JP2000053039A - 分離型芯金付きゴムパッドとその製造方法 - Google Patents
分離型芯金付きゴムパッドとその製造方法Info
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Abstract
要がなくボルトがゴムパッドから突出することもない芯
金付きゴムパッドとその製造方法の提供。 【解決手段】 芯金11と、芯金11の少なくとも一部
を内蔵するように芯金11に付着形成されたゴム部12
と、ナット13と、ナット13が挿入され芯金11に直
接または打ち込み金具を介して溶接されているキャップ
状金具14と、からなる分離型芯金付きゴムパッド1
0、およびその製造方法。
Description
ンクに連結される、芯金が埋め込まれたゴム部を有す
る、芯金付きゴムパッド(分離型芯金付きゴムパッドと
いう)とその製造方法に関する。
きゴムパッドを有するゴム付き履帯では、 図8に示すように、リンク4の硬化面にネジタップ
3を開けこのタップ3上に芯金付きゴムパッド5を乗
せ、そのボルト穴からボルト6を通して前記タップ3に
ネジ込み固定する方法(実際にはかたくてタップがたた
ないので、別のタップ付き板を溶接している)か、 図9に示すように、履帯のシュー2に別途穴を開け
ておき、芯金1aが埋め込まれたゴムパッド1の芯金1
aにボルト6を溶接しておき、そのボルト6をシュー2
の穴に通してナット1bにて固定する方法、があった。
芯金付きゴムパッドの固定方法には、つぎの問題があっ
た。前者(のもの)は、非常に硬さが要求される面に
穴を開けタップ加工を行う必要があるので、製造費用、
時間がかかる欠点があった。実際の生産品としては別の
板にタップをたて、その板をリンクに溶接しているので
費用はさらに高い。また、リンクにネジタップ穴を開け
るかタップ付き低硬度板を溶接するので、この部分の強
度が弱くなるのでリンクの幅が厚くなり、全体の履帯と
して非常に高価とならざるを得ない。後者(のもの)
は、芯金が埋め込まれた単品のゴムパッドにボルトが出
っ張っているため、単品を重ねて置く場合に、ボルトが
非常に邪魔になり、ゴムパッドに傷を付けやすくなる
他、運搬時の積載効率が悪くなる欠点がある。本発明の
目的は、芯金が埋め込まれた単品のゴムパッドを履帯の
リンクまたはシューに固定するのにリンクまたはシュー
にねじタップをたてる必要がなく、かつ芯金付きゴムパ
ッドの芯金に溶接したボルトが芯金付きゴムパッドから
突出する構造をとる必要もない、芯金付きゴムパッドと
その製造方法を提供することにある。
の本発明はつぎの通りである。 (1) 芯金と、前記芯金の少なくとも一部を内蔵する
ように前記芯金に付着形成されたゴム部と、ナットと、
該ナットが挿入され、前記芯金に溶接付けされているキ
ャップ状金具と、からなる分離型芯金付きゴムパッド。 (2) 芯金と、前記芯金の少なくとも一部を内蔵する
ように前記芯金に付着形成されたゴム部と、ナットと、
前記芯金に打ち込まれて固定されたつば付き打ち込み金
具と、前記ナットが挿入され、前記つば付き打ち込み金
具に溶接付けされているキャップ状金具と、からなる分
離型芯金付きゴムパッド。 (3) ナットをキャップ状金具内に挿入する工程と、
ナットを挿入した前記キャップ状金具を芯金に、直接ま
たはつば付き打ち込み金具を介して、溶接付けする工程
と、前記芯金にゴムを付着形成してゴム部を形成する工
程と、からなる分離型芯金付きゴムパッドの製造方法。 (4) 前記溶接が抵抗溶接である請求項3記載の分離
型芯金付きゴムパッドの製造方法。
は、ナットをキャップ状金具に挿入しキャップ状金具を
芯金付きゴムパッドの芯金に溶接することにより、ナッ
トを芯金付きゴムパッドの芯金に固定しているため、芯
金付きゴムパッドをリンクまたはシューに固定するの
に、従来のようにリンクにねじタップをたてる必要がな
く、また、従来のようにボルトを芯金付きゴムパッドの
芯金に溶接してボルトを芯金付きゴムパッドから突出さ
せる必要もない。上記(2)の分離型芯金付きゴムパッ
ドでは、ナットをキャップ状金具に挿入しキャップ状金
具を芯金付きゴムパッドの芯金に打ち込んだつば付き打
ち込み金具に溶接付けすることにより、ナットを芯金付
きゴムパッドの芯金に固定しているため、芯金付きゴム
