JP2000051902A - ロールマーク付h形鋼およびその製造方法 - Google Patents

ロールマーク付h形鋼およびその製造方法

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JP2000051902A
JP2000051902A JP10229550A JP22955098A JP2000051902A JP 2000051902 A JP2000051902 A JP 2000051902A JP 10229550 A JP10229550 A JP 10229550A JP 22955098 A JP22955098 A JP 22955098A JP 2000051902 A JP2000051902 A JP 2000051902A
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Japan
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roll
mark
flange
rolls
horizontal
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JP10229550A
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English (en)
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Arihide Kawamura
有秀 河村
Noriyuki Matsuo
紀之 松尾
Yoshinori Miura
啓徳 三浦
Hiroyuki Okubo
啓之 大久保
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 安価にかつ寸法精度の劣化や形状不良なし
に製造し得る明瞭なロールマーク付H形鋼およびその製
造方法を提供する。 【解決手段】 フランジ3外面にロールマーク10が陽刻
されたロールマーク付H形鋼。このH形鋼1は、水平ロ
ール4と垂直ロール5を有する仕上ユニバーサル圧延機
でH形鋼を仕上圧延する方法において、ロール表面にマ
ークを陰刻加工した垂直ロールを用いることにより製造
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延によって
製造される、フランジを有する形鋼に関し、特にロール
マーク付H形鋼およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ASTM規格(American Society for T
esting and Materials)には、形鋼製品に対して製造メ
ーカ名またはその社標をロールマーク(レイズドレタ
ー:製品での浮き彫り表示)にて長さ方向にわたって表
示することが義務づけられている。
【0003】最も代表的な形鋼であるH形鋼の場合は、
従来一般的に、仕上圧延機の水平ロールにマークを陰刻
加工し、このロールで圧延することによりH形鋼のウェ
ブ表面にロールマークを陽刻する方法がとられている。
図4には、かかる従来法によりロールマーク10をウェブ
2に付されたH形鋼1を示す。なお、3はフランジであ
る。このようなロールマーク付H形鋼は、図5に示すよ
うに、水平ロール4と垂直ロール5を有するユニバーサ
ル圧延機による熱間仕上圧延にて製造され、水平ロール
4のロール表面にマークが陰刻加工されている。
【0004】一方、特開昭60−40602 号公報には、ロー
ルマークを陽刻することが要求されている枕木用形鋼な
どの溝型形鋼を製造するために、仕上圧延をユニバーサ
ル化し、竪ロールにマークを陰刻加工することが記載さ
れている。これは、溝型形鋼の傾斜角の大きな肩部に陽
刻するに際し、水平ロールにマークを陰刻加工して圧延
すると、周速差からロールマークが不明瞭になることを
防止するためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来法で
は以下の問題がある。形鋼圧延用の水平ロールは垂直ロ
ールに比べて質量が大きいため必然的にロール費用が高
い。一方、規格によってはロールマークを要求するもの
とそうでないものとがあり、それに応じて製造メーカ
は、水平ロールに関して陰刻マーク付きのものと陰刻マ
ークなしのものとの両方を保有する必要がある。すなわ
ち、上記従来法ではロール費用の高い水平ロールの必要
保有本数が多くなり、製造メーカの負担増となって形鋼
の製造費用が嵩むという問題がある。
【0006】また、特にH形鋼では、近年、外法一定H
形鋼の製造に必要とされるロール胴長寸法の調節が可能
ないわゆる幅可変ロールが、外法一定H形鋼以外の通常
のH形鋼の仕上圧延にも用いられており、ロールの合理
化に大きく貢献している。ところが、この幅可変ロール
は非常に高価で、従来法ではこれを規格に応じて陰刻マ
ークあり、なしの2種類保有しなければならないことか
ら、前記問題がさらに深刻化している。
【0007】また、前記特開昭60−40602 号公報には、
製品の寸法精度の劣化や形状不良をきたすことなく容易
に明瞭なロールマークを陽刻するという点については何
ら開示はなく、特に水平ロールを分割型幅可変ロールと
して仕上圧延を行うH形鋼に対し、寸法精度や形状と明
瞭なロールマークの陽刻を両立させる仕上圧延条件につ
いては何らの言及もない。
【0008】このような従来技術の問題点に鑑み、本発
明は、安価にかつ寸法精度の劣化や形状不良なしに製造
し得る明瞭なロールマーク付H形鋼およびその製造方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、フランジ外面
にロールマークが陽刻されたことを特徴とするロールマ
ーク付H形鋼である。また、本発明は、水平ロールと垂
直ロールを有する仕上ユニバーサル圧延機でH形鋼を仕
上圧延する方法において、ロール表面にマークを陰刻加
工した垂直ロールを用いることにより、フランジ外面に
ロールマークを陽刻することを特徴とするロールマーク
付H形鋼の製造方法である。
【0010】前記水平ロールは分割型幅可変式水平ロー
ルであることが好ましく、また、フランジ厚を0.5 mm以
上、0.3 ×(製品フランジ厚)以下の範囲で圧下するこ
とが好ましい。すなわち、H形鋼の場合、仕上ユニバー
サル圧延機の垂直ロールにマークを陰刻加工し、熱間仕
上圧延を行うことにより、ロールマークをフランジ外面
