JP2000052349A - 自動車用タイヤのカ―カス構造体の製造方法及び自動車の車輪用タイヤのカ―カス構造体 - Google Patents

自動車用タイヤのカ―カス構造体の製造方法及び自動車の車輪用タイヤのカ―カス構造体

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JP2000052349A
JP2000052349A JP11218494A JP21849499A JP2000052349A JP 2000052349 A JP2000052349 A JP 2000052349A JP 11218494 A JP11218494 A JP 11218494A JP 21849499 A JP21849499 A JP 21849499A JP 2000052349 A JP2000052349 A JP 2000052349A
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strip
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carcass
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラダーが変形可能であるためタイヤが変形
され、不釣合いな摩擦現象によってブラダー自体が鋳型
の対応する部分に対して固定され、タイヤの軸線の整合
ずれのため、エラストマー的材料が逃げ出してバリ部分
が変形するという問題点を解消する、タイヤを成形し且
つ加硫処理する方法及び装置を提供すること。 【解決手段】 円環状の支持体10の上で製造された未
加硫のタイヤ7は、加硫処理鋳型2内にて閉じ込められ
る。タイヤ7が膨張した後、上記タイヤの内面7bと円
環状の支持体10の外面10aとの間に形成された拡散
内部スペース18に圧力下の蒸気又は他の流体が供給さ
れる。未加硫のエラストマー的材料内で水粒子が拡散す
るのを防止するため、予加硫処理したライナーがタイヤ
の内面に予め付与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車の車輪用タイヤ
を成形し且つ加硫処理する方法であって、加工すべきタ
イヤをタイヤ自体の内面の形状に適合する形状の外面を
有する円環状の支持体上に配置するステップと、加硫処
理鋳型により画定された成形キャビティであって、加硫
処理が完了したとき、タイヤの外面に適合する形状の壁
を有する前記成形キャビティ内にてタイヤ及び円環状の
支持体を閉じるステップと、前記タイヤの外面を成形キ
ャビティの壁に接するように、タイヤを押圧するステッ
プと、加工中のタイヤを分子架橋結合させ得るように、
該タイヤに対し熱を付与するステップとを備える方法に
関するものである。
【0002】また、本発明は、車の車輪用タイヤを成形
し且つ加硫処理する装置であって、加工中のタイヤに係
合し得るように配置された、円環状の支持体であって、
タイヤの内面の形状に適合する形状の外面を有する前記
円環状の支持体と、加硫処理が完了したとき、タイヤの
外面に適合する形状の壁を有する成形キャビティ内に
て、加工中のタイヤを支持する円環状の支持体を受け入
れ得るように配置された加硫処理鋳型と、タイヤの外面
を成形キャビティの壁に対して押圧する押圧手段と、成
形キャビティ及び円環状の支持体の間にて閉じ込められ
たタイヤに熱を伝達する加熱手段とを備える装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】タイヤの製造工程において、異なる型式
のタイヤ構成要素を製造し且つ/又は共に組み立てる製
造工程の後に、通常、特別なトレッドパターンを特徴と
する、所望の幾何学的形態に従って、タイヤ構造体を安
定化させることを目的とする、成形及び加硫処理工程が
行われる。
【0004】この目的のため、タイヤは、加硫処理鋳型
により内部が画定され且つ形成すべきタイヤの外面の幾
何学的形態に適合する形状の成形キャビティ内に閉じ込
められている。
【0005】最も一般的に普及している成形方法の1つ
において、蒸気及び/又は他の高温及び高圧の流体が充
填されたエラストマー的材料の加硫処理ブラダー(嚢状
体)は、成形キャビティ内にて閉じ込められた、タイヤ
内にて膨張させなければならないようにされている。こ
のようにして、タイヤは、好ましくは、成形キャビティ
の内壁に押圧されて且つタイヤを形成するエラストマー
的材料によって為される分子架橋結合に続いて、タイヤ
に付与された幾何学的形態となるように安定化される。
この架橋結合は、ブラダーを通じた流体により及び鋳型
壁により伝達される熱を供給することによって行われ
る。
【0006】また、膨張可能な加硫処理ブラダーに代え
て、形成すべきタイヤの内面の形状に適合する形状であ
る、剛性な円環状の支持体がタイヤ内に配置されるよう
にする、成形方法も公知である。
【0007】かかる方法は、例えば、欧州特許第242
840号に記載されている。この特許において、鋳型内
にて閉じ込められたタイヤに対して最終的な形状及び寸
法を付与するため、剛性な円環状の支持体が採用され
る。この特許に記載された内容に従って、金属製の円環
状の支持体とタイヤを形成する未加硫のエラストマー的
材料との異なる熱膨張率を利用して適当な成形圧力を実
現する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】結論として、鋳型及び
円環状の支持体を形成する部品の組立体は、成形キャビ
ティ内に閉じた内部スペースを画定し、この内部スペー
スは、タイヤの全体的な幾何学的形態に適合する形状を
実質的に有している。このようにして、タイヤの内面及
び外面の双方が成形、加硫処理装置の剛性な部分と接触
する状態に保たれる。換言すれば、タイヤの最終的な幾
何学的形態を決定することを目的とする全ての装置部品
は、公知であるように、鋳型の変形可能な部品を構成す
る膨張可能な加硫処理ブラダーを使用する方法とは対照
的に、剛性な部品である。
【0009】しかしながら、現在の技術状態において、
その双方の方法、すなわち、膨張可能な加硫処理ブラダ
ーを採用する方法、及びタイヤの加硫処理の間、剛性な
円環状の支持体を採用する方法は、共に、幾つかの問題
点を有することが指摘される。
【0010】膨張可能なブラダーを採用する方法に関し
て、ブラダーが変形可能であることは、タイヤの幾何学
的及び/又は構造的欠陥を容易に生じさせる可能性があ
ることが事実上、注目される。これは、ブラダー自体の
変形に起因するものであり、また、この変形は、ブラダ
ーの外面と未加硫タイヤの内面との間に発生した不釣合
いな膨張及び/又は摩擦現象によるものである。ブラダ
ー自体がタイヤビードを鋳型の対応する部分に対して固
定する働きもするということを考慮して、ブラダーの変
形可能性は、また、十分なビードの固定圧力を達成する
ことを難しくする。このため、タイヤの幾何学的軸線に
対するビードの位置決めは、望ましくない整合ずれ状態
となり、このことは、タイヤ構造体の全体を変形させる
ことになる。更に、不十分なビードの固定圧力は、特
に、加硫処理工程の開始時にブラダーと鋳型との間にて
エラストマー的材料が逃げ出すことに起因して、ビード
自体にバリ部分を形成させる可能性がある。
【0011】加硫処理ブラダーは、鋳型キャビティ内に
て膨張したブラダーの全内部容積を充填する必要性のた
め、多量の蒸気を使用する必要があり、更に、該ブラダ
ーは、上記蒸気によってタイヤに熱を伝達するときの障
害となる。
【0012】他方、膨張可能な加硫処理ブラダーに代え
て、剛性な円環状の支持体を使用することは、タイヤの
製造時に使用される材料の容積をチェックするという、
極めて精密で且つ極めて困難な作業を行うことを必要と
する。
【0013】更に、上記タイヤの製造に採用される補強
構造体にて所望の予負荷効果を実現するため、タイヤに
対して適当な半径方向及び/又は周方向の膨張を付与す
ることは、現在、不可能である。
【0014】更に、剛性な円環状の支持体の助けを得る
場合であっても、タイヤの内部に対して正確で且つ効果
的な熱伝導を行うことは、多少、困難である。
【0015】
【課題を解決するための手段】当該出願人は、本発明に
従って、タイヤの内面と円環状の支持体自体の外面との
間に画定された内部スペースに、圧力下にて、加熱流体
及び/又は他の流体を導入することによって、剛性な円
