のみを含有している。
【0034】(実施例7)エリサン(Samiacynthia ric
ini)の繭220gを約1%炭酸ナトリウム水溶液10
L中に添加し、さらに約60分間煮沸し、絹フィブロイ
ンを被覆しているセリシンの除去を行った。その後、よ
く水洗し60゜Cで数日間乾燥させた。乾燥させたもの
を手でよくほぐし、細かく裁断された状態とした。濃度
85%の燐酸水溶液250mlを100゜Cに加熱した
ものの中に、上記のように処理した絹原料25gを添加
し、加熱を継続した状態において約60分間浸漬し、部
分加水分解を行った。一部をサンプリングし、水酸化ナ
トリウム水溶液を添加してアルカリ性に調整した後、硫
酸銅水溶液を滴下したところ赤紫色を呈したことより、
ペプチドの存在が確認された。そして、上記の絹原料添
加溶液に、生石灰(CaO)と水の混合液を適量添加し
て、溶液を中和(pH7)した。続いて、濾過し、生成
された燐酸カルシウム沈殿物を除去した。続いて、濃縮
を行い、生成された沈殿物を濾過した。そして、スプレ
ー乾燥機を用いて乾燥させて絹部分加水分解物からなる
紫外線吸収剤(実施例7)を得た。このようにして得ら
れた絹部分加水分解物の平均分子量は、約3000であ
った。なお、この絹部分加水分解物では、遊離のアミノ
酸を除去していないので、部分加水分解により得られた
シルクペプチド以外にアミノ酸も含有している。
【0035】(実施例8)エリサン(Samiacynthia ric
ini)の繭220gを約1%炭酸ナトリウム水溶液10
L中に添加し、さらに約60分間煮沸し、絹フィブロイ
ンを被覆しているセリシンの除去を行った。その後、よ
く水洗し60゜Cで数日間乾燥させた。乾燥させたもの
を手でよくほぐし、細かく裁断された状態とした。濃度
85%の燐酸水溶液250mlを100゜Cに加熱した
ものの中に、上記のように処理した絹原料25gを添加
し、加熱を継続した状態において約180分間浸漬し、
加水分解を行った。一部をサンプリングし、水酸化ナト
リウム水溶液を添加してアルカリ性に調整した後、硫酸
銅水溶液を滴下したところ青色を呈したことより、ペプ
チドの存在が確認されなかった。そして、上記の絹原料
添加溶液に、生石灰(CaO)と水の混合液を適量添加
して、溶液を中和(pH7)した。続いて、濾過し、生
成された燐酸カルシウム沈殿物を除去した。続いて、濃
縮を行い、生成された沈殿物を濾過した。そして、スプ
レー乾燥機を用いて乾燥させて絹加水分解物からなる紫
外線吸収剤(実施例1)を得た。このようにして得られ
た絹加水分解物の平均分子量は、約100であった。な
お、この絹加水分解物では、ペプチドを含有しない遊離
のアミノ酸のみを含有している。
【0036】(比較例1)家蚕(Bombyx mori)の繭2
00gを10Lの水に添加し、約40分間煮沸した。煮
沸物50gを加熱した濃度85%の燐酸水溶液に添加し
て60分加水分解を行った。一部をサンプリングし、水
酸化ナトリウム水溶液を添加してアルカリ性に調整した
後、硫酸銅水溶液を滴下したところ赤紫色を呈したこと
より、ペプチドの存在が確認された。そして、上記の絹
原料添加溶液に、水酸化カルシウムを適量添加して、溶
液を中和(pH7)した。続いて、濾過し、生成された
燐酸カルシウム沈殿物を除去した。そして、スプレー乾
燥機を用いて乾燥させて絹部分加水分解物からなる紫外
線吸収剤(比較例1)を得た。このようにして得られた
絹部分加水分解物の平均分子量は、約3000であっ
た。なお、この絹部分加水分解物では、遊離のアミノ酸
を除去していないので、部分加水分解により得られたシ
ルクペプチド以外にアミノ酸も含有している。
【0037】(比較例2)家蚕(Bombyx mori)の繭2
00gを10Lの水に添加し、約40分間煮沸した。煮
沸物50gを加熱した濃度85%の燐酸水溶液に添加し
て180分加水分解を行った。一部をサンプリングし、
水酸化ナトリウム水溶液を添加してアルカリ性に調整し
た後、硫酸銅水溶液を滴下したところ青色を呈したこと
より、ペプチドの存在が確認されなかった。そして、上
記の絹原料添加溶液に、水酸化カルシウムを適量添加し
て、溶液を中和(pH7)した。続いて、濾過し、生成
された燐酸カルシウム沈殿物を除去した。そして、スプ
レー乾燥機を用いて乾燥させて絹部分加水分解物からな
る紫外線吸収剤(比較例2)を得た。このようにして得
られた絹加水分解物の平均分子量は、約100であっ
た。なお、この絹加水分解物では、ペプチドを含有しな
い遊離のアミノ酸のみを含有している。
【0038】(比較例3)家蚕(Bombyx mori)の繭2
20gを約1%炭酸ナトリウム水溶液10L中に添加
し、さらに約60分間煮沸し、絹フィブロインを被覆し
ているセリシンの除去を行った。その後、よく水洗し6
0゜Cで数日間乾燥させた。乾燥させたものを手でよく
ほぐし、細かく裁断された状態とした。濃度85%の燐
酸水溶液250mlを100゜Cに加熱したものの中
に、上記のように処理した絹原料25gを添加し、加熱
