JP2000051326A - 缶蓋の殺菌装置 - Google Patents

缶蓋の殺菌装置

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JP2000051326A
JP2000051326A JP10228459A JP22845998A JP2000051326A JP 2000051326 A JP2000051326 A JP 2000051326A JP 10228459 A JP10228459 A JP 10228459A JP 22845998 A JP22845998 A JP 22845998A JP 2000051326 A JP2000051326 A JP 2000051326A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無菌充填法に適用されるような缶蓋の殺菌装
置において、缶蓋巻締装置自身や缶詰製造ラインの何れ
かに異常が発生して缶蓋巻締装置が停止したような場合
でも、缶蓋殺菌装置の搬送スクリュー下流側で缶蓋の搬
送経路を詰まらせないようにし、且つ、各缶蓋を所定の
搬送速度で薬液噴霧部や熱風加熱部を通過させるように
して、缶蓋殺菌装置内に供給された各缶蓋を適正な殺菌
済み缶蓋として全て再利用できるようにする。 【解決手段】 連続的に送り込まれる各缶蓋を、搬送ス
クリュー6により非接触・等間隔で搬送しながら、薬液
噴霧部4と熱風加熱部5を順次通過させることで殺菌処
理を施してから、缶蓋巻締装置に対して連続的に送り出
すような缶蓋の殺菌装置1において、薬液噴霧部4より
も搬送上流側に、缶蓋の供給を遮断するためのフィード
ストッパー10を設け、且つ、熱風加熱部5よりも搬送
下流側に、殺菌済みの缶蓋を搬送経路から除外するため
のリジェクト機構11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続的に送り込ま
れる各缶蓋を、搬送スクリューにより非接触・等間隔で
搬送しながら、薬液噴霧部と熱風加熱部を順次通過させ
ることで殺菌処理を施してから、缶蓋巻締装置に対して
連続的に送り出すような、無菌充填法による缶詰製造ラ
インの缶蓋巻締装置に対して付設するのに適した缶蓋の
殺菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品や飲料等を缶容器に充填・密封して
缶詰を製造する場合、従来から一般的には充填・密封後
に加熱殺菌するという方法がとられているが、そのよう
な方法では、缶容器に施された塗料等の耐熱性の問題か
ら加熱温度が制限されるため、殺菌のために長時間加熱
せざるを得ず、そのために内容物の風味が損なわれるこ
とがあり、また、高温で加熱すると不都合な内容物につ
いてはそのような方法を適用することができない。
【0003】そこで、そのような充填・密封後の加熱殺
菌による方法の問題点を解消するために、食品や飲料等
の缶詰の製造においても、例えばミルクを紙カートンや
壜に充填する場合などにおいて従来から一般的に行われ
ているような無菌充填法、すなわち、略無菌状態の雰囲
気内において予め殺菌した内容物を予め殺菌処理した容
器内に充填するというような方法が適用されている。
【0004】そのような無菌充填法による缶詰の製造で
は、缶容器を密封するための缶蓋についても予め殺菌処
理を施しておくことが必要であって、そのために、連続
的に送り込まれてくる未殺菌処理の各缶蓋を、複数の搬
送スクリューにより、進行方向に対して蓋面が直交し、
且つ、各缶蓋の蓋面同士が所定の間隔を保った状態とし
て連続的に搬送しながら、高温スチームや熱水を吹き付
けることによって各缶蓋を殺菌処理してから、缶蓋巻締
装置に対して連続的に送り出すというような缶蓋の殺菌
装置が従来公知となっている。(特開昭54−1378
57号公報,特開昭56−104669号公報等参照)
【0005】しかしながら、各缶蓋を高温スチームや熱
水によりその細部にわたって殺菌する場合には、缶蓋を
高温スチームや熱水に長時間曝す必要があり、しかも、
各缶蓋を一枚づつ確実に殺菌しなければならないため、
缶蓋の殺菌処理に極めて長時間を要すると共に大きなス
ペースを要することとなって、缶蓋殺菌処理効率が著し
く低下してしまう。
【0006】これに対して、容器本体や蓋等の搬送しな
がら殺菌する場合に、過酸化水素水等の揮発性殺菌液を
噴霧してから、その後熱風を吹き付けることにより殺菌
液を蒸発乾燥させて除去するということが従来公知とな
っている。(特開昭62−28326号公報,特開昭5
9−115220号公報等参照)
【0007】さらに、缶蓋の殺菌装置においても、連続