環状の支持体の助けにより、タイヤを成形し且つ加硫処
理する方法の重要な改良を実現する可能性を知見した。
【0016】特に、本発明は、車の車輪用タイヤを成形
し且つ加硫処理する方法であって、円環状の支持体の外
面とタイヤの内面との間に形成された少なくとも1つの
流体拡散用の内部スペースに対して、圧力下の流体(す
なわち、加圧された流体)を導入することにより、前記
押圧ステップが行われることを特徴とする方法に関す
る。
【0017】より詳細には、この押圧ステップは、好ま
しくは、圧力下の流体を拡散するための内部スペースに
導入する効果によって、タイヤを膨張させるのと同時に
行われる。
【0018】上記タイヤの半径方向への膨張ステップ
は、タイヤ自体の赤道面にて測定したとき、1.5%乃
至3.5%、タイヤの周面が増大することを含むことが
好ましい。
【0019】前記拡散内部スペースは、タイヤ自体の少
なくとも1つの赤道面にて、タイヤの内面と円環状の支
持体の外面との間にて測定した、3mm乃至14mmの
範囲の寸法を有することが好ましく、また前記拡散内部
スペースは、タイヤの膨張後に形成されることが有利で
ある。
【0020】1つの好ましい実施の形態において、圧力
下の流体の導入は、円環状の支持体に形成され且つ上記
支持体の外面に開放する供給通路を通じて為される。更
に、圧力下の流体を導入する間に、タイヤは、そのタイ
ヤ内周縁において成形キャビティの壁と円環状の支持体
の外面との間に密封的に係合し、タイヤ自体の内周縁に
て拡散内部スペースの境界を密封的に設定するようにす
ることが好ましい。
【0021】熱の導入は、加熱流体を上記拡散内部スペ
ース内に導入することによって行われることが有利であ
る。この加熱流体は、押圧ステップの実施に採用される
圧力下の流体と同一流体、又はその流体の少なくとも一
部を備えることができる。
【0022】タイヤを円環状の支持体の上に配置するス
テップは、タイヤを円環状の支持体上にて直接、製造す
ることにより行われることが便宜である。本発明の更に
別の形態によれば、同様に、剛性な円環状の支持体の存
在と独立的に利用するため、予加硫処理したライナーを
タイヤの内面上に配置する。
【0023】該予加硫処理したライナーは、タイヤを円
環状の支持体自体の上に製造する予備的なステップの
間、円環状の支持体の上に直接、形成することが有利で
ある。より詳細には、予加流処理したライナーを形成す
ることは、未加硫のエラストマー的材料の少なくとも1
つの層を円環状の支持体の外面に付与するステップと、
該エラストマー層を分子架橋させ得るようにエラストマ
ー層に熱を伝達するステップとを備えることが好まし
い。
【0024】エラストマー層への熱の伝達は、円環状の
支持体を加熱することにより行うことができる。円環状
の支持体の加熱は、タイヤの成形及び加硫処理を行うた
めの事前の工程にて円環状の支持体自体を採用すること
で少なくとも部分的に行うことが便宜である。
【0025】本発明によれば、上記の方法は、車の車輪
用タイヤを成形し且つ加硫処理するための装置により実
施され、該装置は、上記の押圧手段が、円環状の支持体
を介して形成され且つ上記支持体の外面に開放する、圧
力下の流体を供給する通路を備えることを特徴としてい
る。
【0026】より詳細には、上記の供給通路は、円環状
の支持体の外面と加工されるタイヤの内面との間に画定
された、圧力下の流体を拡散するための少なくとも1つ
の内部スペース内に開放する。
【0027】円環状の支持体の外面は、加硫処理したタ
イヤの内面よりも短い伸長長さを有し、このため、圧力
下の流体により加わった押圧力(スラスト)の効果によ
り上記タイヤが膨張するため、円環状の支持体の外面と
タイヤの内面との間に、加熱流体を拡散させる内部スペ
ースが形成される。
【0028】また、円環状の支持体は、成形キャビティ
の壁の内周部分と協働する内周部分を備え、これにより
タイヤのそれぞれの内周縁にてタイヤに密封的に係合す
るようにすることも好ましい。
【0029】本発明の1つの好ましい解決策において、
圧力流体の供給通路は、環状のキャビティから伸長す
る。この環状のキャビティは、円環状の支持体の内部に
形成されて、加硫処理鋳型と関係した、圧力下の流体を
供給する少なくとも1つの一次管路と接続可能である。
【0030】円環状の支持体は、成形キャビティ内にて
円環状の支持体及びタイヤの位置を確保すべく鋳型内に
配置された中心決め座部に係合すべき少なくとも1つの
中心決め軸部を有している。
【0031】上記の中心決め軸部は、例えば、上記の円
環状の支持体、加工されるタイヤ、及び上記の成形キャ
ビティに共通する幾何学的軸線内を伸長する。中心決め
軸部に沿って形成された、少なくとも1つの接続管路を
設けて、供給通路を少なくとも1つの一次管路と流体的
に連通させ、圧力下の流体を供給することもできる。
【0032】本発明の更なる形態によれば、加熱手段
は、加熱流体を供給通路に送る少なくとも1つの導管
(管路)を備えている。該加熱流体は、加圧した流体の
供給手段によって導入される圧力下流体と同一の流体を
含むことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】更なる特徴及び有利な点は、本発
明に従って、車の車輪用タイヤを成形し且つ加硫処理す
る方法及び装置の好適ではあるが、非限定的な実施の形
態の詳細な説明からより明らかになるであろう。
【0034】以下に、単に非限定的な一例として掲げ
た、添付図面に関して説明する。図面を参照すると、本
発明に従って、車の車輪用タイヤを成形し且つ加硫処理
する装置が全体として参照番号1で示してある。
【0035】該装置1は、当業者に案出可能な任意の便
宜な方法にて形成することができるため、概略図でのみ
図示した加硫処理プレス3と関係した加硫処理鋳型2を
備えている。例えば、鋳型2は、プレス3のベッド3a
及び閉塞部分3bとそれぞれ係合する、下鋳型半体2a
と上鋳型半体2bとから成るようにすることができる。
【0036】単に一例として掲げた実施例において、鋳
型2の下鋳型半体2a及び上鋳型半体2bの各々は、そ
れぞれ下チーク部分(cheek)4a及び上チーク部
分4bと、下セクター5a及び上セクター5bのクラウ
ン部分とを有している。
【0037】下鋳型半体2a及び上鋳型半体2bは、図
1に図示した開放状態と図2及び図3に示した閉じ状態
との間にて互いに対して可動であり、該開放状態におい
て、これら鋳型半体は、互いに隔てられ、また、該閉じ
位置において、該鋳型半体は成形キャビティ6を形成す
る目的のため互いに接近して配置され、チーク部分4
a、4b及びセクター5a、5bにより画定された成形
キャビティの内部側部は、形成すべきタイヤ7の外面7
aの幾何学的形態を再現する。
【0038】より詳細には、チーク部分4a、4bは、
タイヤ7の両サイドウォール8の外面を形成することを
目的とする一方、セクター5a、5bは、タイヤ自体の
いわゆる糸バンド(thread band)9を形成
し、所望の「トレッドパターン」に従って適宜に配置さ
れた一連のカット部分及び長手方向溝及び/又は横断方
向溝を形成することを目的とする。
【0039】装置1は、タイヤ7の内面の形状を実質的
に再現する外面を有する、金属材又は他の堅固な材料か
ら成る少なくとも1つの円環状の支持体10を使用する
ことも更に可能とする。該円環状の支持体10は、つぶ
れ可能なドラムから成ることが便宜であり、該ドラム
は、加工が完了したとき、円環状の支持体自体を取り外
し且つ該円環状の支持体をタイヤ7から容易に除去する
ことを可能にする、求心方向に可動の周方向セグメント
から成っている。
【0040】本発明の方法によれば、開放状態にて配置
された加硫処理鋳型2内にタイヤ自体と共に、円環状の
支持体を装着する前に、未加流タイヤ7を円環状の支持
体10上に配置する。
【0041】特に、タイヤ7が、円環状の支持体10に
係合することは、タイヤを支持体自体上にて直接、製造
することにより実現可能であることは便宜である。この
ようにして、円環状の支持体10は、例えば、タイヤ自
体を形成するときに協働する構成要素である、カーカス
プライ、ビード補強構造体、ベルトストリップ、サイド
ウォール、トレッドバンドのような異なる構成要素を形
成し且つ/又は配置するための剛性な輪郭として有利に
利用される。タイヤ7の構成要素を円環状の支持体10
の上に形成し且つ/又は配置する方法の更なる詳細は、
