JP2000050393A - エレクトレットコンデンサマイクロホン - Google Patents

エレクトレットコンデンサマイクロホン

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JP2000050393A
JP2000050393A JP10189942A JP18994298A JP2000050393A JP 2000050393 A JP2000050393 A JP 2000050393A JP 10189942 A JP10189942 A JP 10189942A JP 18994298 A JP18994298 A JP 18994298A JP 2000050393 A JP2000050393 A JP 2000050393A
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frame
microphone
condenser microphone
electret condenser
case
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JP10189942A
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Takao Kawamura
孝夫 河村
Yoshiaki Obayashi
義昭 大林
Mamoru Yasuda
護 安田
Yasuo Sugimori
康雄 杉森
Shuji Osawa
周治 大澤
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Hosiden Corp
Original Assignee
Hosiden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立工程における管理の手間を省くことがで
きるようにする。 【構成】 入力された音響を電気信号として出力するマ
イクロホン部100と、マイクロホン部100を収納す
るケース部200とを備えており、ケース部200は、
セラミックスシートからなるベース部210と、ベース
部210の縁部に積層して取り付けられる4つの枠体2
21、222、223、224から構成されるセラミッ
クスシートからなる枠体部220とを有しており、マイ
クロホン部100は、枠体部220に取り付けられる表
面にエレクトレット層が形成された背極110と、背極
110のエレクトレット層と所定の空間150を空けて
取り付けられた振動膜120とを有しており、ベース部
210及び枠体部220には、振動膜120からの信号
を伝達するための導電性膜が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレクトレットコ
ンデンサマイクロホンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエレクトレットコンデンサマイク
ロホンを図9を参照しつつ説明する。この従来のエレク
トレットコンデンサマイクロホンは、主として入力され
た音響を電気信号として出力するマイクロホン部500
と、このマイクロホン部500を収納するケース部60
0とから構成されている。
【0003】前記マイクロホン部500は、表面にエレ
クトレット層511が形成された固定電極510と、こ
の固定電極510にスペーサ520を介して一定の間隔
をもって対向させられた振動膜530と、ゲート端子5
41が前記固定電極510に、ソース端子542が前記
振動膜530の電極層 (図示省略) にそれぞれ接続され
たインピーダンス変換素子としてのFET540とを有
している。
【0004】固定電極510とこの固定電極510の表
面に形成されたエレクトレット層511には、前記固定
電極510と振動膜530との間の空間550を背室6
50と連通させるための貫通孔512が開設されてい
る。
【0005】一方、前記ケース部600は、導電性の素
材であるアルミニウムから形成された略有底円筒形状の
ケース本体部610と、このケース本体部610の開放
側を閉塞するとともに前記FET540が実装される基
板部620と、前記マイクロホン部500を保持するホ
ルダ部630と、前記振動膜530とケース本体部61
0との間に介在される導電性を有するリング640とを
有している。振動膜530は、リング状の枠体531に
貼着されている。
【0006】そして、この種のエレクトレットコンデン
サマイクロホンは、音響がケース本体部610に開設さ
れた音孔611を介して振動膜530に伝わり、振動膜
530の振動に伴う固定電極510のエレクトレット層
511とで構成されたコンデンサーの静電容量の変化に
よる電圧の変化を電気信号として出力している。
【0007】また、より小型化を指向した半導体エレク
トレットコンデンサマイクロホンもある。この半導体エ
レクトレットコンデンサマイクロホンは、図10に示す
ように、マイクロホン部700を半導体素子を形成する
技術を応用して構成している。すなわち、このマイクロ
ホン部700は、インピーダンス変換素子や増幅素子等
からなる集積回路が形成されたウエハ部710と、この
表面に形成されたエレクトレット層720と、このエレ
クトレット層720の上に形成されたスペーサ730
と、このスペーサ730に取り付けられた振動膜740