的に送り込まれる各缶蓋を、搬送スクリューにより非接
触・等間隔で搬送しながら、過酸化水素水等の揮発性殺
菌液を噴霧した後、熱風を吹き付けることで殺菌液を蒸
発乾燥させて除去することにより、連続的に各缶蓋に殺
菌処理を施してから、缶蓋巻締装置に対して連続的に送
り出すようにしたものが従来公知となっている。(特開
平6−40436号公報参照)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来公知の薬液噴霧と熱風加熱による缶蓋の殺菌装置
では、高温スチームや熱水によるものと比べて、多数の
缶蓋を短時間・省スペースで効率的に殺菌処理して缶蓋
巻締装置に連続的に供給することはできるが、その使用
条件として、殺菌処理手段となる薬液噴霧部や熱風加熱
部において、常に各缶蓋を搬送スクリューにより一定速
度で回転させながら一定の速度で移動させなければなら
ない。
【0009】すなわち、搬送スクリューによる缶蓋の移
動速度を一定にしないと、薬液噴霧部での薬液の付着や
熱風加熱部での加熱が各缶蓋で不均一となり、その結
果、薬液の付着や熱風による加熱が不足すると殺菌効果
が不充分となるのに対して、薬液噴霧部において付着水
滴が多くなると、次の熱風加熱部で蓋表面塗膜(又は熱
可塑性樹脂被膜)に与えるダメージが大きく、付着水滴
が大きな箇所がブリスター(気泡)等が発生し易くな
り、また、熱風加熱部において加熱処理時間が長くなる
と、局部的に蓋表面の温度が200℃を越えてしまう箇
所が生じて、それによりコンパウンド等の封止材が溶融
し劣化して異臭を放つというような問題を生じることと
なる。
【0010】一方、上記のような従来公知の薬液噴霧と
熱風加熱による缶蓋の殺菌装置では、例えば、缶蓋巻締
装置自体や製造ラインの何れかに異常が発生して缶蓋巻
締装置が停止したような場合に、缶蓋殺菌装置の上流側
にフィードストッパーを設置しておくことで該殺菌装置
への缶蓋の供給を停止するようにしても、該殺菌装置内
の搬送スクリューを停止しないと、その搬送下流側にお
いて缶蓋を略隙間なく連続的に缶蓋巻締装置に送り込ん
でいるのが停止された状態で、更に搬送スクリューから
その搬送下流側に多数の缶蓋を送り込むこととなり、そ
の結果、搬送スクリュー下流側の缶蓋搬送経路が詰まっ
た状態で無理に搬送スクリューを駆動させることにより
該殺菌装置自体の故障を招くような虞れを生じ、また、
缶蓋に傷や凹みや変形を生じさせる虞れがある。
【0011】しかしながら、殺菌処理手段である薬液噴
霧部や熱風加熱部での缶蓋の移動速度を常に一定とする
ことが使用条件となっている缶蓋の殺菌装置において、
該殺菌装置内の搬送スクリューを停止すると、搬送スク
リューにより搬送されている途中の多くの缶蓋が薬液噴
霧部や熱風加熱部に滞留させられることとなり、その時
点で薬液の噴霧や熱風の供給を停止したとしても、薬液
噴霧部や熱風加熱部に滞留された缶蓋の少なくとも一部
については、過度の薬液付着と加熱により製品品質が損
なわれて再利用できないようなものとなってしまう。
【0012】本発明は、上記のような問題の解消を課題
とするものであり、具体的には、無菌充填法に適用され
るような缶蓋の殺菌装置において、缶蓋巻締装置自身や
缶詰製造ラインの何れかに異常が発生して缶蓋巻締装置
が停止したような場合でも、缶蓋殺菌装置の搬送スクリ
ュー下流側で缶蓋の搬送経路を詰まらせないようにし、
且つ、各缶蓋を所定の搬送速度で薬液噴霧部や熱風加熱
部を通過させるようにして、缶蓋殺菌装置内に供給され
た各缶蓋を適正な殺菌済み缶蓋として全て再利用できる
ようにすることを課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、連続的に送り込まれる各缶蓋
を、搬送スクリューにより非接触・等間隔で搬送しなが
ら、薬液噴霧部と熱風加熱部を順次通過させることで殺
菌処理を施してから、缶蓋巻締装置に対して連続的に送
り出すような缶蓋の殺菌装置において、薬液噴霧部より
も搬送上流側に、缶蓋の供給を遮断するためのフィード
ストッパーを設けると共に、熱風加熱部よりも搬送下流
側に、殺菌済みの缶蓋を搬送経路から除外するためのリ
ジェクト機構を設けることを特徴とするものである。
【0014】上記のように構成された缶蓋の殺菌装置で
は、稼働中に搬送下流側で缶蓋巻締装置が異常停止した
ような時に、缶詰殺菌装置内の搬送スクリューをそのま
ま駆動させた状態でも、フィードストッパーを作動させ
て缶蓋殺菌装置への缶蓋の供給を遮断すると同時に、リ
ジェクト機構を作動させることにより、搬送スクリュー
により薬液噴霧部と熱風加熱部を通過して送り出されて
くる各缶蓋を、缶蓋巻締装置に向かう搬送経路から除外
