JP2003523852A - タイヤ製造用の分解可能な円環状支持体 - Google Patents

タイヤ製造用の分解可能な円環状支持体

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JP2003523852A
JP2003523852A JP2001561523A JP2001561523A JP2003523852A JP 2003523852 A JP2003523852 A JP 2003523852A JP 2001561523 A JP2001561523 A JP 2001561523A JP 2001561523 A JP2001561523 A JP 2001561523A JP 2003523852 A JP2003523852 A JP 2003523852A
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annular support
tire
counter
sectors
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JP2001561523A
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スカッツェロ,オズヴァルド
マルチーニ,マウリッツィオ
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ピレリ・プネウマティチ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
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    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
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    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0661Rigid cores therefor, e.g. annular or substantially toroidal cores
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/08Building tyres
    • B29D30/10Building tyres on round cores, i.e. the shape of the core is approximately identical with the shape of the completed tyre
    • B29D30/12Cores

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 円環状支持体(1)は周方向に分布されたセクタを具備し、各セクタは、実質的にU字状の本体と、フランジ(24)とカウンタフランジ(25)との間に係合される取付けプレート(22)とを有する。セクタ(2a、2b)の構造は、加硫中に、タイヤ(5)の内面から短い距離において円環状支持体の内面全体をなめる蒸気流の生成を可能にし、この結果、効率的で均一な熱伝達が保証される。円環状支持体(1)を取り外すために、各セクタは、フランジ(24)およびカウンタフランジ(25)の離脱後に、タイヤ(5)のショルダ領域の近くにそれぞれ配置された両側の軸(K、K’)のまわりの角振動と組み合わせられた求心性の半径方向運動によって、タイヤ(5)から抜き取られる。圧力下の作動流体は、タイヤ(5)と円環状支持体(1)との間に収容されて、タイヤそれ自体の予備分離を引き起こすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、幾何学的な基準軸の周囲に周方向に整列されて、処理されるタイヤ
の内部構造(the inner conformation)を実質的に再生する外面を画定する複数
のセクタと、取り扱い装置との係合のために少なくとも1つの取付け部材を支承
するフランジと、軸方向に向かい合った位置で前記フランジと協働連結(operat
ively linked)されるカウンタフランジと、前記フランジとカウンタフランジと
の間のセクタを固定保持するための係合装置と、を具備するタイプのタイヤ製造
用の分解可能な(dismountable)円環状支持体に関する。
【0002】 自動車ホイール用タイヤの製造は、本質的に、タイヤの異なった構造要素が、
予め設定された順序に従って組み立てられる製造段階と、鋳型内でプレスして同
時に熱処理することによって、前記構造要素を形成する際に使用されるエラスト
マー材料の分子架橋結合が引き起こされ、その結果、タイヤそれ自体の構造的お
よび寸法上の安定化をもたらす引き続く加硫段階と、を含む。
【0003】 本発明を説明するために、用語「エラストマー材料」により、ゴム混合物全般
(rubber blend in its entirety)、すなわち種々の種類の補強フィラと処理添
加剤とを適宜混合された少なくとも1種のベースポリマから形成される集成体が
意図されることを指摘したい。
【0004】 従来の製造方法は、カーカスプライ、タイヤビード用の係留環状構造体、ベル
ト構造体、サイドウォール、トレッドバンド等のようなタイヤの構造要素が、最
初は互いに別々に造られ、次に、タイヤ製造工程中に順次組み立てられるべきこ