例えば、当該出願人の名による欧州特許出願第9783
0633.0号及び同第97830731.2号から得
ることができる。
【0042】この状況下において、未加硫タイヤ7の内
面の幾何学的形態は、円環状の支持体10の外面の形態
に正確に対応する。しかしながら、以下により明確に説
明するように、円環状の支持体10の外面10aの伸長
長さは、加硫処理を完了したとき、タイヤ7の内面7b
の伸長長さよりも短いことが便宜であるようにすること
が好ましい。
【0043】円環状の支持体10には、鋳型2内に配置
された中心決め座部12に係合する少なくとも1つの中
心決め軸部11が設けられ、成形キャビティ6内にて円
環状の支持体自体及び該円環状の支持体により支持され
たタイヤ7を正確に位置決めすることを可能にすること
が好ましい。図示した実施の形態において、円環状の支
持体10は、該円環状の支持体10、タイヤ7及び成形
キャビティ6に対して共通の幾何学的軸線Yにて両側部
から伸長する2つの中心決め軸部11を有し、また、該
2つの中心決め軸部は、加硫プレス3のベッド3a及び
閉塞部分3bに形成された対応する各中心決め座部12
に装着可能に配置されている。
【0044】より具体的には、円環状の支持体10の各
中心決め軸部11と鋳型2に形成された対応する中心決
め座部12との間の接続部を、鋳型自体の各チーク部分
4a、4bと円環状の支持体10の対応する内周縁10
bとの間に通常、タイヤ7の「ビード」として公知であ
るタイヤ7の内周縁8aに対するハウジングの座部とし
て画定する。
【0045】該ビード座部4c、4dは、ビード8aに
対して、円環状の支持体10の剛性な面と鋳型2のチー
ク部分4a、4bの面との間に直接的な接続部を形成す
ることから得られる極めて正確な幾何学的形態及び厚さ
の成形品を提供する。
【0046】更に、上記ビード座部4c、4dは、成形
キャビティ6の「Y」軸線に対してタイヤ7を絶対的に
安定状態に且つ正確に中心決めすることを確実にする。
円環状の支持体10は、また、鋳型2を閉じるステップ
の間、チーク部分4a、4bが相互に接近することに起
因して、少なくともタイヤ7のビード8aに対応する領
域にて、軸方向に向けて弾性的に降伏する構造体を有す
るような寸法とすることが便宜である。
【0047】タイヤビード8a近くのチーク部分4a、
4bとの接触領域にて円環状の支持体10によって生ず
る軸方向への変形は、対応するチーク部分4a、4bに
対する接触面にて18乃至25バール(18,000乃
至25,000hPa)の範囲内の特定の圧力を発生さ
せ得るように、0.3乃至0.5mmの範囲内にあるこ
とが好ましい。タイヤ7の成形及び加硫処理ステップ中
のこの接触圧力は、円環状の支持体10とチーク部分4
a、4bとの相互の接触表面間にてエラストマー的材料
が逃げるのを防止し、これにより、それに伴なうバリの
発生を防止する。
【0048】タイヤ7が鋳型2の下方部分2aの上にあ
る状態にて、円環状の支持体10を位置決めしたとき、
鋳型自体は、その閉じた状態に移行される。図2から理
解し得るように、鋳型2が閉じられたとき、成形キャビ
ティ6の壁は、特に、タイヤのトレッドバンド9にて、
タイヤ7の外面から特定の距離に留まる。このステップ
の間、何れの場合でも、上記のトレッドパターンを画定
し得るように、セクター5a、5bの上に配置された隆
起部分によって、トレッドバンド9は部分的に貫入又は
進入される。
【0049】鋳型2が未だ閉じているとき、タイヤ7の
内周縁8aの各々は、円環状の支持体10の内周縁部分
と下方チーク部分4a及び上方チーク部分4bの内周縁
部分との間に密封的に係合する。成形及び加硫処理工程
の終了時に、鋳型自体が再度、その開放状態へ移行され
る迄、タイヤ7は、上述の仕方にて鋳型内に密封的に係
合したままである。
【0050】鋳型が完全に閉じたならば、タイヤ7は、
熱を加えると同時に、その外面7aを成形キャビティ6
の壁に対して押圧する押圧ステップを行う。これによ
り、タイヤ自体を形成するエラストマー的材料を分子架
橋結合させ、その後に、タイヤを幾何学的に且つ構造的
に安定化させる。
【0051】この目的のため、装置1には、例えば、プ
レス3のベッド3aに形成された、圧力下の流体を供給
するための少なくとも1つの一次管路13を備える押圧
手段が設けられる。該一次管路13は、中心座部12の
1つに開放し、中心決め軸部11の少なくとも1つに沿
って、好ましくは、該軸部11と同軸状に形成された少
なくとも1つの接続管路14に対して圧力下の流体を送
る。
【0052】接続管路14は、円環状の支持体自体の内
方に形成された環状チャンバ16にて、円環状の支持体
10に半径方向に形成された適当な枝管15を介して終
わる。
【0053】円環状の支持体10を通じて環状チャンバ
16から伸長するのは、圧力下の流体を供給する複数の
通路17である。該通路17は、円環状の支持体自体の
外面10aに開放し且つ上記支持体10の周方向伸長部
に亙って適宜に分配されている。
【0054】一次管路13から供給された加圧流体は、
接続管路14、半径方向枝管15、環状チャンバ16を
介して供給通路17に達し、次に、円環状の支持体10
の外面10aに開放する。
【0055】かくして、加圧流体は、円環状の支持体1
0の外面10aとタイヤ7の内面7bとの間に形成され
た拡散内部スペース18内に導入される。この内部スペ
ース18には、供給通路17が開放する。
【0056】1つの好ましい方案において、拡散内部ス
ペース18は、加圧流体によって付与された押圧力(ス
ラスト)の効果によって生じた、タイヤ7の膨張に引続
いて、直接的に形成される。
【0057】換言すれば、成形キャビティ6の壁に対す
るタイヤの押圧は、タイヤ自体に付与される膨張と同時
に行われ、これは、タイヤ外面7aが成形キャビティ6
の内壁に完全に接着する迄、行われる。
【0058】これと代替的に、別の実施の形態によれ
ば、拡散内部スペース18は、円環状の支持体10の外
面10aに形成された下面により少なくとも部分的に画
定される。この場合にも、加圧流体の導入に引き続いた
押圧ステップと同時に、拡散内部スペース18の容積を
増大させるようにタイヤ7を膨張させることができる。
【0059】拡散内部スペース18は、少なくともタイ
ヤ自体の赤道面X−X近くにて、タイヤ7の内面7bと
円環状の支持体10の外面10aとの間で測定したと
き、3mm乃至14mmの範囲の寸法を有することが好
ましい。
【0060】また、タイヤ7に付与される膨張の程度
は、タイヤ自体の赤道面X−Xにて測定したとき、1.
5%乃至3.5%の範囲にてタイヤの周囲(circu
mference)を増大させるようにすることも好ま
しい。
【0061】拡散内部スペース18に導入された圧力下
流体は、例えば、窒素又は別の不活性ガスにて形成する
ことできる。しかしながら、好ましい解決策において、
不活性ガスに加えて又は不活性ガスに代えて、好ましく
は、170℃乃至210℃の温度を有し、16乃至30
バール(16,000乃至30,000hPa)の範囲
の値、好ましくは、約18バール(18,000hP
a)の値まで徐々に上昇する圧力にて供給される過熱蒸
気を採用する。この状況下にて、加熱流体は、タイヤ成
形品のために供給通路17に送られる圧力下流体と同一
の流体から成っており又はその流体を少なくとも含む。
【0062】上記一次管路13及び接続管路14、半径
方向枝管15、環状チャンバ16及び供給通路17は、
高温の圧力下蒸気が供給される鋳型2のチーク部分4
a、4b及びセクター5a、5bに近い更なる導管1
9、20と共に、鋳型壁のための加熱手段としての機能
を果たし、その分子架橋結合に必要な熱を外側から内側
にタイヤ7に対して供給する。
【0063】本発明の更なる形態において、加硫処理工
程の開始ステップの間、圧力下の蒸気がタイヤ7を製造
する未加硫のエラストマー的材料を通じて透過するのを
防止するため、当該方法は、予加硫処理した少なくとも
1つのライナーをタイヤの内面に配置する。この予加硫
処理したライナー(図面に図示せず)は、円環状の支持
体自体上にタイヤ7を製造する先行ステップの間にその
円環状の支持体10の上に直接形成するか又はスキムコ
ート(skim coat)の形態にて円環状の支持体
10の外面10aに付与することが有利である。
【0064】ライナーの組成及び特徴の更なる詳細は、
更なる説明のために参照して欲しい当該出願人の名によ
