JP2000052158A - 薄板の保持搬送装置および保持搬送方法 - Google Patents

薄板の保持搬送装置および保持搬送方法

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JP2000052158A
JP2000052158A JP10218388A JP21838898A JP2000052158A JP 2000052158 A JP2000052158 A JP 2000052158A JP 10218388 A JP10218388 A JP 10218388A JP 21838898 A JP21838898 A JP 21838898A JP 2000052158 A JP2000052158 A JP 2000052158A
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健司 上川
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国男 宮脇
Azuma Hisayasu
東 久安
Katsutsune Tamiya
勝恒 田宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス板は研磨加工した後に水洗浄が行わ
れ、水濡れ状態となって台上に載置されているが、水濡
れ状態となった大型のガラス板を台から持ち上げる作業
および搬送する作業は熟練者でも難しい。 【解決手段】 下定盤5の載せ板6に載置されているガ
ラス板1の縁部を保持部材12A,12Bの把持爪14
で把持して持ち上げ、載せ板6とガラス板1との隙間か
らローラー群21,22を載せ板6に沿って挿入して剥
離し、把持爪14とローラー群21,22でガラス板1
を保持して搬送するようにしたので、水濡れ状態となっ
た大型のガラス板1でも、熟練を要することなく確実に
ガラス板1を載せ板6から持ち上げ、搬送することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば大型に形成
されたガラス板などの薄板を保持して所定の場所まで搬
送するための薄板の保持搬送装置および保持搬送方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラス板は肉薄に加工して、例え
ば液晶パネル基板やカラーフィルタ、あるいはPDP
(プラズマディスプレイパネル)など、多様な分野で用
いられている。
【0003】上記のような用途に用いられるガラス板
は、例えば所定の大きさの矩形に加工された後、塵芥除
去のために予め水洗浄された下定盤に、作業者によって
載置される。その後、下定盤と上定盤の運動(回転、移
動)により表面が研磨加工される。この際、ガラス板は
清浄性を維持するために同時に水洗浄が行われる。
【0004】そして、研磨加工されたガラス板は、最終
的に水洗浄された後、作業者によって持ち上げられて、
次の作業を行う所定の場所まで、人的あるいは搬送機に
より運ばれる。この際、ガラス板は自重により撓むた
め、持ち上げる際や搬送の際には、損傷しないよう慎重
に行う必要があるとともに機械振動や搬送時の加速度の
変化にも十分に配慮しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにガラス板
は、所定の大きさに形成された後は、作業者によって下
定盤に移し替えられる。あるいは、ガラス板は、研磨加
工後に下定盤から作業者によって取り外される。
【0006】ところで近年、ガラス板はますます大型化
(例えば550×650×0.7mm)している。このような肉薄
で大型のガラス板を損傷させることなく搬送するのは難
しい。また、研磨加工後のガラス板は、水濡れ状態にあ
って下定盤に密着している。このようなガラス板を下定
盤から取り外す作業は、熟練者であっても難しい。
【0007】そこで、本発明は、上記課題を解決し得る
ガラス板の保持搬送装置および保持搬送方法の提供を目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
手段は、薄板の搬送経路に配置された定盤の上方に、前
記薄板を搬送経路に沿って搬送するための搬送台が移動
自在に設けられ、薄板の縁部を保持して定盤に対して持
ち上げるための保持部材が前記搬送台に対して昇降自在
に設けられ、薄板の端部が前記保持部材で定盤に対して
持ち上げられた状態で、前記定盤に沿って定盤と薄板と
の間に介入する薄板剥離用部材が定盤に沿って移動自在
に設けられ、前記薄板剥離用部材を定盤に沿って移動さ
せるための移動装置が設けられている。