とを本質的に含む。
【0005】 しかし、出願人の現在の傾向は、半加工された製品の製造と保管の最小化、ま
たは、おそらくその省略を可能にする製造方法論に頼ることである。
【0006】 実際に、現在の研究開発は、予め設定された順序に従って、製造されるタイヤ
上に個々の要素を直接形成することによって、それら要素の製造を可能にする新
しい工程解決策に取り組んでいる。
【0007】 この点に関して、同様に出願人それ自身によって製造工程が最近提案され、開
発されており、この製造工程では、タイヤ製造中のコンポーネントの組立が剛性
の円環状支持体上で行われ、次に、この円環状支持体が、加硫されるタイヤと共
に加硫プレスに導入される。加硫が完了したとき、加硫ユニットから先に抜き出
されたタイヤから剛性の円環状支持体を取り外く必要がある。
【0008】 この取り外しを可能にするために、折り畳み可能(collapsible)であるか、
または分解可能な円環状支持体の使用が通常提供される。かかる支持体は複数の
周方向セクタから形成されており、タイヤビードの間に画定された空間を通過し
てタイヤそれ自体から離脱するために、タイヤの回転軸に向かって半径方向に個
別に収縮するようになっている。
【0009】 このような分解可能な円環状支持体は、例えば、米国特許第4,106,88
8号に記述されており、この特許では、互いに交互の関係で配置されると共にそ
れぞれのリンク装置に接続された第1および第2のシリーズの周方向セクタが設
けられ、前記リンク装置は、第1の段階の間に、第1のシリーズに属するセクタ
についてタイヤの内側方向への半径方向並進運動(radial translation)を実施
し、引き続く段階の間に達成される第2のシリーズに属するセクタの半径方向並
進運動に必要な空間を解放するために、前記セクタをタイヤそれ自体から軸方向
に引き出す。
【0010】 セクタの半径方向並進運動中にタイヤに加えられる過度の応力を防止するため
に、適切な把持部材は、干渉がないときにセクタの引き出しを可能にすべく、タ
イヤビードが軸方向に互いに広く開口するようにする。
【0011】 米国特許第4,116,596号では、タイヤ上の応力を制限するために、個
々のセクタは、半径方向に収縮できる構造を有するように提供され、この結果、
タイヤビードが余りに広く開口する必要なしに、前記セクタはタイヤビードの間
を通過することができる。
【0012】 欧州特許第893237号は、分解可能な円環状支持体を開示し、この円環状
支持体では、周方向セクタの間の相互接続は、2つの軸方向に向かい合う環状フ
ランジによって保証される。かかる環状フランジは、円環状支持体それ自体を通
して軸方向に延在する円筒状スリーブにより、円環状支持体の両側に対し軸方向
スラスト関係(axial thrust relationship)に維持される。円筒状スリーブの
一方の端部は周方向当接によってフランジの1つに作用し、一方、反対側の端部
は、ねじ留めまたは差し込み結合によって他のフランジに協働係合する。
【0013】 加硫されたタイヤからの円環状支持体の取り外しは、タイヤの係合が以前に実
施されていた分解ステーションにおいて、円筒状スリーブがフランジの1つと共
にカウンタフランジから解放され、隣接した組立ステーションに事前に配置され
たカウンタフランジと各周方向セクタとに結合され、その後に取り外される新し
い円環状支持体を構成することを含む。タイヤは、円環状支持体の周方向セクタ
と共に、分解ステーションから一時的に取り外されて、組立ステーションへのカ
ウンタフランジの転送を可能にする。転送が終了すると、タイヤは分解ステーシ
ョンに再び係合されて、周方向セクタの取り外しを可能にする。各セクタは、求
心性の半径方向運動によってタイヤから引き出され、組立ステーションに配置さ
れたそれぞれの支持要素の上に引き続き転送される。すべてのセクタが組立ステ
ーションに転送されると、それぞれの支持要素の半径方向運動によって、支持要
素は周方向に互いに近接するように移動され、この結果、支持要素は、新しいス
リーブと各フランジとを係合させることができる。かかる各フランジは、分解ス
テーションに転送された次のタイヤに関わる円環状支持体から取り外されたもの
である。
【0014】 本発明によれば、断面において実質的にU字形状が円環状支持体に与えられる
ならば、特に加硫工程の結果的な最適化(the consequent optimization of the
curing process)と関連する、最終製品の品質に関して、および加硫工程の終
わりにおける円環状支持体の分解および/または再組立操作の簡略化に関して、
その両方で重要な利点を達成できることが確認されている。
【0015】 より詳しくは、本発明の目的は、前記セクタの各々が、前記外面を画定する外
側と前記幾何学的な基準軸に対面する内側との間に画定される、断面図で見て実
質的にU字状輪郭の本体を有し、前記係合装置が、前記セクタの各々のために、
前記幾何学的な基準軸に対し垂直な面において実質的に内側から半径方向に突出
する少なくとも1つの取付けプレートを具備し、該取付けプレートが、前記フラ
ンジとカウンタフランジとの間に軸方向に間挿された位置で取り外し可能に係合
されるのに適していることを特徴とする、タイヤ製造用の分解可能な円環状支持
体を提供することである。
【0016】 より詳細には、各セクタの取付けプレートは円環状支持体の赤道面に実質的に
延在し、本体の内側の近くに延在する少なくとも1つの補助貫通スロットを備え
ることが好ましい。
