JP2000050971A - 重量ラック - Google Patents

重量ラック

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JP2000050971A
JP2000050971A JP10220179A JP22017998A JP2000050971A JP 2000050971 A JP2000050971 A JP 2000050971A JP 10220179 A JP10220179 A JP 10220179A JP 22017998 A JP22017998 A JP 22017998A JP 2000050971 A JP2000050971 A JP 2000050971A
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rack
front side
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JP10220179A
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Rikimaru Saito
力丸 斉藤
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JAROKKU ENGINEERING SERVICE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラックを建物内壁との間に間隙を設けること
なく配置し、同時にラックの組立作用を容易にする。 【解決手段】 重量ラック1は互いに離間して配置され
た一対の正面側支柱2a,2bと、それぞれ対応する正
面側支柱から離間して配置された一対の背面側支柱3
a,3bとを具備する。正面側支柱2a,2bを正面側
ビーム5により連結し、背面側支柱3a,3bを背面側
ビーム7により連結して正面側支柱2a,2bと背面側
支柱3a,3bとにより重量ラック1を形成する。重量
ラック1を組み立てるときに、正面側ビーム5を重量ラ
ックの正面側から正面側支柱2a,2bに取り付け、背
面側ビーム7も重量ラックの正面側から背面側支柱3
a,3bに取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は重量ラックに関す
る。
【0002】
【従来の技術】互いに離間して配置された一対の正面側
支柱と、それぞれ対応する正面側支柱から離間して配置
された一対の背面側支柱とを具備し、一対の正面側支柱
を正面側ビームにより連結すると共に一対の背面側支柱
を背面側ビームにより連結してこれら一対の正面側支柱
と対応する一対の背面側支柱とによりラックを形成する
ようにしたラックが公知である(最新物流機器・設備デ
ータブック、現代工学社、第850頁左上図参照)。こ
のラックでは正面側ビームをラックの正面側から正面側
支柱に取り付けると共に、背面側ビームをラックの背面
側から背面側支柱に取り付けるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ラックに収
容されるべき物品の重量が大きい重量ラックではラック
自体に高い剛性が要求されるのでラック自体の重量が大
きくなる。したがって、重量ラックを組み立てた後に重
量ラックを配置すべき位置に移動させるのではなく、重
量ラックを配置すべき位置に支柱を立て、次いで支柱を
ビームで連結して重量ラックを組み立てるのが一般的で
ある。
【0004】しかしながら、冒頭で述べた形式のラック
では上述したように、背面側ビームを背面側から背面側
支柱に取り付けるようにしているのでラックの背面側に
一定の空間が必要となる。このため、例えばラックを建
物の内壁に沿って配置しようとする場合、ラックを建物
内壁との間に間隙を設けることなく配置することができ
ず、したがって建物の内部空間を有効に利用することが
できないという問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に1番目の発明によれば、互いに離間して配置された少
なくとも一対の正面側支柱と、それぞれ対応する正面側
支柱から離間して配置された少なくとも一対の背面側支
柱とを具備し、互いに隣接する一対の正面側支柱を正面
側ビームにより連結すると共に互いに隣接する一対の背
面側支柱を背面側ビームにより連結してこれら一対の正
面側支柱と対応する一対の背面側支柱とにより重量ラッ