することによって、搬送スクリュー下流側の搬送経路が
詰まってしまうようなことを回避することができる。
【0015】また、その時点で既に薬液噴霧部や熱風加
熱部に導入されている各缶蓋については、搬送スクリュ
ーがそのまま駆動されていることで、薬液噴霧部や熱風
加熱部に滞留することなく、所定の搬送速度で薬液噴霧
部や熱風加熱部を通過させられ、適正な殺菌処理が施さ
れた缶蓋としてリジェクト機構により搬送経路から除外
されるため、過度の薬液付着と加熱により製品品質が損
なわれたような缶蓋を発生させることなく、リジェクト
機構により搬送経路から除外された各缶蓋は、その後で
全て再利用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の缶蓋の殺菌装置の
一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施形態に係る缶蓋殺
菌装置の全体を概略的に示すもので、缶蓋殺菌装置1
は、無菌充填法による缶詰製造ラインに配設された缶蓋
巻締装置(図示せず)に対して付設されるものであり、
缶蓋供給装置(図示せず)から送り込まれてくる各缶蓋
を連続的に殺菌処理してから缶蓋巻締装置に対して送り
出すものであって、缶蓋巻締装置が設置されている空気
清浄度が高レベル(クラス10〜100)のクリーンブ
ース2に対してその外側から内側に渡って設置されてい
るものである。
【0018】缶蓋供給装置からの缶蓋案内通路3が搬送
上流側に接続されている缶蓋殺菌装置1には、殺菌処理
手段として薬液噴霧部4と熱風加熱部5がそれぞれ独立
した空間として画成されており、複数の缶蓋を非接触・
等間隔で連続的に搬送するための搬送スクリュー6が、
薬液噴霧部4と熱風加熱部5を貫通するように設置され
ていて、熱風加熱部5よりも搬送下流側に、熱風で加熱
された各缶蓋を無菌水の噴霧により冷却して洗浄するた
めの冷却・洗浄部7と、各缶蓋に噴霧された無菌水を除
去するための水切り部8とがそれぞれ設置されている。
なお、図示していないが、薬液噴霧部4と熱風加熱部5
には、薬液噴霧状態と缶蓋搬送状態が目視できるよう
に、両側面に強化ガラス製の取り外し可能な窓が取り付
けられている。
【0019】また、缶蓋殺菌装置1には、薬液噴霧部4
よりも搬送上流側で、搬送スクリュー6の駆動部9に近
接して、缶蓋案内通路3からの缶蓋の供給を遮断するた
めのフィードストッパー10が設けられており、熱風加
熱部5と水切り部8の間の缶蓋搬送経路に、殺菌済みの
缶蓋を搬送経路から除外するためのリジェクト機構11
が設けられている。
【0020】上記のような缶蓋殺菌装置1は、缶蓋巻締
装置が設置されている空気清浄度が高レベルのクリーン
ブース2に対して、熱風加熱部5よりも搬送下流側がク
リーンブース2の内部となるように設置されており、缶
蓋の進行方向が下方に傾斜したものとなるように、駆動
部9から水切り部8までの各部分と搬送スクリュー6が
下方に傾斜した状態で設置されていて、搬送スクリュー
6は、それぞれが独立した空間として画成された薬液噴
霧部4と熱風加熱部5を貫通して、クリーンブース2の
外側から内側に缶蓋を導入するものとなっている。
【0021】缶蓋搬送経路の搬送スクリュー6による部
分については、上記のようにそれぞれ独立した空間とし
て画成された薬液噴霧部4と熱風加熱部5を貫通してク
リーンブース2の内側と外側を連通するようなものとな
っているが、クリーンブース2の内部の気圧をその外側
の気圧(すなわち、熱風加熱部5や薬液噴霧部4の内部
の気圧、および外気圧)よりも常に高くなるように設定
していることで、搬送スクリュー6による缶蓋搬送経路
を通してクリーンブース2の内部に外気が流入するよう
なことのないものとなっている。
【0022】缶蓋供給装置から缶蓋殺菌装置1に未殺菌
処理の缶蓋を送り込むための搬送上流側の缶蓋案内通路
3と、缶蓋殺菌装置1から缶蓋巻締装置に缶蓋を案内す
るための搬送下流側の缶蓋案内通路12については、何
れも、搬送方向に沿って延びる複数のガイドバーにより
各缶蓋を囲むように保持して案内するものである。
【0023】缶蓋殺菌装置1よりも搬送上流側の缶蓋案
内通路3には、該通路3の上流側に設置された缶蓋供給
装置での缶蓋供給速度をコントロールするために、各缶
蓋の移動速度を検知するためのセンサー13が、缶蓋案
内通路3の最終曲線部に設置されており、缶蓋殺菌装置
1よりも搬送下流側の缶蓋案内通路12には、その末端
近傍の垂直部分に、上方から積み重ねられた状態で送ら
れてくる缶蓋による下方への荷重を軽減すると共に缶蓋
が下方に過不足なく送られるように、その部分で缶蓋を
制動するための荷重軽減装置14が設けられている。