【0017】 円環状支持体の内周縁から延在すると共に前記幾何学的な基準軸から離れる方
に前記円環状支持体の赤道面に向かって徐々に収束する少なくとも1つの排水部
分を、各セクタの本体の内側に沿って形成することも提供し得る。
【0018】 好適な実施形態では、係合装置は、前記幾何学的な基準軸のまわりに分布され
る接続ピンであって、該接続ピンの各々が、前記取付けプレートの1つに配置さ
れた貫通ハウジングを通して軸方向にはめ込まれる端部ヘッドを有する前記接続
ピンと、前記フランジとカウンタフランジとの間にある前記セクタのうち1つに
ついての取付けプレートを軸方向にロックするために、各々が前記接続ピンの1
つの端部ヘッドと協働係合される前記フック部材と、をさらに具備する。
【0019】 より詳細には、接続ピンは前記フランジと一体化することが好ましく、前記フ
ック部材は前記カウンタフランジによって操作的に支承される(are operativel
y carried)。
【0020】 フック部材は、カウンタフランジによって支承された閉鎖リングに好都合に形
成され、幾何学的な基準軸の周囲で回転可能である。
【0021】 好ましくは、前記係合装置は、カウンタブッシュと、カウンタブッシュに作用
し、セクタの取付けプレートに対してカウンタブッシュを軸方向に押圧するばね
要素とをさらに具備する。
【0022】 より詳しくは、カウンタブッシュおよび前記ばね要素はカウンタフランジによ
って操作的に支承され、前記カウンタブッシュは、前記接続ピンの端部ヘッドに
軸方向にはまるのに適している。
【0023】 より好ましい実施形態によれば、前記取付けプレートに形成された前記貫通ハ
ウジングの各々は、前記接続ピンとカウンタブッシュとによってそれぞれ保持さ
れる先細り部分に係合するように設定されたフレア状の端部を有する。
【0024】 さらに、前記取付けプレートの各々は、円環状支持体それ自体の分解および再
組立のための装置上に設けられた配置ペグと係合するために、前記貫通ハウジン
グと平行に延在する少なくとも1つの補助取付けハウジングをさらに有するよう
に提供される。
【0025】 本発明によるタイヤ製造用の分解可能な円環状支持体の、好ましいが排他的で
ない実施形態の詳細な説明から、さらなる特徴と利点がさらに明白になるであろ
う。この説明は、限定的でない実施例によって与えられる添付図面を参考にして
行われる。
【0026】 図面を参照すると、本発明に従って自動車ホイールのタイヤ製造に使用される
円環状支持体は、一般的に参照符号1によって示されている。
【0027】 円環状支持体1は、共通の幾何学的な基準軸Yのまわりに周方向に分布された
複数のセクタ2a、2bを具備する。セクタ2a、2bは、それぞれ2つの周方
向境界側面(circumferential confinement sides)3a、3bの間に各々周方
向に画定され、周方向に続くセクタ2a、2bの周方向境界側面3a、3bの1
つを支え、その結果、処理対象のタイヤ5の内部構造を実質的に再生する連続外
面4を画定する。かかる処理対象のタイヤ5は、先行する製造工程の間にそのコ
ンポーネントの完成および/または組立によって前もって形成される。かかる製
造工程に続いて概略的に図6に示した鋳型6内で実施される加硫工程が行われる
【0028】 実施例として、タイヤ5の製造は、例えば、同一出願人の名義による欧州特許
第928680号に記載された手順に従って実施することができる。次に、加硫
工程は、同様に同一出願人の名義による欧州特許出願第99830405.9号
の提供に従って実施することができ、当該出願の内容は本出願に完全に組み込ま
れると考えられる。
【0029】 図6に示したように、加硫鋳型6は、その周囲に周方向に分布されたセクタか
らなるクラウン部を具備し、各セクタは、ちょうど図示されているように、タイ
ヤ5の赤道面Xに近接した2つの半部7a、7b、上方半部と下方半部にそれぞ
れ分割され、ならびに1対の軸方向に両側のチーク8、上部チーク8aと下方チ
ーク8bそれぞれに分割される。セクタ7a、7bは、タイヤトレッドバンド9
のモールド成形を実施するために、タイヤ5の半径方向外側の位置において作用
する。次に、チーク8a、8bはタイヤ5上で側方向に作用し、それぞれのサイ
ドウォール10a、10bのモールド成形を実施する。各チーク8a、8bは、
周方向内側の部分11a、11bをさらに有し、かかる周方向内側の部分11a
、11bは、円環状支持体1の内側周縁12a、12bとスラスト関係で協働し
て(cooperating in thrust relationship)、いわゆるタイヤビード13a、1
3bを画定する。
【0030】 図4に明確に示したように、円環状支持体1の周方向延長部(circumferentia
l extension)に沿って、それぞれ2aおよび2bで示した第1のシリーズおよ
び第2のシリーズのセクタが、好適に識別される。第1のシリーズに属するセク
タ2aは、それぞれの周方向境界側面3aを有し、かかる周方向境界側面3aは
、互いに実質的に平行あるいは幾何学的軸Yに向かう方へわずかに散開しており
(diverging)、いずれにしても、前記側面は前記幾何学的軸から離れる方へ散
開していない。代わって、第2のシリーズに属するセクタ2bは、幾何学的基準
軸Yに向かう方へ集中する各周方向境界側面3bを有し、好ましくは第1のシリ
ーズに属するセクタ2aよりも大きな周方向延長部を有する。
【0031】 第1および第2のシリーズに属するセクタ2a、2bは、図4から明らかに理