る同時出願係属中の欧州特許出願に記載されている。本
発明は、重要な利点を実現する。
【0065】実際上、タイヤを剛性な円環状の支持体の
上にて直接、製造することが可能であることは、タイヤ
自体の幾何学的正確さ及び構造的均一さの点にて、高品
質を保証するものである。
【0066】成形・加硫処理ステップの間、剛性な円環
状の支持体を採用することは、加硫処理鋳型内にてタイ
ヤを完全に中心決めすることを可能にし、また、膨張可
能な加硫処理ブラダーを使用する従来の方法と比較し
て、膨張ステップの間、タイヤの幾何学的及び構造的特
徴をより顕著に制御することを可能にする。また、この
幾何学的且つ構造的な制御は、エラストマー的材料が貫
通して逃げることに起因にしてバリが形成される何らの
虞れを伴うことなく、上述したように、チーク部分4
a、4bと円環状の支持体10との間にてビード8aを
効果的に固定することによっても支援を受ける。
【0067】更に、円環状の支持体とタイヤの内面との
間に形成された拡散内部スペースに対し所定の圧力下及
び所定の温度の蒸気を導入することは、タイヤ自体への
より大きい熱伝導を保証する。この熱伝導は、公知の技
術の加硫処理ブラダーのようなエラストマー的材料の本
体によって妨げられることはなく、円環状の支持体自体
のような堅固な本体との接触によって行われるものより
もより効率的である。
【0068】また、円環状の支持体が存在するため、タ
イヤ内にて蒸気が占める容積は極めて小さくなる。その
結果、公知の技術と比較して極めて少量の蒸気にて加硫
処理を行うことができる。
【0069】円環状の支持体とタイヤの内面との間に圧
力下の蒸気又は他の流体を導入することは、タイヤの可
能な膨張を伴って、タイヤの内部の補強構造体内にて便
宜な予負荷力を発生させることを可能にし、この条件
は、所定のタイヤ挙動品質を実現するためにしばしば追
求される。
【0070】更に、タイヤの内面の上に予加硫処理した
エラストマー層を配置することにより、蒸気がタイヤの
内面と直接、接触して、特に、加硫工程の開始ステップ
において、未加硫のブレンドの層内に水粒子を拡散させ
る虞れを解消する。
【0071】また、この解決策は、円環状の支持体が存
在しないときでさえも、加硫処理ブラダーを使用せず
に、行われる、あらゆる加硫処理工程にても有利に利用
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開放状態に配置された鋳型内に、加工されるタ
イヤを装填するステップの間、本発明による装置の直径
部分の概略図である。
【図2】鋳型を閉じるステップと一致するステップの間
又は鋳型を閉じた直後のタイヤを示す、図1と比較して
拡大縮尺による部分半断面図である。
【図3】圧力下の蒸気を円環状の支持体を通じて導入し
た後、鋳型の表面に対して成形されるタイヤの半断面図
である。
【符号の説明】
1 タイヤの成形・加硫処理装置 2 加硫処理鋳型 2a 下鋳型半体 2b 上鋳型半体 3 加硫処理プレス 3a プレスのベッ
ド 3b 閉塞部分 4a、4b チーク
部分 5a、5b セクター 6 成形キャビティ 7 タイヤ 7a タイヤの外面 7b タイヤの内面 8 サイドウォール 8a タイヤビード/内周縁 9 トレッドバンド 10 円環状の支持体 10a 環状の支持
体の外面 10b 内周縁 11 中心決め軸部 12 中心決め座部 13 一次管路 14 接続管路 15 半径方向枝管 16 環状チャンバ 17 供給通路 18 拡散内部スペース 19、20 導管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月4日(1999.10.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 車の車輪用タイヤを成形し且つ加硫処
理する方法及び車の車輪用タイヤを成形し且つ加硫処理
する装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車の車輪用タイヤ
を成形し且つ加硫処理する方法であって、加工すべきタ
イヤをタイヤ自体の内面の形状に適合する形状の外面を
有する円環状の支持体上に配置するステップと、加硫処
理鋳型により画定された成形キャビティであって、加硫
処理が完了したとき、タイヤの外面に適合する形状の壁
を有する前記成形キャビティ内にてタイヤ及び円環状の
支持体を閉じるステップと、前記タイヤの外面を成形キ
ャビティの壁に接するように、タイヤを押圧するステッ
プと、加工中のタイヤを分子架橋結合させ得るように、
該タイヤに対し熱を付与するステップとを備える方法に
関するものである。
【0002】また、本発明は、車の車輪用タイヤを成形
し且つ加硫処理する装置であって、加工中のタイヤに係
合し得るように配置された、円環状の支持体であって、
タイヤの内面の形状に適合する形状の外面を有する前記
円環状の支持体と、加硫処理が完了したとき、タイヤの
外面に適合する形状の壁を有する成形キャビティ内に
て、加工中のタイヤを支持する円環状の支持体を受け入
れ得るように配置された加硫処理鋳型と、タイヤの外面
を成形キャビティの壁に対して押圧する押圧手段と、成
形キャビティ及び円環状の支持体の間にて閉じ込められ
たタイヤに熱を伝達する加熱手段とを備える装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】タイヤの製造工程において、異なる型式
のタイヤ構成要素を製造し且つ/又は共に組み立てる製
造工程の後に、通常、特別なトレッドパターンを特徴と
する、所望の幾何学的形態に従って、タイヤ構造体を安
定化させることを目的とする、成形及び加硫処理工程が
行われる。
【0004】この目的のため、タイヤは、加硫処理鋳型
により内部が画定され且つ形成すべきタイヤの外面の幾
何学的形態に適合する形状の成形キャビティ内に閉じ込
められている。
【0005】最も一般的に普及している成形方法の1つ
において、蒸気及び/又は他の高温及び高圧の流体が充
填されたエラストマー的材料の加硫処理ブラダー(嚢状
体)は、成形キャビティ内にて閉じ込められた、タイヤ
内にて膨張させなければならないようにされている。こ
のようにして、タイヤは、好ましくは、成形キャビティ
の内壁に押圧されて且つタイヤを形成するエラストマー
的材料によって為される分子架橋結合に続いて、タイヤ
に付与された幾何学的形態となるように安定化される。
この架橋結合は、ブラダーを通じた流体により及び鋳型
壁により伝達される熱を供給することによって行われ
る。
【0006】また、膨張可能な加硫処理ブラダーに代え
て、形成すべきタイヤの内面の形状に適合する形状であ
る、剛性な円環状の支持体がタイヤ内に配置されるよう
にする、成形方法も公知である。
【0007】かかる方法は、例えば、欧州特許第242
840号に記載されている。この特許において、鋳型内
にて閉じ込められたタイヤに対して最終的な形状及び寸
法を付与するため、剛性な円環状の支持体が採用され
る。この特許に記載された内容に従って、金属製の円環
状の支持体とタイヤを形成する未加硫のエラストマー的
材料との異なる熱膨張率を利用して適当な成形圧力を実
現する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】結論として、鋳型及び
円環状の支持体を形成する部品の組立体は、成形キャビ
ティ内に閉じた内部スペースを画定し、この内部スペー
スは、タイヤの全体的な幾何学的形態に適合する形状を
実質的に有している。このようにして、タイヤの内面及
び外面の双方が成形、加硫処理装置の剛性な部分と接触
する状態に保たれる。換言すれば、タイヤの最終的な幾
何学的形態を決定することを目的とする全ての装置部品
は、公知であるように、鋳型の変形可能な部品を構成す
る膨張可能な加硫処理ブラダーを使用する方法とは対照
的に、剛性な部品である。
【0009】しかしながら、現在の技術状態において、
その双方の方法、すなわち、膨張可能な加硫処理ブラダ
ーを採用する方法、及びタイヤの加硫処理の間、剛性な
円環状の支持体を採用する方法は、共に、幾つかの問題
点を有することが指摘される。
【0010】膨張可能なブラダーを採用する方法に関し
て、ブラダーが変形可能であることは、タイヤの幾何学
的及び/又は構造的欠陥を容易に生じさせる可能性があ
ることが事実上、注目される。これは、ブラダー自体の