(この荷重軽減装置14については、実公昭6−493
85号公報中に「制動装置」として記載されているよう
な従来から知られた構造のものである。)
【0024】なお、缶蓋の進行方向が下方に傾斜するよ
うに缶蓋殺菌装置1を設置するためのフレーム部分に
は、該装置1のための操作盤15や端子箱16が取り付
けられており、クリーンブース2には、クリーンブース
内の空気清浄度をクラス10〜100(NASA規格)
の高レベルとして外気圧よりも高気圧に維持するための
クリーンユニット17が付設されている。
【0025】上記のような全体構造を備えた本実施形態
の缶蓋殺菌装置1について、図2はその上半の各部分を
概略的に示すものであり、図3はその下半の各部分を概
略的に示すものであって、該装置1の各部分についての
詳細を以下に説明する。
【0026】フィードストッパー10は、缶蓋案内通路
3と搬送スクリュー6の接続部分に設置され、缶蓋殺菌
装置1自体やその下流側の製造ライン(缶蓋巻締装置
等)の状況に応じてON・OFF制御されるものであっ
て、ONの状態になると、缶蓋案内通路3から搬送スク
リュー6への缶蓋の受け渡しを遮断して薬液噴霧部4へ
の缶蓋の供給を停止すると共に、ONからOFFの状態
になると、そのような遮断状態を解除して薬液噴霧部4
への缶蓋の供給を再開するものである。
【0027】フィードストッパー10の構造について
は、図示していないが、搬送スクリュー6の駆動部9に
近接して設置され、重ね合わさった状態で進行する缶蓋
の外周縁部に対して突起状の係止爪を缶蓋と缶蓋の間に
挿入させることで、缶蓋に傷付きや凹みや変形を与える
ことなく、缶蓋案内通路3から搬送スクリュー6に移行
する缶蓋の進行を停止・開始させるものであって、係止
爪の動作タイミングは、搬送スクリュー6の一つの回転
軸上に取り付けたバリカムから角度信号を取り入れて、
搬送スクリュー6に対して適正な回転角度タイミングで
作動するようになされている。
【0028】殺菌手段の前半部となる薬液噴霧部4は、
独立して画成された空間内に薬液スプレーノズル20を
必要数だけ設けたものであって、その缶蓋入口と缶蓋出
口の部分は、仕切壁ブローオフノズル21からの高圧
(600〜1000mmAq程度の圧力)のエアーによ
るエアーカーテンによって仕切られており、搬送スクリ
ュー6により搬送されて通過する各缶蓋に対して、薬液
スプレーノズル20から所定量の薬液(過酸化水素水
等)が連続的に噴霧される。
【0029】薬液噴霧部4での薬液の噴霧については、
図4に示すように、装置外の薬液タンクから流量調節弁
を通して薬液配管22により送られてくる薬液を、装置
外のコンプレッサーからフィルタを通してエア配管24
により送られて来る高圧エアーにより、スプレーノズル
20から連続的に缶蓋の上方で噴霧するものであって、
そのような薬液の噴霧と同時に、噴霧された薬液を缶蓋
の下方に位置するロアーガイド25からのバキューム吸
引およびロアーガイド25よりも下方に位置するロアー
パン29からのバキューム吸引により連続的に装置外に
排出している。(なお、装置外のコンプレッサーからフ
ィルタを通してエア配管23により送られて来る高圧エ
アーにより、スプレーノズル20からの噴霧のON/O
FFが制御される。)
【0030】そのような薬液の噴霧によれば、搬送スク
リューとの摩擦抵抗により略一定速度で回転しながら間
隔を置いて連続的に搬送されている各缶蓋18の間に霧
状の薬液の流れを生じさせることで、各缶蓋の間隔を比
較的狭く(例えば10mm程度に)して高密度で短時間
に多くの缶蓋を搬送しても、噴霧された薬液を各缶蓋の
表面に対して効果的に付着させることができ、また、缶
蓋を搬送スクリューとの摩擦抵抗により略一定の速度で
回転させていることにより、薬液を各缶蓋の表面全体に
わたって均一に付着させることができ、しかも、缶蓋に
付着しなかった余分の薬液を吸引によって薬液噴霧部4
から排除することができる。
【0031】薬液噴霧部4での薬液の噴霧量について
は、例えば、H2 O2 濃度が5.5%±0.5%の過酸
化水素水では、缶蓋一枚当たりに0.02〜0.04g
のスプレー量で噴霧するのが殺菌上効果的であって、搬
送スクリュー6に対して薬液が残留しないように、ブロ
ーオフノズル27から高圧(1000mmAq程度の圧
力)のエアーを吹き付けると共に、適当数のスクレーパ
ーブレード26により搬送スクリュー6から薬液を掻き
取って、搬送スクリュー6から薬液を除去している。
【0032】そのように搬送スクリュー6から除去され
た薬液については、図2に示すように、薬液噴霧部4の
ロアーパン29から吸引される。また、ロアーガイド2
5やロアーパン29から気体と共に吸引されて装置外に