解されるように、円環状支持体の周方向延長部上に、交互の関係でそれぞれ配置
される。
【0032】 好適に、断面で見た周方向セクタ2a、2bの各々は、実質的にU字状の輪郭
を有する。かかる輪郭は、他のセクタ2a、2bと共に円環状支持体1の外面4
を画定する際に協働する外側14と、幾何学的な基準軸Yに実質的に面し、外側
14の延長線に実質的に平行な延長線に沿って延在する内側15との間に画定さ
れる。結論として、個々のセクタ2a、2bの構造は、全体的に見て円環状支持
体1に、幾何学的な基準軸Yに向かって完全に開口している内部中空構造を与え
、これによって、鋳型6内のタイヤ加硫中に、タイヤ5への効率的かつ均一な熱
伝達を達成するための重要な利点がもたらされる。
【0033】 実際に、円環状支持体1内において、円環状支持体それ自体の外面4から短い
距離にあるセクタ2a、2bの内側14をなめる(licking)蒸気または他の作
動流体流を作ることが可能であり、その結果、個々のセクタ2a、2bの本体の
薄くされた厚みを通じてタイヤ5への熱伝達が促進される。
【0034】 さらに熱伝達を促進するために、個々のセクタ2a、2bはアルミニウム合金
から造られるように提供されることが好ましい。
【0035】 好ましくは、蒸気あるいは他の加熱流体は、円環状支持体1の上方部分に配置
された内側周縁12aにおいて幾何学的軸Yから離れて半径方向に延在する一連
の供給ノズル16aを通して鋳型6に入れられる。
【0036】 したがって、こうして作られた蒸気流は、タイヤ5の上部サイドウォール10
aにおいて各セクタ2a、2bの内側14をなめ、トレッドバンド9に対し半径
方向内側の領域で円環状支持体1をなめるように、引き続き下方に偏向される。
次に、蒸気流は、幾何学的軸Yに向かってさらなる偏向を受け、下部サイドウォ
ール10bの領域で円環状支持体1をなめ、次に、鋳型それ自体の下方部におい
て周方向に分布した一連の放出ノズル10bを通して鋳型6から抜き取られるよ
うにされる。上記の結果として、円環状支持体1の内面全体は蒸気流によって均
一になめられ、幾何学的軸それ自体に対する半径方向に関して適切な傾斜を給気
ノズル16aに与えることによって、幾何学的軸Yの周囲の回転運動を前記蒸気
流に選択的に伝達することが可能である。
【0037】 貫通穴18が、タイヤ5のトレッドバンド9に対して半径方向内側の領域にお
いて各セクタ2a、2bを貫通するように好適に形成され、圧力下の蒸気が、加
硫工程中に円環状支持体1の外面4とタイヤ5の内面との間に作られる拡散間隙
(diffusion gap)19に到達するのを可能にする。
【0038】 円環状支持体1の下方部分で蒸気流に加えられる偏向に続き蒸気流に誘導され
る乱流は、凝縮によっておそらくは形成される水の除去を促進する。さもなけれ
ば、擬縮水は、タイヤ5の下部サイドウォール10b近くで、円環状支持体内に
蓄積し得るであろう。凝縮水の除去は、排水部分20を、各セクタ2a、2bの
内側に配置することによってさらに促進することができる。かかる排水部分20
は、円環状支持体1の対応する内側周縁12bから、幾何学的軸Yから離れる方
に赤道面Xに向かって徐々に収束する方向に延在する。個々のセクタ2a、2b
上の排水部分20の存在によって、鋳型6内に配置された放出ノズル16bに向
かって下降するフルスト円錐排水面(frustoconical draining surface)が、円
環状支持体1の中に画定され、その結果、加硫工程中におそらく形成され得る凝
縮水が前記ノズルに向かって運ばれる。
【0039】 タイヤ5の製造および加硫工程中、セクタ2a、2bの相互位置決めは係合装
置21によって設定される。かかる係合装置21は、各セクタ2a、2bごとに
、好ましくは赤道面X、あるいは幾何学的基準軸Yに実質的に垂直な任意の面に
おいて、セクタ2a、2bそれ自体の内側から半径方向に突出する少なくとも1
つの取付けプレート22を具備する。各取付けプレート22には、前述したよう
に、加硫中に鋳型6内に作られる蒸気の流れを妨げないために、それぞれのセク
タ2a、2bの内側14の近くに形成される1つ以上の貫通スロット23が設け
られることが好ましい。取付けプレート22は、セクタ2a、2bの相互固定を
実施するために、軸方向に向かい合った位置で相互係合されるのに適しているフ
ランジ24とカウンタフランジ25との間に係合される。フランジ24には、少
なくとも1つの取付け部材26が結合されることが好ましく、かかる取付け部材
26は、幾何学的軸Yと同軸であるシャンクの形態で造られると共に先細り端部
26aが設けられていることが好ましく、これによって、タイヤ製造および加硫
ラインに沿って前記円環状支持体を取り扱うために意図されたロボット化したア
ームまたは他の装置による円環状支持体1の係合が実施される。
【0040】 セクタ2a、2bの取付けプレート22には、半径方向に内側の位置にそれぞ
れの貫通ハウジング27が設けられ、このハウジングを通してそれぞれの接続ピ
ン28を軸方向にはめ込むことができる。前記ピンはフランジ24により確実に
支承され、好ましくは少なくとも1つの周方向ラインに沿って幾何学的基準軸Y
の周囲に分布される。
【0041】 接続ピン28は、カウンタフランジ25によって支承される各フック部材17
aと協働する。該フック部材17aは、フランジ24の反対側で、前記接続ピン
の各々の上に設けられた端部ヘッド28aと協働係合するのに適している。
【0042】 より詳しくは、図7により良く示されているように、各接続ピン28の端部ヘ