パッドをリンクまたはシューに固定するのに、従来のよ
うにリンクにねじタップをたてる必要がなく、また、従
来のようにボルトを芯金付きゴムパッドの芯金に溶接し
てボルトを芯金付きゴムパッドから突出させる必要もな
い。上記(3)の分離型芯金付きゴムパッドの製造方法
では、ナットをキャップ状金具に挿入しキャップ状金具
を芯金付きゴムパッドの芯金に直接または芯金付きゴム
パッドの芯金に打ち込んだつば付き打ち込み金具に溶接
することにより、ナットを芯金付きゴムパッドの芯金に
固定するため、芯金付きゴムパッドをリンクまたはシュ
ーに固定するのに、従来のようにリンクにねじタップを
たてる必要がなく、また、従来のようにボルトを芯金付
きゴムパッドの芯金に溶接してボルトを芯金付きゴムパ
ッドから突出させる必要もない。上記(4)の分離型芯
金付きゴムパッドの製造方法では、溶接が抵抗溶接であ
るため、キャップ状金具と芯金またはつば付き打ち込み
金具との接触面全面で溶接でき、しかもキャップ状金具
の材質を軟鋼とすることにより、良好な溶接ができる。
の分離型芯金付きゴムパッドとその製造方法を、図5〜
図7は本発明の第2実施例の分離型芯金付きゴムパッド
とその製造方法を、それぞれ、示している。本発明の第
1、第2実施例にわたって共通する部分には、本発明の
第1、第2実施例にわたって同じ符合を付してある。
芯金付きゴムパッドとその製造方法に共通する部分を、
たとえば図1〜図4を参照して、説明する。図1、図2
に示すように、本発明実施例の分離型芯金付きゴムパッ
ド10は、芯金11と、芯金11の少なくとも一部を内
蔵するように芯金11に付着形成された(たとえば、加
硫接着された)ゴム部12と、ナット13と、ナット1
3が挿入され芯金11に溶接付けされているキャップ状
金具14と、からなる。分離型芯金付きゴムパッド10
は、ボルト30を、履帯のシュー(履板)20に設けら
れたボルト穴21に通して、ナット13にねじ込むこと
により、シュー20に固定される。
ず、芯金11を貫通するラフ穴15が複数形成されてい
る。ラフ穴15は、プレス加工等により形成され、ボル
ト30が挿通可能であり、ボルト30の頭の部分が挿入
不能な径になっている。ナット13のねじ穴とラフ穴1
5は、同軸上にある。
状となっており、内部にナット13を挿入し、開いた面
を芯金11に向けて、芯金11に相対的に固定される。
キャップ状金具14の箱形状の対向2辺の側面はナット
13の対向2辺の側面に接触かほぼ接触して回転方向に
係合しており、ナット13がキャップ状金具14に対し
て回転しないようにキャップ状金具14に保持されてい
る。キャップ状金具14の溶接時の収縮によりナット1
3を回転不能に保持できる場合は、キャップ状金具14
の平面視形状は対向2辺をもたなくてもよく、円形でも
よい。ナット13自体は芯金11に溶接されておらず、
芯金11に相対的に移動不能に、キャップ状金具14に
保持されている。キャップ状金具14は、軟鋼でできて
おり、芯金11に良好に溶接できる。
11に対して相対的に溶接により固定された後、キャッ
プ状金具14と、芯金11のキャップ状金具14が配置
されている側の面全体および芯金11の端部を鋳ぐるむ
ことにより、形成される。鋳ぐるみは溶接後行われるの
で、溶接時に溶接の熱を受けてゴムが溶けることはな
い。また、ナット13はキャップ状金具14で覆われて
いるので、ゴム液を型に注ぐ時にナット13のねじ部に
ゴム液が侵入し固化してボルトのねじ込みを不能にする
ことはない。
ト穴21が芯金11のラフ穴15に対応する位置にラフ
穴15と同数形成されている。ラフ穴15の軸芯とボル
ト穴21の軸芯とを一致させて、シュー20を、芯金1
1のキャップ状金具14が配置されていない側の面に当
接して配置し、ボルト30をシュー20側からボルト2
1、ラフ穴15に挿通し、ナット13にねじ込むことに
より、シュー20と芯金付きゴムパッド10を結合す
る。ボルト30を外せば、シュー20と芯金付きゴムパ
ッド10とは分離可能である。
ぎの通りである。図1、図2に示すように、本発明実施
例の分離型芯金付きゴムパッドの製造方法は、ナット1
3を一面が開放された箱状のキャップ状金具14内に挿
入する工程と、ナット13を挿入したキャップ状金具1
4の開放面を芯金11側に向けてキャップ状金具14を
芯金11に、直接またはつば付き打ち込み金具を介し