排出された薬液は、図示していないが、ミスト凝集器,
排気処理装置を経ることにより回収処理される。更に、
薬液噴霧部4の壁部に付着して内部に溜まった薬液は、
ドレーン孔28から装置外に排出されて回収処理され
る。
【0033】なお、薬液噴霧部4は、缶蓋入口部分と缶
蓋出口部分、および、上記のような各吸引部分やドレー
ン孔を除いて略密閉構造となっており、しかも、缶蓋出
口部分はエアーカーテンによって仕切られているので、
缶蓋に付着している薬液以外の薬液は殆ど熱風加熱部5
へは持ち込まれない。
【0034】殺菌手段の後半部となる熱風加熱部5は、
図3に示すように、外壁/断熱材/内壁からなる3重構
造の壁部により独立した空間として画成されており、熱
風加熱部5内に設けられた熱風ブローダクト30によ
り、搬送スクリュー6で搬送されて通過する各缶蓋を、
乾熱の熱風によって連続的に加熱するものであって、各
缶蓋の表面温度が150〜170℃となるように、供給
される熱風の温度・風速は自動制御されている。
【0035】すなわち、熱風加熱部5において熱風ブロ
ーダクト30から吐出される熱風は、図9に示すよう
に、サブフィルターを通してから電気ヒーターにより2
50℃以上に加熱した無菌乾燥熱風を、更に、超高性能
フィルター(耐熱HEPAフィルター)を介して除塵し
たものであって、熱風ブローダクト30から吐出された
熱風を、熱風ブローダクト30の下方に位置する熱風バ
キュームダクト31により吸引してから、図示したよう
な循環経路で回収して循環させることにより、熱風供給
のランニングコストの低減を図っていると共に、後述す
る異物除去バキュームダクトを介して回収する熱風の一
部を外気に排出して薬剤等の残留を軽減している。
【0036】熱風加熱部5には、更に、搬送スクリュー
6に付着した金属・塗料粉等の異物を除去するために、
図9に示すように、サブフィルターや超高性能フィルタ
ー(HEPAフィルター)を通してブロアーにより供給
された1000mmAq程度の圧力の高圧エアーを搬送
スクリュー6に吹き付けるための異物除去ブローダクト
32が設けられていると共に、異物除去ブローダクト3
2の下方に、除去された異物を装置外に排出するための
異物除去バキュームダクト33が設けられている。
【0037】薬液噴霧部4と熱風加熱部5を貫通するよ
うに設置される搬送スクリュー6は、図4および図5に
示すように、進行方向に対して缶蓋面が直交した状態の
各缶蓋18に対して、缶蓋の搬送経路に沿ってその両側
に、同じ方向に回転する搬送スクリュー6を平行して設
置したものであって、左右の搬送スクリュー6のそれぞ
れは、図1および図2に示した駆動部9で一方の軸端が
軸支されていると共に、図3および図7に示すように、
その他端の軸端が水切り部8のホッパー40に対して固
定された軸受部35により支持されている。
【0038】そのような搬送スクリュー6により、各缶
蓋は、その端縁が両側のスクリューの螺旋溝に入れられ
ることで、スクリューの1ピッチ当たりにそれぞれ缶蓋
が1枚保持され、搬送スクリュー6の回転に合わせて略
一定速度で回転させられながら、隣接する缶蓋面との間
隔が10mm程度となるように非接触・等間隔に保持さ
れた状態で連続的に搬送されて、薬液噴霧部4と熱風加
熱部5を所定の速度で通過し、冷却・洗浄部7を通って
から、水切り部8に送り込まれる。
【0039】搬送スクリュー6による各缶蓋の搬送につ
いて、薬液噴霧部4では、図4に示すように、各缶蓋1
8は、その下端をバキューム吸引部であるロアーガイド
25により支えられ、進行方向に対して缶蓋面が直交し
た状態で、その両側の搬送スクリュー6により搬送され
るため、上方から噴霧された薬液は、缶蓋18をガイド
する部材(ロアーガイド25)や搬送スクリュー6など
に邪魔されるようなことなく、各缶蓋18の蓋面に沿っ
て流れることができるものとなっている。
【0040】また、熱風加熱部5では、図6に示すよう
に、その内部から搬送下流側に突出するようなガイド3
6が設けられており、図5に示すような状態でガイド3
6により案内されて搬送スクリュー6により搬送される
ことで熱風加熱部5を通過した各缶蓋は、水切り部8の
入口手前で、水切り部8のホッパー40に対して固定さ
れたガイド37に移し換えられることとなる。
【0041】熱風加熱部5の下流側に設置される冷却・
洗浄部7は、熱風加熱部5と水切り部8の間で搬送スク
リュー6により搬送されている各缶蓋に対して、熱風加
熱部5で高温に加熱された各缶蓋をその表面温度が70
℃以下となるように冷却すると共に、製品の洗浄を行う
ために、無菌水噴霧ノズルにより各缶蓋に対して無菌水
を噴霧するものである。