ッド28aは、接続ピンそれ自体を支承するフランジ24から離れる方へ収束す
るフルスト円錐部分28cの間に形成された環状溝28bによって画定される。
【0043】 次に、フック部材17aは、カウンタフランジ25によって支承された少なく
とも1つの閉鎖リング17上に形成され、幾何学的基準軸Yを中心にして回転で
きる。
【0044】 特に、閉鎖リング17は、カウンタフランジ25によって回転可能に支承され
る案内および支持ローラ29上に配置され、幾何学的軸Yの周囲に分布される。
フック部材17aは、前記リング17に存在する半径方向突出部によって本質的
に画定される。前記フック部材17aには、各接続ピン28の端部ヘッド28a
で画定された溝28bの内側で測定可能な直径に実質的に対応する幅のそれぞれ
の凹部30が設けられる。カウンタフランジ25には、周方向に分布する貫通開
口部31が設けられ、その各々は接続ピン27のうちの1つの端部ヘッド28a
が挿入され、それぞれのフック部材17aによる接続ピンの係合を可能にする。
【0045】 このために、閉鎖リング17は、図5aに示したように、フック部材17aが
カウンタフランジ25のそれぞれの貫通開口部31から離間される離脱位置と、
図5bから理解されるように、各フック部材17aが、貫通ハウジング27を通
してはめ込まれる接続ピン28の溝28bにそれぞれの凹部30を係合させてい
る閉鎖状態との間で、角度をなして回転される。
【0046】 係合状態から離脱状態への閉鎖リング17の自由な回転を防止し、カウンタフ
ランジ25がフランジ24から偶然に分離し得るという危険を除去するために、
カウンタブッシュ32が係合装置21に結合され、ばね要素33の作用を受けて
、フランジ24とカウンタフランジ25が相互に係合しているときに前記係合装
置をセクタ2a、2bの取付けプレート22に対して軸方向に押圧することも好
ましい。特に、カウンタブッシュ32は、その各々が、カウンタフランジそれ自
体の上に配置された貫通ハウジング27のうちの1つと軸方向整列関係の状態で
、カウンタフランジに結合される。
【0047】 図7により良く示されているように、ばね要素33は、それぞれのガイドロッ
ド33a上に配置されるベルビル座金(Belleville washers)から構成されるこ
とが好ましく、かかるガイドロッド33aは、カウンタフランジ25に固定され
、カウンタブッシュ32に摺動可能に係合している。
【0048】 フランジ24とカウンタフランジ25との間の相互係合が行われるときにセク
タ2a、2bの正確な相互の位置決めを保証するために、取付けプレート22に
形成された貫通ハウジング27の各々が、先細りの上部中心部分および下部中心
部分に協働係合するように、それぞれ適切なフレア形の両側端部28dと32a
を有していることも好ましい。かかる両側端部28dと32aは、フランジ24
に近い接続ピン28と、カウンタフランジ25に関して反対側のカウンタブッシ
ュ32とによってそれぞれ支承される。
【0049】 さらに、周方向セクタ2a、2bの各々(実施例では第1のシリーズに属する
各セクタ2b)に、1つ以上のドエルプラグ36を設けることが可能である。か
かるドエルプラグ36は、周方向に続くセクタ2a、2bの周方向境界側面3b
に形成されたそれぞれの中心空洞37と協働係合するため、周方向境界側面3a
の少なくとも1つから突出している。
【0050】 取付けプレート22の各々が、補助取付けハウジング38を有することも提供
される。かかる補助取付けハウジング38は、円環状支持体1の分解と再組立の
ために、図面で一般的に40によって識別される装置上に置かれた配置ペグ39
によって協働係合される。
【0051】 加硫されたタイヤ5からの円環状支持体1の取り外しは、好ましくは、加硫段
階の終わりにおいて、鋳型6内に作り出された高圧空気流または他の高圧流体の
流れ(円環状支持体1の内壁に沿って移動している)が、すでにその構造的な構
成が安定させられたタイヤ5の内面と、円環状支持体の外面4との間に画定され
る拡散間隔19に到達することを伴う。この空気の流れと同時に、鋳型それ自体
の求心性セクタ7a、7bが互いに離れて半径方向に移動される初期段階で、鋳
型6の開口が行われる。鋳型6の開口が行われるとき、チーク8a、8bの軸方
向の移動が起こる。この段階の間、拡散間隙19に加えられる圧力下の空気は、
広がり、円環状支持体1の外面4からのタイヤ5の分離を引き起こす傾向を有す
る。この分離は、前記円環状支持体の内側周縁12a、12bに向かって徐々に
行われる。この状態は、個々のセクタ2a、2bのその後の引き抜きを促進し得
る。さもなければ、タイヤ5の内面があまりに円環状支持体1の外面4に接着し
て、引き抜きが妨げられたかもしれない。
【0052】 図6には、タイヤ5を引き抜くために、チーク8a、8bが軸方向に互いに離
れ始める直前時点の鋳型6が示されている。
【0053】 加硫鋳型6の開口が完了したとき、加硫されたタイヤ5を支承する円環状支持
体1は、ロボット化したアームまたは他の適切な装置によって、取付けシャンク
26において取り上げられ、分解及び再組立装置40の部分である分解ステーシ
ョン40aに転送される。
【0054】 図1に示したように、円環状支持体1が分解ステーション40aに係合される
とき、前記分解ステーションに配置された配置ペグ39は、個々のセクタ2a、
2bの取付けプレート22に形成された取付けハウジング38に入り、これによ
って円環状支持体の完全な中心位置決めを保証する。円環状支持体は、スラスト
関係でタイヤ5の外面に作用するように意図された周方向に分布されたロックプ