変形に起因するものであり、また、この変形は、ブラダ
ーの外面と未加硫タイヤの内面との間に発生した不釣合
いな膨張及び/又は摩擦現象によるものである。ブラダ
ー自体がタイヤビードを鋳型の対応する部分に対して固
定する働きもするということを考慮して、ブラダーの変
形可能性は、また、十分なビードの固定圧力を達成する
ことを難しくする。このため、タイヤの幾何学的軸線に
対するビードの位置決めは、望ましくない整合ずれ状態
となり、このことは、タイヤ構造体の全体を変形させる
ことになる。更に、不十分なビードの固定圧力は、特
に、加硫処理工程の開始時にブラダーと鋳型との間にて
エラストマー的材料が逃げ出すことに起因して、ビード
自体にバリ部分を形成させる可能性がある。
【0011】加硫処理ブラダーは、鋳型キャビティ内に
て膨張したブラダーの全内部容積を充填する必要性のた
め、多量の蒸気を使用する必要があり、更に、該ブラダ
ーは、上記蒸気によってタイヤに熱を伝達するときの障
害となる。
【0012】他方、膨張可能な加硫処理ブラダーに代え
て、剛性な円環状の支持体を使用することは、タイヤの
製造時に使用される材料の容積をチェックするという、
極めて精密で且つ極めて困難な作業を行うことを必要と
する。
【0013】更に、上記タイヤの製造に採用される補強
構造体にて所望の予負荷効果を実現するため、タイヤに
対して適当な半径方向及び/又は周方向の膨張を付与す
ることは、現在、不可能である。
【0014】更に、剛性な円環状の支持体の助けを得る
場合であっても、タイヤの内部に対して正確で且つ効果
的な熱伝導を行うことは、多少、困難である。
【0015】
【課題を解決するための手段】当該出願人は、本発明に
従って、タイヤの内面と円環状の支持体自体の外面との
間に画定された内部スペースに、圧力下にて、加熱流体
及び/又は他の流体を導入することによって、剛性な円
環状の支持体の助けにより、タイヤを成形し且つ加硫処
理する方法の重要な改良を実現する可能性を知見した。
【0016】特に、本発明は、車の車輪用タイヤを成形
し且つ加硫処理する方法であって、円環状の支持体の外
面とタイヤの内面との間に形成された少なくとも1つの
流体拡散用の内部スペースに対して、圧力下の流体(す
なわち、加圧された流体)を導入することにより、前記
押圧ステップが行われることを特徴とする方法に関す
る。
【0017】より詳細には、この押圧ステップは、好ま
しくは、圧力下の流体を拡散するための内部スペースに
導入する効果によって、タイヤを膨張させるのと同時に
行われる。
【0018】上記タイヤの半径方向への膨張ステップ
は、タイヤ自体の赤道面にて測定したとき、1.5%乃
至3.5%、タイヤの周面が増大することを含むことが
好ましい。
【0019】前記拡散内部スペースは、タイヤ自体の少
なくとも1つの赤道面にて、タイヤの内面と円環状の支
持体の外面との間にて測定した、3mm乃至14mmの
範囲の寸法を有することが好ましく、また前記拡散内部
スペースは、タイヤの膨張後に形成されることが有利で
ある。
【0020】1つの好ましい実施の形態において、圧力
下の流体の導入は、円環状の支持体に形成され且つ上記
支持体の外面に開放する供給通路を通じて為される。更
に、圧力下の流体を導入する間に、タイヤは、そのタイ
ヤ内周縁において成形キャビティの壁と円環状の支持体
の外面との間に密封的に係合し、タイヤ自体の内周縁に
て拡散内部スペースの境界を密封的に設定するようにす
ることが好ましい。
【0021】熱の導入は、加熱流体を上記拡散内部スペ
ース内に導入することによって行われることが有利であ
る。この加熱流体は、押圧ステップの実施に採用される
圧力下の流体と同一流体、又はその流体の少なくとも一
部を備えることができる。
【0022】タイヤを円環状の支持体の上に配置するス
テップは、タイヤを円環状の支持体上にて直接、製造す
ることにより行われることが便宜である。本発明の更に
別の形態によれば、同様に、剛性な円環状の支持体の存
在と独立的に利用するため、予加硫処理したライナーを
タイヤの内面上に配置する。
【0023】該予加硫処理したライナーは、タイヤを円
環状の支持体自体の上に製造する予備的なステップの
間、円環状の支持体の上に直接、形成することが有利で
ある。より詳細には、予加流処理したライナーを形成す
ることは、未加硫のエラストマー的材料の少なくとも1
つの層を円環状の支持体の外面に付与するステップと、
該エラストマー層を分子架橋させ得るようにエラストマ
ー層に熱を伝達するステップとを備えることが好まし
い。
【0024】エラストマー層への熱の伝達は、円環状の
支持体を加熱することにより行うことができる。円環状
の支持体の加熱は、タイヤの成形及び加硫処理を行うた
めの事前の工程にて円環状の支持体自体を採用すること
で少なくとも部分的に行うことが便宜である。
【0025】本発明によれば、上記の方法は、車の車輪
用タイヤを成形し且つ加硫処理するための装置により実
施され、該装置は、上記の押圧手段が、円環状の支持体
を介して形成され且つ上記支持体の外面に開放する、圧
力下の流体を供給する通路を備えることを特徴としてい
る。
【0026】より詳細には、上記の供給通路は、円環状
の支持体の外面と加工されるタイヤの内面との間に画定
された、圧力下の流体を拡散するための少なくとも1つ
の内部スペース内に開放する。
【0027】円環状の支持体の外面は、加硫処理したタ
イヤの内面よりも短い伸長長さを有し、このため、圧力
下の流体により加わった押圧力(スラスト)の効果によ
り上記タイヤが膨張するため、円環状の支持体の外面と
タイヤの内面との間に、加熱流体を拡散させる内部スペ
ースが形成される。
【0028】また、円環状の支持体は、成形キャビティ
の壁の内周部分と協働する内周部分を備え、これにより
タイヤのそれぞれの内周縁にてタイヤに密封的に係合す
るようにすることも好ましい。
【0029】本発明の1つの好ましい解決策において、
圧力流体の供給通路は、環状のキャビティから伸長す
る。この環状のキャビティは、円環状の支持体の内部に
形成されて、加硫処理鋳型と関係した、圧力下の流体を
供給する少なくとも1つの一次管路と接続可能である。
【0030】円環状の支持体は、成形キャビティ内にて
円環状の支持体及びタイヤの位置を確保すべく鋳型内に
配置された中心決め座部に係合すべき少なくとも1つの
中心決め軸部を有している。
【0031】上記の中心決め軸部は、例えば、上記の円
環状の支持体、加工されるタイヤ、及び上記の成形キャ
ビティに共通する幾何学的軸線内を伸長する。中心決め
軸部に沿って形成された、少なくとも1つの接続管路を
設けて、供給通路を少なくとも1つの一次管路と流体的
に連通させ、圧力下の流体を供給することもできる。
【0032】本発明の更なる形態によれば、加熱手段
は、加熱流体を供給通路に送る少なくとも1つの導管
(管路)を備えている。該加熱流体は、加圧した流体の
供給手段によって導入される圧力下流体と同一の流体を
含むことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】更なる特徴及び有利な点は、本発
明に従って、車の車輪用タイヤを成形し且つ加硫処理す
る方法及び装置の好適ではあるが、非限定的な実施の形
態の詳細な説明からより明らかになるであろう。
【0034】以下に、単に非限定的な一例として掲げ
た、添付図面に関して説明する。図面を参照すると、本
発明に従って、車の車輪用タイヤを成形し且つ加硫処理
する装置が全体として参照番号1で示してある。
【0035】該装置1は、当業者に案出可能な任意の便
宜な方法にて形成することができるため、概略図でのみ
図示した加硫処理プレス3と関係した加硫処理鋳型2を
備えている。例えば、鋳型2は、プレス3のベッド3a
及び閉塞部分3bとそれぞれ係合する、下鋳型半体2a
と上鋳型半体2bとから成るようにすることができる。
【0036】単に一例として掲げた実施例において、鋳
型2の下鋳型半体2a及び上鋳型半体2bの各々は、そ
れぞれ下チーク部分(cheek)4a及び上チーク部
分4bと、下セクター5a及び上セクター5bのクラウ
ン部分とを有している。
【0037】下鋳型半体2a及び上鋳型半体2bは、図
1に図示した開放状態と図2及び図3に示した閉じ状態
との間にて互いに対して可動であり、該開放状態におい
て、これら鋳型半体は、互いに隔てられ、また、該閉じ
位置において、該鋳型半体は成形キャビティ6を形成す