【0009】上記構成において、搬送経路に設けた定盤
に載置された薄板の縁部を、薄板を前記搬送経路に沿っ
て搬送するための搬送台に対して昇降自在に設けた保持
部材で持ち上げ、薄板の縁部を持ち上げた際に定盤と薄
板との間に生じる隙間から薄板剥離用部材を挿入するこ
とで定盤から薄板を剥離して、確実かつ容易に、薄板を
損傷させることなく安全に搬送する。
【0010】また、搬送台が、定盤の搬入側に配置した
搬入コンベヤの上方で搬送経路に沿って移動自在に設け
られるとともに、定盤の搬出側に配置した搬出コンベヤ
の上方で搬送経路に沿って移動自在に設けられ、薄板剥
離用部材が、薄板を搬入コンベヤから定盤に搬送する際
にその下面で支持するとともに定盤から搬出コンベヤに
搬送する際に下面で支持する支持体に兼用されている。
【0011】上記構成において、定盤の搬入側に配置し
た搬入コンベヤの上方で保持部材で薄板を保持するとと
もに支持体兼用の薄板剥離用部材で薄板をその下面で支
持した状態で薄板を定盤に搬送し、定盤の上方で保持部
材で薄板を保持するとともに薄板剥離用部材で薄板をそ
の下面で支持した状態で薄板を定盤の搬出側に配置した
搬出コンベヤに搬送する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図3に基づいて説明する。本発明の実施の形態に係る
ガラス板(薄板の一例で、例えば矩形に形成される)1
の保持搬送装置2は、搬送経路3の途中に配置した研磨
装置4の下定盤5における載せ板6に対し、ガラス板1
を搬入して載置し、また剥離して搬出するためのもの
で、下定盤5の搬入側7に搬入コンベヤ8が配置され、
下定盤5の搬出側9に搬出コンベヤ10が配置されてい
る。
【0013】また、前記下定盤5の上方に、ガラス板1
を搬送経路3に沿って搬送するための搬送台11が図示
しない移動装置によって所定区間、すなわち搬入コンベ
ヤ8から搬出コンベヤ10の上方に亘って水平方向に移
動自在に設けられ、また、搬送台11は、図示しない昇
降装置によって下定盤5に対して昇降自在に構成され、
さらに搬送台11は、位置検出器の検出信号で駆動する
ストッパによって、下定盤5の上方位置で搬入側7およ
び搬出側9への移動を阻止されるよう構成されている。
【0014】また、ガラス板1の縁部を保持して下定盤
5の載せ板6に対して載置し持ち上げるための保持部材
12A,12Bが、前記搬送台11に位置調節手段13
を介して昇降自在および水平方向(搬送経路3方向)に
接近離間自在に取付けられている。なお前記保持部材1
2A,12Bは、搬送台11の両側に複数個(例えば3
個)対で設けられ、各保持部材12A,12Bの下端部
には、ガラス板1の下面に当接する折曲形成した把持爪
14が形成されている。
【0015】なお、前記載せ板6には、保持部材12
A,12B同士の前後方向の離間幅に一致する所定間隔
置きに溝36が形成され、各溝36は、保持部材12
A,12Bの把持爪14の厚みより深く、把持爪14の
長さより大きく、かつ2倍程度の幅に形成されている。
【0016】前記位置調節手段13は、搬送台11の上
面に設けられた支持部材15と、この支持部材15の端
部に昇降自在に取付けられた昇降片16と、支持部材1
5をガラス板1の幅方向(搬送経路3方向)に沿って案
内するためのレール17と、前記支持部材15をレール
17に沿って移動させるための移動装置(図示せず)お
よび前記昇降片16を支持部材15に沿って昇降させる
ためのシリンダ装置とから構成されている。
【0017】また、ガラス板1の端部が前記保持部材1
2A,12Bで下定盤5に対して持ち上げられた状態
で、下定盤5とガラス板1との間に介入するガラス板剥
離用の複数個のローラー19,20からなるローラー群
21,22(ガラス板1剥離用部材の一例)が搬送台1
1の両側に設けられ、各ローラー群21,22のローラ
ー19,20は中心に移動杆23A,23Bが貫通さ
れ、各移動杆23A,23Bの端部は軸受け24に支持
されている。
【0018】そして、各ローラー群21,22を下定盤
5の載せ板6に沿って搬送経路3(水平方向)に接近離
間移動させるための移動装置25が搬送台11に設けら
れ、この移動装置25は、搬送台11の前後面に搬送経
路3に沿って設けられた移動用レール26と、各移動用
レール26に摺動自在に嵌合する摺動部材27と、各摺
動部材27に取付けられて上下方向に伸縮するとともに
前記軸受け24にロッド28が取付けられた昇降用シリ
ンダ装置29と、各昇降用シリンダ装置29の上部にモ
ータ台30を介して取付けられた移動用モータ31と、
各移動用モータ31の出力軸32に取付けられたピニオ
ン33と、このピニオン33に噛合するとともに搬送台