とを有しており、前記ウエハ部710とエレクトレット
層720とには貫通孔711が開設されている。
【0008】一方、前記ケース部800は、導電性の素
材であるアルミニウムから形成された略有底円筒形状の
ケース本体部810と、このケース本体部810の開放
側を閉塞するとともに前記ケース本体部810と導通さ
れるアース板部820と、前記マイクロホン部700を
保持するホルダ部830とを有している。
【0009】前記マイクロホン部700に形成された貫
通孔711は、ケース部800を構成するホルダ部83
0に凹設された背室840と連通している。
【0010】このような半導体エレクトレットコンデン
サマイクロホンのマイクロホン部700の製造工程は次
の通りである。まず、ウエハ部710に多数個の集積回
路を形成する。集積回路が形成された側にシリコン酸化
膜を形成する。前記シリコン酸化膜を加熱冷却又は電子
線照射等の適宜な手法によってエレクトレット化してエ
レクトレット層720とする。
【0011】次に、エレクトレット層720とウエハ部
710とに貫通孔711を開設する。この貫通孔711
は、レーザ加工や超音波加工によって行われる。さら
に、スペーサ730を形成する。
【0012】前記スペーサ730に振動膜740を取り
付ける。すると、エレクトレット層720と振動膜74
0との間には、スペーサ730の厚さに相当する空間7
50が形成される。なお、振動膜740の上面には電極
膜741が予め形成されている。また、振動膜740
は、リング状の枠体742に貼着されている。
【0013】ウエハに形成された多数のマイクロホン部
700は、ダイシングソーで分割される。この分割され
たマイクロホン部700のウエハ部710の裏面側に端
子760が取り付けられて、マイクロホン部700とし
て完成する。
【0014】このように形成されたマイクロホン部70
0は、セラミックス等からなるケース部800のホルダ
部830に保持されるとともに、ホルダ部830の背面
側に取り付けられたアース板820とともに、ケース本
体部810に取り付けられる。この際、振動膜740
は、ケース本体部810の音孔811に正対させる。ま
た、前記空間750は、貫通孔711を介して背室84
0に連通される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の2種類のエレクトレットコンデンサマイクロホ
ンでは、ケース部或いは振動膜が貼着されたリング状の
枠体にV字形状の溝を形成しておき、この溝を介して背
室と外部とを連通させていたが、ケース部やリング状の
枠体はアルミニウムで形成されているため、小型のエレ
クトレットコンデンサマイクロホンでは寸法精度の面か
ら管理が困難であった。また、ケース部にV字形状の溝
を形成する場合には、組立工程におけるカシメ時の管理
が困難であった。
【0016】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
で、組立工程における管理の手間を省くことができるエ
レクトレットコンデンサマイクロホンを提供することを
目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエレクトレ
ットコンデンサマイクロホンは、入力された音響を電気
信号として出力するマイクロホン部と、このマイクロホ
ン部を収納するケース部とを備えており、前記ケース部
は、セラミックスシートからなるベース部と、このベー
ス部に積層して取り付けられる1又は2以上の枠体から
構成されるセラミックスシートからなる枠体部とを有し
ており、前記マイクロホン部は、前記枠体部に取り付け
られる表面にエレクトレット層が形成された背極と、こ
の背極のエレクトレット層と所定の空間を空けて取り付
けられた振動膜とを有しており、前記ベース部及び枠体
部には、振動膜からの信号を伝達するための導電性膜が
形成されている。
【0018】また、前記枠体部には、ベース部と枠体部
の枠体と背極とで囲まれた空間である背室を外部と連通
させる通気孔が形成されている。
【0019】さらに、前記枠体部は、このベース部に取
り付けられる略額縁状の第1の枠体と、この第1の枠体
の上に取り付けられる略額縁状の第2の枠体と、この第
2の枠体の上に取り付けられる略額縁状の第3の枠体と
を有している。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
に係るエレクトレットコンデンサマイクロホンの概略的
断面図、図2は本発明の第1の実施の形態に係るエレク
トレットコンデンサマイクロホンを構成するケース部の
蓋体以外の概略的分解斜視図、図3は本発明の第1の実
施の形態に係るエレクトレットコンデンサマイクロホン
を構成するケース部から第4の枠体及び蓋体を除いた状
態の概略的斜視図、図4は本発明の第2の実施の形態に
係るエレクトレットコンデンサマイクロホンの概略的断
面図、図5は本発明の第3の実施の形態に係るエレクト
レットコンデンサマイクロホンに用いられる枠体部を構
成する第1の枠体の概略的斜視図、図6は本発明の第4
の実施の形態に係るエレクトレットコンデンサマイクロ
ホンの概略的断面図、図7は本発明の第4の実施の形態
に係るエレクトレットコンデンサマイクロホンを構成す
るケース部の蓋体以外の概略的分解斜視図、図8は本発
明の第1の実施の形態に係るエレクトレットコンデンサ
マイクロホンを構成するケース部から第4の枠体及び蓋