クを形成するようにした重量ラックにおいて、正面側ビ
ームを重量ラックの正面側から正面側支柱に取り付ける
と共に、背面側ビームも重量ラックの正面側から背面側
支柱に取り付けるようにしている。すなわち1番目の発
明では、背面側ビームが重量ラックの正面側から背面側
支柱に取り付けられるので建物内壁との間に間隙を形成
することなくラックを建物内壁に沿って配置することが
可能となる。しかも、正面側ビームと背面側ビームとが
同一方向からそれぞれ対応する支柱に取り付けられるの
でラックの組立作業が容易にされる。
【0006】また、2番目の発明によれば1番目の発明
において、各支柱を四角形断面または略C字断面を有す
る中空パイプから形成し、各支柱の側面のうち正面側面
を重量ラックの間口面に対し平行に配置し、各正面側面
内に水平方向に離間されたビーム取り付け用開口対を形
成すると共にビーム取り付け用開口対を支柱の長手方向
に互いに離間して複数形成している。すなわち2番目の
発明では、正面側支柱の正面側面に正面側ビームが取り
付けられ、背面側支柱の正面側面に背面側ビームが取り
付けられる。
【0007】また、3番目の発明によれば2番目の発明
において、各ビームの両端に対応する支柱の正面側面に
沿って拡がる正面側フランジと対応する支柱の内側面に
沿って拡がる内側フランジとを形成し、各正面側フラン
ジに対応する支柱のビーム取り付け用開口と係合する爪
部を形成し、各ビームの爪部を対応する支柱のビーム取
り付け用開口と係合せしめることによりビームを支柱に
接続するようにしている。
【0008】また、4番目の発明によれば3番目の発明
において、各背面側支柱の正面側面にこの正面側面の中
央から延びる筋かい取り付け片を取り付け、筋かい取り
付け片の両側にそれぞれビーム取り付け用開口を形成し
ている。すなわち4番目の発明では、背面側支柱の正面
側面内にビーム取り付け用開口対と筋かい取り付け片と
の両方が形成される。
【0009】また、5番目の発明によれば4番目の発明
において、背面側ビームの正面側フランジの幅を背面側
支柱の正面側面の幅から筋かい取り付け片の厚さを差し
引いたものの半分よりも短くしている。すなわち5番目
の発明では、背面側ビームの正面側フランジが筋かい取
り付け片と干渉するのが確実に阻止される。また、6番
目の発明によれば1番目の発明において、各ビームの頂
面に重量ラックの内方に向けて開口する溝部を形成して
いる。すなわち6番目の発明では、正面側ビームの背面
側に溝部が形成され、背面側ビームの正面側に溝部が形
成される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照すると、重
量ラック1は互いに離間して配置された一対の正面側支
柱2a,2bと、これら正面側支柱2a,2bから離間
して配置された一対の背面側支柱3a,3bとを具備す
る。各支柱2a,2b,3a,3bは四角形断面を有す
る同一のスチール製中空パイプから形成される。このよ
うにラックの部品を共通化することによりラックの組立
作業が容易になる。
【0011】特に図2に示されるように、各支柱2a,
2b,3a,3bの正面側面2aa,2ba,3aa,
3baは重量ラック1の間口面M−Mに対し平行に配置
される。各正面側面内には水平方向に離間されたビーム
取り付け用開口対4,4が形成され、かつビーム取り付
け用開口対4,4が支柱の長手方向に互いに離間して複
数形成されている。なお、本実施態様では図2に示され
るように、各支柱の背面側面2ab,2bb,3ab,
3bb内にも同様のビーム取り付け用開口対が形成され
ている。
【0012】図6(A)および(B)に示されるよう
に、背面側支柱3a,3bの正面側面3aa,3baに
はその水平方向における中央から筋かい取り付け片10
が正面側支柱2a,2bに向けて延びている。この筋か
い取り付け片10は背面側支柱3a,3bの背面側面3
ab,3bbの内面から正面側面3aa,3baを貫通
して延びており、例えば正面側面3aa,3ba上の溶
接部11において背面側支柱3a,3bに固定される。
また、図6(A)および(B)に示されるように筋かい
取り付け片10の両側にそれぞれ上述のビーム取り付け
用開口4が形成される。言い換えると、水平方向に隣接
するビーム取り付け用開口対4,4間に筋かい取り付け
片10を設けることができるようにビーム取り付け用開
口対4,4は水平方向に離間している。
【0013】同様に、正面側支柱2a,2bの背面側面