11の上面に搬送経路3に沿って配置されたラック34
とから構成されている。
【0019】上記構成の保持搬送装置2におけるガラス
板1の保持搬送方法を説明する。所定の大きさおよび形
状に形成されたガラス板1は、搬入コンベヤ8に載せら
れて下定盤5の搬入側まで搬送されて停止する。そうす
ると、移動装置の駆動によって、搬送台11が搬入コン
ベヤ8、すなわちガラス板1の上方まで水平方向に沿っ
て移動する。そして、ガラス板1の上方に到着した時点
で停止して、昇降装置の駆動によって下降し、位置調節
手段13のシリンダ装置の駆動により昇降片16が下降
して保持部材12A,12Bの把持爪14が搬入コンベ
ヤ8の搬送面まで下降し、移動装置の駆動により支持部
材15がレール17に沿って移動して互いに接近し、把
持爪14がガラス板1を下面で支持する。このようにし
た状態で、シリンダ装置を駆動して保持部材12A,1
2Bを上昇させるとともに昇降装置を駆動することで搬
送台11を上昇させてガラス板1を搬入コンベヤ8から
持ち上げる。この状態で移動装置を駆動し、搬送台11
を搬送方向3に水平方向に移動し、下定盤5の載せ板6
の真上にガラス板1が位置すると、位置検出器がこれを
検出してストッパによって、搬送台11が搬入側7およ
び搬出側9への移動を阻止される。
【0020】次に、昇降装置の駆動によって搬送台11
が下降し、また保持部材12A,12Bもこれに伴って
下降し、位置調節手段13のシリンダ装置の駆動により
昇降片16がさらに下降して、保持部材12A,12B
の把持爪14が載せ板6の各溝36に上方から嵌合し、
ガラス板1が載せ板6に載置される。このとき、ガラス
板1は、中央から外側に広がるように載せ板6との接触
面積を増すため、水濡れ状態にある載せ板6とガラス板
1との間に空気層ができず、密着する。
【0021】そして、ガラス板1が載せ板6に載置され
た時点で、両側の保持部材12A,12Bを離間させる
方向に移動させる。このとき、各溝36の幅は把持爪1
4の2倍程度に形成されているので、ガラス板1の両側
の縁部から離れ、次に保持部材12A,12Bが上昇す
る際に把持爪14がガラス板1の縁部に当たることはな
い。
【0022】そして、搬送台11を上昇させ、保持部材
12A,12Bを上昇させ、必要に応じて、搬送台11
を搬入側あるいは搬出側に移動し、上定盤(図示せず)
と下定盤5の運動で、載せ板6に載置したガラス板1の
表面に研磨加工を行う。また、表面の清浄を維持するよ
う水洗浄を行う。
【0023】次に、研磨加工を終了した後にガラス板1
を持ち上げ、所定の場所まで搬送する動作を説明する。
まず、下定盤5の載せ板6の真上に搬送台11を再び位
置させ、搬送台11を下降し、保持部材12A,12B
をガラス板1の幅方向に最大限に離間させた状態で下降
し、その把持爪14を溝36に上方から挿入し、次に移
動装置を駆動して支持部材15をレール17に沿って移
動して互いに接近させ、把持爪14でガラス板1を下面
で支持する。このようにした状態で、シリンダ装置を駆
動して保持部材12A,12Bを上昇させると、ガラス
板1の縁部が載せ板6から剥離する。
【0024】ここで、各昇降用シリンダ装置29を駆動
して各ローラー群21,22のローラー19,20を載
せ板6の端部に当接し、移動用モータ31を駆動してピ
ニオン33を回転させると、搬送台11は水平方向への
移動が阻止された状態にあるので、移動用レール26に
沿って昇降用シリンダ装置29が互いに離間した位置か
ら移動用モータ31とともに接近する方向に移動し、こ
れに伴って各ローラー群21,22のローラー19,2
0同士が載せ板6に沿って移動し、載せ板6とガラス板
1の縁部の間の隙間からローラー19,20が入り込ん
でガラス板1を載せ板6から剥離する(持ち上げる)。
なお、各ローラー群21,22を載せ板6とガラス板1
の縁部の隙間から挿入する際、ガラス板1は縁部を持ち
上げられる事により湾曲した状態にあるので、保持部材
12A,12B同士を少し離間させると、ガラス板1を
損傷させることなく円滑にガラス板1を載せ板6から剥
離させることができる。
【0025】そして、ローラー19,20がガラス板1
下の所定の位置まで移動したら移動用モータ31の駆動
を停止して保持部材12A,12Bおよびローラー群2
1,22を同期して上昇させ、ガラス板1を例えば湾曲
した状態で保持し、移動装置を駆動して、搬送台11を
搬出側へ移動し、搬送台11(ガラス板1)が搬出コン
ベヤ10の上方に位置したら停止し、保持部材12A,
12Bおよびローラー群21,22を同期して下降し、
ローラー群21,22が搬出コンベヤ10に上方から当
接し、ローラー群21,22および保持部材12A,1