体を除いた状態の概略的斜視図である。
【0021】本実施例に係るエレクトレットコンデンサ
マイクロホンは、入力された音響を電気信号として出力
するマイクロホン部100と、このマイクロホン部10
0を収納するケース部200とを備えており、前記ケー
ス部200は、絶縁性部材からなるベース部210と、
このベース部210の縁部に積層して取り付けられる4
つの枠体221、222、223、224からなる枠体
部220とを有しており、前記マイクロホン部100
は、前記枠体部220に取り付けられる表面にエレクト
レット層 (図示省略) が形成された背極110と、この
背極110のエレクトレット層と所定の空間150を空
けて取り付けられた振動膜120とを備えており、前記
ベース部210及び枠体部220には、振動膜120か
らの信号を伝達するための導電性膜としての外部端子2
11、導電部211B、222B、223Bが形成され
ており、前記枠体部220にはベース部210と枠体部
220と背極110とで囲まれた空間である背室300
と外部とを連通させる通気孔221aが形成されてい
る。
【0022】まず、ベース部210は、焼成するとセラ
ミックスとなるセラミックスシートからなり、所望の形
状に切断される。このベース部210の上面から正面を
経て裏面には、エレクトレットコンデンサマイクロホン
の3つの外部端子211が形成されている。かかる外部
端子211は、金属メッキによる導電性膜から構成され
ている。
【0023】このベース部210の上側縁部には、略額
縁状の第1の枠体221が取り付けられる。この第1の
枠体221も、ベース部210と同様にセラミックスシ
ートから構成されている。また、この第1の枠体221
は、通気孔221aとなる切欠部221Aが形成されて
いる。さらに、この第1の枠体221の上面から内面を
経て裏面には、前記外部端子211と導通される3つの
導電部221Bが金属メッキによる導電性膜によって形
成されている。
【0024】また、前記第1の枠体221の上には、略
額縁状の第2の枠体222が取り付けられる。この第2
の枠体222も、ベース部210等と同様にセラミック
スシートから構成されている。また、この第2の枠体2
22は、第1の枠体221より肉厚に形成されている。
これは、ベース部210に実装される集積回路400が
第2の枠体222からはみ出さないようにするためであ
る。従って、この第2の枠体222の厚さ寸法は、第1
の枠体221と合わせて集積回路400の厚さ寸法より
大きく設定されている。
【0025】また、この第2の枠体222の上面から内
面を経て裏面にも、前記外部端子211と導通される3
つの導電部222Bが金属メッキによる導電性膜によっ
て形成されている。
【0026】さらに、前記第2の枠体222の上には、
略額縁状の第3の枠体223が取り付けれらている。こ
の第3の枠体223は、外径は第1の枠体221や第2
の枠体222と同一に設定されているが、内径は第1の
枠体221や第2の枠体222より大きく設定されてい
る。従って、この第3の枠体223を第2の枠体222
の上に取り付けると背極用段部222Aが形成される。
この背極用段部222Aは、後述する背極110が取り
付けられる部分である。また、この第3の枠体223の
厚さ寸法は、背極110の厚さ寸法と同一に設定されて
いる。
【0027】また、この第3の枠体222にも、前記外
部端子211と導通される導電部223Bが金属メッキ
による導電性膜によって形成されている。ただし、この
第3の枠体223の導電部223Bは、後述する第4の
枠体224とも導通するようになっている。
【0028】また、ケース部200は上述した部材のみ
ならず、蓋体230及び第4の枠体224も有してい
る。
【0029】前記第4の枠体224は、枠体部220の
一部を構成している。しかし、この第4の枠体224
は、第1〜第3の枠体221〜223とは違って鋼材か
ら構成されている。この第4の枠体224は、第1〜第
3の枠体221〜223とは外径は同一に設定されてい
るが、内径は第3の枠体223より大きく設定されてい
る。従って、この第4の枠体224を第3の枠体223
に取り付けると、振動膜用段部223Aが形成される。
【0030】また、蓋体230は、前記ベース部210
及び枠体部220とともにケース部200を構成してい
る。この蓋体230には、音孔231が開設されるとと
もに、裏面外周縁部側に突脈232が形成されている。
この突脈232は、蓋体230を取り付けると、第4の
枠体224の内側に密着するようになっている。
【0031】一方、マイクロホン部100は、背極11
0と、リング状の導電性の枠体121に貼着された振動
膜120と、この振動膜120と背極110との間に介
在される下側スペーサ130と、前記振動膜120と前
記蓋体230との間に介在される上側スペーサ140と
を有している。
【0032】前記背極110には、表面にエレクトレッ
ト層 (図示省略) が形成されており、このエレクトレッ
ト層とともに貫通孔111が開設されている。かかる背
極110を前記背極用段部222Aに取り付けことによ
り、ベース部210と第1〜第3の枠体部221〜22
3と背極110とで囲まれる背室300が形成される。
【0033】前記振動膜120の裏面には、電極膜 (図
示省略) が予め形成されている。すると、エレクトレッ
ト層と振動膜120との間には、後述する下側スペーサ