2ab,2bbにはその水平方向における中央から筋か
い取り付け片10が背面側支柱3a,3bに向けて延び
ており、筋かい取り付け片10の両側にそれぞれビーム
取り付け用開口4が形成される。図6(A)および
(B)を参照しつつ再び図1を参照すると、正面側支柱
2a,2bおよび背面側支柱3a,3bにはそれぞれ例
えば四つの筋かい取り付け片10が上下方向に離間して
設けられ、これら筋かい取り付け片10間に四本の水平
筋かい9aと三本の斜め筋かい9bとが取り付けられる
ことにより正面側支柱2a,2bと背面側支柱3a,3
bとが互いに連結される。すなわち、筋かい取り付け片
10の先端部には貫通穴12が形成されており、水平筋
かい9aおよび斜め筋かい9bの両端にも同様の貫通穴
13が形成されており、これら貫通穴が整列されて例え
ばボルト締めされることにより水平筋かい9aおよび斜
め筋かい9bが筋かい取り付け片10に接続される(図
6(A)参照)。この場合、筋かい取り付け片10の一
側に水平筋かい9aが配置され、他側に斜め筋かい9b
が配置される。
【0014】一方、正面側支柱2aと正面側支柱2bと
は水平方向に延びる例えば三本の正面側ビーム5により
互いに連結される。図3および図4にも示されるよう
に、各正面側ビーム5は中空パイプからなる本体部5a
と、本体部5aの両端に形成されたL字断面のフランジ
部5bとを具備し、これらフランジ部5bにおいて正面
側ビーム5が正面側支柱2a,2bに接続される。各フ
ランジ部5bは正面側支柱2a,2bの正面側面2a
a,2baに沿って拡がる正面側フランジ5baと、正
面側支柱2a,2bの側面のうち重量ラック1内方に向
かう内側面2ac,2bcに沿って拡がる内側フランジ
5bcとを具備し、これらフランジ5ba,5bcによ
り画定される空間内に正面側支柱2a,2bが受容され
る。
【0015】正面側ビーム5の各正面側フランジ5bc
内には正面側支柱2a,2bに向けて突出する爪部6が
上下方向に離間して複数形成されている。これら爪部6
が上述した正面側支柱2a,2bの正面側面2aa,2
ba内のビーム取り付け用開口4と係合せしめられる
と、それにより正面側ビーム5が正面側支柱2a,2b
に接続せしめられる。
【0016】同様に、背面側支柱3aと背面側支柱3b
とは水平方向に延びる例えば三本の背面側ビーム7によ
り互いに連結される。各背面側ビーム7は中空パイプか
らなる本体部7aと、本体部7aの両端に形成されたL
字断面のフランジ部7bとを具備し、これらフランジ部
7bにおいて背面側ビーム7が背面側支柱3a,3bに
接続される。各フランジ部7bは背面側支柱3a,3b
の正面側面3aa,3baに沿って拡がる正面側フラン
ジ7baと、背面側支柱3a,3bの側面のうち重量ラ
ック1内方に向かう内側面3ac,3bcに沿って拡が
る内側フランジ7bcとを具備し、これらフランジ7b
a,7bcにより画定される空間内に背面側支柱3a,
3bが受容される。
【0017】背面側ビーム7の各正面側フランジ7bc
内には背面側支柱3a,3bに向けて突出する爪部8が
上下方向に離間して複数形成されている。これら爪部8
が上述した背面側支柱3a,3bの正面側面3aa,3
ba内のビーム取り付け用開口4と係合せしめられる
と、それにより背面側ビーム7が背面側支柱3a,3b
に接続せしめられる。
【0018】支柱とビーム5,7との接続方法について
詳細に説明すると、各ビームの爪部6,8は軸部と拡大
頭部とを有している。一方、各ビーム取り付け用開口4
は爪部6,8の拡大頭部よりも大きい大開口部と爪部
6,8の拡大頭部よりも小さい小開口部とを有し、小開
口部は大開口部の下方において大開口部と連通してい
る。ビームを支柱に取り付けるべきときにはまず、ビー
ムの爪部6,8の拡大頭部をビーム取り付け用開口4の
大開口部内に挿入し、次いでビームを支柱に対し下方に
移動せしめる。その結果、爪部6,8の軸部がビーム取
り付け用開口4の小開口部内に位置せしめられて爪部
6,8の拡大頭部がビーム取り付け用開口4の小開口部
の奥部に位置すると、ビームが支柱から離脱できなくな
り、斯くしてビームが支柱に取り付けられる。
【0019】このように本実施態様では、正面側ビーム
5および背面側ビーム7は正面側支柱2a,2bおよび
背面側支柱3a,3bに取り外し可能に接続される。し
たがって、例えば重量ラック1に収納される物品に応じ
てビームの爪部6,8を係合させるビーム取り付け用開