を継続した状態において約60分間浸漬し、部分加水分
解を行った。一部をサンプリングし、水酸化ナトリウム
水溶液を添加してアルカリ性に調整した後、硫酸銅水溶
液を滴下したところ赤紫色を呈したことより、ペプチド
の存在が確認された。そして、上記の絹原料添加溶液
に、生石灰(CaO)と水の混合液を適量添加して、溶
液を中和(pH7)した。続いて、濾過し、生成された
燐酸カルシウム沈殿物を除去した。続いて、濃縮を行
い、生成された沈殿物を濾過した。そして、スプレー乾
燥機を用いて乾燥させて絹部分加水分解物(比較例3)
を得た。このようにして得られた絹部分加水分解物の平
均分子量は、約3000であった。なお、この絹部分加
水分解物では、遊離のアミノ酸を除去していないので、
部分加水分解により得られたシルクペプチド以外にアミ
ノ酸も含有している。
【0039】(比較例4)家蚕(Bombyx mori)の繭2
20gを約1%炭酸ナトリウム水溶液10L中に添加
し、さらに約60分間煮沸し、絹フィブロインを被覆し
ているセリシンの除去を行った。その後、よく水洗し6
0゜Cで数日間乾燥させた。乾燥させたものを手でよく
ほぐし、細かく裁断された状態とした。濃度85%の燐
酸水溶液250mlを100゜Cに加熱したものの中
に、上記のように処理した絹原料25gを添加し、加熱
を継続した状態において約180分間浸漬し、加水分解
を行った。一部をサンプリングし、水酸化ナトリウム水
溶液を添加してアルカリ性に調整した後、硫酸銅水溶液
を滴下したところ青色を呈したことより、ペプチドの存
在が確認されなかった。そして、上記の絹原料添加溶液
に、生石灰(CaO)と水の混合液を適量添加して、溶
液を中和(pH7)した。続いて、濾過し、生成された
燐酸カルシウム沈殿物を除去した。続いて、濃縮を行
い、生成された沈殿物を濾過した。そして、スプレー乾
燥機を用いて乾燥させて絹部分加水分解物(比較例2)
を得た。このようにして得られた絹部分加水分解物の平
均分子量は、約100であった。なお、この絹加水分解
物では、ペプチドを含有しない遊離のアミノ酸のみを含
有している。
【0040】(実施例9)実施例1の紫外線吸収剤(サ
クサン由来の絹部分加水分解物)0.1gを水100g
に添加し、撹拌することにより、紫外線吸収剤を溶解状
態にて含有する紫外線吸収剤含有液体(実施例9)を作
成した。
【0041】(実施例10)実施例2の紫外線吸収剤
(サクサン由来の絹完全加水分解物)0.1gを水10
0gに添加し、撹拌することにより、紫外線吸収剤を溶
解状態にて含有する紫外線吸収剤含有液体(実施例1
0)を作成した。
【0042】(実施例11)実施例3の紫外線吸収剤
(エリサン由来の絹部分加水分解物)0.1gを水10
0gに添加し、撹拌することにより、紫外線吸収剤を溶
解状態にて含有する紫外線吸収剤含有液体(実施例1
1)を作成した。
【0043】(実施例12)実施例4の紫外線吸収剤
(エリサン由来の絹完全加水分解物)0.1gを水10
0gに添加し、撹拌することにより、紫外線吸収剤を溶
解状態にて含有する紫外線吸収剤含有液体(実施例1
2)を作成した。
【0044】(比較例5)比較例1の家蚕由来の絹部分
加水分解物0.1gを水100gに添加し、撹拌するこ
とにより、絹部分加水分解物を溶解状態にて含有する液
体(比較例5)を作成した。
【0045】(比較例6)比較例2の家蚕由来の絹完全
加水分解物0.1gを水100gに添加し、撹拌するこ
とにより、絹部分加水分解物を溶解状態にて含有する液
体(比較例6)を作成した。
【0046】(実験)実施例9,実施例11および比較
例5の絹部分加水分解物を含有する液体について、紫外
線透過スペクトルを測定した。その結果は、図1に示す
通りであった。実施例9および11は、波長500〜1
90nmのすべての領域において、比較例5より紫外線
透過率が低く、紫外線吸収作用が高いことが分かった。
【0047】また、実施例10,実施例12および比較
例6の絹完全加水分解物を含有する液体についても、紫
外線透過スペクトルを測定した。その結果は、図2に示
す通りであった。実施例10は、波長500〜190n
mのすべての領域において、比較例6より紫外線透過率
が低く、紫外線吸収作用が高いことが分かった。また、
実施例12は、波長280〜190nmのいわゆるUV
−Cと呼ばれる領域において、比較例6より紫外線透過
率が低く、紫外線吸収作用が高いことが分かった。
【0048】なお、紫外線透過スペクトルの測定は、実
施例9〜12および比較例5,6の液体を、光路長10
mmの石英セルに注入し、イオン交換水を対照として、
波長500〜190nmの透過スペクトルを分光光度計
(UV−2400PC、島津製作所製)により測定する
ことにより行った。
【0049】(実施例13)実施例1の紫外線吸収剤お
よび下記の処方による原料を混合しながら加熱して乳化