に有し寸法精度も良好なH形鋼を得る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のロールマーク付
H形鋼の一例を示す立体図である。図1において、図4
と同一または相当部分には同じ符号を付し説明を省略す
る。図示のように、本発明のH形鋼は、ウェブ2ではな
くフランジ3の外面にロールマーク10を有している。
【0012】ロールマークをフランジ外面に陽刻するに
は、仕上ユニバーサル圧延機の垂直ロールにマークを陰
刻加工して熱間仕上圧延を行う必要がある。しかるに、
垂直ロールは水平ロールに比べて安価であるので、大幅
な製造費用の上昇を招くことなくロールマーク付H形鋼
を製造することができる。また、一般に、垂直ロールと
水平ロールで圧下されるフランジよりも水平ロールで圧
下されるウェブの方が圧下率は小さく、それゆえロール
マークをウェブに陽刻することは容易でない。しかも圧
下率を高めようとするとウェブの波打ちなどの形状不良
を引き起こしやすい。これに対し本発明では、垂直ロー
ルに陰刻し圧下量を大きくとれるフランジに陽刻するの
で、ロールマークを陽刻することがより容易であり、ウ
ェブの波打ちなどの形状不良を伴うこともない。
【0013】さらに、本発明を通常の水平ロールよりも
高価な分割型幅可変式水平ロールを用いた仕上ユニバー
サル圧延に適用することで、該幅可変式水平ロールの保
有本数を増やす必要がなくなり、製造費用上昇抑制の効
果はさらに大きくなる。また、分割型幅可変式水平ロー
ルは、構造上の複雑さから通常の水平ロールに比べて圧
下率を低めにとることが一般的であるため、ウェブへの
ロールマークの陽刻がいっそう困難であったところ、本
発明によれば、この難点も一掃される。
【0014】また、本発明においては、仕上圧延におい
て、フランジ厚を0.5 mm以上、0.3×(製品フランジ
厚)以下の範囲で圧下することが好ましい。圧下量が0.
5 mm未満の場合にはロールマークを明瞭に陽刻すること
が不可能であるとともに、分割型幅可変式水平ロールで
拘束されていない部分のウェブが座屈等変形しやすくな
る。
【0015】また、圧下量が0.3 ×(製品フランジ厚)
を超えても陽刻されるロールマークのさらなる明瞭化に
は寄与せず、むしろ著しいフランジ幅拡がりが生じてフ
ランジ幅寸法精度が劣化する。このように、本発明によ
れば、水平ロールより安価な垂直ロールにマークを陰刻
加工して熱間仕上圧延を行うようにしたから、ロールマ
ーク付形鋼を安価に製造することができるようになり、
また、仕上圧延でのフランジ厚の圧下量を適正に設定し
たので、寸法精度の劣化や形状不良も生じない。
【0016】
【実施例】実施例として、図2に示すような、上下に水
平ロールとしての分割型幅可変式水平ロール6を有し左
右に垂直ロール5を有する仕上ユニバーサル圧延機によ
り、表1に示す2種のロールマーク付H形鋼を製造し
た。この製造に際し、垂直ロール長さ方向略中央部にお
けるロール周方向の1か所に図3に示すマーク(マーク
深さ0.5mm )を陰刻し、表1に示すようにフランジ圧下
量を変化させて仕上圧延を行った。
【0017】得られた製品の特性は表1に示すように、
本発明の条件に合致するものでは、ロールマークは明瞭
でかつ寸法、形状ともに良好な製品が得られたのに対
し、仕上圧延でのフランジ圧下量が小さすぎるといずれ
もロールマークは不明瞭となり、さらに薄肉ウェブ材で
はウェブ高さ中央部が若干座屈し形状不良となり、フラ
ンジ圧下量が大きすぎるといずれもフランジ幅が目標値
に対し大きく増加し寸法不良が生じた。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】かくして本発明によれば、明瞭なロール
マーク付H形鋼を安価にかつ寸法精度の劣化や形状不良
を発生させることなく製造できるようになるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロールマーク付H形鋼の一例を示す立
体図である。
【図2】実施例に用いた仕上ユニバーサル圧延機のロー
ル配置を示す断面図である。
【図3】実施例に用いたマークを示す平面図である。
【図4】従来のロールマーク付H形鋼の一例を示す立体
図である。
【図5】ユニバーサル圧延機のロール配置の一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 H形鋼 2 ウェブ 3 フランジ 4 水平ロール 5 垂直ロール 6 分割型幅可変式水平ロール 10 ロールマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 啓徳 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 大久保 啓之 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 Fターム(参考) 4E002 AC03 BA04 BB05 BB09 BB13 BB20 BC05 4E016 AA07 BA08 CA03 DA01 DA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ外面にロールマークが陽刻され
    たことを特徴とするロールマーク付H形鋼。
  2. 【請求項2】 水平ロールと垂直ロールを有する仕上ユ
    ニバーサル圧延機でH形鋼を仕上圧延する方法におい
    て、ロール表面にマークを陰刻加工した垂直ロールを用
    いることにより、フランジ外面にロールマークを陽刻す
    ることを特徴とするロールマーク付H形鋼の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記水平ロールが分割型幅可変式水平ロ
    ールであることを特徴とする請求項2記載のロールマー
    ク付H形鋼の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記仕上圧延において、前記垂直ロール
    と前記水平ロールにより、フランジ厚を0.5 mm以上、0.
    3 ×(製品フランジ厚)以下の範囲で圧下することを特
    徴とする請求項2または3記載のロールマーク付H形鋼
    の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012035280A (ja) * 2010-08-04 2012-02-23 Nippon Steel Corp 識別マーク付形鋼の製造方法および識別マーク付鋼矢板
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