口を変更すれば、正面側支柱2a,2bに対する正面側
ビーム5の位置を変更し、背面側支柱3a,3bに対す
る背面側ビーム7の位置を変更することができる。
【0020】さらに、図6(B)に示されるように背面
側ビーム7の正面側フランジ7baの水平方向の幅Fは
背面側支柱3a,3bの正面側面3aa,3abの幅P
から筋かい取り付け片10の厚さを差し引いたものの半
分よりも短くされている。このようにすると、背面側ビ
ーム7が背面側支柱3a,3bの筋かい取り付け片10
に干渉しなくなり、したがって背面側ビーム7を背面側
支柱3a,3bの任意の位置に取り付けることが可能と
なる。これに対し、内側フランジ7bcの幅は背面側支
柱3a,3bの内側面3ac,3bcの幅と同じかある
いは内側面3ac,3bcの幅よりもわずかばかり短く
されている。同様に、正面側ビーム5の正面側フランジ
5baの水平方向の幅は正面側支柱2a,2bの正面側
面2aa,2abの幅から筋かい取り付け片10の厚さ
を差し引いたものの半分よりも短くされ、内側フランジ
5bcの幅は正面側支柱2a,2bの内側面2ac,2
bcの幅と同じかあるいは内側面2ac,2bcの幅よ
りもわずかばかり短くされている。ただし、正面側ビー
ム5が正面側支柱2a,2bの筋かい取り付け片10と
干渉することはない。
【0021】なお、図2では容易に理解しうるように正
面側ビーム5のフランジ部5bと正面側支柱2a,2b
との間に間隙が描かれ、背面側ビーム7のフランジ部7
bと背面側支柱3a,3bとの間にも間隙が描かれてい
る。しかしながら、実際には正面側ビーム5のフランジ
部5bと正面側支柱2a,2bとは互いに接触してお
り、背面側ビーム7のフランジ部7bと背面側支柱3
a,3bとも互いに接触している。
【0022】このように一対の正面側支柱2a,2bが
正面側ビーム5により互いに連結され、一対の背面側支
柱3a,3bが背面側ビーム7により互いに連結され、
正面側支柱2a,2bと背面側支柱3a,3bとが筋か
い9a,9bにより互いに連結され、斯くしてこれら一
対の正面側支柱2a,2bと一対の背面側支柱3a,3
bとにより重量ラック1が形成される。
【0023】次に、重量ラック1の組立方法について説
明する。まず、正面側支柱2a,2bおよび背面側支柱
3a,3bを床面上に水平方向に配置する。次いで、正
面側支柱2aと背面側支柱3aとを筋かい9a,9bに
より互いに連結してこれら正面側支柱2a、背面側支柱
3a、および筋かい9a,9bからなるパネルを形成
し、正面側支柱2bと背面側支柱3bとを筋かい9a,
9bにより互いに連結してこれら正面側支柱2b、背面
側支柱3b、および筋かい9a,9bからなるパネルを
形成する。次いで、これら一対のパネルを重量ラック1
が配置されるべき位置に位置決めする。次いで、背面側
支柱3a,3bを背面側ビーム7により互いに連結し、
次いで正面側支柱2a,2bを正面側ビーム5により互
いに連結する。
【0024】この場合、図2において矢印Dでもって示
されるように正面側ビーム5は正面側から正面側支柱2
a,2bの正面側面2aa,2baに取り付けられ、背
面側ビーム7も正面側から背面側支柱3a,3bの正面
側面3aa,3baに取り付けられる。その結果、例え
ば建物の内壁W−Wと背面側支柱3a,3bとの間に間
隙を設けなくても背面側ビーム7を背面側支柱3a,3
bに取り付けることができる。言い換えると、重量ラッ
ク1を組み立てるのに必要な空間を低減することができ
る。したがって、背面側支柱3a,3bを建物内壁W−
Wとの間に間隙を設けることなく配置することができ、
このため建物内壁との間に間隙を設けることなく重量ラ
ック1を建物内壁W−Wに沿って配置することができ
る。したがって、建物の内部空間を有効に利用すること
ができる。
【0025】さらに、正面側ビーム5および背面側ビー
ム7を同一方向から正面側支柱2a,2bおよび背面側
支柱3a,3bに取り付けるようにしているので重量ラ
ック1の組立作業を容易にすることができる。次いで、
正面側支柱2a,2bおよび背面側支柱3a,3bの底
端に取り付けられたベースプレート14を介し例えばア
ンカーボルトにより正面側支柱2a,2bおよび背面側
支柱3a,3bを床面に固定する。このようにして、重
量ラック1が床面に固定される。
【0026】重量ラック1の使用者は間口面M−Mを介
して重量ラック1に物品を収納し、あるいは重量ラック
1に収納されている物品を取り出す。ところで、正面側