レート41も用いて、この位置に好便にロックすることができる。
【0055】 円環状支持体1が好便に前記ロックプレート41および/またはロボット化し
たアームによって(かかるアームは、分解ステーション40a内に係合を生じさ
せている)保持される間に、環状カウンタ要素42は、カウンタフランジ25と
スラスト関係になるようにされて、ばね要素33によって及ぼされる作用であっ
て、対応する接続ピン28の端部ヘッド28a内に形成された溝28bを画定す
る側面当接部の1つに対してスラスト関係に前記フック部材それら自体を維持す
る傾向を有する作用から、フック部材17aを解放する。
【0056】 この状態下では、閉鎖リング17は、例えばアクチュエータ(本発明の目的に
とって重要でないので図示しない)の命令により、係合位置から離脱位置に容易
に回転することができる。かかるアクチュエータは、分解ステーション40a内
に設けられ、半径方向に閉鎖要素から突出する1つ以上のグリップフィン42上
で動作する。
【0057】 かくして、カウンタフランジ25はフランジ24から解放されて、次に、例え
ばカウンタフランジが位置するカウンタリングの下降に続き、取付けシャンク2
6に沿って軸方向に滑り外される。
【0058】 カウンタフランジ25の下降と同時に、あるいはこの操作の直後に、上述のロ
ボット化したアームの動作によって、フランジ24の軸方向昇降が引き起こされ
、この結果、これによって、図2に示したように、取付けプレート22に設けら
れたそれぞれの貫通ハウジング27からの接続ピン28の軸方向の引き抜きが行
われる。次に、フランジ24を分解ステーション40aから離して移動させるこ
とができ、そしてロボット化したアームによるヘッドにおける係合を維持するか
、あるいは前記ロボット化したアームの動作によって、図示していない待機ステ
ーションに降ろすことができる。
【0059】 次に、個々のセクタ2a、2bのタイヤ5からの取り外しが実施される。この
ために、ロボット化したアーム35(かかるアームは、分解ステーション40a
への円環状支持体1の転送を引き起こすアームと同一のアームとすることができ
る)の把持クランプ34は、セクタ2a、2bの1つ、より詳しくは第1のシリ
ーズに属するセクタ2aの1つの取付けプレート22aと係合される。係合は、
貫通ハウジング27内に挿入されるプラグ44を介して好適に実施することが可
能であり、前記プラグは、プラグに向かって移動可能な閉鎖ジョー(a closure
jaw)45と協働して、取付けプレート22の半径方向に内側の端部に係合する
【0060】 係合が生じたとき、把持クランプ34の動作に関連してセクタ2a、2bに結
合された配置ペグ39の軸方向の移動が引き起こされ、この結果、前記配置ペグ
は補助取付けハウジング38から解放される。この時点で、ロボット化したアー
ム35は、求心性の半径方向の並進運動によって(through a centripetal radi
al translation)セクタ2aのタイヤ5からの引き抜きを決定することができる
【0061】 しかし、この求心性の半径方向の並進運動と同時に、セクタ2a、2bに角回
転運動も加えることが好適に提供される。この運動は、実施例では、幾何学的な
Y軸に対して半径方向に実質的に垂直な少なくとも1つの軸のまわりでなされ、
円環状支持体の赤道面Xに関してずれた子午面内に位置する。
【0062】 より詳細には、角回転運動は、少なくとも以下の2つの段階により、求心性の
半径方向の並進運動が始まる直前に実施されるように好ましくは提供される。
【0063】 図3bに示した第1の段階では、第1振動軸Kのまわりに、セクタ2a、2b
の限定された角振動(angular oscillation)が引き起こされる。かかる第1振
動軸Kは、赤道面Xに関して上方位置に配置されており、タイヤ5の対応するシ
ョルダ領域、すなわちサイドウォール10aとトレッドバンド9との間の遷移領
域に近いセクタ2a、2bの外側14の湾曲輪郭と実質的に同心である。
【0064】 加硫段階の終わりにおいて圧力下にある空気が鋳型6に給気された後に、分離
が正確および/または完全に行われなかった場合、上記のようにして第1の分離
が行われる。
【0065】 次に、第2の角回転段階が直ちに実施され、この段階では、まさに図示したよ
うに、赤道面Xに関して下に配置され、前の振動について上述したショルダ領域
と反対側のショルダ領域に近い外側の湾曲輪郭と実質的に同心の第2の振動軸K
’のまわりにセクタ2a、2bが回転される。
【0066】 この第2の段階は、円環状支持体1からのタイヤ5の内面の完全な分離を保証
し、図3cに示したように、上方位置に配置されたタイヤビード13aからのセ
クタ2a、2bの上部部分の完全な抜き取りまで、好適に延長することができる
。この段階の間、タイヤ5の下方位置に配置されたタイヤビード13bに関して
セクタ2a、2bの下方部分の持ち上げを実施することができる。
【0067】 第2の角回転段階が完了したとき、あるいはこの回転の最後の部分の実行と同
時に、タイヤ軸に向かうセクタ2a、2bの半径方向の並進運動が、タイヤ5か
らの前記セクタの抜き取りを終了するように実施される。
【0068】 次に、ロボット化したアーム35は、分解ステーション40aの近くに配置さ
れた再組立ステーション40bにセクタ2a、2bを転送するために、タイヤ5
からのセクタ2a、2bの軸方向の離脱を引き起こす。
【0069】 図4から理解されるように、この段階で、セクタ2a、2bは、分解ステーシ