る目的のため互いに接近して配置され、チーク部分4
a、4b及びセクター5a、5bにより画定された成形
キャビティの内部側部は、形成すべきタイヤ7の外面7
aの幾何学的形態を再現する。
【0038】より詳細には、チーク部分4a、4bは、
タイヤ7の両サイドウォール8の外面を形成することを
目的とする一方、セクター5a、5bは、タイヤ自体の
いわゆる糸バンド(thread band)9を形成
し、所望の「トレッドパターン」に従って適宜に配置さ
れた一連のカット部分及び長手方向溝及び/又は横断方
向溝を形成することを目的とする。
【0039】装置1は、タイヤ7の内面の形状を実質的
に再現する外面を有する、金属材又は他の堅固な材料か
ら成る少なくとも1つの円環状の支持体10を使用する
ことも更に可能とする。該円環状の支持体10は、つぶ
れ可能なドラムから成ることが便宜であり、該ドラム
は、加工が完了したとき、円環状の支持体自体を取り外
し且つ該円環状の支持体をタイヤ7から容易に除去する
ことを可能にする、求心方向に可動の周方向セグメント
から成っている。
【0040】本発明の方法によれば、開放状態にて配置
された加硫処理鋳型2内にタイヤ自体と共に、円環状の
支持体を装着する前に、未加流タイヤ7を円環状の支持
体10上に配置する。
【0041】特に、タイヤ7が、円環状の支持体10に
係合することは、タイヤを支持体自体上にて直接、製造
することにより実現可能であることは便宜である。この
ようにして、円環状の支持体10は、例えば、タイヤ自
体を形成するときに協働する構成要素である、カーカス
プライ、ビード補強構造体、ベルトストリップ、サイド
ウォール、トレッドバンドのような異なる構成要素を形
成し且つ/又は配置するための剛性な輪郭として有利に
利用される。タイヤ7の構成要素を円環状の支持体10
の上に形成し且つ/又は配置する方法の更なる詳細は、
例えば、当該出願人の名による欧州特許出願第9783
0633.0号及び同第97830731.2号から得
ることができる。
【0042】この状況下において、未加硫タイヤ7の内
面の幾何学的形態は、円環状の支持体10の外面の形態
に正確に対応する。しかしながら、以下により明確に説
明するように、円環状の支持体10の外面10aの伸長
長さは、加硫処理を完了したとき、タイヤ7の内面7b
の伸長長さよりも短いことが便宜であるようにすること
が好ましい。
【0043】円環状の支持体10には、鋳型2内に配置
された中心決め座部12に係合する少なくとも1つの中
心決め軸部11が設けられ、成形キャビティ6内にて円
環状の支持体自体及び該円環状の支持体により支持され
たタイヤ7を正確に位置決めすることを可能にすること
が好ましい。図示した実施の形態において、円環状の支
持体10は、該円環状の支持体10、タイヤ7及び成形
キャビティ6に対して共通の幾何学的軸線Yにて両側部
から伸長する2つの中心決め軸部11を有し、また、該
2つの中心決め軸部は、加硫プレス3のベッド3a及び
閉塞部分3bに形成された対応する各中心決め座部12
に装着可能に配置されている。
【0044】より具体的には、円環状の支持体10の各
中心決め軸部11と鋳型2に形成された対応する中心決
め座部12との間の接続部を、鋳型自体の各チーク部分
4a、4bと円環状の支持体10の対応する内周縁10
bとの間に通常、タイヤ7の「ビード」として公知であ
るタイヤ7の内周縁8aに対するハウジングの座部とし
て画定する。
【0045】該ビード座部4c、4dは、ビード8aに
対して、円環状の支持体10の剛性な面と鋳型2のチー
ク部分4a、4bの面との間に直接的な接続部を形成す
ることから得られる極めて正確な幾何学的形態及び厚さ
の成形品を提供する。
【0046】更に、上記ビード座部4c、4dは、成形
キャビティ6の「Y」軸線に対してタイヤ7を絶対的に
安定状態に且つ正確に中心決めすることを確実にする。
円環状の支持体10は、また、鋳型2を閉じるステップ
の間、チーク部分4a、4bが相互に接近することに起
因して、少なくともタイヤ7のビード8aに対応する領
域にて、軸方向に向けて弾性的に降伏する構造体を有す
るような寸法とすることが便宜である。
【0047】タイヤビード8a近くのチーク部分4a、
4bとの接触領域にて円環状の支持体10によって生ず
る軸方向への変形は、対応するチーク部分4a、4bに
対する接触面にて18乃至25バール(18,000乃
至25,000hPa)の範囲内の特定の圧力を発生さ
せ得るように、0.3乃至0.5mmの範囲内にあるこ
とが好ましい。タイヤ7の成形及び加硫処理ステップ中
のこの接触圧力は、円環状の支持体10とチーク部分4
a、4bとの相互の接触表面間にてエラストマー的材料
が逃げるのを防止し、これにより、それに伴なうバリの
発生を防止する。
【0048】タイヤ7が鋳型2の下方部分2aの上にあ
る状態にて、円環状の支持体10を位置決めしたとき、
鋳型自体は、その閉じた状態に移行される。図2から理
解し得るように、鋳型2が閉じられたとき、成形キャビ
ティ6の壁は、特に、タイヤのトレッドバンド9にて、
タイヤ7の外面から特定の距離に留まる。このステップ
の間、何れの場合でも、上記のトレッドパターンを画定
し得るように、セクター5a、5bの上に配置された隆
起部分によって、トレッドバンド9は部分的に貫入又は
進入される。
【0049】鋳型2が未だ閉じているとき、タイヤ7の
内周縁8aの各々は、円環状の支持体10の内周縁部分
と下方チーク部分4a及び上方チーク部分4bの内周縁
部分との間に密封的に係合する。成形及び加硫処理工程
の終了時に、鋳型自体が再度、その開放状態へ移行され
る迄、タイヤ7は、上述の仕方にて鋳型内に密封的に係
合したままである。
【0050】鋳型が完全に閉じたならば、タイヤ7は、
熱を加えると同時に、その外面7aを成形キャビティ6
の壁に対して押圧する押圧ステップを行う。これによ
り、タイヤ自体を形成するエラストマー的材料を分子架
橋結合させ、その後に、タイヤを幾何学的に且つ構造的
に安定化させる。
【0051】この目的のため、装置1には、例えば、プ
レス3のベッド3aに形成された、圧力下の流体を供給
するための少なくとも1つの一次管路13を備える押圧
手段が設けられる。該一次管路13は、中心座部12の
1つに開放し、中心決め軸部11の少なくとも1つに沿
って、好ましくは、該軸部11と同軸状に形成された少
なくとも1つの接続管路14に対して圧力下の流体を送
る。
【0052】接続管路14は、円環状の支持体自体の内
方に形成された環状チャンバ16にて、円環状の支持体
10に半径方向に形成された適当な枝管15を介して終
わる。
【0053】円環状の支持体10を通じて環状チャンバ
16から伸長するのは、圧力下の流体を供給する複数の
通路17である。該通路17は、円環状の支持体自体の
外面10aに開放し且つ上記支持体10の周方向伸長部
に亙って適宜に分配されている。
【0054】一次管路13から供給された加圧流体は、
接続管路14、半径方向枝管15、環状チャンバ16を
介して供給通路17に達し、次に、円環状の支持体10
の外面10aに開放する。
【0055】かくして、加圧流体は、円環状の支持体1
0の外面10aとタイヤ7の内面7bとの間に形成され
た拡散内部スペース18内に導入される。この内部スペ
ース18には、供給通路17が開放する。
【0056】1つの好ましい方案において、拡散内部ス
ペース18は、加圧流体によって付与された押圧力(ス
ラスト)の効果によって生じた、タイヤ7の膨張に引続
いて、直接的に形成される。
【0057】換言すれば、成形キャビティ6の壁に対す
るタイヤの押圧は、タイヤ自体に付与される膨張と同時
に行われ、これは、タイヤ外面7aが成形キャビティ6
の内壁に完全に接着する迄、行われる。
【0058】これと代替的に、別の実施の形態によれ
ば、拡散内部スペース18は、円環状の支持体10の外
面10aに形成された下面により少なくとも部分的に画
定される。この場合にも、加圧流体の導入に引き続いた
押圧ステップと同時に、拡散内部スペース18の容積を
増大させるようにタイヤ7を膨張させることができる。
【0059】拡散内部スペース18は、少なくともタイ
ヤ自体の赤道面X−X近くにて、タイヤ7の内面7bと
円環状の支持体10の外面10aとの間で測定したと
き、3mm乃至14mmの範囲の寸法を有することが好
ましい。
【0060】また、タイヤ7に付与される膨張の程度
は、タイヤ自体の赤道面X−Xにて測定したとき、1.