て、溶接付けする工程と、芯金11にゴムを付着形成
(たとえば、加硫接着)してゴム部12を形成する工程
と、からなる。
14の芯金11への溶接は電気抵抗溶接である。下部電
極40の上に導電性の治具41を載せ、その治具41の
凹部に位置決めしてナット13を内側に挿入したキャッ
プ状金具14を、キャップ状金具14の開放面を上にし
て、載せ、さらにその上に芯金11を載せ、その上から
上部電極42を配し、上部電極42を下方に加圧し、抵
抗溶接機43から電流を流して、キャップ状金具14と
芯金11の圧接部を抵抗発熱させて、抵抗溶接する。こ
の溶接では、下部電極40の上に複数の治具41を載
せ、各治具41にキャップ状金具14を配置することに
より、複数のキャップ状金具14を同時に芯金11に溶
接することができる。したがって、極めて生産性が高
い。ただし、キャップ状金具14の芯金11への溶接
は、電気抵抗溶接に限るものではなく、レーザなどの低
エネルギー溶接であってもよい。
ト13をキャップ状金具14を介して芯金11に固定す
るので、熱処理により硬くしたシュー20やリンクにね
じタップをたてる必要がない。また、ナット13を内蔵
したキャップ状金具14の芯金11への固定は電気抵抗
溶接によっているので、生産性が高い。また、ナット1
3がキャップ状金具14により覆われているので、ゴム
部成形時に、ゴムがナット13のねじに侵入することは
なく、ボルトをナット13にねじ込むときに支障を生じ
ない。
説明する。本発明の第1実施例の分離型芯金付きゴムパ
ッド10では、図1〜図4に示すように、キャップ状金
具14は、芯金11に、直接、溶接されている。キャッ
プ状金具14の平面視形状は四角形である。キャップ状
金具14は、軟鋼からなり、開放面に外側に折れ曲がっ
て短く延びるフランジ14aを有しており、このフラン
ジ14aを芯金11に当てて、全周、溶接される。ま
た、分離型芯金付きゴムパッド10の製造方法において
は、溶接は、電気抵抗溶接、またはレーザなどの低エネ
ルギー溶接である。また、本発明の第1実施例の分離型
芯金付きゴムパッド10およびその製造方法の作用につ
いては、キャップ状金具14にフランジ14aを形成し
たので、電気抵抗溶接部の面積を最適に選択でき、溶接
品質をあげることができる。
パッド10では、図5、図6に示すように、キャップ状
金具14は、芯金11のラフ穴16(プレスなどにより
形成されるラフ穴16)に打ち込まれ圧入された打ち込
み金具17に、溶接されることにより、芯金11に固定
されている。打ち込み金具17は、芯金11より柔らか
い材料からなり、たとえば軟鋼からなる。打ち込み金具
17は、半径方向外側に延びるフランジ17aを有す
る。キャップ状金具14の平面視形状は円形である。キ
ャップ状金具14は、軟鋼からなり、開放面に外側に折
れ曲がって短く延びるフランジ14aを有しており、こ
のフランジ14aを打ち込み金具17のフランジ17a
に重ねて、フランジ14aの外周部で全周、打ち込み金
具17のフランジ17aに溶接される。また、分離型芯
金付きゴムパッド10の製造方法においては、溶接は、
電気抵抗溶接、またはレーザなどの低エネルギー溶接で
ある。また、本発明の第2実施例の分離型芯金付きゴム
パッド10およびその製造方法の作用については、キャ
ップ状金具14にフランジ14aを形成したので、電気
抵抗溶接部の面積を最適に選択でき、溶接品質をあげる
ことができる。また、キャップ状金具14と打ち込み金
具17をともに軟鋼としたので、溶接性がよくなる。
よれば、ナットをキャップ状金具に挿入しキャップ状金
具を芯金付きゴムパッドの芯金に溶接することにより、
ナットを芯金付きゴムパッドの芯金に固定しているた
め、芯金付きゴムパッドをリンクまたはシューに固定す
るのに、従来のようにリンクにねじタップをたてる必要
がなく、また、従来のようにボルトを芯金付きゴムパッ
ドの芯金に溶接してボルトを芯金付きゴムパッドから突
出させる必要もない。請求項2の分離型芯金付きゴムパ
ッドによれば、ナットをキャップ状金具に挿入しキャッ
プ状金具を芯金付きゴムパッドの芯金に打ち込んだつば
付き打ち込み金具に溶接付けすることにより、ナットを
芯金付きゴムパッドの芯金に固定しているため、芯金付
きゴムパッドをリンクまたはシューに固定するのに、従