130の厚さに相当する空間150が形成される。な
お、振動膜120としては、PPSフィルム等が用いら
れる。この振動膜120は、上述したように導電性を有
するリング状の枠体121に貼着されている。
【0034】前記振動膜用段部223Aに下側スペーサ
130を取り付け、この下側スペーサ130の上に振動
膜120を取り付ける。すると、背極110のエレクト
レット層と振動膜120との間に下側スペーサ130の
厚さ寸法に相当する空間150が形成される。すなわ
ち、エレクトレット層と振動膜120との間でコンデン
サーを形成するのである。
【0035】前記振動膜120に上側スペーサ140を
載せた状態で、蓋体230を取り付けると、突脈232
が上側スペーサ140を押さえ込んだ状態で第4の枠体
224に取り付けられる。
【0036】振動膜120の電極膜は、枠体121→第
4の枠体224→第3の枠体223の導電膜223B→
第2の枠体222の導電膜222B→第1の枠体221
の導電膜221B→ベース部210の外部端子211と
いうように導通される。
【0037】このように構成されたエレクトレットコン
デンサマイクロホンは、ケース部200を構成するベー
ス部210と第1〜第3の枠体部221〜223は焼成
することによって、一体化される。
【0038】次に、このように構成されたエレクトレッ
トコンデンサマイクロホンの作用について説明する。前
記音孔231を通じて音波がケース部200の蓋体23
0と振動膜120との間の空間160に侵入し、振動膜
120を振動させる。この振動膜120の振動によっ
て、振動膜120とエレクトレット層との間の空間15
0の容積が変化し、この変化に伴って振動膜120とエ
レクトレット膜との間の静電容量が変化する。そして、
前記静電容量の変化が電圧の変化として、前記経路を経
て外部端子211に出力される。
【0039】また、振動膜120の振動による前記空間
150の容量の変化によって発生した圧力は、第1の枠
体221に形成された切欠部221Aである通気孔22
1aを介して外部に伝わる。これによって、音響の補正
を行うことができる。
【0040】なお、上述した実施の形態では、第1の枠
体221に切欠部221Aを形成し、これを通気孔22
1aとしたが、図5に示すように、第1の枠体221に
溝部221Cを形成し、これを通気孔221aとしても
よい。このように第1の枠体221に溝部221Cを形
成するだけであると、切欠部221Aの場合より第1の
枠体221の強度を上げることができるので好都合であ
る。
【0041】また、この通気孔221aの大きさは、音
響特性、特に500Hz以下の低域の特性に大きく関わ
るので、要求される仕様に応じて適宜決定されるべきも
のである。
【0042】さらに、上述した実施の形態では、枠体部
220は、第1〜第4の枠体221〜224の4つの枠
体から構成されるとしたが、図4に示すように、枠体部
220′を3つの枠体211′〜223′から構成する
ことも可能である。すなわち、第1の枠体221と第2
の枠体222とを一体化した枠体221′を用いるので
ある。従って、前記枠体221′の裏面側には、通気孔
221a′を構成する溝部221A′が形成される。
【0043】他の枠体222′、223′は、上述した
実施の形態における第3の枠体223′、第4の枠体2
24′と同等である。
【0044】上述した実施の形態では、第1の枠体22
1、221′に通気孔221a、221′aとなる切欠
部221Aや溝部221′Aを設けたが、図6〜図8に
示すようにしてもよい。
【0045】すなわち、図7に示すように、枠体部22
0を構成する4つの枠体221、222、223、22
4の内側縁部に、これらを重ねた場合に連通して通気孔
221″aを形成する凹部221C、222C、223
C、224Cを形成するのである。また、蓋体230に
も、前記凹部221C、222C、223C、224C
と連通する凹部233を形成しておく。
【0046】上述した実施の形態のようにケース部20
0の側面に通気孔221a、221′aを形成すると、
側面に配置された他の電子部品等との関係によって、通
気孔221a、221′aが閉塞されるおそれがある
が、エレクトレットコンデンサマイクロホンの上方には
他の電子部品等は設置されないのが普通であるので、ケ
ース部200の上面に開設された通気孔221″aは他
の電子部品等によって閉塞されるおそれがない。従っ
て、ベース部210と枠体部220の枠体221、22
2、223、224と背極110とで囲まれた空間であ
る背室300を外部と連通させる通気孔221″aが確
実に確保されるので、低域の特性が設計されたものとは
違ったものになるおそれが少ない。
【0047】
【発明の効果】本発明に係るエレクトレットコンデンサ
マイクロホンは、入力された音響を電気信号として出力
するマイクロホン部と、このマイクロホン部を収納する
ケース部とを備えており、前記ケース部は、セラミック
スシートからなるベース部と、このベース部に積層して
取り付けられる1又は2以上の枠体から構成されるセラ
ミックスシートからなる枠体部とを有しており、前記マ
イクロホン部は、前記枠体部に取り付けられる表面にエ
レクトレット層が形成された背極と、この背極のエレク
トレット層と所定の空間を空けて取り付けられた振動膜
とを有しており、前記ベース部及び枠体部には、振動膜
からの信号を伝達するための導電性膜が形成されてい
る。