5%乃至3.5%の範囲にてタイヤの周囲(circu
mference)を増大させるようにすることも好ま
しい。
【0061】拡散内部スペース18に導入された圧力下
流体は、例えば、窒素又は別の不活性ガスにて形成する
ことできる。しかしながら、好ましい解決策において、
不活性ガスに加えて又は不活性ガスに代えて、好ましく
は、170℃乃至210℃の温度を有し、16乃至30
バール(16,000乃至30,000hPa)の範囲
の値、好ましくは、約18バール(18,000hP
a)の値まで徐々に上昇する圧力にて供給される過熱蒸
気を採用する。この状況下にて、加熱流体は、タイヤ成
形品のために供給通路17に送られる圧力下流体と同一
の流体から成っており又はその流体を少なくとも含む。
【0062】上記一次管路13及び接続管路14、半径
方向枝管15、環状チャンバ16及び供給通路17は、
高温の圧力下蒸気が供給される鋳型2のチーク部分4
a、4b及びセクター5a、5bに近い更なる導管1
9、20と共に、鋳型壁のための加熱手段としての機能
を果たし、その分子架橋結合に必要な熱を外側から内側
にタイヤ7に対して供給する。
【0063】本発明の更なる形態において、加硫処理工
程の開始ステップの間、圧力下の蒸気がタイヤ7を製造
する未加硫のエラストマー的材料を通じて透過するのを
防止するため、当該方法は、予加硫処理した少なくとも
1つのライナーをタイヤの内面に配置する。この予加硫
処理したライナー(図面に図示せず)は、円環状の支持
体自体上にタイヤ7を製造する先行ステップの間にその
円環状の支持体10の上に直接形成するか又はスキムコ
ート(skim coat)の形態にて円環状の支持体
10の外面10aに付与することが有利である。
【0064】ライナーの組成及び特徴の更なる詳細は、
更なる説明のために参照して欲しい当該出願人の名によ
る同時出願係属中の欧州特許出願に記載されている。本
発明は、重要な利点を実現する。
【0065】実際上、タイヤを剛性な円環状の支持体の
上にて直接、製造することが可能であることは、タイヤ
自体の幾何学的正確さ及び構造的均一さの点にて、高品
質を保証するものである。
【0066】成形・加硫処理ステップの間、剛性な円環
状の支持体を採用することは、加硫処理鋳型内にてタイ
ヤを完全に中心決めすることを可能にし、また、膨張可
能な加硫処理ブラダーを使用する従来の方法と比較し
て、膨張ステップの間、タイヤの幾何学的及び構造的特
徴をより顕著に制御することを可能にする。また、この
幾何学的且つ構造的な制御は、エラストマー的材料が貫
通して逃げることに起因にしてバリが形成される何らの
虞れを伴うことなく、上述したように、チーク部分4
a、4bと円環状の支持体10との間にてビード8aを
効果的に固定することによっても支援を受ける。
【0067】更に、円環状の支持体とタイヤの内面との
間に形成された拡散内部スペースに対し所定の圧力下及
び所定の温度の蒸気を導入することは、タイヤ自体への
より大きい熱伝導を保証する。この熱伝導は、公知の技
術の加硫処理ブラダーのようなエラストマー的材料の本
体によって妨げられることはなく、円環状の支持体自体
のような堅固な本体との接触によって行われるものより
もより効率的である。
【0068】また、円環状の支持体が存在するため、タ
イヤ内にて蒸気が占める容積は極めて小さくなる。その
結果、公知の技術と比較して極めて少量の蒸気にて加硫
処理を行うことができる。
【0069】円環状の支持体とタイヤの内面との間に圧
力下の蒸気又は他の流体を導入することは、タイヤの可
能な膨張を伴って、タイヤの内部の補強構造体内にて便
宜な予負荷力を発生させることを可能にし、この条件
は、所定のタイヤ挙動品質を実現するためにしばしば追
求される。
【0070】更に、タイヤの内面の上に予加硫処理した
エラストマー層を配置することにより、蒸気がタイヤの
内面と直接、接触して、特に、加硫工程の開始ステップ
において、未加硫のブレンドの層内に水粒子を拡散させ
る虞れを解消する。
【0071】また、この解決策は、円環状の支持体が存
在しないときでさえも、加硫処理ブラダーを使用せず
に、行われる、あらゆる加硫処理工程にても有利に利用
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】開放状態に配置された鋳型内に、加工されるタ
イヤを装填するステップの間、本発明による装置の直径
部分の概略図である。
【図2】鋳型を閉じるステップと一致するステップの間
又は鋳型を閉じた直後のタイヤを示す、図1と比較して
拡大縮尺による部分半断面図である。
【図3】圧力下の蒸気を円環状の支持体を通じて導入し
た後、鋳型の表面に対して成形されるタイヤの半断面図
である。
【符号の説明】 1 タイヤの成形・加硫処理装置 2 加硫処理鋳型 2a 下鋳型半体 2b 上鋳型半体 3 加硫処理プレス 3a プレスのベッ
ド 3b 閉塞部分 4a、4b チーク
部分 5a、5b セクター 6 成形キャビティ 7 タイヤ 7a タイヤの外面 7b タイヤの内面 8 サイドウォール 8a タイヤビード/内周縁 9 トレッドバンド 10 円環状の支持体 10a 環状の支持
体の外面 10b 内周縁 11 中心決め軸部 12 中心決め座部 13 一次管路 14 接続管路 15 半径方向枝管 16 環状チャンバ 17 供給通路 18 拡散内部スペース 19、20 導管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:24 B29L 30:00

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のタイヤのカーカス構造体を製造
    する方法において、 各々が少なくとも1層の未加硫のエラストマー材料(1
    8)で少なくとも部分的に被覆された長手方向で且つ平
    行な糸状要素(thread−like elemen
    t)(15)を備えるストリップ状部分(strip−
    like sections)(13、14)を作製す
    るステップと、 前記ストリップ状部分(13)の第一の系統を円環状の
    支持体(11)の上に配置するステップであって、該ス
    トリップ状部分の各々が円環状の支持体自体の断面外形
    の周りで実質的にU字形の形態にて伸長し且つストリッ
    プ状部分(13、14)の幅の倍数に対応する周方向ピ
    ッチに従って周方向に配分されるようにする前記ステッ
    プと、 支持ドラム(11)の赤道面に対して軸方向に対向する
    位置にて前記第一の系統に属する前記ストリップ状要素
    (13)の端部フラップ(19a)に対して環状の補強
    構造体(4)の少なくとも主要部分(primary
    portions)(4a)を付与するステップと、 第一の系統の2つの連続的な部分(13)の間にて円環
    状の支持体(11)の断面の外形の周りでU字形の形態
    に従って各々伸長する、少なくとも1つの第二の系統の
    前記ストリップ状部分(14)を円環状の支持体(1
    1)上に配置するステップであって、前記第二の系統の
    部分(14)の各々が、第一の系統の部分(19)の端
    部フラップ(19a)に対して軸方向に対向する位置に
    て前記環状の補強構造体(4)のそれぞれの主要部分
    (4a)を重ね合わせる端部フラップ(20a)を有す
    るようにする前記ステップとを備えることを特徴とす
    る、カーカス構造体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造方法において、 第二の系統に属するストリップ状部分(14)の端部フ
    ラップ(20a)に対して環状の補強構造体(4)の追
    加的な部分(24)を付与し、前記端部フラップ(20
    a)の各々がそれぞれの環状の補強構造体(4)の主要
    部分(4a)と追加的な部分(24)との間に包み込ま
    れるようにするステップを更に備える、製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の製造方法において、 第一及び第二の系統のストリップ状部分(13、14)
    の各々が、軸方向に向けて相互に隔たった位置にて円環
    状の支持体(11)の幾何学的回転軸線の方向に実質的
    に伸長する2つの側部分(19、20)と、該側部分
    (19、20)の間の半径方向外方位置にて伸長するク
    ラウン部分(21、22)とを形成し得るように配置さ
    れ、 各ストリップ状部分(13、14)のクラウン部分(2
    1、22)が円環状支持体(11)の周方向伸長部分に
    沿って並んだ関係にて連続的に配置されるようにする、
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の製造方法において、 第一の系統に属するストリップ状部分(13)の各々の
    側部分(19)が、環状の補強構造体の主要部分(4
    a)の半径方向外縁部(25a)と、前記側部分(1
    9、20)及び前記クラウン部分(21、22)の間の
    遷移領域との間に含まれた延伸部分(strech)に
    て第二の系統に属する少なくとも1つの周方向に連続す
    る部分(14)の側部分(20)により部分的に覆われ
    る、製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の製造方法において、 第一の系統に属するストリップ状部分(13)の各々の
    側部分(19)を覆う程度が、環状の補強構造体(4)
    の各々の主要部分(4a)の外方周縁(25a)に近い
    最大値から開始して、前記側部分(19、20)とクラ
    ウン部分(21、22)との間の遷移領域における零値
    まで漸進的に(progressively)減少す
    る、製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の製造方法において、 前記ストリップ状部分(13、14)の側部分(19、
    20)が、円環状の支持体(11)の幾何学的回転軸線
    に向けて半径方向に収斂するようにされる、製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の製造方法において、 カーカス構造体(2)の内周縁に近いより幅の広い領域
    を画定するステップを更にな備える、製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の製造方法において、 前記ストリップ状部分(13、14)の作製が、前記未
    加硫のエラストマー的材料の層(18)内に前記糸状要
    素(15)を含む少なくとも1つの連続的なストリップ
    状要素(2a)を連続的に切断することにより行われ、 より幅の広い領域を画定する前記ステップが、前記切断
    動作を行う前に、連続的なストリップ状要素(2a)に
    て行われる、製造方法。
  9. 【請求項9】 特に、請求項1に記載の自動車用タイヤ
    のカーカス構造体を製造する方法において、 前記環状の補強構造体(4)の各々の少なくとも1つの
    主要部分(4a)の形成が、 実質的にクラウンの形態による周方向に延伸不能な第一
    の環状インサート(23)を形成し得るように少なくと
    も1つの第一の細長要素を同心状のコイル(23a)状
    に配置するステップと、 未加硫のエラストマー的材料の少なくとも1つの充填本
    体(25)を形成するステップと、 該充填本体(25)を周方向に延伸不能な第一の環状イ
    ンサート(23)に接続するステップとを備える、製造
    方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の製造方法において、 前記第一の細長要素が、ストリップ状部分自体に直接、