【0042】冷却・洗浄部7の下流側に設置される水切
り部8は、図3または図7に示すように、独立した空間
を形成する水切りホッパー40の内部に、適所に孔41
aを設けた水切り筒41を缶蓋の搬送経路として貫通さ
せたものであって、水切りホッパー40の内部は、常に
その底部42からバキューム吸引されており、水切りホ
ッパー40の上部には、初期殺菌用のノズル43が設け
られていて、図9に示すように、初期殺菌用ノズル43
により、熱風加熱部の熱風ブローダクト30に供給する
ための熱風をバイパスを通して利用することで、水切り
部8内の初期殺菌を行うことが可能なようになってい
る。
【0043】水切り部8には、更に、図7に示すよう
に、水切り筒41を出た直後の缶蓋案内通路12に対し
て、缶蓋の移動速度を検知するためのセンサー44が設
けられていると共に、水切り用の吸引バキューム孔41
aを設けた水切り筒41の入口部分に、水切り筒41に
対する缶蓋18の動きを制動するような蓋保持補助器4
5が設けられている。
【0044】蓋保持補助器45は、図8に示すように、
水切り筒41にボルトで固着されたケース部分45aに
より、保持金具45bを水切り筒41の内側に向かって
僅かに進退可能なように保持させると共に、ケース部分
45aの天井部と保持金具45bの間にスプリング45
cを介装させたものであって、保持金具45bを水切り
筒41内の各缶蓋18にスプリング45cによる所定の
バネ力で押圧させることにより、水切り筒41内で移動
する各缶蓋18の動きに所定の制動力を働かせるもので
ある。
【0045】そのような蓋保持補助器45を設けること
により、水切り筒41に対して缶蓋が一枚送られてくる
と水切り筒41の出口から缶蓋が一枚排出されるように
しており、そのように水切り筒41に所定数の缶蓋を保
持させることで、搬送スクリュー6のスクリュー末端か
ら水切り筒41の入口までのガイド37の部分に所定数
の缶蓋を保持しておくことにより、ガイド37の部分で
反転蓋(進行方向前側が缶蓋外面側となった缶蓋)や立
ち蓋(進行方向と平行な状態又は斜めに向いた状態の缶
蓋)が起こることを防止している。
【0046】すなわち、図7に示すように、搬送スクリ
ュー6のスクリュー末端から更に延びた軸端に搬送スク
リューの軸受部35があり、搬送スクリュー6の自重が
大きくなれば軸受部35も大きくなって、そのような軸
受部35の存在により、搬送スクリュー6のスクリュー
末端を水切り筒41の入口に直接連続させることは構造
上無理があるため、搬送スクリュー6のスクリュー末端
から水切り筒41の入口までにガイド37が必要とな
る。
【0047】そのようなガイド37の部分において、搬
送スクリュー6のスクリュー末端から送り出された缶蓋
は、その直径の半分以上の隙間がある状態でガイド37
に落下すると、反転蓋や立ち蓋となる可能性があって、
そうなると、次工程の缶蓋巻締めが正常に行なわれなく
なり、また、当該部分で缶蓋が詰まって缶蓋の搬送が阻
害されることとなるが、蓋保持補助器45を設けること
でガイド37の部分にある程度の数の缶蓋を保持してお
くことにより、当該部分で反転蓋や立ち蓋の状態が起き
るのを防ぐことができる。
【0048】この点に関しては、蓋保持補助器45のよ
うなものを設けることなく、水切りホッパー40内のバ
キューム吸引を増大させることにより、水切り筒41内
に所定数の缶蓋を保持させて、搬送スクリュー6のスク
リュー末端から水切り筒41の入口までのガイド37の
部分に所定数の缶蓋を保持しておくということも可能で
あるが、水切り筒41の外にある缶蓋(ガイド37の部
分にある缶蓋)の分までバキューム吸引により保持しよ
うとすると、バキューム吸引のためのランニングコスト
が非常に増大することとなって好ましいものではない。
【0049】なお、上記のような各部分の構造を備えた
本実施形態の缶蓋殺菌装置1では、薬液噴霧部4と熱風
加熱部5と水切り部8が何れも独立した空間に画成さ
れ、また、該装置1がクリーンブース2の内側と外側に
渡って設置されていることに関連して、図2および図3
に示すように、それぞれの独立空間に対してその内部の
温度を検知するための各温度センサー61,62,63
が設置され、また、熱風加熱部5の熱風ブローダクト3
0から吐出される熱風の温度を検知するための温度セン
サー64が設置されていると共に、熱風加熱部5と外気
の差圧および熱風加熱部5とクリーンブース2の差圧を
検知したり、熱風加熱部5への熱風供給部の静圧を検知
したりするために、各デジタル微差圧計65,66,6
7が設置されている。
【0050】ところで、上記のような本実施形態の缶蓋
殺菌装置1において、熱風加熱部5と水切り部8の間の