2Bの下降を停止し、今度は移動用モータ31を反対方
向に駆動してローラー群21,22同士を離間させ、載
せ板6とガラス板1との間から反対方向に抜き取る。そ
して、保持部材12A,12B同士をわずかに離間させ
ながらさらに下降させ、ガラス板1が全面的に搬出コン
ベヤ10に載置された時点で、保持部材12A,12B
同士を離間させ、把持爪14をガラス板1の縁部から回
避して上昇させる。そして、搬出コンベヤ10の駆動に
よりガラス板1を所定の場所まで搬送する。なお、この
ようにガラス板1を搬出コンベヤ10に搬送する場合、
ローラー群21,22は、ガラス板1を下面で支持する
支持体に兼用されるものである。
【0026】以上の動作を繰り返すことにより、順次下
定盤5の載せ板6に対してガラス板を搬入し、研磨し、
また下定盤5の載せ板6からガラス板1を持ち上げて搬
出するものである。
【0027】このように、本発明の実施の形態によれ
ば、下定盤5の載せ板6に載置されているガラス板1の
縁部を保持部材12A,12Bの把持爪14で把持して
持ち上げ、載せ板6とガラス板1との間の隙間からロー
ラー19,20からなるローラー群21,22を載せ板
6に沿って移動して挿入し、このローラー19,20で
ガラス板1を載せ板6に対して剥離し、把持爪14とロ
ーラー19,20でガラス板1を保持して搬送するよう
にしたので、ガラス板1が水濡れ状態で下定盤5の載せ
板6に載置されていたとしても、また大きなガラス板1
であっても、熟練を要することなく、確実にガラス板1
を載せ板6から持ち上げ、ガラス板1を損傷させること
なく搬送することができる。
【0028】なお、上記実施の形態では、ガラス板剥離
用部材の一例としてのローラー群21,22は、ガラス
板1を載せ板6から剥離し、搬出コンベヤ10側に搬出
する際に用いるようにしたがこれに限定されるものでは
なく、ガラス板1の大きさに応じて使用方法を変更する
ことも勿論可能である。すなわち、ガラス板1が保持部
材12A,12Bのみでは保持不可能な大きさの場合に
は、載せ板6に対してガラス板1を搬入する際にも、ガ
ラス板1を保持部材12A,12Bで保持するとともに
ガラス板1と搬入コンベヤ8の間にローラー群21,2
2を挿入して下面で支持し、この状態で載せ板6に対し
てガラス板1を損傷させることなく搬入するようにもで
きる。この場合、ローラー群21,22は、ガラス板1
を搬入コンベヤ8から下定盤5に搬送する際にその下面
で支持する支持体に兼用されるものである。
【0029】また、ガラス板1が保持部材12A,12
Bのみで保持可能な大きさの場合、上記実施の形態と同
様にしてガラス板1と載せ板6の間にローラー群21,
22を挿入して載せ板6に沿って移動させることで、ガ
ラス板1を載せ板6に対して単に剥離させるように用い
るようにしてもよい。
【0030】なお、上記実施の形態では、移動装置25
は、ローラー群21,22が載せ板6に対して平行に移
動して載せ板6とガラス板1の間に挿入するよう構成し
たがこれに限定されるものではなく、例えば図4に示す
ように、移動装置50として、水平方向に伸縮するとと
もに昇降自在に構成したシリンダ装置51を設け、この
シリンダ装置51の両側のロッド52端部に、昇降自在
な軸53を介して互いに交叉するような杆部材54を設
け、これら各杆部材54の下端部に複数のローラー55
a,56aからなるローラ群55,56を設けるよう構
成してもよい。他の構成は上記実施の形態と同様であ
る。
【0031】この実施の形態の場合、載せ板6とガラス
板1の隙間から挿入されたローラ群55,56は、シリ
ンダ装置51の駆動によって、載せ板6に沿って円弧を
描くようにして移動する。そして、この実施の形態によ
っても、ガラス板1が水濡れ状態で下定盤5の載せ板6
に載置されていたとしても、また大きなガラス板1であ
っても、熟練を要することなく、確実にガラス板1を載
せ板6から持ち上げ、損傷させることなく搬送すること
ができる。
【0032】さらに、上記各実施の形態では、薄板とし
てガラス板1の例を示したが、これに限定されるもので
はなく、肉薄で大型の合成樹脂性板材あるいは金属製板
材なども同様にして搬送することができる。
【0033】また、上記各実施の形態では、研磨装置4
の下定盤5に対してガラス板1を持ち上げる場合を示し
たがこれに限定されるものではなく、研磨装置4以外の
ものであってもガラス板1を持ち上げ、搬送する必要が
ある場合に適用可能である。
【0034】なお、上記実施の形態では、ガラス板1剥
離用部材として、ローラー19,20からなるローラー
群21,22の例を示したがこれに限定されるものでは