    接触した第一の環状インサート(23)を形成し得るよ
    うに、第一の系統に属するストリップ状部分(13)の
    端部フラップ(19a)に対して直接、配置されること
    が好ましい、製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の製造方法において、 前記充填本体(25)が、第一の系統に属するストリッ
    プ状部分(13)の端部フラップ(19a)に予め付与
    された第一の環状インサート(23)に対してエラスト
    マー的材料の連続的なストリップを直接、配置すること
    により形成することが可能である、製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の製造方法において、 前記第一の細長要素が、その後に充填本体(25)が内
    部にて形成される成形キャビティ(26)内に画定され
    た成形座部内に配置され、このため、前記充填本体(2
    5)を第一の環状インサート(23)に接続すること
    が、充填本体自体の形成と同時に行われる、製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項9に記載の製造方法において、 前記接続ステップが、第一の系統に属する前記部分(1
    3)の端部フラップ(19a)に予め付与された第一の
    環状インサート(23)に対して充填本体(25)を付
    与することにより行われる、製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載の製造方法において、 前記環状の補強構造体(4)の前記主要部分(4a)の
    形成が、 実質的にクラウンの形態にて周方向に延伸不能な第二の
    環状インサート(24)を形成し得るように少なくとも
    1つの第二の細長要素を同心状のコイル(24a)状に
    配置するステップと、 第一の環状インサート(23)に対する反対側部にて前
    記第二の環状インサート(24)を充填本体(25)に
    接続するステップとを更に備える、製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項2に記載の製造方法において、 前記環状の補強構造体の各々の前記追加的な部分(2
    4)の形成が、 実質的にクラウンの形態にて周方向に延伸不能な第二の
    環状インサート(24)を形成し得るように少なくとも
    1つの第二の細長要素を同心状のコイル(24a)状に
    配置するステップを備える、製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の製造方法におい
    て、 前記第二の細長要素が、円環状の支持体(11)の形成
    ステップ中、前記カーカス構造体(2)に対して直接、
    配置される、製造方法。
  17. 【請求項17】 車の車輪用タイヤのカーカス構造体に
    おいて、 その各々が実質的にU字形の形態にて伸長するストリッ
    プ状部分(13、14)として形成された少なくとも1
    つのカーカスプライ(3)であって、互いに平行に長手
    方向に配置された少なくとも2つの糸状要素(15)を
    備え、該糸状要素が、少なくとも部分的に、未加硫のエ
    ラストマー的材料層(18)にて被覆された、前記少な
    くとも1つのカーカスプライと、 前記カーカスプライ(3)にその各内周縁の近くにて係
    合した一対の環状の補強構造体(4)を備える、車の車
    輪用タイヤのカーカス構造体において、 前記カーカスプライ(3)が、 カーカス構造体(2)の周方向伸長部分に沿って相互に
    交互に現れる順序にて配置された第一及び第二の系統の
    ストリップ状部分(13、14)を備え、 前記環状の補強構造体(4)の各々が、少なくとも1つ
    の主要部分(4a)を備え、該主要部分(4a)が、第
    一の系統に属する部分(13)の端部フラップ(19
    a)に向けて折り返した軸方向内側部と、第二の系統に
    属する部分(14)の端部フラップ(20a)に向けて
    折り返した軸方向外側部とを備えることを特徴とするカ
    ーカス構造体。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記環状の補強構造体(4)の各々が、環状の構造体自
    体の主要部分(4a)に対して反対側部にて、第二の系
    統に属するストリップ状部分(14)の端部フラップ
    (20a)に対して配置された少なくとも1つの追加的
    な部分(24)を更に備える、カーカス構造体。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記ストリップ状部分(13、14)の各々が、 軸方向に向けて互いに隔てた位置にて前記カーカス構造
    体の幾何学的回転軸線の方向に向けて実質的に伸長する
    2つの側部分(19、20)と、 該側部分(19、20)の間の半径方向外方位置にて伸
    長するクラウン部分(21、22)とを有し、 第一及び第二の系統の部分(13、14)にそれぞれ属
    する前記クラウン部分(21、22)が、カーカス構造
    体(2)の周方向伸長部分に沿って並んだ関係にて配置
    される、カーカス構造体。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のカーカス構造体に
    おいて、 第一の系統に属するストリップ状部分(13)の各々の
    側部分(19)が、環状の補強構造体(4)の主要部分
    (4a)の半径方向外縁(25a)と前記側部分(1
    9、20)及びクラウン部分(21、22)間の遷移領
    域との間に含まれる延伸部分にて、第二の系統に属する
    少なくとも1つの隣接するストリップ状部分(14)の
    側部分(20)により各々、部分的に覆われる、カーカ
    ス構造体。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載のカーカス構造体に
    おいて、 第一の系統に属するストリップ状部分(13)の各々の
    側部分(19)を覆う程度が、各環状の補強構造体
    (4)の主要部分(4a)の外周縁(25a)に近い最
    大値から開始して、前記側部分(19、20)及び前記
    クラウン部分(21、22)の間の遷移領域における零
    値まで漸進的に減少する、カーカス構造体。
  22. 【請求項22】 請求項17に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記ストリップ状部分(13、14)の側部分(19、
    20)が、カーカス構造体(2)の幾何学的回転軸線に
    向けて半径方向に収斂する、カーカス構造体。
  23. 【請求項23】 請求項17に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記第一及び第二の系統の一方に属する個々のストリッ
    プ状部分(13、14)が、それぞれ、ストリップ状部
    分自体の幅の倍数に対応する周方向分配ピッチに従って
    配置される、カーカス構造体。
  24. 【請求項24】 請求項17に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記ストリップ状部分(13、14)の各々が、カーカ
    ス構造体(2)の内周縁の近くに幅の広い領域を有す
    る、カーカス構造体。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記ストリップ状部分(13、14)の各々に含まれる
    前記糸状要素(15)が、幅の広い前記領域にて相互に
    隔てられる、カーカス構造体。
  26. 【請求項26】 請求項17に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記ストリップ状部分(13、14)の各々が、3mm
    乃至15mmの範囲の幅を有する、カーカス構造体。
  27. 【請求項27】 請求項17に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記ストリップ状部分(13、14)の各々が、3本乃
    至8本の糸状要素(15)を備える、カーカス構造体。
  28. 【請求項28】 請求項17に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記糸状要素(15)が、該糸状要素自体の直径の1.
    5倍以上の中心間の相互の距離に従って、それぞれのス
    トリップ状部分(13、14)内に配置される、カーカ
    ス構造体。
  29. 【請求項29】 特に、請求項17に記載の車の車輪用
    タイヤのカーカス構造体において、 前記延伸不能な環状構造体(4)の各々の主要部分(4
    a)が、 カーカス構造体(2)に対して同軸状に配置され且つ前
    記カーカスプライ(3)の内周縁に近い、実質的にクラ
    ウンの形態をした周方向に延伸不能な第一の環状インサ
    ート(23)であって、同心状のコイル(23a)状に
    伸長する少なくとも1つの細長要素で形成された前記第
    一の環状インサート(23)と、 固定し得るように、該第一の環状インサート(23)に
    接続された側部を有するエラストマー的材料の充填本体
    (25)とを備える、カーカス構造体。
  30. 【請求項30】 請求項19に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記環状の補強構造体(4)の各々が、実質的にクラウ
    ンの形状をした周方向に延伸不能な第二の環状インサー
    ト(24)の少なくとも1つを更に備え、該第二の環状
    インサート(24)は、同心状のコイル(23a)状に
    伸長する少なくとも1つの細長要素から作られ、かつ該
    細長要素は、前記充填本体(25)に対して軸方向に並
    んだ関係の位置にて前記カーカス構造体(2)に対して
    同軸状に配置されると共に、第一の環状インサート(2
    3)に対して横方向に対向するようにされている、カー
    カス構造体。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載のカーカス構造体に
    おいて、 前記第二の環状インサート(24)が、環状の構造体自
    体の主要部分(4a)に対して反対側にて、第二の系統
    に属するストリップ状部分(14)の端部フラップ(2
    0a)に対して配置された前記補強構造体(4)の追加
    的な部分の一部である、カーカス構造体。
  32. 【請求項32】 請求項30に記載のカーカス構造体に
    おいて、 周方向に延伸不能な前記第二の環状インサート(24)
    が、周方向に延伸不能な第一の環状インサート(23)
    の半径方向伸長距離よりも長い半径方向伸長距離を有す
    る、カーカス構造体。
  33. 【請求項33】 請求項29に記載のカーカス構造体に
    おいて、 エラストマー的材料の前記充填本体(25)が、23℃
    にて48°乃至55°のショアD硬さの範囲の硬さを有
    する、カーカス構造体。
JP21849499A 1998-07-31 1999-08-02 車の車輪用タイヤを成形し且つ加硫処理する方法及び車の車輪用タイヤを成形し且つ加硫処理する装置 Expired - Lifetime JP4431221B2 (ja)

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