【0048】従って、このエレクトレットコンデンサマ
イクロホンでは、ケース部にセラミックスを使用するの
で、面実装タイプとすることができる。すなわち、ケー
ス部がセラミックスであると、250℃〜300℃の高
温に耐えられるので、リフロー半田による実装が可能に
なるためである。また、ケース部をセラミックスで構成
すると、背室の気圧を調整するための通気孔を形成する
際の寸法や製造工程の管理が大幅に簡略化されるので、
製造上からも有利である。
【0049】また、前記枠体部には、ベース部と枠体部
の枠体と背極とで囲まれた空間である背室を外部と連通
させる通気孔が形成されているので、低域の特性を任意
のものに設定することが可能である。
【0050】さらに、前記枠体部は、このベース部に取
り付けられる略額縁状の第1の枠体と、この第1の枠体
の上に取り付けられる略額縁状の第2の枠体と、この第
2の枠体の上に取り付けられる略額縁状の第3の枠体と
を有している。このように枠体部を積層して構成する
と、枠体部の製造を精度良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るエレクトレッ
トコンデンサマイクロホンの概略的断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るエレクトレッ
トコンデンサマイクロホンを構成するケース部の蓋体以
外の概略的分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るエレクトレッ
トコンデンサマイクロホンを構成するケース部から第4
の枠体及び蓋体を除いた状態の概略的斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るエレクトレッ
トコンデンサマイクロホンの概略的断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るエレクトレッ
トコンデンサマイクロホンに用いられる枠体部を構成す
る第1の枠体の概略的斜視図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係るエレクトレッ
トコンデンサマイクロホンの概略的断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るエレクトレッ
トコンデンサマイクロホンを構成するケース部の蓋体以
外の概略的分解斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るエレクトレッ
トコンデンサマイクロホンを構成するケース部から第4
の枠体及び蓋体を除いた状態の概略的斜視図である。
【図9】従来のエレクトレットコンデンサマイクロホン
の概略的断面図である。
【図10】従来のエレクトレットコンデンサマイクロホ
ンの概略的断面図である。
【符号の説明】
100 マイクロホン部 110 背極 120 振動膜 150 空間 200 ケース部 210 ベース部 220 枠体部 221a 通気孔 300 背室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉森 康雄 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホ シデン株式会社内 (72)発明者 大澤 周治 大阪府八尾市北久宝寺1丁目4番33号 ホ シデン株式会社内 Fターム(参考) 5D021 CC08 CC18 CC19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された音響を電気信号として出力す
    るマイクロホン部と、このマイクロホン部を収納するケ
    ース部とを具備しており、前記ケース部は、セラミック
    スシートからなるベース部と、このベース部に積層して
    取り付けられる1又は2以上の枠体から構成されるセラ
    ミックスシートからなる枠体部とを有しており、前記マ
    イクロホン部は、前記枠体部に取り付けられる表面にエ
    レクトレット層が形成された背極と、この背極のエレク
    トレット層と所定の空間を空けて取り付けられた振動膜
    とを有しており、前記ベース部及び枠体部には、振動膜
    からの信号を伝達するための導電性膜が形成されている
    ことを特徴とするエレクトレットコンデンサマイクロホ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記枠体部には、ベース部と枠体部の枠
    体と背極とで囲まれた空間である背室を外部と連通させ
    る通気孔が形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のエレクトレットコンデンサマイクロホン。
  3. 【請求項3】 前記枠体部は、このベース部に取り付け
    られる略額縁状の第1の枠体と、この第1の枠体の上に
    取り付けられる略額縁状の第2の枠体と、この第2の枠
    体の上に取り付けられる略額縁状の第3の枠体とを有し
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載のエレクト
    レットコンデンサマイクロホン。
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