ョン40aに設けられた前記配置ペグ39に類似した構造のそれぞれの補助配置
ペグ46に係合される。係合が生じたとき、再組立ステーション40bに転送さ
れたセクタ2a、2bの取付けプレートは、前回の作業サイクル間の対応するタ
イヤ5から取り外された円環状支持体1から取り上げられた補助カウンタフラン
ジ47の上方に配置される。取付けプレート22の貫通ハウジング27は、実質
的に補助カウンタフランジ47の貫通開口部47aの1つと整列されている。
【0070】 転送が終わると、ロボット化したアーム35のクランプ34は分解ステーショ
ン40aに戻り、前述した方法と同じ方法で新しいセクタ2a、2bの取り外し
と転送を実施する。好ましくは、第1のシリーズに属する全てのセクタ2aは最
初に取り外され、その後第2のシリーズに属するセクタ2bの取り外しと転送を
実施する。
【0071】 個々のセクタ2a、2bがタイヤ5から取り外されるとき、それらは、再組立
ステーション40bに配置されたそれぞれの補助配置ペグ46に1つずつ係合さ
れ、その結果、セクタ2a、2bは円環状支持体1の分解の前に有していたのと
同一の相互位置となり、円環状支持体1が再組立ステーションで再組立される。
【0072】 補助配置ペグ46は、補助の幾何学的な基準軸Y’と同心の少なくとも1つの
周方向ラインに沿って分布されることが好ましく、前記周方向ラインの直径は、
分解ステーション40aで設定された配置ペグ39の周方向分布ラインの直径よ
りもわずかに大きい。したがって、セクタ2a、2bは、それらの間の機械的干
渉(かかる機械的干渉は、ロボット化したアームによる前記セクタの位置決めを
妨げ得る)を避けるように、それぞれの周方向境界側面3a、3bの間に小さな
空間を残しつつ、再組立ステーション40bに位置決めされる。
【0073】 すべての周方向セクタ2a、2bが再組立ステーション40bに転送されたと
き、フランジ24も再組立ステーションに転送され、セクタ2a、2bの上方に
共軸に位置決めされる。同時に、補助配置ペグ46をセクタ2a、2bの補助取
付けハウジング38から取り外すことができる。次に、フランジ24は、それぞ
れの貫通ハウジング27内への接続ピン28の挿入を引き起こすように下げられ
る。貫通ハウジング27はピンそれら自体の周方向分布ラインよりもわずかに大
きな直径の周方向ライン上に配置されているが、個々のピン28の端部ヘッド2
8aの先細りのため、および貫通ハウジング27の端部のフレア形状のため、接
続ピン28の正しい挿入が、この段階の間保証される。
【0074】 実際に、ピン28および貫通ハウジング27で画定されたフルスト円錐表面の
間の干渉によって、全セクタ2a、2bの同時の自動的な補助基準軸Y’に向か
う半径方向の変位が引き起こされ、セクタ2a、2bは、それぞれの両側の周方
向境界側面3a、3bにおいて相互接触の関係になる。
【0075】 挿入が生じたとき、フランジ24は補助カウンタフランジ47と係合させられ
、再組立ステーション40bの円環状支持体1の再組立を完成する。この目的の
ため、ブッシュ32がセクタ2a、2bの取付けプレート22に対してスラスト
関係となるまで、カウンタフランジ25のブッシュ32が接続ピン28に係合さ
れるように、前記カウンタフランジは軸方向に持ち上げられる。この段階の間、
接続ピン28の端部ヘッド28aは、補助カウンタフランジ47の貫通開口部4
7a内を貫通し、閉鎖リング17に加えられる角回転に続いてフック部材17a
によって協働係合される。
【0076】 この時点で、円環状支持体1は完全に組み立てられ、再組立ステーション40
bから取り外すことができ、分解と再組立装置の近くに配置された製造ラインに
沿って、例えば新しいタイヤ5を製造するために使用される。
【0077】 次に、タイヤ5は、円環状支持体1の分解ステーション40aから取り上げる
ことができ、前記分解ステーション内にまだ存在するカウンタフランジ25は、
セクタ2a、2bと結合すべく再組立ステーション40bに転送され、そして次
の作業サイクルで新しいタイヤ5から取り外される円環状支持体1のフランジに
転送される。
【0078】 本発明は、重要な利点を達成する。
【0079】 実際に、本発明は、円環状支持体の内側周縁の一方から他方への蒸気流の移動
中に障害に直面することなく、円環状支持体1の内面全体をなめる蒸気流の生成
を可能にすることによって、加硫工程中のタイヤ5の内面への最適な熱伝達の達
成を可能にする。
【0080】 本発明による円環状支持体1は、さらに、セクタ2a、2bの抜き取りの前に
、円環状支持体1からタイヤ5の内面を有利に分離することができ、その結果、
各セクタ2a,2bの取り外しの間に異常な応力がタイヤに加えられる危険につ
いて除去できる。
【0081】 単なる軸方向取付け操作と、それに続く閉鎖リング17の角回転によって実施
される、フランジ24とカウンタフランジ25との間の結合は、非常に容易かつ
迅速であることも指摘したい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 分解ステーションの上に位置決めされている、加硫されたタイヤ
を支承する円環状支持体について、その直径断面(diametrical section)を概
略的に示している。
【図2】 図1に示した作業段階に続く作業段階中の円環状支持体の直径断
面であり、かかる段階では、下にあるカウンタフランジの離脱時に、フランジが
それぞれの取付けシャンクと共にドラムセクタから軸方向に取り外される。