ビーム5および背面側ビーム7はそれ自体重量ラック1
に収納される物品を支持する。すなわち、正面側ビーム
5および背面側ビーム7上に物品を載せることができ
る。しかしながら、図3から図5に示されるように正面
側ビーム5および背面側ビーム7の本体部5a,7aの
頂面には重量ラック1の内方に向けて開口する溝部15
が形成されている。すなわち、正面側ビーム5の背面側
に溝部15が形成され、背面側ビーム7の正面側に溝部
15が形成されている。そこで、これら溝部15により
棚板Tを支持し、棚板T上に物品を配置するようにして
もよい。また、正面側ビーム5と背面側ビーム7とを互
いに連結する追加の部材をこれら溝部15により支持す
るようにすることもできる。
【0027】図7(A)および(B)に別の実施態様を
示す。図7(A)を参照すると、背面側支柱3a,3b
は略C字断面を有し、長手方向に延びるスリット16は
背面側支柱3a,3bの背面側面3ab,3bb内に形
成される。一方、背面側支柱3a,3bの正面側面3a
a,3ba上にはT字断面を有する筋かい取り付け片1
0’が例えば溶接により固定される。さらに、正面側面
3aa,3ba内にはビーム取り付け用開口対4,4が
筋かい取り付け片10’の両側にそれぞれ形成される。
同様に、図7(B)に示されるように、正面側支柱2
a,2bは略C字断面を有し、正面側支柱2a,2bの
長手方向に延びるスリット16は正面側支柱2a,2b
の背面側面2ab,2bb内に形成され、正面側支柱2
a,2bの背面側面2ab,2bb上には筋かい取り付
け片10’が固定される。なお、正面側支柱2a,2b
の正面側面2aa,2ba内にビーム取り付け用開口対
4,4が形成される。
【0028】このように本実施態様では、正面側支柱2
a,2bのスリット16が背面側面2ab,2bb内に
形成され、背面側支柱3a,3bのスリット16が背面
側面3ab,3bb内に形成される。したがって、正面
側支柱2a,2bのスリット16と背面側支柱3a,3
bのスリット16とが同一方向を指向していることにな
る。なお、本実施態様では正面側支柱2a,2bの背面
側面2ab,2bb内および背面側支柱3a,3bの背
面側面3ab,3bb内にはビーム取り付け用開口対
4,4は形成されない。
【0029】図8にさらに別の実施態様を示す。この実
施態様では重量ラック1は例えば三本の正面側支柱2
L,2M,2Rと、例えば三本の背面側支柱3L,3
M,3Rとを具備する。正面側支柱2L,2Mは正面側
ビーム5Lにより互いに連結され、背面側支柱3L,3
Mは背面側ビーム7Lにより互いに連結され、これら正
面側支柱2L,2Mおよび背面側支柱3L,3Mにより
左側ラック1Lが形成される。同様に、正面側支柱2
M,2Rは正面側ビーム5Rにより互いに連結され、背
面側支柱3M,3Rは背面側ビーム7により互いに連結
され、これら正面側支柱2M,2Rおよび背面側支柱3
M,3Rにより右側ラック1Rが形成される。
【0030】このように中央の正面側支柱2Mおよび背
面側支柱3Mは左側ラック1Lと右側ラック1Rとに対
し共通の支柱を構成している。この場合、正面側支柱2
Mおよび背面側支柱3Mのビーム取り付け用開口対4,
4のうち正面側支柱2L側に位置する開口に左側ラック
1Lの正面側ビーム5Lおよび背面側ビーム7Lが取り
付けられ、正面側支柱2R側に位置する開口に右側ラッ
ク1Lの正面側ビーム5Rおよび背面側ビーム7Rが取
り付けられる。
【0031】さらに図8を参照すると、例えば左側ラッ
ク1Lと背中合わせに配置された追加の重量ラック1A
が設けられる。この追加の重量ラック1Aは一対の正面
側支柱2a’,2b’と一対の背面側支柱3a’,3
b’とを具備する。正面側支柱2a’,2b’は正面側
ビーム5’により互いに連結され、背面側支柱3a’,
3b’は背面側ビーム7’により互いに連結される。こ
の場合、矢印D’でもって示されるように正面側ビーム
5’は追加の重量ラック1Aの正面側から正面側支柱2
a’,2b’の正面側面に取り付けられ、背面側ビーム
7’も追加の重量ラック1Aの正面側から背面側支柱3
a’,3b’の正面側面に取り付けられる。
【0032】このように左側ラック1Lの背面側ビーム
7が背面側支柱3a,3bの正面側面に取り付けられ、
追加のラック1Aの背面側ビーム7’が背面側支柱3
a’,3b’の正面側面に取り付けられるので、左側ラ
ック1Lと追加のラック1Aとをこれら間に間隙を設け
ることなく互いに背中合わせに配置することができる。