缶蓋搬送経路には、殺菌済みの缶蓋を搬送経路から除外
するためのリジェクト機構11が設けられており、この
リジェクト機構11について、本実施形態では、図6に
示すように、搬送スクリュー6により移送される各缶蓋
を下方から支えている熱風加熱部5側のガイド36と水
切り部8側のガイド37の間に所定の間隔を設けて、両
方のガイド36,37の間を橋渡しするように、下方に
揺動可能なリジェクト揺動ガイド50を設けたものとし
ている。
【0051】すなわち、リジェクト機構11は、図5お
よび図6に示すように、リジェクト揺動ガイド50の一
端を取付基部51により回動軸52に対して固定したも
のであり、支持部53に対して回動可能に支持された回
動軸52は、リジェクト用駆動部(図示せず)により回
動されるものであって、該リジェクト用駆動部は、缶蓋
殺菌装置1およびその下流側の製造ラインの状況に応じ
てON/OFF制御されるものである。
【0052】リジェクト機構11は、OFFの状態で
は、図6(A)に示すように、リジェクト揺動ガイド5
0が熱風加熱部5側のガイド36と水切り部8側のガイ
ド37の間を橋渡しすることで、図5に示すように、搬
送スクリュー6によって搬送される各缶蓋18を下方か
ら支えて案内しており、ONの状態になると、図6
(B)に示すように、回動軸52を回動させてリジェク
ト揺動ガイド50を下方に揺動させることで、案内して
いる各缶蓋18を下方のリジェクトボックス54に落下
させて缶蓋搬送経路から除外することとなる。
【0053】上記のようなリジェクト機構11を備えた
本実施形態の缶蓋殺菌装置1によれば、例えば、缶蓋巻
締装置自体や製造ラインの何れかに異常が発生して缶蓋
巻締装置が停止したような場合に、フィードストッパー
10を作動させて缶蓋殺菌装置1への缶蓋の供給を停止
すると共に、リジェクト機構11を作動させて熱風加熱
部5から送り出されてくる殺菌済みの缶蓋を缶蓋搬送経
路から除外することにより、缶蓋殺菌装置1の搬送スク
リュー6を所定の速度で駆動させたままでも、缶蓋巻締
装置への缶蓋の流れが停止されている搬送スクリュー下
流側では、搬送スクリュー6により新たな缶蓋が送り込
まれることがないので、その搬送経路が詰まるようなこ
とはない。
【0054】また、缶蓋巻締装置が停止しても、搬送ス
クリュー6を停止させることなく所定の速度で駆動させ
ていることにより、缶蓋殺菌装置1内に既に送り込まれ
ている各缶蓋の全てについて、薬液噴霧部4や熱風加熱
部5に滞留させることなく、所定の条件で殺菌処理が施
された状態の缶蓋として熱風加熱部5から送り出すこと
となるため、缶蓋が過度の薬液付着と加熱により製品品
質が損なわれて再利用できないようなものとなってしま
うようなことはない。
【0055】特に、本実施形態の缶蓋殺菌装置1では、
熱風加熱部5よりも搬送下流側がクリーンブース2内と
なるように缶蓋殺菌装置1が設置されていることによ
り、リジェクト機構11により缶蓋搬送経路から除外さ
れた各缶蓋は、クリーンブース2内に保管されることと
なり、リジェクト機構11により除外される各缶蓋の全
てが適正な殺菌済みのものであることから、除外される
各缶蓋によってクリーンブース2内が汚されるようなこ
とがないと共に、除外される各缶蓋を適正な殺菌済みの
状態でクリーンブース2内に保管してから再利用するこ
とができる。
【0056】なお、缶蓋殺菌装置の通常の稼働時におい
て、蓋表面温度が150℃以上の高温状態のまま各缶蓋
を次工程に送った場合には、缶蓋同士が重なってその接
触部に外力を受けると塗膜(又は熱可塑性樹脂被膜)の
ダメージが大きくなるが、本実施形態の缶蓋殺菌装置1
では、熱風加熱部5よりも搬送下流側に、熱風加熱部5
により加熱された各缶蓋を無菌水の噴霧により冷却して
洗浄するための冷却・洗浄部7が配置されていることに
より、該冷却・洗浄部7において無菌水の噴霧により各
缶蓋が70℃以下に強制冷却されることで、そのような
問題は解消される。
【0057】また、缶蓋殺菌装置から缶蓋巻締装置に供
給される缶蓋に水滴が付着していると、積み重なった缶
蓋を缶蓋巻締装置で一枚ずつに切り離すことが困難とな
るが、本実施形態の缶蓋殺菌装置1では、無菌水の噴霧
による冷却・洗浄部7に続いて、冷却・洗浄部7で缶蓋
に噴霧された無菌水を除去するための水切り部8が配置
されていることにより、該水切り部8において各缶蓋に
付着している水滴が吸引除去されることで、そのような
問題は解消される。
【0058】以上、本発明の缶蓋殺菌装置の一実施形態
について説明したが、本発明は、上記のような実施形態
にのみ限定されるものではなく、例えば、缶蓋殺菌装置
の全体構造については、各缶蓋を搬送スクリューにより