【図3】 図3a、図3b、図3cは、タイヤから円環状支持体の周方向
セクタの1つを取り外すために実施される作業順序を示している。
【図4】 タイヤから取り外された周方向セクタが組立ステーションに転送
される作業段階の概略平面図である。
【図5】 図5aおよび図5bは、フランジによって支承された接続ピンと
それぞれ離脱状態および係合状態にある、カウンタフランジの直径切断した軸方
向図である。
【図6】 タイヤ加硫工程の終わりに開口されようとしている加硫鋳型内の
円環状支持体の直径断面である。
【図7】 図1の細部の拡大図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ製造用の分解可能な円環状支持体であって、 幾何学的な基準軸(Y)のまわりに周方向に整列されて、加工されるタイヤ(
    5)の内部構造を実質的に再生する外面(4)を画定する複数のセクタ(2a、
    2b)と、 操作装置と係合するための少なくとも1つの取付け部材(26)を支承するフ
    ランジ(24)と、 軸方向に向かい合った位置で前記フランジ(24)と協働連結されるカウンタ
    フランジ(25)と、 前記フランジ(24)とカウンタフランジ(25)との間のセクタ(2a、2
    b)を固定保持するための係合装置(21)と、 を具備する円環状支持体において、 前記セクタ(2a、2b)の各々が、前記外面(4)を画定する外側(14)
    と、前記幾何学的な基準軸(Y)に対面する内側(15)との間に画定される、
    断面図で見て実質的にU字状の輪郭を有する本体を有し、 前記係合装置(21)が、前記セクタ(2a、2b)の各々のために、前記幾
    何学的な基準軸(Y)に対し垂直な面において実質的に内側から半径方向に突出
    する少なくとも1つの取付けプレート(22)を具備し、該取付けプレートが、
    前記フランジ(24)とカウンタフランジ(25)との間に軸方向に間挿された
    位置で取り外し可能に係合されるのに適していることを特徴とする円環状支持体
  2. 【請求項2】 前記各セクタ(2a、2b)の取付けプレートが、円環状支
    持体(1)の赤道面(X)に実質的に延在する、請求項1に記載の円環状支持体
  3. 【請求項3】 前記各セクタ(2a、2b)の前記取付けプレート(22)
    が、本体の内側の近くに延在する少なくとも1つの補助貫通スロットをさらに有
    する、請求項1に記載の円環状支持体。
  4. 【請求項4】 前記円環状支持体(1)の内周縁から延在すると共に前記幾
    何学的な基準軸(Y)から離れる方に前記円環状支持体の赤道面(X)に向かっ
    て徐々に収束する少なくとも1つの排水部分(20)が、各セクタ(2a、2b
    )の本体の内側に沿って形成される、請求項1に記載の円環状支持体。
  5. 【請求項5】 前記係合装置(21)が、 前記幾何学的な基準軸(Y)のまわりに分布される接続ピン(28)であって
    、該接続ピンの各々が、前記取付けプレート(22)の1つに配置された貫通ハ
    ウジング(27)を通して軸方向にはめ込まれる端部ヘッド(28a)を有する
    、前記接続ピン(28)と、 前記フランジ(24)とカウンタフランジ(25)との間にある前記セクタ(
    2a、2b)うち1つについての取付けプレート(22)を軸方向にロックする
    ために、各々が前記接続ピンの1つの端部ヘッド(28a)と協働係合されるフ
    ック部材(17a)と、 を具備する、請求項1に記載の円環状支持体。
  6. 【請求項6】 前記接続ピン(28)が前記フランジ(24)と一体化し、
    前記フック部材(17a)が前記カウンタフランジ(25)によって操作的に支
    承される、請求項5に記載の円環状支持体。
  7. 【請求項7】 前記フック部材(17a)が、カウンタフランジ(25)に
    よって支承された閉鎖リング(17)に形成されており、前記幾何学的な基準軸
    (Y)のまわりで回転可能である、請求項6に記載の円環状支持体。
  8. 【請求項8】 前記係合装置が、カウンタブッシュ(32)と、カウンタブ
    ッシュ(32)に作用し、セクタ(2a、2b)の取付けプレート(22)に対
    してカウンタブッシュを軸方向に押圧するばね要素(33)とをさらに具備する
    、請求項5に記載の円環状支持体。
  9. 【請求項9】 前記カウンタブッシュ(32)およびばね要素(33)がカ
    ウンタフランジ(25)によって操作的に支承され、前記カウンタブッシュ(3
    2)が、前記接続ピン(28)の端部ヘッド(28a)に軸方向にはまるのに適
    している、請求項8に記載の円環状支持体。
  10. 【請求項10】 前記取付けプレート(22)に形成された前記貫通ハウジ
    ング(27)の各々が、前記接続ピン(28)とカウンタブッシュ(32)とに
    よってそれぞれ保持される先細り部分に係合するように設定されたフレア状の端
    部(27a)を有する、請求項9に記載の円環状支持体。
  11. 【請求項11】 前記取付けプレート(22)の各々に、円環状支持体(1
    )の分解および再組立のための装置(40)上に設けられた配置ペグ(39)と
    係合するために、前記貫通ハウジング(27)と平行に延在する少なくとも1つ
    の補助取付けハウジング(38)が設けられる、請求項1に記載の円環状支持体
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