したがって、この実施態様でも建物の内部空間を有効に
利用することができることになる。
【0033】なお、追加の重量ラック1Aは従来型の構
成、すなわち、背面側ビーム7′を追加のラック1Aの
背面側から背面側支柱3a′,3b′の背面側面に取り
付ける構成であってもよい。この場合、まず追加のラッ
ク1Aを組み立て、次いで左側ラック1Lを組み立てる
ようにするとこれら追加のラック1Aと左側ラック1L
間の間隔を極めて小さくしてこれら追加のラック1Aと
左側ラック1Lとを並べて配置することが可能となる。
なお、この場合の追加のラック1Aと左側ラック1L間
の間隔は追加のラック1Aの背面側ビームのフランジの
板厚に相当する。
【0034】
【発明の効果】背面側ビームが重量ラックの正面側から
背面側支柱に取り付けられるので建物内壁との間に間隙
を設けることなくラックを建物内壁に沿って配置するこ
とができ、したがって建物の内部空間を有効に利用する
ことができる。しかも、正面側ビームと背面側ビームと
を同一方向からそれぞれ対応する支柱に取り付けるよう
にしているのでラックの組立作業を容易にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】重量ラックの全体斜視図である。
【図2】支柱とビームとの位置関係を示す概略線図であ
る。
【図3】図2の線III−IIIに沿ってみた重量ラッ
クの部分断面図である。
【図4】図1のA部の拡大図である。
【図5】図1のB部の拡大図である。
【図6】(A)背面側支柱の部分平面断面図、および
(B)背面側支柱の部分正面図である。
【図7】別の実施態様を示す図6と同様な(A)正面側
支柱の部分平面断面図、および(B)背面側支柱の部分
平面断面図である。
【図8】さらに別の実施態様を示す図2と同様な概略線
図である。
【符号の説明】
1…重量ラック 2a,2b…正面側支柱 3a,3b…背面側支柱 5…正面側ビーム 7…背面側ビーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離間して配置された少なくとも一
    対の正面側支柱と、それぞれ対応する正面側支柱から離
    間して配置された少なくとも一対の背面側支柱とを具備
    し、互いに隣接する一対の正面側支柱を正面側ビームに
    より連結すると共に互いに隣接する一対の背面側支柱を
    背面側ビームにより連結してこれら一対の正面側支柱と
    対応する一対の背面側支柱とにより重量ラックを形成す
    るようにした重量ラックにおいて、正面側ビームを重量
    ラックの正面側から正面側支柱に取り付けると共に、背
    面側ビームも重量ラックの正面側から背面側支柱に取り
    付けるようにした重量ラック。
  2. 【請求項2】 各支柱を四角形断面または略C字断面を
    有する中空パイプから形成し、各支柱の側面のうち正面
    側面を重量ラックの間口面に対し平行に配置し、各正面
    側面内に水平方向に離間されたビーム取り付け用開口対
    を形成すると共にビーム取り付け用開口対を支柱の長手
    方向に互いに離間して複数形成した請求項1に記載の重
    量ラック。
  3. 【請求項3】 各ビームの両端に対応する支柱の正面側
    面に沿って拡がる正面側フランジと対応する支柱の内側
    面に沿って拡がる内側フランジとを形成し、各正面側フ
    ランジに対応する支柱のビーム取り付け用開口と係合す
    る爪部を形成し、各ビームの爪部を対応する支柱のビー
    ム取り付け用開口と係合せしめることによりビームを支
    柱に接続するようにした請求項2に記載の重量ラック。
  4. 【請求項4】 各背面側支柱の正面側面に該正面側面の
    中央から延びる筋かい取り付け片を取り付け、筋かい取
    り付け片の両側にそれぞれビーム取り付け用開口を形成
    した請求項3に記載の重量ラック。
  5. 【請求項5】 背面側ビームの正面側フランジの幅を背
    面側支柱の正面側面の幅から筋かい取り付け片の厚さを
    差し引いたものの半分よりも短くした請求項4に記載の
    重量ラック。
  6. 【請求項6】 各ビームの頂面に重量ラックの内方に向
    けて開口する溝部を形成した請求項1に記載の重量ラッ
    ク。
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