薬液噴霧部と熱風加熱部を順次通過させてから缶蓋巻締
装置に対して連続的に送り出すような缶蓋殺菌装置であ
る限りにおいて、上記の実施形態のように装置全体を傾
斜させた状態でクリーンブースの内外に渡って設置する
ようなものに限らず、装置の設置状態や設置箇所等につ
いては適宜変更可能なものであり、また、装置自体の具
体的な構造についても、必ずしも上記の実施形態に示し
たような各部分の構造を備えたものに限らず、さらに、
リジェクト機構自体の構造についても、上記の実施形態
に示したような具体的な構造に限らず、缶蓋搬送経路か
ら缶蓋を任意に除外できるような構造であれば実施可能
なものである。
【0059】
【発明の効果】以上説明したような本発明の缶蓋の殺菌
装置によれば、高密度で短時間に各缶蓋を効率的に殺菌
処理することができ、また、缶蓋巻締装置自身や缶詰製
造ラインの何れかに異常が発生して缶蓋巻締装置が停止
したような場合でも、缶蓋殺菌装置の搬送スクリュー下
流側で缶蓋の搬送経路を詰まらせるようなことなく、し
かも、各缶蓋を所定の搬送速度で薬液噴霧部や熱風加熱
部を通過させることができて、その結果、缶蓋殺菌装置
内に供給された各缶蓋を全て適正な殺菌済み缶蓋として
再使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の缶蓋の殺菌装置の一実施形態について
の全体を示す概略説明図。
【図2】図1に示した缶蓋殺菌装置の上半部を示す概略
説明図。
【図3】図1に示した缶蓋殺菌装置の下半部を示す概略
説明図。
【図4】図1に示した缶蓋殺菌装置の薬液噴霧部におけ
る薬液の噴霧状態を示す搬送上流側から見た正面図。
【図5】図1に示した缶蓋殺菌装置のリジェクト機構に
ついての搬送上流側から見た正面図。
【図6】図5に示したリジェクト機構について、(A)
その配置状態を示すための熱風加熱部と水切り部の間の
缶蓋搬送経路の側面説明図,および(B)リジェクト機
構の要部を示す側面図。
【図7】図1に示した缶蓋殺菌装置の水切り部の要部と
その前後の缶蓋搬送経路について、該搬送経路の中心線
に沿った断面側面図。
【図8】図7に示した水切り部の蓋保持補助器の部分を
示す(A)缶蓋搬送経路の中心線に沿った断面図,およ
び(B)缶蓋搬送経路の中心線と直交する方向に沿った
断面図。
【図9】図1に示した缶蓋殺菌装置における乾燥熱風の
循環経路を示す説明図。
【符号の説明】
1 缶蓋殺菌装置 2 クリーンブース 4 薬液噴霧部 5 熱風加熱部 6 搬送スクリュー 7 冷却・洗浄部 8 水切り部 10 フィードストッパー 11 リジェクト機構 18 缶蓋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に送り込まれる各缶蓋を、搬送ス
    クリューにより非接触・等間隔で搬送しながら、薬液噴
    霧部と熱風加熱部を順次通過させることで殺菌処理を施
    してから、缶蓋巻締装置に対して連続的に送り出すよう
    な缶蓋の殺菌装置において、薬液噴霧部よりも搬送上流
    側に、缶蓋の供給を遮断するためのフィードストッパー
    が設けられていると共に、熱風加熱部よりも搬送下流側
    に、殺菌済みの缶蓋を搬送経路から除外するためのリジ
    ェクト機構が設けられていることを特徴とする缶蓋の殺
    菌装置。
  2. 【請求項2】 熱風加熱部よりも搬送下流側に、熱風加
    熱部により加熱された各缶蓋を無菌水の噴霧により冷却
    して洗浄するための冷却・洗浄部と、冷却・洗浄部によ
    り缶蓋に噴霧された無菌水を除去するための水切り部と
    がそれぞれ配置されており、熱風加熱部と水切り部の間
    にリジェクト機構が配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載の缶蓋の殺菌装置。
  3. 【請求項3】 缶蓋巻締装置が設置されている空気清浄
    度が高レベルのクリーンブースに対して、熱風加熱部よ
    りも搬送下流側がクリーンブース内となるように缶蓋の
    殺菌装置が設置されていると共に、クリーンブースの内
    側が外側よりも常に高気圧に維持されていることで、そ
    れぞれが独立した空間として画成されている薬液噴霧部
    と熱風加熱部を貫通してクリーンブースの内側と外側を
    連通する缶蓋搬送経路が、クリーンブース内に外気を流
    入させないようなものとなっていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の缶蓋の殺菌装置。
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