することにより、本発明の化粧クリームを作成した。 実施例1の紫外線吸収剤(粉末) 3.0% 固体パラフィン 5.0% ミツロウ 10.0% ミクロクリスタンワックス 5.0% ワセリン 10.0% スクアラン 40.0% ポリオキシエチレン(20モル) ソルビトールモノラウリン酸エステル 1.0% ソルビタンセスキオレイン酸エステル 5.0% 精製水 21.0% 香料 適宜 防腐剤 適宜
【0050】(実施例14)紫外線吸収剤として、実施
例1の紫外線吸収剤の代わりに、実施例2の紫外線吸収
剤(粉末)を用いた以外は、実施例14と同様にして、
本発明の化粧クリームを作成した。
【0051】(実施例15)紫外線吸収剤として、実施
例1の紫外線吸収剤の代わりに、実施例3の紫外線吸収
剤(粉末)を用いた以外は、実施例14と同様にして、
本発明の化粧クリームを作成した。
【0052】(実施例16)紫外線吸収剤として、実施
例1の紫外線吸収剤の代わりに、実施例4の紫外線吸収
剤(粉末)を用いた以外は、実施例14と同様にして、
本発明の化粧クリームを作成した。
【0053】
【発明の効果】本発明の紫外線吸収剤は、サクサン(A
ntheraea pernyi)、エリサン(Sam
iacynthia ricini)、タサールサン
(Antheraea mylitta)、アナフェ
(Anaphe reticulata)、ムガサン
(Antheraea assama)、クリキュラ
(Cricula trifenestrata)の内
の1種または2種以上の野蚕が産生する絹の加水分解物
を主成分とするものであり、家蚕を用いたものに比べ
て、高い紫外線吸収作用を有する。さらに、このような
紫外線吸収剤を用いる化粧品用配合剤ならびに化粧品
は、高い紫外線吸収作用を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の紫外線吸収剤の実施例ならび
に比較例の絹加水分解物を用いて行った実験の結果を示
す図である。
【図2】図2は、本発明の紫外線吸収剤の実施例ならび
に比較例の絹加水分解物を用いて行った実験の結果を示
す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 博 愛知県丹羽郡大口町大字小口字乗舟102− 8 株式会社日鉱内 (72)発明者 金子 友紀 愛知県丹羽郡大口町大字小口字乗舟102− 8 株式会社日鉱内 Fターム(参考) 4C083 AA071 AA082 AC012 AC022 AC442 AD411 BB46 CC01 CC05 FF01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サクサン(Antheraea per
    nyi)、エリサン(Samiacynthia ri
    cini)、タサールサン(Antheraea my
    litta)、アナフェ(Anaphe reticu
    lata)、ムガサン(Antheraea assa
    ma)、クリキュラ(Criculatrifenes
    trata)の内の1種または2種以上の野蚕が産生す
    る絹の加水分解物を主成分とする紫外線吸収剤。
  2. 【請求項2】 前記絹加水分解物は、絹部分加水分解物
    である請求項1記載の紫外線吸収剤。
  3. 【請求項3】 前記絹加水分解物は、絹完全加水分解物
    である請求項1記載の紫外線吸収剤。
  4. 【請求項4】 前記絹加水分解物は、粉末状である請求
    項1ないし3のいずれかに記載の紫外線吸収剤。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし3のいずれかの紫外
    線吸収剤を溶解状態にて含有することを特徴とする紫外
    線吸収剤含有液体。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4の紫外線吸収剤を主成
    分とする化粧品用配合剤。
  7. 【請求項7】 請求項5の紫外線吸収剤含有液体を主成
    分とする化粧品用配合剤。
  8. 【請求項8】 請求項6または7の化粧品用配合剤を含
    有することを特徴とする化粧品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001091702A1 (fr) * 2000-05-29 2001-12-06 Road Nijuuichi Co., Ltd. Produit cosmetique
JP2002080498A (ja) * 2000-09-05 2002-03-19 Hiroshi Akai クリキュラ黄金繭など野蚕繭からのセリシン及びフィブロイン分離方法並びに分離セリシンの利用方法
JP2003252744A (ja) * 2002-02-28 2003-09-10 Seiren Co Ltd 多機能性紫外線障害防御剤
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