なく、ローラー19,20からなるローラー群21,2
2の代わりに、楔状の剥離部材を用いてもよく、この場
合も上記実施の形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、薄板を搬送経路に沿って搬送するための搬送台が定
盤に対して移動自在に設けられ、薄板の縁部を保持して
定盤に対して持ち上げるための保持部材が搬送台に対し
て昇降自在に設けられ、薄板の端部が保持部材で定盤に
対して持ち上げられた状態で、定盤に沿って定盤と薄板
との間に介入する薄板剥離用部材が定盤に沿って移動自
在に設けられ、薄板剥離用部材を定盤に沿って移動させ
るための移動装置が設けられたので、薄板の縁部を保持
部材で持ち上げ、薄板の縁部を持ち上げた際に定盤と薄
板との間に生じる隙間から薄板剥離用部材を挿入するこ
とで定盤から薄板を剥離して、確実かつ容易に、薄板を
損傷させることなく安全に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一形態のガラス板の保持搬送
装置の全体構成を示す正面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】他の実施の形態を示すガラス板の保持搬送装置
における移動装置の概略構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ガラス板 2 保持搬送装置 3 搬送経路 5 下定盤 6 載せ板 11 搬送台 12A 保持部材 12B 保持部材 13 位置調節手段 14 把持爪 15 支持部材 19 ローラー 20 ローラー 21 ローラー群 22 ローラー群 25 移動装置 26 移動用レール 29 昇降用シリンダ装置 31 移動用モータ 33 ピニオン 34 ラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久安 東 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 田宮 勝恒 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 Fターム(参考) 3C030 DA11 DA21 DA23 DA24 DA27 3F061 AA01 BA03 BB02 BC09 BD01 BE43 DB00 DB04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板の搬送経路に配置された定盤の上方
    に、前記薄板を搬送経路に沿って搬送するための搬送台
    が移動自在に設けられ、薄板の縁部を保持して定盤に対
    して持ち上げるための保持部材が前記搬送台に対して昇
    降自在に設けられ、薄板の端部が前記保持部材で定盤に
    対して持ち上げられた状態で、前記定盤に沿って定盤と
    薄板との間に介入する薄板剥離用部材が定盤に沿って移
    動自在に設けられ、前記薄板剥離用部材を定盤に沿って
    移動させるための移動装置が設けられたことを特徴とす
    る薄板の保持搬送装置。
  2. 【請求項2】 搬送台が、定盤の搬入側に配置した搬入
    コンベヤの上方で搬送経路に沿って移動自在に設けられ
    るとともに、定盤の搬出側に配置した搬出コンベヤの上
    方で搬送経路に沿って移動自在に設けられ、薄板剥離用
    部材が、薄板を搬入コンベヤから定盤に搬送する際にそ
    の下面で支持するとともに定盤から搬出コンベヤに搬送
    する際に下面で支持する支持体に兼用されたことを特徴
    とする請求項1記載の薄板の保持搬送装置。
  3. 【請求項3】 搬送経路に設けた定盤に載置された薄板
    の縁部を、薄板を前記搬送経路に沿って搬送するための
    搬送台に対して昇降自在に設けた保持部材で持ち上げ、
    薄板の縁部を持ち上げた際に定盤と薄板との間に生じる
    隙間から薄板剥離用部材を挿入することで定盤から薄板
    を剥離して搬送することを特徴とする薄板の保持搬送方
    法。
  4. 【請求項4】 定盤の搬入側に配置した搬入コンベヤの
    上方で保持部材で薄板を保持するとともに薄板剥離用部
    材で薄板をその下面で支持した状態で薄板を定盤に搬送
    し、定盤の上方で保持部材で薄板を保持するとともに薄
    板剥離用部材で薄板をその下面で支持した状態で薄板を
    定盤の搬出側に配置した搬出コンベヤに搬送することを
    特徴とする請求項3記載の薄板の保持搬送方法。
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