来のようにリンクにねじタップをたてる必要がなく、ま
た、従来のようにボルトを芯金付きゴムパッドの芯金に
溶接してボルトを芯金付きゴムパッドから突出させる必
要もない。請求項3の分離型芯金付きゴムパッドの製造
方法では、ナットをキャップ状金具に挿入しキャップ状
金具を芯金付きゴムパッドの芯金に直接または芯金付き
ゴムパッドの芯金に打ち込んだつば付き打ち込み金具に
溶接することにより、ナットを芯金付きゴムパッドの芯
金に固定するため、芯金付きゴムパッドをリンクまたは
シューに固定するのに、従来のようにリンクにねじタッ
プをたてる必要がなく、また、従来のようにボルトを芯
金付きゴムパッドの芯金に溶接してボルトを芯金付きゴ
ムパッドから突出させる必要もない。請求項4の分離型
芯金付きゴムパッドの製造方法では、溶接が抵抗溶接で
あるため、キャップ状金具と芯金またはつば付き打ち込
み金具との接触面全面で溶接でき、しかもキャップ状金
具の材質を軟鋼とすることにより、良好な溶接ができ
る。
ドと、それが取り付けられたシューの、一部の断面図で
ある。
前の平面図である。
ドの製造方法の、キャップ状金具を芯金へ溶接する場合
の、溶接部とその近傍の断面図である。
の、キャップ状金具を芯金へ溶接した状態の平面図であ
る。
ドと、それが取り付けられたシューの、一部の断面図で
ある。
る。
る。
に連結する状態の斜視図である。
突出している状態の正面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 芯金と、 前記芯金の少なくとも一部を内蔵するように前記芯金に
付着形成されたゴム部と、 ナットと、 該ナットが挿入され、前記芯金に溶接付けされているキ
ャップ状金具と、からなる分離型芯金付きゴムパッド。 - 【請求項2】 芯金と、 前記芯金の少なくとも一部を内蔵するように前記芯金に
付着形成されたゴム部と、 ナットと、 前記芯金に打ち込まれて固定されたつば付き打ち込み金
具と、 前記ナットが挿入され、前記つば付き打ち込み金具に溶
接付けされているキャップ状金具と、からなる分離型芯
金付きゴムパッド。 - 【請求項3】 ナットをキャップ状金具内に挿入する工
程と、 ナットを挿入した前記キャップ状金具を芯金に、直接ま
たはつば付き打ち込み金具を介して、溶接付けする工程
と、 前記芯金にゴムを付着形成してゴム部を形成する工程
と、からなる分離型芯金付きゴムパッドの製造方法。 - 【請求項4】 前記溶接が抵抗溶接である請求項3記載
の分離型芯金付きゴムパッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10230759A JP2000053039A (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 分離型芯金付きゴムパッドとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10230759A JP2000053039A (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 分離型芯金付きゴムパッドとその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000053039A true JP2000053039A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16912834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10230759A Pending JP2000053039A (ja) | 1998-08-17 | 1998-08-17 | 分離型芯金付きゴムパッドとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000053039A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-08-17 JP JP10230759A patent/JP2000053039A/ja active Pending
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